●5月1日。メーデー。
「立て万国の労働者」方面のメーデーは、キリスト教以前からのヨーロッパの祝祭である五月祭が起源であるそうな。
なお、救難を呼びかけるメーデーは5月とは何の関係もなく、フランス語の「助けて!(M'aidez!)」。
●ということで、何ともお久しぶりでございます。
特に3月末から4月前半は、それこそ救難の「メーデー」状態で、ブログ更新も模型製作もなかなか手が付けられなかった。
理由の第一。
昨年度は地域の自治会役員(会計担当)を拝命しており、会計報告の作成で、年度末が修羅場化した。
実際のところ、「会計業務」というもの自体にそれなりに慣れていれば、そうでなくても日々の出納をきちんと管理して帳面に付けていれば――そもそも自治会のお金の出入りなんて、地域全世帯からの自治会費集金の集計の手間以外にはそれほど面倒なこともなく、問題など起きようもないのだが、「あー。今忙しいから、後からまとめとこ」なんて思って後回しにしていたものが降り積もり、結局、最後にそのシワ寄せがドンと来た。
単純な計算間違いとか記載漏れとかもあってなんだかんだとやり直しの末に、やっと会計報告をまとめて監査のハンコも貰い、一件落着。と思ったその夜に、念のためにと口座と手持ちの当座現金をもう一度数え直してみたら、合計金額が4万円ほど足りない。
「や、やばい……これって、オレが補填しなきゃならないのか?」
と青くなったのだが、しばらくして、「年度内の収支に含めること」と言われたものの、未入金の補助金が4万円あったことを思い出してようやく人心地がついた。
4月20日土曜日の自治会総会をもって、新年度役員に全て仕事も「役員グッズ一式」も引き渡して、ようやくお役御免に。ふわぁ。自治会役員なんて、そうそう引き受けるもんじゃねぇなあ(といっても、回り持ちなので逃げられない)。しばらく、計算が合わない夢を見そう。
●当「かばぶ」の更新が滞っているのは、上記のバタバタに加えて、今年から当家のプロバイダーをJCOMからniftyに変更したことも一因になっている。
niftyのココログを利用しているのに、プロバイダーをniftyに替えて更新が滞るのも変な話なのだが、これは、もともと「niftyの非ユーザーとしてブログ用に登録したアカウント」と、「新たにプロバイダー契約して設定されたアカウント」が別々に存在しているためで、niftyのwebメールを使う際と、ブログを書く際とでは、その都度ログアウトしてアカウントを切り替えないといけない。これが地味に面倒くさい。
この際、ブログ用のアカウントを新しいアカウントの方に変更して一本化したいのだが、どうもその方法が(あるのかないのか段階から)わからない。
●というようなバタバタもなんとか片付いて、ぼちぼち模型製作も復活中。直近の作りかけだけでもいくつもあって、よりどりみどり!(そんなん誇ってどうする)
とりあえず、尾藤さんの「パンツァーメモ」で現在進行中のII号戦車A/B型工作記事にアテられて、IBGのII号戦車の砲塔に追加工作をしてみたり。今々は、「あまり深く考えずに工作したい」ということで、ハセガワの1:8「ル・ローン」(航空機エンジン)をいじり中。いずれも、工作記事は改めて。
●4月初め、仕事で都内に出て、帰りに有楽町の「わしたショップ」(沖縄県物産公社のアンテナショップ)に寄る。以前は旧プランタンの並びにあったのだが、現在は有楽町駅前の交通会館1階。昨年初めに移転したのだが、移転してから行くのは初めて(というよりも、以前の場所に行って「ありゃ? なくなってる? そういえば引っ越したんだっけ?」とwebで検索して行き直した)。
いくつかお菓子だの食材だのを買って、ついでにサーターアンダギーを買い食い。片方は「ピーナッツ」でもう片方が「黒糖」。
「サーターアンダギー」という食べ物の名前を初めて知ったのは「あずまんが大王」だったかも(ひさしぶりにこの書名を思い出した)。
今では関東でも、時折売られている場所があるサーターアンダギーだが、「わしたショップ」では店頭で揚げたものを売っているのがメリットで、外側がカリッとしたままなのが嬉しい。タイミングがよければ、揚げたてアツアツのものを食べることもできそう。
「沖縄ドーナツ」と呼ばれることもあるサーターアンダギーだが、名前の直訳は「砂糖(サーター)油(アンダー)揚げ(アギー)」だそうだ。最もメインの材料であるはずの小麦粉の立場は……?
●4月最後の土曜日(というよりもGW初日?)、兄とドイツ人Pと3人で鎌倉ハイキング。今回はP家族は不参加とのことだったので、ひたすらがっつり歩く。天気はあまりよくないという予想で、実際に朝のうちは降っていたが、小雨程度で延期にすると「この程度で!」とPがむくれるのでそのまま決行。幸い、歩き始めた頃はもう止んでいて、むしろ暑すぎずによかったかも。
当初は「駅ナカの店で何か食べる物を買って行って、山の上で食べる?」なんてことも考えて、大船駅で待ち合わせたのだが、「せっかくしらすの季節だからしらす丼を食べよう!」ということになる。
北鎌倉スタートで、まずは浄智寺を散策。そのまま源氏山~大仏ハイキングコースと歩き、長谷に降りる。予定通り、長谷でしらす丼を食べる。美味。ちなみに私とPは生しらす丼、兄は釜揚げしらす丼。
そのまま鎌倉の旧都を横断し、金沢街道方面へ。途中、長谷と雪ノ下のドイツパン専門店「Bergfeld」でプレッツェルとスティックを買い食い。以前この店のプレッツェルの写真を見せた時は「穴の大きさが違う」と文句を言っていたPだが、家族にも食べさせると言ってあれこれ買い込んでいた。
なお、雪ノ下の店を出てスティックを齧りながら歩いていたところ、残り数センチをトンビに強奪された。この「天然ヤーボ」の襲撃は、この界隈では日常茶飯であり、私もこれまでに数回やられていて、それなりに注意をしているつもりなのだが、それでも「ついうっかり」の隙を狙われる。
報国寺と杉本寺をハシゴした後、バスで駅前に戻り、市役所前のスタバで休憩。さらに亀ヶ谷坂切通を超えて歩いて北鎌倉に戻り、大船の「鶏恵」で焼き鳥などつつきながら酒を飲む。
●この春の「近所の野山のおすそ分け」総括。
(1).春先一番手のフキノトウ。収穫時の写真は撮り忘れた。フキ味噌と天ぷらで消費。
(2).ノビル。久しぶりに我が宝剣エクスカリバー(ただの根掘り)を取り出してきて、2度ほど収穫に行った。意外に根の玉(球根)が大きいものが採れた。例年は、手軽に出汁醤油とかめんつゆとかに漬けるのだが、今年はちょっとひと手間で、甘酢を作って漬けた。葉の方は例によってお好み焼き粉で「適当パジョン」に。
(3).アケビの芽。4月中、4度か5度ほども採ったかも。毎度結構大量に収穫。一度だけドレッシングで、あとは例によって「大量のアケビ入り卵かけご飯」で。写真の卵かけご飯の付け合わせは甘酢漬けのノビル。
(4).ハリギリの芽。今年は珍しく、2度(2か所で一度ずつ)収穫できた。天ぷらでいただいた(右写真の上のもの)。
(5).イタドリ。いつもは「皮を剥いてから下茹でして、一晩水にさらしてシュウ酸抜き」という下処理をするのだが、「それだと、どうも食感のシャキシャキ感が損なわれる――下茹で無しで塩漬けのほうがいいかも」という、「逗子拾い食いの会」仲間のTannoさんの意見に基づき、今年の収穫はそのまま塩漬け冷凍に。半分だけ、数日前に「ピリ辛メンマ風炒め」にした。確かにこっちのほうがシャキシャキ感が生きていてよいかも。
●少しだけ模型話。
アカデミーからI号戦車B型が出る(とりあえず国内入荷はまだ?)
I号B型は、イタレリのキットは発売時期を考えればなかなかの佳作キットではあるものの、今の目で見ればあちこち古さとか考証不足が目立つし、その後出たドラゴンのキットは寸法的に「どうしちゃったんだよ」レベルでおかしい代物だったので、新作が待たれるアイテムだった。
(追記:セータ☆さんに言われて、TAKOMもつい最近新製品でB型(というか、A・B型のセット)のキットを出しているのを思い出した。限定版でバラ売りもあるそうなのだが、最近あまり模型屋に行っていないこともあって、どちらも見ていない。レビューを見ると、車体・砲塔のクラッペ周りのネジ/リベットのA・B型間の差も、車体前端のギアハウジング部底部の平面も表現されているし、それなりによさそう)
そんなわけで、アカデミーのキットはなかなか期待……の一方で、前後して「タミヤからI号戦車(B型?)が出るらしい」というニュースも飛び込んできて、急に何だか妙に"恵まれた"状況に。もちろん、どちらも手に取って見たことはないが(そもそもタミヤのキットは発売の確報すら入ってきていないが)、アカデミーのものは、写真を見る限りではそこそこよさそう。転輪も、リム部のリングが別部品になった、トライスターに倣った処理のようだ(タミヤは部品数を増やしたくなくて一体にしそうで少し心配)。
ただ、「え、なんで?」と思うのは、I号戦車に加えてツュンダップKS750サイドカーがセットになっていること。KS750は戦争中盤になって登場したものなので、I号戦車の"付け合わせ"としては、いささか不似合い。箱絵も、電撃戦当時(ポーランド戦時)の塗装とマーキングのI号戦車の隣にKS750がいて「おまえはクリスチャン・ラッセンかっ!?」と言いたくなる構図。
※クリスチャン・ラッセン:一頃、秋葉原の名物だった「エウリアン」の定番商品である版画の作家。ありえない密度・取り合わせの海洋生物+風景詰め合わせセットみたいな絵をよく描く。
もっとも、こういう「変な組み合わせ」セットの模型というのは過去もそれなりにあって、例えばニットー1:35のケッテンクラートは37mm対戦車砲を牽引していたし、フジミ1:76のI号戦車は75mmPak40対戦車砲付きだった。ニットーのI号戦車も、BMW R75とキューベルワーゲン付きだったかな。
●もっとも、ツュンダップKS750サイドカーは、1:35インジェクションキットとしては、そこそこ楽しみに思う人もいそう。
大戦中期以降のドイツ軍主力サイドカーは、双璧であるBMW R75とツュンダップKS750の両方とも、タミヤとイタレリからキットがあるが(タミヤのツュンダップはオートバイ単体のみだったかな?)どちらも結構古い。BMW R75は、その後ライオンロアから新キットが出たが、ツュンダップKS750は出ていなかったはず。
ツュンダップといえば、大戦初期から使われていたKS600サイドカーがタミヤから発売間近で、個人的にはこちらのほうがちょっと欲しいかも。大戦初期型のオートバイ/サイドカーは、ズベズダのBMW R12もちょっと欲しいと思っていたのだけれど、買ってないんだよね……。
ちなみに、ツュンダップの大戦初期型オートバイのインジェクションキットとしては、かつてVulcanからK500とK800が出ていた(K800のオートバイ単体キットのほうは持っているが、プレス済みエッチングのスポークが入っていたりして、なかなか素敵)。
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