●Büssing NAG 500シリーズに続いて、IBGでは4500シリーズもニュルンベルクで会場発表していたが、PMMSでその箱絵がもう掲載されている。
それはこんな感じなのだけれど、4500Aはボンネットの傾きをずいぶん強調しているなあなんてことよりも気になるのは、4500Sの箱絵の左側の3人で、これはどう見ても
車酔いして気持ち悪くなってしまったヤッケの戦友を介抱する、コート姿の兵士2人
という図だ。
特に、顔を覗き込む体(てい)の左のヤツは、「もう、吐いちゃったほうが楽になるから、な?」とか何とか言っていそう。雪道だし、横滑りしたり、大変だったんだろうなー。
●もうひとつ箱絵(というより作例?)ネタ。渡部陽一さん、カメラマンからゲリラに転職?
●つまみ食いモデリングのあれこれ。……前回とすでに顔ぶれが一部違う。
その1。前回書いた、タミヤ35のシトロエン35の工作。
左がキットのままのタイヤで、右の削り中のものは未接着。あとほんの少し削るかもしれない。目安としてはもともとあった、トレッドの波状のモールド部分をそのまま削り飛ばすくらいの感じとした。
もちろん、本来ならきちんとタイヤの厚みの寸法を心得た上で削るべきだが、これがよく判らない。ただ、トヨタの名車館にあるスペックによれば、タイヤは「150-2.00」であるそうな。カー・エンスーではないので何のことやらさっぱり。ただし、とりあえず最初の数字は通常、幅を示すものだそうで、これがメートル法の幅だとすれば、15cm/35は、約4.3mm幅ということになり、写真の工作の結果とほぼ同じくらいになる。
また、車体後部のスペアタイヤケースに関しては、これまた工作終了していないが、こんな感じ。この後、削り飛ばしてしまった外周のリブを、プラペーパーの細切りを一巡りさせて再生する。
とにかくタミヤのシトロエン11CVは、昨今の緻密な模型の流行の中でみると、一瞬ぽかんとしてしまうほど簡素な模型で、もちろん正確さ、モールドのシャープさなどで格段の差はあるが、模型としてのツクリでは、大昔のミリタリーミニチュア創成期のキューベルワーゲンあたりに近いものがある。
もっともそれで悪いということはなく、一作入魂的に作り込みたい人向けには、サードパーティからエンジンから何から出てくれればそれでいいと思う。例えばブロンコのカルロ・ベローチェは戦闘室からエンジンルームまでギッシリ詰まってスゴイとは思うが、その分高価でもあるし、せっかくあちこちで使って面白い仕様があっても、数作る気にはなかなかなれない。
とはいえ、現状ではその組み込みに苦労しそうなので、ボンネットや各部ドアは別部品にして開閉しやすくしておいて欲しかった気はする。
その2。年初、「今年はリベットが面倒で放置してあるキットを重点的に」と(思いつきで)書いたが、その中のひとつがRPMのルノーFT。リベットがないつんつるてんの丸砲塔、反対にリベットがゴツ過ぎる角砲塔やTSFなど、どれかはそのうち何とかしたいところ。
と思ってごそごそいじっている時に、TFマンリーコさんが、なかなか素敵な丸砲塔型の第二次大戦仕様の作例を引っ張り出してきて、ブログで見せてくれた。善き哉。
一方で我が家の現状と言えばまだこんなもの。悪い冗談のようなパステルグリーンの成型色は、袋入りジャンク品で買ったTSFのもの。RPMあたりは、たまにこういう冗談のようなモールド色の時があるが、脱力感に見舞われるだけでなく、実際に工作の際にモールドが激しく見づらいのが困りもの。
グレーの車体の中に納まっているラックは、旧NKCの傑作レジンキットのFTに付属していた、オチキス機銃用弾薬ラック。NKCのキットは武装に合わせ弾薬ラックも3種類付いていたので、2種は余る。寸法的にも、RPMのキットにピタリと入る。グレーの車体の横に転がっているのは、形状的に不十分ながら、自作してレジンで複製した木製誘導輪。少なくともTSFはこれを使うつもり。丸砲塔のほうはポーランド・1939年戦役仕様にするか迷い中(その場合、また新たにポーランド製誘導輪を作る必要がある)。
非常に頑張っているキットなのだが、部品の合わせの段がきちんと調整されていなかったり、薄くあるべきところが厚かったり、組み立ては何かと面倒。そんなわけで、4つ作るべき足回りは、まだ写真の1つだけ(しかも未完)。
ところで、TSFをいじっていて驚いたのは、転輪フレームのパーツの枝に、新たにルノーとCWS(ポーランドでのFTライセンス生産メーカー)のエンブレムのパーツが彫られていること。今頃気付いた。少々オーバースケールなのだが、意気に感じてそのうちどこかに使ってやるつもり。
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