いきもの

8月のヨモヤマ

●FCM 2Cのディテール・チェックで、それほど多くもない写真を繰り返し見ていて眼が疲れたので、一回休みでヒマ話を。

なお、「眼が疲れた」は最近本当の悩みで、モニタの文字が紗が掛かったように読みづらい時がある。糖尿病が目に来るという話もあるので、久しぶりに眼底検査を受けてみたが、結果は「異状なしです」。それはそれでほっとしたものの、要するに「老眼が進んだのでは」とのことで、中距離用にメガネをもう一つ用意したほうがいいのでは、と言われた。ああ、ぢぢぃってのは面倒だね。

Img20240601180339 ●市内を流れる田越川の護岸工事だか浚渫だかで、夏前から時々クレーン船が来ているのだが、なぜか日本陸軍機塗装。なんぞこれ……。

数か月に一回開催している「オンラインたまんちん飲み会」で皆に見せたら、(日の丸のバック以外の灰色部分も考えると)「陸軍機塗装というより空自塗装では」とのこと。いや、まあ、どっちでもいいんだけど。

先月の記事で、これまで逗子市内に4基残っていた丸ポストが、残念なことに2基撤去されてしまった話は書いたが、その記事でみやまえさんからコメントを頂いた通り、撤去されたポスト2基が、現在、逗子郵便局(本局)の横に置いてあるとのことで、別れを惜しんで写真を撮ってきた。

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奥のポストが、入口や隙間がテープで塞がれているので、たぶん「アリがわいた」との理由でしばらく利用停止になっていた池子2丁目のポストなのだと思う。根石が1つしかないが、どちらかのポストは、根石がしっかり固定されていて取れなかったかな?

この先、この2基のポストは鋳潰されてしまうのかもしれないが、そうではなくて、どこかにモニュメントとか展示物とかとして引き取られる可能性があればいいなあ。

ちなみに、この2基のポストは、8月24日現在、まだ郵便局横に保管されていた。

追記。25日夕にもまだあった

Img20240730190149 ●大船や横浜に行く機会があると、成城石井でプレッツェル(ソフトタイプ、2個入り)を買うのが定例化しつつある。それとは別に、何か見慣れない食べ物とか飲み物とかにはついついふらふらと手が出そうになるのだが、最近、実際に手を出してしまったのがコレ(といってもすでに先月末だが)。

しばらく前に流行った、いわゆるクラフトコーラの一つで、「いよしコーラ」と読むらしい。どこか田舎の町興しも兼ねたような商品なのかと思ったが、帰宅後調べてみたら新宿の下落合産だった。

で、味はというと、コーラ風のなかに高麗人参シロップの「甘い泥」風味がある。缶の横を見ると、実際に原材料のなかに高麗人参が入っているようだ。かなり好みが別れそうな味だが、私自身は、ロッテやヘテの「高麗人参ガム」が好きだったくらいなので、そこそこ気に入った。でも高いんだよな……(250ml缶入り1本約300円)。

ちなみに「高麗人参ガム」は、現地で一緒に仕事した韓国人カメラマンに「あんなマズイもんよく食うなあ……」と(韓国語で)呆れられた。そして現在はロッテもヘテも生産していないらしい。残念。

●あまりに暑いこともあって、時々マックシェイクを飲む(マックのハンバーガーは滅多に食べないが)。

さて、マックシェイクはどの味も同じ機械で出すので、いろいろ味が混じる傾向がある、というのはネットで見て知ったのだが、それにしても、「マックシェイクのチョコレート味」を頼んでも、毎度チョコレート風味がほとんど感じられないのはどうしたもんだか。

もしかして、かき氷のシロップ同様、「**味の別で色は違っても味は同じ」ということになったのか?

●名越切通を歩いていて、目の前に不時着してきたミンミンゼミ。

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腹の両側に大荷物を抱えている。セミヤドリガの、たぶん終齢に近い幼虫2匹。そもそもセミヤドリガはヒグラシに寄生することが多いとのことだが、別に他のセミがダメということではないらしい。

地面に落ちてきたところを見ると、セミヤドリガに生命力を吸い取られて力尽きたのかとも思ったが、wikipediaを見ると、セミヤドリガが直接セミの生命を脅かすことはあまりなく、セミが生きて活動しているうちに離れて繭を作るらしい。というわけで、離れる前に宿主が行き倒れそうになっているこの状態は、セミヤドリガにとっても若干ピンチなのかも。

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シロマダラ

Img20240620211503 ●ちょっと珍しいイキモノ話題。

数日前の晩、近所のコンビニ裏の路地を通りかかったら、道の真ん中に小型のヘビがでろ~んと伸びていた。ああ、自転車かバイクにでも轢かれたのかな、かわいそうに……と思いつつも、スマホを近づけて写真を撮っていたら、突然にょろにょろ動き出して驚いた。なんだこのとろいヘビ……。

さて、この手の模様のあるヘビの場合、ずんぐりしてスタイルの悪いヤツはマムシ、シュッとスマートならアオダイショウの幼蛇、と判断するのが定石なのだが、そもそもそのいずれにしても、この写真のヘビのように模様の濃淡差は大きくない。

改めて調べてみると、どうやら、「まぼろしのヘビ」として、発見が時折ニュースネタに取り上げられることもある「シロマダラ」というヘビらしい。

なんだか、シロマダラを見たくて数年間探し求めた人の話まで出てきた。もっともその一方で、「実は小型で夜行性なので人目に付かないだけで、実は割と普通にそのへんにいる」という話もあったりして、「まぼろし」度には若干の疑問符も付く。

まあ、個人的には「滅多に見ないものを見て、ちょっと得したかな」くらいに思っておこう。

●他にも、あまり見ないようなヤツ、久しぶりに見たヤツなどとの邂逅がいくつか。

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1.アカスジカメムシ。数年ぶりに見た美麗系のカメムシ。カメムシ界のダース・モールみたいなくっきりした赤黒の配色。もっとも、これに限らず、昆虫というのは特定の環境に居ついていることが多く、このアカスジカメムシも「セリ科の植物に集まる」のだそうで、この時も、セリ科のヤブジラミで発見。探してみると、同じヤブジラミの藪に3匹、4匹と見つかった。毎年、この時季にヤブジラミを見れば、当たり前に見つかるものなのかも。

2.披露山の肩のところで遭遇。肩のところだけ赤い模様がある、やや大きめのハムシ……? それなりに特徴があるので、割とすぐに同定できるだろうと思ったのに、ウェブ上でハムシで当たっても行きつかず。しばらくして、(前胸部の形状から)「ホタルの仲間かも?」と思い直して調べたら、すぐに判明。カタモンミナミボタル、という種類だそうだ。幼虫のエサは陸棲貝類だそうな。幼虫は光る、だけでなく、最近になって、成虫もごくかすかに光ることが判ったらしい。まあ、パッと見ても判らんけどね。

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3.このへんの野山でよく見る小型のゴキブリはモリチャバネゴキブリなのだが、これは一回り大きく(といっても、家の中で見る「大きいゴキブリ」、クロゴキブリよりはだいぶ小ぶり)、しかも前胸部の色模様が全然違う。どうやら、キョウトゴキブリという、ややマイナーなゴキブリらしい。ゴキブリなんてそのへんに(大いに嫌われつつ)はびこっていて、害虫として逆に研究も進んでいるのではというイメージだが、キョウトゴキブリは、1970年になってようやく新種記載されたというマイナーぶり。しかも発見された京都では、「要注目種(絶滅危惧とまではいかないが、まあ、もしかしたら危ないかもしれないので見守ってみましょう、くらいの感じ)」として京都府レッドデータブックに載っている。それでいいのか、ゴキブリとして。

もっとも、ウェブ上にあるキョウトゴキブリの写真は、いまひとつ特徴をしっかり捉えられるものがなく、この写真が本当にキョウトゴキブリなのかどうかは、ちょっと自信がない(普通のチャバネでも、モリチャバネでもないし……という消去法の結果)。現在、環境省「いきものログ」の種名調べ支援で依頼中。

(7/4追記。環境省「いきものログ」の種名調べ支援で回答コメントを頂いた。どうやら、キョウトゴキブリではなく、同じくチャバネゴキブリ科のキスジゴキブリ、という種類らしい。キョウトゴキブリよりはもうちょっと一般的な種らしいのだが、それでも、もともとは南方系(西日本以南)のゴキブリで、関東では新参者のようだ。いずれにしても、家の中でゴソゴソしないでいてくれれば、あまりイヤではない)

4.ノコギリクワガタ♂の頭部(……だよね? 頭の後縁部がよく判らないけれど、ミヤマの赤褐色型じゃないよね?)。近年、身近にクワガタムシを見る機会はだんだん減っている感じで、せいぜい、ひと夏に一度か二度、それもコクワガタを見る程度?という感じなのだが久しぶりに(死骸とはいえ)大型の種のオスを見た。まだちゃんと、この手のものも生息しているんだなあ、と確認できた(もちろん、この個体は「ちゃんと」していないけれど)。

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5.我が町逗子で、山の際に住んでいるとしばしば屋内に侵入されての遭遇が避けられないムカデ(トビズムカデ)。これはその中でも、過去最大級で、触角から曳航肢まで含めると12cm超。かみさんの絶叫に呼ばれて、捕獲・退治した。かみさんはこれまでに数度、ムカデに噛まれて半ばトラウマと化している。

この直後、かみさんの強硬な主張により、ムカデ除けトラップ(毒エサ?)を購入して窓辺や玄関に設置。その効あってか、数日後、玄関脇でこれに近い大きさのものが1匹死んでいた(しかし、その前にもう一匹、屋内に侵入してかみさんが大騒ぎした)。

●ネットをうろうろしていて見つけたもの。

自由落下式の緊急脱出用救命艇。か……かっこコワイ!(カッコイイ+怖い)

海上の石油/ガス・プラントなどで使われるほか、損傷を受けた際に沈没までの時間が短いばら積み貨物船(バルクキャリア)の大型のものでは搭載が義務付けられているとのこと。型式によっては60m以上の高さからの落下試験などを行っている動画もあった。

●輸入食品屋などで、何やら怪しい(そしてお手頃なお値段の)食べ物を見つけると、とりあえず試してみたくなる。

というわけで、業務スーパーで見かけて、ついふらふらと買ってしまったお菓子2種。いずれもインド産(ロゴマークを見て判るように同一メーカー産)。

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まず一つ目、左は「ギー・デーツ・ハルヴァ」。

「ハルヴァ」と名の付くお菓子は南アジアから東ヨーロッパ、さらには北西アフリカ(モロッコ)まで幅広く分布していて、以前、同じく業務スーパーで、トルコ産のハルヴァは買って食べたことがある。

トルコ産のほうは、何というか、サクっと柔らかく軽めの落雁という感じで、「まあ、うん、美味しいか、不味いかといえば、美味しいかな?」くらいの感じだったが、何しろ量がタッパー一杯くらいあったので、消費し切るにはちょっと時間がかかった。(その時に当「かばぶ」に感想を書いたような気もするのだが、いつだったか忘れた)

さて、今度のインド産のハルヴァだが、こちらは一口羊羹サイズの個包装で5つ入り。名前の通り、どうやらベースはデーツ(ナツメヤシ)をギー(バターオイル)で練ったもので、中にナッツが入っている。淡いクリーム色だったトルコのハルヴァとは、とにかく見た目からしてだいぶ違う。

……で、食べてみたのだが。個人的には、「うぎゃー。ナンダコリャ」レベルで美味しくない。先にトルコのハルヴァは「柔らかく軽めの落雁」と形容したが、こちらはゆべし?羊羹? ねっちょりもっちょり、しかもいかにも「動物性のオイル」感があるうえに、ベタ甘。せっかくのナッツの食感とか香ばしさとかも台無し。消費し切れるかな、コレ(泣)。

とにかく、「ハルヴァ」と名乗っていても、その中身は産地ほかでまるっきり千差万別らしいことが、これで分かった。米原万里がどこかで「美味しいなんてもんじゃない。こんなうまいお菓子生まれて初めて」と評していた極上ハルヴァに出会う道のりは遠そうだ。ちなみに米原さんが少女時代にチェコで食べたハルヴァは、どうやらギリシャ産らしい(ネットでこのエピソードに触れている記事によれば)。

二つ目。右写真、「ソアン・パプディ」。

「ギー・デーツ・ハルヴァ」で痛い目に遭ったのに、なんで同じメーカーの菓子に手を出すかね……と、自分でもちょっと思ったのだが、「この際とことん……」的な変なやる気が出てきたので。しかし、これが実は思ったよりも美味かった。

パッケージ写真は綺麗に四角く切り分けられて、中身も一応切れ目は入っているのだが、実際には非常に脆いので、無理に綺麗に取り出そうとするより、スプーンですくって食べる方が無難。

いやいや、それよりも……これはなんて形容したらいいんだろう。

上の「ギー・デーツ・ハルヴァ」よりも、むしろこちらのほうが、トルコ産の「ハルヴァ」に近い見た目と食感なのだが、トルコ・ハルヴァよりもはるかに軽い、ちょっと未体験の食感。デニッシュとか折り込みパイ生地のように(あるいはそれ以上に)薄い薄い層が重なり、フワサクっとしていて、それが、口の中でほろっとほどけて溶ける。wikipediaに記事があるのだが、見た目は全然違うものの、これは綿あめの親戚にあたるような菓子らしい。主成分は砂糖で、飴状態にした材料をパイ皮のように伸ばして重ね伸ばして重ねを繰り返して「サクフワ」状態に仕上げるのだそうだ。

砂糖がメインのお菓子なので結構甘いのだが、カルダモンが入って、さらにトッピングにピスタチオが載っていて、若干の清涼感もある。頻繁にリピートしたくなるかといえば微妙だが、これなら、知り合いに「うん、一度食べてみるといいよ」と薦めてみてもいいと思えるレベル。

●川崎の実家を処分することになり、荷物の整理とか、仲介の不動産業者との会合とかで、久々に(数回)実家に行く。うーん、ちょっと間があったら行こうかなあ、と思っていた、「砲台に消えた子供たち」講演会の当日も、結局実家行き。

●あー。今回も模型話まで進まなかった。

ところで、前回書き忘れたが、先月下旬のホビーショーで、(かねてから噂になっていた)「タミヤからI号戦車」の会場発表はなかったそうだ。

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梅雨入り前のあれこれまとめ

●今年は梅雨の入りが遅いとか。

実際にはそこそこ雨の日もあるが、まだ「降り続く」という感じではない。梅雨入りは平年は6月7日なのだが、今年は月後半までずれ込みそう、下手をすると「梅雨を飛び越して夏が来た」になる可能性さえあるとかなんとか。

2019年秋のように、またいきなり暴風雨が複数回やって来るみたいな、異常な天気続きにならなければよいけれど。

●また当「かばぶ」の更新をさぼって、ずいぶん間が開いてしまった。その間のあれやこれや。

●「プレッツェル行脚」のその後。

逗子に隣接する葉山町長柄の外れに「earth7716factory(アースなないろファクトリー)」というパン屋さんがあり、そこのプレッツェルを、義妹が買ってきてくれた(5月中旬)。

しっかりと「革靴のような色艶」の“ラウゲン・ブレーツェル”(ラウゲン液処理されたプレッツェル)で、これまで食べたソフトタイプのプレッツェルの中でも最上位クラス、と感じた。残念なのは、その店が(距離自体はそれほどでもないのだが)車でもないと行きづらい、非常に不便な場所にあること。

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プレッツェル話その2。JR新橋駅構内、ecute内にあったドイツ飲み屋で、ソフトプレッツェルのテイクアウトもしていた「le petit IMBISS」が、先日行ったら閉店していた。うーむ。残念。

●前回書いた、沼間~田浦の山歩きで収穫したクサイチゴは、やや中途半端な量だったが、煮詰めてジャムに。昨年よりも色よく仕上がった。

もともと、我が家の近所では一番普通に採れたカジイチゴは、一番茂っていて毎年楽しみにしていた場所がごっそり刈り取られてしまったのだが、別の場所で、しっかり旬の味を楽しむくらいにはつまみ食いできた(最後の写真)。

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5月の終わり頃からは、ここ数年恒例のマダケのタケノコを収穫。いつも通り、メンマ風のピリ辛炒めや土佐煮なども作ったが、今年の初挑戦として味噌焼きも。単純に醤油を垂らして焼くよりも美味しかった。これは定番に採用しよう。

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●ポカリスエットのCMに、地元町内のバス停が出ている!……というのを、facebookの地元のニュースグループで教えて貰った。ありゃま、ほんとだー。

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左、CMキャプチャ画像は、ポカリスエットCM・「潜在能力は君の中。」春篇より。

ちなみにこのバス停は、京急バス【鎌40】逗子駅発・鎌倉駅行きの「小坪海岸」バス停。同系統でも鎌倉駅発・逗子駅行きは経路がやや異なり、このバス停は通らない。

よく見ると、「バス停の形が違う」「道路端に白線が引かれている」などなど若干の違いもあるのだが、ストリートビューで10年ほど遡ってもCMアニメの状態は確認できないので、おそらくアニメにした際の改変。

Img20240608173106 ●終戦直後に爆発事故があった「西小坪海面砲台」については、これまでも何度かここで話題にしているが、これに関して、今月下旬に講演会が開かれるそうだ。

地域の掲示板に貼られていたパンフが右。

現在はちょっと入れたり入れなかったり、微妙な場所に置かれている慰霊碑が、元の「南砲台」洞口近くに移設される件についてもパンフ解説文中に触れられており、(話としては聞いていたが)本決まりになったらしいことがわかる。

●模型話も書こうと思っていたが、だらだら長くなりそうなので改めて。

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えろえろタイヤ

Thunder Modelから、ボフォース37mm対戦車砲が発売されるそうだ。

同社は少し前に、CMP F30にボフォースを搭載した、英LRDGのガントラックを出しているので、そのボフォースの別売ということだろう。

ボフォース37mm対戦車砲の1:35インジェクションキットは、確か1990年代にTOM Modellbauから出て、その後ポーランドのMirageからも出たので、今度のThunder Modelは3作目。実はなかなかの傑作火砲ではあるものの、一般にはそれほど知名度が高くない、大戦前半に使われた砲としては、なかなかキット化状況は恵まれている。

ちなみに、SCALEMATESのページでは、TOMとMirageのキットは同一キットの箱替えということになっているが、実際はまったく別のキット。発売潤もSCALEMATEの「Product timeline」とは全く逆で、

 TOMのイギリス軍仕様
  ↓
 TOMの(レジンのタイヤがセットされた)ポーランド軍仕様
  ↓
 Mirageのポーランド軍仕様

が正しい(はず)。

下の写真は、左がTOM製の作りかけ(たぶん20年以上この状態で放置)、右がMirageのパーツ。出来は五十歩百歩といったところ? 作りかけのTOM製の一部がエッチングになっているのは、PartかAberのもの(うろ覚え)。

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ちなみに、両方の脚に付いているクッションは、砲手と装填手の「座席」ではなく、ここに半身を当てて寝そべって操作するらしい。

なお、私は今まで、TOMで最初に発売された、ホイール部が単純な皿形で薄いタイヤを履いているのが本国スウェーデンの生産型(で、輸入して使ったイギリスやフィンランドの仕様)、ホイールディスクにドーナツ型の盛り上がりがあって、ややタイヤが太いのがポーランド・ライセンス生産型だと思っていたのだが、今後発売されるThunder Modelのキット(箱絵には英兵が書かれていて、明らかにイギリス軍仕様を想定)のタイヤは後者になっている。ということは、両ホイルの形状は使用国/ライセンス生産国による違いではなく、もともと、スウェーデンでの前期・後期生産型の差、みたいなものなのだろうか。

何はともあれ、30年前後の期間を隔てて出る新キットでもあるし、Thunder Model自体なかなか評判のよさそうなメーカーだし(私は今までに買ったことがない)、ボフォース37mm砲はポーランドで大活躍した砲でもあるし、ちょっとこの新キットは買ってみたい気もする。

ちなみに、上に書いた「ホイール部が単純な皿形の薄いタイヤ」は、トレッドパターンが「HOHOHOHO……」、あるいは縦書きカタカナで「エロエロエロエロ……」となっていて、個人的に「えろえろタイヤ」と呼んでいる。実物については、盟友かさぱのす氏のこのページ、最下段の写真を参照のこと。

さすがにTOMの最初のキットでは、このトレッドパターンは再現されていない。どこか、3Dプリントで、この「えろえろタイヤ」をパーツ化してくれないかしらん。

●3日金曜日午後、突発的に、三浦半島最高峰の大楠山を登りに行く。

昼食もとった後で、いきなり思いつき、しかも食後しばらくのんびりしてから出掛けたので、逗子駅からバスに乗って、主要ルートの出発点である「大楠芦名口」に着いたのは午後3時頃。真面目に山歩きをする人間の姿勢とは言い難いが、大楠山の、特にこのルートは、頂上付近の国交省の気象レーダーやNTTの施設へのアクセスのため、頂上直前まで車が通れるほど整備されており、さくさくと歩きやすい。この日も、特に問題なく1時間ほどで頂上に着いた。

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写真は山頂広場からの眺めで、左が東京湾側。写っているのは(たぶん)NTTの無線鉄塔。右の逆光で霞んでいるのは相模湾側。電柱と重なっているのが国交省の気象レーダー塔。

大楠山には確か昨年春も、兄と兄友人と3人で登っていて、その時も、旬よりも少し早めなのに、もうまばらにクサイチゴが実り始めていて味見ができた。今回も少し期待して行ったら、予想通りちらほら。さすがに数は少なく粒も小さかったが、そこそこ熟しているものをいくつかつまみ食いした。

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国交省レーダー近辺(大楠平というらしい)のツツジには、カラスアゲハが多数。色と輝きはいまひとつな感じだったが、2個体、割と近寄って写真を撮ることができた。前翅に特徴的な暗色部がないので、どちらもメスのようだ。

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●ここ最近数度の大楠山ハイキングでは、「大楠芦名口から登って、前田橋に降りる」行程が半ば固定化しつつあったのだが、今回は、行きに大楠芦名口付近で申請した「ポケモンgo」のルートが申請直後に受理されたのでそれを自分でも制覇済みにしたかったこと、行きに見そびれた「芦名城址庚申塔」をみたかったこと、などの理由で、同じルートを往復した。

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ちなみに「芦名城址庚申塔」は、「この地点が芦名城址であることを示す庚申塔」ではなく、「芦名城址であった隣の丘の上(現小学校敷地)から移してきた庚申塔」だそうだ。

芦名城址庚申塔を見た後は、(逗子方面行きのバスはそこそこ頻繁に来ることがわかったので)適当に歩き疲れたところでバスに乗ろう、くらいの感じで国道沿いをのんびり逗子方面に歩く。

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左は前田橋交差点あたりで見えた夕景の富士山。「ビルの谷間から登ったばかりの満月はやたら大きく見える」効果により、普段逗子で見るよりも大きく迫って見えた。右はさらに歩いて、秋谷の立石。海岸に巨大な岩が立ち上がっているのが「立石」の名前の由来。右写真のほうが明るく見えるが、これはおそらく、単に右のほうが広く空をレンズ内に入れているためで、時間的には右のほうが15分ほど遅い。

●上の「立石」は、海岸に立てられた案内板によれば、「三浦七石」の一つであるという。同様のことは横須賀市の観光案内にも書かれているのだが、「では、あとの6つは何なのか」は書かれていない。

帰宅後にあれこれ検索してみて、ようやく、神奈川のweb情報紙「タウンニュース」三浦版のコラムで顔ぶれが分かった。

うち一つは、「多分入っているんじゃないかな」と思った、立石のすぐ近くの「子産石」(正体は海岸の地層から出てくる大型の丸いノジュール)。あとはまったく見当がつかなかったが、最北のものは、我が町・逗子の小坪の「鍋島石」だった。これは江戸時代初期、江戸城の普請で石垣用の石材を運んでいた鍋島藩の船が小坪の海で座礁難破、浅瀬に沈んでいたその石垣用巨石を呼んだものとか。ちなみにその「鍋島石」(のうちのひとつ?)は、近代になって引き上げられ、今は逗子海岸の外れに「不如帰碑」として再利用されている。

上記「タウンニュース」のコラムによれば、どうも「三浦七石」の出どころは、江戸時代に書かれた「三浦古尋録」なる本であるらしい。一応、7つを下に並べておく。

  1. 小坪の「鍋島石」
  2. 秋谷の「立石」
  3. 久留和の「子産石」:上記のように、地層中のノジュール。ノジュール(団塊)とは、例えば貝化石などが核となり、その石灰分が染み出すなどの原因で、そこだけが周りの地層より硬い「ダマ」状になっているものを指す。
  4. 公卿・曹源寺の「拭眼石」:寺発行の「曹源寺略縁起」によれば、その石を撫でてから目をこすると眼病が治るとの伝承があるそうだが、「謎の伝承であり、どの石であるかも不明」だそうな。だめぢゃん。なお、「タウンニュース」には「眼拭石」とあったが、寺のパンフ(略縁起)では「拭眼石」だった。
  5. 吉井の「飛石」:吉井安房口神社の御神体の磐座(いわくら)。巨石に大きな穴が開いていて、その口が安房国を向いているというので「安房口」、また安房国から飛んできたというので「飛石」とも言うとか。
  6. 三戸の「三石」:これも小坪の「鍋島石」同様、江戸城普請のため運搬中に水没してしまった石材であるらしい。三浦市三戸浜海岸には「サンコロ石」「天神丸」と呼ばれる(元)石材が、それぞれ3個ずつあるとか。そのどちらかが「三石」ということか。
  7. 小網代・白髭神社 の「金鳴石」:小網代・白髭神社社殿の横に置かれている細長く大きな石で、叩くと金属音がする由。「鳴石」「カンカン石」とも呼ばれているらしい。

所在自体が判らなくなっているものが混じっているのがなんだかもう。

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砂糖・油・揚げ

●5月1日。メーデー。

「立て万国の労働者」方面のメーデーは、キリスト教以前からのヨーロッパの祝祭である五月祭が起源であるそうな。

なお、救難を呼びかけるメーデーは5月とは何の関係もなく、フランス語の「助けて!(M'aidez!)」。

●ということで、何ともお久しぶりでございます。

特に3月末から4月前半は、それこそ救難の「メーデー」状態で、ブログ更新も模型製作もなかなか手が付けられなかった。

理由の第一。

昨年度は地域の自治会役員(会計担当)を拝命しており、会計報告の作成で、年度末が修羅場化した。

実際のところ、「会計業務」というもの自体にそれなりに慣れていれば、そうでなくても日々の出納をきちんと管理して帳面に付けていれば――そもそも自治会のお金の出入りなんて、地域全世帯からの自治会費集金の集計の手間以外にはそれほど面倒なこともなく、問題など起きようもないのだが、「あー。今忙しいから、後からまとめとこ」なんて思って後回しにしていたものが降り積もり、結局、最後にそのシワ寄せがドンと来た。

単純な計算間違いとか記載漏れとかもあってなんだかんだとやり直しの末に、やっと会計報告をまとめて監査のハンコも貰い、一件落着。と思ったその夜に、念のためにと口座と手持ちの当座現金をもう一度数え直してみたら、合計金額が4万円ほど足りない。

「や、やばい……これって、オレが補填しなきゃならないのか?」

と青くなったのだが、しばらくして、「年度内の収支に含めること」と言われたものの、未入金の補助金が4万円あったことを思い出してようやく人心地がついた。

4月20日土曜日の自治会総会をもって、新年度役員に全て仕事も「役員グッズ一式」も引き渡して、ようやくお役御免に。ふわぁ。自治会役員なんて、そうそう引き受けるもんじゃねぇなあ(といっても、回り持ちなので逃げられない)。しばらく、計算が合わない夢を見そう。

●当「かばぶ」の更新が滞っているのは、上記のバタバタに加えて、今年から当家のプロバイダーをJCOMからniftyに変更したことも一因になっている。

niftyのココログを利用しているのに、プロバイダーをniftyに替えて更新が滞るのも変な話なのだが、これは、もともと「niftyの非ユーザーとしてブログ用に登録したアカウント」と、「新たにプロバイダー契約して設定されたアカウント」が別々に存在しているためで、niftyのwebメールを使う際と、ブログを書く際とでは、その都度ログアウトしてアカウントを切り替えないといけない。これが地味に面倒くさい。

この際、ブログ用のアカウントを新しいアカウントの方に変更して一本化したいのだが、どうもその方法が(あるのかないのか段階から)わからない。

●というようなバタバタもなんとか片付いて、ぼちぼち模型製作も復活中。直近の作りかけだけでもいくつもあって、よりどりみどり!(そんなん誇ってどうする)

とりあえず、尾藤さんの「パンツァーメモ」で現在進行中のII号戦車A/B型工作記事にアテられて、IBGのII号戦車の砲塔に追加工作をしてみたり。今々は、「あまり深く考えずに工作したい」ということで、ハセガワの1:8「ル・ローン」(航空機エンジン)をいじり中。いずれも、工作記事は改めて。

Img20240402170226 ●4月初め、仕事で都内に出て、帰りに有楽町の「わしたショップ」(沖縄県物産公社のアンテナショップ)に寄る。以前は旧プランタンの並びにあったのだが、現在は有楽町駅前の交通会館1階。昨年初めに移転したのだが、移転してから行くのは初めて(というよりも、以前の場所に行って「ありゃ? なくなってる? そういえば引っ越したんだっけ?」とwebで検索して行き直した)。

いくつかお菓子だの食材だのを買って、ついでにサーターアンダギーを買い食い。片方は「ピーナッツ」でもう片方が「黒糖」。

「サーターアンダギー」という食べ物の名前を初めて知ったのは「あずまんが大王」だったかも(ひさしぶりにこの書名を思い出した)。

今では関東でも、時折売られている場所があるサーターアンダギーだが、「わしたショップ」では店頭で揚げたものを売っているのがメリットで、外側がカリッとしたままなのが嬉しい。タイミングがよければ、揚げたてアツアツのものを食べることもできそう。

「沖縄ドーナツ」と呼ばれることもあるサーターアンダギーだが、名前の直訳は「砂糖(サーター)油(アンダー)揚げ(アギー)」だそうだ。最もメインの材料であるはずの小麦粉の立場は……?

●4月最後の土曜日(というよりもGW初日?)、兄とドイツ人Pと3人で鎌倉ハイキング。今回はP家族は不参加とのことだったので、ひたすらがっつり歩く。天気はあまりよくないという予想で、実際に朝のうちは降っていたが、小雨程度で延期にすると「この程度で!」とPがむくれるのでそのまま決行。幸い、歩き始めた頃はもう止んでいて、むしろ暑すぎずによかったかも。

当初は「駅ナカの店で何か食べる物を買って行って、山の上で食べる?」なんてことも考えて、大船駅で待ち合わせたのだが、「せっかくしらすの季節だからしらす丼を食べよう!」ということになる。

北鎌倉スタートで、まずは浄智寺を散策。そのまま源氏山~大仏ハイキングコースと歩き、長谷に降りる。予定通り、長谷でしらす丼を食べる。美味。ちなみに私とPは生しらす丼、兄は釜揚げしらす丼。

そのまま鎌倉の旧都を横断し、金沢街道方面へ。途中、長谷と雪ノ下のドイツパン専門店「Bergfeld」でプレッツェルとスティックを買い食い。以前この店のプレッツェルの写真を見せた時は「穴の大きさが違う」と文句を言っていたPだが、家族にも食べさせると言ってあれこれ買い込んでいた。

なお、雪ノ下の店を出てスティックを齧りながら歩いていたところ、残り数センチをトンビに強奪された。この「天然ヤーボ」の襲撃は、この界隈では日常茶飯であり、私もこれまでに数回やられていて、それなりに注意をしているつもりなのだが、それでも「ついうっかり」の隙を狙われる。

報国寺と杉本寺をハシゴした後、バスで駅前に戻り、市役所前のスタバで休憩。さらに亀ヶ谷坂切通を超えて歩いて北鎌倉に戻り、大船の「鶏恵」で焼き鳥などつつきながら酒を飲む。

●この春の「近所の野山のおすそ分け」総括。

(1).春先一番手のフキノトウ。収穫時の写真は撮り忘れた。フキ味噌と天ぷらで消費。

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(2).ノビル。久しぶりに我が宝剣エクスカリバー(ただの根掘り)を取り出してきて、2度ほど収穫に行った。意外に根の玉(球根)が大きいものが採れた。例年は、手軽に出汁醤油とかめんつゆとかに漬けるのだが、今年はちょっとひと手間で、甘酢を作って漬けた。葉の方は例によってお好み焼き粉で「適当パジョン」に。

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(3).アケビの芽。4月中、4度か5度ほども採ったかも。毎度結構大量に収穫。一度だけドレッシングで、あとは例によって「大量のアケビ入り卵かけご飯」で。写真の卵かけご飯の付け合わせは甘酢漬けのノビル。

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(4).ハリギリの芽。今年は珍しく、2度(2か所で一度ずつ)収穫できた。天ぷらでいただいた(右写真の上のもの)。

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(5).イタドリ。いつもは「皮を剥いてから下茹でして、一晩水にさらしてシュウ酸抜き」という下処理をするのだが、「それだと、どうも食感のシャキシャキ感が損なわれる――下茹で無しで塩漬けのほうがいいかも」という、「逗子拾い食いの会」仲間のTannoさんの意見に基づき、今年の収穫はそのまま塩漬け冷凍に。半分だけ、数日前に「ピリ辛メンマ風炒め」にした。確かにこっちのほうがシャキシャキ感が生きていてよいかも。

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●少しだけ模型話。

アカデミーからI号戦車B型が出る(とりあえず国内入荷はまだ?)

I号B型は、イタレリのキットは発売時期を考えればなかなかの佳作キットではあるものの、今の目で見ればあちこち古さとか考証不足が目立つし、その後出たドラゴンのキットは寸法的に「どうしちゃったんだよ」レベルでおかしい代物だったので、新作が待たれるアイテムだった。

(追記:セータ☆さんに言われて、TAKOMもつい最近新製品でB型(というか、A・B型のセット)のキットを出しているのを思い出した。限定版でバラ売りもあるそうなのだが、最近あまり模型屋に行っていないこともあって、どちらも見ていない。レビューを見ると、車体・砲塔のクラッペ周りのネジ/リベットのA・B型間の差も、車体前端のギアハウジング部底部の平面も表現されているし、それなりによさそう)

そんなわけで、アカデミーのキットはなかなか期待……の一方で、前後して「タミヤからI号戦車(B型?)が出るらしい」というニュースも飛び込んできて、急に何だか妙に"恵まれた"状況に。もちろん、どちらも手に取って見たことはないが(そもそもタミヤのキットは発売の確報すら入ってきていないが)、アカデミーのものは、写真を見る限りではそこそこよさそう。転輪も、リム部のリングが別部品になった、トライスターに倣った処理のようだ(タミヤは部品数を増やしたくなくて一体にしそうで少し心配)。

ただ、「え、なんで?」と思うのは、I号戦車に加えてツュンダップKS750サイドカーがセットになっていること。KS750は戦争中盤になって登場したものなので、I号戦車の"付け合わせ"としては、いささか不似合い。箱絵も、電撃戦当時(ポーランド戦時)の塗装とマーキングのI号戦車の隣にKS750がいて「おまえはクリスチャン・ラッセンかっ!?」と言いたくなる構図。

※クリスチャン・ラッセン:一頃、秋葉原の名物だった「エウリアン」の定番商品である版画の作家。ありえない密度・取り合わせの海洋生物+風景詰め合わせセットみたいな絵をよく描く。

もっとも、こういう「変な組み合わせ」セットの模型というのは過去もそれなりにあって、例えばニットー1:35のケッテンクラートは37mm対戦車砲を牽引していたし、フジミ1:76のI号戦車は75mmPak40対戦車砲付きだった。ニットーのI号戦車も、BMW R75とキューベルワーゲン付きだったかな。

●もっとも、ツュンダップKS750サイドカーは、1:35インジェクションキットとしては、そこそこ楽しみに思う人もいそう。

大戦中期以降のドイツ軍主力サイドカーは、双璧であるBMW R75とツュンダップKS750の両方とも、タミヤとイタレリからキットがあるが(タミヤのツュンダップはオートバイ単体のみだったかな?)どちらも結構古い。BMW R75は、その後ライオンロアから新キットが出たが、ツュンダップKS750は出ていなかったはず。

ツュンダップといえば、大戦初期から使われていたKS600サイドカーがタミヤから発売間近で、個人的にはこちらのほうがちょっと欲しいかも。大戦初期型のオートバイ/サイドカーは、ズベズダのBMW R12もちょっと欲しいと思っていたのだけれど、買ってないんだよね……。

ちなみに、ツュンダップの大戦初期型オートバイのインジェクションキットとしては、かつてVulcanからK500とK800が出ていた(K800のオートバイ単体キットのほうは持っているが、プレス済みエッチングのスポークが入っていたりして、なかなか素敵)。

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ずしのむし

●すっかり御無沙汰ですが生きてます。

(前回も書いたが)季節労働の追い込みはいよいよ切羽詰まってきており、地域の自治会役員の仕事も滞っていて、もう泣きそう。

そして、先日ケン太さんからコメントを頂くまで開催日を忘れていた「東京AFVの会」が、もう明日(それ以前に何度かネットで確認して、「今年はだいぶ早いぞ」と思っていたのに)。行けるかどうかは今日のこれからの頑張り次第? 行けるとしても、当然ながら、持っていく完成品は何も無し。

●表題の話。

当ブログにもしばしば載せているように、あちこち歩き回る合間に虫(主に昆虫だが、その他の小動物含め)の写真を撮るのが、模型ほどではないにしろ趣味の一つ。

写真それ自体はまったくの我流だし、機材も何も追加していないスマホのベア状態の撮りっ放しでしかないのだが、それでも、「数撃ちゃ当たる」式で、たまにはなかなかいい(自画自賛)クローズアップ写真が撮れる。

そんな写真が、「まあまあ」以上を選んでも300~400種類分くらいは貯まってきたので、特にご近所(逗子市内+α)のものを、写真と短い解説文でまとめておきたいと思うようになった。逗子に引っ越してきてからすでに30年近く、虫の写真を好んで撮り始めてからでも10数年は経っているが、その間にも、「最近、アレ見ないなあ」とか「やけにアレが増えてきたなあ」など、変化を感じることも増えて、何かしら記録に残す意味もあるのでは、と考え始めたのも理由のひとつ。

実を言うと、数年前にもそう思って何ページか分は試しに作ってみたのだが、2年前?のHDDクラッシュで見事消失。もっともその後も虫の写真は貯まり続けているので、「なんとかしとこか」という気持ちがまたもたげてきた、という次第。

Sample01改めて1ページ作り直してみたのが右だが、もともとレイアウトのセンス等はあまり備わっていないので、「暫定の暫定案」程度。今考えているところとしては、

  • 制作に個別に手間は掛けたくないので、できれば統一フォーマットを作って、そこに写真と文章をはめればOKという形にしたい。
  • ただし、写真は横位置と縦位置のものが混在している(撮った時の対象の姿勢などにも関わっているので、これは仕方がない)ので、少なくともそれぞれ用のフォーマットは必要になる。
  • また、使っているスマホの機種変更によって、縦横比が違う写真がある。できればトリミングなどの余計な手間は掛けたくない(が、そのまま使うとなると、ここでまたフォーマットが2種増えてしまう)。
  • できれば「写真1枚+文章」に収めたいが、種によっては2枚以上の写真を使いたいものもある(性的二形の差が大きいとか、翅の裏表を見せたいとか)ので、それへの対応も課題。
  • とりあえずはPDF形式にしてデジタルで保存するだけでなく、プリントしてバインダー形式にしておく?(と、目・科・属別に整理した時に、後から追加しやすい)

などなど。

Img20231005163910 ●相変わらず、プレッツェル(ブレーツェル)のマイブーム継続中。

前回記事で、スナックタイプのプレッツェルのトルコ産のものを紹介したが、パンタイプのプレッツェルも、横浜駅CIEL内のパン屋、トムキャット・ベーカリーでも売っているのを知って試してみた。

見た目はちょっとふっくらした感じ(お店のサイトに出ている写真とずいぶん感じが違うのはどうしたわけだろう?)。食べてみた印象は……。

「普通に美味しい塩バターパン」

の感じが強い。いや、一般的にはこっちのほうが「美味しい」と思う人は多いかもしれないんだけど、正統的な「ブレーツェル」感は鎌倉の山田さん(Bergfeld)に負ける。でもって、私は山田さんのほうが好き。

Img20231102132608 ●模型話もちょっと。

(割としばしばそんなことを言っているが)仕事が煮詰まっているときは「しっかり考証しながら工作を進める」のではなく「無心に単純作業をする」のを息抜き代わりにすることが多い。

今回それで取り出したのは、ハセガワの1:8「ル・ローヌ110馬力エンジン」。

同社がかつて出したミュージアムモデル(と銘打った)、フォッカーDr.Iからの別売で、同じくフォッカーDr.I搭載のシュパンダウ機銃、シリーズの別製品ソッピース・キャメルF.Iからの別売として、クレルジェ9Bエンジンとヴィッカース機銃も出ていた。

その昔、シュパンダウとヴィッカース機銃は作った(そしてどこか行ってしまった)。クレルジェは未組立で棚で仮眠中(熟睡中?)。

ル・ローンは初期のもっと低馬力のものも含め、多数の航空機に搭載された大ベストセラーのフランス製ロータリー・エンジン(マツダのそれではなくて、「エンジン自体が回る」という意味のロータリー)。フランス製なのに、なんで敵国ドイツのDr.Iに載ってるねん、という話だが、これは第一次大戦前にきっちりライセンス契約が結ばれている。もっとも、110馬力の9Jが開発されたのは戦争が始まってからだから、やはり若干のパチモン要素はあるかもしれない。

個人的には、ハセガワは(もちろん国内メーカーだけにある程度以上の質は保持されているものの)「ちょっと信用ならないところがある」印象があるメーカーだが、このル・ローンはそれなりによくできていると思う(と、言い切れるほどル・ローンのエキスパートというわけでもないが)。とはいえ、組立上の一大課題は、張り合わせ式のシリンダーの、細かいフィンの間にしっかり張り合わせラインが出てしまうこと。

ナイフでほじほじというのも間に合わないし、極細のヤスリも入らないので、結局は800番のペーパーを2つ折りにして、その折り目部分を突っ込んでヤスリ掛けをした。

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左写真、左側が作業後、右側が作業前。それなりに目立たないレベルまで消せていると思う。

なお、数日前、この作業をしながら何の気なしにシリンダーの数を数えたら、本来9本あるべきところ、8本しかない! 作業の途中で失くしたのか? それとも、そもそも過去いじっているときに、どこか別の場所に間違えて入れてしまったのか? ……と思って焦ったのだが、しばらくして、自分が座っているすぐ脇の、別の模型箱の上に1つぽつんと立っているのを発見した。

というわけで、めでたく9本に戻った記念撮影が右写真。手前右に転がっているのは、ル・ローンのシリンダーのヤスリ掛けの前に作っていた、SU-100用の増加燃料タンク。「それこそ、パーツを張り合わせるだけだろう!」と言うなかれ。SU用のタンクはちょっと面倒なのだ(という話はまたいずれ)。

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シブリ汁に挑戦

●カワセミというと山奥の清流にいるようなイメージがあるが、逗子・鎌倉近辺では、実はそれほど珍しい存在ではなく、街の中を流れる川辺で時々見かけることがある。

とはいっても、ブルーメタリックに輝くその姿はやはり格別で、出会うとなんだかとても素敵なご褒美を貰ったような気になる。

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上2枚は、3日日曜日の夕方、鎌倉の本覚寺門前、滑川(夷堂川)で見かけたカワセミ。ロケーションとしては、鎌倉駅から歩いて5分もかかるかどうかという、まさに街の中心部。

夷堂橋を渡っている際にふと川面を見下ろしたら、やたら機動性のよさそうな青いキラキラのロッテ(2機編隊)が高速で飛び去って行くのが見えた。しばらくすると、番と思われる2羽のうち1羽だけが戻ってきて、川べりのススキに止まったので、スマホのソフトウェア的ズームで無理矢理拡大して撮った。

そのせいで粒子も荒いし、せっかくの瑠璃色も飛んでしまって「まあ、へちゃむくれた鳥がいるわな」くらいにしか写っていないのが残念。

いつか間近に撮らせてもらえる機会があるといいなあ。

●先月書いたプレッツェルの話の続き。

当初の、「一回食ったら満足すると思う」という予想に反し、なんだかずるずるとはまってしまって、その後2度3度と、鎌倉のUnionでプレッツェルを買って食べている。ついでに鎌倉のドイツパン専門店(ベルグフェルト/Bergfeldという店名。初代社長が山田さんだそうなので、まさか苗字直訳?)で、パンタイプのプレッツェル(こちらは特に「ブレーツェル」と呼びたくなる感じ)も2度ほど買って食べた。

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パンタイプとスナックタイプでは食感は違うのに、味はそっくり。ちなみにパンタイプは、これまた細いところはカリカリ、太いところはもふもふで、1つのなかで食感が異なる。またパンタイプの方は(特にこのお店のものは)塩が一番太いところにだけまぶされているので、細い方を少しかじっては太い方で塩味を補給という、「こなちゃん的コロネの食べ方」みたいな食べ方が必要になる。ばるさみこ酢~(昔懐かしい「らきすた」)。

Img20230822185848 ●続けて食い物関連。

先月下旬、シブリ汁(冬瓜のスープ)を作ってみた(シブリ=冬瓜は、奄美大島の島言葉)。

もう10年以上前、叔母に御馳走になったシブリ汁がやけに美味しくて記憶に残っていたのだが、冬瓜自体がデカくて買っても持て余すし、そもそも冬瓜を料理したこともないし……。と、季節になるたび、ただ横目で見ていたのだが、逗子駅前のスーパーで1/8割を安くで売っていたので、つい購入。適当目分量レシピで、なんとかでっちあげてみた。

ネットで検索してみると、沖縄の「シブイ汁」は基本、塩味ベースらしいのだが、叔母に作ってもらった「シブリ汁」は醤油味。奄美のシブリ汁は基本そうなのか、父母の郷里の集落がそうなのか、あるいは叔母が適当にそうしたのかは不明だが、ここは記憶通りに醤油ベースで。冬瓜はとろとろに、なかなか美味くできたとは思うけれど、やはり叔母の作ってくれたもののようにはいかない。ぎゅっと鶏の旨味が凝縮されたような味は、田舎の地鶏じゃないと出ないのだろうと思う。もっとも、次に作る機会があれば、今回よりもさらに少しは美味くできそうな気もする。

ちなみに、叔母に作ってもらったシブリ汁を食べた話はこちら

(シブリ汁を作ったのとは別の)叔母の誕生日で、川崎の実家に親戚が何人か(ドイツ人Pの家族も)わらわら集まって、という状況だったらしい。その時誕生日だった叔母は昨年死去。シブリ汁を作ってくれた方の叔父叔母夫妻も現在は体調不良。母は老健に入所していて、一時の危機的状況は脱したものの楽観視してよい状態でもない。もうああやって集まることもないのだなあ。

●以前の記事にも(そして上にも)書いたように、冬瓜は父母の郷里である奄美大島の言葉では「シブリ」、沖縄では「シブイ」。

ちなみに「魂」は沖縄では「マブイ」だが、奄美では「マブリ」というようだ。島唄の「行きゅんにゃ加那節」に、「吾きゃ加那やくめが生きまぶり/私の愛しい御方の生き霊(ではないだろうか)」という歌詞がある。

ウチナーグチの単語末の「i」が、奄美のシマグチでは「ri」になるという、何か法則性みたいなものがあるのかどうかはよくわからない。

●夏の夕の富士山2景。

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ともに8月31日、逗子・披露山から、わずかに時間差・高低差付きで撮影したもの。

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蜂ロボ

Img20230709165704 ●9日日曜日夕方、(小坪高角砲台で何度も話題にしている)披露山の“七曲り”の山道を下ろうとして、雨で湿ってぬめっていた岩の表面で足を滑らせ、派手に転倒してしまった。

右は転倒直前、披露山山頂下の駐車場側から、山道を見下ろして撮ったもの。この直後、この写真の真ん中あたりで滑った。この写真だとよく判らないが、そこそこ傾斜があり、転んだ拍子に頭を打って脳震盪を起こし、眩暈と吐き気でしばらく起き上がれなかった(一度起きようとして写真左の藪に半ば突っ込んだ)。

少し休憩していたら眩暈も吐き気も収まったので普通に歩いて帰宅。ただし転んだ時に右手を突いて数か所に切り傷+手首を捻ったらしく痛み、ズボンの左側は泥だらけ。手首はその後もじんわり痛く、一晩明けたら右手首から先がゴム手袋に空気を入れたように腫れてきて、しかも手のひら側がうっすら青あざになってきた。

当然キーボードも打ちづらく、仕事の文章もこのブログもほぼ片手打ち。このところすっかり更新頻度が落ちているのに、こんな時にわざわざ書いてるのも、我ながらどうかと思うが。

なお、転倒時に右手に持っていたスマホは、(右手自体はひどい有様なのに)ケースの隅を泥で汚しただけで済んだ。下手したらバキバキに破壊するところだった。

近辺の山歩きは最近の私の道楽の一つだが、年齢的に足腰も頼りなくなっているかも(もともとあまり運動神経もよいほうではない)。そろそろ、一人でふらふら山歩きに行くなって話かも。かもかも。

●近世の東海道は戸塚とか保土ヶ谷とか、もっと内陸を通って江戸に向かうわけだが、律令時代の古東海道は、この辺りを通って横須賀に抜け、東京湾を渡って房総半島に上陸、常陸の国に向かうという道筋だったそうだ。上の披露山の“七曲り”が、その古東海道の一部だったのではという話もある。

ただし、律令時代の古東海道は、道幅広く極力直線的に整備されていたと(どこかで)読んだ記憶があり、それを考えると、この七曲りの山道が古東海道だったというのは、ちょっと無理がある気がする。具体的に街道遺構のようなものが発見されたという話も聞かない(私が知らないだけかもしれないが)。

もっとも、古東海道が逗子を通っていたとすれば、考えられる道筋は名越か姥子台~披露山程度しかない。一方、南の逗子・葉山の境界尾根上には、関東地方有数の規模の前方後円墳2基(長柄桜山古墳群)がある。規模、様式からヤマトとのつながりが深いことが伺え、東西交通の要路を見下ろす位置に作られたのでは考えられている。これは、その後の古東海道もこの辺りを通っていた傍証となる。

●その披露山の西端、小坪の漁港から見れば突き当り山際の長い急階段を上ったところに、天照大神社という神社があり、これが小坪村の総鎮守であること。それとは別に、山の下に須賀神社(小坪天王社)という神社があって、これは天照大神社の境外末社(お寺でいえば塔頭とか末寺とかの感じ?)であること。小坪村の村祭である7月の「天王祭」は、総鎮守の天照大神社ではなく、須賀神社のほうのお祭であること。

――については、以前にもちょっと書いた。

その須賀神社の神輿が老朽化してきたとかで、山の上の我が家のある地区でも、修繕費用の募金のお願いが回覧板や地区の掲示板で告知されている。須賀神社の祭神スサノオノミコト(の神輿)が葉山・森山神社の妻神クシナダヒメを訪ねる三十三年祭の次回も数年後に迫っており、それまでに修繕を終えたいらしい。

ちなみに、うちの娘がまだ小さかった頃、「山の上の(新興住宅地の)住民はよそ者だから祭には参加できない」と言われたことがあり、個人的には「どの口が!」という気持ちもないわけではない。が、近年は山の上の子どももお囃子の練習に混ぜてもらったりしているようだ。高齢化・少子化で、漁港の人間だけでは祭も維持しづらくなっているからと言えばそれまでだが、少なくとも、今の若い世代には変なこだわりもわだかまりもないと思うし、うまい具合に協力して祭を維持できていければいいね、とは思う。

●とにかく手がそんな具合なので、何をするにも不自由。ヒマネタで、IBGのTKS 20mm砲型に付属の「デブでヒゲのポーランド士官」の話でも書こうかと思っていたのだが(SU-100についてはけが以前に目立った進捗がない)、細部写真を撮るのに苦労するので、またいずれ。

●ネットで拾ったニュース。

日本工業大学において、小型ドローンを使用した人工授粉実験が進んでいる由。記事はこちら

ミツバチやマルハナバチなど、自然界のポリネーター(花粉媒介者)の減少は著しく、将来的な食糧生産にも深刻な影響があると考えられている。もちろん、この実験は自然界のポリネーターを補うなどというスケールの大きい話ではなく、(飛行の安定と制御と都合を考えても)限られたハウス内でのことなのだが、小型ドローンがハチの代替として多数飛び交う空間は、空恐ろしいような、見てみたいような。

記事には「ハチや人手による従来の方法と比較して着果率が約10%の改善」とあり、「そもそも、ハチと人手が同じ効率なのかよ!」と脳内突っ込みを入れてしまったが、これは、そもそも対象のトマトは自家受粉が可能で、単純に花を揺らすだけで受粉作業を完了できるから、というのが理由になっていそう。小型ドローンがいちいち花に綿棒を突っ込んで受粉させたりはしないのね……。

なお、数年前の一時期、逗子でぱったり姿を見なかったトラマルハナバチだが、最近は(以前より少し少ない気はするものの)普通に見かけるようになった。善哉善哉。

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姿を見かけなかったのは、連続の台風で山が滅茶苦茶になった2019年のあとの2年ほどだったと思うので、営巣地が軒並みやられてしまったのかもしれない。

●名越の山道(大切岸下)で、アホでかいキノコが群れて生えているのに遭遇する。

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昨年も同じ場所によく似たキノコが生えていて、環境省「いきものログ」の種名調べ支援で「オオシロカラカサタケ」と同定してもらった。これもそうだと思う。なお、以前はこの近くでよく目にしていた、やはり白くて大きなキノコであるシロオニタケは、ここ数年見ていない。

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サヨナラ、ポスト(3)

●26日金曜日。

お隣・葉山町の現存丸ポストのうち、県立近代美術館葉山そば(葉山町一色1657、ポスト番号123)のものが、今月末で撤去されてしまうという話を聞いて、「最後の雄姿」を見に行く。

我が家から歩いて葉山御用邸前往復。行きは内陸コース、帰りは海岸周りコース。

この際、葉山の現存丸ポストをまた一通り確認しておきたい気もあったのだが、自宅を出たのがすでに3時に近く、消えゆく主役にたどり着くまでに日が傾いても嫌なので、ルート上にあるもののみ再確認した。残りの3基、知らないうちに撤去されたりしてないだろうなあ。

葉山町の丸ポスト(郵便差出箱1号(丸型))は、私が初めて同町の「丸ポスト巡り」をした2018年6月には、全部で9基あった。

しかしその後、2基が撤去。今回さらに1基撤去が決まり、今月末で6基にまで減ってしまうことになる。逗子市内の4基も、いつまで無事か。

▼県立近代美術館葉山そば(葉山町一色1657、ポスト番号123)の丸ポスト。今月末で撤去が決定しているもの。

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御覧のように、「お店の顔」的存在ではあったのだが、この店自体が営業しているところを見たことがないので、風早橋の「たねや」同様、店ごとなくなってしまうのかもしれない。ポストの後ろに掲げられた「赤いポスト」の文字も消えかけているのが侘しい。

●その他今回改めて確認した葉山町内の丸ポスト。

▼向原交差点脇(葉山町堀内1825、ポスト番号108)。

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隣がアジサイなので、この季節が一番見栄えがする。

▼旧役場前・セブンイレブン脇(葉山町一色1818、ポスト番号129)。

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古めかしい丸ポストと、新しいコンビニとのミスマッチな組み合わせが面白い(といっても、セブンイレブンも、もう日本で展開を始めて50年近いが)。

▼しおさい公園近く、元葉山一色局前(葉山町一色2095、ポスト番号124)。

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向原交差点脇のポストはアジサイの隣だったが、こちらはイヌビワ。

●最近丸ポストが撤去された跡地二つ。

▼風早橋信号脇、葉山町堀内671。撤去直後の記事、「サヨナラ、ポスト(2)」。

撤去直後は更地に根石だけ残っていたが、その後(22年春?)代替の箱型ポスト(たぶん郵便差出箱10号)を設置。ポスト番号は、丸ポスト時代のものをそのまま引き継いで「109」となっている。今回改めて観たら、「たねや」跡地には新たに不動産屋(の支店)が建っていた。

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再建直後(右写真)に比べると、ポスト設置位置は新しい建物に合わせて逗子側に数メートル移動しているようだ。

▼森戸神社前、葉山町堀内1047。撤去直後の記事、サヨナラ、ポスト」。

元ポスト番号121。撤去後しばらく根石が残っていたが、今回見たら、その根石もなくなっていた。

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Img20230526173641 ●葉山の元町近くのとあるお店?の外壁に掛かっている「煙草小賣所(小売所)」の看板。以前から通りかかるたびにちょっと気に掛かっていたもの。

ネットで調べてみると、1949年の専売公社発足前、大蔵省専売局時代に発給していたものらしい。

「三重県総合博物館」のページに、ある程度の解説があった。同博物館ページに掲載された写真は、右の「赤地に白文字」ではなく、「白地に黒文字」。ホーローではなく木製のものもあったそうだ。

右は、建物は新しいので、それ以前にあった?古い煙草屋のものを引き継いで掲示しているらしい。ちなみに、この隣には専売公社時代の煙草屋の看板も掛かっている。

●26日金曜日は、4年ぶり?の逗子海岸花火大会だった。

上のポスト巡りの帰り、逗子海岸を通りかかったが、6時前後で海岸は御覧のような感じ(大会そのものは7時半スタート)。

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湾に3隻の打ち上げ船が出ていて、右写真はその1隻から、開始前の「案内花火」(正式名称知らず)が打ち上がっているところ。ちなみに私は花火は観ず、海岸に出掛ける近所の人らとすれ違いつつ帰宅。

なお、大会開始直前に、千葉で比較的大きな地震が発生した。幸い、「津波の危険は無し」ということで済んだが、もしも津波注意報/警報など出たら、海岸から内陸に向かう道筋が数本しかないため、混乱~パニックによる事故もあり得たと思う。

●マダケのタケノコ、今年の初収穫。

タケノコの伸びというのは大したもので、数日前には「まだ気配もないなあ」などと思って見ていたのに、気が付いたらいつの間にかニョキニョキ生えていた。

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下茹でして、大半は水煮状態でジップロックで保存。近くピリ辛メンマ風炒め物にする予定。1本分だけは焼きタケノコにして頂いた。

以前、単に採ってきたままを焼いたら、ややえぐみが残っていたので、今回は下茹でしてから(とはいっても、ヌカなどは入れず単純にお湯で煮ただけ)オーブントースターで。ある程度焼いてから、醤油+酒+みりんのタレを付けて再度ちょっと焼いて仕上げたが、一度付けただけだと味付けが薄い。えぐみもまだちょっと残っている感じ。素材は十分に美味しいので、「焼き」に関しては、なお料理法の研究の余地あり。

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大乙嫁語り展

●21日日曜日、息子のところのチビの(保育園の)運動会があり、本郷台まで出かける。

なにしろ保育園なので、ほとんどよちよち歩きの幼児からいて、その年代層も混じった演目の場合は、本人がボーっとしているのを大人が抱えて強引に進行させたり、常にどこかで大声で泣き叫んでいるのも複数いたりで、なかなか混沌とした状況。

うちのチビは、もうそこそこ大きいので、その辺は大丈夫。体操で一人だけテンポがズレていたり動作が逆だったり、かけっこが意外に早かったりで、それなりに見ていて面白かった。

Img20230524120650 ●折よく、本郷台駅前のあーすぷらざ(神奈川県立の公共施設)で「大乙嫁語り展」というのをやっていて、運動会帰りにいそいそと見に行く。

というより、私が「乙嫁語り」を読んでいるのを知っている息子から、当日に「こんなのやってるよ。行けば?」と教わって、初めてそんな催しをやっているのを知ったもの。偉いぞ息子よ。おかげでせっかくの機会を見逃さずに済んだ。

●「乙嫁語り」は森薫によるマンガ作品で、エンターブレイン刊の漫画雑誌(「Fellows!」→「ハルタ」→「青騎士」)に連載。単行本は現時点で第14巻まで出ている。

19世紀半ば過ぎの中央アジアを舞台にした群像劇で、この地域の民俗を調査する若いイギリス人、ヘンリー・スミスを狂言回しに、各地の「乙嫁」(特に第一の「乙嫁」であるアミルさんと夫のカルルクを中心に)とその周辺の人々のあれやこれや(さらには人間からも離れて自然)を描く。長編第一作でヴィクトリアン・メイドを描いた「エマ」に続いて、同作者の趣味全開。そして描き込み全開。私が、単行本が出るたびに買っているマンガはいくつかあるが、その中でも気に入っている1本。

●会場は、専用の撮影機器は不可でもスマホでの撮影は可で、割と太っ腹。

もちろん、会場で直接観るならまだしも、スマホで撮って照明等が写り込んだ絵を見るくらいなら単行本見ろよ、という話なのだが、せっかく撮ってきたのでいくつか。

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まずは(カバー)表紙画集。ただし最後の1枚(夫sとじゃれるライラ・ライリ)は表紙ではない。どこに使われた絵かなー(会場で説明が添えてあったかどうかもちゃんと見ていない)。もちろん会場にはもっとたくさん展示されていた。

表紙はカラーの人物とセピア調の背景は別々に描かれていて、後から合成している由。会場では人物と背景がペアで展示されていた。

下は背景の一例と展示の様子。この背景は「うろたえるパリヤさん」(上写真の5枚目)と組になっている第8巻のもの。

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●カラーの群像。カバー裏表紙のもの。美しい(そして細かい)。

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実際の本では値段とかバーコードのタグとかが重ねられているし、若干のトリミングもあるので、一枚絵としてしっかり見られるのはよい。

もっとも、裏表紙までしっかり鑑賞していなくて、「えーっと、こんな絵あったっけ」などと思ったりしたので、大きな声で「愛読者」とは言えないかも。

●本編のモノクロページの原画はラフのコピーを添えて展示されていた。下は、アミルさんがカルルクのもとに嫁いできた、まさに物語の最初も最初、第一巻冒頭のシーン。

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よく見ると、ラフ段階では夫婦とカルルクの両親だけで、祖父母や姉家族が一緒ではなかったことが判る(現地で見たときは気が付かなかった。ボンヤリ過ぎる)。

●それぞれの絵にはキャプションとして「~が苦労した」とか、作者のコメントも添えられて、またその他に作者インタビューなどの掲示もあって興味深かった。下写真のように、執筆風景の動画も流されていた。

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最近はPC上でペンタブなどを使って描く漫画家が増えているが、この作者は昔ながらの手描き。「うわー。職人だなー」という感じ。

●アラル海湖畔編の双子、ライラとレイリのライラは「ライラとマジュヌーン」、ペルシャ編のアニスとシ―リーンのシ―リーンは「ホスローとシ―リーン」、どちらも詩人ニザーミーの作品で有名なペルシャのロマンスから名前を採ったんだろうなあ、と思う。なお、どちらも東洋文庫で読んだはずだが、話の中身はすっかり忘れている。

ちなみにエリック・クラプトン(デレク&ドミノス)の「レイラ(Layla)」は「ライラとマジュヌーン」をモチーフにしていて、名前は「ライラ」の英語読み。曲のおかげで、なんだか英語圏では「よくありそうな名前」に思ってしまっていたが、実はそうではないらしい。

「カレイドスター」の“お蝶夫人”、レイラ・ハミルトンさんは大富豪令嬢だが、実はお父さん、ああ見えて元々はロック野郎?

もっとも、サーミ由来のスカンジナビアの名前でも「Laila」というのがあるそうだ。ハミルトンという姓は主にスコットランドの氏族由来だそうだが、レイラさん一家はスカンジナビア系も入っているのかも(どうでもいい話)。

●閑話。

ここ一年近く、PCメール宛に届くフィッシングのメールが急増している。当初amazonを騙って届いたメールについては、昨年7月の記事でも書いた。

その後は、偽装対象のバリエーションもどんどん増えてきていて、

  • amazon
  • ETC利用照会サービス事務局
  • えきねっとサポートセンター(JR東日本ネットステーション)
  • 三井住友カード
  • PayPay
  • エポスカード
  • 楽天カード
  • 三井住友信託銀行
  • American Express
  • JCBカード

多くは「アカウントが失効するので情報を更新せれ」とか「不審なアクセス/怪しい注文があったので確認せれ」とかなのだが、中にはちょっと毛色の変わったものもあって、

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左は、キャンペーンに参加すると、かなりお得なポイント付加が得られるというもの。右は「受け取りポイントが増えます」という、一見どこが詐欺に通じるのかよく判らない通知だが、詳細を見るリンクをクリックすると何か抜き取りのステップに進むとかなのだと思う。ちなみに上は試しにhtmlを開いてみたが、下手をするとhtmlを開くだけでどこかに飛ばされる可能性もなくはない気がするので、普段は(確認する場合も)プレーンなテキストでしか開かないようにしている。

ちなみにこれらのメールは、多くがドメインが「.cn」という時点でニセモノなのがほぼ確定できるが(それ以前に使った覚えもないカードとか、車に乗らないのにETCとか)、たまに「.cn」以外のものもあるので注意が必要。

こうした「企業を騙る」ものとは別に、最近は続けて2通、

Subject: お久しぶりです。
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相変わらずお忙しくされていると伺いましたがお元気になさってますか?
また一緒にお食事でも行きたいですね。

Subject: 今日は忙しいですか?
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急ぎでは無いので、お時間ある際にお返事ください。
あっ、電話でも大丈夫です♪

という、差出人名無しのメールが来た(差出アドレスはdocomoの携帯メール)。

最初は、誰だか判らんけどウッカリなヤツだなあ、と思ったが、これまた、実は最近増えている返信狙いの迷惑メールだそうだ。「迷惑メールに返信してみた」体験談をネットで見てみると、返信すると(とりあえず当初は?)コピペながら「送信先を間違えました/済みません」→「これも何かのご縁」と話を繋いでいって、最終的に有料チャットやら有料サイトやらに誘導するらしい。迂遠だなあ。

ちなみに、「ヒマだから騙されたフリでからかってやろう」で返信するのは、こちら側のアドレスが使用中のものであると拡散する原因になってしまうので、控えたほうが良い。

●ここ最近の、近所の虫。

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1枚目:ナガサキアゲハのオス。名越切通にて。逗子には「黒いアゲハ」は何種かいるが、無尾なのはナガサキアゲハだけ。普通、昆虫は「オスが派手、メスは地味」ということが多いが、ナガサキアゲハはメスは後翅にかなり派手な斑紋があるのに対し、オスはほぼ真っ黒なのだそうだ。もちろん、昆虫自身の目で見ての派手・地味の基準は判らないけれども。

2枚目はコミスジ。3枚目の薄黄色の蛾はウスキクロテンヒメシャク(たぶん)。蛾の同定はなかなか面倒で、これも「シャクガの仲間かなあ」というのはとりあえず当たったものの、そこから先がまたちょっと苦労した(シャクガ自体かなり種類が多いので)。類似の近縁種もいるようなので、同定は「たぶん~かな?」レベル。4枚目はネコハエトリ。家の中でよく見るアダンソンハエトリよりも大きめかつ派手。

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1枚目:コマルハナバチのオス。2枚目:ニホンミツバチ。ニホンミツバチとセイヨウミツバチは、正確には後翅の翅脈の細部を見ないと判別できないのだが、この写真では、ごく微かにその部分が確認できる。

3枚目はオオスズメバチ。できれば近寄りたくない相手だが、この時は樹液に夢中だったのである程度近寄って撮れた。私の小指くらいの大きさがあったので、巣作り前の女王バチかも。

4枚目:こういう極小の蛾の同定は(上のシャクガよりも)さらに面倒。最初は、この「ジャンピング土下座」スタイルから、身近でよく見るヨツスジヒメシンクイと近縁で、つまりはハマキガ科かと思ったのだが、まったくハズレだった。カザリバガ科のカザリバ(たぶん)。これまた同じカザリバガ科で類似の近縁種がいるので「たぶん」が付く。

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