トルディ

足元を見る

●19~20日にもまた大雪の予報が出ていたのだが、直前になって訂正。実際に降らずに終わった。

その前の2週続けての雪かきでいつまでも腰が痛く、これで三度目があったらちょっとヤバイところだった。助かった。

●何となく野田秀樹を2冊再読。「当り屋ケンちゃん」と「小指の思い出」(基本、同じ筋の小説版と戯曲版)。

「小指の思い出」の前書きに、

あるアメリカの女性振付師が「靴を見ればその人の踊りの巧拙が判る」と言っているのを聞いてバカだと思った、こいつは靴を見ているんじゃなくて、他人の足元を見て楽しんでいるだけだ、僕などはわざわざ靴を見なくても芸を見れば上手い下手くらい判る。

というような話があって(言葉通り引用していない)、毎度なるほどなあ、と思う。

F1017929 ●旧東横線・横浜~桜木町間の鉄橋の足元。「何も支えていない橋脚」のトマソン

東横線は「みなとみらい線」直通になり、横浜のちょっと手前から地下に潜るようになってしまったので、この鉄橋もすでに線路も道床も撤去されて骨組だけ。

しかし、この橋脚は鉄橋が使用中だった頃からすでにトマソン化していたもので、並行して走る京浜東北線の車窓からもよく見えるので、近隣住民には割と知られた存在かも。

上の鉄橋のおそらく先代の橋の橋脚で、壊す手間とコストを惜しんで残されたのではと思うが、上の鉄橋も無くなるであろう今度こそ年貢の納め時になるかもしれないと、近くを通った際に撮ってきた。

F1017938 F1017940 ●上の鉄橋からもさほど遠くない、京浜急行の「平沼駅」跡。戦時中に廃駅になり、その後の横浜大空襲で焼けたというものなので、遺構ということではさらに年季が入っている。

一見、数年前と特に変わっていないように見えるが、よく見ると、線路それ自体を支える高架中央部分の柱は丸ごと新しくなっているようだ。

両側の旧いプラットフォーム部分を残して中央をリニューアルしたということは、駅の遺構は保存していくつもりなのか、それとも単に工事の手順の問題で最終的には壊してしまうのか、それとも単に壊すのも手間なので放ってあるだけなのかは不明(最後が一番可能性がありそうだが)。

●ちまちまと工作中、トルディの足元。

先に、このキットの組み立て工程上最大のネックである旨書いた履帯について。

F1017904 トランペッター/ホビーボス系のキットは破損しやすそうなパーツは緩衝材で保護してあるという賞賛すべき特長を持っているが、トルディでは、やたら長い履帯のセンターガイドホーンもその対象。パーツ枝と緩衝材がサンドイッチ状態になっている。

問題その1は「履板そのものもスケルトン・タイプで繊細であること」+「ランナーゲートが4箇所もあること」で、パーツに余計な力が掛かると、履板の細くなったところで折れてしまう(ただし、履板に押出ピン跡がないのは有難い)。

これを防ぐには、パーツ枝の横の部分を、レザーソウなどで切り離し、パーツを歪ませる力が掛からないようにしておいて、パーツからランナーを片方ずつ切り離していくのがよいと思う……けれど面倒くさいなこりゃ。

F1017922b問題その2は、基本的に合いのいいこのキットにあって、履板同士の噛み合わせがあまりよくないこと。よく見ると判るが、パーツにわずかな型ズレがあり、そのために噛み合せ部がますます狭くなっているらしい。結局、丁寧にひとつずつ――履板ひとつずつというより、噛み合わせの凹凸ひとつずつということだが――ナイフなりヤスリなりでクリーニングしていくしかない。面倒くせえ!

そんなわけで、お役御免がほぼ決定しているレジンキット、ミニアートスタジオ製のトルディから、ある程度の長さがまとまって成型されているレジンの履帯を持って来ようかという誘惑に何度か駆られてはいるのだが、ごく僅かではあるものの(特に履板両サイドの曲線が)ホビーボス製の履帯のほうが再現度が高いようなので、その度に思い直して繋げている。

現在のところ、まだ片側の接地部分程度。

F1017949F1017867 ●オマケ。

トルディのフェンダー両側後方の工具箱は、キットでは側面に2本の補強用プレスリブが入ったタイプになっているが、先述のように、これは使用例があまり多くなく、しかもフタにもリブが無いといけないようなので、一般的なタイプに作り変えた。リブを削り取り、留め金を新設。

留め金部分がクローズアップで写っている写真がなく、形状がいまひとつよく判らないが、まあ、キットのパーツにモールドされているのと似たような形状なんじゃなかろうか、といういい加減な考証に基づき、適当にそれらしく工作。

この時、キットのモールドを丁寧に削り取って移設する手が使えればよいのだが、キットのモールドは(これまた先述のように)留め金が外れた状態になっているので使えない。

●38(t)に照準器上の雨どいを付けていなかったのを思い出し、付属のエッチングパーツから追加。

実車では、この雨どいは根元にも「ベロ」があり、直上のボルトで止めるようになっている……が、面倒なのでそこまで追加工作はしない。しないったらしない。

●足元といえば、先週から我が家の犬がびっこを引いている。足が滑るフローリングの床のせいで腱を傷めているようだ、というのが向かいの先生の見立て。

フローリングの床を(滑りながら)バタバタ忙しく走り回っていた頃は特に何も無く、昔ほど騒がなくなった今頃悪くなるというのも、歳のせいということなのだろう。

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ホビーボス 1:35, トルディI

HOBBYBOSSの「Hungarian Light Tank 38M Toldi I [A20]」のレビュー。ディテールの検討と若干の考証。

発売されたのはもう2年近く前のことになるので、いまさら&いきなり感たっぷりだが、たまたま資料も掘り返し、しかもTristarの38(t)の履帯を整形して繋げていくのが妙に面倒で、肩の凝る作業だったため、例によって浮気中(もっとも、その後こっちの履帯のほうが何倍も厄介であることが判明)。

●まずは実車についてのおさらいというか、こぼれ話というか。

HOBBYBOSSのトルディのキットは、3種類のキットが、トルディI(A20)、トルディII(B40)、トルディIII(C40)の名称で出ているが、実際には、トルディIとトルディIIは外形上差異はなく、つまり1番目のキットは「トルディI(A20)/トルディII(B20)」、2番目のキットは「トルディIIa(B40)」とするのが正しい(一応私の手元の資料では)。

トルディIとIIはコンポーネントが輸入か国産化の違い。生産後期のトルディIIは特徴的な「輪っかアンテナ」でなく、ありふれた棒アンテナになっているようだが、これも絶対的ではなく、最終的には車体前後の登録番号で見分けるしかないようだ(そもそもトルディIとトルディIIはある程度並行生産されていたらしいので、時期による区別は成り立つのか?)。

以前、とあるサイトで、トルディI:H301~H385、トルディII:H386~H490と書いてあった話をしたが、こちらのサイトでは、トルディI:H301~H380、トルディII:H381~H490としている。これはトルディIが80輌、トルディIIが110輌という、一般に言われている生産台数とも合う。

また、トルディIは、MÁVAGとGANZとで40輌ずつ生産したらしい(資料5、p64)。トルディIIに関しては上記サイトに、MÁVAG社製が42輌(H381~H422)、GANZ社製が68輌(H423~H490輌)であるとの記述がある。

トルディIIaは、生き残ったトルディI/IIから80輌が改装されたことになっているが、これの登録番号が確認できる写真は、私は見たことがない。また、特に後期の(おそらくグリーン単色で)黒地白十字国籍マークの場合、初期と同じ位置に車番が書かれていたかどうかもよくわからない。

●キット概観。

パーツの合いは基本的によく、モールドもシャープで、まずまず満足すべきレベルではないかと思う。特徴的な足回りなどの再現度もよく、完成見本などを見た感じでも、しっかりトルディの雰囲気をしている気がする。

ディテール面については後で細々書くとして、模型としてのタテツケに関しては以下の通り。

・前記のようにモールドはシャープで部品の精度も高いが、ゲート位置などはこなれていないと感じる部分もある。

・砲は仰俯可動ではなく、任意の向きに接着するという、1:35では珍しい簡単な構成。

・部品が合わない、というところは基本的にはなく、ほとんどのパーツはピッタリ付くが、特に足回りでは、転輪のサスペンション・アーム等の位置決めがゆるい。上下方向にも、左右方向にも位置を決めづらいので、心配な人はジグなど作ったほうがよい。

・誘導輪はほとんど接地してしまっている写真もあるが、標準的な状態では、わずかに地面から浮く。キットはそのままでは誘導輪のアームがだいぶ下がった状態に付き、ダンパーのパーツ(B6の後側)と干渉気味になるので、転輪の位置と比べつつ調整するのがよいかもしれない。ただし、誘導輪のアームは転輪のサスアームと違ってだいぶ合わせがきつい。

・サスペンションアームの転輪軸は、なぜかきついものとゆるいものが混在している。足回りの塗装の都合で「ロコ方式」を採る場合には、それなりの下処理が必要。

・履帯は独特な形状をそれらしく表しているのだが、(1).ゲート位置の関係で、切り離しの際に破損してしまう危険性大、(2).無事に切り離しても、履板同士の連結がきつく繋げづらい――と、苦労する問題点を2つも抱えている。海外のサイトで見る製作記でも、「リンクを**個も壊した」など、この部分には不満多し。Missing-Lynxで、ザロガ御大が作例を披露しているが、そこでも「タミヤ48シリーズのように、ブロックごとにあらかじめ繋がった(link and length)方式にすべきではなかったか」と書いている。実際、本体を組むのはさほど難しくないキットを、この履帯の存在が熟練者(あるいは根気のある人)向けに跳ね上げているかもしれない。「こりゃタマンネー」という人はフリウルに逃げる道もあり。ニムロードの発売後、BRONCOから別売も出るかもしれない。ちなみにフェアリー企画のキットに付属していたカステン製履帯は、僅かにピッチが違う。

●以下、ディテールチェックを。「重箱の隅」的なものが多く、どこを選んで手を入れるかはお好み次第といったところ。

しかもそう遠くない将来にBRONCOからも発売される可能性は低くないと思うので、カリカリにチューンナップするならそれを待つ、というのも賢明かもしれない。

▼足回り

F1017881 起動輪のキャップ(と言っていいのか?)部分の横、対称位置にあるドーナツ型(あるいは古銭型?)の突起は、以前にも書いたが、何かのアタッチメントの役を果たすものなのではと思う。これはクビンカの現存車輌(Iのほう)でも確認でき、“原産国”であるスウェーデンのランズベルク軽戦車系列でも見られるものなのだが、資料で当時の写真をひっくり返すと、少なくともI/IIでは付いていないものが圧倒的に多いようだ(ついているものもある)。

転輪、誘導輪のハブキャップは、通常のボルトで止められた表現になっているが、実際には沈頭のマイナス皿ネジのため、遠目にはネジ頭が目立たない。

起動輪ハブキャップに、誘導輪同様、グリス注入口(?)がある。また、ハブキャップ中央の平らな部分は、実車はもっと小さい。

第一転輪、第四転輪に付くショックアブソーバーのアームは、ちょっと形が違う。なお、このアームは、同じくランズベルクL60から発展したstrv m/38strv m/40Kと、トルディとでは形状も向きも違うので、strv m/38やstrv m/40Kの写真を参考にする際は注意。

上部転輪の間は、軸を下にずらすことで履帯センターガイドとの干渉を防いでいる。ここは実際には太い軸の上部をU字形に彫り込んでいる(もちろん、そんなものを表現しても見えない)。

●車体前部

車体前部上面の前端のリベット列は、その直前に接合線がある。当初はリベット列の位置が間違っているのかと思ったが、そうではなく、どういう装甲板の接ぎ方になっているのかよくわからないが、どうも接合線が二重になっているらしい。したがって、車体前端からのリベット列の距離はおおよそ正しいのではと思う。なお、このリベット列はキットでは丸頭、かつ抜きの方向の関係でちょっと長円になっているが、実際は尖頭リベットもしくはボルト。

車体前部上面の真ん中あたり、前照灯の前にあるパネルを止めているのは尖頭ボルト。

車体前端の、メーカーによるものと思われる楕円形の小さなタグの位置には2箇所ある。ひとつは前照灯カバーを開いた際に固定する車体側金具の横(前端リベット列より後ろ)。もうひとつは、まさに前端ギリギリ、リベット列より前の中央。車番の判るものとタグ位置を対照させると、以下のようになる。Tordi IIの末尾のM、Gは、前述のサイトにあったメーカーの別で、これを見ると、タグ位置が上のものはマーヴァグ社製、下のものはガンズ社製の可能性がありそう。

  • トルディI:H301~H380
    H303 上
    H309 上 (資料1、p10)
    H320?下 (車番不鮮明。この写真
    H338 下 (資料1、p10。ただし車番の下2ケタしか見えず、438の可能性も)
    H362 下 (資料1、p9)
  • トルディII:H381~H490(MÁVAG:H381~H422、Ganz:H423~H490)
    H39* 上 M (このサイト写真1枚目)
    H399 上 M (資料4、p34)
    H440 下 G (資料1、p9)
    H453 下 G

前部上面右側の小グリルは若干高さが足りないか。私は一度接着用のベロを切り取って、ほんのわずか、高さを増した。

前照灯のエッチング製カバーは単なるスリット列になっているが、実物は光が上方に漏れないようにする管制用のものなので、ベネチアン・ブラインド状になっている。

車体前部上面、前照灯の前方左に四角く盛り上がったモールドは、クビンカのI型現存車固有の特徴。弾痕か何かに当てたパッチではないかと思われる。

操縦手ハッチ下のひさしが無視されている。

●車体後部

エンジンルームは、本来側面装甲が上面にかぶる構成。中央の大きなアクセスパネル部分は筋彫りを追加するのみでいけるが、前後のルーバー部分は、もし修正しようとすると、リベット列のある枠を若干内側に寄せる必要が出てくる。

エンジンルーム左右側面の通風孔は、組み立て説明図ではルーバーが下向きになるよう描かれているが、そのようにパーツを付けようとするとうまく合わないはず。実際にはルーバーが上向きになるようにする(番号は合っている)。

エンジンルームのアクセスパネル後端近く、左右に付くコの字の金具(パーツA37、A38)はパネルの固定具。実際は車体側に付く2辺は板材、差し渡されているのは丸棒。丸棒の後ろ側にノブ(パーツB1)がぶら下がっており、これを車体側面に付いた金具に引っ掛けてノブを回して締める仕組み(のはず)。したがって、目立たない部分ではあるが、A37・38とB1とがきちんと繋がっているように作りたい。

排気管は先端部分で平らになっているが、キットは明確な段が付いて、丸から平らに変わっている。さすがに、もうちょっと自然に潰した感じに、スムーズに繋がっているのではと思うがクローズアップの写真なし。

●装備品・工具など

ライトガードは、I型キットでは基本、カマボコ型を使用するよう指示されているが、実際には細い帯金を使った簡易タイプと混ぜて使われている例が多い。以前にも書いたように、どういうわけか右がカマボコ型、左が簡易型である場合が多く、とある部隊の写真で、まとまって写っている10輌ほどの車輌(確認できる限り)が、すべてそうなっている例もある。もっともその逆のケースも、キットのように両方カマボコ型の場合もあり、明確な基準はなさそう。

全工具があっさり無視されている。標準の車外装備品は、それぞれ、エンジンルーム横の通気口近くで、右フェンダー上にジャッキ、エンジンルーム右側面につるはし。エンジンルーム左側面にシャベル、左フェンダー上にバール。

後部フェンダー上工具箱の留め金が外れた状態。

キットの後部フェンダー上の工具箱は、外側に2本のプレスリブがあり、側面(車輌を基準にすると前後方向)に留め金があるタイプだが、これは希なタイプ。より一般的には、プレスリブが無く、外側2ヶ所に留め金があるタイプが使われている。ただし、1941年7月27に日に撃破されたとキャプションにあるH399号車がリブ付きタイプを載せているので、比較的初期から使われていたものらしい。また、リブ付きタイプは、上面(フタ部分)にも2条のリブがあるようだ。

●砲塔

F1017885 砲塔の形が微妙におかしい。具体的には、砲塔後面の「く」の字の角度、上下の長さのバランスが若干違っている感じがする。上面後部の「後ろ下がり」の角度も少し足りないかも。右の修正作業は、確かな寸法的証拠に基づいたものではなく、「こんな感じかなあ」という、あくまで感覚的なもの。上半部は0.3mmプラバン、下半は0.5mm+0.3mmプラバンを貼った。下側に余計に貼ったので、折れ線も若干下に移動することになる。

キューポラが裾広がりな形状になっているのは、プラパーツの抜きの都合で付いたテーパーではなく、どうやら実車もそのようになっているらしい。ただし、砲塔天板が、後部は僅かに後ろ下がりになっているのだが、どうもキューポラパーツはその後ろ下がりに対応していないようだ。もっとも、天板後部の傾斜自体がごく僅かなので、接着の際に埋まってしまうかも、程度の隙間しか開かない(ただし前述のように、この傾斜自体、角度が足りないような気はする)。

キューポラの左側、ペリスコープの後方に立つ柱状のもの(パーツA9)は対空機銃架の取付具。ただし、補強用の“ヒレ”部分は、実車ではもっとずっと薄い。また、パーツでは頭部にキャップのようなものがはまっている形状になっているが、実車ではついていない場合がほとんどであるようだ。機銃架を差し込んだ時の固定に関係しているのではと思われるが、左前と右後ろの2カ所ずつ、根元に長円の大き目の穴(それとも水抜き?)と、上部にやはり長円の小さな穴がある。

帯金でできた独特な形状のアンテナは左側に倒れるようになっており、砲塔左側面上部には「y」型のアンテナ掛けがあるが、キットでは省略されている。トルディIIの場合、前述のように一般的な棒アンテナに変更されている車輌もある。

●マーキング

キット付属のデカールは、

  • 国籍マーク:標準的なスタイルのもの
  • 車輌番号:H309
  • 部隊マーク:モデル・エーシュ・マケット・エクストラの#1では第1騎兵旅団・第一装甲騎兵大隊、#5では第1騎兵旅団の軽戦車中隊と書かれている。

という構成だが、キット付属のカラーシートでは、国籍マークと車輌番号だけ使うように指定されている。Tordi I専用のデカールシートなのに!

これはいろいろな意味で問題含みで、

  • 国籍マークはごく一般的なものだが、これを使用する場合は、車番を変更する必要がある。また、多くの車輌で砲塔側面、ハッチの前あたりに描かれている国章のデカールは入っていない。
  • 車輌番号H309はおそらく第2偵察旅団所属で、その場合、通常の八角形でなくアウトラインが円形の独特の国籍マークを使用している。下の動画にもあるように、砲塔に国章も描かれているようだ。
  • 白い鳥の第1騎兵旅団の第1大隊だか軽戦車中隊だかのマークは、車体左右と砲塔上面ハッチに描かれているが、この部隊の車輌は、車体前部の国籍マークが他よりも小さめ(砲塔の国籍マークと同じくらい?)に描かれている。例えばこの写真

というわけで、シートに入っている3種のマークがそれぞれてんでんばらばら、組み合わせて使えない状態であるらしい。デカールの担当者、なにやってたんだ……。

車番は読み取りづらいが、H309と思しき車輌が写っている動画。1940年9月10日、マロシュヴァーシャールヘイ(現ルーマニア領トゥルグ・ムレシュ)におけるパレード。丸タイプの国籍表示、砲塔側面の国章などが確認できる。

●資料は

  • (1)."Modell és makett EXTRA #1 - Magyar páncélosok a II. világháborúban"(第二次世界大戦のハンガリーAFV)
  • (2)."Modell és makett EXTRA #3 - A II. világháború egy magyar haditudósító szemével"(ハンガリー従軍記者が見た第二次世界大戦)
  • (3)."Modell és makett EXTRA #5 - A Nimród és társai...II. világháborús magyar harckjárművek"(ニムロードなど…第二次世界大戦のハンガリー戦闘車輌)
  • (4)."Magyar Steel", Csaba Becze, STRATUS
  • (5)."A MAGYAR KIRÁLYI HONVÉDSÉG FEGYVERZETE", Bonhardt Attila, Sárhidai Gyula, Winkler Lázaló, ZRÍNYI KIADÓ

などを参考にした。一番一般的なはずのグランドパワー特集を持っていないのは何なんだか……。

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大雪の後

●8日土曜日。雪。ここまでズバリ天気予報通りになるものなのだなあと変に感心してしまうくらいに大雪。

F1017895 朝、目が覚めたときから周りがしんとして、音が吸い込まれているような感じがした。夜半に降り出したのはすでに見て知っていたので、こりゃ降り続けて積もったなと思ったら、すでに予想以上の状態だった。

写真はちょうど昼12時頃のものなので、最終的にはこれの倍ほども積もった。

8日の晩は近所の家で数家族集まって鍋パーティだったが、玄関を出た途端に足が雪に潜り込み、その後も(車も通らない住宅街なので)30センチほどの雪の中をズボズボと歩いて遭難しそうになる。ただし、気温も低かったので、いつもの東京近郊の雪のように湿っておらず、そこまで深くても靴もズボンの裾も、思ったほどは濡れなかった。

12時過ぎまで飲んで食って麻雀をする。帰りにはほとんど雪も止んでいた。

●9日日曜日。かみさんにたたき起こされ、家の前の道路の雪かきをする。年寄りが住んでいて雪かきのままならない家もあるので、家のまん前だけでは終わらず、とりあえず、四辻まで道が通じる程度、近所の人と汗をかく。

ついでに雪を積み上げて、チビ助所望のかまくらを作る。昼食後、なんとか雪かきも終わり、かまくらもそれなりの格好になるが、すでにそこそこ雪遊びを堪能したチビ助は家の中に引っ込んだきりだった。ふんぬー。

●そうこうしているうちに東京都知事選が終わっていた。下馬評通り、舛添当選。私の予想通りでもあるが、面白くはない。

もっとも、そもそも厚労相の時にも大した功績があったとは思えず、人物評としても「えー?」みたいな感じで、それを「選ばされる」都民保守層(といって悪ければ自民支持層?)もご愁傷様な感じ。余計なお世話だけれど、そういった感じは東京だけのことではないし、保守だけのことでもない。

●10日月曜日。腰と腕痛し。

F1017890 ●最近の寒さで、我が家の犬はヒーターの直前に座り込み、温風にぶわぶわ吹かれたままでいるという自堕落状態を身に付けた。

ちなみに9日、たまたま開けていた玄関から一瞬表に走り出たものの、積もった雪に怖れをなしてそのまま家の中に逃げ帰ってしまった。「犬は喜び庭駆け回る」って言ったのは誰だ?

●オリンピックのモーグルを見ると、つい「モーグリ」と言ってしまう。いろんな意味でオヤジ。クポクポ。

●たまたまe-bayに、旧インパクトの1:48古典機シリーズが5機セットで出品されているのを見掛けた(ブレリオXI、マーチン・ハンダサイド、デュペルデュサン、アブロ複葉、アブロ三葉の5種。シリーズ全6種のうち、ブリストル・ボックスカイトが欠けているだけ)。それもなんと、最初目撃した時点で、5種合わせて日本円で数百円という安さ。

一応、パイロ版も合わせれば6種全部ストックしていることもあり、残り時間も(その時点で)まだ4日もあったので、「終わるまでにはそこそこの値段になるだろう」とチェックを入れただけで入札はしなかったのだが、どうやら最終価格は7500円程度だったようだ。

5機分どころか2機分にしても安いよ……。

●ミリタリー模型趣味のおかげで、我が家には読めない言語の資料があれこれある。

なかでもマジャル語(ハンガリー語)の資料、“A MAGYAR KIRÁLYI HONVÉDSÉG FEGYVERZETE”は英語の抄訳なども付いておらず、言語的にも馴染みが薄くて単語の拾い読みもほとんど不可能なので、何となく悔しい気分を抱き続けていた。

そういえばHOBBYBOSSのトルディIIIは、いかにも実戦参加していそうなふうな箱絵で出ているけれど、この資料には何と書いてあるのだろうと思い、マジャル語のweb機械翻訳なんてあるものかしらんと探してみたら、Googleがやたら多種の言語に対応する機械翻訳を始めているのを(今頃)知った。

そんなわけで、“A MAGYAR KIRÁLYI HONVÉDSÉG FEGYVERZETE”のトルディIIIの解説の後半部分をGoogle翻訳に掛けてみた結果が以下。もちろん原文はずらずらと続けて書いてあるが、便宜上、ピリオドごとに改行した。

Az időközben 12 darabosra csökkentett Toldi III megrendelést a Ganz-gyárnak 1944 januárja és áprilisa között kellet volna leszállítania.
A hadvezetés azonban úgy döntött, hogy a páncéllemez-szállításoknál a nehéz harckocsik és a rohamlövegek részesülnek előnyben.
A páncéllemez-szállítások elhúzódása miatt egyre késett a Ganz-gyárban már elkészült alkatrészek összeszerelése.
Nincs adat, hogy a harmadik Toldi-sorozatba tartozó járműveket valaha is átadták volna a csapatoknak.

一方、粗く減少12トルディIIIはガンツ工場は1月1944年4月の間で配信されることになっていたよう命じた。
しかし最高司令部は、可能な限り重い戦車と突撃銃の配達中の装甲板望ましいと判断した。
なぜなら装甲板納入の遅れガンツ工場で延期されたは、すでに組み立て部品を完了した。
第三のトルディシリーズの車両へのデータは、これまで与えられていない

まあ、あくまで機械翻訳然とした訳文で、せいぜい「何について言おうとしているのか」が判る程度のものだけれど、それでも、

  • トルディの生産はMAVAGとGANZが担当していたが、トルディIIIはGANZが担当したらしい。
  • トルディIIIの発注数は12輌だったらしい。(ここまでは原文の単語を拾っても判る)
  • トルディIIIの生産よりもトゥラーンやズリーニの生産が優先されたらしい。
  • どうやら最後の文章は、正規に軍に引き渡された記録はないと言っているらしく、要するに、おそらく実戦で使用された記録もない。

くらいが、なんとなく想像できる。

それにしても、英語にはないáëéíóöőúüűなどのダイアクリティカルマーク(アルファベットに付く、発音の区別を付けるためのヒゲとか点とか)付き母音がやたらに多く、文章を入力するのにやたら手間取った。

ついでに、謎の多いトルディ救護車型についても翻訳に掛けてみた。

1942 nyarától a doni fronton harcoló 30. harckocsiezred orvosainak szállítására három db Toldi II harckocsit használtak.
E páncélosok alapvető feladata az volt, hogy a tűzvonalban lévő kilőtt harckocsik sebesültjeihez az egészségügyi személyzetet kiszállítsák.
A harckocsicsapatoknál nagy szükség volt a páncélozott sebesültszállító járművekre.
A gyakorlat bebizonyította, hogy a Toldi kisebb módosításokkal alkalmas az egészségügyi személyzat és betegek szállítására.
A Haditechnikai Intézet javasolta, hogy az átfegyverzésre nem kerülő Toldi I sorozatba tartozó harcjárművek egy részét alakítszák át orvosi harckocsivá.

1943 szeptemberére elkészült az orvosi harckocsi mintapéldánya.
A jobb oldali toronynyílást megnagyobbították, hogy a sebesültet könnyebben lehessen beemelni.
Az egészségügyi felszerelés málházása különösebb módosítást nem kívánt.
Csupán a nehézpuska-lőszerkészletet csökkentették 184 darabra.
Az orvosi felszerelés a megürült lőszertartókban elhelyezett bádogládákba került.
1944 márciusában kilenc darab Toldi I átalakítását rendelték meg Ganz-gyártól.

A gyár az év június-júliusában át is adta a módosított harcjárműveket.

1942年の夏から、ドン前線は30輸送タンク連隊の医師は、トルディII戦車の3枚を使用した。
この鎧の重要な役割は、タンクは負傷に配信現場の医療スタッフに発砲したことである。タンクチームは装甲救急車が大いに必要だった。
経験は、医療関係者や患者の輸送のために、その小さな修正トルディを示している。
軍事学校は、医療harckocsiváを通じてトルディIシリーズではないátfegyverzésreで戦闘車両のランディングネットを確立することを提案した。
1943年9月の医療タンクのプロトタイプが完成。
開口部は、より容易に損傷したことによってであることが、タワーの右側に拡大した。
医療機器málházása特に修正は必要ありません。
唯一の重いライフル弾薬ストックを184枚に減少した。
医療機器はbádogládákba弾薬空いた期間内に置いた。
1944年3月に9個の変換トルディIはガンツの工場を命じた。
今年の6月から7月にかけての工場は、改訂された戦闘車両を引き渡した。

なんとなく「ドン戦線」とか、「第30戦車連隊」とかが判る形で訳されているのがスゴイ。

そんなこんなで、38(t)の履帯もまだつなぎ終わっていないけれど、再びトルディ熱が湧き上がってきて、並行してHOBBYBOSSのトルディIもチェック中。近々報告をUP予定。

(追記。ちなみに“A MAGYAR KIRÁLYI HONVÉDSÉG FEGYVERZETE”という書名は、MAGYARがハンガリーの本国語での呼称、HONVÉDが軍隊とか陸軍とか、まあそんなような意味だというのはわかっていたのである程度想像はしていたが、改めてGoogle翻訳に掛けてみたら、

ハンガリー王立陸軍兵器」

という意味だそうだ。……ベタな書名だ。)

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トルディの迷宮

●この週末は静岡ホビーショーの一般公開日/モデラーズクラブ合同展開催日で、モデラー仲間の多くが続々と静岡に集結中のはずだが、私は例年通りお留守番態勢。昔のように毎年当たり前のように静岡に行ける日はまた来るのかしらね的。

静岡に行った皆さん、土産話をよろしく。

●ようやく仕事も一段落したので、Mini Art Studio製のトルディをいじる。

このキットでは、ある程度の長さごとにまとめられた(もともと繊細な形状の)履帯パーツが非常に綺麗に成型されている。しかも各パーツにほとんど気泡がなく、車体や砲塔のエッジも綺麗なので、「なかなかスグレモノのレジンキット」というイメージを持っていた。

それだけに、近くインジェクションキットが発売されるからと放棄してしまうのは惜しく、とにかくバタバタ組んでしまえ!と思ったわけなのだが……。

F1031903▼前回延べたように、転輪類が(悪い意味で)手作り感満点で、円になっていない。外周だけの問題ではなく、中心部もいびつ。しかし一方で型ズレがあり、厚みも不均一なので、ガリガリ削る必要あり、削った結果は、ゴム縁の幅が不均一になる。右写真で、内外転輪間の軸部分が、表のモールドとかなり中心がずれているのも判ってもらえるだろうか。

削り作業が結構な手間であるうえに不毛感バリバリで、これではHOBBY BOSSの転輪がきちんと丸いだけで「傑作!」と言い出してしまうのではなかろうかなどと思ったりする。

▼起動輪も同じく円が出ていないうえ、穴の位置を合わせると歯の位置がうまく合わず、ようやく両方をなんとか合わせると外周のいびつさが合わず、位置調整に苦労する。ちなみにやたらに綺麗な履帯は、フェアリー企画のキットに付属するカステン製のもののコピーかもしれないと思っていたのだが、今回きちんと見比べたら、非常に似ているものの、Mini Art Studioのもののほうがピッチが広かった。

F1031907▼車体上面の開口部が砲塔に比べ大きすぎるのは前回述べた通りで、プラバンを内周に巻いて狭めたのだが、どうやらそもそも「砲塔自体が小さすぎる」らしいことが判明。……いやしかし、開口部だけ正しいサイズにするなんてことがあり得るかなあ。なお、キットの砲塔は、なぜか“A MAGYAR KIRÁLYI HONVÉDSÉG FEGYVERZETE”の中の、一回り二回り小さいノンスケールの図面にピッタリ合う。右はフェアリー企画のキット(上)との比較。

▼そんなこんなで、とにかく転輪をガリガリ削り始めたのだが、おそらく購入してから10年前後、我が家のストック棚で陰干し状態になっていたにも関わらず、ナイフを入れたりヤスリをかけたりすると、むせ返りそうになるほどレジン臭い。ウレタン生成のための2液の混合比がいい加減で、未反応の薬液が残っているのかもしれない。

そんな具合で、いじればいじるだけげっそりしてきたあげく、「短い人生、オレにはもっと他にやることがあるはずだ」という思いがにわかに強く湧き上がってきたので、再びしっかり箱詰めにした上で、ストック棚に収容することに決定する。つい数日前に、「今作らずしてどうする」と息巻いたくせに、情けないこってす。いやどうも済んません。

●というわけで、トルディに関してはHOBBY BOSSの発売をおとなしく待つのが建設的、というのが私の個人的見解となったわけだが、そのHOBBY BOSSのトルディの、ニュルンベルグ・トイフェアの時より詳細なテストショットのクローズアップが、フィリピンIPMSのサイトに出ている。

前回、バリエーション展開はどうなるか云々と書いたが、なんとすでにIIa型用、III型用の砲塔周りと車体上部のパーツが用意されていた(これまた、Mini Art StudioでIIaを作ろうという意気を挫かれた理由)。

肝心の出来に関してはまだ細かくどうこうは言えないが、ただ、ちょっと砲塔後面の「く」の字の部分のバランスが、下のほうが長すぎるような気がする。

……しかし楽しみだな。

●そんなマヌケな「作ろか止めよか」騒ぎの過程でのちょっとした考証。

トルディIとトルディIIは、コンポーネントが国産品に代わったのみで外形的には一緒とされているが、とあるサイトによれば(さらりと文章中に出てきただけで、出典も判らないのだが)、それぞれ登録番号が

トルディI:H301~H385
トルディII:H386~H490

だそうだ。その通りの記述は私の手元の資料に(ざっと見た限りでは)なく、それぞれ80輌・110輌とする生産台数と若干の食い違いがあるのも気になるが、おおよそのところは、“model és makett EXTRA”のキャプションでI/IIが分けられているところと合う。

なお、特徴的な「輪っかアンテナ」を持つのがI型で、II型は棒アンテナになっているという解説もあるのだが、どうもしっかり登録番号と対照できる写真が足りない。

Light01●両フェンダー上にある前照灯は、カマボコ状の保護カバー(上)のほか、もっと簡単な帯金製のガード(下)の場合もある。

生産時期と関係があるのかとも思ったが、どうやらI型かII型かに関わりなく使われている様子。それだけでなく、片側がカマボコでもう片側が帯金であるケースも多い。

その場合、どういうわけか右がカマボコで左が帯金のものが目に付くのだが、逆のケースもあるので、何らかの決まりがあるわけでもないらしい。……ぐだぐだな考証だなあ。

ちなみにIIaでは、車体前面中央の大型前照灯がなくなったせいなのかどうか、この両フェンダー上のライトが、カバー無しの背の高いものに替えられている場合がある。

●起動輪の表面、対称位置に2箇所にある、パイプを輪切りにしたような突起は、Mini Art Studio、フェアリー企画の両レジンキットでも、HOBBY BOSSの新キットでも再現されているが、これはどうやら、実車では付いていない場合のほうが多そう。何かのアタッチメントなのだろうか?

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今作らずしていつ作る!

●現在やっている仕事が(ずるずる遅れつつも)何とか終盤を迎えつつある。

●そんなこんなで、その上がりを待ちわびているKさんと、先週、電話でやりとりをしていたのだが、図版の作成や資料の受け渡しなどで直接会って打ち合わせをすることになり、結局、14日の月曜日にわざわざKさんが大船まで来ることになる。

ついでに鎌倉をちょっとぶらついてみたいと言うので、こちらもついでに案内を買って出る。

F1031890●先日来の私の「のびる収穫の話」を聞いて、もともと酒飲みであるKさんは強く心惹かれているらしく、「のびるはもう採れないんですか」という。

「もう季節を外れていると思うんで、諦めてください」と答えたものの、まだ多少はなんとかなるかもしれないと、13日日曜の午後、我が宝剣エクスカリバーを手に出掛けてみた。

F1031895しかし、すでに目当ての「のびる群生地」は、イタドリが人の背以上に茂った藪になっていた。左は、私の目線の高さで水平に撮ったもの。

その合間を見ても、あれだけ生えていたのびるが、もうすでに枯れてしまった後なのか、所々にわずかに見つかるだけ。しかもそんなのびるもすでに花芽が伸びていた。やはり収穫はもう来春までお預け(秋から初冬の葉の伸び初めに採って食べる人もいるらしいが)。

●そんな行き帰りに見たもの。

F1031899F1031894我が家の玄関のブロック塀にいたやもり。猫にでもいたずらされたか、シッポが切れている。もうひとつはちょっと大き目のかたつむり。葉陰で休養中。

●そんなこんなで、月曜日。結局仕事も相変わらずずるずる状態で、徹夜でへろへろになりつつ、昼に大船まで出掛ける。駅中の喫茶店であれこれ打ち合わせ。

その後、またまた例によって私の最も気に入りのコースで、北鎌倉の円応寺から亀ヶ谷坂を越え、英勝寺、寿福寺を案内する。英勝寺は仏殿(本堂)修復中。藤が咲いているところが見られるかと少し期待していたのだが、GWをまたいで家に閉じこもっている間に、すっかり終わっていた。

F1031886ところで、英勝寺山門の裏手に、こんな「穴」があるのを初めて知った(山門修復中は行けない場所にあったので)。やぐらの中にさらに穴が掘ってあり、しかもそれが階段になっていて中に降りられる。

覗いてみても真っ暗なのだが思い切って降りてみたら、そのまま横手に出口があって抜けられるのだった。途中、横壁がまたやぐら状に掘られていて、そこに(だいぶ目が暗さに慣れないと見えないが)小さな仏像が置いてある。それが入口に書いてある「三霊社権現」であるらしい。やぐらの多い鎌倉でも、こんな凝ったものはちょっと珍しい。穴マニア(?)はぜひ行くべし。

●先日「バレマチコン」を開催したたーさんのHP、「レジン組合」で、今度は「ヒブトラコン」(非武装のタイヤ物限定コンペ)が開催されることになった。

10月までと、開催期間が非常に長期に渡るので、ちょっとは面倒なネタでもいいかもしれないと、S MODELの「URSUS Aトラック/TK輸送車型」か、同じくS MODELの「ポルスキ・フィアット508/518電話線敷設車」のどちらかで行くことにした。どちらもバキュームフォームの基本パーツ+レジンの小物という構成のキット。

F1031856F1031872●と、そんな身の程知らずな製作予定も入れている一方で、さらにその前に組み上げようと、こんなキットを掘り出してきた。香港、Mini Art Studio製レジンキット、トルディ。I/II、IIa、IIIのコンパチキットなので、砲塔が2種入っている。

ついにHOBBY BOSSからインジェクション・キットが出ることになり、しかも、その発売が刻々と近付いてきて、箱絵も発表になり、予約購入の案内が楽天の広告にさえ流れるようになって(はい、私のPCのブラウザでは、楽天の広告はそんなんばっかりです)、今作らねばきっと一生陽の目を見ずに終わる、と思ったため。

F1031855 長らく死蔵してあったのは、型の割れか何かで、砲塔の真ん中に横一直線に段差があって、それを直すのが面倒だったため。それ以外は非常によく出来たキットだと思っていたのだが、改めて出してチェックしてみると、転輪はいびつで全然円になっていないとか、なぜか車体の砲塔リング穴が大きすぎるとか、トホホな部分もあれこれ。魏晋南北朝時代の仏像か、それとも中近東のイスラム商人みたいな、どうもスタイルがアンバランスな車長フィギュアも素敵過ぎる。

前述のようにこのキットは3タイプのコンパチ。HOBBY BOSSのキットはとりあえず I 型(II型も同形)なので、こちらはIIaで作ってみようと思う(その後HOBBY BOSSからバリエーションが出る可能性もないわけではないだろうが)。もっとも I /II型もあれこれマーキングのバリエーションがあるので、結局同型に日和るかも。

ところで、トルディは I 型が80輌、II型が110輌生産されていて、後にそのうち80輌がIIaに改装されているはずなのだが、写真や動画を見ても I /II型ばかりで、IIaの写真は非常に少ない。本当に80輌も生産されたのか、なんだか疑わしくなる。それでも2、3枚は、おそらく前線部隊のものらしい写真を見つけた。

……う。そういえばフェアリー企画のトルディもあったんだった。

Hideさんのブログで知ったのだが、在日フィンランド大使館では、ついに「ツイッターの中の人」がストライク・ウィッチーズの原作者と対談をして、それを大使館の公式HPに載せる、という“荒業”に出た(笑)。

しかし、それはまあいいとして、「フィンランド大使館ツイッター」に、いつのまにか「フィンたん」という名前がついていたことのほうが驚きだ。フィンランド大使館が、フィンランド大使館が壊れていくよ……。

ちなみに、「うぽって!!」ではフィンランドの「ソコちゃん」が明らかな悪役で出てきますが、そのへんはどうなんですか。

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