シュトゥルミ

シュトゥルミさんの一休み

●すでに通常営業中、と言うよりも、新年になって一週間も経っていないのに、もう切羽詰ってるっていうのはどうよ?

●6日木曜午前中、仕事でりんかい線沿線の某社に行く。りんかい線に乗ったのは初めてかもしれない(埼京線区間は除く)。

これは暗におたくのメッカ・国際展示場になんか行ってないぜオレ、と言いたいわけでなく、国際展示場に行くときにはゆりかもめに乗るのが常であるため。

乗り換えた大井町駅も降りた駅も深くて地上との行き来でちょっと迷った。行き先で会った人曰く、やっぱり海底を潜るんで海に近くなるだけ深くなるんですよ、とのこと。

P1020153 ●年の初めのシュトゥルミさん(新年のシュトゥルミさんより改題。特に意味はなし)。

またまた瑣末な工作だが、防盾上に、タミヤでは省略されている溶接線を彫る。

タミヤのキットでは操縦席脇のピストルポート装甲栓も省略されているが、これは2次改修後の姿ではコンクリート盛りに隠れてしまうので問題にならない。

P1020149P1020148 それから、前後のフェンダーステイに三角板を追加。以前も書いたようにフェンダー取付用のベロには手を付けていないので、ナンチャッテ工作。

ついでにフェンダー上の工具穴のうち、あとあと目立ちそうな部分を埋める。基本は丸太で隠れてしまうので、単に伸ばしランナーで埋めるだけで表面のドットの再生などは考えない。

と、こんな工作を前回以降ちまちま行っていたのだが、冒頭のように仕事がドタバタになったので、机の上のパーツ群を箱に詰め込んで休止状態に移行。

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新年のシュトゥルミさん

●本年もよろしくお願い申し上げます。

●大晦日に川崎の実家に行き、元旦を迎える。正月が稼ぎ時の兄は勤めに出ずっぱりだそうだが、甥っ子2人も大晦日夜に来る。1日昼、千葉のかみさんの実家から義妹夫婦の車でやってきた家族と合流。

正月料理といえば御節や雑煮だが、川崎の実家ではここ何年もの間、けいはんを作ると決まっていて、我が家の連中も義妹一家もすっかり「正月はけいはん」気分(もちろん正月でなくても作るのだが)。

午後、義妹夫婦は義弟の実家の馬込に行き、夕食後、再び迎えに来てもらって逗子に帰る。

P1020141 ●新年のシュトゥルミさん。

いきなりまたちまちました工作だが、車体前端のノテク・ライトの基部の三角座金の裏を削り取って接着。

と合わせて、ノテック・ライトの陰になっていて見落としたのか何なのか、とにかくその直後のボルト(上段中央)がタミヤのパーツでは省略されているので、増加装甲で隠れる操縦手前面装甲の上段から1つかっぱいで来て接着した。

P1020147b また、丸太搭載・コンクリ盛り有りの(タミヤの説明書で言うところの)後期改修型だと、主砲用の開口部左右にスプラッシュ・ガードの装着もすでに行われているようなので、現存車輌のクローズアップ写真などを見つつ工作。

最初は1mmくらいの厚みで作り掛けたが、現存車輌の写真で見ると意外に薄く、0.5mmで作り変え。ところが微妙に捉えにくい形状のため、今度は下部幅が狭く再度作り変える羽目になった。個々の車輌で微妙に形状も違っていたりするので、実物は結構いい加減な作りらしい。

シュルツェン支持架の座金も工作しようと思ったのだが、座金は個別の車輌であったりなかったりするので、考えてみれば、何号車を作ろうか決めかねている今はまだ付けるわけにいかないのだった。

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シュトゥルミさんの寄り道

●月曜日午後、鎌倉税務署に用事で出掛ける。そのまま長谷方面にぐるりと大きく遠回りして駅前に戻る。表通りからは直接見えない大仏だが、横手の裏道からだとちらりと見えることが判明。だからどうってことはないが。

先日、APECのついでにオバマ大統領が来て大仏の前で抹茶アイスを食べていったわけだが、大仏近くの店で大々的に

オバマッ茶ソフトクリーム

が売られていた。それでいいのか鎌倉市民!

古本屋の店先でたまたま目に留まった秦恒平「京のわる口」を買う。京都に対する悪口を書いているのではなく、京言葉の中のちくちく突っつくもの言いの辞典。もっとも今は他にいろいろ読みかけなので、いつ読むか不明。

御成通り出口の八百屋で大粒の銀杏(大分産、150円)を購入。小町通りに廻って梅にんにく(漬物)と壱番屋の煎餅を買う。

●火曜日夕、N女史と品川で打ち合わせ。資料のコピーのためコンビニを求めて彷徨う。

帰宅後、前日買った銀杏を半分、フライパンで炒って食す。美味。生の銀杏は、果肉を綺麗に落としてあってもそこはかとなく臭いが、炒っているうちに連続的に香ばしいいい匂いに変化していくことに、いつもなんだかじんわり感動する。

●NASAが日本時間の3日午前4時、地球外生命についての記者会見を行うというニュースが気に掛かる。フタを開けてみれば「土星の衛星のどこそこの表面に、アミノ酸の存在の可能性を示唆するようなスペクトルが云々」みたいな話かもしれないが、

報道官:すみません、今まで黙ってましたが、ワタシ、宇宙人でした~。

みたいな超展開が出てくると素敵だ。

●日常業務でバタバタしているので、フィンランド軍III突=シュトゥルミさんの工作進捗は無し。そんなわけ(どんなわけ?)で、シュトゥルミさん考証の脇道を少々。

▼現存車輌の写真をつらつら眺めていて、意外にシュルツェン取り付け用の座金が残っていることに気付く。

残っていることが多いのはエンジンルーム上左右の座金で、少なくとも、4、6、8、9、12、14、15、18、25号車にはあり、20、21号車にもはっきりしないがありそう。14号車は戦闘室後部角の座金も残っているようだ。9、10号車も、エンソーのパレード時の写真では、戦闘室後角のものもあるかもしれない。

一方、10、11、19、22、26、30は、少なくとも現存車にはエンジンルーム上左右の座金はないが、22号車はエンジンルーム側面のものは残っているような。ただし、30号車は戦後の退役前の写真では戦闘室角のものはあるようにも見えるので、戦時にはあって、後に落とされたものもあるかもしれない。

そもそもエンジンルームのものは大型雑具箱を付けるとあまり見えず、戦闘室のものはない場合の方が多そうなので、考証して付けても本人がニヤリとできるかどうか程度のものではあるが、少なくとも現存車輌に関しては、アンドレアスさんちのweb上の写真でほぼ確認できるので、気になる人はどうぞ。

▼「グランドパワー」2009/8号によれば、2、12、18、26は初期の訓練でガタが出てきたために、実戦投入前の1944年4月、それまで予備に回されていた19、21、24、25と交代になり、そのため4月~6月に施された、フィンランド軍シュトゥルミ特有の一連の初期の改装を施されていない、とある。

となると、せっかくデカールに選ばれた12号車に「大型雑具箱や側面予備転輪などは乗っていない疑惑」が出てくるわけだが、現存写真を見ると、12号車のエンジンルームにも大型雑具箱のズレ止め用と思われる金具が取り付けられている(ただし他の車輌で確認できるものよりも取り付け位置が外側にずれている)。したがって予備転輪はどうあれ、「12号車も後から追加で雑具箱を載せた」可能性は高そう。

▼「Suomalaisten rynnakkotykkien kohtalot」の裏表紙に出ている6号車(?)、86ページ上の25号車は、ともに丸太+コンクリ改修以後の写真だが、どちらも車体の最前端、上下のボルトオンの増加装甲によって出来た段差部分に、ちょうど車体幅になっているらしい鉄棒(たぶん)を装着している。何かの工具というより、(たぶん左右と真ん中の3カ所で)帯状金具を溶接してがっちり付けてあるように見える。これはどうも、段差で生じているショットトラップを嫌って付けた「増加装甲」の類なのではないだろうか。フィンランド人、芸が細かすぎる……。

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日曜日のシュトゥルミさん

●久しぶりにちょっと鎌倉に散歩に出掛けようかと思ったのだが、昼頃、急に眠くなって昼寝してしまい、出掛けそびれる。オレの、オレの日曜日が~!

P1020083 ●今日のシュトゥルミさん。夜になってちょっとだけ工作。

大型雑具箱直前の車体上面には、雑具箱が前にズレないようにストッパーが溶接してあるのが現存車輌で確認できる。アルミ板の小片を曲げて接着。

ノコギリの留め具は悩んでいたら形状が判る、というものでもないので、まあ適当に工作。現存8号車は2003年頃、雑具箱を新調して載せていて、その雑具箱前面にもノコギリラックを模したと思しき金具が付いている。高さ等いささか怪しかったりもするが、その辺も参考に。ついでに雑具箱フタのロック用ベロも。

P1020085 ラックの後面には、中央の縦棒を追加した。これは実車では、ある車輌とない車輌とがあり、例えば4号車にはなく、14、17、21号車にはある。要するに他の大部分の車輌に関しては、(ノコギリ同様)「あったかないか判らない仕様」であり、これまた、よい子のみんなは真似する必要はない。なんだかもう。

フェンダーステイはずいぶん昔にいじってあったもので、プレス型になっているキットのモールドを削り落とし、グンゼ/ドラゴンのIII号で余る棒型ステイをちょっといじって付けてある(ベロの形が違うのは内緒だ)。MIAG製車輌にするつもりなので、この上に三角板を追加する必要がある。

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じゃきに。

●日曜夕、川崎の実家に行く。週末実家に行った時だけ、「龍馬伝」を見ることがある。ネプチューンの原田泰造の近藤勇が妙に格好いい。

この人は役者もやるんだねえ、なんて思っていたら、以前に「篤姫」で大久保利通もやっているんですな。しかも実物に似てるし。

ちなみに「龍馬伝」は最終回の1回前で、大政奉還の報に接した龍馬が、

「日本の夜明けぜよ」

と叫んでいて笑ってしまった。誰が龍馬を書いても言わせないといけないお約束なのか?

●「白いブラックサンダー」発売というのは「白い恋人ブラック」への宣戦布告ですか?

●娘が「Garcia Marquez - Gauche」と書かれたケバいバッグを持っていて、要するにそれはガルシアマルケスという(日本の)ブランドなのだが、仮に、スペイン語圏なり英語圏なりで

大江健三郎 左

と漢字で書き散らしたバッグを持ち歩いていてオシャレに感じるものかなあと思ってみたり。

●久しぶりに「エイヤフィヤトラヨークトル」の名前を聞いたでゲソ。

P1020072b ●今日のシュトゥルミさん。

またいきなり細かいところにはまり込んでしまって何なのだが、件の大型雑具箱の前側に、大きなノコギリが装着されている!という指摘を、フィンランド系関西人かさぱのす氏より頂く。

実際、「Suomalaisten rynnakkotykkien kohtalot」(A.Larka, WSOY, 2006)を見ると、23号車の写真にしっかり写っている。戦後の30号車の写真にもあり、ついつい惹かれてノコギリを自作。歯の部分をどうするかあれこれ考えてみたのだが、結局、サラサラ系接着剤で柔らかくしたプラバンの木口に、ピンバイスのチャックのギザギザを転がすことで対処した。寝惚けた歯だなあ。

なおこのノコギリは、6号車や7号車だと付いていないようなので、要するにほとんどの車輌だと「付いていたかどうか判らない」装備であるうえ、ノコギリ自体の形状もいまいち、ましてや留め具の形状なんてほとんどまったく判らなかったりするので、よい子のみんなは真似する必要なし。

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おいらの

●突然思い出した昔のCM。

お~い、おいらの、オイラックス♪

改めて思うがいきなり「おいらの」って宣言されても……。

●ちょっと気になったニュース。

「温州ミカンの皮投げ大会 初代王者は36.58m」(静岡県藤枝市)

ルールは単純で「中身を食べてから投げる」以外、投げ方は自由であるとか。初代王者は自衛官で、円盤状に剥いた皮を足で踏んでより平らにして水平に投げたとか、そもそも「円盤状でフリスビー風」はミカン皮投げの基本であるとか。

「へぇ~」から「なんじゃそりゃ」まで思うポイントはいくつかあるが(そもそも「円盤状に剥く」という表現もいまひとつよくわからない)、個人的に最も「なんじゃそりゃ」だったのは「農作物の皮投擲競技国際普及委員会みかん部会」という主催団体名だ。

●もう一つ。

「『0110』表示、振り込め詐欺にご用心!」

というYOMIURI ONLINEのニュース。ナンバーディスプレイ機能を逆手に取り、下4桁が「0110」の番号で掛けることで警察署を装う、という手口だそうだが、それはそれとして、記事の公開日時下4桁が「01時10分」なのは狙ったんだろうか?

●本日(21日日曜日)は逗子の武者行列と流鏑馬。隣町鎌倉に便乗してやっている行事で、鎌倉の流鏑馬が鶴岡八幡宮の境内でやるのに対し、逗子の流鏑馬は逗子海岸の砂浜で行う……のだそうだ。

今年19回目であるとか。ちょうど我が家が逗子に引っ越した頃からやっているわけだが、実を言うとまだ一度も見に行ったことがない。

P1020068b ●今日のシュトゥルミさん。

  • 丸太を束ねている帯(?)は、キットのままでは継ぎ目を消すのが面倒なのであっさり削り落として細切りプラバンを巻いた。もちろんこの丸太は実車では1輌1輌長さも形も違っていて、例えば6号車や10号車、デカールに入っているうちだと20号車あたりでは、丸太の断面は垂直に近かったりする。
  • 大型工具箱の大きいフタ、小さいフタの間にリブ(というかベロ)を追加。なお、キットでは大きいほうのフタの蝶番が3カ所だが、これは実際には2カ所なのか3カ所なのか、なかなかはっきり写っている写真がない。
  • 戦闘室前面のコンクリートブロックを仮合わせ。ナンチャッテ工作ながらフェンダーステイを作り直してあるので、若干削り合わせが必要。

天井は以前にボルトとピルツを削ったり筋彫りを追加したりの工作をしてあるが、ついでに装填手用のハッチも接着してあって、はたと悩む。

「アハパン」には機銃用防盾は装填手用ハッチで押さえないと立たない構造と解説されていて、となると、機銃は着けずに防盾を寝かせておくしかないわけだが、博物館車輌などでは、どうも後ろにはベッタリ倒れないように蝶番裏に出っ張りがあるようにも見える。いや、展示用に立たせちゃってるのかもしれないけれど。

そういえば、戦時中の実車写真でも、防盾は前には倒れているけれど、後ろに倒れている写真ってあったっけな(改めて探していないのであやふや)。

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シュトゥルミ!

●タミヤの「III号突撃砲G型“フィンランド軍”」入手。

「たまたまハカリスティ(フィンランド国籍マーク)も付けてみました」ではなく、まさに大戦中のフィンランド軍車輌そのもののインジェクション・キット化では、イースタンのBT-42に初の座を譲ってはいるものの、「まさかタミヤが」の快挙(怪挙?)をまずは喜びたい。

P1020048b ●というわけで右の写真は、珍しく速攻でたちまちここまで組み上げてしまいました、ではなく、以前組みかけていたタミヤのIII突に、新パーツの丸太の片側だけを載せてみたもの。

もっともこのIII突自体、もともとフィンランド仕様にしようと(ダジャレではない)、ちまちま手を入れていたものなので、“まさにこのパーツを待っていた”作り掛けなのですよ(苦しい言い訳)。

●幕張のショーで見た際にも少し書いたが、新パーツは、

▼前後期共通

  • 車体後部大型工具箱
  • DT機銃と改装防盾
  • 左右フランジ有りのマズルブレーキ付き主砲
  • C字ワイヤー牽引具
  • フィンランド戦車兵

▼前期用

  • 予備転輪用ラック

▼後期用

  • 側面丸太
  • 戦闘室前面コンクリート盛り
  • 操縦手前面増加装甲
  • 車体下部側面増加装甲
  • 車体前面予備履帯ラック

という構成。デカールはPs.531-12、-19、-20、-22の4種。

●デカールに選ばれた4車輌ともにキットの指定と同じ、車体前面は増加装甲がボルトオンされたIII突としては比較的初期の形質のものだが、12号車のみがAlkett社で、他3輌はMIAG製。

基本、フィンランド軍III突の第一期分導入分は、MIAG製がボルトオンの増加装甲付き、Alkett製が基本装甲増厚タイプなので、この12号車は珍しい例ということになる。

しかし、この時期のMIAG製のエンジンルーム装甲板は直線継ぎであるのに対し、Alkettは一足先に組継ぎに変わっているので、12号車ならキットのまま、装甲板の継ぎ目をいじる必要がない。タミヤがわざわざ12号車をデカールに含めたのも、その辺が気になる人向けの配慮なのかもしれないと思って、ちょっとニヤリとしたり。もっとも大型工具箱も載せると継ぎ目などあまり見えないかもしれない。

マズルブレーキもわざわざ新パーツで別形式を入れてくるあたり、なかなか芸が細かい。実際、デカールに選ばれた4輌は全部新パーツの“エラ付き”のようだ。ただし、フィンランド軍の第一期導入分の30輌のうち、1/3程度は旧パーツの“エラ無し”なので、別番号の車輌を作りたい方は注意。エラ無しも不要パーツで含まれている。

他、天井のボルトとかフェンダーステイとか細かい部分はあれこれあるが、そのあたりはこちらで。

……なんていう私の生半可な解説よりも、アンドレアスさんちを覗いてみるべきかも。

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