ルノーFT-17

積み残しの丸ポスト

●いきなりだが、MENG MODELから1:35でルノーFT-17が発売されるそうだ。とりあえずアナウンスのあったものは主量産型(丸砲塔型)。エンジンを含めインテリアも再現されたキットであるらしい。……高そう。

FT-17といえば、しばらく前にイタレリから35でアナウンスされていて、まあそれはそれでメデタイことではあるけれど、今のイタレリじゃあなあ、RPMと比べてどれだけよくなっているんだかなあ、という印象を持っていた。イタレリには悪いが、MENGの新キットはもう何段か上手のキットの気がする。

ちなみにFTは、新メーカーTAKOMの1:16も予定されている。今年はFTの当たり年なのか?

●先月の散歩(6月17日)で写真を撮ったものの(当「かばぶ」の更新をさぼっていたこともあって)載せそびれていた丸ポスト写真をまとめて。

▼極楽寺坂、「力餅屋」脇のポスト。

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鎌倉市内の丸ポストの中でも(特にあじさいの季節には)ロケーションがよく、比較的有名なのではないかと思える個体。私が携帯電話で撮っている間にも、立派なカメラで撮っていく人がちらほら。ただ、本来は一段窪んだ土間のような場所にあったのを埋めたのか、ポストの足元がコンクリ詰めになってしまい、寸詰まりになっているのが惜しい。

鎌倉のポストにしては珍しく、収集時間がもともとのパネル装着箇所に貼ってあるが、これも寸詰まりであることと関係しているかも。

▼江ノ電「極楽寺」駅前。

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江ノ電でも特に雰囲気のある駅として有名なので、このポストも撮られる率は高そう。根石もしっかりしていて、丸ポストの模式標本のような姿。裏に鋳込まれた製造者ロゴは、浮き上がってはいるものの厚塗りのペンキで潰れて判読できない。

▼鎌倉病院裏口脇

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大仏(高徳院)の斜め向かい、鎌倉病院の裏口側の脇にあるもの。若干ピンボケ。

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鉄の処女

F1031297●RPMのルノーTSF(FTの無線車)の箱型上部構造物のリベットを植え替えてみた。

使用したのはMasterClubのもの。車体とのバランスを考えて大き過ぎず小さ過ぎずということで、0.5mmの尖頭ボルトを使用した。ただし実車で使われているのは本当は六角ではなく、平行に2辺だけ切り落とされたタイプ(これは車体も同様らしい)。もっともこの大きさになると、私にはメガネをかけても形状確認は困難。

F1031299 左はキットの車体と、もともとのキットのTSF装甲板のリベットのモールド(下左)と、植え直したもの(下右)、3者の大きさ比較。車体のリベットはちょっとおとなしすぎる。

以前にも触れたが、MasterClub製のリベットシリーズは全て脚付きで、植えたい場所にドリルで穴を開けて植えていく方式。メリットは強固に付くこと、表面が綺麗に仕上がることなどだが、反面、ボルト頭だけのものに比べると工作が一手間増える。また、接着の際の位置の微調整が利かない。

●TSFのキットの新しい上部構造物のパーツは、なぜか押し出しピン跡が全部部品の表にあるというオバカな特徴も持っているので、頑張ってリベットとピン跡を削り落とし、その後0.4mmドリルで穴開け。キットのリベット列はおおよそ正しいが、一部、数か多くなってしまっている列もある。

MasterClubのリベットの足は、ちょっとテーパーがかかった形になっている。0.5mmサイズに0.4mmの穴はちょうどよかったようで、同じMasterClubの別売可動履帯用ピン同様、最後にきゅっと押し込むと、接着剤無しで綺麗に固定できる。

F1031294極小のリベットの工作だと、飛ばし放題落とし放題、カーペットモンスターに食われっぱなしという事態に陥りそうだが、意外なことに(ピンセットでつまみやすい形状だからか)ほとんど落とすことはなかった。袋から出す時に少し散らしてしまったのと、最初穴がきつ過ぎて、押し込む際に2つほど頭を折り飛ばしてしまった程度。

なんとか基本部分の四周の装甲板を終わらせて組んでみたのが右写真。ハッチ開けは考えていないので足は挿しっぱなしのため、まるで「鉄の処女(アイアン・メイデン)」みたいな有様になってしまった。

それにしても、「上に乗っかる部分だけだから」と甘く見て始めたが、160本入りの一袋が最終的には足りなくなりそうという、結構な使用量になってしまった。マイッタ。

●はったい粉を久しぶりに食べる。はったい粉に対してどれくらい砂糖を混ぜるのかもまったく忘れていて、手探り状態。昔はただ「香ばしい味」とだけ思っていたが、久しぶりに食べたら、「ケロッグのオールブランの味」に近かった。ただ練って食べるのでなく、クッキーなどに混ぜ込んでもよさそうだ。

●釈然としないこと。

「禁煙人」なのでガムは必需品に近く、ポットで買ってきて机に置いてある。ポットの場合、ガムを包んで捨てる小さな紙束が同梱されているのだが、どのガムも決まって、この紙の数がガムよりも少ない。世間の人は、タブレットのガムを一度に数個一緒に食うのがデフォですか?

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はったい粉

●雑多な写真(2月12日)。

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上段左から。

  • 名越隧道。心霊スポットで有名な「小坪のトンネル」群のひとつだが、明治16年に竣工した浦賀道で初めてのトンネルで、土木学会による「日本の近代土木遺産」にも選ばれている。高さ制限の注意書きの下に扁額があるのではないかと思う。そうだとしたら、ひどく無粋な話である。
  • 名越隧道のすぐ脇にある水道トンネル。こちらも結構古めかしい。調べると、海軍の横須賀鎮守府での需要もあり、明治末から大正にかけて、宮ヶ瀬ダム近くの水源からはるばる神奈川県を縦断して引いた水道の幹線路の一部であるらしい。
  • 横須賀線(名越踏切)
  • お地蔵さんの収容所(大町)
  • むしろそれ自身が危ないガードレール(大町)
  • リンボー寺(大町、教恩寺)
  • 紅地青天白日旗を思わせる絵葉書(大町)
  • ひどく投げやりな案内(若宮大通り)
  • 泥縄な感じがする標識(鎌倉駅前)。隣の電信柱には6.1mとあって、とても約1mの高低差があるとは思えないのだが、どうやって導き出した数値なのだろうか。

●ガード下に近い、若宮大通りに面した市場で、はったい粉(麦こがし)を見付けた。どこぞのメーカー品というわけではなく、生産者からの直買いらしく、普通のビニール袋の口を閉じて、220円の値札が貼ってあるだけ。

はったい粉といえば、ごくごく小さい頃、確か祖母が時々食わせてくれたような覚えがある。基本、ベタベタものは好きではないのだが、はったい粉は味が香ばしく嫌いじゃなかったように思う。

しかし懐かしくはあっても、一人で一袋は、食い尽くさないうちに飽きる気がする。それで一度は諦めたものの、かみさんにメールをして訊ねたところ、「食べたことはないがたぶん嫌いではない」という返事だったので結局買って帰る(まだ食べていない)。

●先日メロンパンを買って食べた店の前を通ったら、10日だか11日だかオープンの張り紙があった。……先日買い食いしたのは確か8日だったのだけれど。え? なんで?

●ふきのとうを探して探し当てられなかった話を前々回に書いたが、庭先にフキが生えるという近所の知人にかみさんを介して訊ねたところ、「今年は寒いからまだ出てないよ」とのことであった。なんだー。

F1031273F1031269●FT-17工作の続き。

車体ハッチの厚みが目立つので、裏からゴリゴリ削って半分ほどの厚みにする。説明書の文字が見えるくらいに、といっても、そもそも何だか半透明なプラ色なので、元の厚みでもそこそこ透けている。

考えてみれば、この間からパーツをさらって薄くする作業ばかりしているような。

考えてみれば、このハッチは閉める場合は全体を薄くする必要はなく、フチだけそれらしく薄ければいいので、この薄くしたハッチは開けて見せる車体用とし、閉める車体用にはもっと簡単な工作法を模索することにする。

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「おい、大丈夫か?」

●Büssing NAG 500シリーズに続いて、IBGでは4500シリーズもニュルンベルクで会場発表していたが、PMMSでその箱絵がもう掲載されている。

それはこんな感じなのだけれど、4500Aはボンネットの傾きをずいぶん強調しているなあなんてことよりも気になるのは、4500Sの箱絵の左側の3人で、これはどう見ても

車酔いして気持ち悪くなってしまったヤッケの戦友を介抱する、コート姿の兵士2人

という図だ。

特に、顔を覗き込む体(てい)の左のヤツは、「もう、吐いちゃったほうが楽になるから、な?」とか何とか言っていそう。雪道だし、横滑りしたり、大変だったんだろうなー。

●もうひとつ箱絵(というより作例?)ネタ。渡部陽一さん、カメラマンからゲリラに転職

●つまみ食いモデリングのあれこれ。……前回とすでに顔ぶれが一部違う。

その1。前回書いた、タミヤ35のシトロエン35の工作。

F1031230 左がキットのままのタイヤで、右の削り中のものは未接着。あとほんの少し削るかもしれない。目安としてはもともとあった、トレッドの波状のモールド部分をそのまま削り飛ばすくらいの感じとした。

もちろん、本来ならきちんとタイヤの厚みの寸法を心得た上で削るべきだが、これがよく判らない。ただ、トヨタの名車館にあるスペックによれば、タイヤは「150-2.00」であるそうな。カー・エンスーではないので何のことやらさっぱり。ただし、とりあえず最初の数字は通常、幅を示すものだそうで、これがメートル法の幅だとすれば、15cm/35は、約4.3mm幅ということになり、写真の工作の結果とほぼ同じくらいになる。

F1031227 また、車体後部のスペアタイヤケースに関しては、これまた工作終了していないが、こんな感じ。この後、削り飛ばしてしまった外周のリブを、プラペーパーの細切りを一巡りさせて再生する。

とにかくタミヤのシトロエン11CVは、昨今の緻密な模型の流行の中でみると、一瞬ぽかんとしてしまうほど簡素な模型で、もちろん正確さ、モールドのシャープさなどで格段の差はあるが、模型としてのツクリでは、大昔のミリタリーミニチュア創成期のキューベルワーゲンあたりに近いものがある。

もっともそれで悪いということはなく、一作入魂的に作り込みたい人向けには、サードパーティからエンジンから何から出てくれればそれでいいと思う。例えばブロンコのカルロ・ベローチェは戦闘室からエンジンルームまでギッシリ詰まってスゴイとは思うが、その分高価でもあるし、せっかくあちこちで使って面白い仕様があっても、数作る気にはなかなかなれない。

とはいえ、現状ではその組み込みに苦労しそうなので、ボンネットや各部ドアは別部品にして開閉しやすくしておいて欲しかった気はする。

その2。年初、「今年はリベットが面倒で放置してあるキットを重点的に」と(思いつきで)書いたが、その中のひとつがRPMのルノーFT。リベットがないつんつるてんの丸砲塔、反対にリベットがゴツ過ぎる角砲塔やTSFなど、どれかはそのうち何とかしたいところ。

と思ってごそごそいじっている時に、TFマンリーコさんが、なかなか素敵な丸砲塔型の第二次大戦仕様の作例を引っ張り出してきて、ブログで見せてくれた。善き哉。

F1031234 一方で我が家の現状と言えばまだこんなもの。悪い冗談のようなパステルグリーンの成型色は、袋入りジャンク品で買ったTSFのもの。RPMあたりは、たまにこういう冗談のようなモールド色の時があるが、脱力感に見舞われるだけでなく、実際に工作の際にモールドが激しく見づらいのが困りもの。

グレーの車体の中に納まっているラックは、旧NKCの傑作レジンキットのFTに付属していた、オチキス機銃用弾薬ラック。NKCのキットは武装に合わせ弾薬ラックも3種類付いていたので、2種は余る。寸法的にも、RPMのキットにピタリと入る。グレーの車体の横に転がっているのは、形状的に不十分ながら、自作してレジンで複製した木製誘導輪。少なくともTSFはこれを使うつもり。丸砲塔のほうはポーランド・1939年戦役仕様にするか迷い中(その場合、また新たにポーランド製誘導輪を作る必要がある)。

非常に頑張っているキットなのだが、部品の合わせの段がきちんと調整されていなかったり、薄くあるべきところが厚かったり、組み立ては何かと面倒。そんなわけで、4つ作るべき足回りは、まだ写真の1つだけ(しかも未完)。

F1031243 ところで、TSFをいじっていて驚いたのは、転輪フレームのパーツの枝に、新たにルノーとCWS(ポーランドでのFTライセンス生産メーカー)のエンブレムのパーツが彫られていること。今頃気付いた。少々オーバースケールなのだが、意気に感じてそのうちどこかに使ってやるつもり。

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