II号戦車

THE WORLD AT WAR 1:72 II号戦車a1/a2/a3型

20180615_224233 ●先日買ったIII号戦車A型の出来が思ったより良かったので、ますます欲しくなったIBGの新シリーズ「THE WORLD AT WAR」の1:72、II号戦車a1/a2/a3型。

先週、仕事で都内に出たついでに下北沢のサニーにまで足を伸ばして、他2キットと合わせて買ってきた。一緒に買ってきた他2つについてはまた改めて。

ちなみに、メーカーのIBG modelsだが、IBGは「INTERNATIONAL BUSINESS GROUP」の略だそうだ。どこぞのコンピューター会社のパクリ名か?(IBM=International Business Machines)というのを通り越して、なんだか架空請求詐欺会社っぽいな……。

●実車について。

a型はII号戦車の増加試作型で、「ENCYCLOPEDIA OF GERMAN TANKS」によればa1~a3型の合計で75輌、「アハトゥンク・パンツァー第7集」によれば、a1:25輌、a2:25輌、a3:50輌の計100輌が生産されたとある。

生産途中で細かく改良が行われたようだが、a1からa3に至る過程で外形的に何か差異しが生じているのか(いないのか)は、よく判らない。なお、「ENCYCLOPEDIA OF GERMAN TANKS」には、a1型10輌の生産の後、「ゴムタイヤ付き鋳造誘導輪」が導入されたという記述があるが、とりあえずweb上で漁った写真10数枚を見る限りでは、ゴムリム付き誘導輪などというものは確認できない。

すでに車体形状は、後の本格量産型とあまり変わらない姿になっているが、車体後部がb型以降よりも寸詰まりで、後の型にはあるエンジンルーム右後端の四角い小グリルがないこと、左後部に大きな円形のグリルがあることが大きな特徴。

足回りは後の本格量産型と違い6つの小転輪を持ち、2輪ずつシーソー式の板バネサスで懸架、さらに外側に補強桁が付けられている(b型まで)。起動輪はa型独特のもの(b型では、後のc型以降とよく似た形状のものに改められる)。

なお、このキットを組んでみて改めて気付いたのだが、a型のみの特徴として、砲塔側面右前部、左後部のクラッペも、中央に突起がある(後の型は完全にフラット)。もっとも、他のクラッペのように視察用スリットはなく、突起は他のクラッペと形状を似せるために設けられているようだ。操縦席右側のクラッペはa型ではスリット付き。ここはb型では視察スリットがないフラットタイプになるが、後の型では再びスリット付きに戻される。

●なぜか箱絵は起動輪がb型っぽいし、砲塔右前部クラッペもb型以降の仕様。操縦手前面クラッペはA型以降のタイプ。いやいや、よく見ると前面に増加装甲取付リベットがあるし。

さらによく見ると、砲塔ハッチから上半身を出している車長の襟の兵科色は装甲科のピンクではなく通信科のレモンイエロー。なんでやねん。いや、1940年以降のバルケンクロイツが描かれているし、通常の戦車部隊から引き上げられて、通信部隊に連絡用に払い下げになった車輛かな? もっとも、デカールはポーランド戦時のマーキングだけで、標準タイプのバルケンクロイツはセットされていない。(再び)なんでやねん。

……という具合に、どうも箱絵はキット内容に不安を抱かせかねないものなのだが、実際の中身は、かなり力の入った内容。

プラパーツは枝2枚。加えて、小さなデカールシートが1枚。そして実車解説・組立説明・塗装解説の小冊子(英・独語)が同梱されている。

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モールドはかなりシャープ。足回りこそ履帯含めまるごと一体の「ロコ方式」だが、OVMや各部クラッペなど、上部のディテールはだいぶ細かく別部品になっている。同時に発売されたIII号戦車A型ではOVMはジャッキとS字シャックルを除きフェンダーに一体モールド、操縦手席左側のクラッペも(抜きの関係で形が崩れた)一体モールドだったのと比べると、こちらのほうが再現度は高め。

ただし、それだけ細かくても組立説明は付属小冊子の半ページ。確かに工程としてはそう多くないが、この図だと取付位置、方向などがやや判りにくい。塗装指示用の4面図が取付位置の参考になるが、それでもまだ判断に迷う部分はある。

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●気になった部分や見どころ等々。

おおよそ、a型の特徴と考えられる部分は過不足なく表現されている。ただ、車体左右クラッペ前方に、跳弾リブのようなモールドが施されている。ここに跳弾リブが付くのは、主生産型になってから(しかもB型以降)のはずなので、削り取る必要がある。

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上右の写真にも写っているが、戦闘室右側面に大き目のリブ状モールドが2カ所ある。これだけでは「ナンダコリャ?」なモールドだが、資料を見て正体判明。b型以前はこの位置にある、燃料注入口ハッチのヒンジを表したかったらしい。

さらにその後方にも前後方向に長い突起がモールドされているが、これはエンジンルームの通風孔。

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砲塔をFTF(First To Fight)のII号戦車D型のものと比べてみた。もともと「FTFのキットの中身はIBG製」という話はどこかで聞いた覚えがあるのだが、実際に比較してみると、FTFのD型用は周囲のクラッペが一体モールド、このa型用はクラッペが別部品という違いはあるものの、全体の形状、砲塔上面のモールドは瓜二つ。図らずも、両シリーズとも根は一緒、というのが確認できた。

ただし、先日III号A型のレビューで書いたように、FTFは一応、IBGとは別会社らしいので、IBGに委託してキット開発・生産してもらっているという感じなのだろうか?

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もともと表面にパターンのないロコ方式足回りなので、今更とやかく言うほどのことではないかもしれないが、履帯の装着方向が逆。

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組立説明図に誤りあり。戦闘室後方のクラッペのパーツは「W3」と書かれているが、これは正しくはM8。そもそもW3は右側足回りのパーツなので、その点では間違いようがないが、クラッペのパーツはスリット有りのM8とスリットなしのW7とがあるので注意する必要がある。

また、フェンダー上に付くOVM類は、OVM側には取付ポッチがあるのに、フェンダー側には一部を除いて取付穴がなく、位置決めに多少苦労する。上記塗装説明図や実車写真などを見ながら取り付けた。

S字シャックルに関しては、キットの指示(組立説明図や塗装図)では横向きに付けるようになっているのに対し、「アハトゥンク・パンツァー」では縦方向になっている。明確に判断できる写真がなくちょっと迷ったが、最終的には横向きに付けた(下の写真では付け忘れているが、このあと取り付けた)。

また、ワイヤーカッターはキットの塗装図では若干斜めになっているが、これはほぼ真っ直ぐに付けた。実車写真で真っ直ぐなように見えた――と書くとなんだかもっともらしいが、そもそも上方向から写したものではないので、個人的に「なんとなくそう見える」くらいの気分的なもの。

●なにはともあれ、とにかく組み上げてみた。前述のように、同時発売のはずのIII号A型よりも部品分割は細かく、ゲートやパーティングラインを処理するにも保持するだけで一苦労という感じで(しかも2、3度床に落として捜索する羽目になったし)、若干苦労した。

上述の側面の燃料注入口に関しては、流石にモールドのままでは不足を感じたので、それらしく作り直した(百均で買った2mm径のポンチが役に立った)。後方の側面通風孔に関しては、工具箱の陰ということもあってそのまま。

III号戦車の時は機銃を交換したが、今回はIII号ほどは太くなかったので、とりあえずそのままにしている。

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いかにも試作車然とした、後方の円形グリルが素敵。

ついでに、前回組んだIII号戦車A型や、FTFのII号戦車D型とも並べて撮ってみた。

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エイとナメクジ

20180516_103712 20180516_122441 ●16日水曜日。ちょっと(かみさんが)用事があって横須賀に出掛け、ついでに昼飯を食う。

久しぶりに行ったら、ヴェルニー公園入口の陸奥の主砲は整備が終わって(といっても、この前に見たのは昨年の2月だ)展示状態になっていた。

主砲の上に上らないように注意書きがあり、「そんなヤツぁいねえよ」と一瞬思ったものの、夜に酔っぱらって友人と騒ぎながら通りかかったら上りたい衝動に駆られそうな気もしてきた。

公園の(JR横須賀駅側)入り口脇のヴェルニー記念館では、1:100の陸奥の模型も展示されている。他、かつての横須賀製鉄所のスチームハンマーなどの展示もあり。かみさんとの待ち合わせ前にちょっと覗いただけなので、こんどまたじっくり見に来よう。

●ヴェルニー公園の真向かいは海自の潜水艦用埠頭。今日も変わらず黒ナメクジさんが。とはいえ、X舵の新鋭そうりゅう型ではなく、在来型の十字舵だなあ……と思ったら、左手のほう、ちょっと遠くにX舵がいた。

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20180516_104134●こちらにほぼ真横の艦影を見せて横切っていく船。番号から検索して、海自の練習艦「かしま」と判明。

横腹の平らな部分が綺麗に平行四辺形になっているのは、機能がどうこうだけでなく、デザイン的に狙ってやったんだろうなあ、という気がする。

後甲板からのナナメは、単に船体外板のラインではなく、その形状通りの斜路になっているそうだ。

20180516_122011 20180516_122009 ●しばらく前に、かみさんがちびとヴェルニー公園を散歩していた際、エイが泳いでいるのを目撃したという。こんな場所にエイなんているのか!?と思いつつも、「それなら探してみよう」と言って歩いていたら、本当に出てきた。

写真は不鮮明でエイだか漂流物だか判らない状態で申し訳ないが、悠々と(この写真で言うと)右方向に泳いで行った。

こんな場所にアタリマエにいるものなんだ,というのにまず驚いたが、帰宅して調べてみたら、東京湾にはアカエイが大量にいるのだそうだ。お台場でアカエイを釣る記事もヒットした。もっとも尾に毒棘があるので安易に手を出すのは危険だそうだ。

……考えてみればせっかくバラの時季のヴェルニー公園を歩いて、バラの写真を1枚も撮っていない。

●タミヤのII号戦車c、A~C型のキットは、エンジンルームのヒンジが凹、凸とあるうち、凹が外側になっているが、これはソミュールのc改修型を参考にキット化されたためで、量産型(A以降)は逆向き(凸が外側)になっている――という話は、確か(今は閉鎖されてしまった)尾藤満氏の「Panzer Memorandum」で読んだのだと思う(元をたどればトラクツあたりかもしれないが、II号戦車の巻は読んだことがない)。

その後、漠然と「そういうものなのか」という認識でいたのだが、TFマンリーコさんのところでその件につき(曖昧なままに)コメントをした機会に、ちょっと調べ直してみた。

とりあえず、(現存車両の写真を見ても、記録写真を見ても)F型では確実に凸が外側のようだが(写真)、初期型II号に関しては、どうも「いつから逆転したか」がはっきりしない。もともと場所が車体後部上面という「写真に写りにくい場所」なので、当時の記録写真ではなかなか確認できず。また確認できても、今度はそれがc型なのかA型以降なのかがよく判らなかったりする。

数少ない、鮮明にヒンジが写っているなかの1枚がこれ。わずかに写っている砲塔上面ハッチが両開きなのでC型以前なのは判るが、それ以上のことは(私には)判らず。ヒンジはすでに凸が外側になっている。

あるいはこの写真。こちらは逆に凹が外側。クラッペのリベット形状から見るに、おそらくB型中途以前の生産車らしい。リングガードはA型中途からの装備のはずだが、これはc型にも追加で装着された可能性があり、決め手にはならないかも。

また、これとほぼ同じ特徴を持ち、さらに、右フェンダー後部支持架が大きい車輛の写真もあった。私の認識では、後部支持架が大型化されたのはA型からなので、それが間違えていなければ、A型でもなお凹が外側の仕様のものがあったことになる。

さらにもう一つ。ベオグラードのカレメグダンに展示されている現存車両は操縦手用クラッペ形状からA~C型であると判るが、エンジンルームヒンジは凹が外側。後面や操縦席左クラッペ形状は初期型なので、A~B初期と思われる。

……そんなわけで、どうもc型からA型の時点でスッパリとヒンジの方向が切り替わったのではなく、少なくともA型の初期あたりではまだ凹が外側だったのではないか、というのが、現時点での私の推論。

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First to Fight 1:72 II号戦車D型

●先日実家に行った帰り、横浜のVOLKSに行ったら、再生産が掛かったのか、FTFの1:72、II号戦車D型(FIRST TO FIGHT 1:72 Pz.Kpfw.II Ausf.D)が入荷していたので、ついつい購入。

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先日買ったPRAGA RVはシリーズ番号34、II号D型は12なので、比較的シリーズ初期の製品ということになる。そもそもII号D型のミニスケールのインジェクション・キットは、これがおそらく初・唯一のもので、車種自体も割と好きなので気になっていたのだが、出たころに買い逃してそれっきりになっていたのだった。

20170422_183933 ●というわけでごく簡単なキット・レビュー。

プラパーツは全体で枝1枚。PRAGA RVが大小3枚も入っていたのに比べると、部品点数としてはだいぶ控えめな感じ。

一方、私はこれまで同社のキットはポーランド軍ものしか買ったことがなく、そのどれもデカールは入っていなかったが、これは珍しくデカール付きだった(ドイツ戦車のキットの場合はどれも基本入っているのかもしれないが)。デカールの内容は国籍マークの白十字のみ4つ。

このシリーズの装軌式車輌共通の特徴として、足回りは履帯まで含めて一体のロコ形式。当然、スプロケットに噛み合う穴や、履帯表側の細かいリブ表現などはないが、反面、センターガイドは(綺麗に抜けたりはしていないものの)穴開き表現が施されていて、横方向から見た時の精密度は高い。

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また、当然そうなっていなくては困るが、起動輪・誘導輪はいわゆるD1型(初期型)形状。転輪も含め、雰囲気はなかなかよい感じ。

車体上部は戦闘室上面が別パーツで、砲塔下側部の張り出しを表現している。操縦席・無線手席横のクラッペやエンジンルーム横のグリルは一体抜きのため、ちょっと不十分な表現。一方、フェンダーの滑り止め表現はなかなか細かく、この点ではかなりオーバースケールなタミヤ35のII号戦車よりいいかも。

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フェンダー上の細かいパーツでは、きちんと軽戦車用ジャッキが、それらしい形状で別パーツで用意されているのが良い。

砲塔は、側面クラッペが一体成型のためちょっとメリハリの足りないモールド。(写真には写っていないが)左前部側面に僅かにヒケがあった。

主砲・同軸機銃は防盾と一体成型だが、とにかく機銃が太すぎるのはなんとかしたい感じ。

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トリカブト

●まったく仕事が終わる気がしない。

今週(~19日)は2度事務所で夜明かししたが、それが仕事の進捗に役立ったかといえばそうでもなく、「家に帰るのが面倒くさくなったので事務所にいた」以上の意味があったのかどうか。

仕事の発注元であるS社のTT氏も、いつ電話をしても社におり、S社に住んでいる疑惑のある人だが、資料を届けに行ったついでに「週に半分家に帰らない生活なんかしちゃダメですってば」と言ったところ、「僕は(今週は)帰ってますよ」と自慢にならない自慢をされた。負けた気分。

●起きた時から眠いのはどうしたもんだか(起きがけで眠気が抜けていない、とかではなく)。

F1016784●およそ1週間前の話題。今年も鎌倉材木座・光明寺のお十夜に行く。その数日前にバスで前を通りかかった際に、山門に垂れ幕が掛かっているのを見て、そろそろそんな季節だったか、と思い出した。

13日、また山門に登りに行く。以前にも書いたように、本来なら山門の上階には釈迦三尊、四天王、羅漢像がずらりと並んでいるはずなのだが、修復中のためほとんどお留守で、釈迦三尊像のみ。

一昨年初めて昇った際に「来年度修復完了」だったはずなのに、むしろ年々欠席率が高くなっているのはどういうことだろう?

ちなみに羅漢像は全て椅子に腰掛けた姿で、現状、椅子だけが並んでいる。私の前で見ていた人たち曰く、「名札が掛かってるから、お寺の住職が使ってた椅子なんじゃない?」

ちなみにその椅子に掛かっていた名札は羅睺羅(ラーフラ、釈迦の長男)。……すごい住職だな光明寺!

F1016836 ●UCC缶コーヒーの「永遠の0コレクション」付きを試しに買ってみる。

同コレクションは塗装済み半完成の海軍機6種類で、中身は零戦21型、22型、52型と、紫電改、99艦爆22型、彗星33型(空冷型)。

特に中身をチェックせずに買ったら、松山343空の紫電改が入っていた。胴体に斜め2本の黄線、日の丸に被せて機番15が書かれているので、菅野直大尉機。

胴体主要部に左右主翼、尾部、機首、アンテナを差し込むだけのいかにも食玩なシロモノだが、真横から見ると、一応、主翼にきっちりねじり下げが付いているのはエライ。ちなみに私は最初アンテナ柱の存在に気付かず、パッケージと一緒に危うく捨てるところだった。アブナイ。

なお、飛行姿勢のみでスタンドが付いている。そのまま地上姿勢にできる99艦爆のほうがよかったかな……しかし別に集める気はない。

●尾藤満氏の「Panzer Memorandum」が、今月からII号戦車b型の製作に入っており、いつもながら大変資料性が高く、読み応えがある。

II号b型は、c型以降に比べて起動輪のふくらみが大きいのは知っていたが、これはファイナルギアハウジングの大きさが違っていたりするんだろう、などとボンヤリ思っていた。しかしそうではなく、実際には、a型と同型の懸架装置のせいで転輪位置が後のc型よりも内側であるためだそうだ。

ただし、転輪そのものは履帯幅の変更により、a型よりも厚くなっているそうな(a型の履帯はI号戦車と同じだそうだ)。つまり、b型はc型よりも履帯がわずかに車体寄りに位置していることになる。

ちなみにこれの1つ前のc型製作記でも、私が気付いていなかったことがいろいろ出ていて勉強になる。例えば……。

  • タミヤのキットのフェンダー滑り止めパターンは実車に比べだいぶ粗い。私自身、実車写真でパターンは見ているので、粗いなあ、くらい思ったことがあるのかもしれないが、どうせ模型はこんなもんだとスルーしてしまっていたかも。確かに写真を左右に並べてみるとだいぶ粗い。
  • タミヤのエンジンルーム右側のハッチヒンジは、量産型と向きが逆。ただし、c型まではキットの向きでよいらしい。これはタミヤがc改修型を参考にしたためらしい。

……などなど。あー。やっぱり自分が好きな初期軽戦車くらいは、トラクツを買わないとなあ。

●電撃戦期のドイツ軍車輌の塗装、もっと具体的に言うと、この時期の塗装が従来言われてきたようにパンツァーグラウ一色ではなく、ブラウンとの2色迷彩が標準だった説に関しては以前に一度書いたが、どうやらそれをしっかりまとめた本が出たらしい。

FIREFLY COLLECTION No.5 "CASE YELLOW --GERMAN ARMOUR IN THE UNVASION OF FRANCE,1940"

四谷仙波堂さんの入荷案内より。

もちろん、私自身は当時の塗装をこの目で見たわけではないので、「そうだったのだ」と言われれば「そうですか」と答えるしかないのだが、現時点ではまだ、「2色迷彩が主であった」には若干懐疑的。また、ごく一部のケースを除いて、モノクロ写真ではパターンも読めないというのはイヤな感じだ。

F1016810F1016718●今年もまたトリカブトが咲いた。猛毒の植物として名高いが、花は綺麗だし形も独特で面白い。

左は鎌倉市内で、右は逗子市内で撮影。花屋でも扱っている花らしいので載せてしまうけれど、さすがに正確な場所等まで明かすのは控えたいので、毒殺したい人がいても問い合わせて来ないこと。

なお、私の携帯のカメラは紫系が鬼門で、しばしば紫から赤みが抜けて真っ青に写る。左側の写真はだいぶ青いが、実際の花はもっと紫だ。

右側のように素直に紫に写ることもあり、どういう条件下で青くなるのか今ひとつよくわからない。手元で(撮影時に)色調整する機能もなさそうで、どう対処してよいのかわからないのが困る。

F1016814●夏の間、青い模様が綺麗なルリモンハナバチの写真を何度か載せたが、このあたりで見られる縞模様が青いハチにはもう一種、アオスジハナバチという代表的なのがいる。

いつか見られればいいなあ、くらいに思っていたのだが、先日、散歩の途中に偶然目撃。目の前をふっと横切った小さなハチが少し青く見えて、「あっ」と思って目で追ったら、運良く近くの葉に止まってくれた。

ルリモンハナバチに比べれば1回り2回り小さく、模様にも派手さはないが、これはこれでそこそこ可愛い。

全身が構造色で綺麗なブルー~パープルメタリックに輝くオオセイボウも写してみたいものぢゃのう。

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II号戦車(2)

タミヤのII号戦車(ポーランド戦線)、装備品類もほぼ付け終わり、戦車らしくなる。ただし、操縦手用前面フラップは未接着。

人形なしで戦車単体だけ作る場合、ハッチ類はすべて閉で固定するのが普通だが、個人的な感覚の問題として、クラッペ類も全部閉にしてしまうと、何となく愛想に欠ける気がしてくる。ちょっとでも「生きている車輌感」を出すのに、操縦手用のバイザーくらいは開いておきたいと思い始めたり。が、その場合は作動アームくらいは付けないといけないので、工作が後回しになっている次第。

さて、先日も触れたように、このキットはキット名称はC型だが、各型対応のパーツはきちんと入っており、c、A~Cが一応作れるようになっている。個々の型の細かい差異について、数日前にPANZER TRACTSを立ち読みしてきた結果を踏まえ(買えよ!)、現時点での「たぶん、こう」は……。

c型:砲塔リングガードはなく、操縦手前面フラップは平板な旧型。その他各クラッペも旧型。車体ハッチは生産途中で2分割タイプから(キットと同様の)1枚タイプに。右フェンダー後部は、b型でもすでに“つんつるてん”があるようなのだが、c型以降で明らかに表面パターンがある写真もあって、なお要調査。右フェンダー、戦闘室後ろ側の支持架は、後の型と違って前側と同形。前後共に後の型よりちょっと寸詰まり? デフケースは、現存の改修型を見る限り、A型以降と同形でいいような。

A型:操縦手前面フラップが山形の新型に。初期を除き砲塔リングガードが付く。各クラッペは旧型で、車体前部左右クラッペの前の跳弾リブはない。右側フェンダー、戦闘室後ろ側支持架が大型化。後ろのMG用付属品箱の保護のため?

B型:A型と略同形。車体前部左右クラッペの前に跳弾リブが付くのが標準。後期にはC型と同じ新型クラッペに?

C型:車体・砲塔のスリット付クラッペが新型。

私は説明書通りよりもほんのちょっとでも違えて作りたいというへそ曲がりなので旧型クラッペを付けたが、クラッペ前の跳弾リブは指定通り付けたので、標準的なB型ということになる。しかしそこまで作っておいて適当な塗装例が見付からずあたふた。本末転倒。

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II号戦車

Vanatorul de care R-35は車体上部のツメに入っているわけだが、こうなるとキットパーツで使えるものはあまりなく、写真を漁っては細々したものをデッチ上げて加えていく、ということになる。それもしばらくやっていると結構フラストレーションが溜まるので、同じ軽戦車の比較も兼ねて、タミヤの「II号戦車(ポーランド戦線)」に手を出す。

200905312118000b というわけで、ある程度形になったものを並べてみた。相変わらずのピンボケで済みません。それにしても、II号戦車がデカイ!

「大戦初期のドイツ軍は、本来主力となるべきIII、IV号戦車の数が揃わず、非力なI、II号戦車群を主力とせざるをえなかった」というのがお決まりの評価だが、こうするとII号戦車がえらく立派に見える。まあ、R35は2人乗り、II号は3人乗りなので大きさの差は当然だし、そのくせR35のほうが1割以上重いので、そこからも装甲の脆弱さは判る。

さて、何しろキット開発の年代が数十年も違うので単純比較は可哀相だが、とにかくII号戦車のほうは、基本、キットのパーツをパチパチ切り離してゲートとパーティングラインを処理して組んでいくだけなのでなかなか気分がよい。以下、ざっと個人的レビューを。

その昔、タミヤが初代II号戦車を出した際、キャッチフレーズは「電撃戦の主役」だったように記憶しているのだが(当時小学生だった)、もちろんF型は電撃戦とは関係なく、その後、本当に電撃戦当時の戦車を作りたくなった時に、結構くやしい思いをしたのだった。それから幾星霜、ようやくホンマモンの「電撃戦の主役」が登場したわけで、これはフランス物3種の登場と合わせて個人的には非常に嬉しい。

先に「II号戦車(フランス戦線)」が出た際、どうせ初期のII号を出すなら、丸ノーズの未改修車体も作りたいのに、なんでコンパチにしてくれなかったんだ、と思ったが、見れば丸ノーズ用の不要部品も含まれていて、心待ちにしていたのだった。しかし、バリエーションを出せる分割にしておいてなかなか出さないこともあるタミヤなので、まさかこれほど早く出してくれるとは思わなかった。

キットは基本的に「フランス戦線」仕様と同一で、増加装甲を付けない状態のモールド入りの車体前面パーツが最大の相違。「フランス戦線」仕様はA~C型となっており、クラッペの選択でA/B型かC型を選ぶようになっていたが、「ポーランド戦線」では、キット名称はC型のみとなり、説明書でもそのクラッペしか図示していない。しかし、A/B型用クラッペも不要部品として含まれているので、A/B型として組むこともできるはず。また、車体前面小パネルとワイヤー掛けは、ワイヤーと一体にモールドされたパーツを付けるよう指示されているが、ワイヤーが掛かっていない状態のパーツも不要部品として含まれている(F7、A3)のは親切。こちらを使う場合、左側ワイヤー掛け内側にヘッドを引っ掛けるフックを追加するとgood。

もうひとつ、この「ポーランド仕様」の“特典”といえるのが、改設計された誘導輪パーツが入っていること。「フランス仕様」版の誘導輪は(ポーランド仕様にも不要部品として入っているが)、一見同じようで、やや小径でリブの長さにも違いがある。これはおそらくソミュールの現存車輌のものをもとに設計されているのだが、戦時中の写真では(少なくとも私は)見たことが無く、もしあったとしても一般的なタイプとは言えなさそう。以後、「フランス仕様」版にも改修版パーツを入れておいて欲しいものだ(とはいえ、フランス仕様も真っ先に買っちゃってあるけれど)。しかし、ドラゴンあたりだとこっそり旧作にも新パーツを紛れ込ませたりするが、タミヤはどうかなあ。

部品の精度は流石タミヤでほぼピタリと決まる。戦闘室前・側面装甲は増加装甲付きとの兼ね合いで別パーツだが、この当時のドイツ軽戦車は溶接ラインはエッジにあるので、上面の接合線は消す。しかし、接着剤をタップリ目で付ければ、ほぼ後でざっとヤスるだけで行ける。私は足回りの塗装の都合上、車体上面前部のベロを一度切り離し、前部上面パーツ(F2)と一緒にシャーシに先に付けてしまったが、それでも車体上部は隙間無くピタリとはまる。キモチよい。一点気になるのはシャーシ後端下部の補強シャフト(H39)で、指示通りでは下過ぎる感じ。実際は、ほぼ装甲のエッジスレスレくらいの位置にある。あとは、起動輪デフカバー前面にボルト頭を一つずつ。

なお、キット名称は「ポーランド戦線」で、デカールもその当時のものだけ(なぜか第4師団だけ)だが、実際にはフランス戦時点でも丸ノーズのままの車輌は多い。キットは追加装備のノテーク・ライトや、発煙筒、切り欠き付きのマフラーカバーのエッチングもそのまま入っているので、フランス戦でのII号戦車を作りたい人にもオススメ。また、ワルシャワにおける第4師団のR03、R05は右フェンダー上に特製ラック(?)があるので凝る方はテキトーに。

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