SOMUA MCG5

ソミュアのケグレス(9)――荷台・その2

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記。

なんだかそろそろ息切れしてきた感もあるような、ないような。でもまあ、リタイアはしないよう頑張りたい。

●とりあえず、現状の仮組写真。荷台に幌が付いて、おおよそ、全体形はこれで整った感じ?

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●前回からの進捗は、主に幌の造形。

1mmプラバンで幌の基本形を「箱組み」したところまで前回書いたが、完成後(覗き込まないとほとんど見えないとはいえ)「いかにもプラバンをバタバタ貼り合わせました」的な内部が見えてしまうとちょっと情けないので、プラ材で「クリノリン」風の細かい幌骨を入れた。

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ソミュールの実車の場合、前後方向の骨はすべて板材なのだが、当時の実車の幌写真を見ると、屋根部分はもうちょっと角が出ている感じがしたので、屋根は丸棒、側面だけ板材にした。当時の幌内部の写真は(少なくとも私の手元には)ないので、幌骨の密度などはソミュール実車を参考にした(これも正確ではなく適当)。

後面の巻き上げた幌は、エポパテで捏ね上げるか、実際にティッシュなどを丸めて作るかするのが一般的な気がするが、前者は不得意だし(そもそも我が家にパテの在庫がないし)後者は幌の他の部分とのテクスチャを合わせるのが面倒な気がしたので、これまたプラバン積層から削り出した。

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写真はまだ削っている途中の写真で、この後に左右を一度切り離したり、シワを彫り足したりした。

幌は荷台に若干かぶさる形に装着されるので、前面・側面は、基本形の上から0.3mmプラバンを貼り増した。前面が黄色のプラバン、側面がグレーのプラバンなのは特に深い意味は無し。ただ、前面はおおよそキャビンに隠れるので適当でいい一方、側面はそこそこ表情を付ける必要があり、グレーのプラバン(WAVEの方眼プラバン)は柔らかめなので、シワを掘るのが楽そうと思ったのも一因。

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何枚かを合わせてある幌布の段差を表現する必要もあったので、幌の上面には薄い(0.1mm?)のプラペーパーを貼り増しすることにし、その幌骨表現を付けるために、天井には伸ばしランナーを貼った。

幌布同士や、幌と荷台の止めベルトはプラペーパーで追加。荷台への接続は、荷台の枠に通したロッドにベルトを通す仕組み。ロッド自体は0.5mmの金属棒を使ったが、荷台の枠の穴開けは、ドリルの刃が両側2本までしか届かず、中央の枠はロッドの金属棒自体の先を少し研いで、ドリル代わりにグリグリして開けた。本物のドリルほどではないが、レジン程度の硬さ(しかもこの程度の厚み)なら、それほど苦労無く穴開けできる。

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上面と側面の幌布は、ソミュールの現存実車(およびいくつかの実車写真)では、前面と側面同様に、相互の幌布をまたいだ形の止めベルトで繋がっているのだが、作例のお手本とした車輛(“L'AUTOMOBILE SOUS L'UNIFORM 1939-40”、p209)ではそうなっていない。クローズアップ写真などないので詳細が判らないのだが、とりあえず「なんとなくこんな形?」みたいなディテール工作を施した。いい加減だなあ。

「謎留め具」の先端は何かループのようなものが付いているようだったので、極細の金属線を(下地に穴を開けて通して)再現した。裏側にシッポがちょっと残っているが、どうせ出来上がってしまえばほとんど見えないので放置。

表面のシワはプラバンの上から少し彫り込んで表現した。実際にはもっと「引っ吊りシワ」などあったほうがそれらしいのだが、もともと割とピンと張って張られている幌で、それなりにシワを多く彫ると、今度はその下のフレームに張り付いた部分の表現も必要になってくる。あちこち留め具があるので、自然な「引っ張り方向」も難しい。これ以上シワをつけようがない上面とのバランスの問題もあるので、あまり深入りしない方が無難かも。

幌の前面と側面、側面下と荷台、それから後面の巻き上げた幌、それぞれの止めベルトにはバックルが付くが、それに関しては今後追加の予定。どんな方法で(できるだけ楽に)バックルを表現するか、なお考慮中(というか思い付いていないので手が止まり中)。

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ソミュアのケグレス(8)――キャビン周り・その4/荷台

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記。

●キャビン工作の続き。

キャビンはすっかり組み立ててしまうと足元部分がうまく塗れなくなってしまうので、どうしようかあれこれ考えた結果、前後左右の4面を組んで、床に着脱可能ですっぽりかぶせることができるようにした。ここで屋根も付けてしまいたいところだが、そうすると窓ガラスが入れづらくなるので、こちらも未接着。

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▼一応キャビンの形がフィックスできたので、屋根の第二次切削工作。フロントガラスより前の「ひさし」部分を下方に追加するとともに、全体形も若干削り直した。

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キットの屋根パーツでは、ひさし部分の下端ラインは地面と平行になっているのだが、現存実車の写真を見ると、どうも前に向けて傾いている感じだったので、そのように工作。

平面形は、ややドアのラインとフィットしておらず、前方に向けてもう少し絞り込まないといけないようだ。もっとも、この後ドア上には細く雨どい(?)が付くので、あまり厳密に段差を解消する必要はない。

▼ドアに蝶番を追加。

エバーグリーンの0.65mm径(たぶん)の丸棒を(例によっていい加減な治具を作って)同じ長さに切って、左右3カ所ずつに接着。およびその段階での(恒例の)仮組写真。

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実を言えば、実車の蝶番は軸部分が継ぎ目にぴったりくっついておらず、わずかに外側に飛び出た感じになっているのだが、そこまで細かく工作すると、6カ所の形と位置を揃えるのが面倒になってくるので、手を抜いた。というわけで、現状では「そこに蝶番がある」という記号的表現にとどまっている。タミヤのロレーヌのサス・スプリングを「記号的表現だ」と批判しておきながら、このザマ!

仮組写真は前回とほとんど変わりがないが、少なくともちょっと揺らしたらすぐにキャビンが崩壊するような、トランプタワー状態(もちろん元大統領所有のビルではなく)ではなくなった。

キャビン周りのディテールとしては、他に方向指示器や屋根上の牽引状態表示板などがあるが、その辺は追々。

●キャビンの基本形は山場を越した感じなので、荷台にも手を付け始める。

荷台に関しては、初回でも触れたように、ソミュールにある現存実車とキットでは基本形状そのものに違いがある。キットのような仕様(床中央が窪んだ逆凸型)とソミュールの実車の仕様(床面がフラット)の両方があったのか、キットが正しくソミュールのものは誤ったレストアなのか、あるいはキットが間違っているのか――そのへんをきちんと判断するには資料不足で、とりあえずはおとなしく、キットの仕様に従うことにする。

▼キットのパーツ構成に従えば、荷台の後部の床中央にはウインチ(たぶん)がある。こんな場所にウインチがあったら、人が乗るにも荷物を載せるにも邪魔臭くて仕方がないと思うのだが、それでいいのかフランス人。

といっても、前述のように積極的に存在を否定する材料もないので、その通りに組むことにする。ただし、キットのウインチ・ドラムのパーツは平面形が(型ズレで)きちんと丸くなっていないので、両端をヤスってから丸く切り抜いたプラバンを足して、とりあえずパッと見は丸く見えるよう修正した(ドラムの胴の部分はきちんと円筒になっていない)。またこれが本当にウインチであるなら、フック付きワイヤーとかが巻かれていて然るべきだとも思うが、その辺も資料不足でよく判らないので放置することにした。

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ちなみに、キットのシャーシにはちゃんとこのウインチ・ドラムに接続する位置にギアがあり、駆動系が接続している。ソミュールの現存実車に、そのギアボックスはないが、ギアボックスに繋がるシャフトらしいものが中途まである。

▼キットには幌パーツは付属していないが、実際には、後部荷台の幌は掛かっているのが常態のようだ。手元にそれほど多数の当時の写真があるわけではないが、幌無し状態のものは、キャビン屋根の形が違うタイプで2枚しか見つけられなかった(うち1枚は、どうやら熱帯地での使用)。というわけで、「面倒くさいなー」などと思いつつも、珍しく幌など作ってみることにする。

悩ましいことに、写真に残っている幌の形にバラツキがあって、どれが標準の形状なのかがよくわからない。とりあえずは、キャビン/荷台の形状がキットと同じと思われる、“L'AUTOMOBILE SOUS L'UNIFORM 1939-40”、p209の車輛におおよそ従うことにする(同じ車輛の各方向からの写真があるわけではないので、あくまでおおよそ)。幌内部に関してはソミュールの実車を参考にするが、これは幌の形が微妙に違うので、あくまで参考程度。

ただし、前述のように幌の形にバラツキがあると言っても、全体の形状が、よくある「数本の横骨に帆布を掛けたもの」ではなく、縦方向にも多数の骨があって、ガッチリと形状を保持している――ガチガチの矯正下着入りというか、一言で言うと「クリノリン・スタイル」であることは共通している。さすが「おフランス」、オシャレざます(そうか?)。

そんなわけで、これまた「プラバン組み」で基本形状を作ることにする。

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基本材料は1mmプラバン。屋根部分は4mm幅に切ったものをスダレ状に並べて製作。おおよそ形状が出来上がったものは以下。

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後面は巻き上げた状態に作るつもりなので、現在は全開放状態。この後、若干の凹凸を付けるとか、上から薄いプラバンやプラペーパーを貼るなどして、ディテールを付けていく予定。

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ソミュアのケグレス(7)――エンジン・ボンネット

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記。

ドアの作成と並行して、エンジン・ボンネット周りもいじっていたので、そちらも続けてUPしてしまうことにする。なんだかアニメの「2話一挙放送」みたいな。

●キットのエンジン・ボンネットは、前面のラジエーターから上側面までゴロンと一体成型。モールドは、ラジエーター前面の筵(むしろ)のような表面が細かく再現されているのは高く評価すべき点で、もしここが縦線だけでのっぺりした表現だったりしたらと思うと、ちょっとコワイ。

が、それ以外に関して言うと側面のルーバーは不揃いだし、ディテールは大味だし、原型工作時の削りや接着の跡などもなんとなく見えて、ソフトスキンの繊細さには不足している感じ。というわけで、ちょこちょこと細部のディテールを追加し、少しは繊細さを"窺わせる"ことを目指してみる。具体的には、

・ボンネット上側面の「縁」は、板金を折り返し加工しているのか、チューブ状になっているので、伸ばしランナーを削ってカマボコ断面にして貼り付けた。

・ボンネット上面中央の蝶番は、両側に細くベロがあるようなので、プラペーパーの細切りを貼った。

・ラジエーターの枠部前面は、キットはのっぺり一つの面になっているが、実際には段差があるのでプラバンを貼ってからヤスって薄くして再現。それに対応して枠部側面にも筋彫りを入れた。

・ラジエーター枠部前面下部には左右三カ所ずつ、ワッシャー付きネジ頭があるようなのでこれを追加。ただし、大きさ的に都合がよく移植したのはタミヤのヴェスペの起動輪ハブキャップのワッシャー付きナットで、やや突出が目立ち過ぎだったので取り付け後に若干頭をヤスった。なお、接着時に瞬着で一発でズレなく、周りを汚さずに付ける自信はなかったので、事前に接着位置にドリルで穴を掘り、プラ棒を埋めて「のりしろ」とし、通常のスチレン樹脂用接着剤でネジ頭(のつもりのナット)を付けた。

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・ボンネット側面板下部4カ所にある留め具(フック)は、実車とだいぶ形(というより状態)が違う。上端にリングが付いているのは実車同様だが、実車では扁平なリングの端にあるツメをボンネット側面板にある金具に引っかけるようになっていて(形状は違うが、仕組みは米軍のジープのボンネットストッパーと同じ)、引っかけたときに、輪は側面板に対し垂直に立つ形になる。キットのように横にべったり寝てしまうことはあり得ない。

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問題はそのリングをどう作るかだが、結局、0.5mmのアルミ線で一度リングを作ってから潰して扁平にした。形がやや不揃いだが、どうせこの大きさなら、付けてしまえば判らないって(適当)。

なお、このアルミ線は、以前にI号戦車A型を作った際、第一転輪のスプリングを作るのに買ったもの。加工するのに柔らかくて扱いやすく、しかし小さなもの向けなら十分な硬さもあるので、意外に重宝する(前回のドア内側のコの字の取っ手も、このアルミ線で作った)。

・ラジエーター前面には、「SOMUA」のロゴ・エンブレムが付く。当初は「取れちゃったことにしよう」などとも思っていたのだが、さすがにこれだけ自己主張が激しいエンブレムは、ないと点睛を欠く感は否めない。たぶん実物は真鍮製か何かだと思うので、真鍮エッチングで作れれば言うことなしなのだが、さすがにこれ一つだけのためにエッチングを製作するのは手間もコストも許容範囲を超えるので、プラバンから切り出すことにする。

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ナイフ、エッチングソー、ヤスリなど駆使してなんとか彫り上げたが、特に「S」字の上の隙間は外周からアクセスできないので難しく、結局、Sの中心のナナメ棒が細くなってしまった。

●というような工作を経て、ボンネット周りのbefore/afterが以下。

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ラジエーターとシャーシを結合する左右のディテールを除いては、この部分の追加工作は終了(のはず)。

●恒例、現状パーツによる仮組み。キャビン周りはなお若干のすり合わせが必要な感じで、一度マスキングテープなどで止めて、もっときちんと仮組みしてみるべきかも。

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ソミュアのケグレス(6)――キャビン周り・その3

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記の続き。

●ドアを作る。

先述のように、キットのドアは真っ平らだが、実車のドアは緩やかに外側に向けて膨らんだ形状をしている。

どれくらいの膨らみ具合かは、先日削った屋根との現物合わせで決めたが(要するに適当)、端と中心との差がおおよそ1mm弱。つまり、1mm厚のプラバンを円弧断面に削れば、ほぼぴったり収まることになる。

窓をくり抜いてから削るか、削ってからくり抜くかは少々考えたが、くり抜いてから削ると窓枠部分と下部とで削り具合が不均等になりそうだったので、窓は後から開けることに。ただしゲージとして、あらかじめ窓部分を抜いた0.3mm方眼プラバンを裏に貼り合わせて(端部の厚みを保持する目的も兼ねて)、その後ゴリゴリと削る。下左写真は、右が削る前の下準備状態。左がおおよそ外形を削り終えた状態。

屋根と違って目安となる等高線などはないが、横から光を当てるなどしてカーブの具合を確認しつつ削り、おおよそ満足のいくカーブが仕上がったら、裏の方眼プラバンに従って窓を開ける。

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その後、ディテールを追加、フェンダーに合わせた下部の切り欠きも加工した。

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表側のレバーと裏側の窓ガラス上下用のハンドルはキットのドアパーツのモールドを移植。レバーの位置は、実車ではだいぶドアの端寄りのようなので、キットのモールド位置よりも外側に寄せて接着した。

裏側のレバーはキットにモールドがなく、コの字の取っ手は片方のドアにだけあったが(もう片方は成形不良で欠落)、そもそも形もよくなかったので、新たに製作した。新しく作った裏側のレバーは表側のレバーよりだいぶ低く、小さめになってしまったが、これは製作途中で仮組みしてみたら、表と同じ大きさで作ると椅子の背と干渉することが判明したため。実車はたぶん同じ形/同じ大きさだと思う。

また、実は取り付けてある高さも表より若干高くズレているのだが、これは帯状の凸部を深く考えずにキットパーツに合わせた幅で作ってしまったせいで(レバーはその凸部の下端近くにある)、本当は凸部をもうちょっと幅広に作るべきだった。実を言えば、窓ガラスの開閉ハンドルも、もう少し内側寄りが正しい。これもキットのモールドに無批判に従ってしまったせい。わざわざ鉛筆で十字に取り付け位置を記入してあるのがちょっと侘しい。

というわけで、ディテール的にはいい加減で、「まあ、内側にはそういうディテールがあるんですよ」という存在証明程度にしかなっていない。が、面倒なので作り直さない。はっはっは。私にそれほど高度かつ厳密な工作を求めてはいかんよ。

●もちろんドアを作ったら「はい、キャビンは終わり!」というわけにはいかず、各部をきちんとフィットさせる必要がある。そもそもキットのドアパーツは寸法がいい加減なので、新パーツは改めて前面・背面とすり合わせて寸法を出さないといけないのだが、その前面・背面と、位置決めの基準になる床面とのフィットが今一つキッチリしていない。当初、キットの背面パーツをそのまま床面に接着しようとしたら、前のめりに角度が付いた。

とりあえず、そのあたりは削り合わせて、床面と背面は一度は接着してあったのだが、ドアと、それを介しての前面とのフィッテイングを見ている間に、背面パーツの微妙な変形やパーツ端部の成形の粗さが嫌になってきて、結局、「細かな難点にひとつひとつ対処するよりは」と、床面から背面パーツをもぎ取って、新たにプラバンで作り直してしまった。

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椅子の背部分はキットパーツでは背面板と一体になっているため、これもプラバン+プラ棒でおおよその外形を作って削り出し。なんだか今回、プラ材からの削り出しばかりやっている気がする。荒目のスティックヤスリ、大活躍。

なお、新造した方の背面板で後部窓の上下にレール状のものがあるのは、実車の窓が横にスライドして開く構造になっているため。もちろん、それらしくプラバンの細切りを貼っているだけで、可動の再現は考えていない。

●キャビンに関しもうひとつ問題は、「全部組み上げてしまうと中が塗れない(特に椅子が塗り分けられない)」ということ。もちろん手間を惜しまない人なら、「塗りながら組めばいいじゃないか」ということになるのだが、塗装があまり好きではない私は、できれば後でまとめてやっつけたい。

これに関してはあれこれ手順を考えたが、上記のように背面板の椅子の背を別部品として作ったついでということもあって、塗装の便を考え、床部品から椅子の座面をノコギリでスライスして切り離した。その後、ハンドルやペダル、レバー類を接着。基本はキットのパーツを(若干の疑問はありつつも)そのまま指定の場所に取り付けたが、ハンドルの軸は、誘導輪軸に使ったのと同じ、ドラゴンのT-34の角型燃料タンクのランナーがぴったりの太さだったので使った。妙に今回、このランナーの活躍場所が多い。

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後々の取付の際にズレなく簡単に取り付けられるよう、我ながら「余計な努力を……」と思ったものの、椅子の土台と座面の接合面にはわざわざダボを新設した。部分的に白いのは、ノコギリを入れた跡がデコボコになったのを(プラバンと瞬着で)修復したため。

そんなこんなで、結局、キャビンの前後上下左右6面のうち、4面が自作になってしまった。レジンキットの作り方として、何か間違っている気がする……。

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ソミュアのケグレス(5)――キャビン周り・その2

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記の続き。

●おおよそ屋根は削り終わったが、キャビン側がきちんと形になっていないと、屋根の仕上げもできない。

本当はドアを削ろう……と思っていたのだが、窓をくりぬくのが面倒臭そうだったので後回しにし、まずはキャビン前面パーツをいじる。

このパーツで一番大きな問題は、前面がウネっていて、ボンネット部品と綺麗に合わさらないこと。おおよそ、真ん中が窪んでいる感じなので、人によってはポリパテを盛って削りそうだが、私自身はパテ工作が非常に苦手なので(というより、我が家にポリパテがないので)、とりあえず前面を粗く削り、プラバンを貼り増して削った。

側面にある小パネルのモールドと上部の燃料注入口のモールドは、当初は残しておくつもりだったのだが、このモールド自体もあまり綺麗でなく、またこの面自体も若干の凹凸があったので、ディテールは後で再生することにして、一緒に削り落としてしまった。

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また、この突出部の前面には、周囲に薄い鉄板で縁取りがある。

全体が直線なら単純にプラバンやプラペーパーを帯状に切って貼ればいいのだが、曲線もあるとなると、均等な幅に切るのが非常に面倒になる。

どんな手順で工作するかあれこれ悩んだ末、0.3mmのプラバンを一度少量の瞬着で仮止めし、外周を綺麗に削って合わせた後に剥がして、外周だけを細く切った。……というより、割と粗く切り出したのちに、細く均等な幅の帯になるよう手作業で削り込んでいった。

薄くてすぐにグニャグニャするプラバンを細く削り込んでいくというのは厄介で、削り始めてすぐに「こんな手順でやろうとするなんて、バカ?」と思ったが、もう始めてしまったものは仕方がないので、そのまま削り上げた。

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……型紙でも作って、まずは内側をくりぬいたプラバンを作って前面に貼り、そのあとで周囲を削り落とせばよかった。

その後周囲のモールドを再生。上面には、キットでは忘れられていた通風孔と思われるフラップを追加。また、垂直面と突出部の接合部(入隅部分)には、伸ばしランナーを接着した。

なお、レジンパーツとプラパーツを接着するには基本瞬着を使用するわけだが、側面のパネルと上部フラップについては、接着時に余裕をもって位置調整がしたかったので、ひと手間掛けて、レジンパーツの表面を浅く彫り込んでプラバン片を瞬着で接着。その後ツライチになるよう削り込んで接着面の「受け」とし、パーツを普通のプラ用接着剤で付けられるようにした。

まあ、こんなことしなくても、普通はゼリー状瞬着を使うか、プラ用接着剤で仮止めしてサラサラ瞬着を流し込むか、で済むんだけれども。

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先述の、前面周囲の「フチ」に関してはヤスってかなり薄くし、その上に小リベットを並べた。小リベットは(側面パネルのものも含めて)タミヤの48マーダーIIIの転輪周囲のもの。

以上の作業を終えて、また例によってシャーシ上に上物主要パーツを並べてみたのが以下。

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まだ道のりは遠そう。

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ソミュアのケグレス(4)――キャビン周り

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記の続き。

●前回の車体前端部の工作に関しては、その後、シャーシフレーム先端の切断部分を少々削ったり盛ったりして、超壕ローラーの位置をやや高めて再接着した。ついでに「上物」も仮に置いてみて様子を見たのが以下の写真。

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友情出演の阿修羅さんは35等身大よりやや大きめ。35倍してみたら、身長2m20cmくらいだった(髷含まず)。

●そのままエンジンボンネットの追加工作とかキャビン前面とのフィッティングとか、とも思ったのだが、ちょっと矛先を変えてキャビン屋根を作ることにする。

キャビン屋根については、そもそもキットのパーツのまま何も考えずに組もうと思っていたのだが、たまたまfacebookで同じキットを組んでいる方から「厚み不足では」と指摘され、「そう言われれば、なんとなくそんな気がしなくもないような」と考え出す。それだけならパテ盛りかプラバンの張り増しをして削って修正、というのもよかったのだが、ここで、初回に書いた「ドアパーツの微妙な歪みの修正が面倒なのと、そもそも寸法が合わないので新調しよう」問題が再浮上。

キットのドアは(歪みは置くとして)基本、まったく平板状になっているのだが、実車写真を見ると、どうもこのドアは緩やかに外側に向かって膨らんでいるらしい。以下は、"L'AUTOMOBILE SOUS L'UNIFORME 1939-40"からの引用。

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ドアに光が当たっているので、アールが付いているのが判りやすいと思う。

一方で、キットの屋根パーツは、平板なドアに合わせて、平面形の左右は直線的に前方に向けてテーパーが入った状態になっている。結局、全体的に形状を直すならと、プラバン積層のブロックから削り出すことにする。写真右がキットパーツ、左が削り出す元のブロック(基本は1.0mmプラバンの積層。一部2mm角棒。写真は裏側で、裏が真っ平らな塊というのも何か嫌だったので、2mm分ほどは窪んでいる。下は平面形出しのためのテンプレートとして切り出した0.3mm方眼プラバン。

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削っている間にいちいち確認し直さなくてもいいように、ブロック裏側後辺の中央には、ノコで刻み目を入れてグレーのプラバンを埋め込んで、中心線の印とした。

●というわけで、ガリゴリ削り作業中。

表側に関しても、一番上の1mmプラバンを中心線で分割し、色プラ(タミヤ48マーダーの、リベットを削いだあとのジャンク車体)を挟み込み、削り作業中に常に中心線を確認できるようにした。金剛力士様は力業の具現化として御登場頂いたもの。ほぼ35等身大。

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削り始めて思ったこと。……タミヤの白いプラバン固いよう。ここは昔ながらのバルサとか朴材とかにすべきだったんじゃないかと、ちょっと前の自分を小一時間(以下略)。

いやいや。バルサや朴材だと簡単にエッジを潰しそうだし。瞬着の目止めとかも、一度してみたい気もしたけれど。とにかくもう削り始めちゃったわけだし。って、そんなことをぐじぐじ言っている間に、小一時間、一心に削れ!(金剛力士様よりのお達し)

散歩の途中でブロック塀とかにがーーーーーっと擦り付けたらたちまち削れるんだろうなあ。

●削り作業途中経過。

プラバン積層のメリットは、積層した接着面が等高線として出てきて、削る目安となること(もちろん、バルサとか朴材でも何かを挟んで積層すればいいわけだが、プラ材はまったく硬さの変化などが出ないのがよい)。

以下はまだあまり削っていない段階(左)と、だいぶ削り進めた段階(右)の写真。等高線が徐々にまん中寄りになり、最上部の1mm厚で挟んだ中心線の色プラもやや短くなっているのが判ると思う。

もっと厳密・正確に削る場合には、もちろん、断面形雌型のテンプレートなどを用意すべきだが、この屋根程度なら、等高線頼りの目分量でもなんとかなる。ただし、もっと見やすくするために薄い色プラ材を(水平方向にも)挟んだほうがよかったかな、とも思う。

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キットの屋根パーツは、前述のように平面形で左右辺が直線的にテーパーがかかっていて、さらに側面形でも上部ラインが直線的。仕上がりの目標としては、「どの部分も緩やかにカーブ」。なお若干削り進めるかも。また、屋根前端、フロントガラスよりも前の「ひさし」の部分は、後ろ側に比べて一段下に長くなっているので、今後、その部分を貼り増す必要もある。

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ソミュアのケグレス(3)――車体前端部の改修

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記の第3回目。

●前回書いた、足回りの組み立てが一段落した段階では、

「やれやれ、これで一番面倒な部分はクリアした! あとはちょっと気になる部分とか、いじっていて楽しい部分にちょちょっと手を入れるだけだ!」

なんて、すっかり山場を越えた的な気分でいたのだが、実際には、まだまだ地雷原は抜けていないことが判明した。やれやれ。

●とりあえずシャーシが形になったので、上物に取り掛かろうと思い、キャビン周りの仮組みやすり合わせなどを作業中。

まず、キットのラジエーター~ボンネットのパーツは以下のような感じ。ボンネットサイドはシャーシフレームに乗っかるが、ラジエーターグリルの下端はそれより下に出っ張っている。これはこの当時の車(特にトラック)にはよくあること。組み立てる時は、この出っ張ったラジエーターグリル下端を、シャーシの前端に引っかける形になる。

一体成型のラジエーター~ボンネットパーツがやけに分厚いのは、その分変形がなくて助かっていると言えなくもないし、「ボンネットサイドのルーバーの高さが揃ってないじゃん!」というのは、キットのおおらかさだと取ってもらってスルー推奨。

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●が、この過程で嫌なことがわかった。

上の2、3枚目の写真に写っているキャビン床~前部フェンダーのパーツは、取付位置のガイドなどはないが、足回り(前輪と履帯)とフェンダーとの位置関係で、おおよそ位置は確定できる。

が、先述のようにラジエーター下端をシャーシ前端に引っかけた位置で固定すると、シャーシ床パーツとボンネットの位置関係がおかしくなり、キャビン前面とボンネットの間、あるいはキャビン前面とキャビン床パーツとの間に、3mmほども隙間が生じてしまう。

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●さすがにラジエーターグリルの下端を削り飛ばすわけにはいかないので、とりあえず、ボンネットを後退させることができるように、シャーシ前端のクロスメンバー(横方向の構造材)の上部をラジエーターグリルがはまる深さまで彫り込んでみる。

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その結果のbefore/afterが以下。

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左がキットのままの位置で、右が後退させたもの。そもそもキャビンとの接続部がガタガタしているので一見あまり変化がなく見えるが、ラジエーター前面のラインと、前輪サスペンション・スプリングの取付基部(黄色矢印)との位置関係に注意して頂けると、後退しているのが判りやすいと思う。フェンダーまでちょっと後退しているが、これは単に仮置きしたキャビン床パーツがずれただけ。

実際に、ソミュールの現存実車の写真を見ても、サスペンション・スプリングの前部取付架とラジエーター前面の位置関係はこれくらいの感じのようだ。下写真はwikimedia commonsの"1936 SOMUA MCG5, in the Musée des Blindés, France, pic-1.JPG"から切り出し加工した。

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この位置で、(なおも調整は必要ながらも)なんとかキャビンとボンネットは適正位置で収まりそうだと判ったが、一方で、上の施術の結果、今度は「シャーシのクロスメンバーとラジエーターの前面がほぼ同一ラインになってしまう」という問題が発生した。ここはソミュールの現存実車などを見ても、やはりシャーシ側が一段引っ込んでいないと、どうも格好がつかない。

●ここでまたもう一つ、別の問題。

上の写真に写っているように、このキットは今回の製作開始よりも前にお手付き製作で前端の超壕ローラーを接着してあった。これまた上の写真のように、この超壕ローラーには、ローラー面に2カ所、対称位置に小穴が開いている。これは、エンジン始動時に小穴を前後水平位置にして、ローラーを突き抜ける形で始動用クランクハンドルを差し込むためのもの(のはず)。

ところがキットでは……。

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ローラーの穴をおおよそ前後水平にして接着してあったにも関わらず、シャーシ側の始動ハンドル接続部と思しき突起と、ローラーの穴とに、極端に上下差が生じている(写真左はシャーシ裏側から撮ったもの)。その突起とローラーがほとんど接触しかけるくらい接近しすぎているのも気になる。

これに関しては、

「いや、もうローラー付けちゃったし。きっとクランクハンドルは、この突起よりもっと下に別の接続部があるんだよ。はっはっは」

と見て見ぬふりをしようと決めていたのだが、先述のラジエーター先端後退問題での作業を行うにあたって、ローラーが邪魔になった。結局、これも同時に対処することにし、ローラー軸のちょっと上あたりで、シャーシフレームにエッチングソーを入れて一度切り離した。

●ローラーがなくなって作業しやすくなったので、上の写真で上面を一段彫り込んだあたり、ちょうどキットのモールドで第一クロスメンバーにあたるくらいを、ガリガリと削り込んで後退させた。

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ソミュールの実車写真を見ると、第一クロスメンバーなのか、あるいはそこまでの強度はない単純な保護プレートなのかよく判らないが、とにかく前端の横材は、キットの当初のモールドよりももっと縦に深さがあるようだ。そこで、エンジン始動用ハンドルの問題解決との兼ね合いで、上記の前端削り込みで露出したフライホイール?も削ってしまい、新たに基部となるパーツを付け直した(タミヤのヴェスペの上部転輪を削ったもの)。ほとんど見えなくなる部分なので、ほぼ気分の問題。

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そして、前面のディテールを新造・再生。ソミュールの実車写真を参考にしつつも、そもそもラジエーターとローラーの陰に隠れてよく見えないので、「まあ、なんとなくそれらしく」レベルの工作に止まっている。模型としても、この後、「ラジエーターとローラーの陰に隠れてよく見えない」状態になることを期待。

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ソミュアのケグレス(2)――足回りのフィッティング

●IBGからいきなり!な感じではあるけれど、7TPの発売が予告されて、今からうずうず状態。

CAMsのフィンランド軍型ヴィッカースに加え、ヴィッカース6t系列のキットはだいぶ恵まれてきたなあ……。CAMsはT-26までバリエーション展開したりするのかな?

●という話はさておき。「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記の続き。

このキット製作工程のなかでも、おそらく一番の難関と思われる足回り工作。前回、とにかく転輪ボギーと履帯が何とかフィットするように調整したが、実際に足回り全体を組み上げるには、もう一苦労、二苦労する必要がある。

▼転輪ボギーと誘導輪桁。

誘導輪支持用の桁に関しては若干の歪みがあり、一番最初に茹でてある程度歪みを取ったのだが……実際に転輪ボギーをはめてみたら、転輪ボギーパーツと桁の左右幅が合っておらず、みっともなく前方に末広がりになってしまった。ぐはっ、なんじゃこりゃ!

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一瞬、「桁を作り直すか……」という良くない考えが頭をよぎったのだが、どうせ履帯を巻いてしまえば桁の平面形など判らなくなってしまうのだし、そこだけ精度をよくしてどうすんだよ、という脳内反対意見を採用し、スルーすることにする(スルが3回)。

なお、この誘導輪支持桁のパーツは、最初の状態だと、誘導輪取付部のちょっと前側(後ろの左右連結棒位置)に板状部分があるのだが(前々回パーツ写真参照)、これは単純にレジンの湯流れをよくするためのバイパスで、実際にそのような構造材があるわけではないようだ。

▼さて、足回り全体の組付け。

説明書では下写真のように、まるで何でもないことのように「まあ、この番号の部品をここに付けてよ」と、ざっくりと説明してある。

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が、実際には、

  • 転輪ボギーはサス軸を中心にゆらゆらシーソー状態。
  • 誘導輪も上掲パーツ写真のように、同一の軸から桁が伸びて上下動するとともに、履帯張度調整で前後に動く形。
  • 位置がきっちり決まっているのは起動輪だけだが、履帯が巻き付いている部分が一体成型なので、転輪側の位置が決まらないと取り付ける角度を決められない。
  • 履帯は上下部分が棒状に一体成型で、必要な長さより数コマ長く、しかも下側は本来、起動輪-転輪間と接地面とで角度が変わっているので、自分で場所を特定して曲げる(あるいは一度切って繋ぎ直す)必要がある。

という具合で、確実に組付けの基準にできるものがひとつもない。ちなみに説明書右の文章による組立ステップだと、誘導輪も取り付けた後に、最後に上側の履帯を付けろとあるが、それ、よほど慎重に位置決めしながら進めないと合わないよ……。

これがタミヤのキットなどの場合には、各パートの取付位置・角度がきっちりダボで固定され、規定の長さの履帯でウソのようにピタッと決まるわけだが、当然、このキットにそんな配慮無し。しかも履帯は前にアップした写真のように上下は真っすぐ棒状で、本来必要な長さより数コマ長いらしいことが判明。

ちなみに、前々回

組立説明書に図解は最小限で、あとは「*番のパーツを*番に付けろ」という具合に文章でステップ解説してあるだけ。その一方で、パーツリストのようなものは入っていないので、どのパーツが何番なのか判らないし、パーツの過不足もしっかり確認できない。ただし、いくらなんでも番号で手順を説明しているのにリストがないのはおかしいので、私自身が購入後にどこかに仕舞って無くしてしまった可能性あり。

と書いたのだが、たまたまfacebookで同じキットを作っている方がいて聞いてみたところ、やはり最初からそのようなものは入っていなかったそうだ。部品番号の意味、全然ないぢゃん!!

▼そんなこんなで組立手順に悩む。

しかしいずれにせよ、最終的に足回りがちゃんと接地するには前輪との高さ合わせが必要になるので、とりあえず前輪を接着(これまた取り付け部分がボール状で、まったく角度フリーなので、変に歪まないように付けるには気を遣う)。続けて、後部履帯部足回りユニットの中心軸となるシャフトを接着。この時、転輪ボギーや誘導輪支持桁は自由に動くようにしておいて、下に履帯を敷き、前輪と合わせて角度を調整する。

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前輪に関しては説明書に「0.5mm金属線を39mmに切ってでcontrol barを作ってね」と指示されている。長さからして、左右の車輪をつなぐタイロッド(名前合ってる?)のことだが、0.5mmではちょっと細すぎな気もしたので、それよりやや太めの(0.64mmだったかな?)エバーグリーンのプラ材を使った。

なお、本来はフロントアクスルとこのタイロッド、そして左右のアームが作る平面形は、タイロッド側が短い台形でないとおかしい(でないと、ハンドルを切ったときに左右の前輪の角度差が出ない)。が、車輪と一体成型されたアームを作り直すのも面倒でそのままとした(どうせ後々ほとんど見えないし)。

また、車輛に「生きている表情」を付けるため、ちょっと前輪を切った状態にしたい気もしたのだが、そうすると、今度はキットのパーツとして用意されているドラッグリンク(ステアリング・コネクティング・ロッド?……とにかくハンドル操作を前後動に変えて伝えるロッド)がうまく付かなくなりそうだったので、そのままとした。

上左の写真だと、前輪にややトー・アウト(前方に向けて前輪が逆ハの字に広がっている状態)が掛かっているように見えるが、これは単に写真写りの問題。ホントだよ!

▼その後の手順としては、

(1).履帯を下に仮に敷いた状態で、前輪と高さ・角度を合わせた転輪ボギーと、これも誘導輪を仮付けして角度を決めた誘導輪支持桁を接着固定。

20210209_194316 (2).起動輪に上側の履帯を繋げ、右写真のようにわらび、ぜんまい、こごみみたいな状態に。その後、上部転輪と上側の履帯を接着し、起動輪の角度を決める。

(3).下側履帯の起動輪~転輪間と接地面を切り分ける。起動輪~転輪間は4コマとした。その後、起動輪~転輪間、接地面の順で接着固定。

(4).工程の2と3で固定した上下履帯の位置に合わせて、最終的に誘導輪を接着固定。なお、ここまでの過程で、上側の履帯は2コマ分、下側の履帯は1コマ分、長さを切り詰めて調整した。

▼足回りの組付け完了。

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とりあえず上記の手順をイメージして、「よし、なんとかなりそう」とは思ったのだが、実際にはステップごとに調整が必要で、削ったり、一度付けたものをまたもぎ取って付け直したり、かなり難渋した。

それなりにきっちり出来上がっているように見えるが、実際には、真下から見ると履帯が蛇行していたり(いいんだよ!この角度から見てまともに見えれば!←開き直り)、転輪ボギーの裏側はだぼだぼ瞬着を流し込んであったり、内実はかなり野蛮な製作具合になっている。

ちなみに誘導輪を仮付けしているプラ棒は、ドラゴンのT-34の1940~41年型用角型燃料タンクのランナー(通常のランナーに張り出す形で枝がある)。径1.2mmほどの他にはない細さのランナーで、意外に重宝する。

また、転輪ボギー/誘導輪支持桁を支えるシャフトのアルミパイプのパーツが外側からも見えているが、これは工作手順の都合上、桁パーツから、外側のキャップ部分を削り取ったため(ディテールそれ自体も不足だったので)。この後再生予定。

起動輪は、キットのパーツでは外周に8本、一段窪んだ内周にも8本のボルト(ナット)のモールドがあるが、実際には内周は12本でキットは誤り。どうせ全体が大した出来ではないので直さない(横着の言い訳)。

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ソミュアのケグレス――着手

20210130_103656 ●そんなわけで、急遽製作に入った、DESの1:35、ソミュアMCG5ハーフトラック。同社からMCG5は2種類出ていて、私が作り始めたのは、キット番号#35023、"SOMUA MCG5 d'accompagnement 1935/40"というヤツ。

"accompagnement"というのは随伴といった意味の言葉で、ということは補給とか回収とかの用途のために装甲部隊に配属されている車輛なのか?……と思ったのだが、そうではなくて、105mm野砲(シュナイダー105L Mle.1936)とか155mm野砲(シュナイダー155C Mle.1917)、あるいはそれらの弾薬トレーラーの牽引に用いられたものらしい。それがなぜ随伴?

一方、同社から出ているもう一つのMCG5がキット番号#35025の“Somus MCG5 de dépannage 1935/45”で、こちらがキャビンの形状がちょっと違い、荷台後部に簡易クレーンのようなものが付いている。“dépannage”は修理の意味で、こちらのほうが回収型。ただしこちらも主として、牽引車型と組み合わせて砲兵部隊用だったらしい。

いずれにしても、同じくケグレス方式のフランス軍のハーフトラック、ユニックP107のNKC製のキットを作ったことがあるが、姿形は似ていても、キットの出来は雲泥。NKCのユニックはパーツの一つ一つが繊細で完成した姿も素晴らしかったが、このDESのキットは大味で、細部ディテールも結構怪しい。

●実車について。

何はともあれ、フランスのケグレス方式のハーフトラックはどれも似通っていて、どうにも区別がつきづらい(それを言うならドイツのハーフトラックだってみんなほとんど相似形だが、そちらは長年資料で見てきたせいか、それなりに区別できる)。

特にソミュアのハーフトラックは、最初の量産型のMCG4があり、改良型(エンジン強化型)のMCG5とMCG11があり、さらにその発展型で155mmGPF牽引用に開発されたMCL5とMCL11があって、それぞれ似ているの混乱する。

MCLは(たぶん)起動輪の形が大きく変わり上部転輪が2つになっているので区別がつき、また(MCG、MCLともに)5と11は、5が通常の荷台付きなのに対して11はカプラー付きで、大きな砲の脚の先端を背中に担ぎ上げるような格好になるので区別しやすい。が、MCG4とMCG5の区別がよくわからん……(ちなみに4にはカプラー付きのタイプもあるので、4と11の区別もよくわからん)。

一度整理すると、こうなる。

MCG4:最初のソミュア・ケグレス。荷台付きの「通常牽引車型」、荷台に簡易クレーン付きの「回収車型」、牽引用だがカプラー付きの「カプラー牽引車型」の3種がある。エンジンは55HP。

MCG5:MCG4の「通常牽引車型」「回収車型」のエンジン強化型(60HP)。

MCG11:MCG4の「カプラー牽引車型」のエンジン強化型(60HP)。

MCL5:MCG5の発展型でエンジンを大幅強化(80HP、後に90HP)。

MCL11:同じくMCG11の発展型。

まあ、このキットを完成させる頃には、MCG5の判別もできるようになっているかもしれない(なっていないかもしれない)。

ちなみに「ケグレス式」というのは、ハーフトラックの元祖であるアドルフ・ケグレス技師考案・特許の方式を指すが、なんとなくわかった風に言葉を使っていながら、では「ズバリ、どういう特徴を備えているのがケグレス式なのか」という点に関しては、私自身あやふや。とりあえず、英語版wikipediaの「Kégresse track」によれば、

・一般的な、金属履板をピンで繋いだ履帯ではなく、ゴムやキャンバス地などのフレキシブル素材のベルト式履帯を使用。

・転輪ボギーと後部の誘導輪をビームで一体化させた足回り。

ということになるらしい。となると、ユニックTU1とかは「ケグレス式」とは言わないのか? サスペンション形式が異なり、誘導輪が独立していて、かつハーフトラックでもないルノー・ケグレス・インスタンの場合はどういう扱いに?

●資料。

文献としてはフランス車輛の虎の巻、「L'AUTOMOBILE SOUS L'UNIFORM 1939-40」が手元にあるが、基本、写真はそれほどなく、車両の概略を知るためのお勉強本。……なのに全編フランス語。仏和辞典は手の届くところに置いてあるけれど、web上の文章をgoogle翻訳さんに放り込むことに慣れてしまった私に、単語を逐一辞書で引く気力はもう残っていない(もちろん、ちょっと手間を惜しまなければ、本のページをスマホで写して翻訳に掛けるという方法もあるが)。

現存実車の写真資料は、ソミュールの実車のwalkaround写真集がSVSM Galleryに出ている。

Somua MCG5, Musee des Blindes, Saumur, France, by Vladimir Yakubov

写真枚数は81枚。残念なことに、履帯は本来のものではなく、正体不明の金属製履帯に替わっている。荷台はキットのように中央が窪んでおらずフラットで、そのため、荷台床とシャーシフレームとの間には空間がある。こういうタイプもあったのか、レストアの結果なのか、あるいはキットの形状が違うのかなど、よく判らない(当時の実車写真を見ると荷台とシャーシフレームの間に空間があるようには見えないが)。

他にも、ドイツによる装甲ボディ架装型含め、現存実車は数輌あるようなのだが、それらのwalkaround写真は今のところ発見できていない。

●製作下準備。

まずは、ある程度以上の歪みが目につくパーツを釜茹での刑に処す。

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レジンキットではお決まりのステップ。若干ねじれた状態だった荷台(この状態で一体成型)、ゆるくカーブしていたキャビン前面はおおよそ修正できたが、ドアは歪みがうまく取れていない。全体的に寝ぼけたキットの中で「ビシッと」感を出すためにも、プラバンで新調したほうがいいかも……なんて思っていたのだが、その後キャビン周りを仮組みしてみたら、寸法的にもうまく合わないことが判明。新調決定。

SUMICON掲示板で、me20さんに「ドアが閉まらない予感が……」と言われたのが大当たり。

●そしていきなり最初の難関。

ごろんと一体成型の転輪ユニットは、ダブルの転輪の間が埋まり加減で、そのままでは履帯のセンターガイドが通らないのは一目瞭然。転輪間を削り込むか、履帯のガイドを切り飛ばすか、どちらかが必要なのは最初から覚悟していたが……。改めてパーツをチェックしてみて、「もっと面倒くさいことになっている」のが判明した。

▼まず、履帯パーツはこんな感じ。

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第一次大戦~20年代くらいの各種ケグレス式ハーフトラックはいかにも「ゴムベルト!」という感じの履帯が多かったが、30年代のものは、ゴムベルト(たぶん鋼芯入り)に、金属のシュープレートとゴムパッドをボルトで止めたと思しき履帯が登場して、シトロエンもユニックもソミュアもシュナイダーP16も、基本同じ形式のものを使っている。

キットの履帯は先述のように、起動輪・誘導輪に絡む部分はそれぞれのパーツと一体。残りが4本のベルト。上側はたぶんそのままで大丈夫だが、下側は転輪と起動輪の位置に合わせて曲げる必要がある。……まあ、それは後々考えよう(問題の先送りその1)。

接地面のディテールは、それなりに表現できている感じ。右写真で確認できるが、端の切断部が一部(特に左側の2枚の上端)、斜めになってしまっている(当然接地面側のモールドも斜めになっている)が、これまた後で考えよう(問題の先送りその2)。

なお、履帯のセンターガイドは凹形の中央に棒状の突起が出た形になっている。これに関しては、最初、「気泡が出来ないようにするためのゲート?」とも思ったのだが、どうやら、表のパッドを固定するためのボルトであるらしい。

▼転輪ユニットと履帯の関係だが、単純に履帯に転輪ユニットを乗せると、以下のようになる。

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1.「ダブルの転輪間が埋まっているのでセンターガイドがはまらない」のは前述の通りだが、それだけでなく、

2.転輪の全体幅が広く、履帯左右のガイドの間に収まらない。

3.しかも転輪自体が八の字シャコタン状態で(低まっているわけではないが)、さらに事態を悪化させている。

4.一方で履帯の側も、センターガイドと左右のガイドの間隔が不均等。

5.センターガイド自体も高すぎで、転輪間が埋まっていなかったとしても、そのままでは(見た目上も)前記の突起(ボルト)が転輪軸を直撃してしまう。ランズベルク軽戦車か、ってぇの(ランズベルクのセンターガイド問題に関してはこちら、かさぱのす氏による感動巨編を参照のこと)。

▼そんなこんなで、いきなり転輪と履帯の擦り合わせ(というより削り合わせ)から実際の作業を始めることになってしまった。

転輪、および上部転輪の間をガリゴリと彫り込み、さらに転輪の外側も若干削って厚みを減らす。この時、裏にする予定の側に関しては、転輪のリムのモールドもお構いなしに削り落としてしまうことにする。

また、履帯に関してはセンターガイドを削って低める一方、サイドのガイドは内側を削って転輪がはまる部分の幅を増した。なお、センターガイド中央の突起(ボルト)に関しては、そもそもキットのように明らかに棒状のものが突き出ているような大げさなものではない(少なくとも現存のユニックの履帯を見る限り)。

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上写真は、それぞれ左側がすでに削り終わったパーツ、右側が未加工のパーツ。

これらの工作の結果、なんとか履帯に転輪ユニットがちゃんと接地するようになった。

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なんだか前途多難だなあ……。

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SUMICON 2021

●サイト「週末模型親父の部屋」が昨秋復活。さらに、この2月スタートで、みんなでわいわいAFVモデルを作るイベント「SUMICON」も復活開催されることになった。

作りかけをやたら抱えていることもあって若干迷ったのだけれど、ネットを通じてお付き合いの深い皆さんも揃って参加するということで、(やはりこういう機会だと完成が近づくので)ご相伴にあずかることにした。

Sum2021 ●今回はコンペ形式にはせず、まっさらの未製作からのスタートでなくても良い、ということではあったのだけれど、とはいってもあまりに製作を進めてしまったものでは何なので、あれこれ考えて絞った候補がこの4つ。

右上から時計回りに、

AZIMUT 1:35 ヴィッカース・ユーティリティ・トラクター:ベルギー軍が使用した1人乗りの軽トラクターのレジンキット。35なのに72クラスの小ささ。操縦席内が椅子だけでレバーとかペダルの類が何にもパーツ化されていないのが難点。履帯は非可動式のカステンのI号戦車用が入っている。

テックモッド 1:35 T-50増加装甲型:砲塔およびキューポラの形を修正しようと、若干手を入れた形跡あり。今T-50を本気で作るなら、たぶんホビーボスを選ぶほうがいいと思うのだが(ホビーボスのキットをちゃんと見ていないが)、このキットも(いかにも一頃の東欧製キットではあるけれど)、そう悪くはないと思う。何と言ってもこの「増加装甲型」キットのいい点は、ラジエーターグリル上の盛り上がった金網が、プレス済みのエッチングで入っていること。

M 1:35 D-8装甲車:ちょっと半透明っぽい白いプラ質がキモチワルイ、そしてモールドもでろでろ気味の簡易インジェクション?キット。かつてかさぱのす氏が完成させ、バリエーションキットのD-12はme20さんが完成させている。私の周囲、勇者多いな……。

DES ソミュアMCG5ハーフトラック(砲牽引車型):同じケグレス方式のハーフトラックでも、昔作ったNKCのユニックP107と比べるとずいぶん大味で荒っぽいキット。

どれにしようかしばし悩んだのだけれど、結局は、「今回はパーツの少ないレジンキットでバタバタとやっつけよう」などという邪な考え(あるいは皮算用)のもとに、ソミュアのハーフトラックでエントリーすることにした。

キット内容はこんな感じ。

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シャーシにはいくつか、すでにパーツを接着してあった。荷台部分は一体成型なのか、それともアオリ部分は別で自分で組み立てたのか定かでない(接着跡が見えないので、たぶん一体パーツだったのだと思う)。少なくとも20年程度は我が家の押し入れで“熟成”されていたものなので、有機溶剤臭はしない(miniart studioのトルディのように、いつまで経っても臭いのもあるが)。

若干の歪みがあるパーツもあったので、組立前に煮る必要がある。なお、上右のパーツ写真で下辺中央あたりに写っている足回りのアーム(H形のもの)が片側分しかないが、これは撮影の直前、箱をひっくり返してパーツを床にぶちまけてしまったため。この後、無事に発見回収した。他、パーツをチェックしたところ、ブタの尾形の牽引フックが3つしかなかった(本来、前後2つずつで4つ必要)が、これは購入後に無くしたのか(あるいはこの直前にぶちまけたときに無くしたのか)、もともと無かったのか不明。

もっともそれ以前にこのキット、組立説明書に図解は最小限で、あとは「*番のパーツを*番に付けろ」という具合に文章でステップ解説してあるだけ。その一方で、パーツリストのようなものは入っていないので、どのパーツが何番なのか判らないし、パーツの過不足もしっかり確認できない。ただし、いくらなんでも番号で手順を説明しているのにリストがないのはおかしいので、私自身が購入後にどこかに仕舞って無くしてしまった可能性あり。

とりあえず、今後、ぼちぼちと製作記事などUPの予定。

20210202_213004 ●世は緊急事態宣言下にあるが、行かないでいるとそれはそれで問題が出てくるので、先週末、1晩泊りで川崎の実家に行く。土曜日にはドイツ人Pも来ていて、大いに飲む。

Pは年末年始にドイツの実家に帰っており、帰国後の2週間の隔離も明けてから顔を見せに来たもので、年またぎの実家製シュトレンを土産にもらった。市販品のようなオシャレな見てくれはしていないけれど、しみじみと美味しい。

●自分ではあくまでもコレクターではなくてモデラーだと思っていて(「完成させる模型」が「買う模型」の数十分の1に過ぎないとしても)、やはり買う模型は、多少なりとも「作るつもり」があるものに限られるのだけれど、中には「これはもしかしたらこの先作ることはないかもしれないけれど、買って持っていたい」と思うキットもある。

それは「作り上げる技術や知識がちょっと足りない気がするけれどネタ的に魅力に抗えない」とか、「ネタ的に自分の守備範囲からちょっと外れるかもしれないけれど、とにかくキットとして素晴らしく魅力的」とかいった感じのもので、結局買わずに我慢することもあるけれど、我慢できずに買ってしまうこともある。

と、前置きをしつつ。

「そんなんいつ作るんだ」と思いつつ購入をためらっていたMENGのFCM 2C多砲塔重戦車。たまたまfacebookのAFV模型板で話が出て、「いつか買いたいと思いつつ我慢している」といったようなコメントを書いたら、「なくなっちゃうよ」と言われ、つい流されて買ってしまった(実家からの帰り、横浜のVOLKSでたまたま見かけたので)。

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箱もそれなりに大きいが、そのうえで中身がぎっしり詰まっていて、一度箱を開けてパーツを出すと、きっちり収めるのが難しい。

さて。そんなわけで「いつ作るか判らないけれど前からとても欲しかった」キットを手に入れたわけだが、実はこのキット、左写真にあるように、「¥7020」の値札シールが貼ってある。しかし、実際に買って、直後にレシートを見てみると、「¥7560」とある(両方とも税抜価格)。気付いてレジに引き返し、「値段、打ち間違えてますよ」と言ったら、「済みません、値札シールの方が間違いでした」と言われた。

ここで買い逃して、結局買えないままになってしまうのも何なので、結局そのまま「¥7560+税」を払って買ってきたのだが、何だか釈然としない。>横浜VOLKS

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