いきもの

帆船恋路のその後

●身内に不幸があったり、なんだかんだで仕事も低調、趣味の模型もすっかり手付かず。当ブログの更新もすっかり丸一か月も開いてしまった。

何とか徐々に復調したい所存。

●そんな中ではあるが、先の日曜日(19日)、逗子海岸で磯焼け対策のウニ採りイベントがあり、息子一家と参加してきた。息子のところのチビがサーフボードをなぜか「はんしぇんこいじー」という謎名称で呼ぶ話は前回書いたが、今回、海にいく途中で見掛けたサーフボードを指して「ほら、はんしぇんこいじーがあるよ」と言ったら、真顔で「さあふぼおどだよ?」と返された。

……子供が大人になるって早いね。ちぇ。

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小一時間の間に採ったウニは上写真のような感じ。おおよそ99.9%がムラサキウニで、わずかにバフンウニも混じっている。このウニは土だのなんだのに混ぜ込んで堆肥にし、農業利用に回されるらしい。その「ウニ堆肥」で作ったニンジンをお土産にもらった。

加えて、ちょっと大きめのウニも選って貰って帰ったが、身が細っていて、割る手間を考えるとイマイチな感じ。

●ついでに、晩春~初夏の近所の「野山の恵み」あれこれ。

5月はキイチゴの季節で、このあたりで美味しい野生のキイチゴ4種のうち3種が実る(もう1種のフユイチゴは冬のさなか)。以前は一番身近だったモミジイチゴは(よく食べていた斜面がコンクリートで固められてしまったので)今年はとうとう食べられなかったが、カジイチゴとクサイチゴはそれなりにたっぷり食べた。

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1枚目がカジイチゴ、2枚目はクサイチゴ。クサイチゴは山歩きのおやつに持って行った「小倉マーガリン」コッペパンにこれでもかとトッピングした(昨年末のフユイチゴ以上)。3枚目はキイチゴではないがやはりこの季節に美味しいクワの実。4枚目はグミの実。見た目はものすごく美味しそうだが、味はそこそこながら、後味の舌触りがちょっとヌメッとしていていまいち。

そして、梅雨時に入るころから旬になるのがマダケのタケノコ。

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今季はすでに5,6回は収穫して、ピリ辛メンマ風の炒め(2枚目)を筆頭に、天ぷら、土佐煮(3枚目)、焼きタケノコ、その他煮物や炒め物への投入など、だいぶバリエーション豊かに楽しんだ。穂先近くの柔らかい皮(姫皮)も別にとっておいて、スープ他の具として活用。CARDIのパクチースープに追加(4枚目)したのは個人的に結構アタリ。

●5月末、三浦アルプス北尾根ルートを歩いていて、途中で5,6匹、ハンミョウに遭遇した。北尾根ルートや二子山に行くと会える可能性は高く、ものすごくレアというわけではないのだが、それでも出会うと非常に「ごほうび感」がある。

最初の1,2匹はうまく接近して撮れなかったが、後半は近寄って、それなりに綺麗に撮れた。

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ほか、ここ最近出会ったトピックス的な昆虫ほか。

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1枚目。自宅を出てすぐの路上でのこのこ歩いていたコクワガタ。5月末。

2枚目。5月末、この近辺の山に行くとキアシドクガが多数乱舞しているが、これはそのサナギ。

3枚目。やはり5月末の定番、ラミーカミキリ。

4枚目。家の中でおなじみのハエトリグモと言えばツキノワグマ配色(黒に白い三日月)のアダンソンハエトリだが、これは真っ白に何やら織物のような模様(白大島ふう)。たぶんメスジロハエトリの雌。

5枚目。先週末に遭遇したムラサキシジミ。クローズアップで撮る前に逃げられたので、これは割と遠くから撮ったものをトリミング。そのため粒子が荒くて残念。

●CHINO MODELさんから、TKS用履帯の改訂版が届いた。連結可動式と、足回り一体成型式の2種。近々、きちんとレビューをアップ予定。

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春のあれこれ

●模型製作、激しく停滞中。それに合わせて、当「かばぶ」の更新もまるっきりご無沙汰になってしまった。

別に「模型いじりたい気分」が大きく減退したわけではなく、単純に仕事が滞って模型に手を付けられなかった、というところが大きい。なんとか一息ついたので、KV-2初期型の工作をぼちぼち再開予定。

●「いまさらかよ!」という感じもするが、先々月末(3月20日)の「横浜AFVの会(仮)」の写真を少々。

▼ミカンセーキさんのポーランド国内軍ヘッツァー「フファット」号とオチキス・マーダー。いつかは自分で作りたい気もしていたフファットだが、もうこれを見てしまうと手を出せない。もうちょっと舐めるようにクローズアップを撮っておけばよかった。将来、ケーブルドラムやごみ箱が並んだバリケード込みの状態を見るのが楽しみ(ちょっとした圧力)。

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▼めがーぬさんのハンガリー軍アンサルドCV35(指揮車仕様)とマチルダ。

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▼ケン太さんのエイブラムス。ケン太さん、いったい何両エイブラムスを作っているんだか。現用素人な私は、細かいサブタイプなどは全く判別不能。それでも、防盾周りのシーリングのテープを剥がした後とか、小物の質感などの芸の細かさには唸らせられる。

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▼ハラT青木氏のタミヤ48・38(t)と野田君の「バルジ大作戦」パットン。パットンは映画の仕様に合わせて細かく手を入れている、ということなのだが、私自身はよくわからない(基本、パンツァーリートを歌う場面しか知らないので)。

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▼時間を置いて写真を見直すと判らなくなってしまったが、1枚目のT-90(?)もミニスケールの作品だった気がする。それも含めて、小ささを感じさせない緻密なミニスケ作品がそこそこの数、出品されていた。2枚目のA-222自走砲はAM誌掲載の作例だったと思う。

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▼一方で大物は、1:16(?)のラジコンのパットン系(?)架橋戦車とARL-44。

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▼ほか、ちょっと惹かれたものなど。ポーランドの試作「ステルス軽戦車」PL-01はタコム製? SU-122-54は(たぶんminiart)、自分で作る気はないけれど(戦後車両なので)格好良さは大好き。

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▼おそらくもともとはウォーゲームの駒などに使われるものなのだと思う、たぶんスズ製のフラットフィギュア。フィギュア自体を作らない私だが、この塗装技術はすごいと思う。

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●3月初めに、ノビルを採って食べた話は書いたが、その後の今春の収穫物など。

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1枚目。私にとっての春のド定番、アケビの芽。すでに今春、5、6回は食べていると思う。

2枚目。ハリギリの芽。かみさんに頼んで天ぷらにしてもらった。

3枚目。イタドリ。例によってピリ辛メンマ風にして食べた。なお1回分、塩漬け冷凍保存中。

4枚目。田浦で見つけたニリンソウ。茹でて乾燥中。

5枚目。昨年はなんとなく採らないままで終わったので、2年ぶりになるミズ。そばつゆに漬けていただき中。

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料理した写真も2枚。左、ハリギリの天ぷら。癖もなくほっこりして美味しい。右、アケビの芽たまごごはんと、ミズのそばつゆ漬け。

ついでに「今後に期待」の写真を数枚。

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1枚目、沼間の山道に沢山咲いていたクサイチゴの花。例年のスケジュールで言うと、今月半ばには実が熟して食べられるようになるはず。

2枚目、実がつき始めたクワ。これも大きくなって熟すにはもうしばらくかかりそう。

3枚目、市内某所の植え込みに勝手に生えてきていたタラノキを発見。もっと早く見つけていれば、タラの芽の天ぷらが食えたかも。

●連日、ウクライナ情勢のニュースが報じられている。特に最近の話題は東部マリウポリの戦況。マリウポリなんて、日本では、よほどのBT戦車ファンでなければ知らない地名だったのが(BT-5の初期型の円筒砲塔がマリウポリ製)、いきなり世界的に有名な場所になってしまった。

特にマリウポリでは、一般人が多数避難しているにも関わらず激しい戦闘にさらされている製鉄所が話題の焦点となっているが、セータ☆さんの記事によれば、いわゆる「マリウポリの製鉄所」は2か所あるらしい(内陸のイリイチ製鉄所と、アゾフ海沿岸のアゾフスタリ製鉄所)。ウクライナ軍が拠点としているのは、このうちアゾフスタリ製鉄所であるらしい。wikipediaによれば、同製鉄所には核シェルターを兼ねて地下6階までの要塞施設があるそうなので、民間人が逃げ込んでいるのもここか。

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郵便機がらみの脱線話(3)

●うっかりYouTubeでCMを見てしまい、「関西、電気保~安協会っ♪」が耳に染みついてちょっと困り気味。

●ノビルを今季初収穫し、タマの部分はジップロックに入れて市販のそばつゆに漬け、葉の方は刻んで「ノビルのパジョン」にして食べた。パジョンは1枚は焼いた後にポン酢、1枚は焼きながら醤油を掛けまわした(焼けた醤油の匂いが良いので)。

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写真はそれほど美味しそうに見えないかもしれないが、美味しいんだよ! 本当だよ!(意味のない力説)

●名越の大切岸前の平場で、疥癬症のタヌキを目撃(11日)。

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そして2日後(13日)、今度は名越切通の平場で。

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すぐ近くで野良ネコに餌付けしている人がいて、その上前を撥ねようと草むらに身を潜めているところ。場所は上写真のすぐ近くだが、因幡の白兎ではあるまいし、2日で毛がふさふさになるとは思えないので明らかに別個体。とはいえ、毛並みの様子が万全とは言い難い様子なので、やはり皮膚疥癬に罹っているようだ。

20220311_135938 ●郵便機がらみの脱線話の第3弾。エレールの1:75、クジネ 70.02 アルカンシエル(Couzinet 70.02 Arc-en-ciel)。

scalematesによれば、初版発売は1964年という古いキットで、1:75といういかにも半端なスケールも、おそらく箱合わせで適当に作ったためと思われる。

私が手に入れたキットは、エレールが黒箱時代になってからのものだが、箱絵は初版と同じで、暴風雨の大西洋(たぶん)を、海面すれすれに飛ぶ同機を油絵調で描いたもの。当然、ここにも箱写真を添えたいと思ったのだが、機体本体の作り掛けは出てきたものの、キットの箱(小部品入り)はストックの山の奥にあるようで発掘できなかった。というわけで、箱絵を見たい方はscalematesのページでどうぞ。

1:75といっても3発のかなり大柄な機体で、作り掛けの1:35のトランペッター KV-2と並べてもご覧のような感じ。ウィングスパンは、ほぼ40cmピッタリある。

▼メルモーズと大西洋に架かる虹

クジネ 70~71 アルカンシエル(「虹」号)は、戦間期の有名な郵便機パイロット/冒険飛行家であり、フランスの国民的英雄でもあったジャン・メルモーズの名と密接に結びついている。メルモーズはこの機に乗って、1933年、パリ-ブエノスアイレスの往復飛行を成功させているが、これは初の陸上機による南大西洋無着陸横断飛行だそうだ(水上機型のラテコエール28を使った南大西洋横断飛行は、同じくメルモーズが1930年に成功させている)。

これは、アルカンシエルの長距離飛行試験であるとともに陸上機による横断航空路確立のための飛行であったようで、1934年にはメルモーズの操縦でなお数回の南大西洋横断飛行を行っている。

しかし、やはりこの時代、大西洋横断飛行は相当な冒険であったことは否めず、不時着水時のリスクに加え、木造機であることから耐候性や火災リスクも不安視されたようで、1934年を最後に横断飛行は行っておらず、そのまま表舞台から姿を消してしまったらしい。

エールフランス(アエロポスタル社を前身として1933年に発足)は横断飛行用機体として、代わって4発飛行艇のラテコエール300「南十字星」号を使用することになるが、皮肉なことに、1936年、メルモーズはこの「南十字星」号で、セネガル(ダカール)からブラジル(ナタール)に向け飛び立った直後に行方不明となっている。

 

メルモーズと代表的乗機の動画をYouTubeで見つけたが、最初に写っているのがラテコエール28の陸上機型と、1930年の横断飛行を成功させた水上機型。続いて30秒あたりからアルカンシエル。最後に、ラテコエール300「南十字星」号が写っている。

ラテコの「南十字星」はドルニエ式のスポンソン付き飛行艇で(従って翼下の補助フロートはない)、櫛形配置でナセル2つにまとめた4発エンジン、スマートな艇体、なだらかな曲線でつながった尾翼などなかなか美しい(ちょっと尾翼が「しゃもじ」っぽいが)。ただし、どうもエンジンに不安を抱えていたらしく、メルモーズの最後の飛行でも、右後ろのエンジンの不調を伝える無線を最後に消息を絶ったという。

ちなみにArc-en-ciel(虹)の発音は、カタカナ表記すると「アルカンシエル(もしくはアルカンスィエル)」が近い。「アルカンシェル」でも「アルカンシェール」でもないので注意(時空管理局の「すっごい兵器」はアルカンシェルだが)。意味は分解して逐語訳すると「空の弓」で、ハイフンで繋げて1単語にすると「虹」になる。設計者の姓でもあるCouzinetは、日本語だと「クジーネ」と書かれたり「クージネ」と書かれたりするが、アクセントは「ou(ウ)」のところにあるものの伸ばした感はないので(発音サイトで聞く限り)カタカナ表記は「クジネ」が近い。

▼実機の特徴

佐貫亦男先生は、クジネ 70~71 アルカンシエルを評して、「航空技術史上もっともスタイリストである機体の一つ」と記している(「続々・ヒコーキの心」)。

もちろんここでいう「スタイリスト」は職業ではなく「オシャレ」くらいの意味だが、その最大のポイントは、木製機ならではの滑らかなラインと、ルネ・クジネ設計によるアルカンシエル・シリーズ共通の、胴体がそのまませり上がって薄くなり垂直尾翼になるという独特すぎる形態だろう。

「鍛えた日本刀のような」というのは喩えとしてほめ過ぎで、実際にそのような隙の無さは感じないし、むしろ「え、大丈夫なのコレ?」的な印象。側面形だけで言うと「バナナみたい」。ラインとして美しさはあるが、一方では圧倒的な珍機感を打ち出している。それがこの機の個性と魅力ではあるが。空力への並々ならぬこだわりは、巨大な主車輪だけでなく、尾輪にまで水滴状のカバーを被せたところにも感じられる(ただし、これらのカバーは後の改修で取り払われている)。

設計者のルネ・クジネは主に戦間期に活動した航空機デザイナーで、初期は(以前にエレールのキットを紹介したことがある)ANFレ・ミュロー社の協力を得て、後には独立して会社を構えて(ルネ・クジネ航空機:Société des Avions René Couzinet)何種かの航空機を生み出している。もっとも、まともに量産された機体は一種もないようだから、要するに「自分のアイデアに溺れちゃった」タイプの技術者臭い。

実機に関しては、ネット上にものすごく詳しい資料がPDFで公開されているので、興味をお持ちの方はダウンロードして目を通してみるとよいと思う。

サイト「Association Le Nouveau Souffle de l'Arc En Ciel

資料は「Quand les Arcs-en-Ciel traversaient l’Atlantique(虹が大西洋を渡った時)」(著:Claude FAIX)、上下43ページずつで、「pour aller plus loin」のページに置かれている。以下の説明も、基本、この資料に拠っている。おそらく、お金を出して買おうと思っても、なかなかこれを上回る資料はないんじゃないか? というくらいの上質な資料である(ただし全編フランス語)。

クジネによる最初の「アルカンシエル」は、1927年のクジネ 10 アルカンシエルNo.1で、これは小改修されてクジネ 11 アルカンシエルNo.1bisとなるが、1928年に事故で失われ、別機のアルカンシエルNo.2も格納庫火災で失われている。他にも数種の「アルカンシエル」タイプの大小の航空機が作られているらしい。

今回の主役のクジネ 70~71 アルカンシエルは、クジネ 10~11よりやや大型の機体として企画されたもので、1930年にクジネ 70.01 アルカンシエルNo.3として製作開始、翌年2月に初飛行している。

ここまでの文章中で、私が「クジネ 70~71」と書いているのは、初飛行以降、1934年までの間にやたらに改修が繰り返されて、そのたびに名前が変更になっているため。

クジネ 70.01 アルカンシエルNo.3:初飛行時。全長16.13m。全幅30m。1時間半飛行。イスパノ・スイザ12Lb(650馬力)3基に、グノーム&ローン製3翅ペラの組み合わせ。車輪カバー未装着。

クジネ 70.01 アルカンシエルNo.3bis:初飛行後、小改修を受ける。エンジンフレーム、エンジンカウルなど変更。左右エンジンが翼前縁に対して垂直(機軸に対して3°外向き)なのはこの改修以降? 大型の車輪カバーが付く。登録され、「F-AMBV」の登録記号を得て、これが記入されるのもこの時から。胴体下面に「René Couzinet」と大書(当初は横書き、長胴体型になってからは縦書き?)。これらのマーキングは、少なくともこの時点では赤だったらしい。32年12月に、ショヴィエール製2翅ペラに交換。全長変わらず16.13m。1933年に2度の南大西洋横断(メルモーズによる最初の往復飛行を指すと思われる)。

クジネ 70.01 アルカンシエルNo.4~No.4bis :大改修。延長型の新しい胴体。全長21.45m、全幅は変わらず30m。エンジンカウルも再び新しくなる(胴体に合わせて機首も伸びる)。ラジエーター形状変更。胴体窓は前後が角形から丸型に変更。主翼、胴体間に大型のフィレットを追加(フィレットが追加されて当初は、翼の登録記号の一部が隠れた状態)。水平尾翼形状変更。胴体窓上に「FRANCE - AMERIQUE DE SUD」。水平安定板上に、「豚の耳」と呼ばれる補助方向舵を追加。一時(1933年12月?)エンジンに減速ギアを取り付けて4翅ペラを装着。

クジネ 71.01 アルカンシエルNo.5:胴体を後部で若干短縮。全長20.18m。エンジンも減速機を外され通常のイスパノ・スイザ12Nbになり、ペラも2翅に戻る。エンジンカウル形状等にさらに改修。フィレットは大型だが、No.4~No.4bisに比べるとやや小型化? 1934年に6回の大西洋横断飛行。最後の横断飛行(8回目)の後、胴体右の虹の帯の後ろに、1回目~8回目の横断飛行の記録(達成年月日)が、胴体左の同位置には南米の都市名が記入される。

クジネ 71.01 アルカンシエルNo.6:エンジンカウルに大幅改修。前面ラジエーターをやめ、顎下ラジエーターに。機首・ナセル前面は尖った形状になる。ハミルトン・スタンダード製ペラを装着。大きな車輪カバーは外される。全長20.18mで変わらず。国が購入しエールフランス所属に? ただし実際の商業飛行には使われなかったようで、その後、エンジンを取り外された状態で競売に掛けられ、ルネ・クジネ自身が買い取ったらしい。結局修理再生されることもなく、第2次大戦中に破壊されてしまったようだ。

とにかく、1機しかないにも関わらず、やたら小刻みにあちこち変更されていてややこしい。

ちなみに上に埋め込んだYouTubeの動画中でも、最初に登場するのは短胴体の70.01(たぶんアルカンシエルNo.3bis)。フィレットも小さく、側面窓が角形なのが45秒あたりから確認できる。1分15秒から写っているのは長胴体型(アルカンシエルNo.5?)で、大きなフィレットと前後が丸くなった窓がわかる。

ワンオフの特別な機体を、極限の飛行に合わせて細かくカスタマイズしていったと言えば聞こえはいいが、胴体の延長や大型フィレットの追加、補助方向舵の増設などは安定性や方向舵の効きを改善するための措置で、どうもルネ・クジネがこだわり続けた尾部形状が悪さをしている可能性は高いように感じる。その後、誰もこの「新機軸」を真似ていないのも、その傍証のように思う。

▼エレールのキットについて

上述のように、キット名称は「70.02」で、これは上記のリストでは、おそらく胴体延長改修後のアルカンシエルNo.4もしくはNo.4bisを指しているのだと思う。とはいえ、なにぶんにも古いキットということもあってか、細部の特徴はいくつかの時期のものが混ざっている。

  • キットの全幅は40cmで、これは実機各型の全幅30mのきっちり1:75。全長は26.6~26.7cm(スピンナーの分は適当に足しているのでいい加減)で、75倍すると約20m。アルカンシエルNo.5とおおよそ等しい。半端スケールではあるが、一応スケールに拘っているようなのは嬉しい。
  • 主翼・胴体間は大型フィレット付き(おそらくアルカンシエルNo.5の形状に近い)。
  • 胴体窓は角形でアルカンシエルNo.3bis以前。
  • プロペラは3翅で最も初期のアルカンシエルNo.3仕様。
  • 機首も胴体に合わせて長く、エンジンカウル形状はおおよそアルカンシエルNo.4?
  • 水平尾翼形状はアルカンシエルNo.4以降の改修型。「豚の耳」補助方向舵付き。
  • 主車輪、尾輪は大型カバー付き(アルカンシエルNo.3bis以降)。

とにかく、胴体と機首が長く、大型のフィレット付きの形状になっているという時点で、アルカンシエルNo.5として作るのが最も素直な道ということになる(もちろん、実機の仕様を追おうなどと考えずにキットのままに作るという方針を取らないのであれば、という前提のもとでだが)。

ちなみに、最初の横断飛行を成功させた短胴体時代の70.01 アルカンシエルは、1:72のレジンキットが模型友達である小柳氏の「赤とんぼワークス」から出ていた。

上記のように、各時期の特徴が混在していること以前の問題として、キット自体が古く、全体のスタイルの捉え方も甘く、パーツ構成やモールドも大味であることなどが挙げられる。

私がこのエレールのキットをいじったのは、ずいぶん昔のことで、以来、たぶん20年くらいは放置していたものなので、工作自体も曖昧になっているが、とりあえず、大掛かりにいじったところなどを中心に。

20220311_161213アルカンシエルの胴体は合板張りの強みを活かして、やたらに滑らかな曲線で構成されている。実機の胴体断面形は中心部あたりでも上すぼまり。側面窓が途切れたあたりからは、もうほとんどおむすび型になっているはず。エレールのキットは、胴体中心部あたりでは長方形断面に近く、そこからだんだん上部が狭くなっていくのだが、垂直尾翼として立ち上がっていくあたりになっても、まだ上に平面部を残している。キットをストレートに仕上げた作例がネット上で見られるので、参考までにそちらへのリンクを(もちろんこれはこれで、デスクトップモデル風に美しく仕上げてあって良い感じ)。

(おそらく、その他のさまざまな不都合を無視してまで)ルネ・クジネが追及したかった、抵抗の少ない流麗なラインがだいぶ損なわれている感じがあり、内側から裏打ちし、胴体後半を大胆にゴリゴリと削り込んだ。古いキットの大振りなパーツなのでプラの厚みも結構あるのだが、削り込みの結果、(写真にもちょっと写っているが)胴体上端あたりに裏打ちがちょっと見え始めている。

実はこれでも削り込みが不足で、もっと胴体の前側からなだらかに丸まっていないといけないのだが、そうすると胴体に穴が開いてしまいそう。

20220311_140053「うーん、もうちょっと削りたかったなー」と思いつつも削れないのは、胴体窓の形状を変更(角形→丸形)したいというのもあって、透明プラバンをはめ殺しにしてあるためでもある。とにかく外形を何とかしたかったということもあって、「どうせほとんど見えないよね」と、キャビン内部は何も工作していないのでがらんどう(もともとキットにも機内パーツは何も入っていなかったと思う)。

天井の明り取り窓は、キットでは確か四角くモールドがあっただけ(あるいはモールド自体なかったかも)で、ここは開口だけして放ってあった。

20220311_161121キットの機首はやや細すぎる感じ。機首下面が直線的に上がっていて、ふっくら感が足りないので、プラバン片とパテを盛って、ちょっと膨らましている。

その際に、機首の細かいルーバーのモールドは(もともとちょっと頼りないが)一部消えてしまっていて、これは将来的にはまとめて再生する必要がある。

排気管は一目で「あ、イスパノ・スイザだ」と判る「1・2・2・1」構成。機首左右下側には、イスパノ独特の三連の吸気口も製作する必要がある。機首前面にはラジエーターがあるのだが、キットのパーツはプリミティブな出来で、これも自作覚悟。

コクピットの窓枠が破損しているが、これは、そもそも「コクピット側面窓の形状もおかしい」「凸モールドがあるだけで天窓が表現されていない」などの問題があり、ここはノコギリで天井から大きく切り開き、作り替える予定があるので構わない。コクピット内も現在はがらんどうだが、その際についでに最低限の表現を制作するつもり。ちなみにこの機は、これだけ大型機であるにもかかわらず、操縦輪は左側に1つだけで、副操縦装置はない。

20220311_140355機首が細すぎる感じな一方で、両ナセルは寸詰まりで、とても同じエンジンが入っているように見えないので、こちらは一度ノコギリで切り離して、プラバンを挟んで3mm延長した(延長した長さは目分量)。

この際の工作で、ナセルの表面モールドは完全に削り落としてしまっている。機首もそうだが、細かいルーバーの再現ってどうしたらいいんだろう……というのが放置に至った直接の原因だったような気もする。

ちなみに実機では、左右ナセルに向けて厚翼の翼内に通路があり、這って行ってエンジンの点検修理ができるようになっていたらしい。宮崎駿さんあたり、好きそうだ……。

20220313_121409下面は、前述の機首を膨らませた以外にも、段差やヒケなどが多く工作跡(あるいは工作途中跡)がだいぶ汚らしい。左主翼下面が白いプラバンに替わっているのは、キットのパーツが複雑にねじくれ、波打っていて、修正して使うよりも交換してしまった方が話が早かったため。

ちなみにこの下面パーツはナセル下面と一体になっているので、ナセル部分だけは切り取ってキットのパーツを使っている。

上面、下面ともエルロンの表現は凸筋+パーツの分割線のみ(それを言うなら機首のパネルラインや方向舵も凸筋だが)。凸筋は削ってしまったしパーツ分割線は埋めたので、後々資料を見つつ彫り直す必要がある。

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あんこベリー

●野山を歩くついでに食えるものを収穫するのは、私のちょっとした楽しみだが、当然ながら、冬はその手のネタに乏しい。

今年は「むかごが結構イケル」ことが判って、「オイルサーディンとむかごの簡単アヒージョ」を結局3回も作って食べたが、さすがにむかごの収穫ももう打ち止め。

そんな季節の数少ないネタのひとつが、以前にも取り上げたことがあるフユイチゴ。「そろそろいい時季、というより、今行っておかないと喰いそびれるかもしれん」と思い立ち、心当たりの山道に出掛ける。

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どうやらちょうどいいタイミングだったようで、フユイチゴの茂みには真っ赤な実がたくさん。

逗子近辺でよく見るキイチゴ類には、他に晩春のモミジイチゴ、カジイチゴ、クサイチゴがあり、それに比べるとフユイチゴはだいぶ酸味が強い。せっかくなので一ひねりして、「あんことベリー/チョコレートとベリーは鉄板の組み合わせ」という持論に従い、山歩きの「おやつ」に持って行ったつぶあん&マーガリンのコッペパンにたっぷりトッピングして食べた(なお、写真の量で半分食べて、「こりゃもうちょっと行けるな」と思って、残りにはさらにフユイチゴを足した)。美味。酸味が勝ちすぎているフユイチゴが、餡+マーガリンのあまじょっぱさとうまく融合し、さらに食感のプチプチも加わって大正解。

ヤマザキや第一パンの「コッペパン」シリーズ(上写真はヤマザキ)は出来合いの菓子パン類の中でもとりわけコスパに優れ、いかにも「小腹が空いたときの友」的食べ物だが、それが一気に高級に!(言い過ぎ)。

●「ベリー」つながり。

田園都市線の「南町田」駅が「南町田グランベリーパーク」というトンデモ名前に変わってしまったのに気付いたのはしばらく前だが(変更自体はもう一昨年のことになるらしいが、あざみ野以遠にはまず乗らないのでしばらく気付かなかった)、以後、田園都市線に乗るたびにどうにも気になって仕方がない。

「高輪ゲートウェイ」といい、なんでこう、余計なシッポを付けるかね。「南町田」で、「高輪」でいいぢゃん!

それに、「グランベリー」って一体……。「クランベリー」ならまだわかるけど。前半フランス語で後半英語、「南町田」も合わせれば3か国語混合って、なんなのよもう、って感じ。なんだかんだで「たまプラーザ」はもう馴染んじゃったけど。まあ、それを言うなら、そもそも田園都市線沿線は、「あざみ野」とか「つくし野」とか「すずかけ台」とか、ロウで作った食品サンプルみたいな名前ばっかりだけど。

●ズベズダの新製品予告がなかなかアツイ。

COEタイプ(キャブオーバー)のトラクター、STZ-5については、セータ☆さんがいろいろ書いていて、ほとんど私が書き足すようなこともないのだが、10年くらい前のValcanの同アイテムのキットはちょっとイマイチだったし、これはちょっと欲しいかも。あー。でもサンダーのスターリネッツも買ってないんだよなー。

同じく来年発売のラインナップの中には、76mm砲型のM4A2や、T-70Bなどもあり。

え……T-70B

と、ちょっと首をかしげてしまったのだが、どうも最近では、従来言われていたようなT-70Mというタイプは(少なくとも生産型としては)存在せず――従来言われているような、GAZ-202エンジンからGAZ-203エンジンへの換装はテストはされたものの生産されず、シャーシ強化などの小改修が行われたタイプがT-70Bという名称で生産された、ということになっているらしい。ロシア語版のwikipediaにも書いてあった(もちろんGoogle翻訳さん頼み)。ふーん。

T-70に関しては、20年以上前のTechmod/TOGAのキットはさすがにキツイとしても、その後発売されたMiniartのキットも、同社最初期のキットということもあって、確か砲塔の非対称表現も不十分だったはず。

●つい先週のことなのだが、ビートルズ解散後のジョージ・ハリスンの最初のヒット曲「マイ・スウィート・ロード」の“初公式MV”が発表された。リリースから50周年を記念して、ということらしい。

 

内容的には、何だかよく判らないエージェントが何だかよく判らないものを探すという、曲との関連性がさっぱり判らないものだが、出演陣が豪華。

冒頭にマーク・ハミル、劇場のシーンでは観客としてリンゴ・スターやジョー・ウォルシュが出ている。劇場の売店のおっさんが、よく見るとアル・ヤンコビックだった(笑)。劇場シーン、スクリーンの横で一人掛けソファーでバタバタ踊っているのは、ジョージの「セット・オン・ユー」のMV(第2バージョン)の再現。

マーク・ハミルは(特に最近の「スター・ウォーズ」シリーズをあまり観ていないので)じいさん過ぎて、出演シーンは結構長いのに、最初気付かなかった。“ウィアード・アル”ヤンコビックについては、以前に当かばぶでもちょっと紹介した。

リンゴ・スターとジョー・ウォルシュは義兄弟なので(奥さん同士が姉妹)最近よくつるんでいるらしく、最近でたリンゴ・スターの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」のMVでもジョー・ウォルシュがギターを弾いていた。ボーカリストしてのリンゴ・スターは上手い下手と関係なく、とにかく「歌っていて楽しそう」というのが良さだと思うが、この「ロック・アラウンド・ザ・クロック」もとても良い。

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RとLの区別もつかないくせに!

●毎年夏~秋の季節労働。

いつも最後あたりは間に合うの間に合わないの早くしろのなんのかんのとしっちゃかめっちゃかになるのだが、今年はなんとかまともに終われそうだと思ったら、最後の最後になって発注元から「こちらで手に負えなくなったので、追加でお願いしたい」と6見開き分のテキスト執筆の仕事が丸投げされてきた(しかも、本来の私の担当の仕事よりも「こっちを先にお願いします」と言われた)。おいおいおいおいおいおいおい。

というわけで、結局またしっちゃかめっちゃかになったのだが、なんとか13日土曜日までに全部終了。

やっとこれで模型も作れる……というところなのだが、いざ終わってしまうと、その後は今に至るまで絶賛気抜け中。当「かばぶ」の更新も滞り中。いかんね。

●もちろん、以後2週間、まったく茫然自失状態だったというわけではなく(かなりの時間を“のたーっ”としていたのは否定しない)、仕事を片付けた当日の土曜日には、ちび2号(3歳児)がお泊りに来て、翌日には金沢自然動物公園に「動物園デビュー」に連れて行ったりする。もっとも、始めて見る動物たちよりも、アイスクリームの方に関心を持っていかれた気がする。

ほか、いつものように近所の山道を歩き回ったり(季節労働中より頻度が上がっただけ)、合間に新しい仕事関連のオンラインシンポジウムに出席したり、やはりオンラインのの打ち合わせをしたり。

●16日火曜日、たまたま仕事で鎌倉に来るというhn-nhさんと「久しぶりに対面で模型話でも」ということになって、午後、鎌倉駅前で待ち合わせる。

その前に自宅で昼食をとっている時に、やたらに消防車がけたたましく走っていくのが聞こえたのだが、1時過ぎに鎌倉方面に歩いて行くと、名越坂の上から見ても、行く先かなたにもうもうと煙。横須賀線の名越踏切も開かない。そうこうするうち、hn-nhさんからも、「鎌倉駅前でも焦げ臭い」などとメッセージが入る。

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現場に近付くと県道は封鎖され、ものものしい雰囲気。その後のニュース等によれば、アパートから出火、近隣計6軒が焼けた由。翌日前をバスで通ったが、前回記事で書いた韓国料理屋さんのすぐ隣から、ぽっかり黒焦げの空間が出来ていた。ニュースで掲載された消火活動中の写真ではまだきちんと残っている建物も焼け落ちてしまっていたので、鎮火までにずいぶんてこずったらしいこともわかる。火事怖い。

●それはそれとして、久しぶりにお会いしたhn-nhさんとは、鎌倉浪速家でたい焼きを食べて、その後若宮大路の喫茶店で模型話。hn-nhさんから、最近の完成品、ARMA HOBBYのPZL P-11cを見せて頂く。hn-nhさんらしく端正な出来。しかも、昔々に「プロフィーリ・ディ・アエレイ・ミリターリ」で見て以来、気に入っているKOP(国境飛行隊?)の七面鳥マーキング。胴体の両側でマーキングが異なっているらしいというのは初めて知った……(もっとも、部隊マークだとするといろいろ記入のバリエーションがあった可能性もある)。目の前にあると、自分の目で見ることばかり考えて、写真を撮り忘れた(どうせ綺麗に撮った写真はhn-nhさん自身がネットにアップするだろうなあ、というのも頭の片隅にあったかも)。

私は話のタネに、CHINO MODELのTKS履帯と、INPACTのアブロ複葉機(もちろん手付かずのキットのまま)を持って行った。

今年も東京AFVの会は流れてしまったし、生で模型話も、これまた久しぶりかつ貴重な機会。ちなみにその前の週にはオンラインで「Fも飲み会」をして、全国に先駆けて再開させた関西AFVの会の様子を、世話人の青木氏から写真付きで聞いた。三密を避ける意味もあって、会場はそこそこの広さの部屋を上下階で2部屋借りて開催したそうだ。贅沢! 来年は東京AFVの会は開催されるだろうか。またまた変異株も出て来て、でかい第6波とか第7波とか来そうな気もする。

●毎日のように出かけている山歩き風景など。

名越切通途中のまんだら堂やぐら群は、前回記事の公開初日に比べると、だいぶ秋っぽさが増して現状このような感じ(27日土曜日)。ただ、イチョウの脇にあるモミジはまだ梢がやや赤くなってきた程度で、しっかり紅葉するのは公開最終日近くになってから?

第一平場・第二平場間のみかん(種類不明)もだいぶ黄色くなった(23日火曜日)。

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名越からは市中心部を挟んで反対側、長柄桜山古墳群の尾根も2度ほど歩いた。初回(15日)は六代御前墓から上がって、二号墳~一号墳と縦走して葉桜団地へ。二度目は蘆花記念公園から上がって二号墳を経由し、一号墳への尾根道の途中から、始めて通る枝道を長柄交差点に下りる。

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上写真1枚目は、田越川沿いの県道から蘆花記念公園に入る脇にある「蘆花獨歩ゆかりの地」石碑。徳富蘆花(作家、代表作「不如帰」)、国木田独歩(作家、代表作「武蔵野」)、田村ゆかり(声優、代表作「魔法少女リリカルなのは」)の記念碑(たぶん)。

2、3枚目は二号墳~一号墳の尾根道にぽつんと立っている古い石碑で、「Pokémon GO」のポケストップにも指定されているものだが、その登録名が「残念仏」。もちろん「残念な仏」なわけはないだろうし、残・念仏(念仏を残す)とか、何かそれなりの仏教的な意味があるのかと気になっていたのだが、「残念仏」で検索すると「大阪なおみが全仏オープンを棄権して残念」くらいしかヒットしない。今回改めて碑の表面をよくよく見ると、どうやら一文字目は「残」ではなくて、梵字で阿弥陀仏を示す“キリーク”のようだ。

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二号墳からは江の島越しに富士山が見える。昔は二号墳の海側斜面に小さな展望テラスがあったような気がするが、今は撤去されていてない。国の史跡に指定される際に、古墳の表面に余計なものをくっつけたらダメとかなんとかあったのかも。昨春は実り始める前に綺麗さっぱり草刈りされてしまってガッカリだった二号墳斜面のクサイチゴはまた伸び始めていた。来春は食べられるといいなあ。

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上写真左は一号墳。こちらは周囲が綺麗に伐採され、周りも囲って整備中。なんとか前方後円墳に見える。右写真は長柄交差点に下りる枝道で見掛けた……おそらく間違いなくシイタケだと思うのだが、やはりキノコは間違えたときのリスクが大きすぎるので手は出さない。でもなかなか立派な傘の大きさだった。

●11月25日夕、鎌倉を歩いていて、妙本寺の山門前からふと空を見上げたら、西の空にギラギラした光が、ふっと右下斜めに(北方向に)流れて消えた(17:45頃)。流星というのは見ると何だかちょっと得した気になるが、特に明るい「火球」レベルのものはさらに滅多に見ないので嬉しい。火球というのは流星の中でも特に明るいものを指し、「絶対等級が-4等級より明るいもの」という定義があるそうな。今回のものが正しくそれに当たるかどうかは不明。

非常に近く見えたので、神奈川県の中部あたり上空かな?と思ったのだが、「流星・火星・隕石の掲示板」で、まったく同時刻に、名古屋から「東の空に見えた」という書き込みがあったので、思ったより遠かったらしい。

●秋の初めの木の実系の収穫が終わると、ぐっと「野山の拾い食い」ネタが減ってしまうが、そんな中で今が旬の希少なネタがヤマノイモのむかご。以前は採ってきて、そのまま軽く炒って塩を振って「まあ、それほど美味いもんじゃないな」的位置づけだったのだが、今季一回目の収穫では一度茹でてからニンニク+オリーブオイルで炒めたら結構美味かった。

そんなわけで、「ちゃんと手を掛ければそれなりに美味い」という(あたりまえの)ことに気付いたので、2度めはこれまた一度茹でてから、オイルサーディン/ぶなしめじと合わせてアヒージョに仕立てた。

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写真では一番上に入れたぶなしめじばかり写っているが、その下には結構ぎっしりむかごが入っている。色味のあるものが入っていないので一面茶色であまり美味しそうに見えないかもしれないが、実際にはなかなか美味しかった。昼間からビール飲んじゃったよ……。

20211030_175950 ●「RとLの区別もつかないくせに!」というのは、日本人の英語(というかヨーロッパ系の言語の多く)下手を表す定番表現(昔懐かしいフラッシュの「ペリーのお願い」にも同様のセリフがある)。

が、ここで言いたいのはRとLの発音ではなく、セブン-イレブンのコーヒーの件。

セブンイレブンのコーヒー(セブンカフェ)のサイズはR(レギュラー)とL(ラージ)の二段階。しかし(以前にも一度書いた気がするが)「レギュラー」と頼んでラージサイズが出てくる頻度が(私自身の感覚として)妙に高い。

右写真は「レギュラー」と頼んでカップを貰ってサーバーにセットしたら、コーヒーの量が妙に少なくて「あれ?」と思った時の写真。実際にはコーヒーが少ないのではなくてカップが大きかった(カップでRかLかを自動判別する方の機械だったら気付かなかったかも。いや、カップのフタを付けるときに気付いたかな?)。当然、レジでナナコカードからはLの料金で引かれていて、差額を返金してもらった。

一つの店で一人のアルバイト君とかが間違うなら「慣れてないから?」で済むが、複数の店でしばしばある。場合によっては「レギュラーですね……」と復唱しておいてLが出てきたりする。こうなるともう、構造的な問題としか思えない。

どうやら聞くところによると、セブンイレブンのレジ自体、表記は「R」「L」しか書かれていないらしい。つまり、「レギュラー」と言われたときに、それが「R」なのか「L」なのかは店員さん各自が覚えていなければならない、ということになる(そこで、「お客さんの『レギュラー』の発音だと頭の文字はRじゃなくてLでしたよ」とか言われると怖いが)。

そもそもコンビニの中でも売れ線の商品なんだから、バイト君でも間違えないように指導を徹底するとか、あるいはそれ以前に頭文字を使うのなら間違いようがない「S」と「L」にするとか(ファミマは「S」「M」「L」)、もうちょっと考えてよ!とセブンイレブンの中の人を問い詰めたい。

……というような文句を言っていたら、かみさんに「大きいの、小さいので頼めばいいんだよ」と切り捨てられた。え? オレが悪い流れ?

●タミヤからKV-2が発売されるそうだ。

まあ、出るだろうなあ、とは思っていたけれど。

たぶん車体はそのまま、転輪はもともと枝の差し替え部分に分離してあったリム部が標準型に、上部転輪がゴムリム付きに変更。めがーぬさんは、タミヤのサイトの写真を見ると誘導輪も大きくなっている気が……と言っていたが、どうかなあ。

昔々のKV-2は、車体が完全にチェリャビンスクで生産された新型になっていたし、たぶん実車取材無しで写真から判断したために砲塔上面に後ろ下がりの変な傾斜が付いていたりと、あれこれ問題のあるキットだったが、その辺はおおよそすべて払拭されることになる。ただ、トラペのKV-2(これはこれでいくつか問題はあるが)を完全に上回る出来!となるかどうかはちょっと。

なお、旧キットは砲塔の圧延傷表現に隠れて「田中角……」と書かれているのが有名だが、まさか新キットには「安倍晋三」とか書かれていないだろうなあ(そんなだったら絶対買わない)。

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イヌビワ

●数日前(24日)、チャーリー・ワッツが亡くなったそうだ。……というのを今日(27日)になって知った。

ご冥福を祈りたい。

●そしてそれよりもう少し前。奄美大島在住の(母方の)叔母が亡くなった。

もともと奄美大島は父母の郷里ではあっても私は東京生まれの川崎育ちということもあって、親しい親戚がいなくなるたびに、どんどん奄美大島が遠くなる。まだ幾人か、知り合いがいる間に一度行っておきたいなあ。

ちなみに父母の生まれた集落は、奄美大島の中でもさらに外れで、歩いていて誰か村人とすれ違うと(普段、知り合い以外と会うことがないので)、すれ違った後ろのほうで「たるきゃ? たるきゃ?」(誰だろう? 誰だろう?)と囁かれてしまうくらい、田舎度が高い。もちろんそれはずいぶん昔の話なので、今はもうちょっと状況は改善されているかもしれない(あるいは逆に悪化しているかもしれない)。

20210819_181930 ●ナス科の地上絵。(特に意味はない)

近隣の自治体のほとんどが、コロナ禍によって海水浴場の開設を見合わせるなか、逗子だけは海開きをして、そのために夏の前半は、逗子駅前からすでにウェーイでパリピな若者が多数闊歩していたが、感染状況の急激な悪化によって、8月に入って早々、短期間で海水浴場閉鎖になってしまった。海の家の損害は大きそうだ。

こんなことなら最初から開かなきゃいいのに……って、今さら言ってもしょうがないわな。

ちなみに海水浴場が閉鎖になって、海の家やシャワーは使えなくなっても、海岸への立ち入り自体が禁止されているわけではないので(一応「来訪はご遠慮ください」と貼り出されてはいるが)、海遊びに来ている人はそれなりにいて、むしろ「これくらいの人口密度なら海水浴場として快適だよね」くらいの感じになっているのは皮肉な話。……なんてことを書くと、たまたまこのページを見て「じゃあ行ってみようか」などと良からぬことを企てる人がいると困るので書いておくが、コロナリスクを抜きにしても、夏の後半の逗子の海はほとんど「濃厚クラゲスープの中で泳ぐ感じ」になりかねないので止めておいた方がよい。

●というわけでクラゲ話題。夏の後半の楽しみのひとつで某所にヒメグルミを拾いに行き、帰りに逗子の砂浜を通ったら、波打ち際に何やら見慣れないものがポツポツと。

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1枚目の写真は端に私のつま先も写っているので、おおよその大きさが判ると思うが、100円玉~500円玉くらいの白い円盤の周りに青いコロナ(天体現象のほうの)。クラゲ……なんだよなあ?とは思ったものの、ミズクラゲやアカクラゲは時々打ち上がっているものの、これには初めて遭遇した。

帰宅後調べてみると、やはりクラゲの仲間で、外洋性で黒潮域にいるギンカクラケという種類であるらしい。まんまな名前。ちなみに毒性は弱いものの、人によってはアレルギー反応が出る由(wikipediaによる)。

さらに調べてみると、珍しい遊泳性のウミウシで、とことんファンタジックな形態をしたアオミノウミウシは、このギンカクラゲを好んで捕食しているらしい。稀にこのあたりの海岸に漂着することがあるというのを以前に読んで、見られるものならぜひ見たい!と思っていたものだが、もしかしたら、これらのギンカクラゲの近くにアオミノウミウシも打ち上げられていた可能性も!?

……と思って2日ほどしてまた海岸に行ってみたが、すでにギンカクラゲさえ影も形もなかった。季節に天候、潮の満ち干や流れで漂着物はくるくる変化するので、何が見られるかは本当に運次第。

●季節の拾い食いネタ。前述のヒメグルミ、さらには今年はちょっと早めにギンナン、そしてもう少ししたらカヤの実と、晩夏から秋はだいたい「ナッツ系の季節」なのだが、それとは別に、今が旬のベリー系がイヌビワ。形状から「ビワ」の名が付けられているが、実際にはイチジクの仲間。熟すと赤黒くなる、1~1.5cmほどの実を付ける。

「イヌビワの実は食べられる」というのはもう何年か前から知っていて、試したことはあったのだが、最初は雄花と雌花を間違え(雄花も雌花(実)とそっくりに肥大する。が、口当たりがスカスカで味もそっけもない)、次はちゃんと実を食べたものの、「ほんのり甘いかな?」程度で非常に間の抜けた味。この夏も、近所でまた赤黒く熟していて、それがだいぶ鳥か虫に食い荒らされていたので「あれ? ここまで食われているってことは、もしかしたら美味しい?」と思って試してみたが、やはりマヌケな味だった。というわけで、私の中では「食べられないわけではないが、決して美味しくはない」という分類に決まりかけていた。

ところが、facebookで知り合った同じ逗子の「拾い食い仲間」でモデラーでもあるTさんがそれなりに美味しいイヌビワがあるという。そこで、あきらめ悪くもう何度か試してみることにした。

――ら、なんと。本当に(割と普通に)美味しいイヌビワがありましたよ奥さん。

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美味しいイヌビワに行き当たったのは、普段から割とよく歩く山道の途中。単に赤黒く熟しているだけではなく、へその部分から蜜があふれて滴っているくらいが食べごろのようだ。外の皮は張り切っているが、摘まむと柔らかく、中は汁気がたっぷり。ただ、蜜があふれているくらい熟していても、他の場所の株だとあまり美味しくなかったりするので、やはり、かなり当たり外れがあるもののようだ。

結局、ここ1週間ほどの間に3回ほど行って、そのたびに5粒、10粒とつまみ食いしているのだが、(たいして大きくない株だが)鈴なりになっているので、まだまだ食べ出がありそう。なお、最初は外から押しつぶし出すようにして中身だけ食べていたが、皮ごと食べても口当たり的にも味的にもまったく問題ないことがわかった。

●ほか、身近な生き物話。

先月、二子山でカラスアゲハに遭遇した話は書いたが、22日、近所の名越切通でも山道の水たまりに吸水しにきているのを見かけた。

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綺麗に翅を広げているシーンは撮れなかったのがちょっと残念。とはいえ、この近辺ではせいぜい数年に一度くらいの頻度でしか会えないカラスアゲハに、(兄と三浦アルプス南尾根ルートを歩いているときにも一度見たので)今夏はもう3回も会っている。ちょっと得した気分。

その7月の二子山行きの時には(それを期待して行ったにもかかわらず)会えなかったハンミョウにも、数日前(25日)、衣張山から杉本寺方面に抜ける手前で会った(しかも2匹)。

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林下でやや薄暗く、しかも警戒心が強くなかなか近寄らせてくれなかったこともあって、これまたあまりシャープで綺麗な写真は撮れなかった。

●Das Werkから、1:35で「ラムティーガー」が発売になった由。おもに市街戦で、体当たりしてバリケードを突破する目的で試作された車輛。ポルシェティーガーの車体に亀の甲羅のような(先端のとがった)構造物をすっぽりかぶせたもので、STAR WARSあたりに出てきそうな形態をしている。昔からスクラッチネタ/ガレキネタとしてそこそこ知られた存在だったが、とうとうインジェクションで出るとは。

……なんてことは単なる前振り。これのamazonの英語ページの商品紹介が、なぜか「Ram(衝角)ティーガー」ではなく、「Lamb(子羊)ティーガー」になっている(解説の途中にも、もう一カ所)。

Lamb

「羊の皮をかぶった狼」という表現はたまに聞くが、これって、「子羊の皮をかぶった虎」ってこと?

●ここ10日ほど、まるで心を入れ替えたように(?)真面目にガシガシ仕事をしていて、そのため模型製作はすっかり滞り中。そろそろルノーに手を付けないとなあ。

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ひょろひょろとにょろにょろ

●仕事も趣味も大絶賛停滞中。いかんね。

●2度目のコロナ・ワクチン接種終了(8日)。翌日、注射を打ったほうの肩が痛かった以外に特段の副反応なし。むしろ接種前の土曜日に兄と三浦アルプス南尾根ルートを歩いたための筋肉痛のほうがひどかった(数日間ずっと痛かった)。「真夏に起伏の多い南尾根ルートを歩くもんじゃない」というのをつくづく思い知った。

●激しく暑い日が続いていたが、数日前より雨。毎年「あの日も暑かった」と回顧されることが多い終戦記念日の今日(15日)だが、むしろ肌寒い。

●身近な生き物関連あれやこれや。

▼かみさんが「何か巣みたいなのができてる!」というので、縁の下を覗いてみたら、入隅に握りこぶし大の泥の塊が付いていて、その上にひょろっとしたハチが一匹陣取っていた。

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こういう泥の巣を作る、黒と黄色の細身の狩人バチには、在来種のキゴシジガバチと外来種のアメリカジガバチがあり、特に近年ではアメリカジガバチが優勢で、キゴシジガバチは地域によっては絶滅危惧種にもなっているらしい。

最初に撮った写真(左側)では両種のどちらか判別できなかったが、翌日改めて横方向から撮影(右側)。柳腰もここに極まれりみたいな細い腹柄が(名前の通り)黄色いことで、在来種のキゴシジガバチのほうだと確認できた。アメリカジガバチはここが黒いそうだ。

ちなみに名前に「ジガバチ」と付いているうえ、スタイルも地面に穴を掘る方の(腹の一部がオレンジ色の)ジガバチとよく似ているが、いわゆるジガバチはアナバチ科(ジガバチ科)のジガバチ亜科、キゴシジガバチやアメリカジガバチはアナバチ科の別亜科(Sceliphrinae亜科)で非常に近縁、というわけではないようだ。

上の2枚は縁の下の暗がりにスマホを突っ込んで撮ったのでお世辞にもいい写真とは言えないので、何年か前にヤブガラシの花に来ていたところを撮ったものを一枚。

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先述のように他地域ではアメリカジガバチに押されているキゴシジガバチだが、逗子では今のところ(少なくとも私は)、キゴシジガバチしか見たことがない。とはいっても、私自身出会って写真を撮ったのは数年に一度間隔で3度目くらいなので、それほどありふれているわけではない。縁の下の巣からは、ぜひ元気に新世代が巣立ってほしいと思う。

▼逗子鎌倉近辺の山すそには、割と季節を問わずだらしなく咲く大輪の紫のアサガオがよく繁茂している。おそらくノアサガオという野生種で、もともとは熱帯~亜熱帯地域に広く分布しているものが、近年ではこのへんまで勢力拡大してきているものらしい。

さて、ノアサガオの葉が、やたらめったら食害されている様子も目にする。いったい何が食い荒らしているんだろうと近寄ってよくよく観察してみると、こんな虫があちこちにいた。

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甲羅部分が透明で四周に張り出したカメノコハムシの仲間だが、今までに見たことがあるカメノコハムシの仲間(ジンガサハムシとか)に比べるとかなり大柄。調べてみると、どうやらヨツモンカメノコハムシという種類で、これまたもともとは南西諸島以南に分布していたものが北上してきたらしい。ちなみにカメノコハムシの仲間では国内最大級である由。名前の由来は黒い紋が左右に2つずつあるからだというが、後方、翅の合わせ目部分も黒いので、むしろ「イツモン」と言った方がいいんじゃないかなあ。なんて今さら言ってもしょうがないけれど。

▼さて、そんなノアサガオの食害を観察していたら、葉の陰からこんな奴が顔を出していた!

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あまりに目の前にいてびっくり。葉に隠れていて全体を観察できていないが、1m以上、おそらく1.5mくらいは優にある気が。胴の太さは2cmくらいあったと思うが、背中のハシゴ模様からするまだ若いアオダイショウではないかと思う。しばらく前にも道ににょろにょろ這い出してきたシマヘビまたはアオダイショウ(どちらかよくわからず)を見たが、どうも最近ヘビ遭遇率が高い。

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帰ってきたトラマルハナバチ

20210724_174501 ●連日、「なんじゃこりゃあ!」と言いたくなるくらい暑い。

写真は24日の鎌倉湾越しの夕空。

海上、左端に見える船は、このところ、オリンピック警備のためか停泊している海上保安庁の巡視船。

それにしても、本当にオリンピック始まっちゃったよ……。

●18日、1回目のワクチン接種に行ってきた。

横浜市に住民票がある兄は、ちょっと前に案内は来たものの予約は取れない、地域の民間接種場所も極端に少ないなどでずいぶんバタバタした挙句、仕事関係の職域接種で何とか打てたのに対して、逗子市は(小規模な自治体だからということもあるだろうが)案内が来たその日にネットで集団接種会場の予約も取れた。

ちなみに兄の職域接種は、兄の勤める会社ではなく、その大手取引先が、関係するあちこちの会社まるごと、その家族まで含めて接種を請け負うという大盤振る舞いだったとか。それはそれでスゴイ。

接種した日の晩から翌日に掛けて若干痛みはあったが、先日来、元から五十肩っぽく痛かったので、どこからどこまでが副反応の痛みだったのかはっきりせず。もっとも、2回目も済ませた人の話を聞くと、2回目のほうが副反応が重く、痛みが長引いたり熱が出たりすることが多いようだ。

それはそれとして、なぜコロナワクチンの場合だけ、従来のように「副作用」と言わずに「副反応」と言うのだろうか?

と思って調べてみたら、広く治療や医薬品で目的とした結果(作用)以外の結果が出るのが「副作用」で、そのうちワクチン由来で起きるもののみを指す言葉が「副反応」なのだそうだ。「副作用」というと怖がる人がたくさんいるので、言葉を変えてやや印象を和らげようとしているのではないだろうか、なんて深読みしかけていた。

逗子に、トラマルハナバチが戻ってきた!

もともと、逗子近辺には2種のマルハナバチ(コマルハナバチとトラマルハナバチ)がいるのだが、そのうち、トラマルハナバチが数年前から姿を消してしまっていた。その前年までは当たり前に、ごくありふれて目にしていたのに、いきなりぱったりといなくなってしまっていたのだ。

もう片方のコマルハナバチはその間も、毎年普通に発生しているのだが、こちらは春にしか活動しないので、その時季に咲く花以外は恩恵を受けられない。トラマルハナバチが消えてしまったことで、秋遅くまで活動するポリネーター(花粉仲介者)の重要な一角が崩れてしまったことになる。

2年程前だったか、逗子市境に近い「鎌倉市子ども自然ふれあいの森」でアベリアの花に来ていたのを見たのが最近の(数少ない)近所での目撃例で、逗子ではこのままトラマルハナバチが絶滅してしまうんじゃないか、とまで思っていた。

ところが今月半ば、小坪の「はげ山」を歩いていたら、ミツバチよりずっと野太い「む”~」という翅音。ムラサキツメクサの花に、久しぶりに黄色の丸っこいヤツが。

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その一週間後くらいに、飯島の公園でも見かけた。

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今日(31日)は、我が家のすぐ隣の空き地のワルナスビにも来ていた。何しろ忙しいヤツなので、なかなかピンが合わない。

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戻ってくれて、じわじわと嬉しい……のは確かだが、こうシレッと何もなかったかのように復活されると、「これまでの数年間はいったい何だったの? オマエら、どこ行ってたの?」と問い詰めたくなるような。

(追記)あまりにピンボケ写真ばかりだったので、リベンジで夕方、「はげ山」にトラマルハナバチを求めて行ってきた。ムラサキツメクサの花はもうほとんど終わりだったので、なかなか見つけられなかったが、なんとか2匹(昆虫マニアを気取って言えば2頭)いるのを見つけて撮影。今度こそ割と鮮明に撮れた。

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●25日夕。いかにも軍用機なジェット機の飛行音がして空を見上げると、間隔を空けて少なくとも3機、明らかにA-10サンダーボルトIIの機影が南から北に飛んで行った。

「ええっ? 日本にA-10なんているの!?」と思ったのだが、後から調べてみると、韓国に配備されているA-10が5機、横田に来ているらしい。

26日午前。今度はV-22オスプレイが1機、南東に向けて飛んで行った。木更津に行くのかな?

●市立図書館で、NHKスペシャル取材班編「戦慄の記録 インパール」を借りて読む。

以前にも書いたように、亡父はインパール戦の生き残りだが、断片的な経験談を聞いたのみなので、その背景としての作戦の概要はきちんとおさらいしたいと常々思っていて、そのための一冊。

内容は、NHKスペシャルのインパール(考えてみれば録画しただけでしっかり観ていない)の取材を、番組で取り上げられなかった部分も含め単行本として再構成したもの。基本、作戦の詳細やその進行、戦況などについては詳しくなく、ざっと話の「経糸」としてあるだけで、その中で「関わった個人」の記録(記憶)をつづり合わせていく形式。

証言の生々しさはあるが、作戦立案の杜撰さや悲惨さについて、目からウロコ的新事実といったようなものはほとんどないが、父の話のアレはこういうことだったのか的に補完できたところもあり。戦後、牟田口が「あの作戦は正しかった」との主張にころりと変わった経緯に関してはほとほと呆れる。

番組のエンディングには「そう言えば死体には、兵、軍属が多く、将校、下士官は案外に少ない」という、取材対象の一人の当時の日記の一文を据えたというが、これは(敗走中、濁流のチンドウィン川を越える際に)「俺は将校だったからいかだに乗せてもらえた、兵隊だったら帰って来られなかった」という父の言葉とも重なる。

ただし、「ひどかった」「杜撰だった」は判るものの、結局のところ、作戦決行・遂行の過程での「なんでそこでそうなる!?」というツッコミどころが次々と重なっていくだけで、「なんで」そのものがすっきりと解き明かされることは(たぶんこの先も)ないので、非常にモヤモヤする。

読後、「牟田口は~行きたがるが~、遥かな世界~」とか「インパール、インパール、they say it was in India」とかボンヤリ歌う(←ばか)。

細かい話。序章、8ページに「日本軍が遺したとみられるキャタピラー」とキャプションがついた写真が掲載されているが、明らかにイギリスのビッカース系のもの。Mk.VI軽戦車あたり、というのも考えられなくはないが、おそらくはキャリアのものだと思われる。もっとも、日本軍も鹵獲したキャリアを使っている例があるので、「日本軍が遺した」は100%誤りとは言い切れない。

20210726_230905 ●新型コロナはいよいよ猖獗を極めていて、連日のように各地で感染者数の最大値が更新されている(いや、この先もっと増えそうなことを考えれば、まだ全然猖獗を『極めて』いないのか)。

そんな折ではあるけれど、26日、某国立研究機関に用事があって、県境をまたいで出掛ける。行き帰りに渋谷を通るが、外出自粛を呼び掛けているとは思えない人出だった。帰りに下北沢のサニーに寄って(他人の出歩きをとやかく言えない)、CAMsのフィンランド・ビッカースを購入。ううううう。高いよう。中身のチェック等々は、そのうちまた機会を改めて。

さて、外出(特に県境をまたいでの移動)の自粛要請に関してもうひとつ。

毎年この時期のお決まりの仕事の中で使用するため、霞が関の某官庁に資料コピーに出掛けないといけない……「全国」でまとめてしまった数字はサイトで公開されているものの、都道府県別の細かいデータは閲覧申請をして紙データで見せてもらう必要があったためで、「ウェブ上で閲覧・DL出来るようにしておいてくれよぅ」と常々思っていた。

結局今年もわざわざそのために行くことになるんだろうな、電話で確認するときに、ダメ元で「ファックスとか、スキャンデータをメールで送るとか、お願いできませんか?」と頼んでみようかな、などと思っていたのだが……。念のために某庁サイトを漁っていたら、なんと!昨年末に当該テーマの特設サイトが開設されていて、そこで都道府県データも閲覧できるようになっていた。いやっふぅ! わざわざ数枚のコピーのために県境を越えずに済んだ!!

20210717_165353 ●6月末で「SUMICON2021」が終わったばかりだが、続けて、8月1日から、タミヤIV号発売記念のSUMICON特別版「タミヤフェス2021」開催予定。KVだと泥沼化して、「タミヤのキットを楽しんで作る」趣旨から外れてしまいそうな気がしたので、ルノーR35でエントリー。

今回もお手付き参加可。私のR35の「スタート前夜」の状態はこんな感じ。車体の箱組、砲塔の貼り合せ、バラ売りで買ってきたホビーボスの尾橇の(おおよその)組立は終わっている。

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週末晴れ間

●唐突な山砲完成報告はさらりと流して、日常のあれやこれや。

●先週末(日付上は先々週末)は各所で災害まで起こした大雨だったが、この週末は(少なくとも日曜夕方までは)梅雨の晴れ間、というより真夏の暑さ。耐え切れずに、日曜日、ついに今季初の冷房をつけた。

●先週水曜は母の2度目のワクチン接種で、付き添いのため実家に行く。1回目もそうだったが、特に何の副作用も出ず。母と同居の兄も同日、別の場所でワクチン1回目。ちなみに私は今度の日曜、かみさんは今度の火曜日にそれぞれ1回目。

あれこれ副作用も言われているし、壮大な人体実験だなあ、とは思うが、それでも何も手を打たずにコロナ禍が拡大するよりは相対的にリスクは低い、ということなのだと思う。

それはそれとして(繰り返し言いたいが)本当にこんな時にオリンピックなんてやるんかい!

IOCとの契約として開催国は開催の義務を負い、勝手に中止等はできないといった話も聞くが、いずれにしても、この東京オリンピックは、従来、ある種「ご褒美を引き当てる」的にしか見られていなかったオリンピック開催が、実は非常にリスキーな要素を抱えていることを全世界に明らかにしたという点では、大いに意味があったと言えるかもしれない。

●天候不順で家に閉じこもって日々の歩行距離が一向に伸びないので、久々に晴れた土曜日、逗子市最高峰の二子山に登る。

以前にも書いたように、二子山上ノ山へは、中腹の南郷中学までバスがあり、さらにほぼ山頂まで「砲台道」が続いているために、近隣の山のなかでは最も登りやすく、半ばお散歩感覚で行ける。いくら当日晴れていても、このところの雨で、他のハイキングコースはあちこち荒れていたり、やたらぬかるんでいることも考えられたので、今回は二子山上ノ山往復だけとして他へのハシゴハイキングもしなかった。

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山頂の(唯一存在がはっきり確認できる東端の)砲台跡は草ボーボー。おそらく、山頂広場はしばしば草刈りされているのだと思うが、次は梅雨明けあたりが刈るタイミングなのだろうか。

展望台隣に生えているエゴノキは、春にはキアシドクガが乱舞していたが、今は実が鈴なり。なんだかちょっと美味しそうにも見えるが、実際にはものすごくえぐい(えごい)そうで、それが名前の由来とか。しかも単にえぐいだけでなく有毒だそうだ。

●二子山上ノ山に出掛けたのは、この時季なら砲台道でハンミョウに会えるかもしれないという期待もあったからなのだが、結局、往路も復路も出会えなかった。

代わりに、復路で道の水たまりに吸水に来たカラスアゲハに会った。近辺で出会える頻度で言えばハンミョウよりも貴重。ただし、その昔名越切通しで会った個体に比べると翅の構造色のきらめきはいまひとつで、最初パッと見た瞬間は「えーと、ジャコウアゲハ? クロアゲハ?」と思った。それでも、光の当たり加減で変わる水色~青~紫の翅色は十分に美しい。

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あとから見てみたらたった一頭のカラスアゲハをしつこく50枚ほども撮っていたが、それでもほとんどじっとしていない相手なので、まともな写真は少ない。

おまけは、上のカラスアゲハよりちょっと前に撮ったジャコウアゲハ(たぶん)と、多数発生して道端の草を盛大に食い荒らしていた小甲虫。カシルリオトシブミ、というヤツらしい。3mmあるかどうかという小さな昆虫だが、黄緑~紺のメタリックな姿は割と綺麗。

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●つい先日、SUMICON2021が終了したばかりだが、続けて同じく「週末模型親父」さんのところで、8月1日スタートで、IV号戦車G型発売記念「タミヤフェス2021」が開催される。レギュレーションは割と緩やかで、「最新キットのIV号G型を含め、比較的最近発売されたタミヤの陸物」。お手付き可なので、ルノーR35で参加予定。

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まむし

●あれよあれよという間に、もう6月半ば。SUMICON締切まであと半月。

ここ1カ月ほど、なんだかんだで模型が手に付かず、SUMICON掲示板にも何も書き込めずにいたのだが、流石に尻に火が付いてきた。というわけで、MCG5の製作を再開。次回はちゃんと製作記をUP出来……ればいいなあ。

●え? オリンピックやるの? 本当に?

●散歩の途中で虫(主に昆虫)の写真を撮るのは、現在、模型に次ぐくらいの私の趣味の一つだが、先月末の土曜日(5月30日)、むしはむしでも格段に要注意で危険な「むし」、ニホンマムシを「近所の山道」(いつ書いても語感がちょっとシュール)で見かけた。「マムシ注意」の張り紙は、このあたりの山道で時々目にするが、本物の野生のマムシそのものを間近で見たのは初めてかも。

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同じような模様がある(ベイツ型擬態とされる)アオダイショウの幼蛇は昨年葉山で間近に見たが、改めて本物のマムシを見ると、模様が明瞭な銭形であるだけでなく、とにかく体型がまるっきり違い、マムシは極端に太短い。昨年見掛けたアオダイショウの幼蛇に比べると、太さに対する長さの比が、3分の1くらいしかないように感じる。

こんな太短い胴体なら、何かを飲み込んでいたらツチノコに見えて不思議はないと思う。

とりあえず、今回見たマムシは長さ30cmにも満たないくらいだったので、まだ子供なのではと思う。ハブと違って長距離ジャンプして襲い掛かってくるほどの攻撃性はない(と聞いた気がする)ので、そこそこ近付いて、スマホのソフト的ズームを使って撮影。それでも何度か、シッポの先を細かく震わせて威嚇された。あの威嚇態勢って、ガラガラヘビだけじゃないんだね……。

●何かの弾みで「光速エスパー」の歌が頭の中によみがえって来て、改めてyoutubeで検索して聴いてみた。で、引っかかったこと。

 光より 速いのさ~ ♪

光速じゃないじゃん! 「超光速」じゃん!

ちなみに、wikipediaでも「光速エスパー」を見てみたが、物語の設定上の性能はあくまで「光速」で、どうやら主題歌の歌詞は勇み足であるらしい。

なお、youtubeにテレビ版第一話?の断片が上がっていて、搭乗員が敵の宇宙人に洗脳された?爆撃機が投下した水爆を「20秒のタイムリミットのうちに宇宙に捨てに行く」というシーンだったのだが……20秒あったら月の10倍向こうまで行けるはず。余裕あり過ぎ。いや、もしかしたら「光速」を出すことは可能だが、そこまで加速するにものすごく時間が掛かるので、20秒じゃ音速単位レベルしか出せないのかも。

●母の第一回のワクチン接種の予約が取れたので(兄が取ったのだが)、16日、付き添いのために実家に行く予定。

ちなみに月の初めにも一度実家に行ったのだが、その時、(ワクチン接種の際に必要な)母の後期高齢者保険証が行方不明であることが発覚。家探しに時間を費やすよりもと、翌日区役所に再発行の申請に行った。ネットで調べたらあれこれ書類が必要なようだったが、実際に行ってみたら、窓口で書く申請書一枚と、代理の私の身分証明書だけで済んだ。手続きが簡略化されたのか? いずれにしても、簡単に済んで有り難かった。

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