オートバイ

隼号、発進(12)

●ARMO JADAR-MODEL製の1:35、ポーランド軍用オートバイ&サイドカー、ソクウ(Sokół 1000/CWS M111)製作記、細部についての若干の補足。

完結することが滅多にない当「かばぶ」の模型記事だが、ソクウの製作記はこれで終了。初回が6月半ばだったので、期間的には1クールよりやや長く、回数的にはほぼぴったり(だからどうした、って話ですが)。

●前回の完成写真では見せられなかった細部について少々。

キットでは、前照灯のほか、2ヶ所の小ライトのレンズは、透明のプラシートに外形が(前照灯は模様も)印刷されたものが入っていて、それを切り取って使うよう指示されている。

さすがにペッタンコでは情けないので、前照灯は製作記中でも書いたように、wave製のプラのレンズを削ってはめた。

尾灯と、サイドカーのフェンダー上の小ライト(車幅表示灯)に関しても、本来はレンズ部が盛り上がっているようだし、しかも直径1mmほどのものを綺麗に丸く切り抜くなんてことは、少なくとも私には技術的に無理そう。

そこで、以前からちょっと目を付けていたのだが、ネイリストをしている娘の商売道具から爪の表面の盛り上げ等に使う「ジェル」を使わせてもらった。

要するに光硬化性の透明樹脂で、伸ばしランナーの先で少しすくって、ライト部分に付けた。水あめ程度の粘性があるので、いい具合に軽く盛り上げることができた。ジェルネイル硬化用の紫外線ライトのボックスに数分入れて硬化。

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ただし、透明度が非常に高く、右のサイドカーフェンダー上の小ライトのように、色付きでない場合は、角度によってレンズが入っているんだかいないんだか、よく判らない。左の尾灯のほうは赤マジック(マッキー)で色付けした。

この方法は、ミニスケールの前照灯でも使えそう。

ちなみにフェンダー上の車幅表示灯は、実際には尾端部分がぽちっと赤く透明になっていて、サブの尾灯になっている。作ってから気付いた(最初から気付いていても、細かすぎるので工作したかどうかわからない)。

ところで、こうして拡大写真を撮って、はじめて、後のナンバープレートの上辺近くに塗り残しがあることに気付いた。いかんね。

14110905 ●右は、燃料タンク上に一つだけあるメーター(スピードメーター?)。本体パーツ(レジン)の上に印刷済み透明シートを丸く切り取って貼り付け、さらにエッチングの枠を付けるという構成。

前述の尾灯や車幅表示灯のレンズに比べればずっと大きいが、それでも直径3mm程度しかなく、丸く切り取るのに非常に苦労した。

皆さん、こういうパーツってどうやって切り抜いているんですかね?

枠部分は、可能性としては銀色か車体色のほうが高そうな気がするが、アクセントとして綺麗だったのでエッチングパーツの色のままとした。もっとも、ここまで拡大するとエッチングシート表面の塗装が残っている部分と、それが剥がれて真鍮の字の色が出ている部分とがまだらになっていて、あまり綺麗ではない。

●製作途中の記事でも述べたが、燃料タンク右側に付いている変速レバーは、エンジンに比べ外側に張り出し過ぎていて、エンジン側のアームとの間のロッドが、前に向かって斜めに飛び出すような格好になってしまう。

これについては少々悩みつつも、結局ほぼキットの指定通り、単純にアームを付けたのだが(下半分だけ、軽く内側に斜めに向けた)、実際には、アーム上側が、燃料タンクのカーブに沿って曲がっており、アーム中央の軸は、もっと車体側に奥まって付いているのが正しいようだ。

F1017125 F1017125b

見づらい写真で申し訳ないが、上は作例のアーム部分を、ほぼ正面から撮ったもの。右写真に黄色く描き込んであるのが、本来はこんな感じ、というアーム形状。キットの軸部は切り詰める必要がある。

……いやまあ、実際に製作してみようという人がいるかどうかは別として。

以上、お付き合い有難うございました。

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隼号、発進(11)

●忙しさにかまけて更新できずにいるうちに、週末模型親父さんのところのネット上模型コンペ、「SUMICON2014」の締切日(10月31日)が来てしまった。

隼号――ソクウ(ARMO JADAR-MODEL 1:35, Sokół 1000/CWS M111)は一応は完成していて、締切前日に撮った写真では、このような感じ。とりあえず、題名を裏切らず“発進”できてよかった……。

F1017049 F1017044 F1017045 F1017042 F1017041 F1017054 F1017043 F1017068

●というわけで、少々巻き戻って、前回(9月29日付)以来の製作記を。

F1016859 まずは基本塗装後のサイドカー。椅子とカバー付き予備タイヤは、タミヤウェザリングマスターで若干のメリハリを付けてから取り付け(付けた後では塗りづらくなるため)。この後、スプリングは黒く塗り分けた。

このキットでは、サイドカーの車輪にブレーキドラム(ブレーキディスク?)と中途半端な形状のリンクアームは付くのだが、本体のブレーキペダルから後輪に伸びるロッドから連結している機構は省略されている。

リンク機構の基部だけはサイドカーのフレームにモールドがあるのだが、これは若干向きがおかしい。

とりあえず、その基部は一度切断して向きを変え、フレームの中を貫通しているらしい、サイドカーブレーキ用のロッドの一部は取り付けたが、結局、本体側ロッドとの連結部、車輪側のアームその他は略した。

形状がいまいちよく掴めなかったためと、実車とキットでの微妙な位置関係のズレなどもあるが、本音を言えば、サイドカーを本体に付けた後でスキマをごちょごちょ工作するややこしさを思ってめげた。

●ある程度オートバイの形になって以後の工作の山場になるのが、コード&パイプ類。

F1016968 適当な太さの伸ばしランナーをしごいて柔らかくし、エンジンに取り付け。後々の塗装の手間を省くため、そのままの色で誤魔化しが効くものをと、グレーのランナーと黒のランナーを使った(ちなみにグレーのランナーはすぐ手元にあったRODENのVOMAG88のもの、黒のランナーは、「何か黒のプラのキットがあったっけ?」としばらく探し回った結果見つけた、エレールのヨーロッパミヤマクワガタから。なんでこんなキット買ったんだオレ……)。

エンジン前部に繋がっている、若干太めのグレーのものは、タンク前方下部に繋がる(たぶん)オイル用チューブ。黒い細いものは電気コードで、2本はエンジンのプラグに繋がるのだが、真ん中の1本はどこに繋がっているのか不明。結局、燃料タンク下部のスキマに滑り込ませて「行き先不明」にさせてもらった。

実際にはこの他にもコードはあるのだが、「どことどこが繋がっている」を追求しだすとややこしいので省略。

なお、キットの説明図のコード図示は非常に怪しく(そもそも燃料タンクに繋がるものしか書いていないが)、このあたりは実車写真とにらめっこで工作した。

F1017000燃料タンク下面には、タンク左右で燃料が偏らないようにするため(?)のU字チューブが付く。燃料タンク部品にピンバイスで穴を開けて、U字に曲げたランナーを差し込めるようにしたのだが……。

実際には、このU字の間を本体フレームが通るので、タンクを本体に取り付けてから、改めて、エンジンとタンクの狭い隙間にピンセットでこのU字部品を入れて、その足をタンクの穴に差し込まなければいけない。取り落としたり、片方の足が入ったのにもう片方が入らなかったり、そちらが入ったと思ったらもう片方が抜けたり、本格的に“ワジワジする”作業。

●エンジンへのパイプ、コード類の取り付けが済んだところで、排気管を取り付ける。

この排気管パーツ、そのまま付けようとすると、エンジンとの間にだいぶ大きなスキマが空く。位置にも微妙なズレがある。

F1016960そんなわけで、またまたケトルの湯気に当てて形状(方向)修正。そうすると、付け根2本の間が狭まってくるので、フットステップとフレームの間に滑り込ませて位置を確認するのが、次第に知恵の輪状態になってくる。その後の付け根の延長工作と合わせて、入らないとか外せないとか、何度かあれこれやっている間に、右フットステップがポロリと取れてしまった。当然ながら取れたままにして、排気管取り付け後に再接着。

ボケているうえにコントラストが弱いので確認しづらいが、排気管付け根の延長工作は写真のような感じ。微妙にくさび型に、プラバンで延長して削ってある。

F1017001 ●燃料タンクの取り付け後、燃料タンク下部のフィルターと思しき小部品(それともただのバルブ?)から気化器へ、燃料パイプも作って付ける。

レストアされた実車ではつなぎ方が適当なものもあるのだが、おそらくこれが標準なのではと思われる、金属パイプで途中に一周、くるりとループが入る形状にした。0.3mm真鍮線で工作。

また、右側面では、排気管の取り付け後、ブレーキペダルから後輪へのロッドも取り付けた。

この部分、キットではなぜかブレーキペダルからではなく、バッテリー下あたりのフレームに「くの字」形のリンクアームを付け、そこから後輪へロッドを連結させるという、実車にはない謎ディテールになっている。

F1017004 後輪ブレーキディスクに付く「つの字」型のアームは、キットのエッチングパーツでは形状もちょっとおかしい上に小さすぎる。エッチングパーツの“余白”部分を使い(もっと具体的には、CWSのロゴマーク部分の余白の円弧を活用)、キット部品より大きい「つの字」を製作。付け根部分だけ、キット部品を切り取って移植した。

なお、このブレーキロッドは、途中でクランク状に曲がっている。当初、これはフレームを避けるために後半で外側に出ていると思っていて、右写真でもそんな風に付いているのだが、実際には、どうも排気管を避けているようで、前半が外側、後半が内側になっている。あとから実車写真をみていて気付いて、あわてて付け直す羽目になった(しかも外れて欲しくない場合はポリロポロリとよく外れるくせに、こんな時に限ってしっかり瞬着が効いていて、外すのに苦労した)。

なお、キットには、後輪歯車に接続するような格好で、ごく小さな歯車とその基部がエッチングパーツで用意されている。これはレストア実車ではあったりなかったりするパーツなのだが、基部形状の再現がいまいちで、追加工作が面倒くさくなったので付けていない。しかしよく考えると、どうたらこれはスピードメーターの歯車のようだ。メーターの表示部は付けておいて歯車を付けていないのはいただけないが、さすがにサイドカーも付けてしまってから追加は難しい。

●その後、シフトレバーを取り付け。どうもキットのまま、漫然とパーツを取り付けると、シフトレバーがエンジンに対して外側にありすぎ、変速機との間のロッドが前方に向けて斜めに張り出すような格好になってしまう。

F1017005 F1017006 キットのあれこれの位置関係がずれているのかしらん、しかしこれはどうしようもないな、などと思いながら接着したのだが、ついさっき、再び実車写真を見ていたら、アームの上部がタンク側面に沿って外側に曲がっていて、アームの支点と下部は、ずっとエンジン側に引っ込んでいるのだった。もっと写真をよく見ておくんだった。

そんなシフトレバー取り付けを済ませ、前述のブレーキロッドの向きを直した状態がこの写真。なんだか新たに付けたエッチングが未塗装のほうが、色味が綺麗だ。

ところで(実際にはもう少し後になってから気付いたのだが)、一つ前のブロックの写真と、このブロックの写真のあいだで、前照灯の尾端に付いていたキーのパーツが外れてどこかに行ってしまっている。付ける時には、オイオイ、こんな小さなパーツ勘弁してくれよ、と思ったが、それだけにせっかく付けたパーツがなくなってしまったのはショック。停車してキーは抜いてあるという設定にして、再生はせず。

F1017028 ●その後、前輪ブレーキやスロットルなど、フロントフォーク周りのコード類を工作。

ちなみに、ハンドル前方左右に小さな三角形の突起があり、スロットルのコードはここから出ているのだが、左右からコードが出ているにも関わらず、気化器に繋がっているコードは1本で、しかも、左右どちらがそれなのかよく判らない。ええと、結局私は左右どっちのコードを繋いだんだっけな。例によって、もう片方は燃料タンクのスキマへ……。

なお、前述の「ハンドルにあるコード引き込み部の三角の突起」は、キットのモールドでは実車に対してだいぶ外側寄りにずれているのだが、面倒なので直さなかった。

以後、サイドカーを接着してしまうと、オートバイ本体の右側面が見づらくなってしまうため、ここで真側面からの写真を撮っておいた。

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若干の細部工作について、続きをもう一回書く予定。

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煙草を吸う夢

●長野に行ったり、地図の仕事で切羽詰ったりしている間に、あれよあれよと10月も最終週になってしまった。あれやこれやのうちにあれよあれよ(わけわからん)。

●ジャック・ブルース死去。追悼に、youtubeでライブの「Sunshine of your love」を聴く。ああ、クリームはよいなあ……。

赤瀬川源平氏死去。追悼にちくま文庫の「超芸術トマソン」を……いや、割と最近読み直したばかりなのでまた改めて読んだりしないけれど、当分、街歩きの際はいつも以上にトマソンに注意を払おう。

●約一ヶ月前、下唇にぷちっとニキビのようなデキモノが出来て、最初はうちのかみさん言うところの「風邪熱」、要するにヘルペスかと思っていたのだが、痛くも痒くもなく、しかし、数日して何かの弾みにちょっと切れたら、滴るほど血が出て、これが数時間止まらない。

それからも何かのたびに血が出て、その都度止まるまでティッシュで押さえているのだが、そんなことを繰り返しているうち、どんどん大きくなって、いまや小豆大くらいになってしまった。

最近は何時間も血が止まらないということはなくなったのだが、それでも頻繁に血がにじんでじくじくしているし、痛くも痒くもないといっても鬱陶しくてしょうがない。

先週金曜日、鎌倉の皮膚科に行ったら、どのみち切らないといけないし、それには総合病院に行ったほうがいいといわれて、湘南鎌倉総合病院の形成外科を紹介され、早いほうがいいというので、翌土曜日に行って来た。

さすが総合病院というべきか、あっちの窓口だ、こっちの診察室だ、こっちで検査だなどなど、ロープレのレアアイテムゲットのクエストのようにあっちこっち行かされる。結局、良性のナントカカントカ腫瘍だろうとのことで、今週土曜の切除手術が決まる。一応、日帰りで済むとのこと。

なお、湘南鎌倉総合病院には初めて行ったが、最近改築されたとかで、なんだかホテル並みの内装。さすがは徳洲会。

●10月末といえば、週末模型親父さんのところの模型コンペ、「SUMICON2014」の締切。

「隼号、発進」なんてエラそうなタイトルで書いているくせに全然発進しないじゃないか、と、数少ない読者の皆さんにも思われていそうな私のエントリー作、ARMO JADAR-MODELの1:35、Sokół(ソクウ)1000オートバイ+サイドカーも、今週中に――手術のことを考えると、できれば木曜までに仕上げないといけないわけだが……。

とにかく更新もままならかった一方で、とりあえず製作だけはちまちま進めていて、なんとか現時点、「発進」直前までは仕上げているのだ。……珍しく!

というわけで現状の写真を2葉。

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この後、艶消しスプレーを吹くことを考えて、ライトレンズ(WAVEのパーツを削った)もメーターのフィルムシートもまだ付けていない。

製作記はまた改めて、落ち着いてから。

●湘南鎌倉総合病院の問診シートにもあったのだが、飲酒・喫煙習慣の有無を聞かれると、素直に「喫煙・なし」をチェックするのはちょっとチガウような気がしてしまう。

実際のところ、東日本大震災のちょっと前からだから、かれこれもう4年吸っていないのだけれど、今もなお、意識としては「非喫煙者」ではなく、単に「禁煙中」であるという気がしている。吸いたくてイライラするとか、人が吸っているのを見るとたまらなくなる、というのは特にないし、酒を飲んでいる席で隣で吸われても大丈夫なのだが、その実、いつまで経っても「吸いたくならなくならない(変な日本語)」。

例えば夜遅く、何か一仕事終わって(あるいは模型製作の細かい、気を使う作業がひと山越えて、でもいいのだが)ふっと一息ついたとき、「ああ、ここで煙草だよなあ」と思う。

そんなわけで、「いやまあ、そうは言っても、もう4年も吸っていないんだから今さら吸わないよ」と思う自分がいる一方で、ほんのふとした弾みで、隣の人間に「1本おくれ」と言って吸ってしまいそうな、そんなことが起こり得ないわけではないような気もしている。

ただし、以前は頻繁に煙草を吸う夢を見ていて、しかも例えばジタンを吸うとちゃんとジタンの味がしたりしたのだが(なかなかお得だ)、どうも最近は見ない。……と思ったのだが、よくよく考えてみると、単にいちいちよく覚えていないだけで、数日前にも夢の中で吸っていたような。

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隼号、発進(10)

●仕事が煮詰まってしまっておちおち模型も作っていられない状態なのだが、かといってSUMICONの締切も来月一杯だし。

ということで、わたわたしている中で少しずつ進めている、ARMO JADAR-MODELの1:35、Sokół(ソクウ)1000オートバイ+サイドカーの報告。

●前回ちらりと書いたように、メインフレームを塗ってとうとうエンジンを取り付け、フレームの上下も結合した。もっとも、ブロックごとに塗装したものをガッチャンコしてハイ完成、というなら楽だが、実際には、ブロック結合をしないと付けられない小部品が多く、なおゴールは遠し。

F1016668 これまた前回書いた、変速ペダルからのロッドはこのような感じ。

メーカーの作例ではペダルを上側に迂回するように作られているが、実際にはペダルとロッドがそれぞれクランクに曲がっていて、ロッドはペダルの内側を通る。0.3mmの真鍮線で作成。

ギア側に付けたリンク部品の穴に通して、ペダル側のコの字金具の端に接着するのだが、向きが決まらなかったり取り落としたり、イライラな作業。

●それほど複雑な形状とも思えないのにやたらにフレーム形状の修正に手間取ったリアシートも取り付け、タイヤもグレーで塗って、チェーンと共に後輪をフレームに固定(一応、回転する)。

ついでにフロントフォークとタンクも仮組みしてみたのが、この姿。

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なんだかいきなりバイクの姿になって、ちょっと嬉しい。

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きのこの山

●先週末、名越の峠道を歩いたら、あちこちに怪しいキノコが生えていた。

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どれもこれもとても食えそうに思えないところがまた……。

キノコの同定はまるで自信がない。1、2枚目はおそらく同じ種類のキノコで、傘の模様からみてテングタケ(毒)ではないかと思うが、web上で見るテングタケの写真はもっと地の茶色が濃いので、間違えているかも。いかにも絵本に出てくるキノコっぽくて愛嬌がある。(9/26追記。色が淡いのでウスキテングタケかも)

3枚目はおそらくコテングタケモドキ(やはり毒)。名前に反してだいぶ大きく、傘の径は12センチほど。

4枚目のニワトコの幹に生えているのは、春に同じ場所に生えていたものと同じなら、ヤナギマツタケ。同定が正しければ食えるキノコだが、写真はもう老菌なので食用には不適。

5枚目の縦長はそれなりに特徴があるように思うのだけれど正体不明。

●ちなみに(お菓子の)「きのこの山」と「たけのこの里」については、私は「きのこの山」派。「たけのこの里」もあれば食うけども。(誰に対する宣言?)

●隼号、発進(9.5)。

季節労働が忙しくなってしまい、模型製作は停滞がちだが、とりあえずの経過報告。写真等々は今度きちんと別建てで「隼号、発進」を書く時に。

ついにメインフレームに車体色を塗ってエンジンを搭載して、見た目はちょっと進んだ感があるのだが、これまで取り付けられなかった小パーツ群がなかなか難物。

後部座席のフレームは、取り付けようと試みてから、左右がきちんと対称になっていない(歪んでいる)ことが判明。もっともメインフレームのほうにも微妙な組立上のズレがあり、なんとか取り付けられそうな形状にするまでに、ヤカンの湯気で何度も曲げたりねじったり。

サドルのスプリングがスターターのキックペダルに干渉することが判明。きっちり他との関係を検証せずに付けたパーツは、やり直し迫られ度高し。もっとも、そもそも組立を進めないと検証できない部位も多いので仕方がない。

0.3mm真鍮線で、変速ペダルからのアームを作って取り付けたのが、最新の進捗部位。地味だなあ。

●その他あれこれの近況。

11日木曜日。事務所に行くついでに、超方向音痴、公共交通機関音痴の娘とチビを秋葉原に連れて行く。

あらかじめ「ここ、ここ、それからここに行きたい」などと提出してきた行き先希望に沿って、ラジオ会館やまんだらけやコトブキヤに行く。

ネイリストの娘は、いろいろな塗料を試したいと言って、VOLKSでファレホアクリルやら、私も使ったことがない高級筆をあれこれ買い込む。ぐぬぬぬぬ(←悔しい)。

なお、5歳で秋葉原デビューとなったチビは、ラジオ会館のドールやらガシャポン系小物やらの店で大興奮。「あきはばらにすみたーい!」とかのたまう。将来は腐女子だな……。

F1016557 12日金曜日。九段下の老舗鰻屋「今荘」でC社長に鰻重を奢ってもらう。焦げ目が香ばしい。中国産の冷凍物でさえ滅多に食べないので、お腹に沁みる。この先、ますます食えなくなりそうな雰囲気だしな……。

同日。丸の内OAZOの丸善に寄ったら、森薫「シャーリー」2巻が出ていたのでいそいそと(本当にいそいそと)購入。店頭のポスターによれば「11年ぶり」。

一度読んで、次には一巻を出して来て読む。改めて見ると初期とは結構絵柄が変わっているのに、雰囲気は一緒で違和感がない。

F1016729……などと思っていたら、セータ☆さんもブログに書き込んでいるし、SO-122さんも読書メーターにレビューを書いているし(今見たらhideさんもブログに書いていた)。きっと青木先生も買っているだろうし。周辺モデラーへの森薫浸透度恐るべし。

(9/26写真追加。23日に横浜西口ダイヤモンド地下街のの有隣堂で。)

●スコットランド独立騒ぎは、まあ、他所事ながら不発でよかったんじゃないかと思うけれど(とはいえ半数近くが独立派なら、今後もくすぶり続けるのだろう)、関連して、一度も英領だったことがないはずのハワイの州旗にユニオンジャックが入っているのを初めて知った。理由は……まあ適当にググって下さい。ものすごく端折って言うと、列強に対する魔除け?

かみさんが「テレビで(スコットランドが独立したら)ハワイの旗も変えなきゃいけなくなるって言ってた」と言うのを聞いて、「オーストラリアかニュージーランドの間違いじゃないの?」と答えて、あとでドヤ顔された。

●本日の無駄知識。

ふたご座のα星とβ星は、そのまま神話上の双子の名前を取ってカストルとポルックスと名付けられている。多くの星座の例に漏れず、カストルとポルックスは単に地球(太陽系)から同方向に見えているだけなのだが、「兄」のカストルの方は、(見かけ上は1つだが)実は2つの恒星(カストルAとカストルB)がお互いの周りを回っている連星なのだそうだ。

ところがややこしいことに、スペクトルを細かく分析していくと、その連星それぞれがまた連星(カストルAa・Abと、カストルBa・Bb)になっていて、さらにもうひとつの連星(カストルCa・Cb)まで伴っている「6連星」だったことが判明したのだという(といっても、つい最近判ったという話でもないので、天文ファンにはお馴染みのことなのだろうが)。

要するに、夜空の見かけ上の双子は赤の他人だが、その片方は本当に双子どころか「おそ松くん」だったという話。

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隼号、発進(9)

週末模型親父さんのところの模型コンペ、「SUMICON2014」へのエントリー作、ARMO JADAR-MODELの1:35、Sokół(ソクウ)1000オートバイ+サイドカーの製作記。

●前回からの流れで言うと、ここは車体色の塗装に入って、いよいよエンジンがメインフレームに組み込まれるか、という段階に進むべきところなのだけれど、塗装前の小部品取り付けでドツボにはまる。

●まずは問題なく進めることができた部分から。

F1016406 フロントフォークへのヘッドライトの取り付けは、フロントフォークの角度がきっちり決まる、メインフレームへの取付後にと思っていたのだが、やはり目に付きやすい場所は、塗装後の接着はなるべく少なくしたい。

そんなわけで、結局、ヘッドライトも付けてしまうことにした。ライトのお尻部分は、キットパーツはなにやらでっぷりしたドーナツのような突起がついている。が、実車では突起があったとしてもそれほど大きくはないようなので、削り込む。そのうしろにスイッチハンドルが付き、さらに中心にエッチングパーツのキーを挿す。……1:35のキーなんて勘弁してくれよぅ。

F1016407 ハンドルは、右側にホーン、左側にバックミラーを付けるよう指示されている。しかし、戦時中の写真を見ると、ソクウ1000だけでなく、とにかくポーランド軍のオートバイでバックミラーを付けている例は皆無。web上でかき集めた写真はほとんど現存実車のもので古い写真は少ないのだが、J. Tarczynski, K. Barbarski, A. Jonca, "Pojazny w Wojsku Polskim (Polish Army Vehicles) 1918-1939"(biblioteka Marsa)に何枚か写真が出ていた。印刷が悪く写真が不鮮明な資料なのだが、珍しく役に立った。

そんなわけで、ハンドルバーの左側にモールドされていたバックミラー用基部金具も削り落とす。ホーンは装着例があったのでそのまま接着。

もっとも、ホーンは左側に装着した例もあり、バックミラーを付けないのであれば、バランス上左に持って行ったほうがよかったかも。

●問題がメインフレーム。

F1016411 結局、「排気管を一時分割することになっても、右のステップとペダルを付けてしまおう」と考えて、まずはフットステップを接着。

ここで、これまで散々、「ステップを付けてしまうと干渉して排気管が通らない」と言っていたのだが、以前、一度付けた時よりフレームから若干離して付けたところ、排気管を切り刻まなくても通せることが判明。な~んだ。

……というところまではよかったのだが、今度は、ブレーキペダルの後端がまったく排気管位置に重なってしまうことが判明した。

先に、ペダルのロックアームが排気管と干渉するので、その取付位置を外側にずらすよう、基部にプラ片を接着して整形してあったのだが、プレーキペダルのほうにも同様の細工をする。

F1016409b もっとも、排気管をきっちり位置を決めて仮組みすることができないので、ペダル基部の延長がどうしても目分量になり、ペダルを付けては様子を見て、また延長し直したり、という作業を繰り返すことになった。なんて場当たり的な工作。前方のロックアームの基部も結局再延長する羽目になった(写真の黄マル部分2ヶ所)。

なお、ここまでの過程でブレーキペダルの踏面の小パーツを紛失(またかよ……)。プラバンで再生。元のエッチングパーツには滑り止めのギザが付いていたが、実車ではギザ無しのものも確認できるのでギリOK。

その後、後輪取付部左側に、後席用フットバー基部の小エッチングパーツも取り付け。右側はサイドカーが接続されるので付けない。なお、説明書では、右側フットバーは、サイドカーのフレームの妙な位置に取り付けるように図示されているのだが、どうにもウソっぽい。最終的に付けないままになる可能性大。

これら作業の結果……リアフェンダー周りは薄いエッチングが込み入っていて不用意に触れなくなっていたメインフレーム・ブロックだが、前方も不用意に触れない有様に。最前方の三角部分か、リアフェンダーの前半を怖々つまむくらいしかできない。

F1016405 ●他にも済ましておくことがなかったか、手順を再確認中。そうこうしつつ、塗装に向けて持ち手として伸ばしランナーを差し込んだりしている。

……なんだか、焚き火でマシュマロをあぶるような感じになってきてしまった。

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隼号、発進(8)

週末模型親父さんのところの模型コンペ、「SUMICON2014」へのエントリー作、ARMO JADAR-MODELの1:35、Sokół(ソクウ)1000オートバイ+サイドカーの製作記。

F1016139b●ブロックごとの組み立ても、とりあえずやれるところまではやって、いよいよ塗装……と思ったのだが、操作系のリンク部品がまだ付いていなかった。前回も載せたエッチングシートの写真で示すと、黄色のマルを付けた部分。

F1016163 ギアケースその他に付いているアームの先端に付く金具で、ご覧の大きさのエッチングをコの字に折り曲げて付けろという、なかなか御無体な指示。

シート写真で示したように、パーツは7つ付いているのだが、説明図の図示で数えると(私の数え間違いでなければ)必要なのは6つ。

そのうち、ギアケース中央から出ているアーム先端のリンクは明らかに形が違い、すでにプラバン片で作り直してあるので、一応、予備が2つあることになる。

●……なんてことをいちいち計算していたわけではないが、エンジンブロックに取り付ける2つを「切り出して」「ゲートを削って」「折り曲げて」「取り付ける」という過程で、すでに2つ、異次元空間に弾き飛ばしてしまった。

紛失マージン使い果たすの早すぎ!! もう後がない!

ちなみに、このリンク部品を取り付ける先も薄いエッチングなので、コの字に曲げると取り付けがスカスカ。間に何か(プラペーパーの切れ端とか、瞬着のダマとか)を詰める必要があり、ますます工作の難度が上がる。

2つ付けた後で、わざわざ律儀にコの字にするより、安直に2つ折にすればよかったと気付いた(そのぶん長くなってしまうが、そもそも目立つ大きさの部品ではない)。

F1016196 ●なんとかエンジンブロックの塗装にこぎつける。

キットの塗装説明では、エンジン部はざっくりとGunmetal(シリンダー)、Alminium(エンジン本体とシリンダーへッドカバー)の2色が指示されているだけなので、ネット上でかき集めた実車写真を参考に適当に塗り分ける。

右は塗装途中のもので、左に伸びているのは塗装のための持ち手。

ここまでの過程で、実車写真を見ていて、ギアケースのフタ部分にメーカー(CWS)のロゴが入っていることに気付いた。

道理でエッチングパーツのメーカーロゴが1つ余っているわけで、どうやらパーツはエンジンの分も入れたものの、説明図には書き忘れたらしい。ちなみに、組立説明用の素組み写真ではこのパーツは付いておらず、塗装された完成見本では付いていた。

というわけで、追加でロゴを貼り付ける(上写真の真鍮色の部分)。フロントフォーク部分同様、ロゴがちょっと大き過ぎ。

ちなみに、右に飛び出しているアームの先端が、前述の「コの字金具」。気化器の上の金具にも付いているのだが、この写真では確認しづらい。

F1016260 F1016263 ●なんだかんだで塗り終わったエンジンが、こんな感じ。

フィギュア等を綺麗に作れる人ならもっときっちり塗り分けられそうだが、私の視力と指先ではこれでいっぱいいっぱい。

前述のロゴは、同じ色で塗っても後付のメダル然としているが(その通りなのだからしょうがないが)、本来はギアケース蓋に一緒に鋳込んであるもの。

●追記。

エンジンの仮セットをしてみた。

F1016266 この次は車体塗装に入るので、そちらもギリギリまで工作は進めておきたい。エンジンを付ける前でも変速ペダル(フットステップの前側にあるシーソーのようなパーツ)は付けられそうだということが判ったので工作(なお、後方に付いているキックスターターは先日取付済み)。

このパーツ、説明書では単純に踏面だけ折り曲げるように指示されているのだが、実際には左右のアーム部分が緩くクランクに折れて、踏面が少し手前に出るようになっている。また、そうでないとペダル上部からギアケース中央のアームに繋がるロッド(未装着)が踏面に当たってしまって通せない。

キット付属の見本写真では、ロッドがペダルの上側を迂回するように付けられているが、実際にはペダルの後ろ側を通る。

いずれにせよ、このペダルはアーム部分が薄くぐにゃぐにゃ曲がりやすいので、保護も兼ねてフットステップもついでに取り付けた。

車体右側のフットステップは、以前触れたように、排気管取り付け後でないと付けられない。……この期に及んでなお組立・塗装手順を模索中。

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VOMAGの続き

F1016158 ●チビの足の爪にほむほむが描いてあった。

ちなみに左足の親指はソウルジェム。

●20日水曜日、川崎の実家に行く。行き帰りだけで暑さでぐったり。

事務所はプリンターとの接続環境等、まだ復旧していないようなので、基本的には連日自宅仕事。

●広島では集中豪雨でひどい災害が発生しているが、関東南部は炎天続き。週末になってちょっと下り坂となったが、このあたりでは土曜の午前中にほんの少し雨が降っただけだった。

●ソクウの組立にトラブル発生。どうも現在のまま組むと、リアブレーキのロックアームと排気管が、位置的にもろにバッティングしてしまう。

そもそもこの排気管はどうも取り付け位置が微妙すぎる。先日も、メインフレームにフットレストを接着したら、排気管が後からでは取り付けられなくなることが判明し、フットレストをもぎ取るはめになった。

実車でも、フレームだのフットレストだのを避けて微妙な曲線になっている排気管だが、模型では関係する各部品との位置関係がピタリと決まっておらず、あっちこっち微調整が必要になりそう。頭痛ぇ。

●ソクウが停滞している一方で、なぜか着々と進んでいる88搭載VOMAG自走砲。

F1015730F1016147キットの88mmFlakのパーツのなかでも、最もダルい印象なのが閉鎖器ブロック。パーツ写真を再掲すると右のような感じだが、穴を彫り直したり、レバーを足したり、なんだかんだで左写真のようになった。砲架右側面にも、前回より若干ディテールを足した。

一応、現時点では射撃姿勢ではなく走行姿勢にするつもりでいるのだが、右側面の椅子はキットパーツのまま、射撃姿勢状態。本来、走行姿勢ではぶらんと下に垂れ下がる感じになるが、キットのアームの長さのままでは座面が床に当たってしまうかも。強度的な問題もあり、折り畳む追加工作が面倒くさかったのでそのままにしてしまった。

F1016143そんなわけで、今のうちのお楽しみで、射撃姿勢風に仮組をしてみた。あれこれ小パーツが付いていないだけでなく、実際の射撃状態では、これに加えて左右にアウトリガーが出る。

――さすがにこの姿勢は迫力があって、射撃姿勢にしたい気もちょっと湧いてくるのだが、射撃状態にする場合には照準器の作成(キットにはパーツがない)のほか、仰角を取ると見えてしまう砲架内側の追加工作(ギアやリブなど)も必要。

なお、フロントウィンドウは、枠がどうにもダルいモールドだったので、プラバンで裏打ちしたうえで、表側にはプラペーパーを貼って、布カバー装着状態とした。その際、上辺にはサンバイザーのようなものが付いているらしかったので、枠にプラバンを張り増して、布カバーに出っ張りが浮き出る感じにした。

●ハチハチ関連話題。

Flak18の画像を調べていて改めて知ったこと。88m搭載12tハーフトラック対戦車自走砲のFlak18は、純粋に対戦車砲仕様で、対空射撃に必要なあれこれの機器はすべて取り外されている。トランペッターのキットでは、なぜか砲架右側面にダイヤルが1つ残っているようなのだが、実際には2つともない。

ちなみに、仰・俯ハンドルと回転ハンドルを一カ所にまとめる改造は、連結チェーンはパーツ化されているのに、なぜかハンドルは1つしかない。

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ホリミヤ

F1016134●18日月曜日。暑い。アホ暑い。

ここまで人が来ていて起きようとしない犬ってどうなんだ、と思う方もいるかもしれないが、だいぶ老犬で耳が遠くなっているので、まったく気付いていない可能性大(この後、靴を履こうとしてようやくビクッとして起きた)。

●後輩のM君が一家で逗子海岸に泳ぎに来るというので、駅まで迎えに行き、浜まで案内する。まあ、迷うような道でもないけれど。

逗子海岸の海水浴場は、砂浜での喫煙だの飲酒だのあれやこれや禁止になって、そのために海水浴客が以前の1/5だとか、若者は鎌倉のほうに流れて家族連ればかりだとかいう話が出ていたのだが、そんなニュースが流れたために、また少し人が戻った感じがする。

もっとも、いずれにしても私自身はもう何年も逗子の海で泳いでいない。

●迎えに行く途中、いつものキバナコスモスで。

F1016130 F1016124 F1016123

ナミルリモンハナバチ。2匹確認。1枚目、動いている翅が妙ちきりんな写り方をしている。新体操のリボン?

F1016126 F1016128

アカタテハか、ヒメアカタテハのようなつもりで漫然と撮っていて、後から撮った写真を見返したらしばらくぶりのツマグロヒョウモン(メス)だった。注意力散漫。

もっとも3つのどれだったとしても、とりたてて珍しくはない。ただしツマグロヒョウモンはもともと南方系の蝶で、比較的最近、関東に定着したもの。30年前なら大発見(かも)。

●陽射しはきついが、風のある外のほうがナンボかましで、午後も散歩に出掛ける。

F1016065 身近にいたとしても、普段、なかなか目にする機会が無いのがヘビだが(野良仕事でもしていれば別だろうが)、どういうわけか、散歩の途中に2度も目撃。どちらも茶色単色で、仮に真っ直ぐピンと伸ばしても30cmくらいの小型のもの。

携帯電話のカメラを構えようとオタオタしているうちに2回とも逃げられてしまった。右は2度目の遭遇の時、ようやくシッポ側半身だけ撮ったもの。種類は何だろう。ヒバカリ?

●19日火曜日。神保町の事務所に行くつもりでいたのだが、前日にC社長より、ビルの改装に伴いシンナーの臭いが充満しており数日近付かないほうがいい旨、廻状が来たのでヤメ。自宅でエクセルをつついたりする(本当を言うとexcelモドキのOpenOffice)。

ところで自宅のOpenOfficeは平気なのだが、事務所のマシンは、先日OpenOfficeのアップデートの通知が出て、そのままアップデートしたら、文字が化ける(というよりも文字が重なって表示される?)ようになってしまった。セル内の数字は大丈夫なので作業は出来るが、項目の読み取り等が不便で不快。

●前回ちょっと触れたホリミヤの更新。柳君の両親の高校時代の話だったのだが、それを読んでいて、そういえば「やなぎん母」が登場したのはどれくらい前だったろう、というのが気になる。

もっとも、すでに本編140話、オマケシリーズはそこからの続き番号で500話を超えた。じっくり読み直すのもいいかもしれないが、ぱっと「あの話はどこだっけ」は探しづらい。何か、登場人物+αのキーワードでタグ付けされていて検索できればいいのにナー、などと考えてみたりする。

もちろん作者にそんな仕組みを今から作ってくれとリクエストするのはワガママというものだが、作者自身が過去話確認用にこっそり作ってあったりしないかなあ……。

話は前後するが、「ホリミヤ」は作者・HIROによるウェブコミック、「堀さんと宮村くん」の略称。どこかの出版社のサイトではなく、自身のサイト「読解アヘン」で公開している。紙の単行本(本編10冊、およびオマケ編はダイジェストで何冊か)も出ている。

それだけでなく(確か以前にも書いたが)、「ホリミヤ」の題名でこれを別人の作画でリライトされた単行本も刊行中。出版社は同じスクウェア・エニックス。マンガが原作でマンガが出るって、それは原作者的にどうなんだ……。見ようによっては「アンタのマンガは筋はいいけれど絵がヘタだ」と宣告しているようなものなわけで、いったい、この話をスクエニの編集者がどういうふうに持って行ったのかが知りたい。

ちなみに原作で読み始めた私は原作絵が味があってよいと思う一方で、リライト版は顔立ちが整いすぎていてイヤ。もっとも、リライト版で読み始めてしまった人は、原作は「崩れすぎてダメ」と思うかも。

また、原作で初期の設定と後々の設定に若干の齟齬があるのは調整されているのかもしれない。

(8/25追記。ファンサイト、「堀さんと宮村くんwiki」に、全話データベースがあった。偉大なり! ちなみに、やなぎん母の(たぶん)初出は447話だった)

(8/26追記。それより前、やなぎんの2層髪の毛話で329話にも出ていた)

F1016136 ●RODEN 1:72、88搭載VOMAG自走砲の続き。前回、砲架の左側面を載せたので、今回は右側面。

左側面は表面ディテールを自分で作り変えた部分がそこそこあったが、右側面はわずかを除いてほぼキット部品。ただし、仰俯・回転ハンドルは、キットのパーツは分厚く、ゴツ過ぎたので、ヤスリでおよそ半分くらいの厚みまで削り込み、その後にエッジを丸めて、ちょっとでも繊細に見えるようにした。

仰俯軸横の扇形は角度表示、およびそこからの長い棒は照準器への連動棒。したがって、例えば砲身を水平にしていれば、“分度器”の中の指示棒は後端近く(正確には、最大俯角の3度を抜いた位置)まで行っているのでは――と考えたのだが、博物館にある実物(Flak18/36/37)を見ると、どうも微妙にずれている。

以下はちゃんとした資料に基づいているわけではないが、どうも指示針は砲と連動するものと、照準器(殻のバー)に連動するものの2重になっていて、必ずしも砲と照準器の仰俯は連動しないような。対象の距離によって、この2つの針の角度差は変化するのではと思う。そんなわけで、どういう角度ならよいのかよく判らなくなったので、結局キットのまま(これだけ書いておいて?)

また、上部にある2つのダイヤルからはケーブルが前方ハンドルの下を通って砲架前側に引き込まれているようなのだが、その正確な位置が判らず、現時点では付けていない。

なお、前回の左側面も、今回の右側面も、シートはまだ付けていない。

●隼号、発進(7.75) (どこまで連載番号が細分化されるんだ……)

まあ、オマケ回だと思っていただければ。

VOMAGの話を書くと「ソクウはどうなってるんだ」と言われるので(いやもちろん、ツッコミを頂けるうちが花なわけですが)、一応、現状報告を。

F1016140 フレーム関係はひと通り工作を終え、エンジンは小エッチングパーツの取り付けが途中。そのエンジンはこんな感じ。右に付いているブーメランのような金具は大きいからいいのだが(それでも4mmくらい)、上部の気化器周辺の金具は偏執的に細かい。

F1016139 写真で最下部、エンジン左側面にプラパンでちまちま作ってあるのは変速機のアーム。これもエッチングパーツだったのだが、これはエンジン組立のだいぶ初期に紛失。先述の「部品を失くした時は失くしたものよりよくなるように」の縛りに則りつつ再生したもの。

これであと数箇所、操作ロッドからの連結金具を付けてやる必要あり。それが終わったらとうとうエンジンの塗装。塗装が面倒なのでなんやかやグズグズしていたが、本当に今度こそ塗装。

ちなみにキットのエッチングシートの現状は左のような感じ。だいぶ空きが目立つようになってきた。スポーク2個は予備。

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隼号、発進(7.5)

●昨日アップしたSokół(ソクウ)1000オートバイ製作記の余談。

F1015986bF1015985b●作っていたときから気になっていたのだが、キットの後輪フェンダーステイ(エッチングパーツ)の上側のほう(というか、前側のほう?)は、左側用パーツには中ほどに小さなポッチのモールドがあり、右側にはない(写真の黄色丸の部分)。

ちなみに写真では、左側の小ボルト頭の下(黄色枠のすぐ外側)にも、似たような茶色の模様が見えるが、これは単なるエッチング表面のシミだか錆だか。

Jadar061b このポッチが何を表しているのかだが、位置から考えて、チェーンガードに接する部分に付けられた留め具のボルト頭だと思う。参考に、Jadarのキット付属資料CDの写真から、当該箇所に印を付けて引用してみる。

●ここで問題。そもそもドライブチェーンは後輪の右側にあって、当然ながら、この留めボルトも右側のステイにしかない。ここに上げた実車写真も右側のもの。

左右逆じゃーーーん!!

もちろん、単純に私がステイの左右パーツを間違えて取り付けたわけではなく、ステイ上部の、後席スプリング取付部(各写真、黄緑丸の部分)を正しく後ろ向きにしようとすると、必然的にこうなる。

●しかしここで問題その2。

上の実車写真を見ると、ステイとチェーンガードは近接していて、ステイはチェーンガードを避けて微妙にカーブさえ付けられている。

ところがキットでは、そもそもチェーン部分の厚みが不足していたり、その一方でフレーム後端の後輪取付部に厚みがあったりして、仮組みしてみたところ、ステイとチェーンガードには大きくスキマが生じるようだ。

つまり、よっぽどの大工事(しかも目立たない)をして辻褄を合わせない限り、仮に正しく右側ステイにボルト頭が付いていたとしても、とてもではないがチェーンガードとの接続は表現できない、単なる「飾りボルト頭」にしかならないのである。なんだかもう。

●したがって、ここは

「ほっほっほ。Jadarよ、おぬしもまだまだヌルイの」

と笑ってやり過ごすことにする(笑って誤魔化している時点でこっちも同様にヌルイわけだが)。

もちろん、左側ステイにあるボルト頭(ポッチ)も削り落としたりはしない。薄くてヘナヘナのエッチングのモールドを削ろうとしてぐちゃぐちゃに曲げたりしては目も当てられない。

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