マウルティア

その後のらばさん(5)

●(延長されて)3月一杯で締切となった、週末模型親父さんのところの「イタレリ作せり」コンのエントリー作、イタレリのオペル・マウルティアのその後。

細部塗装やウェザリングなど、いまいちやり尽くせていない感があるのだが、とりあえず最後の週末に荷物類も積み込み(接着し)、久しぶりに油彩のアンバーをオドレスペトロールで溶いて墨入れ・ふき取りなどもして、ひとまず完成とした。

夜に蛍光灯の下で撮ったせいもあるが、写真で見るとどうも塗装がのっぺりしていて、墨入れの効果も前輪フェンダーとバンパーの間くらいしか、よく判らない。どうにもいけませんな。

そのうち気が向いたら、ウェザリングを追加するかも。

ちなみにナンバープレートは、デカールが使えなさそうだったので白いまま。そのうちインレタ等で追加したい(といいつつ、そのまま放置されたりするのだ)。

F1018671 F1018675 F1018676 F1018677 F1018658b F1018669 F1018670 F1018660b

工具の柄がいかにもニス塗りっぽい感じなのは失敗。荷物もどうも「ただ載っている」感じなのは今後の課題。いや、今後何か「載せもの」を作るかどうかわからないけれど。

そもそも、こういういかにも「ジオラマ向け」アイテムを、フィギュアも無しの単体で作るのが中途半端と、我ながら思う。それでもまあ、こういう機会でもないと一生作らずに終わりそうだった在庫を成仏させることができてよかった。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

その後のらばさん(4)

週末模型親父さんのところの「イタレリ作せり」コン参加作、イタレリ製のオペル・マウルティア(略称「イタらば」)製作記の続き。

75mmPaK97/38に浮気してしまったためにすっかりご無沙汰してしまったものの、エントリー作としてはこちらがメインではあるし、75mmPaK97/38は防盾が面倒で足踏み状態なので、とりあえずこちらを優先的に仕上げようと作業を復活させたもの。

●シャーシ、荷台は前回までで終了していて、残りの作業はキャビン・ボンネット周りのこまごま。ノテクライトは前々回に作業しているので、次は前照灯。

まず1点。前照灯もノテクライト同様、キットの取り付け指示位置は高すぎる。特に前照灯は車輌の「顔付き」が変わってしまうので、イタレリのブリッツ/マウルティアの「直したいポイント」の一つといえる。

2点目。その前照灯のパーツ自体、イタレリのものはなんだか甘食(最近見ませんね)のような形をしており、あまり似ていない感じがする。

形状に関しては、当初はイタレリのものにプラバン等を貼り増して削ろうかなどとも考えたのだが、いかにも面倒で、「まあ、そのまま使っちゃうか」と日和りかけたところで、タミヤのSd.Kfz.251のジャンクパーツのライトを発見。これを流用することにする。

ただし、タミヤの251のパーツは盛り上がったレンズ部分も一体のものなので、ゴリゴリくりぬいて、カバーパーツを作ってはめ込んだ。このカバー部分の切り出しにスーパーパンチコンパスを使ったのだが、「うわっ、なんだこりゃあ」な使い勝手だったのはここここで書いた通り。

F1017812F1017816前照灯の基部はある程度細かく作ろうと思うとプラ材では強度が不足するので、金属の板材(エッチングの切れ端)を使用した。

最初は基部丸ごと作ろうと思ったが、オムスビ形の固定部からステイのベロが出ている形状をうまく加工できなかったので、ベロと固定部を別々に作成。ベロのみ金属として、フェンダーに一文字の穴を開けて差し込んで接着。固定部はプラで追加した。

左写真で、基部の上側に四角く記入してあるのが、キットの前照灯取り付け指示位置。また、基部の上に小さく穴が開いているのは、ライトコードの引き込み部。

加工した前照灯を取り付けた状態が右。

F1017845F1017846●工具は、右フェンダーにオノとツルハシ、左フェンダーにシャベルが付く。

戦車と違って丸っこいフェンダー上に工具を載せるために妙に凝った架台が付いているのだが、特にツルハシの頭を受ける架台はカクカク折れたところに穴が開いていて、ピック(尖ったほう)側を差し込むようになっている。

最初、ツルハシは架台だけ作るつもりで作業していたのだが、途中で、トライスターの38(t)のツルハシが余っていたのではないかと思い出し、見つけて試しに差し込んでみたらちょうどはまったので、そのまま利用することにした。

シャベルとオノはタミヤの別売パーツ「IV号戦車車外装備品セット」から。オノは戦車に搭載するものよりずっと小さいので、4方向(柄の両側、オノ頭の両側)で切り詰めた。

シャベルとツルハシの架台は例によってエッチングパーツの切れ端を加工。クランプはコントレールの1.2mm径?のプラパイプの内径をドリルでさらって広げたものを元に、伸ばしランナーやらプラペーパーやらでごにょごにょして、なんとなくそれらしい感じに誤魔化し加工。

シャベルとツルハシの柄側の逆V字の架台はほぼ同じ形をしているようなのだが、位置は対称ではない様子。そもそもこのあたり、架台の形状も含めて戦時中の実車写真ではよくわからないので、ドラゴンのキットの素組み見本写真などを参考に工作した。

F1017872●車幅表示棒とドアミラーは柄の部分を0.35mmの真鍮線で置き換え。車幅表示棒の付け根と先端のマル、ドアミラーのミラー本体はイタレリのパーツから加工。

ドアミラー本体は透明部品の枝に入っているのだが、裏面は接着用ガイドのモールドなどがあって凸凹しているので、「裏を銀色に塗ってミラーに見せる」というような技法は使えず、なんで透明部品なのかいまいち意味不明。

●一応、塗装前の工作はこれで終了(のはず)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

その後のらばさん(3)

週末模型親父さんのところの「イタレリ作せり」コン参加作、イタレリ製のオペル・マウルティア(勝手な略称「イタらば」)製作記の続き。

実のところ、こちらの方の作業はここ最近さっぱり進んでいないのだが、一応、前回以降の進捗を書いておくことにする。

●荷台や幌骨については、追求すればするだけいろいろありそうだが、前回までの工作で終了。続けて、シャーシ後部の細々を工作。

F1017358 イタレリのキットにはその手のパーツはないのだが、タミヤのブリッツ、ドラゴンのブリッツとマウツティアは、いずれも(少しずつ形は違うが)後部アオリ用のダンパーが付いている。ネット上にある「ドラらば」の素組み写真を参考に、シャーシ側にダンパーステイとダンパー、荷台側にその受けと思われる帯金表現を追加。

こういう、「こことここが対応してるんだな」みたいなディテールが結構好き。

また、イタレリのキットでは荷台下に丸型の尾灯とナンバープレートのパーツが付くようになっている。しかし尾灯に関しては、前部にノテク・ライトが付いているので、基本、それと組になっている車間表示灯が付くのではないかと思う。取り付け位置も疑問。

そんなわけで、車間表示灯は(ノテク・ライト同様に)タミヤII号から。ステイやプレートも作り直し、取り付け位置はダンパーステイ下に変更した。

この車間表示灯、ホビーサーチの「ドラらば」素組み写真を見ると、なぜか上下逆に付いている。そんな仕様あったのか? ……とはいえ、メーカー側見本素組みにも関わらず(たぶん)、履帯も逆向きに履いていたりするので、これは信用しないことにして、素直に通常の上下で取り付けた。牽引具周りはちょっと怪しい出来だが、ここはスルー。

荷台下三カ所に付く工具箱には、少なくとも普通に置いても見えそうな、前側の取付用の帯金を追加した。

なお、イタレリのキットに含まれる足回り後ろ側の泥除けは、実車写真では(少なくとも私は)見たことがなく、もし実在していたとしても一般的ではなさそうなので省略した。

F1017227 ●本体に関しては、この他にキャビン周りの細々(ヘッドライトや工具類)がまだ終わっていないのだが、気が乗らないので(←ダメダメな感じ)後回しにし、荷台に載せるものを工作。

その主役として、タミヤのフィールドキッチンをストック棚から掘り出してきた。

もともと、何か大戦後半のトラック物(といっても、このマウルティアかRSOしか持っていないのだけれど)に載せようと思って買ってあった、モデラーズギャラリー限定の袋物キット。――なんて書くと用意周到な感じだけれど、ご覧のようにビニール袋が茶色くなるまで死蔵してあったもの。

さて、タミヤがキット化するほどなので、現物も残っていそうなものだが、手頃にディテールアップの資料にできるwalkaround写真がweb上に見当たらない。さすが裏方車輌。

結局、主に資料サイトMILITARY MODELSの写真を参考にした。見出しで判るようにシーン別の写真集で、写っているフィールドキッチンのタイプは雑多。ドイツのものだけでなく、鹵獲品も混じっているような感じ。

German Gulaschkanone (Field Kitchens)

●さて、上記写真のうちPart 1が特に車載状態の写真を集めている。車載状態といっても、単純に車輪付きのまま載せてあるものと、車輪は外し、架台を介して載せているものとがあるが、模型で車輪付きにすると、いかにも手を抜きましたという感じになってしまいそうなので、架台を作る。

どうもこの架台も、適当に現物合わせ的に作っているものと、ある程度標準化されているものとがあるような感じ。いずれにしても限られた写真からは正確な形状はよく判らないのだが、その辺は心眼で補って(要するにいい加減)、標準タイプ“風”の架台とした。

●一方で、フィールドキッチン本体にも若干は手を入れようと、上記写真の中で、タミヤのものと同じタイプを探してみたのだが、どうも「よく似ているけれどちょっと違う」ものも混じっている。そもそもタミヤのキットは、いつ頃作られた、なんというタイプのフィールドキッチンなのかもよく判らない。

そんなわけで、もうちょっと調べてみると、Panzer Armeeというサイトに行き当たった。ここのリサーチページでは、他ではあまり扱っていないようなアイテムも整理・解説されていて、その中に、ドイツ陸軍の馬匹牽引のトレーラー類(Heeresfahrzeuge、略号Hf.。直訳すれば陸軍車輌?)もある。

これによれば、ドイツ軍純正のフィールドキッチン(フェルトクッヒェ、通称グーラッシュカノーネ)には、大型のHf.11/Hf.13と、小型のHf.12/Hf.14の2系統があり、タミヤのものが前者、IBGで最近出たものが後者(IBGのものはキット名称でHf.14と明記されている)。

Hf.11は第一次大戦前に開発されたもので、この時点ですでにほとんど完成形になっているのに驚く(逆に言えば、質素で知られたドイツ軍のメシはその時点から進歩していないのかもしれない)。第二次大戦前、小改良型のHf.13が登場、古いHf.11にもこれに準じた改修が施されたらしい。

さらに1941年末頃にHf.13の改良型が出現、これは右側にロースターが追加されていて、2本目の小煙突がある(これは取り外しができるらしい)。

さて、それでタミヤのキットがそのどれに当たるのかだが、どうも、Hf.13の初期型と後期型の特徴が入り混じっているような感じがする。

●……何だか深く追求してはいけないような気がしてきたので、キッチン本体には、適当に最大公約数的な追加工作を数箇所に施した。

(いや、深く追求すれば面白そうなのだけれど、土台のマウルティアが考証的に適当なので、キッチンばかり攻めても仕方がない。)

F1017408 そんなこんなで、架台に載ったキッチンはこんな感じ。このあと、架台の足元に固定用のリベットを追加した。本体の工作は

  • いちばん目立つ追加は右側の折り畳み式のラダー型の棚(?)。プラストラクトのL字材と0.3mmプラバンで工作。チェーンは、中と左の灰の掻き出し口のものも含め、縒った銅線を潰したもの。
  • 謎のラダー棚の脇に斜めに出ているのは引き出し式の補助脚ではないかと思うがよく判らない。やはりプラストラクトのL字材とプラバンで。
  • 左右前端近くに取っ手状の突起を追加。
  • エントツの折り畳みヒンジ(プラバンと伸ばしランナー)と、折り畳んだエントツの固定用かと思われる金具(エッチングの切れっ端)を追加。

工作の途中で気付いたのだが、実は左側焚き口脇に、実物では何やらクランクハンドルが付いている。適当に工作していたツケで、架台の位置とカブってしまった。今さら架台を作り直すのも面倒だったので、あっさり忘れることにした(なんていい加減な!)。

なお、タミヤが比較的最近出し直した、馬無し・料理当番兵付きバージョン(「野戦炊事セット」の名称で出ているもの)は、銘板デカールが付いているだけでなく、箱絵に、キットでは表現されていない焚き口側ディテールが細かく描かれていて資料性が高い。不鮮明な写真を漁るより、よほどディテールアップに役立つかもしれない(これも工作終盤になって気付いた。いや、そもそもこのキットは持っていないので)。

F1017411F1017641●なんだかんだとその他に載せるものも用意中。ベージュの木箱は、使わなかった背の高いアオリ板パーツの再利用。

ジェリカンはタミヤの「ドイツ・ドラムカンセット」のもの。省略されている溶接ベロはプラペーパーを挟んで接着して追加した。1枚の枝に水ジェリカンは2個しか入っていないが、刻印は片側だけなので、重ねて使ってそれ以外も水ジェリカンに扮してもらう予定。さすがにカマドの隣にガソリンは置かないだろうなあ、ってことで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その後のらばさん(2)

Aori●イタレリのオペル・マウルティア製作記の続き。

結局、アオリ下のヒンジは我慢できずに作り替えた。我ながら律儀なことよ、と思わなくもないが、実際には、

  • イタレリのマウルティアにはアオリが2種類(背が低くて柵付きのものと、背の高いもの)入っており、使わない背の高いほうのリブ下端を削り取ってきて継ぎ足せば、比較的楽に改修できるのでは?――と考えて加工を開始。
  • しかし、削り取って加工していたリブ下端を、早速ピンセット先で弾き飛ばしてしまい紛失。数が足りなくなり、使用を断念。
  • とはいえその時には、すでに荷台のほうはリブ下端を削りとってしまっており、結局、すべて(11箇所)ちまちまプラバンから工作することに。

という、何ともお粗末な経緯。

●荷台の内側に関しては、兵員輸送用の簡易椅子(というよりただの板)を渡す基部があるのは「イタらば」のキットの特徴でもあるのでこれを残し、また、小荷物を載せるのに都合がいいので(と、乗員が考えたことにして)最前部の板だけは取り付けてみた。

F1017293F1017292  もっとも、キットではこの座板は、本当に単純に左右に差し渡してあるだけなのだが、実際には、1、2ヶ所はつっかえ棒でも入れないと、兵員がびっしり座ると板が折れるとか、そこまで行かずとも、たわむくらいはするのではないだろうか。

また、後部のアオリ内側には、何やら折り畳みの板が付くのも「イタらば」の特徴。これはどうやら、アオリを下ろした際に、人が乗り込むためのステップになるものらしい。

本当にこんなものが付いていたのかどうか判らないが、仕組みとして面白い気がしたので取り付けた。

●前回、プラパイプで作り替えた幌骨ホルダーだが、hideさんから、

「幌骨は本当は板状で、ホルダーも四角いんですよ、うひひひひ」(大意)

という悪魔の囁きをいただき、さてこれはどうしたものだろう、目撃者を始末してしらばっくれようか、とも思ったのだが(いや嘘です嘘です)、実のところ、プラパイプを貼っただけの修正をそれほど惜しんでもしょうがないので、プラペーパーで作り直し。また、前部2ヶ所については、エバーグリーンのプラ材で幌骨を立てた。

F1017333 この幌骨の仕様に関しては、(前回記事へのhideさんのコメントにあるが)、グランパ掲載の寺田氏の記事にある由。どうも最近のグランパはマジメに立ち読みもしておらず(どうやら逗子の本屋には入らないか、それともさっさと売り切れる部数しか入れなくなってしまったらしい)、まったくそうした情報を関知していなかった。いかんね。

というよりも、ドラゴンのキットでそのような仕様になっているのははっきりネット上の写真でも確認できる。見逃していたというよりも、「まあ、こんなもん、幾通りか仕様があったんだろう」くらいに考えていた。ヌルし。

ところで、そんな経緯で改めて実車写真を見ると、この幌骨ホルダーはいささか謎なツクリになっている。

最初は、幌骨を固定するために、下の止め具には底でも付いているのではと思ったのだが、どうやら、上も下も単純なコの字金具であるらしい。その証拠に、オペル・マウルティアの戦時中の写真としてはおそらく最も有名な、ギガントから降りている写真を改めてよく見ると、幌骨がアオリ柵の上端まで落っこちていて、幌骨の先は荷台下にまで突き出てしまっている。

Bundesarchiv_bild_101i559108507_ita

もっとも、そうなっていない写真もあるので、(幌骨の途中にピンを挿すとか)何らかの固定の仕組みは持っているはず。これもグランパの記事にあるかも。

●先にキャビン工作について書いた際に触れるのを忘れたのだが、履帯部の前側に関しては、キャビンパーツの切り欠きも必要になる。

イタレリの説明書では、キャビンサイドのステップ部の切り欠きだけでなく、ドアの後下端と、キャビン背面板の左右下端も切り欠くよう指示されていて、実際、そのための筋彫りもパーツ裏側に施されているのだが、後2者に関してはどうやら切り欠き不要のようだ。

なお、上写真の実車もそうだが、前側フェンダーは、初期生産型には装着されていないそうだ。

また、イタレリのキットは後部にも立派なフェンダーが付くのだが、これは初期後期に関わらず、付いている実車写真は確認できなかった。唯一、「あ、付いているのがあった」と思った画像は、画質が落ちて一見実車写真に見えたレベルの箱絵だった。

まあ、それほどの数の実車写真を見たわけではないので、存在しなかったとは言い切れないものの、少なくともあまり一般的ではないようだ。

そんなわけで、荷台下の工具箱にあったフェンダー取付用ガイドは削り取り、荷台下のステイ用の穴も埋めた。

●順番としては幌骨より先に工作していたのだが、キャビン外回りの追加工作も再開。

F1017329 ドア取っ手を作り直し(太すぎたようだ)、サイドウィンドウ前部の小さな庇も追加。

また、ライト類はとりあえずノテクライトだけ付けた。

イタレリのオペル・ブリッツ/マウルティアは前照灯もノテクライトも取り付け位置が妙に高く、前から見た時にカエル顔になっている。ノテクライトは、架台はキットのパーツを削り、ライトと基部はタミヤII号戦車のパーツを流用。位置もキットの指示より下前方にずらした。

ライトコード引き込み部も工作したが(写真に僅かに写っている白ポッチ)、実車より、この「三角地帯」の面積が違うのか、架台自体がもっと小さいのか、位置関係がだいぶ窮屈になってしまった。本当は架台も、もう僅かに下にずらしたかった。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

その後のらばさん

●わたしぃのぉ~、らばさ~ん~、イタリア~のぉ生まれ~

●週末模型親父さんのところの「イタレリ作せり」コンのエントリー作、オペル・マウルティア(らば)の進捗状況。

F1017222 先日でキャビン内部は一区切り。その後荷台の工作に移った。工作のメインは荷台四周にびっしり付いている幌固定用のU字金具の付け替え。

太さを正確に揃え、強度を確保するには真鍮線に替えるのがベターなのだが、裏側を削る手間を考えて伸ばしランナーにした。

最初、キットのモールドを削った後に直接ドリル(0.4mm)で穴を開けようとしたらずれてしまい、結局埋めて開けなおすことになった。やはり横着したらいかんね。

全40箇所あり、履帯つなぎに続く単純反復作業。

F1017278 ●四周を立てて組んだ状態。

荷台もキャビンも、シャーシに仮置きしてあるだけ。

荷台内側のリブが白いのは、リブ部分に押し出しピン跡があるためで、結局リブごと削り落とし、プラペーパーにリベット打ちで再生した(一部、キットのモールドのまま生かしている部分もある)。

●なんだか手順がちぐはぐだが、左右アオリの幌骨差し込み金具をプラパイプで作り替えた。(四周を組む前に作業しろよって感じ)。

もともとのモールドは、そのすぐ横の柵の留め金具と同じ形をしていて、それだと、幌骨がT字断面をしていることになってしまう。

F1017285 プラパイプを切る時、単純にそのまま切ると、いつも切り口が斜めになってしまってみっともない。今回は個数もあるし揃っていないと恥ずかしいので、簡単なジグを作った。

といっても、プラ材(ドラゴンのランナータグ)やプラバンを適当な厚みに重ね、ぴったりプラパイプの径の穴を開けただけのもの。ここにプラパイプを差し込んで、表面にナイフの刃を滑らせて削ぎ切ると、ちょうど同じサイズのプラパイプの輪切りが量産できる。

って、わざわざ細かく書くほどの新機軸ではないですが。

幌は張らないが、後々幌骨だけは立てる予定。

F1017281また、左右・後部アオリの固定用フックは、キットのモールドではフック部分は単にハンドルバーにしかなっておらず、受けのほうも位置がズレ加減。受け金具をプラバンとプラパイプで作り直し、そこに差し込む形でフックも付け足した。

アオリのリブ下端は本来は可動の軸があるのだが、形状が変で、そのままモールドのrに合わせて軸を差すと、ますます妙な具合になってしまう。本格的に直すのも手間なので思案中。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

らば乃巣

●タイトルは(c)セータ☆さん。

●「週末模型親父」さんのところのネット・イベント、「イタレリ作せり2014」用に作っているイタレリ1:35、オペル・マウルティアの進捗状況。

なお、最初にもちょっと触れたように、今時マウルティアを作るならドラゴン/サイバーを選んだほうがずっとよいはずで(もちろん、I号戦車B型などの例にみるように、一概に『新しいからいい』というわけではないと思うが)、今回は、

ある程度、見栄えをよくする手入れはするが、根本的な切った貼った作業はしない。

を基本方針とする。まあ、要するに、「高いドラゴンをいまさら買うのもなー。イタレリももったいないしなー」という製作動機(若干後ろ向き)。

それにしてもここ最近の製作記の頻度はどうだ! まるでモデラーのようではないか!(いやまあ、モデラーなんですが)

●キャビンの工作。

F1017149F1017184キットの運転席足元は、エンジン~トランスミッションのクリアのための凸部は緩やかに丸く盛り上がっているのだが、ブリッツの実車写真で確認できる限り、四角く出っ張っている様子。

窓から覗き込んだときのチラ見え対策用に、現物合わせで適当工作。また、半端な一体モールドだったペダルも新調した。

また、キャビン後面もつんつるてんだったので、適当にリブ工作。どうやら左右端は、ポケット状になっている様子。そういうのって、ドアにでも付けておいた方が便利なのでは……。

F1017197 また、椅子も「とりあえず椅子」という形状の部品でしかなかったので、実車写真、タミヤのブリッツの説明書(web上で見た)などを参考に、座面を運転手側・助手席側で分割。位置は目分量。もしかしたら、分割線はもうちょっと助手席寄りのほうがよかったかも。ちなみに今さら気付いたのだけれど、ドラゴンのキットは座面の分割線が中央にあるようだ。

その後、エッジ部分(と呼べるほどにエッジは立っていないが)に伸ばしランナーでパイピングを施した。前面左右端のヒケは、どうせ見えないので埋めない。

●ボンネット周りの工作。

F1017194 ボンネット上面中央の固定部は、キットでは筋彫りで表現されているだけ。中心線に軽く折り目を入れた0.3mmプラバンを張り増しした。

また、バンパーとフェンダーの間の“三角地帯”には筋彫りを入れた。プラ材にペンナイフの古い刃を瞬着で貼り付け、角から一定の幅で筋彫りできるようにした、お手製安直工具を作成した。

ボンネット横の留め具は、若干ヌルいモールドなのだが、一応、「これで留めてある」程度はわかるので放置の方向。

グリル上の、オペルのフード・オーナメント(フードクレストマーク)は、キットの指示だとほとんどボンネット側に乗る形になるが、グリル側に比重があるのが正しいようだ。

オーナメントがラジエーター・キャップ上に乗る車も多いが、ブリッツの場合は純粋オーナメントのみ。ラジエーターキャップは、右側ボンネットを開けてアクセスするよう、ラジエーター上部の右後ろに突き出す形になっている(したがってキットの、ラジエーターてっぺんのモールドは誤り)。

ちなみに、タミヤのブリッツ(キット名称は『ドイツ3トン4×2カーゴトラック』)では「大人の事情」でつんつるてんだった稲妻マークには、きちんと「OPEL BLITZ」のロゴが入っている。

もっとも、タミヤからはアベールのエッチング付きのセットも出ていて、アベールのエッチングではしっかり「OPEL BLITZ」のロゴが入っている。どういう扱いになっているのやら。

グリルが明瞭に下すぼまりなのは、タミヤ、ドラゴンにはない、イタ・ブリの特徴。

F1017203 ●履帯は、古いカステンの非可動式のストックを使用。先日掘り出したI号指揮戦車の箱に、なぜか指揮戦車ではなくI号戦車B型のキットと一緒に入っていたもの。

カステンの非可動式は、最近の製品と違って、ガイドホーン側面の溝は表現されていないが、キット全体とのバランスからいえば充分な出来ではないかと思う。装着方向は、なぜかI号戦車とマウルティアとでは逆。

それがどうした、という話ではあるけれど、発見したI号線指揮戦車の箱の中に入っていたカステン履帯は、1枚の過不足もなくマウルティアにぴったりの枚数だった。もちろん、本来は1号B型に合わせてもっと沢山入っていなければおかしいわけで、残りをどこにやってしまったのか、まるで謎。

とにかく、履帯を組みながらどんどん枝が減ってきて、最後に足りなくなるかとちょっとドキドキした(その時は、同じパーツが入っているAZIMUTのヴィッカース・ユーティリティから拝借して来ようかと思った)。

F1017207●後々、荷台に物を載せたいと思っているので、足回り組立中に若干、前傾姿勢がゆるくなるようボギーシャフトの取り付け基部を削ったこともあって、履帯の垂れ具合の確認を兼ね、ほぼ真横から撮影。荷台床板は仮置き。

……って、写真そのものがちょっと傾いているような?

改めて見てみると、ちょっと誘導輪が後ろに振られすぎている感じもする(もちろん今さらいじったりしない)。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

イタレリのらば(訂正)

●前回の題名(および内容)の訂正。

いきなり素で間違えていたが、ドイツ語のMaultierはロバではなくラバ(ロバとウマの交雑種)。

単に荷役に使うというだけでなく、別車輌同士の足周りを掛け合わせているという意味も含めたネーミングなのだろうと思う。

●ドラゴンのパーツを見たら(web上で)、排気管はもっと大胆な曲がり方でデフをまたいでいた。どうせ見えないだろう、ということで放置。

一方、排気管の出口は、イタレリのキットではシャーシ後端近くだが(ブリッツ仕様?)、ドラゴンのキットではクローラ部の前後ボギーの間くらいまで前進している。

F1017148こちらは足回りの隙間からチラ見えする場所でもあり、現存のパンツァーヴェルファーの実車でもその位置だったので、一度付けた排気管をマフラーの前後で切り詰めて前進させた。

一応、イタレリの在庫処分製作を志す人向けに書いておくと、前側は、マフラーの車体への取り付け脚のちょっと前で切断(つまりマフラーも6mm少々短くなる)、後ろ側はマフラーと排気管の継ぎ目で切断。マフラーの前後を入れ替えて(これでマフラー位置自体が前進する)、排気管との接続部にはドリルで穴を開け、適宜切り詰めた排気管と繋ぐ。

写真はシャーシ裏側から(ボギーは現時点では自由回転するのでひっくり返っている)。

●名前繋がりの話題。

前回も書いたように、このキットのメーカー、イタレリ(ITALERI)は旧称イタラエレイ(ITALAEREI)という。「…ラエレイ」、という音の繋がりが呼びづらかったからか、なぜかその時代、日本では「イタラエリ」と呼ぶのが普通だった(と思う。別に私の周辺だけではないよね?)

ちなみに、一時提携していたトミーのファイティング・ヴィークル・シリーズの説明書には、きちんと

「トミーとイタラエレイ(伊)が提携」

と書いてある。まあ、さすがに提携先の社名を勝手に読み変えちゃいかんわな。

その「イタラエレイ」という社名なのだが、今頃になって、

ITAL(イタリアの)+AEREI(航空機 aereo の複数形)

なのだと気付いた。そういえばメーカーロゴマークは、中心に飛行機のシルエットが書かれている。バックのトリコローリ(三色旗)も三角形になって、全体でAの字になっているのも、おそらくAEREIの頭文字なのだと思う。模型メーカーとしての初期の製品は基本的に飛行機ばかりだったはずで、だから社名も「イタリア機」だったのだろう。

それはそれとして、新社名「ITALERI」のERIってなに? エロエロ? まさかエッセーレ(英語におけるbe動詞に相当)の2人称半過去 eri?

社名変更直後、「これは日本で売るには、言いやすい上に“至れり尽くせり”に通じるからこう変えたんだよ」という俗説が流れたが、ホント?

考えてみれば、社名変更の結果、ロゴマークがAの字形をしている意味もなくなってしまったわけだが(Aの字を表しているとして、だが)、こちらはそのまま継続して使われている。

ちなみにその昔、イタリア語をほんのちょっとだけかじったときに、

ソーノ・セイ・エ、シアーモ・シエーテ・ソーノ

という、エッセーレの現在形活用を真っ先に覚えさせられたが、当然(なのか?)半過去に到達する前に挫折した。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

イタレリのろば

●前々回、「9月以来、常に追い立てられていた地図の仕事が、昨日(11月8日)ようやく終了」と書いたのだが、その後若干の揺り戻しなどあり。

11日(火曜日)に神保町の事務所に行って、最終提出分についての出典資料をひと通りプリントアウトして、S社に提出。

すっかり終わった気分で、母からの用事を片付けに一泊で実家に行ったのだが、翌日打ち合わせに呼ばれ、片付いていない部分を追加で依頼された。新しい仕事の進行と被ったりして、結局また少しじたばた。

●そのS社の地図の仕事は、18日、「先ほど印刷所に何とかデータを引き渡せた」と担当氏からメールが来て、ようやく今年の分は一件落着。

結局今年もバタバタ仕事。この後、大きな間違いなど発覚しなければよいけれど。

●実家ではK叔父も来て、一緒に酒を飲んで、島唄も歌ったりなんぞして大騒ぎ。翌日、母の仕事の荷造りをしたり、庭木の剪定をしたり、トイレの水の出を調節したり、銀行にお使いに行ったり。

ちなみに庭木の剪定は主に叔父がやったのだが、年寄りがハシゴでやたら危なっかしく高いところに上るので、見ているほうがハラハラ。

F1017137 ●後期型が出るまで待っていようか、とも思っていたのだけれど、つい我慢できなくて購入。Riich Modelsの別ブランド、CAMs(Combat Armour Models)の第一弾、ヴィッカース水陸両用戦車(初期型)。

Riich Models自体をこれまで買っていないので、例えば以前に出たユニバーサル・キャリアあたりと比べてどうなのか、というのは判らないが、それなりに凝っているものの、成型技術等で若干至らない部分もあるかな、という感じ。

詳しいレビューはまたいずれ。

●「週末模型親父」さんのところのSUMICON2014は終了したばかりなのだが、矢継ぎ早に「イタレリ作せり2014」がスタート。要するにみんなでイタレリを作って楽しみましょう、という趣旨。何年かに1つ完成するかどうかという私としては無謀なのだが、なんとなく勢いで参加。

あれにしようかこれにしようかだいぶ迷ったのだけれど、結局、棚の奥に眠っていて、こんな機会でもない限りは絶対眠ったままになっていたであろう、オペル・マウルティア(ろば)を作ることにする。燃料タンクの裏側に、旧称の「ITALAEREI」のロゴがあって、ちょっと懐かしい。

F1017141 現在、オペル・マウルティアをきっちり作る気ならドラゴンの新キットがあるので、ヌルく、最小限の手入れで作る予定。20日正式スタートのところ、フライングで作り始めて、現状、ほぼシャーシを組み上げてこんな感じ。

一応、ポイントのみ書いておくと、

・転輪はおそらくあまり一般的なタイプではないが、フォードのマウルティアで使用例があり、まあ、ありえなくはないだろうくらいの適当さで、キットのまま。ただしキットのパーツは、ゴムリム付け根の、ホイールディスク外周の立ち上がりがない。なお、キットでは転輪も誘導輪も同型のパーツだが、実際には転輪はゴム縁付き、誘導輪は金属リムで、若干形状が違うのではないかと思う。

・キットのゴムタイヤは昔ながらのイタレリ純正、「恐怖のプラ溶かしタイヤ」だったので、一昔前の定番工作で、タミヤ1:24のロータス・スーパー7のタイヤに交換。「なんちゃって民生仕様」とした。その昔、まだアフターパーツが充実していなかった時代には、サイズ的にほぼピッタリ合い、しかも当時の民生用タイヤに見えなくもないこの方法は、非常に簡単で「使える手」だった。

パターンの正確なブリッツ用タイヤが各種発売されている(さらにはタミヤやドラゴンから流用の手もある)今となっては、新たにロータスのタイヤを買ってするほどのことではないが、我が家には「いつか使うかも」と買いだめておいたものが、3袋=15個、ブリッツ換算で2輌分もあった。

今回ようやく日の目を見たものの、マウルティアで使うのは予備タイヤを含めて3個だけ。残りはどうするんだ、これ……(と思ったが、TFマンリーコさんからZIS-5系列にも使える、と教えてもらった。アランもFORTも、高いアフターパーツを奢りたいほどの出来ではないくせに車輪は何らかの対処をしたいキットなので、これは非常に有難い)。

ホイールも、実際には、マウルティアの場合は8穴タイプがふさわしいのだが、そちらはキットのままとした。ショーモデリングの8穴車輪パーツも買って持っているはずなのだが、発見できなかった。こんな機会でもなければ一生使い道がないパーツなのに……。

(ちなみにショーモデリングのブリッツタイヤは設計ミスで、タイヤの内外がうまく合わさらないらしい。製作中に発見できたら、タイヤ部分は削り取ってしまって、ホイールだけ使おうか、などと妄想中)

F1017134 なお、プラ溶かしタイヤは一応小袋に隔離してあったが、隔離前にすでにプラを少し浸食していた。被害のあった転輪と、隔離した小袋に、実験用に一緒にいれておいたランナーの様子。転輪の被害部分はそのまま裏側に向けて知らん振りした。

・履帯は、カステンのI号戦車用初代の非可動式。ただし、非可動式といっても、わずかに噛み合わせ部にピンと溝穴が作ってあり、接着しなくても仮に繋ぐ程度は出来る。ガイドホーン外側の窪みがない点は、より新しいパーツに劣っているが、イタレリをほぼそのまま作る程度であれば、これで充分だと思う。

F1017139 ・排気管はデフと干渉する。おそらく、ブリッツのままの形状のためだと思う。実際のマウルティアでそうなっているのか判らないが、指でぐいぐい曲げて、デフをまたぐ形にした。

・デフは、hideさんが以前に考察していたところによれば、後期のひし形タイプであるべきらしいが、これまた面倒なのでそのまま。

| | コメント (2) | トラックバック (0)