IAR-80

シュヴァルツローゼ

20211207_143718 ●7日、仕事で久々に都心に出る。

新橋で一仕事して、神保町にハシゴ。最近インド風のカレー食べてないなあと思っていたところだったので、神保町のシディークでマトンカレー。

靖国通りの裏手のさくら通りにあった、元・日本タイ協会が入っていた古い風情のあるビルは、すっかり取り壊されていた。10年近く前に解体された、俎橋たもとの九段下ビル同様、関東大震災後の復興建築の一つだったという。ちょっと惜しい。

在りし日の姿をストリートビューで見てみたのが下。スクショではなくてストリートビューからの埋め込みなので、カーソルで掴んでグリグリすると動きます。しかし初めてストリートビューの埋め込みを試してみたけれど、画像が更新されたら、埋め込んだコレも更新されちゃったりはしないよね……?(ストリートビュー自体は、過去画像も遡って閲覧できる仕組みになっている)

 

なお、小川町の交差点の「顔のシャツ」向かいのビル(1階にエクセルシオールが入っていたビル)も解体されていた。

一方、閉店してからしばらく経つ、すずらん通りの「スヰートポーヅ」は今のところまだそのまま。はす向かいの元・南海キッチンの場所は更地になっていた。街の景色ってどんどん変わるなあ。

20211207_144712 ●すずらん通り、三省堂の向かいにある画材屋、文房堂の入り口に、こんな一文が。

「どなたもどうかお入りください。
決してご遠慮はありません」

何なの、このアヤシイ日本語……。

「遠慮はしないで」というならわかるが、「遠慮がない」とはどういうことだろう。入った途端に、鈴々舎馬風みたいなのが出て来て、「よっ、こりゃまたよく来やがったナァおい」とか馴れ馴れしく言われちゃうんだろうか。外国人が出している飲食店の拙い日本語案内というならわかるが、明治創業の老舗でコレはいったい……。

と思ってしまったのは私の日本文学の素養が足りていなかったからで、これは宮沢賢治の「注文の多い料理店」に出てくる、山猫のレストラン(山猫軒)の店先に書かれた誘い文句だった(というのに、検索して行き当たった)。なるほど、だから文句の下に、山猫の顔があるのか。

調べてみると、どうもこの秋にやった何やらのフェアに絡めてのディスプレイらしい。

●久しぶりに秋葉原の模型屋(複数)に行く。

YSのパーツバラ売りコーナーで、miniartのオースチン装甲車の機銃を見つける。

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おっと! オースチンの機銃ってことは、ヴィッカース機銃? あれ?こっちにちょっと形の違うやつがあるけど……これって、もしかしてシュヴァルツローゼ機銃? そういえば、miniartのオースチン装甲車って、枢軸側の鹵獲仕様も出てたっけ……。

と思ってとりあえず購入。帰宅してから枝番を元に調べてみると、ヴィッカース機銃だと思っていた左の「Ff」枝は、その原型であるマキシム機銃。右の「Fa」枝は思った通り、オーストリア=ハンガリー軍のシュヴァルツローゼ機銃だった。シュヴァルツローゼ機銃は、第二次大戦時にもハンガリー軍で、より新しいゾロトゥルンの31Mなどと併せて使われている。車載機銃としても使われていて、ハンガリー軍のクルップ・プロッツェの荷台に据えられている写真も残っている。

というわけで、ハンガリアン・プロッツェ製作のための重要な1ピースが手に入ったので、「くくく……これで勝つる」などとしばし舞い上がってしまったのだが、考えてみるとハンガリアン・プロッツェはその他に荷台もキャビンもタイヤのトレッドパターンも違うので、実際には全く勝つ算段など付いていないのだった。

ちなみにヴィッカースだと思って買ったほうのマキシム機銃は、今のところ何の用途のあても無い(ヴィッカースだったらRPMのT型フォード機銃車に使おうと思っていた)。

●先日来のつまみ食いモデリングの続き。

「あ」モデル(Amodel)のIAR-80Aは、とりあえず「士の字」くらいにはしておくかぁ……くらいのつもりで作業を進めてみたのだが、案の定、主要パーツのそれぞれがどうにもうまく合わない。

まずは主翼の上下面が、上面と一体のフラップ/エルロンと、下面との間でかなり段差になってしまうので、下面パーツの内側をゴリゴリ削り込む。そうすると、今度は胴体前半部のフィレットと翼上面のカーブが全然合わず、ここにも隙間と段ができる。

この胴体前半部、普通に貼り合せたら胴体後半部よりやや横幅が狭かったので、内側につっかい棒を入れて広げた……ら、今度はまた主翼側と幅が合わなくなってしまったので、フィレット部を広げた分だけ削り落とす。

なお、主脚のタイヤハウジングの内壁には大胆なヒケがあったので、一度大きく穴を開け、プラ材を差し込んで瞬着固めの刑にしてから削り込んだ。なんだか、「プラモデルを組み立てている」というよりも、「彫刻をしている」みたいな気分になってきた。

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