ルノーR35

春来たるらし

●ちょっと散歩に出たらもうぽつぽつとフキノトウが出ているのを見つけ、今年の初収穫。ちなみに当ブログを遡ってみると、昨年は2月の後半に初収穫しているらしい。

まだだいぶ小さく、しかも寒さに当てられてなのか、少々傷んでいる感じもしたので、天ぷらでなくフキ味噌にした。天ぷらだと一度でなくなってしまうが、フキ味噌なら何日か続けて楽しめるから、というのもある。左写真はピンボケ失礼。

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一方、私の山野草食の原点的位置づけで、毎年楽しみにしているノビルは、今年はほとんど育っておらずがっかり。土壌の栄養が変わってしまった、とかあるのかなあ。

●そのほか、少々春っぽいもの。

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・1枚目:鎌倉大町、名越坂踏切脇児童公園の河津桜。FBの逗子のニュースグループで、「もう**では咲いてるよ」などという書き込みも目にしているが、ここはようやくつぼみがほころび始めたところ。1月21日。

・2枚目:鎌倉、本覚寺の紅梅。1月21日。

・3枚目:町内のとあるお宅の梅の木に来ていたメジロ(画面中央)。1月26日。

●じわじわとポケモン収集中。ポケストップが近所にそれほど多くないので、しばしばポケモンボール不足に陥る。

やたらにイーブイばかり出てくるが(せっかく捕まえてもボールから脱出する率が高いようで、ちょっと苦手)、これは地域的な偏りもあるのだろうか。

それはそれとして……イーブイってでんきタイプじゃなかったんだなあ、などとダジャレ系の感想をボンヤリ思ったりする。

20170125_182116 ●Vanatorul de care R-35の防盾に手を入れる。

「どこかのメーカーから新設計のキットが出る前に、エレールのルノーR35を成仏させてやろう」

という意図で作り始めたにもかかわらず10年越しの製作になってしまい(それだけ長時間かけて作っているわけではなく、単に中断期間が長いだけだが)、ホビーボスから新製品が出てもまだ出来ていないお粗末さ。

ちなみに前回製作記事は2010年5月4日だった。その後(比較的最近になって)全体のベース塗装は済ませてある。今年こそ何とかしたいものじゃのう(と、他人事のように)。

ちなみに防盾の改修は、防盾側部の形状修正。左右とも後縁を真っ直ぐ断ち切ったような形に作っていたのだが、その後鮮明な写真が出てきて、軸部をカバーするよう三角に出っ張っているのが判明したため、0.5mmプラバンを貼り増して削った。

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Spanish Panzer I (15)

SUMICON2015、本日締切。

案の定というか何というか、数度の中断の遅れは取り戻せず、未完成で終了。とりあえず塗装前の工作のみ完了、ということに。

●前回からの続きの細部工作最終局面について書くと、車体前面がホーン周りの工作、前面フックへの外れ止めの片蝶ネジの追加、および前部マッドフラップの取付架の工作の3点。

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ホーンは基本、キットのパーツ(本体+らっぱ部分)で、取付架部分を削ってプラバンで新造。コードを追加した。コードの取り回しは割といい加減。

前面フックの外れ止めはモデルカステンのインジェクションパーツだが、ただでさえ部品が小さいのに取付箇所が面倒でちょっとてこずった。ちなみにこの外れ止めは、戦時中の実車写真を見ると、紛失してしまっている例もそこそこあるようだ。

マッドフラップ取付架は、たぶんアベールあたりは割とまともなパーツが用意されているのではないかと思うが、例によってプラバンで工作。0.3mm板でベースを作り、前面に伸ばしランナーで突起(1枚目が製作途中写真)。上側にプラ材を削ったヒンジ(に見立てた単なる突起)。

Pz101実物を図解すると、右のようになる(各部バランスは適当)。

黄緑:取付架ベース
青:固定用小ボルト(3箇所)
紫:マッドフラップ位置決め突起
緑:レバーヒンジ
黄色:マッドフラップ固定用レバー(可動)
オレンジ:マッドフラップのツノに掛ける輪(可動)

一応実物の仕組みを説明すると、マッドフラップ側の受け金具を先端の突起(紫)にはめ込み、かつ、車体前端ギアバルジにあるボルト頭に金具を止めて位置固定。さらに、黄色のレバーを起こし、オレンジの輪をマッドフラップ側のツノに引っ掛けて、再度レバーを倒せばパチンと固定される(はず)。

作例では、(実車でもここが取れてしまっている例がままあるようなので)レバー周りは潔く省略した(自作でこれを作るのはかなり面倒なので)。ボルトも小さすぎるので付けていない。結局、きっちり取付架のディテールを再現することはできず、全体として「なんとなくそれらしいものがある」程度の表現になってしまった。

●砲塔前面の追加工作は、ハッチダンパーと砲基部の若干のディテール追加。

ダンパーはコントレールのプラ棒とプラパイプ。砲基部は、もともと鮮明な写真がなくほとんど妄想の産物なのだが、なんとなくそれらしく工作。照準口がどこかにないとおかしいので、砲の直上に穴を開けた。

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ここに照準口があるように見えなくもない写真がある、程度の根拠であって、実際のところは、もっと鮮明な写真が発見されない限り判らない。なお、この場所に照準口があった場合、直前の箱に視野を遮られてしまいそうだが、これは、何らかの照準用器具にカバーが掛かっている状態なのではないかと考えることにした。

「ことにした」、というのがなんとも加減。そもそもここに何か付いているのはブレダ20mmM35の特徴なので、よく調べれば用途は判明しそう。

●そんなこんなで、工作完了写真を以下に。最後の数枚は、ここ何年か、塗装前段階で放置してあるルーマニアのR-35駆逐戦車(Vanatorul de Care R-35)で、魔改造軽戦車の揃い踏み。

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ルノーR35考証メモ(2)

●実を言えばまだ全然まとめきれていないのだが、あまり間が空くのも何なので、個別にでも、ある程度目処が立った時点で調査結果をUPしていこうと思う。

対象のルノーR35は、第2次大戦フランス軍(1940年戦役時)の事実上の主力戦車である(これ以上の概略についてはwikipediaを参照のこと)。その主な外形的バリエーションは前回羅列した通り。

R35 これについてどのような調査をしているかというと、実際の表でなく切り出した画像だが(表全体はデカ過ぎて、貼り込むようなものではない)、右のような感じ。

幸い、フランス戦車の場合は登録番号を車体前後に比較的よく目立つように書いてある。番号が判るものにつき、写真に写り込んでいる特徴だけを拾っていっても、ある程度傾向は読めるのではないか、というのが出発点。

……とは言っても、我ながら思うに地味な作業である。やれやれ。

●というわけで、今回は車体前部の「増加装甲」について取り上げることにする。本来は増加装甲付きと増加装甲無しの車体前部のイラストでも載せるべきだが、スキャナーもないし、直接描こうにもその手のソフトがwindowsのペイントくらいしかないので、宿題ということで。

まず増加装甲を取り上げる理由は、何のこたぁない、一番最初に、かなり明確に登録番号との関連性が見えたからで、反面、他の要素はどうもそう一筋縄では行かないようだ、というのも現時点で種明かししておこうと思う。

この増加装甲は一部車輌にのみ付いているものだが、表にしてみて、明確に「登録番号が若いものには標準的に付いていて、後のものにはない」ということが判った。ほぼはっきり番号と連動している以上、この増加装甲板は後付けのものではなく、生産時点での標準仕様だったと考えてよさそう。

もっと具体的に言うと、1500輌余り生産されたR35のうち、50296号車(296輌目)には付いているのがはっきり確認でき、50298号車(298輌目)以降では確認できない。つまり、この増加装甲は生産開始より296~297輌目まで装着されていたものだと推察することができる。

実際には、「シャール・フランセ・ネット(chars-francais.net)」に出ている写真のなかで、51160号車とされているものにははっきり増加装甲が確認できるという例外がある。ただし、写真自体は非常にクリアなのだが、登録番号はだいぶかすれて読みづらく、本当は50160号車か、とにかく別の番号である可能性は高い。

●1937年に行われたとされる耐弾試験で、より装甲を強化する必要性が指摘されたが、すでに生産は進んでおり、より多くの戦車が必要とされている状況下で、装甲強化は見送られたというような記述が、TRACKSTORYにでている。

おそらくこの試験に供されたものと思われる、穴だらけになった50004号車の写真が掲載されているが(TRACKSTORY、p.8)、この時点ですでに増加装甲は装着されている(車輌手前に、増加装甲付きのデフカバー……なのかブレーキ点検ハッチなのか、とにかくその手のハッチカバーと、被弾の衝撃で外れてしまった車体右側の増加装甲が立てかけてある)ので、テストの結果を反映して付けたものではないらしい。しかも1937年となると生産が始まってからだいぶ経っているし、おそらくすでに増加装甲無しのものが生産されている時分だ。

あるいは、初期の鋳造部品はスが入ったりして、圧延鋼板に対しかなり耐弾性に不安があったとのことなので、初期不良が収まるまでの間、貼られていたものという可能性もある(もっともその場合、鋳造のノーズの後方、圧延鋼板部分にも増加装甲が貼られているらしいことが矛盾する。また被弾率がより高いはずの、やはり鋳造の戦闘室や砲塔には増加装甲装着等の措置は行われていない)。

なお、生産300輌目手前で装着されなくなったのは、その時点で基本装甲厚の増加、あるいは装甲の質自体の向上等の措置が取られたためと考えられるが、現時点ではそちらの理由も不明。

……そもそも増加装甲にしては妙に薄過ぎる感じなのも気になる。本当に増加装甲なのかコレ(締まらない考証記事だなあ)。

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ルノーR35考証メモ

●前回、「次はモデラーらしい話を書いてみるつもり」などと安易に予告してしまったくせに、それがなかなか書けずに間が空いてしまった。

それでもまあ、何とか予告通り、「モデラーと言いつつ作っているのはフキ味噌ばっかり」という状況よりは、いくらかモデラーらしい話をひとつ。以前からつらつら考えている、ルノーR35の仕様考証のメモを書いておくことにする。

といっても、一回で書き上がる話ではなく、今回は本題に入る前のポイント整理みたいなもの。その割にくどくどしているけれど、お暇な方はお付き合い下さい。

●ルノーR35は第二次大戦におけるフランスの主力軽戦車で、1935年4月29日に最初の発注が行われ、量産が開始されている。

R35の車両登録番号は 50001 以降が割り振られている。その後、足回りが完全別設計のものに挿げ替えられた(足回り以外は基本的に同じ)ルノーR40に生産が切り替わっているが、登録番号は引き続きで、現在のところ知られている、R40の最も若い番号は 51549 であるとのこと(「TRACKSTORY」による)。

一方、「シャール・フランセ・ネット(chars-francais.net)」に出ているR35の写真で、番号が判るもののうち最も大きいのは 51526 だから、素直に番号通り作っているとすれば、R35の総生産台数は1526輌以上、1549輌未満ということになる。

フランスで生産されたルノーR35系列は、基本的にR35とR40の2タイプだけである。バリエーションとして地雷処理装置を付けたものなどはあるが、テストされたのみで量産に移されたものはない。ただし生産途中に導入された改良や、細部の仕様変更はあり、その主要なポイントについて以下に列記する。

== 砲塔 =========

砲塔は「APX R」という規格品で、オチキスH35系と共通している。以下の仕様変更は、オチキスでも同様。

また、APX R砲塔の場合、側面に鋳造管理番号やメーカー名、例えばFAPSForges et Acieries de Paris et de la Seine:パリ&セーヌ製鉄製鋼所)のロゴが鋳込まれているものもあるが(*1)、供給ルートの差があるのか、オチキスではしばしば見るものの、ルノーでは滅多に見ない気がする(*2)。ただし、これはたまたま有名な写真に写っているものがあるかどうかだけの差かもしれない。

さらに、砲塔それ自体、おそらく生産工場による差異で、形状に微妙な違いがあるように見える。特に右側面前方がふっくらしているものと、痩せているものがある気がする。が、明確にタイプ分け出来ていないので、とりあえず現時点では追求しないことにする。

  • 注1:FAPSのロゴが何を示すかは、確か「ARMES MILITARIA MAGAZINE」由来の知識。
  • 注2:ただしルノーでもまったく例がないわけではなく、例えば51159号車はFAPSのロゴ入り砲塔を載せている。

 ▼主武装

主砲はルノーFT譲りの(「TRACKSTORY」の記述からすると、本当にFTから譲られているものも多かったのではと思われる)SA18、いわゆるピュトーの37mmだが、後期には長砲身のSA38に進化していて、R40では基本、全車がSA38装備になっている。

したがって、R40に生産が切り替わる直前には、R35もすでにSA38装備になっていたものと考えられる。また、オチキスでは既に配備されている車輌でも小隊長車以上は優先的に換装が進められたとのことで(実際に、旧型エンジン車、いわゆる「H35」でも長砲身の車輌がある)、R35の既生産車でも後に換装されたものがあったのではないかと思われる。

とはいえ、写真資料を見る限りでは、長砲身のオチキスは割とよく見られるのに対して、長砲身のR35はあまり多くない(R40の写真もそれほど多くない)。長砲身のオチキス(いわゆる「H39」)は順調に生産が進んでいたのに対し、ルノーはR35からR40への移行に手間取り、それがちょうど主砲交換の時期に重なってしまったのかもしれない。

 ▼砲塔視察口

砲塔前面左側と、左右側面に付けられた外部視察口。鋳造の砲塔本体にほぼ正方形の穴が開いており、ここに視察装置の付いたブロックをはめ込むようになっている。当初は「シュレティアン式」(*3)と呼ばれる双眼鏡タイプの視察装置付きが使われたが、のちに単純なスリット状のものになっている。

なお、このスリットタイプのものの場合、スリットの上部はひさし状に出っ張っているが、ふっくらと出っ張っているもの、下端が尖ってしゃくれているもの、ひさし部分が別体で作られているように見えるものなど、いくつかバリエーションがあるようだ。

  • 注3:この「シュレティアン」という名は「TRACKSTORY」に出てきたように記憶しているのだが(いい加減だなあ)、メーカー名なのか装置の考案者名なのかよくわからない。

 ▼対空機銃架取り付け基部

砲塔後面ハッチ開口部の上に突起が付けられている場合があり、これは対空機銃架の取り付け用であるらしい。実際、ここに機銃らしきものをくっつけて走っているR35の写真がある。

もっとも、こんなところに機銃を付けたら、ハッチの出入りも著しく制限される上、いったいどんな姿勢で撃つものなのやらも悩む。

== 車体 =========

 ▼車体前部上面増加装甲

車体の鼻先部分、鋳造部分の上面と、右側のギア点検用カバー(これも鋳造)の上面に、薄めではあるが、増加装甲がリベット(?)止めされている車体がしばしば見られる。当初はこの部分だけかと思ったが、その後部、操縦手用ハッチ下半分の左右、圧延鋼板の部分にも貼り増されているようだ。

 ▼操縦手用左右視察口

戦闘室上部の操縦手用バルジは左右に視察用スリットがあるが、これが単なるスリットだけのものと、スリット上部がひさし状に出っ張っているものがある。生産初期の記録用写真等では出っ張りのない形状であること、一方R40では標準でひさし状であることなどから、生産後期に導入された改良であることが判る。

 ▼エンジンルームグリル保護枠

エンジンルーム上面のグリルハッチ類の保護のため、その周囲に枠状の出っ張りが設けられた車体がある。これはソミュールにある2両のうちの片方、それからクビンカの現存車輌でも確認でき、車体上部の鋳造部品と一体で作られていることが判る。これも上記操縦手用スリットのひさし同様、生産後期の特徴。

 ▼装備品

R35の右フェンダー、戦闘室横位置には、後半がシートラックになっている工具箱が標準装備されている。これが、初期には前半の工具箱、後半のシートラックの高さが同じなのだが、生産後半の車輌では前半の工具箱のほうが若干高くなり、途中に段が出来るようになる。

ちょっと余談。右フェンダー最後部にはラックがあってジャッキ台とジャッキハンドルが付き、その前方外側に湯沸しみたいな形状のジャッキが装着されるのが標準。しかし生産初期車輌の写真では、作られた当初は直方体の角材のようなジャッキが装着されていて、ラックもそれに合わせて前後に四角い枠のようなものが付いている。おそらくある時点で、これらはラックごと標準仕様に交換されたのではと思う。

 ▼尾橇

「TRACKSTORY」によれば、AMXにより開発され、1938年に導入されたもの。ただし「既に生産された分の車輌のほとんどには、フランス戦までに供給することはできなかった」とある。R40の場合は標準装備のはずだが、こちらも付いていない車輌がある。生産中に開戦を迎え、最後の方は付ける余裕がなくなったらしい。

== 足回り =========

転輪ボギーの両側面に、転輪すれすれの位置まで、下端が楔形になったカバーが付いている車輌と、付いていない車輌とがあるのだが、これは本来付いているものが取れてしまったか、そのままか、という違いではないかと思う(実は詳しく調べたら生産時期と関連があった、とかだといやだなあ……)。一応、時期的な差異と思われるのは次の箇所。

 ▼誘導輪

誘導輪には放射状に6本のリブがあり、その間に大きく丸い穴があるのだが、おそらく生産後半の車輌では、この穴がパッチで塞がれている。

パッチはそれぞれが4本のビスだか小リベットだかで止められている。わざわざそんな面倒な手間をかけてまで、積極的にこの穴を塞がねばならない理由がどこにあったのかは謎。しかし改めて考えると、オチキスの誘導輪も穴あきから穴無しに進化している。

●こんなところが、とりあえず時期に関係すると思われる仕様のバリエーションなのだが、問題は、

  • それぞれの細部の差異を安易に「初期」「後期」と判断しているが、本当にその順番は正しいのか。
  • そもそも実際に生産時期に連動しているものなのか。
  • 連動している場合に、いつ、という時期の特定は無理としても、生産何両めくらいから変化しているのか。

――ということである。

そのあたりの検証を、次回以降に行ってみたい(作業自体がかなりの手間なので、すぐには無理そうだけれど)。

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Vanatorul de care再び。(20)

Cimg1219b ●前回の全体形には写っていなかった、ルノーR35用ジャッキ。

戦時中の写真で、どうもこれがはっきり写っている写真がなく、ディテールはいまいち。ソミュールのルノーR35の2両の実車のうち、短砲身装備型のほうはジャッキを載せているのだが、戦時中の写真のものと比べるとどうも細部が違う。

水差しのような珍妙な形で、横に突き出た“注ぎ口”部分にクランクハンドルを繋いでクルクル回すと上下するらしいことは判るが、どういう形にギアが納まっているのかは謎。

なお、オチキスH35系は一応同じジャッキを使っているようだが、クランクのハンドルは形が違っている。シャベルも違うようだし、どうもドイツのように工具の規格統一はされていないらしい。

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Vanatorul de care再び。(19)

●先日のアクシデントから多少は気を持ち直し、静岡に向けた工作を再開。

とにかくこのGW中に一つは塗装まで持ち込みたいと思い、(ようやく)Vatatorul de care R-35に最後の細部工作をして、塗装前の表面洗浄。「これでオシマイ」の踏ん切りに、現時点での状態を撮影した。

もっとも、いきなり直前になって仕事が切羽詰らないとは限らない。今年こそ行けるかなあ……。

Cimg1199b ●これまでの記事と多少重複するが、ランダムに考証の補遺と反省点など。

砲塔:ルーマニア軍使用車輌の砲塔の視察装置は、もともとのルーマニア輸入分にポーランド軍からの接収分も含め、確認できる限り全車がシュレティアン(というメーカー名なのか形式名なのか不明)式の双眼鏡タイプのもの。エレールの視察装置のパーツは穴の位置が高く、張り出し具合も実物と若干違うので上側にプラバンを貼って削り直したがちょっと工作が粗かった。

結局、Vanatorul de care R-35の通常型R35との外見上の違いは砲だけだが、以前にも書いたようにここがバッチリ判る写真は今のところ見当たらず、防盾形状は想像半分。しかし、防盾内部の砲架が判る写真はあり、防盾の穴やボルトの位置はそれから推理した。砲架については穴位置などが微妙に異なりBT/T-26あたりからの流用ではなさそう(セータ☆氏の考証に感謝)。右下に(定説とは異なり)同軸機銃用と思しき大穴がある。

車体前部:鋳造のノーズは、エレールのパーツでは左側の角度変化が一つ無視されている。かなり省略されている起動輪基部や、トランスミッション用カバー部(?)を含めちまちまいじった。

なお、ルーマニア軍装備車輌には見当たらないが、フランス軍車輌では車体前部上面に増加装甲(と言うにはだいぶ薄そうだが)を貼っているものもある。エレールのキットはうっすらとそのモールドがある(段差はなく筋とリベット表現だけ)。

ただ、車体側面板とフェンダー内側がそのままの厚みで一体パーツになっているのを放置して組んでしまったのは失策。そのぶんフェンダーが内側に食い込んでいるため、操縦手ハッチ下側がホーンに当たってきちんと開かない位置関係になってしまった。

Cimg1201b 足回り:エレールのキットは足回りの再現もあまりよくない。上部転輪位置と誘導輪位置を少しいじり、第1スプリングを太くし、起動輪にスクレーパーを付けた。ただし、転輪形状や、ボギープレート形状は未修正。

なお、ルーマニア軍装備車輌の誘導輪は、穴を薄板で塞いだタイプ。薄板の各4箇所のリベットは省略してしまった……。

履帯の交換オプションはいくつかあるが、カステンの可動式は軸穴も表現されていて精密感が高い。

また、シャーシ下部側面にいくつか埋め込みのボルト頭があるのだが、気付いたのが遅く表現していない。

Cimg1197b 車体上部:操縦手席左右のスリットは、ルーマニア軍車輌ではひさし状の張り出しのあるものとないものが混在している。作例は張り出しのないタイプとしたが、この部分の形状を表現するのに削ったり盛ったりを繰り返した結果、糸魚川市の地質もかくやと思えるほどの複雑な素材積層になってしまい、綺麗にスリットを切削できなかった(素材というよりはウデのせい)。なお、スリットを入れてみると、前面形状はなお微妙に違っていることが判る。

鋳造の車体上部の形状は、キットのものは側面形状も微妙に違う。本来はもう少しふっくらとしていて、下辺あたりに鋳造のパーティングラインがある。

Cimg1205b エンジンルーム上面のルーバー類は表現がお粗末だが、形状がだいぶ違う左の三角ルーバーだけ1から作り直した。

左後方のものは枠だけ追加したが、幅が広すぎた。なお、実物はこの左後方ルーバー部分だけ、基本車体のラインが前方に向けて一段削り込まれていて、ルーバーは地面と平行になっている。作例は未修正。まあ、このあたりの再現とか足回りの形状とかは、いずれタミヤのルノーR35が発売されるのを待とう(妄想的観測)。

右の大きなルーバー(ラジエーターグリル?)の前の隅には小さな丸いキャップ状のものがある。ラジエーターの水キャップではないかと想像。

なお、後期の生産型はルーバー周囲に防弾(?)リブがある。ルーマニア軍装備車輌でも、一部これを持つものがある。

車体後部:ここの鋳造パーツも、キットのものはラインがちょっと曖昧。

Cimg1203b

起動輪基部は、キットの状態では一段窪んだところに基部パーツを付けるようになっているが、実車ではむしろ土台は一段盛り上がっている。未修正。

よく見える予備転輪だけは少しだけ形をいじった。本来は他の転輪もいじるべきだが手を抜いた。

後部シャックルの小チェーンは、車体側との留めは省略してしまった。金属線を潰したチェーンは悪くない見栄えだが、斜めに掛かっていると平べったいのが目立つ気がしたため。

排気管とマフラーはいろいろいじったが、結局マフラー取り付け具やカバーの正確な取り付け方は判らず、適当な工作で済ませた。

装備品類:右側面の、後ろ半分がオープンの物入れになっている工具箱は前後が同じ高さのものと前半が高いものの2種がある。ルーマニア装備車輌はほぼ後者のようだ。

結局、ジャッキ台ホルダーの押さえ金具基部は、メガネをかけても目と指先が追い付かず工作を断念。

ジャッキ本体も工作しているが載せるかどうかは思案中。台があって本体もハンドルもないのは(本来ハンドルはジャッキ台の外側に付く)変だとは思うが、生きている実車写真でもそういう状態のものはあるし、変な形のジャッキ受け(フェンダー上の白い部分)を見せたい気もする。

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Vanatorul de care再び。(18)

200911172307000b チェーンは結局こんな感じに。

我が薄型携帯はピント合わせがまるっきり機械任せで、これ以上どうにもなりませぬ。

あとはツルハシの頭(なぜか柄と頭は別の場所に搭載するようになっている)と、ジャッキ台抑えの基部(抑え金具そのものは形状がいまいち判らないので省略の予定)をつけたら、工作は終了とする予定。

Vanatorul de care R-35の現存砲塔写真が見付かったのがきっかけで、たまたますぐに発掘できたエレールのルノーR35キットを手早く成仏させるつもりで始めた工作が、なぜこんなズルズル状態に……。

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Vanatorul de care再び。(17)

200911170119000c ●忙しいから、というだけでなく、銅線が見付からないのを作業停止の言い訳にしていたのだが、考えてみれば細い銅線など秋葉原にいくらでもあるだろうと思い至り、息子用のHDDを買いに行ったついでにガード下のパーツ屋で購入。

0.2mmのエナメル線、10mで200円少々。行方不明のものが一巻きあるというのに、これだけでも一生分かも。

200911170249000b ●使用個所はシャックル・ピンの紛失防止チェーンで、ここまで細いと、普通に手に入る艦船模型用の一番細いチェーンでもまだ太い感じ。

チェーンの作成法は、以前アーマーモデリング誌に載っていたやり方で、単に縒ってペンチで潰すというもの。「そんな単純な方法で?」と最初は半信半疑だったのだが、これが意外といい感じ。高いエッチング・パーツなど使うよりはよほどいい。

写真の段階ではピン頭とナット?を繋いでいるだけだが、最終的には車体とピン頭の間にもチェーンが付く。面倒なこっちゃ。

●それにしても久しぶりのルノーR35製作記がこれだけって……。

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Vanatorul de care再び。(16)

200909272342000b ルノーR35の工具ラック、止めベルトが片側だけだと、やはりどうしても「面倒くさくてやめた」感があふれかえっている気がしてきたので、何とか頑張ってもう片側も付けてみた。

それにしても頼りない留め具で、今入れてあるような棒状の工具の場合、そのまま後ろにすっぽ抜けてしまわないのだろうか。実車の場合、何に使うのかよく判らないが、棒状の工具を4段あるラックに関係なく、10本くらいまとめて縛り上げてある例もある。さすがにそこまで詰め込めば、すり抜ける心配はないのかもしれないが……。

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Vanatorul de care再び。(15)

200909260525000b ルノーR35、少しだけ進める。

しばらく前に工作した可倒式バックミラー(エレールのパーツを少し削り、基部を自作、背面に小リベットを2つ)に、ドラゴンのM10パンターにオマケで入っている蝶ネジ(小)を追加。ケシ粒のようなパーツで、ルーペ代わりの老眼鏡を掛けてもまだつらい。

側面の工具ラックの片方にだけベルトを工作。バックルの形式やベルトの取り回しなど実車でどうなっているのか結局よく判らないまま、なんとなくそれらしく工作。バックルはon the markのエッチング。ものが小さいだけにベルトは薄いプラペーパーでも腰がありすぎ、取り回しに苦労する。もっと柔らかい紙を使えばよかったかもしれない。もうひとつ同じように工作できる自信が無いので、後ろ側は取れてしまった状態にする気に大いに傾きつつある。ヌルし。

ラック前方、工具箱の後ろにある四角い枠は、おそらく、ラックに装着するハンマーの頭がフェンダー上で跳ねないようにするためのものではないかと思う。プラペーパー細切りを折って接着。

どんどん瑣末の工作にはまり込んでいる上にペースダウンしているので、完成に近付いている気がしない。「アキレスは決してカメを追い抜けない」状態にはまり込んでいるが如し。

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