製作記・レビュー

TACAM沼(T-60編の2)

●並行工作のTACAMの2輌。

あっちいじったりこっちいじったりで、行ったり来たり。これって、結局どれも完成しなくなるパターンだよなあ、などと思いつつも、「まあ、道楽なんだから好きにやってていいよね」と自分を強引に納得させてみたり。

というわけで、題名も被っているので判りにくいですが、TACAMの工作、T-60のほう(「TACAM沼」)の続き。

●前回、

これはちょっと、一度立ち止まってじっくり考証(というよりは確実な資料が少ないので想像?)してみる必要を痛感。……というわけで、TACAM T-60についてはここで「一回休み」。

と書いたのだが、とはいっても、結局「わからんもんはわからん」ので、判っている範囲で工作を進めることにする。

もちろん、悩んで長らく立ち止まっている間に、何かあっと驚く新資料が出てくる、なんてこともあるのだが、それよりも「そのままお蔵入り」の可能性のほうが大きいので。

●前回書いたように、新造の上部戦闘室装甲板に囲われた(≒隠された)、もともとの車体上面の改装状態に関しては、「グランドパワー」2006年6月号、p128、p129の写真が、今のところ最も頼りになる。

これに従って、車体上面部分を作り変えることにする。

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1枚目写真が、キットの車体上面の解釈。前回記事に載せた写真の再掲。

もともとの車体上面水平部をほぼ全部取り払ったうえで、中央部分、前後方向に割と幅広の天井を新設。主砲の砲架はその上に載るという構造。開口部前縁にも、元の天井板の名残りなのか新設なのか、少しの幅ながら水平部がある。なお、この写真では付けていないが、キットでは右側のエンジン上部の開口部はメッシュで塞ぐ指定。

が、前述の写真では前後方向にこんな幅広の天井はない。というわけで、その写真を頼りに、かつ想像もプラスして作り替えた現状が2枚目写真。

●方向も変えたり、寄ったりして撮った写真が以下。

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主な改装点。

▼前述のグランドパワーの写真で判るが、砲を支えるために、車体内部に新たにフレームが設けられている。フレームは車体に溶接されている。前後位置としては、戦闘室上部右側装甲板固定部(キットパーツ Ka50)の後端にほぼ等しい。また、キットの上面パーツと異なり、このフレーム位置まで天井板がある。この天井板と車体前面板の間は溶接されているという解釈とした。なお、この天井板はもう少し何かしら複雑な形をしている可能性もある。

残念ながら、グランドパワーの写真では、車内のフレームの下端がどう処理されているかは写っていない。フレームをそのまま下ろすと転輪トーションバー基部と干渉するが、トーションバーの交換整備などの都合上、基部にくっつけたりはしないんじゃないかな、と思ったので、適当な位置で途切れている解釈にした。

実際には、砲架の真下にも新たに補強用の柱が立っていたりする可能性もありそうだが、これは写真では砲尾に隠れてよく確認できない。

▼キットパーツでは前後方向に結構幅広な天井があるが、これはどうやらなさそうなので除去。ただし、前後方向に梁がある。これは元の戦車型でも、砲塔が載る部分の天井板を支えるためにあったもの(のはず)。

どういう形状だったのかは今一つよく判らないが(丹念にネットや資料を漁って、T-60の車内写真など集めれば判りそうだが)、前述のグランドパワーの写真では上面中心部に筋が見えるので、L字材を中央で背中合わせに貼り合わせた形状とした(どっちが背中だよ!)。

先述の補強フレームとはどういう接続関係になっているのかはよく判らないが、とりあえず、そのまま補強フレームを貫通していることにした(模型のパーツとしてはフレームに接する部分で断ち切っているだけだが)。

▼ラジエータ上部の小さな天井ブロックは、元の戦車型T-60からそのまま引き継いでいる部分。

ただし、ラジエーターキャップに対応した長円形蓋は、前述グランドパワーの写真ではしっかり付いているのが確認できるが、キットのTACAM用天井パーツではなぜか取り払われてそのまま開口しているという解釈。

キットに不要部品として入っている戦車型の天井パーツでは蓋のモールドがあるが、車体中央側前後方向にリブがあって邪魔なので、プラバンで新造して蓋のモールドのみ削り取って移植した。ただし、「車体中央側前後方向のリブ」は、もしかしたらTACAMにもあるかも。

▼車体内部左後方の踏み台?上げ底床?(キットパーツ Ka10)と砲手用?の折り畳み椅子(Ka19)は、角度的に前述の写真では確認できない。上面板の解釈から類推すると、miniartの勝手な想像である可能性も高そう。しかし積極的に存在を否定する材料もないし、付けなければ付けないで、「じゃあこのスペースをどうすんだ」的問題が出てくるので、そのままとした。ヌルい。

▼現時点では、キットのバーツの通り、ラジエーター左側で壁が(もともとの)天井板位置まで伸びているのだが(4枚目写真、黄色マル部分)、前述のグランドパワーの写真では、そのような突出は認められない。

またこの「壁」のラジエーター側で、ラジエーター上部にぽっかり空間が開いてしまっているのだが、ホントにそれでええんかいな、という感じ。いや、戦車型ではどうなってるんだろう。もう一度、ネット上で車内写真を漁り直してみる必要あり。

というような具合で、ゆるゆる作業進行中。

「そもそもこの主砲はどうなってるんだ」方面でもいろいろ問題があって、悩ましさは尽きず。

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35(t)/R-2 パーツチェック

Img20260517221912 ●TACAM R-2の製作からちょっと寄り道して、LT vz.35系のパーツチェックなど。

御存じのドイツ軍呼称、Pz.Kpfw.35(t)だが、チェコスロバキアにおける本来の制式名称がLT vz.35で、LTはLehký tank(軽戦車)の頭文字、vz.はvzor(式・年式)で、ポーランドのwz.34装甲車のwz.=wzórと同じ。さすが同系統の言葉。

転輪が沢山あって一見大きな戦車に見えるが、形式名の通り実際は軽戦車そのもの。前後には長いがシャーシ幅はI号戦車より狭い。私も最初に1:35のキットを入手した時には、「わ、小さっ!」と思った。

LT vz.35系のキットは、インジェクションのフルキットがCMK/Special ARMOUR、アカデミー、ブロンコの3社から出ている。

CMKからは、基本形となる戦車型のほか、指揮戦車型、砲塔を撤去した牽引車型、TACAM R-2、T-11(ブルガリア向け輸出型、LT vz.35との違いである主砲と砲塔前面はレジンパーツで付属)を発売。幾種かはアップデートパーツ付きの豪華版も出ている。最初の戦車型キットの発売は1996年(scalematesによる。以下同)。うわ。もう30年も前かー。

OEMでタミヤからも一時発売されたほか、scalematesの記事が確かなら、一時レベルから発売されていたものも中身はCMKらしい(アカデミーのものかと思った)。現在は数種がspedial ARMOURブランドで出ているらしい。

アカデミーは戦車型と指揮戦車型を発売。戦車型はエアフィックスからもOEM販売されている。戦車型の発売は2013年。

ブロンコからは、戦車型と砲塔無しの牽引車型、指揮戦車型、東欧小国軍仕様(LT vz.35/R-2)が出ている。戦車型の発売は2014年。なぜか最初の戦車型はBRONCOとSKP modelの「連名」表記で発売されていて、SKP modelの箱でも販売されていたらしい。どういう経緯でそんな格好になったのかは不明。共同開発? なお、その後のバリエーションキットはブロンコのみのブランド表記になっている。

ブロンコの「東欧小国軍仕様」はルーマニア向け輸出仕様であるR-2専用のパーツ(砲塔など)が追加されているほか(元の砲塔もそのまま入っている)、スロバキア軍、ルーマニア軍、ブルガリア軍、ハンガリー軍のデカールをセット。ブルガリア軍車輛はドイツ経由で受け取った中古35(t)で、ブルガリア独自仕様(元はアフガニスタン向け)のT-11用のパーツは入っていない。ハンガリー軍は正規にLT vz.35は輸入したり供与されたりはしていないはずなので、スロバキア建国時の紛争で鹵獲したものか。

私はCMKの戦車型とTACAM R-2、ブロンコの東欧小国軍仕様を持っている。アカデミーのキットは持っていないので何もコメントできない(みやまえさんが作ってサス可動にしていた)。

Img20260517234522 ほか、私が持っているアフターパーツが右。

  • パッションモデルズのインジェクションの転輪・上部転輪セット。
  • 同じくパッションモデルズの別売砲身。これは真鍮挽物の砲身と、レジンの駐退機部分のセット。
  • 同じくパッションモデルズのZB37機銃の銃身・スリーブのセット。
  • RBモデルの別売砲身。こちらは砲身・マズルブレーキ(消炎器?)のみで、駐退機は入っていない。

このほかにモデルカステンの可動履帯も1セット持っているのだが、棚の奥にあってすぐには出てこない。

●いくつかの気になりポイントの比較など。

▼砲塔

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1枚目写真は右からCMK、ブロンコ(標準型)、ブロンコ(R-2用)。R-2用は砲塔前面も異なるパーツが用意されている。微妙にサイズが違うか、あるいは装甲板の突き合わせが異なっているのではと思われる。

2枚目はCMKとブロンコ(標準型)。実はLT vz.35の実車の各部の組み立てはずいぶんややこしく、リベットとネジがあちこちで細かく使い分けられている。ブロンコのキットは一応、その区別をしているが、CMKは適当。ブロンコはスライド型を割と贅沢に使っていることが、そうした表現に貢献しているが、CMKは当然スライド型など使っていないので、金型の抜きの関係で(金型を基準にして)縦面のリベット/ネジ表現はだいぶ頼りない。

ちなみにブロンコの「東欧小国軍仕様」キットには前述のように標準型砲塔も入っているし、それとは別に、多分イエローサブマリンのパーツばら売りコーナーで「砲塔+D枝」を手に入れてしまったので、我が家にはブロンコの標準型砲塔が2つも余っている。ひとつはCMKのキットを(いつか)組むときに使ったろ……。

3枚目写真はキューポラハッチの両社比較で、CMKのものはブロンコよりだいぶ小さい。2枚目写真と実車の側方からの写真を見比べると判るが、CMKのキューポラは割と縦長な感じで、要するに径と高さのバランスがややおかしいかも。

▼主砲

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1枚目写真はCMKの消炎器。左右分割で、細かく穴のモールドを表現すべく頑張っているが、接合線の処理など面倒臭そうで、さすがに今となっては使いづらい。

2枚目はブロンコ。インジェクションながらスライド型を使い、非常にシャープかつ繊細にモールドされている。これならアフターパーツ要らないな……。

3枚目はパッション。厚いビニール越しなので不鮮明なのは勘弁。4枚目はRB model。ブロンコのパーツの出来が良いので(しかもインジェクション・プラで扱いやすいので)この2つの砲身は何時使うことになるやら。

ちなみに、この主砲(37mm シュコダA-3/ÚV vz. 34戦車砲)の元になった牽引タイプの対戦車砲、KPÚV vz.34の1:35インジェクションキットもSpecial ARMOURから出ていて、それも持っているのだが、その消炎器のパーツは穴が表現されていなくてつんつるてん。前述のパーツばら売りで手に入れて余剰になっているブロンコのパーツから、消炎器を切り取って移植の予定。金属砲身のほうを使わないのは、砲身長が違って砲身自体が使えなくてもったいないため。

▼車載機銃

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1枚目はCMK。機銃本体とカバーが一体モールド。カバーは穴無し(左)と穴有り(右)が選択式だが、いずれもだいぶお粗末な出来。

2枚目はブロンコ。これまたスライド型を使って銃口や機関部も細かく表現。銃本体とカバーは別で、ここには穴有りカバーしか写っていないが、穴無しカバーも別枝で用意され、選択式になっている。なお、穴無しカバーは東欧小国軍仕様のキットで新たにパーツ化されたものらしい。

3枚目はパッション。カバーは穴無し型のみ。下側に小さく見えるのは照準器らしい。

なお、この機銃の銃身の放熱フィンは単純な円盤状ではなく、カバーとの干渉を防ぐ意味か、部分的に削り取られているらしい。パッションは円盤状のようだが、実はブロンコのパーツでは直線部もちゃんと表現している。

▼履帯

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1枚目がCMK、2枚目がブロンコ。CMKは部分連結式。履板の中央に押し出しピン痕を兼ねた丸いモールドがあってちょっとみっともない。ブロンコは一応パチハメ式で可動を想定しているらしいが、ちぎれずにきちんと繋がってくれるかは現時点では不明。モールドは上等。

▼転輪

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1枚目がCMK、2枚目がブロンコ、3枚目がパッション。

確かにCMKの転輪はやや表現がプリミティブではあるものの、「どうしても取り替えたい、取り換えないと見劣りがする」ほどかなあ、という気もする。それよりも、サスペンションをアフターパーツで出してくれた方が有り難かったような。

ちなみにCMKとパッションは、最前部の補助転輪も同じパーツを使えということのようだが、実際には、補助転輪はごく僅かに形状が違う。ブロンコはきちんと別パーツで対応している。

▼サスペンション

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1、2枚目はCMK。3枚目はブロンコ。

CMKはサスアームの表面に押し出しピン痕があるし、リーフスプリングもおざなりな表現。ブロンコはそのあたり、かなり繊細に表現されている。

ただしスプリングは本来、最下部2段に加えて結束バンドが巻かれる部分の段は端部が直角に切り落とし、そうでない段は両端に斜めに切り落としがあるという構成なのだが、ブロンコのパーツは最下部2段以外の全段に切り落としがある表現になっているようだ(よくよく見ないと判らないくらいの違いだが)。

▼面構成

最後はまとめて、CMKの車体の構成でちょっと不満な点。

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CMKの戦闘室前面装甲板は、操縦席上面の装甲板に被さる形状。確かに多くの戦車ではこういう処理だが、LT vz.35の場合はちょっと変で、前面装甲板に上面装甲板が被さる形になるのが正しい。ブロンコのキットではちゃんとそのような処理になっている。

なお、1枚目写真で前面装甲板に丸パッチが貼ってあるのは、TACAM R-2ではどうやら車体機銃は装備されていないらしいため。本来なら周囲のリベット列まで覆う大きさのパッチを付けるべきだが、どうも当時の写真では、周囲のリベット列はそのままのような感じだったので。とはいえ、パッチの輪郭線が見えにくかっただけ、という可能性もあり、今後作り替えるかも。

ついでに。戦闘室前部側面は、操縦席側(右側)だけ視察スリットがあるのだが、CMKではまるっと存在が無視されている。ブロンコでは当然表現されている。

3枚目写真はエンジンルーム後端。CMKのキットでは、装甲板のエッジではなく、本来は1枚板で繋がっている部分にパーツの接合線が横一直線に入ってしまっている。リベット列があるのでそのままでは接合線が埋めづらく、どうやら、後端のリベット列は諦めて、接合線を消してから再生することになりそう。

なお、R-2ではエンジン後面が真っ平らな1枚板になっている車輛もあり、この際そのように作り替えることも考えたのだが、その「1枚板の後面板」が、この台形に出っ張った部分をそのまま切り取った位置でいいのか、もうちょっと後ろなのか、判断が付かなかったので、とりあえず見送り。そういえば、MBI社刊の“ŠKODA LT vz.35”には、R-2の図面も出ていたはずだが、今は山に埋もれて出てこない(ダメダメ)。

▼上部転輪(追記)

写真も撮ってあったのに書き忘れた。

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上部転輪軸の基部は、CMKでは三角形(△)、ブロンコでは逆三角形(▽)と、なぜか反対向き。これは現存実車で確認できる限り、ブロンコの方が正しい。しかし組むとほぼ目立たない部分なので、わざわざ修正する気になれるかは微妙。

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TACAM沼(R-2編の1)

●静岡へ静岡へとモデラーが流れるこの週末だが、私はとんとご無沙汰。

ホビーショーに行かれた方、何か会場発表のビックリ新製品ネタとかあったら教えて下さい。例えばタミヤがチャーフィーだけじゃなくてTACAM T-60を出すとか(TACAM R-2でも可)。

まあほら、タミヤは今までにもIII号戦車N型とか、ルノーUEとか、ルーマニア軍AFVを出してますしね(強弁)。ちなみにルノーR35はシュレティアン式(双眼鏡式)視察装置のパーツが入っていないので惜しくもハズレ。

●いじりだしたTACAM T-60が早々に暗礁に乗り上げてしまったので、遅れて手を付けたTACAM R-2を進めることにする。

実車は前回述べたように、チェコスロバキアのシュコダ社製R-2戦車(LT vz.35、ドイツ軍接収使用名はPz.Kpfw.35(t)のルーマニア向け輸出仕様)の上にオープントップ式にソ連製76.2mm野砲を搭載したもの。主砲は、前型のTACAM T-60がF-22(1936年型)だったのに対し、より新型のZIS-3(1942年型)に代わっている。

ベース車体はR-2と言ったが、実際には、ルーマニアは保有するR-2の損耗を補うためにドイツから略同形の35(t)も受け取っており、TACAM R-2のベースにはそれらも混じっていた可能性がある。

オリジナルのLT vz.35/Pz.Kpfw.35(t)とR-2とは、砲塔形状に違いがある以外に、R-2では車体後部後面板がオリジナルと同じく出っ張っているタイプと平面の1枚板のタイプが混在。またそのいずれのタイプでも、後面板中央に牽引具が追加されているという違いがある。ブカレストの中央軍事博物館に現存するTACAM R-2は、車体後面板がオリジナルと同じ出っ張っているタイプだが、中央に牽引具はなく、かつて何かが付いていた痕跡も認められないため、実は35(t)であった可能性がありそう。

●キットはチェコ、CMK製。その昔、nifty模型フォーラムの模型仲間が「CMKってチェコ模型組合の略だよな」と言っていたが、そんな訳あるかぃ(正しくはCzech Masters Kitであるらしい)。

CMKはチェコ・MPM傘下のレーベルで、大元のMPMは現在は「Special Hobby」に改名。このTACAM R-2も、現在はSpecial Hobbyの陸物キット用ブランド、「Special ARMOUR」から引き続き販売されているようだ。

同社製のPz.Kpfw.35(t)/LT vz.35のバリエーションキットで、Pz.Kpfw.35(t)/LT vz.35は若干の型改修と追加パーツで、一時タミヤからも販売されていたことがある(オリジナルのCMK版を買っていて、タミヤ版は結局買わなかったので、型改修でどこが変わったのかは不明)。

TACAM R-2としては、元キットの砲塔部分のパーツを除去。その代わりに戦闘室上部装甲板周りとZIS-3野砲の2つの新しいプラパーツの枝、および小さなエッチングシートを追加。デカールも専用のものが付属している。

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追加パーツは車体部分と比べてモールドが甘く、樹脂型(簡易インジェクション)っぽい感じ。まあ、元の車体のほうも、面によってはリベットが消えかけていたりして、今の目からするとちょっと見劣りする出来だが。なお、主砲のZIS-3は、どうもイタレリの古いキットのデッドコピーのように見える。

miniartのTACAM T-60は(それが正しいかどうかは別として)車内や砲周りが細かいパーツテンコ盛りで、それもあって箱の中がギッシリだったのに比べて、こちらは車内ががらんどう。他のパーツもだいぶ簡略なので、箱の中はスカスカな感じ。

●さて、もしも本格的にTACAM R-2を極めて作ろうと思うのであれば、このCMKのキットは参考程度とし、ベース車体はより優れた(そして車内表現もある)ブロンコのキットを使い、砲はminiartのZIS-3野砲を持って来るというのが、現在考え得る最上の方策だろう。

が、貧乏性の私としてはそんな「金持っちビルド」(懐かしい表現)は夢見るだけに留め、この「ちょっとポンコツ」感のあるキットを、ある程度のレベルで仕上げることを心掛けたい。だいいち、超絶工作を発揮するほど実車のディテールが明らかになっているわけでもないし、私自身にもそこまでの腕や気力はないし。

実はCMKからは、レジンで「Pz.Kpfw.35(t)/LT vz.35の車内再現パーツ」が出ていて(今でも入手可能かどうかは不明)、CMKの意図としては、「がらんどうなのが気になる人はそれを買って組み込んでチョ」ということなのかもしれないが、都合のいいことに、我が家には車内再現付きのブロンコ製の「LT vz.35/R-2」のキットがある。もともと、戦車型の場合はハッチ全開にしてもほぼ見えない車内再現には惹かれないので、これ幸いとパーツを流用することにする。

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TACAM R-2は実車が1両残っていて、車内写真もそこそこあるが(→prime portal)、この現存実車の車内はほとんどの設備・装備品が失われている。そのため、参考になると言っても限定的。とりあえずは、ブロンコのキットの車内パーツのうち、明らかに戦車型専用と思われる装備(主砲弾薬箱など)以外を取り付けていくことにする。

その前段階の作業として、側面に開いてしまっているサスペンション基部の大穴をパテで埋めるとともに、装甲板を組むためのフレーム表現として、プラペーパーを針でつついてリベット表現を付けたテープを装甲板の隅に貼る。側面装甲板の中段には、フェンダー取付用と思われるリベット列、床面には脱出用の丸ハッチを工作する。

壁面に付く装備類で、現存実車で確かめられるのは、実は右面の3発分の主砲弾薬ラック程度。これはキットに入っているパーツを使って工作。ベージュのパーツはブロンコのもの。床前方の電子回路みたいな配線は、ブロンコのキットの床面モールドを参考にエナメル線で工作した。ブロンコのキットのそれはもっと細かくて本数も多いようだが、どのみち組み上がればほぼ見えないので、手元の材料合わせで本数を減らした。

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TACAM沼

Img20260502172016 ●GW中の模型製作。

確か発売されてさほど経っていない時に買ったminiartの「TACAM T-60」だが、ふと気になってストックの山から掘り出して箱を開けたら、パーツの枝が多すぎて、元通りに収めるのが大変(バリエーション展開が多いうえにパーツ枝をやたら小分けにする“miniartあるある”)。

多少なりと嵩を減らすためにいじり始めてしまった。

とりあえずは(組立説明書の手順でもそうなっているように)車内だけある程度組んでいたのだが、その過程で削り落とすリベットがもったいなく感じたので、流用先としてもう一種類のTACAM、CMK製の「TACAM R-2」のキットも取り出してきて、こちらもなし崩し的にスタート。

さて、このCMKの「TACAM R-2」はオープントップなのに車内がほぼがらんどうで、そのままではどうしようもないので、車内再現があるブロンコの「Skoda LT vz.35/R-2」(Pz.Kpfw.35(t)の東欧小国軍仕様のキット)からパーツを流用することにして、これまた連鎖反応的に開封。

そんなこんなで、連鎖反応的に3つも新たにお手付きにしてしまった。

●実車について。

TACAMは「Tun Anticar pe Afet Mobil」、ルーマニア語の対戦車自走砲の頭文字で、ソ連の強力な戦車群に対抗できる車両を持たなかったルーマニアが、ドイツのマーダーに倣って、手持ちの兵器ででっち上げたもの。

最初、1943年に、ソ連から鹵獲したT-60に、これまたソ連から鹵獲したF-22 76.2mm野砲を搭載した「TACAM T-60」が34両生産され、翌1944年には、後継車両としてR-2(Skoda LT vz.35のルーマニア輸出型)にZIS-3 76.2mm野砲を載せた「TACAM R-2」が20両(ほか試作車1輌)が生産されている。

TACAM T-60は、1944年前半の対ソ戦終盤(防衛戦)に投入され、戦時中の写真も、さほど多くはないが残っている。ただし、残念なことに実車は残っていない。wikipediaの解説はこちら

もう一方のTACAM R-2は、配備早々にルーマニアが連合国軍側に転向、その後のドイツ軍への追撃戦に限定的に使用されたようなのだが、戦時中の写真は極めて少ない。しかし奇跡的にというべきか、こちらは実車が1両現存していて、ブカレストの中央軍事博物館で野外展示されている。wikipediaの解説はこちら。現存実車の写真はwikimedia commonsにもあるが、prime portalにも大量にUPされている。

●まずはminiartのTACAM T-60。

T-60(実車)は生産工場や生産時期の違いでいろいろ仕様の差があるが、TACAM T-60のベース車体もそのバリエーションを反映していて、現存写真を見ても、ディスクタイプの転輪、スポークタイプの転輪、緩衝ゴム内蔵の鋼製リム転輪と、転輪の別で3種が確認できる。

miniartは細かい仕様の別でアホみたいにT-60を出しているのだが、TACAM T-60についても、ディスク転輪のものと鋼製リム転輪のもの、2種発売している。これを含め、miniartのT-60系キットのバリエーションに関しては、scalematesのページを見て頂くのが早い。Product timelineの項を見ると、発売中止になった1種を除くと全12種……。いや、そんなに出して大丈夫なのかminiart。

私の持っているTACAM T-60のキットは、鋼製リム転輪を履いたタイプ(キット番号、35230)。転輪が違う、というだけではなく、車体自体も大幅に溶接が取り入れられた、スターリングラードの第264工場製車体ベースのもの、ということになる。

この鋼製転輪付きのTACAM T-60については、今ほど情報がなかった頃、ルーマニアのとあるミリタリー系のサイトの掲示板で、ルーマニア人と

(ル)「あの転輪はTACAM用にルーマニアで独自開発されたもの」

(私)「いや、あれはスターリングラードの工場製車輛に用いられた、ソ連オリジナルのもののはず」(当時すでに、グランドパワーにこの転輪を履いた、放棄or撃破されたT-60の写真が高田裕久さんの解説付きで出ていた)

と軽く論争になったことがある。結局この時はロシア人が

(ロ)「いや、ルーマニア製って、一時ザロガ先生が言ってただけのことだから」

と割って入ってくれて決着したことがある。たぶん「ザロガ先生が言っていた」は、STEEL MASTERS誌に掲載されたザロガ先生によるTACAMの製作記事が元なのではと思う(私も当該号を持っていたはずで、今回の製作の参考に掘り出しておきたいところだ)。(6/16追記。『STEEL MASTER』誌のTACAM製作記事掲載号、No.27・No.28を無事発見。しかし記事の著者はDidier Kamowski氏という人で、ザロガ先生ではなかった)

それにしても、「ザロガ先生が言ってたことだから」で、世界をまたいで皆が一応納得してしまうところが面白かった。いや、ソ連軍・東欧小国軍AFVの研究におけるザロガ先生の功績が非常に大なことは全く否定しないけれど。

ちなみに私が第二次大戦の小国陸軍車輛にはまった最大の要因も、ザロガ先生の著書、squadron/signalの「BLITZKRIEG」と「THE EASTERN FRONT」にある。

話が脱線した。

miniartでは、この鋼製リム転輪付きの、第264工場製T-60そのもののキットも出していて、車体側面板も、ちゃんと溶接仕様のパーツが入っている。このオリジナルの戦車型の第264工場製T-60については、ミカンセーキさんが素晴らしい製作&考証記事をUPしているので、興味のある方はぜひご一読を。

ミカンセーキさんによると、いわゆる「第264工場製独特」と考えられている各部の特徴には、系列工場からの部品供給の時期の差のようなものがあり、miniartのキット番号35219のような、「独特ポイント全部載せ」みたいな車輛は、実は当時の写真では確認できないのだとか。特にオイシイ特徴と言える「鋼製リム転輪と砲塔八角ハッチの組合せは1両も確認できない」というのが(戦車型を作る際には)結構問題だったりする。

とはいえ、TACAM T-60の場合は。

  • 砲塔ハッチに関しては、砲塔自体が撤去されているので無問題。
  • これまた選択肢がある操縦手ハッチに関しても、TACAMでは溶接で塞がれているので関係なし。
  • トランスミッション点検パネルもキットパーツは3種あるが、当時の鋼製リム転輪のTACAM実車写真で「横ボルト4つ、縦ボルト3つ」タイプ(ミカンセーキさんが横列基準で4-2-4ボルトタイプと表現しているもの)を使っているのが確認でき、キット指定のBc30で問題ない。
  • 車体前面パーツはミッション関連の取付リベット?の無いタイプ(Dc3)が指定されているが、これははっきり確認できる写真がない。

……などなど。

●というわけで、とりあえず車体に関しては、「miniartさんの言う通り」に組み立てておけば間違いないかな、くらいの感じで作業を進める。

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1枚目は車内をある程度組み進めて、とはいえパーツ枝はほとんど減っていなくてぎっしり状態の図。それにしても、「うわ、ちょっと勘弁してよ」と思う極小パーツが平気で付属していて参る。2枚目写真は、エンジン下部のオイルパンのキャップ。取り落としたらその時点で行方不明は必定。なんとか取り付けることができたが、「うん、失くしたらその時点で諦める! どうせエンジンの下側なんて組み上がったら見えない!」と覚悟しながら作業した。

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床面のトーションバーにはカバーパーツ(Cb4)が付くが、4つ付属しているパーツのうち、なぜか半分の2本は、金型の押し出しピン部分が貫通していて「3つ穴」になっていた(私のキットだけ? みんなそう?)。幸い、実際の製作には3本しか使わないし、一本は完全に他パーツに隠れるので、修正作業などはせずに済んだ。

床の中央左端あたりには楔形の溝のモールドがあるが、これは戦車型の弾薬ラックの取付ダボ穴。側面板を接着してから気付いて埋めたので、ちょっと汚い処理になってしまった。

なお、上写真で床に白いリブが2本走っているのが、これは、(側面板は専用パーツが入っているものの)床パーツが他工場製車輛と共通で鋲接仕様を表現しているため、264工場製では溶接リブがあるものと想定して元のモールドを削り落として作り替えたもの。

実際にはキットのモールドもリブ上にリベットが並んでいるので、単純にリベットを削り落とせばよかったのだが、当初は「単純に一直線の溶接痕があるだけ?」と思ってリブごと削り落としてしまった。余計な手間を掛けてしまった。リブがあるとの解釈は、側面板裏側に倣ったもの。

なお、車体裏面も装甲板接合部分のリベットは不要になるが、そちらは横着して、現時点では前端部の列だけ削り落としてある。

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というわけで現時点での車内。エンジンは塗装の便を考えて接着しておらず、ドライブシャフトや吸気・排気系、バッテリーなども取り付けていない。戦闘室左後部の台座(?)と折り畳みの丸椅子はTACAM独自の仕様としてminiartがパーツ化しているものだが、少なくとも私はTACAM T-60の車内写真など見たことがないので、どれほどの確度があるのか不明。特に強硬に否定するだけの材料もないのでそのまま取り付けただけ。

一応、今後はミカンセーキさんの製作記なども参考に、若干の配線とかも追加するつもり。持つべきものは優れた考証力の模型友。……他力本願過ぎる。

……と、ここまでは(タミヤなどでは有り得ない極小パーツなどに手を焼きつつ、かつよく判らないところは適当にスルーしつつ)のほほんと工作を進めてきたのだが、この後でいきなり大きな壁にぶち当たった。

●車体上面板を取り付けてみる。車内工作が終わっていないので、当然ただの仮組。

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TACAMへの改修にあたり、本来の戦闘室上面板と、戦闘室右側(エンジン上部)にあった大きな通風カバーは撤去され、右側面上部にあった切り欠きは溶接で埋められている。直上に砲が来る操縦手ハッチも溶接で塞がれている。

それはいいとして、上面が撤去された戦闘室には、新たに前後に板を差し渡し、この上に砲が据え付けられている、というのがminiartの解釈。ちなみに右側開口部(エンジン上部)にはメッシュが張られて(エッチングパーツが付属)作業スペース?が確保されているということになっている。うーん、どうなんだろうな、これ。

さらに、これまたある程度組み進めた主砲を載せてみる。

まず、新設の天井板の上にベタで砲架が載せられていることもあり、砲尾(駐退レール後端)が天井板や車体後部に干渉して、仰角にかなりの制限が掛かる(2枚目写真が最大仰角を掛けてみたところ)。対戦車用途だからそんなに仰角は要らないんだよ、と言われればそうなのかもしれないが、それでも何か頼りない気がする。

TACAM T-60は前述のように実車は残っておらず、当時の写真でも、後方から戦闘室を覗けるようなものは多くない。

そんな中で数少ない、貴重なクローズアップが、グランドパワー2006年6月号、p128、p129に出ている。

それを見ると、まず

  • 戦闘室上部を前後にまたぐ(新設の)天井板は存在しない(ただし、エンジン側に寄って、前後に梁が一本ある。確か、昔出ていたAZIMUTのTACAM T-60のコンバージョンキットでもそういう解釈だったような。
  • 一方で、戦闘室前方には狭いながらも横方向に天井板があり、さらにその下はフレームで強化され、その上に砲が載っているらしい。
  • 戦闘室上部、右側装甲板可動部は、外側に開くのではなく、内側に倒れてエンジンルーム上部の開口部をカバーするらしい。それ自体はminiartのキットの解釈でもそうなっているが、その下に、前述のメッシュは存在しない。
  • 細かい話だが、ラジエーターキャップ直上の長円のフタは、キットでは撤去されてそのまま穴が開いている解釈だが、実車ではフタが残っている。
  • もひとつ細かい話だが、エンジンの吸気パイプは、キットのように右前方のエアフィルターに向かって真っすぐ斜めに走っているのではなく、エンジンをまたいでから、右壁に沿って前方に向かっているらしい。
  • 主砲砲架に付けられた小防盾も、キットでは「くの字」に曲げられた単純な長方形だが、実際にはもう少し凝った形状?
  • 砲駐退レール後端は、実はギリギリ、車体後部天井に引っかからないように見える。要するに砲の搭載位置自体が、もうあと僅かに前方であるべき?

……という感じ。

もちろん、撮影対象の車輛がどういう状況だったのかが判らないので、天井板やメッシュは「実際にはあったが撮影時には撤去されていた」と考えることもできなくないが、どうも「最初からない」可能性のほうが大きそうな。

miniartのキットはだいぶそれらしくあれこれ作り込んでいるので、「ふむふむ、なるほど」と言いつつ、おおよそはそれを信用して組み上げるつもりだったが、これはちょっと、一度立ち止まってじっくり考証(というよりは確実な資料が少ないので想像?)してみる必要を痛感。

●というわけで、TACAM T-60についてはここで「一回休み」。

次回は並行して手を付けたTACAM R-2に。

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ビッカース6t戦車(19) 完成披露

●先日の横浜AFVの会にも出品した、CAMs(戰甲模型) 1:35、「ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)」の、とりあえずの完成披露。

今改めて遡って調べてみたら、このキットが発売されたのは2017年。scalematesには、この中国軍の指揮戦車仕様の発売年は2018年と書かれているが、当かばぶでは2017年12月にポーランド軍仕様と一緒にキットレビュー記事を書いている。

というわけで、私が購入したのは発売直後、その後からちまちまいじり始め、翌年春には組立を完了して塗装に入ったのだが、塗り分けが面倒になって長らく休止。結局、一応の完成に漕ぎつけるまでに10年近く掛かってしまった。

……まあ、作りかけで10年以上放置しているストックは他にもごろごろあるので、「何をいまさら」ではあるのだが。

●横浜AFVの会に持って行った梱包状態のままだったのを荷ほどきして、改めて各方向から撮影した。

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●不満点、というか、単純にキット選択の問題なのだが、この中国民国陸軍・指揮戦車仕様は(少なくともこの塗装の状態では)何一つマーキングが記入されておらず、そのままではどこで使われた戦車なのかまるで判らない。

一応、キットには小さな青天白日マークのデカールが含まれているが、これが書かれている状態の場合、どうやら迷彩塗装には黒線がないらしく、(個人的に)塗装そのものの魅力に欠ける(また、その状態の実車写真を見たことがないので、さらに手を出しづらい)。

実は砲塔後ろに無線機用のバッスルが付いていない通常型の場合は、砲塔左側面に「虎」と書かれていて、いきなり東洋感マシマシで格好いい(当然ながら、通常型のキットにはそのデカールも含まれている)。あとからそれに気づいて、「ああ、通常型のほうを買うんだった!」と思った(さすがにこの塗装のビッカース6tを2輌も作る気力は……)。

以前に作ったビッカース水陸両用戦車も、私が作った初期型はフロート側面に小さく車輛番号が入るのみだが、後期型の場合は、やはり砲塔左面に「龍」と書かれていて、これまた格好いい。うーむ。

戦車本体で判って貰うことができないのであれば、ベースを付けてプレートに明記するか、ベース自体に所属を“匂わせる”何かを配置するのが望ましい。今回はベースまで手が回らなかったが、いずれ気が向いたら、何かしら考えたい(←と言ってやった試しはほとんどないが)。

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ビッカース6t戦車(18) 仕上げ作業中

CAMs(戰甲模型) 1:35、「ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)」、の製作記の続き。

●前回、迷彩塗装の黒線を入れたが、しばらくしてじっくりと全体をチェックしてみると、案の定、入れ忘れ個所がいくつかあったので追加。

その後、細部塗装に入る。

履帯はしばらく前にvallejoの「304 Track Primer」で塗ってあったので、残る細部塗装は、転輪のゴム部、起動輪・誘導輪・最後尾鋼製転輪の外周、数個だけのOVM、排気マフラー程度。

OVM(ジャッキ、クランク、履帯張度調整用バー)は、資料写真を見ると、どうも迷彩色に塗り分けられているようだったので、改めて塗り直した(メタリックグレイで塗ればいいかな、と思って塗り残してあった)。その後、工具らしく別途にハガレとかヨゴレとかを入れてみたり。

960pxvickers_mark_e_type_b_in_chinese_se ●車体前端上面には、メーカー(ビッカース・アームストロング社)による銘板が付いている。

迷彩効果から考えればそのまま塗り潰されていて然るべきな気もするが、どうもメーカー側で4色迷彩+黒線を施したうえで、後から銘板を取り付けているようで、当時の写真を見ても、銘板は車体とは明らかに別で明るく写っている(右写真は、wikimedia commons、“File:Vickers Mark E Type B in Chinese service.jp”、パブリック・ドメイン)。

キットは、銘板が車体パーツにそのままモールドされていて、私も最初はモールドを塗り分けるつもりでいたのだが、どうも塗装で綺麗に見た目よく仕上げる自信がなかったので、キットのエッチングパーツの外周部分を使って銘板を別途作って取り付けることにした。まあ、ワンポイント・オシャレみたいなもの。

キットの塗装指示では、この銘板は銅(Copper)となっているが、折角なのでエッチングの真鍮の質感をそのまま活かすことにした。今後、時間が経ってもっとくすんでくるようならそれもまた良し。

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ちょっと寸足らずになってしまったり、リベット穴がズレたりして、結局、2度ほど作り直す羽目になった。

キットのモールドの表面は(左右のリベットを除き)つんつるてんだが、それではちょっと寂しいので、針先でケガいて枠線と「何か文字が書いてある?」程度のコチャコチャを入れたうえで、スミイレしてみた。

ちなみに、フィンランド軍の「ビッケルス」に付いている銘板には、6トン戦車(6 TON TANK)という名称に加え、メーカー名、生産工場と所在地、特許番号、生産番号、生産年月と、随分テンコ盛りの内容が7行程度で書かれているのだが、この作例の「コチャコチャ」はいい加減な作業の結果、内容が2行しかない。……もうちょっと頑張るべきだった。

なお、フィンランド軍ビッケルスの銘板の車輛名は「6トン戦車」だが、中国軍ビッカースの銘板の車輛名は「Mk.E」となっている(らしい)。wikipediaの解説にその内容を書いたのは私なので、どこかの資料で写真を見たはずなのだが、どこで見たのか忘れた。……ちゃんと出典書いておけよぅ。

左右のリベットは、今ではちょっと貴重になったMaster Club製。

●というわけで、ウェザリング中の現状。

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ウェザリングは、いつもながら基本はMr.ウェザリングカラーによるウォッシング(今回はシェイドブラウンを使用)と、タミヤウェザリングマスター(主にAセットのライトサンド)による極々安直作業。もちろん全くそれだけ、というわけではなくて、一部には鉛筆粉末とかパステルとか、普通にエナメルとかVallejoの塗料とかも使っている。

前回のコメント欄で書いたように、黒線に使用した「Mr.HOBBY MARKER」の黒は、そのままではなんだかマジックインキっぽい(油膜風の、とでも言ったらいいのか)変なテカリがあるのだが、ウォッシングをしたら普通に収まってくれた。

ウォッシングの際にMr.ウェザリングカラーを綿棒で拭き取っているが、その際に剥がれたりかすれたり溶け出したりということもなかった(本来ならその辺は確認してから作業に入るべきなのだが、うっかりそのまま始めてしまった。大惨事にならずに助かった)。

っていうか、そもそもスミイレ用マーカーが、同じメーカー(GSIクレオス)のウォッシング用塗料で流れたり滲んだりしたらクレームものかも。

ちなみに以前のビッカース水陸両用戦車の塗装では、Vallejoの迷彩の上にタミヤエナメルで黒線を入れたのだが、これはウォッシングの際、強くこすると落ちてしまったような覚えがある。

●という具合で、作業も進行中。なんとか日曜日(明後日)の「横浜AFVの会」には間に合わせたい。

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ビッカース6t戦車(17) 塗装再開の再開

CAMs(戰甲模型) 1:35、「ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)」、の製作記の続き。

そもそも塗りかけで放置してあったのを、昨年7月に「塗装再開」と題してまた始めたにも関わらず、そこでまた滞ってしまったのが情けないが、とにかく気を取り直して再々スタート。車体全面の迷彩塗装に、黒の境界線を入れ終えた。現状、このような感じ。

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境界線は、以前に同メーカーのビッカース水陸両用戦車を作った際には筆で描き入れたのだが、今回は模型用のマーカーペンを使った。

以前から「マーカーの類で入れられたら楽だな」とは思っていたものの、黒のペンの場合、「スミ入れ用」と明記されたものばかりで二の足を踏んでいた。スミ入れ用と謳うからには、たぶん塗料自体がシャビシャビで、筋彫りやモールドの周りに無用に流れて行ってしまうのでは、と危惧したため。

しかし、VOLKS店頭で聞いてみたところ、(少なくとも写真のMr.HOBBY MARKERは)しっかり表面の塗装に使える濃度だとのことだったので、買ってきて試してみた。ちなみに先端は細筆状。

途中で放り出すとまた間が開いてしまいそうだったので、ほぼ一気に全体に描き入れた。まさに「拙速」で、細かく見ると線の太さがだいぶ不安定なのだが、こうして全体に描き入れて写真に撮って見ると、それなりに綺麗に描かれている(ように見える)ので、基本これでOKとする。

「ビッカース水陸両用戦車の時よりも黒線を細く繊細にする」というのが当初目標だったが、終えてみると、どうもそれほど変わっていないような。それでも単純な四色迷彩の時よりはだいぶ締まって見えて、「おお! 維克斯六噸軽坦克!(←中国語表記)」と、ちょっと悦に入る。

●この後、細部塗装を済ませたらウェザリング。

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デビュー戦のマチルダさん(2)

●実は私、モデラーなんですが……。

という前置きが要るんじゃないかと思うくらい模型の話を書いていないので、たまには。というわけで、昨年秋からいじっている、ESCI 1:72 マチルダIIの初期型(Mk.I)への改造記事の続き。前回はこちら

本当はもうちょっと進捗らしい進捗があってから記事を書こうと思っていて、いかにも中途半端な更新なのだが、そこはご勘弁を。

●車体前部の工作。

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車体前端に向けてすぼまっている分割ラインは、キットのモールドのままでは戦闘室側のすぼまりとまるっきり不連続になっていてよろしくないので、一度削り落として伸ばしランナーで作り直した(グレーのライン)。大元となるキットの車体形状自体が(タミヤ旧版準拠で)多少おかしく、戦闘室側の絞り込みが足りないため、適当なところでお茶を濁す。

また、車体前端左右には、ほぼ正方形の凸部がある。これは後期型車体でも一部見られる(場合によっては片側だけあったりもするようだ)が、初期型の場合はほぼ必ずあるようなので、0.2mmのプラペーパーを貼った。

前照灯は、初期型では(少なくともMk.Iでは)左側にしか付いていないようなので、右側の取付穴は塞ぐ。ライト前面は、後々UVレジンか何かで前面カバーのない状態を再現しようと思ったので、内側を彫り込んである。

牽引シャックルは、キットは車体ダボ穴に直接△形パーツを取り付けるようになっているが、基部を追加したうえで取り付けた。

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左右フェンダー上の車幅表示灯(?)はいかなる理由からか、片方は奥行きが短くもう片方は長い。短い方はキットのパーツのままで行けるが、長い方はテーパーが目だってよくないので作り直した。タミヤの2mm角プラ棒が寸法的にピッタリ。

車幅灯前面に立っている(これまた用途不明の)虫ピンみたいな2本ずつの棒は、以前にマルタ島迷彩で作った時には伸ばしランナーを使ったが、今回は工作途中で折るのが怖かったので、0.3mm真鍮線を使った。頭の「ダマ」は瞬着。

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現段階での車体前部をほぼ真上から俯瞰した様子。前回すでに直してあったのを書き忘れたが、フェンダー前端の凹形の窪みは、少なくともMk.Iには無いようなのでプラ材で埋めてある。

●砲塔周り。

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砲塔右側の角ハッチは、以前にマルタ迷彩を作った時はキットのパーツをそのまま使ったが、改めて見てみるとどうも形状が違うようなのでプラバンで作り直した。

砲塔周囲3カ所に付く吊り下げリングは、一つ破損してしまい、上半部を作り直した。

砲塔に関しては、左側のラック、後面のアンテナ基部、右側の擲弾発射機など、なお追加工作が必要な部分を結構残している。

●車体後部の工作。

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エンジンルーム後半左右端にある、米軍で言うところの「フットマンズループ」のモールドは、実車には(少なくとも初期型には)ないようなので削り取る。

こちらも車体前端同様、牽引シャックルは基部を追加した後に取り付け。尾端オーバーハング部中央下に付く尾灯だか反射板だかは未工作。

左側排気管は、キットパーツはなんだか意味不明な蛇腹状のモールドが一部にだけあるが、削り取ってプラペーパーを巻いて、アスベスト布が巻かれているような感じに。排気管の留め具は未工作なので、まだ車体上に仮置きしてあるだけ。マフラー(というか尾橇)に接続する下側部分も未工作。

車体右側排気管は、後期型では左側と対称に車体上部を取り回されているが、初期型では車体底面から出る。そちらも現時点では未工作。右側排気管は左と違って人が触れる危険性が少ないので、アスベスト布は巻かれていないのではと思う。TMDの改造パーツでも、そのような表現になっているし。

とりあえず、現在はここまで。

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スロヴァク・プラガ(5)

●明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

●と、新年の挨拶もそこそこに、旧年中の積み残しネタ。年末の「東京AFVの会2025」に出品した、スロヴァキア陸軍所属のLT-38(ドイツ軍呼称Pz.Kpfw.38(t))の(とりあえずの)完成報告と完成写真。

使用キットは旧トライスターの1:35(現在は金型がホビーボスに移って流通継続中のはず)。履帯はモデルカステンに交換。

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当ブログ記事を遡ってみたら、工作は2012年頃から断続的にやっていて(しかし初出の2012年5月の記事に「久しぶりに引っ張り出してきていじっている」と書いているので、着手はもっと早かった可能性もある)、2016年4月には車体の塗装とマーキングまで進んでいる。

そして昨2025年になってようやく、履帯と起動輪を装着して上の姿になったという次第(元のキットの履帯と起動輪片方が、保管中に行方不明になっていた)。なんてグダグダな製作姿勢。

●以前にも書いたが、基本はキットのストレート組みで、カステンの履帯の他に「キット純正仕様」と異なっているのは以下の点。

▼右フェンダー上前後に、スロバキア陸軍のナンバープレートを追加。

▼ノテク・ライトをG型仕様の位置に(確か、取付架はキットの不要パーツを使用)。後部の誘導輪位置調整装置やエンジン始動用シャフト部はカバー付き(これはキットでも取付指示があるか、選択式だったはず)。

▼戦闘室左側面の工具(シャベルとつるはし)、車体後面の発煙筒ボックスは除去。

▼車体機銃は未装備で装甲蓋を装着(ジャンクで手に入れたG型キットのパーツを使用)。

▼右フェンダー後部にランドセル型の箱(ブロートーチ収納箱)を自作し取付。

▼紛失してしまった片方の起動輪は、これもジャンクで入手したタミヤのマーダーIIIのパーツを流用。

▼国籍マークは、その昔、模型友のはるとまん氏と共同制作した「ひぽぽたまんデカール」を使用。

--など。

●すでにほぼ作り終えてしまった後に、尾藤満さんが「パンツァーメモ」で38(t)系列の製作記事を載せていて、それを読んで「えっ、そうだったの!?」と気付かされたところも多々。以下は、余裕があれば追加工作したかったものの断念した点。

▼エンジンルーム左右の大ハッチのロック機構。キットは窪んでいるが、実際はデベソ。

▼左右フェンダー先端部の車幅表示灯基部が省略されている。

▼砲塔リング保護リブは、実際には後部で途切れている。

今年の横浜AFVの会にもこのLT-38は持って行く予定なので、その時までに修正できれば……って、たぶんやらないだろうなあ。まあ、いずれG型でも作る機会があれば。

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ワルシャワの石畳

●基本、私は模型に関して、車両や機体を単体で作るだけで、ベースだの何だのを作ることは滅多にない。

本体を作ったらそこでもう息切れしてしまって、「その周辺」まで作る余裕を持てないためだ(というか、そもそも完成前に息切れしてしまうことのほうが多いかも)。

ただ、約10年前に完成させたARMO JADAR製のレジンキット、1:35の「ソクウ 1000(Sokół 1000/CWS M111)」+サイドカーについては、なにしろ繊細な模型なので破損は怖いし、細いレジンのフレームの変形も怖いしで、製作時から「いつかベースを作って固定してやらにゃいかん」とずっと思っていた(それで10年以上も放置していたのだから、我ながら呆れたもの)。

製作時の完成報告の記事はこちら。なお、この「ソクウ 1000」は、その年の東京AFVの会で、「ガレージキット部門」第三位を頂いた。ベースも付いていない、小さな1:35のオートバイ+サイドカーには過分な評価で、大いに感謝。その年のガレージキット部門が、片手の指程度の出品しかなかったような気がする、としても。

まあ、そんなこんなでずっと「いつかやろう、いつかやろう」で先送りしてきたのだが、先日百均で裏がシールになったスチレンボードを見つけたので、ようやく着手することにした。

Stone ●イメージしたのは「ワルシャワの石畳」で、とりあえず、ネット上でワルシャワ市内の石畳の写真を適当に拾ってきて、ディスプレイ上に並べてイメトレ。

もちろん、そのうちのどれかを正確に再現しようとまでは考えていない。

  • ワルシャワの旧市街の石畳は、ワルシャワ蜂起の際にバリケード作りなどのために大々的に掘り返されたりして、戦前そのままのところは少ないはず。
  • だいいち、完成させた「ソクウ 1000」の、デカールで用意された登録番号の個体が、ポーランド国内のどこの部隊に配属された車輛なのかも判らない。

というわけで、結局のところは「まあ、なんとなくそれらしく石畳っぽければいいや」くらいのヌルいスタンスで製作に入る。記事のタイトル、詐欺だな……。

●もともと、少なくともホコリまみれにはならないように小さなディスプレイケースには入れてあったので、そのディスプレイケースをそのまま活用する前提で、底部に収まるようにスチレンボードを7×7cmに切り出し、石畳模様をケガキ。

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のっぺりした土台だけだと寂しい感じなので、「歩道」側にチェーンを垂らした柵の一部を追加。下塗りとしてVallejoの「304 Track Primer」を塗り、その後、グレーだのオーカーだのブラウンだのを混ぜて適当に斑模様に。

なお、この「石畳」をケースの底部に(裏面のシールを使って)貼り付けたら、塗装のせいで(?)若干反っていて、端部が剥がれて浮き上がってきたので、結局瞬着で貼り直した。シールの糊部もそのままで瞬着を重ねただけなので、また何かの弾みで剥がれて来ないかちょっと不安。

●上述のように、ベースを作ろうと思った理由は「固定して、破損と変形を防ぐため」でもあったのだが、10年間放置していた間に、案の定、細いフレームは(思ったほどではなかったものの)変形。オートバイ本体とサイドカーの車輪が、前から見ると僅かに「ハの字」になっていた。

無理矢理固定して折損するのも怖いので、ドライヤーで温めながら車輪の(縦の)方向を直し、さらにベースに固定するためにオートバイの後輪とサイドカーの車輪にドリルで穴を開けて真鍮線を固定した。が、その過程で数カ所でフレームの接続部が取れて補修する羽目になった。

そんなすったもんだの末に、なんとかベースに固定。

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普段の保管時や輸送時は、最後の写真のようにケースの透明フードを被せることになる。このままで棚に置いて鑑賞も出来るので便利。

ミニスケールAFVの展示・保管用にも、このケースをもっと仕入れておけばよかったなあ(ちなみに百均由来)。……とは思うのだが、最近は類似のものを見掛けない。

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