製作記・レビュー

First to Fight 1:72 クルップ・プロッツェ(ポーランド軍仕様)(3)

●そんなん、ちゃっちゃと形にして終わりだろう……という気も(自分でも)しないでもない、FTFの1:72、ポーランド仕様クルップ・プロッツェの続き。

●前回時点で未工作だった細かいディテールを付加。ふと思い立って「ここもちょっと手を入れよう」とか思い始めない限りは、これで工作は終了。

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・プロッツェの車幅表示棒は、先端が球ではなくて円盤状。要するにペロペロキャンディのような形状。そのまま棒の先に円盤を接着しても今後の作業中に取れてしまいそうだし、どうしようかしばし悩んだのだが、結局、次のようにした。

(1).コントレールのプラ丸棒に穴を開け、直交するように0.3mm真鍮線を通す。

(2).真鍮線を接着後、プラ棒を真鍮線の前後で輪切り。さらにやすりがけして、できるだけ(真鍮線から取れてしまわない範囲で)薄くする。

・ウィンドウ左右につく方向指示器についても、似たような方法で、0.5mmプラバンの細切りに0.3mm真鍮線を刺して作成した。

・運転席側の方向指示器の下には、ホーンなのかスポットライトなのか(たぶん後者)、ポーランド仕様独自であるらしい何やらが付いているので、ジャンクパーツを切ったり削ったりで製作し取り付け。

……などなど。

●ちなみにこのネタの初回記事で、キットのデカールについて「車輛登録番号6種に対応。……これって写真で確認できた全番号を入れてるんじゃないだろうか。」と書いたのだが、私がネット漁りをして見つけた写真ストックの中で、しっかりナンバーが確認できるのは「13185」号車だけだった。

キットのデカールに含まれているのは、

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の6種。もしこれらがすべて写真で確認できているとすれば、私の知らないポルスキ・プロッツェの(一応番号が確認できるほど鮮明な)写真がまだまだそれなりに眠っている、ということになる。

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First to Fight 1:72 クルップ・プロッツェ(ポーランド軍仕様)(2)

●年末にレビューを書いた、FTFの1:72、ポーランド仕様クルップ・プロッツェの続き。

仕事が滞って、腰を据えて模型製作をする余裕もないが、そんななかでちまちまいじって、それなりの形になったので途中経過を少々(まだ工作完了ではない)。

●現状全景。

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▼手を入れた個所は以下。

・2列目の席左右のガードを金属線で作り変えた。後ろ側はシートの横に引き込まれる感じにしたが、シートの後ろ側を通って左右が連結している可能性もありそう。なお、シートの背は、キットでは成型の都合で垂直になっているが、実車はナナメ。

20190110_224347 ・後部の折りたたまれた幌は、キットのパーツは「メレンゲを垂らしたの?」みたいな状態だったので(右写真)、なんとか布っぽく見えるように皺を彫り込んだ。そもそも幌骨が何本あるかとか、車体にどう繋がっているかとかもわからず、表現としても不自然だが、とりあえず元パーツよりはマシになったかな? もっとも、畳んだ幌の上からさらにカバーを掛けている状態を示している可能性もあり、その場合は余計な工作をしたことになる。なお、実車では、畳んだ幌がもっと後方にオーバーハングしているかもしれない。

・操縦席のレバー類はキットのモールドを削り落とし、金属線でそれらしく作り直した。ノブ部分は瞬着のダマ。

・前照灯は、後々UVレジンなどでレンズ部分を表現することを考えてくりぬいた。また、バンパーとフックも縁を若干薄削りした。

・運転手側ウィンドウの上下分割フレームを取り除いた。また、前席左右前部にモールドしてある「畳んだシートドア」は削り取った。

▼まだ手を入れていない箇所、手を入れなかった箇所

・車幅表示棒は金属線で作り直す予定。キットのフェンダーにモールドしてある表示棒の接着位置はちょっと下過ぎる感じなので、とりあえずモールドを埋めているところ。

・方向指示器はドイツ仕様とポーランド仕様とでは取付位置が違うので削り取ったが、ポーランド仕様の位置(ウィンドウ枠左右)への新設はまだ。なお、ウィンドウフレームに直接付いているように見えるので、ポーランド仕様ではフロントウィンドウは可倒式になっていない可能性がある。

20190112_233120 ・組み立てたシャーシ裏側は右写真のような感じ。前回触れたように、後輪サスペンションは微妙に形状が違い(L2H43であるはずがL2H143になっている)、部品構成的にも一体モールドで大味だが、組んでしまえば全く見えないのでスルー。前輪もステアリングロッドなどさっぱり省略されているが、これもスルーした。

●先に組み立てたC4P牽引車とのそろい踏み写真。

全長はクルップ・プロッツェのほうがだいぶ長い。C4Pが小さいのか、プロッツェがでかいのか……。

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First to Fight 1:72 クルップ・プロッツェ(ポーランド軍仕様)

●なんと3日続けてFTFネタ。

C4P牽引車の記事を書いたところで、それよりも前に同じくFTFのポーランド型プロッツェを買ってきて、レビューを書こうと思いつつそのままだったことを思い出した。

今年の6月、ローデンのホルト75、IBG(THE WORLD AT WAR)のII号戦車a1~a3型と一緒に、これまた下北沢のサニーで購入したもの。

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製品番号050、製品名は「KRUPP PROTZE W WERSJI POLSKIEJ」(クルップ・プロッツェ ポーランド仕様)。

●実車について。

クルップ・プロッツェ(クルップ・ボクサー)は、ドイツ・クルップ社製の有名な軍用6輪トラック……なのだけれど、キットは珍しいポーランド軍仕様。当然ながら、インジェクションキットとしてはこれまた初のキット化。

プロッツェ自体は超有名車輛だが、ポーランド軍仕様は非常に謎が多く、資料としては、はなはだ不十分な写真が少数あるだけではないかと思う。私が知っている限りでは、それなりにディテールが判る程度に鮮明な写真は、一部が写っているだけの2、3枚。あとは、全体のスタイルが判るものの不鮮明な写真が数枚。なんとか「あ、プロッツェだ」とと分かる程度のボケボケ写真を合わせても、全部で10枚あるかないか程度。……よくそんな車輛をキット化したものだと思う。

上の箱絵を見て貰った方が早いのだが、ポーランド仕様のプロッツェは前向き3列の座席を持つスタッフカー型で、ハンガリー軍仕様のようなドアは無し。ただし、ハンガリー軍仕様と似たマクドナルドのロゴのような後輪フェンダーを持つ。

使われた台数もはっきりしないが、少数が第10騎兵旅団(いわゆる「黒旅団」)に配備されたらしい。第10騎兵旅団はスタニスワフ・マチェク大佐率いるエリート機械化部隊で、軽戦車をはじめとする各種装甲車輛・ソフトスキンを多数装備。軍装も独特で、第一次大戦型のドイツ軍型ヘルメットやベレー帽、黒革のハーフ・コートを着用していた。……ドイツ軍と間違われたりしなかったんだろうか。

なお、マチェク大佐(後に将軍)と第10騎兵旅団は奮戦しつつハンガリーまで後退、その後フランスに逃れて第10装甲旅団としてルノーR35等を装備して戦い、さらにその後はイギリスで編成されたポーランド第1機甲師団の中核となって、ノルマンディーではファレーズで奮戦している。ポーランド人しぶとし。

●キット内容。

パーツ構成は以下の通り。

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写真1枚目の左側の枝(エンジンボンネットとウィンドウ+ダッシュボードなど)と写真2枚目の枝(シャーシとタイヤなど)は、同じくFTFから出ているドイツ軍仕様のプロッツェ(対戦車砲牽引型のSd.Kfz.69と兵員輸送型のSd.Kfz.70)と共通パーツだろうと思う。また、FTFからはプロッツェベースの装甲指揮車、Sd.Kfz.247 ausf.Aも出ていて、シャーシはこちらとも共用のようだ。

私が持っているFTFの車輛キットのなかでは初めてフィギュア付き。また、FTFのポーランド軍車輛のキットとしては珍しくデカール付き。車輛登録番号6種に対応。……これって写真で確認できた全番号を入れてるんじゃないだろうか。

●若干の細部チェック。

エンジンフード部分はスライド型を使って前面グリルを一体モールド。このスケールであれば十分な出来だと思う。ただ、ドラゴンやICMの同スケールのプロッツェと比べてどうか、というのは未確認(もちろん両社のキットはドイツ軍型)。

ウィンドウ+ダッシュボードは、計器類等はそれなりのモールド。ただし、運転席側ウィンドウが2分割されていることと、方向指示器の位置はドイツ軍仕様(ポーランド仕様では方向指示器はウインドウ枠横)。ワイパーは流石にゴツイ……。

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ポーランド型独特のボディはもっさり気味だが、そもそもろくな資料もないので仕方ない面もあるかも。独特の「マクドナルド・フェンダー」(勝手に命名)は予備タイヤと一体の別部品。一体モールドの中列座席横の手すり(というかひじ掛け? 転落防止バー?)は太めのうえに内側が平らで、あまり見栄えが良くないので金属線か伸ばしランナーで作り替えた方が良さそう。

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シャーシはサス部のダブルウィッシュボーンがブロック状に一体成形。後輪の前後を連結するはさみ式サスアーム形状は、プロッツェのなかでもエンジンが強化された後期型、L2H143のものなのだが、ポーランド軍仕様は、“Pojazny w Wojsku Polskim (Polish Army Vehicles) 1918-1939”によれば初期型のL2H43シャーシ。L2H143とL2H43では後輪の間隔も僅かに違うのだが、模型的には誤差の範囲。サスアーム形状も組んでしまえばほぼ見えない。

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フィギュアは第10騎兵旅団のベレー帽&ドイツ軍型ヘルメットのコート姿の兵士が1体ずつ。

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First to Fight 1:72 C4Pハーフトラック(2)

●First to Fight 1:72のC4Pハーフトラック、レビューを書きながらなんとなくちまちまといじり始め、そのまま組み上げてしまった。

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●手を入れた箇所等は以下の通り。

・フェンダー前端を薄削りした。

・バンパーはキットではシャーシフレームと一体。細くて作業中に折れそうだったので、金属線に交換した。

・前照灯は、キットのパーツはレンズ部分まで一体のムクだったが、後々、UVレジンなどでレンズを入れることを考えてくりぬき状態にした。

・キャビンの左側面にだけ付く予備タイヤに取付架を追加。またキットのままだと前後方向まっすぐに付けるような感じだが、キャビンドア部の傾きに合わせて若干斜めになっていると判断。そのように取り付けた。

・ハンドルの色が違うのはディテールアップではなく、キットのパーツを弾き飛ばして紛失してしまったため。迂闊でありここが戦場なら即死。

・実を言えば、写真には写っていないが、シャーシフレームと一体のフロントアクスルも、片側をパーツ切り離しの際に誤って折って弾き飛ばして紛失してしまい、プラ材の切れ端で再生している。何やってるんだオレ……。

・キットには荷台の幌骨のパーツが2本付いている。金属線で作り替えようかと思ったが、幌を張っていない状態で幌骨だけ立てている写真が見当たらなかったので取り付けなかった。

●うーん、大砲引っ張らせたいな……。

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First to Fight 1:72 C4Pハーフトラック

●先日の、「東京AFVの会2018」の閉会後に寄った下北沢サニーで購入したミニスケールキットの簡単なレビュー。

……と書き出して、実はこの後にそれなりに文章を書いたのだけれど、保存時にエラーで全て電子の海の彼方に消えてしまった。

気落ちしながら書き直したので、さらに内容は端折り気味。

20181225_154555 ●物はポーランド、FIRST TO FIGHT(FTF)の1:72、C4P。箱の表には「C4P POLSKI CIĄGNIC PÓŁGĄSIENIKOWY」と書かれている。「POLSKI CIĄGNIC PÓŁGĄSIENIKOWY」は「ポーランド軍半装軌トラクター」の意。

インジェクション・キットとしては、各スケール通じて初のキット化のはず。そうなんですよ! サニーでこれを買ったら、hn-nhさんに「あーあ、またそんな変なもん買って……」みたいな目で見られたけれど、初キット化の貴重な車種なんですよ!!(←あまり理解を得られそうにない叫び)

なお、実はFTFからは計3種のC4P牽引車のキットが出ている。

#042:上掲写真の、私が買ったキット。木金製クローズドキャブの後期型、長い荷台(というより荷台の後ろに弾薬箱?を継ぎ足した)タイプ。

#044:オープンキャブ/キャンバストップの初期型。

#062:木金製クローズドキャブの後期型、短い荷台タイプ。

●実車について。

戦間期、フランス製シトロエン・ケグレスのハーフトラックを導入したポーランド軍が、その更新車輛として自国開発したのが、ライセンス生産していた2.5tトラック、ポルスキ・フィアット621の後輪部分を装軌化したwz.34(34年式)ハーフトラックだった。

これには基本のカーゴタイプや野戦工作車、救急車などいくつかのバリエーションがあったが、特に砲牽引用に使われたものは、独自にC4Pの名称が与えられた。

C4Pには、重野砲(105mm、120mm)牽引用の荷台が短いタイプ(オープンキャブの初期型とクローズドキャブの後期型)と、軽野砲(75mm、100mm)牽引用の荷台が長いタイプ(クローズドキャブの後期型)があり、またそのほかに、75mm対空砲牽引用のオープンキャブ・金属製荷台を持つタイプがあった。

より詳しくは、「The PIBWL military site」の、wz34/C4P解説ページを参照のこと。

なお、ポーランドではこの車種(wz.34/C4P)の一冊本も出版されているらしい。ちょっと欲しい気も……。

●キット内容。

プラパーツの枝は大小取り混ぜ計5枚。シャーシと足回り(写真1枚目、2枚目)は3種のバリエーションで共通ではないかと思う。デカールは無し。

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ただし、実車では後部装軌部の転輪ボギー・誘導輪を結ぶロッカーアームの形状にバリエーションがあり(おそらく3種)、キットの、誘導輪に向けて真っ直ぐ長く伸びているタイプは後期型ではないかと思う。つまり、このキット用としてはふさわしいが、初期型キットでもこのままだとちょっとおかしいかもしれない(絶対に変と言い切る自信は私にもない)。

組立説明は箱裏。ただし、説明図が小さすぎてわかりづらい。また、(なんとなく部品の形状で判断して組み立ててしまったが)よく見ると図中のパーツ番号と、実際にランナーに振られたパーツ番号とが大きく食い違っている。だめぢゃん!

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FTFのキット共通のフォーマットで、戦史+実車解説の小冊子付き。表紙は箱絵と同じで、表裏の表紙を合わせて12ページ。下は6-7ページ見開き(塗装説明と塗装手順説明)、8-9ページ(実車開発史?)。同じIBG系のキットであるTHE WORLD AT WARシリーズの小冊子が輸出対応の英独語であるのに対して、こちらはポーランド国内向けのままのポーランド語オンリー。このシリーズは他ではキット化されていない珍しい車種が多く、自然、資料も限られているので、読めないのは惜しい。

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なお、せっかく牽引車があるからには、砲を引かせてみたくなるのは人情(モデラー情?)というもの。しかも、この「長荷台」タイプが牽引する75mmM1898野砲も、シュコダ100mm vz.14/19野砲も、両方ともすでにFTFから発売されている。

……のだが、本当に(本当に本当に!!)残念なことに、キットは砲自体だけで、一緒に連ねて牽引される弾薬リンバーがセットされていない。

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ブレゲ―のバッタ(2)

●Azur 1:72のブレゲー27(Breguet 27)。ごくごくわずかな進捗。

機首下のオイルクーラー(?)と、主脚、尾輪を付けた。ほか、下翼と胴体のわずかな隙間を埋めるなどの地道な作業を少々。

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主脚、前回もすでに付いてる写真があったことにお気付きの方もいるかもしれないが、あれはただ単に差し込んであっただけ。なお、主脚パーツはそれぞれ左右貼り合わせだが、スパッツと車輪は一体。まあ、72なら許容範囲かな……。

翼面積の大半を担っている上翼が付いてないこの状態だと、「ラスト・エグザイル」のヴァンシップっぽい。そういえば、2種付いていて余った方の胴体でヴァンシップを作ろうか、なんて考えていたのを思い出した。

ちなみに上写真の胴体は、ラジエーターが機首にある輸出型(Breguet 273?)。

尾輪は以下のような感じ。

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キットのままだと細い支柱がいずれ折れそうな気がしたので、金属線に交換。その際、キットのパーツは支柱がテールブームに対し垂直に付いてしまう感じだったのを後傾させた。支柱の長さはキットのパーツに準拠させたのだが、実機写真と見比べるとちょっと長めだったかも。今更面倒なのでもう直さない。

なお、この尾輪も、機種のオイルクーラーもそうだが、パーツには接着位置のガイドになるようなものがなく、組立説明図でもおおまかに「このへんにツケル」みたいな指示しかない(結局は塗装説明の側面図を参考にした)。

●なんでこんなわずかな進捗を書いたかと言うと、脚を付けた結果として

キットのキャラメル箱の中に(物理的に)入らなくなったので、そのまま箱に放り込んで、また長期放置というわけにいかなくなった

――という、(状況的には)大きな変化があったというのがひとつの理由。いやまあ、そんな状態で放置してある在庫も結構あるんですがね(エレールのアルカンシエルとか)。

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ブレゲ―のバッタ

20181218_204619 ●久しぶりに「飛行機を作りたい気分」になり、インパクト/パイロのマーチン・ハンダサイドをいじっているわけだが、作りかけで放り出してあるキットは他にもたくさんある。

そんななかから、マーチン・ハンダサイドと並行していじるためにもう一つ掘り出してきた(こんなことをしているから共倒れになって完成しなくなるわけだが)。

ものは、Azurの1:72、ブレゲ―27(Breguet 27)。

●実機について。

戦間期のフランス製偵察機だが、とにかく、一見して「いったいこりゃ何の冗談?」と言いたいスタイルをしている。胴体は後部偵察員/銃手のすぐ後ろで断ち切れたようになっていて、そこからブームが伸びて尾翼ユニットを支えている。なんというか、頭でっかちで胴が小さいバッタの幼虫のようだ。もちろん、後部偵察員/銃手の視界・射界をとことんよくしたかったのだろうが、それにしたってこれは……。

20181218_214237 エンジンは側面に排気口が1・2・2・1という、イスパノ・スイザ系らしい配置。主翼はフランスが大好きな一葉半(セスキプラン)形式だが、上翼が、これまたバカでかい。72キットのなかで、ここだけが48キットなの?と思うほど。ここまで違ったら、もう下翼無しのパラソル翼でいいんじゃないかなあ……(ということで生まれたのがレ・ミュロー110シリーズなのかもしれない)。

同じ一葉半でも、ニューポール・ドラージュ42シリーズなどだと、主翼支柱がそのまま下方まで突き抜け、主脚支柱の一部も兼ねていて、前方から見ると逆三角形のラインがとてもオシャレに見えるのだが、この機の場合は、主脚は胴体と主翼支柱の中間あたりに、唐突に一本支柱で付いている。左右間隔は広いので滑走の安定性は高そうだが、なんだかこれまた格好悪い。

というわけで、見るからにゲテモノな飛行機なのだが、不思議なのは、飛行機のスタイリングに関してかなり辛口の評論をすることが多い佐貫亦男先生が、どういうわけかこの機を誉めていること。

「飛行機のスタイリング」(グリーンアロー出版社)のなかの第7章「フランスが腐るとき」のなかで、ブレゲ―27に関し、こんなふうに書いている。

 ブレゲ―19のあとを継いだブレゲ―27などはフランスらしいエスプリに満ちていた。すなわち、一葉半機の上翼だけに上反角をつけ、中央で前方倒立V字形支柱と風貌枠(その間に斜柱一本)によって支持し、両舷翼間支柱はV字形で、さらに張線はない。脚柱は単輪間隔を大きくとって左右一本だけにすぎない。
 これだけでもスッキリとしたが、スタイリングの目玉として後方偵察者席のすぐ後ろで胴体は細い梁へ急変し、それに垂直尾翼を立て、平面形が楕円の水平尾翼をその中ほどにつけた。“ヤッタ、いいぞ”と激励したくなるではないか!

ちなみに、章のタイトルからもわかるように、この時期のフランス機に対しては、佐貫先生はおおよそ否定的。そもそもブレゲ―27では好意的に書いているように思える一葉半形式についても、ニューポール・ドラージュにかんする記述中では、その流麗なスタイルを裏切る低速について「これはまず一葉半に問題があったにちがいない」とし、「この一葉半形式は第一次世界大戦の郷愁にすぎず、それを張線なしにスタイリングしただけの自己満足にとどまる」と切って捨てている。

それでも、各形式合わせて100機以上は生産されているようなので、それなりに見るべきところはあったのか……。いや、一代前のブレゲー19は世界中で使われて、ライセンス生産を含めると3000機近く生産されたらしいから、落差は大きい。やはり、このスタイルがうさんくさく思われたというのもあるんじゃなかろうか。とはいっても、模型としてはもちろん、このゲテモノ加減がよい(←変?)。

●キット概観。

AzurはMPM/Special hobby系の、いわゆる「チェコ簡易」。もっとも比較的最近発売されたものなので(といっても、今Scalemateで調べてみたらもう15年以上前の製品だった)、「いかにも簡易!」なデロデロざらざらしたものではなく、胴体表面なども型はきれいに磨かれていてパーツ表面に光沢があり、筋彫りも上品。

ただ、やはり簡易インジェクションだなと思うのは、プラパーツは主要部、胴体・翼・脚の他は数点のみで、コクピット内などの小パーツはレジン。パーツ数的にはレジンパーツの方が多い。風防はバキュームフォーム。

ちなみに、今回久々に掘り出した時点で、すでにコクピットは組んであり、胴体左右は貼り合わせてあったので、割とすぐに(飛行機模型製作時の中間地点的な)「士の字」になった。

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コクピットの中は前述のようにおおよそレジンパーツで、72としては十分すぎる出来。なお、この機のスタイルとして、最初に「(胴体が途中で断ち切れて)そこからブームが伸びて尾翼ユニットを支えている」と書いたが、コクピット内を見ると、床の中心に尾部に繋がる柱があって、そこからフットペダルや操縦桿も生えている状態。

つまり、「エンジンから尾翼に繋がる丈夫な柱」がむしろ胴体の本質で、コクピットを覆っているのはむしろナセルというかフェアリング程度のものであるらしい。

なお、下翼を付けた後で、前席の逆U字形の構造材とフットペダルの片方の部品が外れてコクピット内でカラカラ行っているのに気付いた。前者はなんとかピンセットで位置を調整して再接着したが、後者は奧過ぎて届かず、結局外れたまま。作りかけで長く放置しすぎるからこんなことに……。

20181218_214336 キットは胴体が2種入っていて、フランス空軍向けのBr270と、冷却器が機首前面にある輸出仕様のBr273の2種が作れるようになっている(説明書の塗装解説図ではそれぞれBr27とBr270になっているのだが、おそらく間違い)。輸出型のほうは(私の模型製作テーマのひとつでもある)中華民国空軍機のデカールが入っている

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素晴らしきヒコーキ野郎(5)

●ホルト75トラクターがとりあえず完成して、さて、次に何をいじろうかというところで、久しく遠ざかっていた飛行機を1機くらい何とかしたいと思い始めた。

作りかけのネタもずいぶんたくさんあるが、その中でも「何とかしたいネタ筆頭格」の1:48.マーチン・ハンダサイドを引っ張り出してきた。

製作記の前回は一昨年の12月。前々回はなんと2009年11月。……なんてこったい。

20181215_214807 ●いちいち遡って読む面倒を省くために、改めて簡単なキット紹介を。

キットは今は亡きパイロ社のものだが、これ自体も再版もので、初版はインパクト(Inpact)という会社から、(たぶん)1960年代後半、映画素晴らしきヒコーキ野郎」(Those Magnificent Men in Their Flying Machines)とのタイアップで発売された、古典機6機種シリーズの1機。

というわけでたっぷり50年前の、ほとんど骨董品と言えるキット。しかし、確かに各所に古さは見えるしパーツ数も多くはないが、決してオモチャじみてはおらず、しっかり「スケールモデル」としてこだわって作られていて、なんとかその素性の良さを活かして作ってやりたくなる。

このキットの機体は、説明書によれば、1911年型、マーチン・ハンダサイド3号機(Martin-Handasyde No.3)。発売された6機種の中ではおそらく最も無名で、実際、これを私が手に入れた頃(20年以上前)には、「これ、ホントにある機体なの?」と思ったくらいだが、最近になって、web上で何枚か、まさにこの3号機の写真を見つけることができた。

そんなこんなで、作るモチベーションも(わずかながら)アップしてきているところ。

●で、前回(2年前)からの進捗状況。木製ニス塗りであるらしい胴体を塗装した。

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とはいっても、これを塗ったのは(確か)もう半年くらいも前のことで、ここ数日「改めて作り始めた」と言っているのは、布地表現がモールドされている主尾翼表面に、スポンジヤスリを掛けて若干表現をおとなしめにしようとしているくらい。

なお、胴体の塗装に関しては、茶系のさまざまな色を塗ってはサンドペーパー等で粗く落とし、また塗り重ね、最後にタミヤエナメルのクリアオレンジを全体に塗るという方法を採った。

木の深みのようなものを出したくてそうしたのだが、なんとなくそれらしく出来たようにも、ちょっと汚らしいようにも見えるのが、私の塗装の腕のなさ。もしかしたらもう一度くらいクリアオレンジを重ねるかも。

20181215_224450 ●もう一点は、主脚前方の転倒防止スキッド先端の改修。

キットは先端が単純なムクの“ダマ”状になっていたので、一度切り離し、スプーン状に中をくりぬいた。

支柱は切り飛ばした分を延長してスプーン内側にリベットで止めてある状態を再現。

ちなみにこれも(たぶん)半年以上前に工作したもの。

●主脚柱も塗り分けて取り付けたり、エンジンも気化器部分を追加して塗ったりしたいのだが、実は(細かい塗り分けの説明が出ている)説明書がどこかに埋もれて行方不明になってしまった。なんという管理能力の低さ。

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TACAMキターーーー!

●アナウンスはしばらく前にあったので発売されるのは知っていたが、とうとうメーカーのサイトで近日発売と発表された。

miniartのTACAM T-60、キターーーー!

miniartのT-60シリーズが開始された直後は、まさかここまで同社が手を伸ばしてくるとは思わす、「TACAMのためにT-60を買おうか」なんて思ったりもしたのだが……。うむ。これは何としても買おう。

骨までしゃぶりつくすようなバリエーション展開をしてくる同社のことなので、緩衝ゴム内蔵転輪にフレームアンテナ付きのTACAM T-60もそのうち出して来たりして……。

ちなみに、キットの塗装指示図3例のうち1つは連合国側に付いてからの星のマーク。そうやらキットでは「白丸に赤星」のデカールを付けてくるようだが、実際には、このマークは「白丸の星ヌキ」で、星の部分は下地の基本塗装のカーキらしい。ここ最近になってまた新説が出てきたのでなければ、だが。

●そういえばフユイチゴ(この寒い季節に熟す変なキイチゴ)の時季だなと思い、池子弾薬庫跡地と鎌倉との市境の尾根道を久々に歩く。

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真っ赤な色だけ見ると、オレンジ色のカジイチゴやモミジイチゴよりも甘そうだが、実際には、いくつか食べると額に汗がにじんでくるほど酸っぱい。一応甘みもあり、爽やかな酸っぱさなのでそれなりに美味しいが、量が採れるならむしろジャムか何かにしたほうが美味いかも。

●午後遅めに行ったので、先日の三浦富士での「山道でどんどん暗くなって大焦り」の反省に立ち、十二所果樹園までは行かずにもっと手前の光触寺に降りる。

こちらはハイキングコースから外れた踏み分け道程度のものなので、途中でちょっと迷いそうになったり、倒木に道を塞がれていて焦ったり、「横須賀軍港境域標」を再確認したり。いや、前回もちょっと迷ったんだった。あんまり経験生かせてないな……。

なお、下の写真はそれなりに明るく写っているが、これはスマホの自動修正の結果で、この時はもうすでに4時を過ぎて薄暗くなりかけていた。

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●我が家のチビ(小学3年生)が自分で作った小さなテディベア。

最近の子供はナイフも針も使えない、なんてことがよく言われるが、少なくともウチは、その辺だけは心配ない。常に何か作っているし。

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ホルトの鈍牛(11) とりあえずの完成披露

●RODEN 1:35、HOLT 75重砲牽引車の製作記。

エントリーしていた、「週末模型親父」さんのところのSUMICON 2018の締め切りが11月末日。しかし、前回「ほとんど組立てが終了」と書き込んで以来、仕事が立て込んだせいもあって、まったく製作がストップしてしまった。

そんなわけで、残り一週間を切って、ようやく(最後の最後に残っていた)ラジエーターのナナメ支柱を工作、続いて塗装に入る。サーフェサーを吹いて、その1,2時間後には基本色を吹くという、私としては驚異的なスパート。

とは言いつつも、塗装の便を考えてブロックごとに分けてあったのだが、塗り終わったラジエーターブロックを取り付ける段になって、なかなかうまくいかず、取り落としてせっかくのナナメ支柱を2本とも付け根で折ってしまった。おかげで、一部真鍮地が出ているので、タッチアップの必要あり。……AFVの会までには何とかしよう。

●そんなわけで、かなりやっつけ仕事でやり残し感はあるものの、とりあえずなんとか見られる状態まで仕上げて、SUMICON BBSに、締切直前の駆け込みで完成報告をすることができた。

この後、もう少しウェザリングを重ねたい気もするが、ここでも現時点の「SUMICON終了時」状態のお披露目をしておく。

まずは全体形。

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バックの問題か、だいぶOD~カーキっぽく写っているが、実際はもう少し緑っぽい。

屋根の四周には、実際にはホコリ除け?のカーテンが付いていることが多いのだが、巻き上げられた長い布地の工作が面倒だったこと、せっかく付けた梁材や支柱のリベットが隠れてしまうのがもったいない気がしたことなどから、結局取り付けなかった。なお、当時の実車写真でも、カーテンが付けられていない車輛も少数だが確認できる。

続いて寄った写真。エンジン左右、操縦席周りなど。

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排気管の焼け鉄色は、もう少しなんとかしたい感じ。エンジン右隣りの楕円断面はラジエーターの水タンク。操縦席左側の円筒形が、たぶん燃料タンク。

ただし、ラジエータータンクからの配管はあるのだが、燃料タンク(?)はどことも接続していない。真下からパイプが出ているようなのだが形状が今ひとつよく判らず、どのみち陰になってよく見えないのをいいことに再現をサボった。

トランスミッションから燃料タンクの下を通り、車体左側に突き出ているのは、何らかの動力取り出し口(いわゆるPTO、パワーテイクオフ)ではないかと思われ、その場合、先端にそれなりのディテールがあると思うのだが、これまたよく判る写真がなくてそのままとした。

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足回り。クローラー部は、各部の寸法バランスに関する修正はかなり場当たり的ではあったが、それでもキットのままよりはだいぶ実車に近くなったと思う。とはいえ、起動輪がやや小径と思われること、上部転輪の高低差、起動輪と転輪桁との位置関係など、直し切れていないものも結構ある。フェンダーとの位置関係からすると、起動輪自体、もう少し前にずらすべきだったと思う。

なお、以前にも書いたように、軍用のホルトはほぼもれなく、履帯にグローサーを装着しているのだが、追加工作が面倒だったのでサボっている。その代わりと言っては何だが、裏側のリンク部に関しては穴開け/レール部の工作などを行っている。横から見た時にそれなりに見えるので、面倒だがやってよかったと思う。

前輪ユニットが収まるリング正面の「W↑D」はキットのデカール。どんな意味があるマーキングなのかは知らないが、英軍・米軍ともに軍用として使われたホルトの多くに書き込まれているようだ。デカールには他にシリアルナンバー等が付属しているのだが、そもそも(前述のように)第一次大戦当時の一般的な軍用ホルトとしては足りない部分もあるので、特定車輛の再現は諦め、ナンバーは貼らなかった。

(追記:セータ☆さんから、WDはイギリス戦争省を示す略号、↑はイギリスの官給品に付けられるブロードアローと呼ばれる記号であると教わった。どうもありがとうございます)

ハンドルから長く伸びたシャフト先端の笠歯車は、実際には上半分にカバーがかかっているようだが、いま一つ形状がつかめず、これまたサボった。

●SUMICON掲示板に完成報告の書き込みをしたところ、「西表島の水牛車を思い浮かべた」と言われた。た、確かに似ている!

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写真はwikimedia commonsから。

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