製作記・レビュー

PZLのチャイカ

●明日、10月22日は衆議院議員選挙。折悪しく台風直撃になりそう。そんな中で投票に行くのは流石に面倒なので、本日、川崎の実家からの帰りに「しやくそ」に期日前投票に寄る。

誰しも考えることは同じらしく、ロビーは長蛇の列。なんとか投票を終えて表に出たところで、共同通信の出口調査を受けた。

●博多ラーメン・チェーンの一風堂が“選挙に行こう”キャンペーン(正式名称は一風堂「選挙割」)をやっていて、「投票済証明書」を提示すると、替玉もしくは玉子が一つ無料になるそうだ。

一言で表すと「替玉投票のススメ」ってことでOK?

●AFVキットでは「面白いものを出してるんだけれど中身の出来はビミョー」というのが大方の評価であろうポーランドのMirage HOBBYだが、48の空もの、特にPZL P-11シリーズやPZL.23カラシュのシリーズあたりの力の入り具合は尋常ではない(若干、技術が追い付いていない感はあるものの)。

私自身は(買ってはいても)組んでいないが、マクタロウさんがかなり気合のこもったカラシュを完成させているので、ぜひこちらで鑑賞して頂きたい。

さて、同社からは、PZL.23カラシュの輸出型、PZL.43Aのキットも出ている。

PZL.43は、PZL.23の搭載エンジンがブリストル「ジュピター」をノーム・ローンに変えたもので、エンジンの形式によって43と43Aの2種に分かれる。基本、どちらもブルガリアからの注文で生産され、輸出されたのだが、1939年9月にドイツがポーランドに侵攻した時点で数機がPZLの工場に残されていて、1、2機がドイツでテストされたらしい。

ちなみにもともとのPZL.23のポーランドでの愛称はカラシュ(魚のフナ)で、ブルガリアでのPZL.43の愛称は「チャイカ(カモメ)」。同じくブルガリアで使われたガル翼戦闘機、PZL P-24のほうこそ「チャイカ」と名付けられるべき感じがするけどなあ……。

Mirageで出ているキットは、なぜかそのドイツ軍仕様(デカールがドイツ軍のものだけで、ブルガリア軍のものは入っていない)。もしかしたら、後からブルガリア軍仕様も出すつもりでいて、売れ行きが思わしくなくて出せなくなったのかも。

10/22追記。上にブルガリア空軍マーキング版は出ていないと書いたが、私が見たことがなかっただけで、実際にはちゃんと出ているらしい。マクタロウさん、どうもありがとうございます。

もっとも、付属のデカールは戦前の丸い国籍マークだけで、開戦後の聖アンドロス十字(バッテン印)は入っていない。要するに、そちらはまた別途出すつもりであるらしい。迂遠な!

マクタロウさんに教えて頂いたついでにハナンツで改めて検索してみたら、そのほかにも、1939年9月戦役で使われたポーランド空軍マーキングのPZL.43、双尾翼型の試作型であるPZL.42なんてものも出ているようだ。

ちなみに最近発売された、同じくポーランドの模型メーカーIBGの1:72カラシュ・シリーズでも、PZL.42が発売されている。こちらでもそのうち43も出るかも)

20171021_193456 ●さて、小国空軍好きの私としては、元々好きなポーランド機、中でも好きなカラシュ、そのまた変態的バリエーションのブルガリア型と、いろいろツボではあったのだけれど、何しろお高いキットであるうえに「本命」であるはずのブルガリア軍のマーキングが入っていないという点で購入を控えていたのだが……。

今日、川崎からの帰り、横浜のVOLKSに寄ったら、開店2周年とかで特価コーナーが設けられており、この土日限りのミニバーゲンを実施中。そこに積まれたキットの中に、このMirageのPZL.43Aのキットが一つ。何割引きくらいになっているんだろう……と手に取って見てみたら、元の値札6800円が、なんと400円ですよ奥さん

思わず抱きしめるように確保して、そのまま購入。

ところで、買うまでは漠然と、カラシュのキットの機首を挿げ替えた程度のバリエーションなのだろう、と思っていたのだが、実際には胴体まるごと含め、およそパーツの半分が新造だった。

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左のパーツ展開図で、オレンジで囲ったのが新造部分。これに、やはり新規パーツの比較的大判のエッチングと、デカールシート3枚が付く。右写真は新造パーツのキモの部分。

新造部分の中にも不要パーツが若干あるのが気にかかる。43と43Aの違い、とかなら良いが、ドイツ軍が試験した機体にはなく、ブルガリア軍機には付いていた装備とかだと厄介だ(作りたいのはブルガリア軍機なのだが、資料不足なので細かい仕様はよくわからない)。

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wz.34装甲車リベンジ(11)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車の(かなり久しぶりの)製作記。

中だるみ的製作モチベーションの低下もあり、そうこうしているうちに毎年お決まりの仕事が忙しいシーズンに突入してしまい、ますます製作にブレーキが掛かってしまったが、そうこうしているうちに残り1カ月を切ってしまった。

それでも調子いことを言って製作を始めた手前、締め切りまでとにかく頑張らねば格好がつかない。というわけで、スタート前から懸案だった足回りの製作に入ることにする。

20170731_213132 ●まずは前回報告(もう2カ月以上前!)の割とすぐ後に作ったデファレンシャル。

KOTOBUKIYAの「丸モールド」パーツ、コントレールのプラパイプ、ランナーその他ででっち上げたもの。ちょっとギアケース部分が前後方向につぶれ過ぎで、本当はもっと球形に近いはずなのだが、どのみち組み上がってしまえばほとんど見えないので、そのまましらばっくれることにする。

●今回、タイヤに関しては最初からTOKO/RODENのGAZのものを流用するつもりでいたが(というよりも、サイズ的にもパターン的にもこれが使えそうだ、と思ったのがそもそもスクラッチ開始のきっかけだったのだが)、一方で一番のネックだと思っていたのがホイール部。

おそらく、ヒートプレスで作るしかないだろうと思っていたものの、ダメモトで、改めて流用できるパーツはないものかと(悪あがきで)探してみた。

中央部に平面のある皿形で二つ穴。もちろん穴は自分で開ければいいので、うまくサイズの合う皿形があればよい。

いろいろ見たり想像したりした中で、まず有力候補として浮かんだのは48のT-34のディスク転輪。欲しい「皿形」は周囲部がなだらかな曲線断面、T-34の場合は直線的なのだが、そのへんはちょっとヤスって誤魔化すか……(もっとも、サイズ的に本当に合うかどうかは結局未確認)。

hnさんからは、他のトラックの(5穴とか6穴の)ホイールの穴を塞いで使ったらどうかというアイデアを頂いたのだが、凸面側はどうにかなるとしても、凹面側を綺麗に塞いで整形する自信がちょっとない。

……いやいやちょっと待てよ。既存のトラックタイヤと言えば、イタレリのSd.Kfz.232(6Rad)って2つ穴とかじゃなかったっけ。

20170916_224249 と、いきなり思い出して、棚をがさがさ漁って取り出してみたら、これがかなり近い形状(右写真はすでにいくつかパーツを切り離し済み)。しかもタミヤのカスタマーサービスに電話したら、幸いなことにパーツが取り寄せられることが分かったので(つい最近、タミヤパッケージで「ドイツ6輪装甲車 Sd.Kfz.231」として発売されたためパーツの在庫があった)、安心して使うことができた。

もっとも、ドイツ6輪装甲車用としてみればそれほど出来のいいパーツではないので、6輪装甲車用にはレジンのアフターパーツ導入を考えるべきだったかも(もっとも、そうこうしているうちに他社から出来のいい新キットとかが出てしまいそうだ)。

●そんなわけで、いよいよ車輪の製作。

基本は、6輪装甲車のパーツからゴムタイヤ部分を削り落とし、wz.34装甲車のホイールに若干なりとも似せるべく追加工作を下上で、GAZのタイヤにはめ込む。

なお、RODEN/TOKOのGAZトラックの軟質樹脂タイヤはプラパーツを傷めるというウワサも聞いたことがある気がするのだが、少なくとも今回使ったもの(実際には純正TOKOのGAZ-AAもしくはGAZ-AAAではなく、ズベズダ版のBA-10装甲車に入っていたもの)に関しては、5,6年以上、ジップロックの中にランナーの切れ端と一緒に入れておいたがランナーに変化はなかった。

ただ、後輪の内側などはGAZトラック用のパーツをそのまま使って手間を省こうなどとも考えていたのだが、ホイールよりもタイヤの内径の方がわずかに小さく、そのままでははまらなかった。……タイヤ、縮んだ? もとから?

●前輪。もともとのドイツ・6輪装甲車の後輪内側のパーツ(C24)を使用。

大まかには、上記のようにタイヤ部を除去した後、

GAZのタイヤにはまり込むまで削り込んだ後

  1. そのままではタイヤをはめる部分の厚みが足りないので、GAZのリングのパーツを貼ってから、タイヤがはまるまで削り込む。
  2. ホイール部の2つの穴はやや大きめに。凸頂部を少し削って平面部を広めに。
  3. 中央のハブ穴がちょっと大きいので、プラバンを貼って狭め、さらに穴の内側に段差を付けてもう一枚プラバンを接着。
  4. 外側リムをTOKO/RODENのGAZのパーツから削り取って来て接着。
  5. ハブフランジの取付ボルト6本を、TOKO/RODENのGAZのパーツから削り取って来て接着。

写真1枚目が元パーツ。2枚目がGAZのタイヤに合うまで削り込んだ状態(右は後輪用、左が前輪用)。3枚目が工作完了状態(車軸部未工作)で、左側はCERTI/MIRAGEのキットのもの(タイヤはMIRAGE版)。

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●後輪。こちらはドイツ・6輪装甲車の後輪外側のパーツ(C5)を使用。

  1. こちらは前輪と逆にリム部分の厚みがあり過ぎるので、厚みを減じてから、外側リム部をTOKO/RODENのGAZから移植。
  2. ホイール2カ所の穴を拡張。裏から削って穴部分を薄く見えるようにした後、プラバンを裏から貼ってリムの重なりを表現。
  3. ハブ中央部の軸を切り飛ばし、ハブ穴を拡張。 流用パーツやら流用モールドやらを組み合わせて車軸部を表現。
  4. ダブルになっている内側は、ドイツ・6輪装甲車の後輪内側裏のパーツ(C28)を使用。
  5. 程よい間隔で内外が接するよう、スペーサーとなる部分を工作。後の塗装の手間を考え、はめ込み式でバラせるようにした。

写真1枚目は元パーツと、とりあえず外周を削り取っただけの段階。2枚目が外側の形状の工作終了状態。3枚目は内外はめ込み工作。挟まって見えなくなる側は工作もだいぶ適当。4枚目はデフにはめてみたもの。

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●予備タイヤ。状態としては凹面が表に出るので、使用パーツは後輪外側と同じ。穴の拡大やリムの処理なども後輪の工作と同様で、そのほかに、

  1. 中心部分は、後輪ではハブのフランジがドーナツ状に盛り上がっているが、予備タイヤはそのフランジが当たる部分が逆に窪んでいるので、一度この部分を削り取って開口。 そこに、同じパーツから中心部を切り取って来て、一段低めて接着。つまり、予備タイヤに関してはC5パーツを2つ消費している。
  2. その際、(予備タイヤはボルト3本で止められているので)ボルトを1本置き表現に。さらに裏から削って薄くするとともに、中心部の穴をやや大きくした。
  3. 車体側に逆トの字型の、予備タイヤ取付座金を工作。
  4. 塗装の便を考え、予備タイヤ裏側に金属線を植え、車体側には穴を開けて着脱可能に。

写真1枚目は工作した予備タイヤ。右側はCERTI/MIRAGEのキットパーツ(後輪もほぼ同形状)。2枚目は車体に取り付けてみたところ。……格好いいぞキミ。

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●なお、上の写真をよく見比べると、ホイールの2つの穴と6本のボルトの位置関係が、前輪と予備タイヤでは6本のボルトの描く6角形の辺の部分に穴があるのに対し、後輪では頂点のところに穴があるのが判ると思う。

これは前輪と予備タイヤが正解で、後輪は(CERTI/MIRAGEのキットパーツも)間違い。前輪・予備タイヤはボルト部分を作り直したので修正したが、後輪はドイツ・6輪装甲車のキットパーツのままとしたため。正直に言うと手抜き。

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山栗

●相変わらずwz.34装甲車はスタック中だが、懸案のホイールに関し、イタレリのSd.Kfz.232(6Rad)のパーツが小修正で使えそうだということが判明。なんとなく復活の兆し。

●バッテリーが劣化してしまったらしいスマートフォンは、契約しているMVNOサービス会社に電話をしたら、無料で交換してくれるとのことで、すぐに新しい端末を送って来てくれた。SIMカード、メモリーカードを差し替えて、バックアップデータも転送。G-mail、LINEの設定でアカウントとパスワードが判らなくなってオタオタしたが、これは自己責任。

……というのはいいのだが、その新しいスマホを使い始めて1週間くらいで、裏ブタが剥がれて隙間が開いてきた。なんじゃそりゃあ。というわけで、再び交換することに。流石に隙間が開いたままでは、何かのはずみで水滴がかかっただけでお陀仏になりかねない。位置情報付きで写真を撮ったり、ポケモンgoでバトルしたりすると過熱がスゴイので、そのせいもあるかも。

●確か月初め頃の話だが、京急新逗子駅で、久しぶりに「ル~♪ル~♪ル~♪ル~♪ル~~♪」と歌う「ドレミファ・インバーター」の音を聞いた。

すでにドレミファ・インバーター搭載車は全て引退済みなのかと思ったら、まだいたんだなあ。

●鎌倉「レンバイ」外の乾物屋で、怪しい缶ジュースが50円で売られていたのでつい購入。タイ製。「タマリンド」というのは名前は聞いたことがあったが、こんな外見のものだとは思わなかった。そもそも、「マメ科なのに果物」という時点で、日本人の一般的感覚を大きく逸脱している。

ちなみに味は、甘酸っぱくて「意外に普通」。

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●天気が悪くない限りは、マメに散歩に出ている。先日、散歩の折に山栗を拾った。ツヤツヤしていて食えそうだったので、その日の夕方、オーブントースターで焼いてみる。

ちょっと焼き過ぎたか、中身の表面も一部パリパリ加減になってしまったが、ほっこり甘く美味。1つも虫食いなど無し。基本、2つに割ってスプーンでほじって食べたが、綺麗に食べるのが面倒くさく、一部は渋皮も一緒に食べてしまったが、その渋皮のパリパリに焼けたのが意外に香ばしくて美味かった。

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この翌日、また数個拾ってきたが、それはすぐに食わずに冷蔵庫で保存中。数が少なかったこともあるが、「実は栗は低温保存すると甘みが増す」というのをネットで見たためもある。現在台風来襲中なので、明日、また新たに落ちていないか見に行く予定。

●wz.34装甲車は休止中なのに、なんとなく、長年死蔵していたキブリ(kibri)のHOスケールの建物に手を付けてしまった。

以前にも一度紹介したことがあるが(2012年4月)、当時の記事を抜粋引用する。

F1031756Kibriの鉄道物スケール建築物、HOスケールのハーフティンバーの建物。説明書には「FACHWERK - RATHAUS "URACH"」と書かれている。直訳すれば、「トラス構造の市庁舎、ウーラッハ」?

ちゃんとモデルがあって、南独の温泉保養地、バート・ウーラッハの市庁舎だそうな。

(中略)

この手の「ドイツ製の妙に凝っている建築物模型」は値段のほうもバカにならないのだが、このKibriのキットは、かつての静岡ホビーショーのフリマかどこかで、放出品を安く譲って頂いたものだった気がする。

F1031754 中身はこんな感じ。おそらくバンダイ以前に、このあたりのメーカーは多色成型を駆使していたのではと思う。このキットも壁面は焦げ茶と白のプラの2段階成型、しかも非常に美しい。こうなると、がっちり塗装するよりもプラの地の色に若干の墨入れやウェザリングを施すだけで、あとはつや消しコートを行う程度のほうがいいのではないかとも思う。

しかし、ほぼ平面のパーツが箱にギッシリ収まっているため、作り始めてしまうと箱に収納できなくなる。しかもどうやらこのキットは現在絶版のようで、手を付けていいものかどうか悩む。

そこそこ魅力あるキットなので転売する気にもなれず、「いつか作ろう、いつか作ろう」と思いつつ、たぶん20年くらいは押し入れで眠っていたはず。

上記説明に少し付け加えると、

▼バード・ウーラッハは南独バーデン=ヴュルテンベルク州、地域で言うとシュヴェービッシュ・アルプ(シュヴァーヴェン・アルプス)にある一都市。「プレッツェル発祥の地」という本当かどうかよく判らない伝承付き。

▼キット説明書にあるRATHAUS(TOWNHALL)は市役所のほか公会堂の意味もあるが、バート・ウーラッハの観光サイトの解説によれば、現在もこの建物内で市役所機能が担われているようだ。

▼上では「ハーフ・ティンバー」と書いたが、正しくは「木骨造」であるらしい。

▼箱絵はまさにバード・ウーラッハの市庁舎なのだが、キットの中身は、どうも実際の市庁舎の形状を少々いじっていて、平面形で言うと、長手方向はかなり短縮されているようだ。下写真でいうと、右手前の面に小切妻が2つあるが、キットは向かって右の切妻で建物が終わっているのに対し、実物の市庁舎はさらに右に建物が続いているようだ。キットではこの2つの小切妻の間に煙突があるが、実物では右切妻のさらに向こうにある。

▼さらに、キット化されている部分だけ見ても、長手方向は窓の間隔が不均等だが、実物はおおよそ均等のようだ。この部分でも長さが切り詰められている感じ。

……などなど。

もっとも「バード・ウーラッハの市庁舎以外の別の建物」と言えるほどかけ離れているわけではなく、したがって、適当にミニスケールのAFVと合わせてジオラマに、なんてことはしづらい。

というわけで、基本は「建物は建物としてそのまま作る」方針でいく。現在はこんな感じ。

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基本、よく出来たキットではあるのだが、各面の貼り合わせには十分なすり合わせが必要。特に斜めに削がれた四隅部分は、結構大胆に削り込まないといけないようだ。

上にも書いたように、「元祖・多色成型」のようなキットなので、とりあえず素組の上で、若干のスミイレとかドライブラシとかを施したいと思う。

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ソミュア!(ほんのわずかの進捗)

●前回も書いたように、仕事が立て込んできたこともあって、wz.34製作は開店休業中。だけではなく、模型製作意欲自体が激しく減退中。

●これじゃいかん、ということで、ちょっと気分を変えて別のものでもいじって製作意欲を取り戻そう、ということで、エアフィックスの1:1野鳥シリーズ(グンゼ版)を屋根裏から掘り出してきて組んでみたり。

●さらには、ほぼ発売直後に少しだけいじってそのままになっていた、タミヤのSOMUA S35の箱も開けて、一年以上ぶりにわずかに工作した。

といっても、エンジンルーム上のグリルを貼り付けただけ。

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以前のレビューにも書いたが、このグリルのパネルは実際には4枚とも同一のパーツ。スリットには傾きがあるので、左と右では逆に装着されるため、本来、グリルは左右で点対称になるはずなのだが、キットは線対称(鏡写し)になっている。

グリルのパターンはキットのパーツで言うと左側(B6)で正しく、右側(B5)が誤り。まあ、線対称だろうと点対称だろうとパッと見で判るようなものではないので、そのままスルーするのが平和的解決法なのは間違いないのだが、気付いてしまうとどうにも気になる。

というわけで、(これまたしばらく前の話だが)タミヤにパーツ請求してBパーツの枝をもうひとつ入手。それを使って、グリルを左右同パターンにした。

具体的には、右側グリルに関して、(本来左側用の)B6パーツから車体側面にかぶさるベロ部分を切除。一方でB5パーツからはベロ部分だけを取って来て丁寧に削り合わせて合体させた。結果は激しく地味な割に、意外に擦り合わせ等に気を遣う。

ちなみに「車体側面にかぶさる部分」というのはあくまでタミヤのキットのパーツ形状としてであって、実車は鋳造の車体がこの部分で盛り上がっているのを、抜きの関係で分割しているだけ。グリル枠部分も実車は車体と一体なので、この後目立つ部分だけでも継ぎ目を消す必要がある。

なお、キットパーツはこの小口部分の傾きも前後で違うため、若干削ったり盛ったりが必要になった(写真でグレーに見えている後端が盛った部分)。

●まるっきり一発ネタの更新。ああ。wz.34装甲車作らなきゃ……。

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wz.34装甲車リベンジ(10)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。連日の暑さにめげていたり、仕事が滞ったりで製作も開店休業状態だったため、ちょっと久しぶり。

●貼視孔フラップを作って戦闘室周りのディテールはそこそこ進んだので(まだ済んでいない部分もあるが)、装甲ボディ前半、エンジンルーム周りを少々。

以前から「ここはちょっと厄介だな」と思っていた、左右の通風孔のルーバーを工作することにする。

以前にも書いたように、CERTIのキットではこのルーバーがそこそこ薄くモールドされていて(多少バリも付いているが)、通風孔そのものも開口しているなど、結構頑張っているのだが、残念なことにルーバーの羽板自体の形状が違う。

キットでは単純に三角に開いているだけだが、実際には羽板の先がもう一段折れた、クランク状の断面になっている。

強度も考え、金属素材で工作することにする。材料は、ドラゴン/サイバーのT-34(STZ1942)で余った、エンジンルームのメッシュカバー下のフラップのエッチングパーツを使用した。

パーツは左右3枚ずつ、計6枚必要だが、小片に切り分ける前に、後々折り曲げるガイドにするために縦に2本線をケガいた。カット後、リベット穴を0.4mmドリルで開口。エッチングパーツ上にドリルで穴を開ける場合、刃先が滑って位置が揃えづらいので、

  1. まず1枚に注意深く、1カ所穴を開け、
  2. 適当な冶具を作って2枚をピッタリ重ね、すでに穴を開けた1枚をガイドにしてもう1枚にも同じ個所に開口。
  3. 反対側も対称位置にあるので、表裏をひっくり返して開口。これを必要回数繰り返す。

という方法を取った(下写真左)。その後、ケガキ線を頼りにクランク形状に折り曲げた(右)。

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本来ならきちんとエッチングベンダーなどの専用の工具を使うべきなのだが持っていないので、ペンチやピンセットを使用。0.2mmもないような金属板だが、ここまで小さくすると固さに往生した(ケガキ線をもっとちゃんと入れておくべきだった)。なんとなく綺麗に直線も平行も出ていない。工具をケチっちゃいかんなあとは思うのだが、その手の工具ってそこそこのお値段するしね……。

(なお、この後、外側の折り曲げ部分が長過ぎる気がしたので、接着前にヤスって幅を詰めた)

●金属パーツのプラパーツ上への接着固定は毎度悩ましい。特にこのルーバーのように、複数のパーツを前後できっちり位置を揃えないとみっともないものの場合、瞬着による一発決めはできれば避けたい。

SUMICON掲示板で、hnさんから「金属パーツの裏側に一度プラペーパーを貼って、それでスチレン系溶剤のプラ用接着剤で接着可能にする」という技を教えて貰った。これは目からウロコの優れ技だが、このルーバーの場合は(もとが薄いうえに厚みが直接目に触れるので)、プラペーパー貼り増し法は使いづらい。

20170721_020808 結局、一度普通のプラ用接着剤で仮止めした後、見えにくい場所(つまり開口部側)から伸ばしランナーの先などで瞬着をちょんと付けて固定。さらに金属パーツに開けた穴をガイドにプラ本体側にも0.4mm穴を貫通させ、MasterClubのリベット(0.5mm)を通して、これを裏から瞬着で固定(この部分は床を設けていないうえ、補強材も側面の穴を避けてえぐってあるので、裏からアクセスできる)。要するに、補助的ではあるが、MasterClubのリベットを本物のリベット用途で使った。

ルーバーよりも通風孔の上下幅が短いのは、厳密な考証に基づくものとかではなく、「なんとなく」の寸法で開口部を作って、いざ今回ルーバーを作る段になって「これじゃちょっと短いかな」と、ルーバーを長目に作った結果。いやまあ、本物だってそうなってるかもしれないでしょ!(強弁)

上下2カ所の小リベットは、なぜか、開口部直後にもある。じつは内側にも逆向きにルーバーが付いているのか?とも思ったが、以前にも紹介したこの写真では、何かあるようには見えない。謎。

工作完了状態は下。

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たこ焼き食いてえ

●19日水曜日。仕事で小金井の情報通信研究機構(NICT)に行く。

往路、ちょうど昼頃渋谷を通ることになるので、東急東横店地下の「道頓堀・くくる」で是非ともたこ焼きを買って食おう!と心に決めて出掛ける。

というのも、先週末の逗子の鎮守、亀岡八幡のお祭でたこ焼き屋台を見て以来、無性に食いたくなっていたため。

以前に書いたように現在はカロリー制限中であり、たこ焼きを食うとなると、一食分をそれに充てるくらいの覚悟が必要。しかも相手は「粉もん」(=炭水化物)なので、カロリー制限内に収めていてもそう頻繁に食っていいものでもない。

それだけの貴重な機会を消費して、味がいまいちだとガッカリ感が半端ないので、屋台のたこ焼きは諦め、折角なら(数日後に)「くくる」のものを食べよう、と思っていた次第。

――が、結構余裕をもって出掛けたつもりだったにもかかわらず、渋谷到着時点で、待ち合わせに遅れかねない時間になってしまい、たこ焼きは諦めざるを得ない状況に。くううううう。

たかがたこ焼きで、と言うなかれ。人間、好きなように物を食えないとなると、それだけ「食い物の恨み」も深くなるのだ。……もちろん、きちんと所要時間を計算せず、「まあ、こんなもんか」で余裕を持ったつもりになっていた自分が全面的に悪いわけだが。

●NICTのとある建物の屋上に、なぜかカブトムシ、クワガタムシのアタマ(頭部と胸部)だけがゴロゴロしている。聞くと、どうもカラスがこれらを獲って来て腹のほうだけ食うらしい。ホントかなあ。

いずれにせよ、周りにまだ武蔵野の森が残っているので、カブトムシやクワガタムシも豊富らしいことは判る。

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●都内に出たついでに、大きく回り道して、四谷仙波堂に寄る。先日、hnさんから「MasterClubの0.6mm丸頭リベットが入荷してたよ」という話を聞いていたので、リベットの買い足しを兼ねて。

……が、0.6mmはさっさと売り切れてしまったらしく無し。wz.34装甲車に使った分、補充しようと思っていた0.7mmと0.5mmも、0.7mmが一袋あっただけだった。また近々入るかなあ。MS modelsに注文するかなあ。

というわけでその他の買い物。

20170721_024741「TRACKSTORY No.12 LES AUTOMITRAILLEUSES CITROËN KEGRESSE」

P.ダンジュー氏によるWW2フランス軍AFVのモノグラフ・シリーズ、トラックストーリーの最近の号(といっても、出たのはしばらく前らしい)。シュナイダーP16装甲ハーフトラックは昔から非常に気になっている車種で、「こんな号が出ていたのか!」と即買い。

もっとも、さすがにP16だけでは間がもたないと見えて、前史である最初のシトロエンのハーフトラックから綴っていて、P16に関しては分量的には半分くらい。

なお、シトロエン・ケグレスをベースとした装甲ハーフトラックの最初期のものにP4Tというのがあるが、これは、私が今作っているwz.34装甲車の原型であるwz.28装甲車にそっくり。それも当然で、ポーランドがシトロエン・ケグレス・ハーフトラックのシャーシを輸入し、P4Tを参考に装甲ボディを作って載せたのがwz.28装甲車だからで、wz.34装甲車にもそのまま引き継がれた六角キューポラはP4Tにもすでに載っている。

シュナイダーP16はP4Tの直系子孫のような車輌なので、wz.34装甲車とP16は「はとこ」くらいの関係になる。

P16はとにかく表面ディテールが半端なく入り組んでいて、さすがにこれをスクラッチで作る度胸はない。以前、DESで1:35のレジンキットが出ていたのだが、出来はどうだったのだろうか。

20170721_025452Passion Models 「Sd.Kfz.231/232(6rad)」用エッチングパーツセット

パッションの新作、ドイツ6輪装甲車用。

そもそもイタレリの6輪装甲車のキットは、「昔のイタラエレイの爪の垢を煎じて飲ませたい」くらいのどよ~んとしたキットで(それでもHiPMの簡易インジェクションよりはマシだと思うが)、そんな相手にディテールアップパーツを張り込むのは、負け続けのギャンブルでさらにレイズするようなもの、という気もする。

実際、四谷仙波堂のサイトでこのセットの紹介を見た時も、「これはなるべく我慢する方向で……」と思っていたのだが、現物を見ると、「いやいや、それでもイタレリの6輪は持っているんだし。好きな車両だし」と、つい衝動買い。

中身は、「とにかくこの車輌を好きな人が凝り性炸裂で作った」感がヒシヒシ。一昔前のありがちなエッチング・セットのように、「とりあえず金属に置き換えただけかよ!」的なパーツはない。……が、その一方で、工作の難易度は「これ、オレ、作るの? 作れるの?」と不安になるレベル。

曲面上に付く雨どいや、凸部のあるクラッペは、冶具が付属していて自分でプレスして形状を作れという指示。各部のヒンジは、土台部分だけあって、軸部は伸ばしランナーで、リベットはどこかから削り取って流用するか、伸ばしランナーの輪切りで作ることになっている。いやまあ、アベールのように軸部を巻いて作れというのも、それはそれで困っちゃうけれども。ちなみにそのリベットは頭の径が0.45mmと0.3mmという指定。うーん、MasterClubにもないサイズだな……。

とにかく、これで2000円という値段は内容を考えれば割安感があり、設計者の熱意に押し切られて買ってしまった感じもあるが……。うーん。これ、作る日来るかな……。

理性的に考えれば(ぶっちゃけた話)、イタレリのキットにこのセットを奢るよりも、ブロンコあたりから6輪装甲車の新作が出るのを気長に待った方がいいような気もする。もちろん、こういうちょっとマニアックなアイテムのエッチングセットを今後も出してくれることを願って、それなりに売れて欲しいな、とは思うけれど。

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wz.34装甲車リベンジ(9)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。今回は割と控えめな進捗報告。

●前回に引き続き、戦闘室周りのディテール工作。

車体左側面、車体後面にある大きなハッチドアの蝶番と取っ手を作成する。ちなみにキットの取っ手パーツはひしゃげたキノコのような形状で使いようがない。

取っ手はエバーグリーンの0.5×1.0プラ棒を刻んだものに0.5mm径金属線(ちなみにリン青銅線。真鍮線よりやや柔らかく扱いやすい気がする)を刺して竹トンボのようなものを作り(右)、それをヤスって形を整えた(左)。作業のやりやすさを考えて、持ち手代わりに金属線は長めに切ってある。

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大きさを比較するものが写っていないので何だが、この状態で一度車体に挿してみたらだいぶ大き目な感じだったので、さらに削って小さくした。

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後面扉の取っ手側上下にある小さな4つずつのリベットは、扉内側にあるロック機構に対応したもの。蝶番のリベット同様、タミヤ48のマーダーIIIのリベットを削ぎ落として使った。

●さて、ここで大きな問題は、上記の取っ手が、「扉を閉めてロックした状態」でどういう向きになっているのが正しいのかがよくわからないこと。

そもそも、wz.34装甲車の写真は、破壊されたり、放棄されたりといったものが多く、当然ながら、そうした写真では、仮に取っ手が写っていてもそれが「開位置」なのか「閉位置」なのか判断しづらい。

ちなみに、「Wydawnictwo Militaria No.318」の図面では中途半端なナナメ状態で描かれており、しかも、旧型装甲車体の側面は水平に近いナナメ、新型装甲車体の側面と後面は垂直に近いナナメ(しかもそれぞれ逆方向に傾いている)と、てんでんばらばら(ちなみに同書に旧型装甲車体の後面図はない)。どういうこっちゃねん。

もちろん、「生きている」状態の車輌の写真もあるが、肝心の取っ手が不鮮明だったりしていまひとつ決め手に欠ける。とりあえず、以前もここで紹介したポーランドのナショナル・デジタル・アーカイブ(NAC:Narodowe Archiwum Cyfrowe、リンクは英語版)にある、戦前のパレード時の写真から、取っ手部分を拡大してみた。

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①:旧型装甲車体(写真番号1-P-2992-16より)。不鮮明だが、横向きに近い前下がりに見える?
②:旧型装甲車体(①と同じ写真番号1-P-2992-16より)。ほぼ水平?
③:旧型装甲車体(写真番号1-P-2992-17より)。これも不鮮明だが、45度に近いくらいの前下がり斜め?
④:新型装甲車体(写真番号1-P-2993-8より)。これは比較的鮮明。水平。
⑤:新型装甲車体(④と同じ写真番号1-P-2993-8より)。前下がり斜め……?

もしかしたら、外側に出ている取っ手は扉のロック機構と関係ないのか?

そんなわけで、(判断に困ったので)現時点では取っ手パーツはまだ差し込んであるだけで接着固定していない。

●戦闘室前面の貼視孔フラップには、開閉補助用のスプリングが付く(右側面もはね上げ式の開閉だが、こちらにはスプリングは付かない)。

0.3mm真鍮線を軸に細いエナメル線を巻いてスプリングを作って取り付けた。いまひとつ綺麗に工作できていない感じで、やや不満足。

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追記。上記工作後、スプリングがフラップに止まっていないのが気になったので、改めて留め具を追加。もっとも実車の場合どう止まっているかは、はっきり写っている写真がないのでよく判らない。丸リベット上のもので止まっているようにも見える。

加えて、砲塔のフラップ同様、スリット内側の防弾ガラスか何かを止めていると思しき(および開閉機構かロック機構かの)小リベットがこちらにもあるようだったので追加した。

操縦席前の一番大きいフラップは、スリット上の小リベットが内側寄りにもあるかもしれないが、はっきり確認できないので今のところ付けていない。

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wz.34装甲車リベンジ(8)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。

砲塔はある程度の目途が付いたので、車体のディテール工作を行う。

●車体のリベット打ち。砲塔同様、メインにMasterClubの丸頭0.7mm、サブに同じくMasterClubの丸頭0.5mmを使用する。実のところ、実車と比べるとメインのリベット列に0.7mmを使うのはちょっと大き目かもしれない。

砲塔の時には鉛筆でリベット列のガイドラインを引き、それを基にリベットの穴を開けて行ったのだが、ドリルの回し始めでわずかに滑って穴の位置がずれることがあった。そこで車体はもうひと手間掛けて、開口位置に縫い針でアタリを入れてからドリルを使うことにした(もっともそれでもズレることはある)。

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ある程度リベットを入れて、砲塔やシャーシも合わせて“記念撮影”してみたのが下写真。

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「あれ……wz.34装甲車ってこんなにリベットだらけだったっけ」とちょっと意外に思ったのだが、改めて写真をめくってみると、今まで馴染みのある新型装甲ボディのほうは、旧型に比べてだいぶリベットが少ないのだった(もちろん前述のようにリベットの大きさが強調気味だからでもあるだろうが)。

リベットの位置や数は当時の写真を基に判断しているが、戦闘室の左右張り出し下、プラペーパーの帯を貼ってある部分はよく判らず、半ば想像で植えてある。

なお、この帯金(のように見える部分)は、装甲板を止めるアングル材などではなく、もともとのwz.28装甲ハーフトラックのフェンダーの取り付けベロ部分が残っているものなのではと思う(追記:……と、思ったのだが、少なくともドア部分の内側写真を見る限り、そちら側に装甲板接合用のアングル材などは見当たらなかった。あれ? やっぱりアングル材が外側にあるのかな?)。wz.28用後部フェンダーは、wz.34装甲車(旧型装甲ボディ)でも一部車輌で残っているのが写真で確認できる。

Guard ●旧型装甲ボディでは、新型に比べ砲塔位置が後ろにあり、戦闘室上面・砲塔前側にリングガードがある。

それ自体はプラペーパーでベロ部を作り、それに合わせて丸めた0.3mmプラバンで作成。止めているリベットは6つなのだが、写真を見て個数を判断して「片側3つずつ、片側3つずつ……」と頭の中で念じていて、なぜか実際にリベットを付ける際は、基準となる両端に穴を開け、それを除いてもう3つずつ開けてしまった(つまり計8つ)。迂闊!

しかも実際にリベットを植えてから「あれ? なんか多いぞ」とようやく気付く始末。

結局、一度植えたリベットを引っこ抜き、ベロ部分のプラペーパーを剥がして作り直し、再度リベットを植えた。

●戦闘室前・側面の貼視孔フラップを作成。

砲塔同様、プラバンの切れ端でスリット開け用の冶具を作り、針先でケガいた。位置・幅が確認しやすいので、目盛付きプラバン(0.3mm)の表側を使用。スリットを開け、外周形状も整えた後に目盛はヤスって消した。

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最初に切り出した時は、(写真で見て、前・側面ともに上下ラインがだいたい同じ位置だったので)4枚とも上下幅を同じにしたのだが、いざ取り付けようとしてみると、何かおかしい……。

それも当然で、戦闘室前面は傾斜しているので、その分(上下のラインがほぼ同じなら)上下幅は余計にないといけないのだった。これまた迂闊。

もともとちょっと幅を大きめに切り出してあったので、側面分のフラップの幅を詰めて調節した。

●フラップヒンジの工作。ヒンジ自体は伸ばしランナーとプラペーパー。ヒンジを止める小リベットは、タミヤ1:48のマーダーIIIから。こういう部分のリベットは、取り付け時に位置を微調整できる「削ぎ取り式」か、あるいはme20さんお得意の「プラバン打ち抜き式」か、いずれにしてもスチロールのものの方が都合がよい。

もっともこれだけ小さいと、元パーツから削ぎ取ったリベットの裏表が判別しづらいし、(今回はそんなことはなかったが)ペンナイフの先で拾い上げる時に力余って“一刀両断”してしまうこともある。

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こうして写真にとって拡大してみると、いまひとつ綺麗に揃っていない感がある。やはりヘッドルーペ欲しいな……。

なお、貼視孔フラップは、戦闘室前面・右側面のものはヒンジが上にあり、跳ね上げて開ける形式だが、左側面だけは写真のように前側に開けるようになっている。なんでこんな仕様なのか常々不思議に思っていたのだが……。もしかしたら、(左は運転席側なので)フラップの裏側に小さなミラーが付けられていて、フラップを開けるとそのままバックミラーになるのではないだろうか。あくまで勝手な妄想なので、あまり本気にしないように。

●車体前端のラジエーター・ドアは開いた状態で作ろうかと思っているので、中に仕込むラジエーターも作成した。

20170624_210918 CERTIのキットにもラジエーターのパーツは入っているのだが、「1:48の乗用車?」と思うくらいに小さいので、これまた流用しづらい。なお、キットパーツで中央縦に仕切りが入っているのは、旧型装甲ボディの一部で、(装甲ボディ側の)ラジエーター・ドア直後に仕切りがあるのを誤解したものか。

自作したラジエーターは、0.3mmプラバンの細切りに、プラペーパーをさらに細く切ったものを挟んで重ねたもの。これを本体に、適当にプラ材で枠部分を作った。

ラジエーター形状のはっきり判るクローズアップ写真などは手元にないので、「なんとなくラジエーターらしい形のもの」をでっち上げただけ。

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wz.34装甲車リベンジ(7)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。

砲塔工作のそのまた続き。

●wz.34装甲車の砲塔上面隅には、ちょうどドイツ戦車のピルツェンのような円筒状の突起がある。ピルツェンなら簡易クレーンの取付部だが、wz.34装甲車のそれは車輌間連絡用の信号旗を立てる場所で、どうやら砲塔内部まで貫通しているらしい。

20170616_144527 MirageHobby版のキットには、初回にちらりと触れたように、この信号旗が両面印刷された小さな紙が付属している。1:35用と1:72用が1枚の紙に印刷されているから、同社のポーランド軍AFVのキットにはもれなく付いているものらしい(あれ? でも同社1:72の7TPには入っていなかった気がずるぞ?)。

この信号旗はスウプスキ式ペナント(Chorągiewki Słupskiego/ホロンギエフキ・スウプスキエゴ)、あるいは「スウプスキの盾(Tarcze Słupskiego/タルチェ・スウプスキエゴ)」と呼ばれるもので、スウプスキというのは考案者の名前であるらしい。

Slupski 下すぼまりの三角形の布が2本の鋼線の間に張られていて、おそらく、この鋼線がバネになって、車外に出すと旗が開き、また簡単に車内に引っ込めることもできる、という仕組みになっているのではないかと思う。右はその出し入れの想像図。取っ手部分はまるっきり想像。もっとしっかりした持ち手があるのかもしれないし、あるいは車外に抜け出してしまわないようなストッパーのようなものがあるかもしれない。

ポーランド語版wikipediaには、このスウプスキ式ペナントの解説記事が上がっている。

それを読むと、この信号機の一本ずつ、あるいはその組み合わせ、そして掲示の仕方(出しっぱなしだったり出し入れしたり)によって十数通りの合図を伝達できるものらしい。Google翻訳さんに掛けてもいまひとつよく判らない部分もあるが、とりあえず簡単なところでは、赤のペナント1本は「敵発見、隊列は縦隊保持」だそうで、そのため、破壊/放棄された1939年戦役時のwz.34装甲車の写真でペナントが掲げられている場合、赤旗である例が多い、と記事にある。

ちなみにこのスウプスキ式ペナントは1936年に制式化されたものだそうで、そのため、原型であるwz.28装甲ハーフトラックには砲塔の筒はなく、wz.34に改装されて以降、追加で改修装備されたものであるらしい。同様の筒穴は、TKSや7TPにも付いている。

●さて、このペナント用筒穴なのだが、CERTIのキットでは、砲塔天井左右辺の前後、計4カ所にモールドされている(筒ではなく単なる突起になっているが)。

しかし、たまたま砲塔上面が比較的鮮明に写っている下左の写真を見ると、左前には筒穴があるものの(黄色矢印)、左後ろには明らかにない(赤矢印)。例によって、写真は「PIBWL Military Site」のwz.34ギャラリーページ(2)から引用・加工させていただいた。

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しかし一方で、右写真では左後ろにも、右後ろ同様に筒穴があるように見える(黄色矢印)。他の写真を漁っても、上面は写っていないもののペナントが4本立っている例があるから、4カ所に筒穴がある仕様が存在しているのは確かだと思う。

それなら左写真の例はいったい……???

例えば、当初のスウプスキ式ペナントは信号体系が後のものよりシンプルで、筒穴も3つ(あるいは2つ)で済んでいたため、初期の改装車は筒穴が少なく、後に信号の複雑化に伴って穴も4つに増えた、などという筋書きも可能性として考えられるが、もちろんそのあたりはまったく想像。

●とりあえず工作としてはしっかり4カ所に筒穴を設けることにして、天井板にドリルで開口。コントレールのプラパイプを埋め込んだ。

その後、キューポラハッチにもリベットを植え、砲塔上に接着。ちなみに各面の下4つのリベットはMasterClubの0.5mm、上2つはタミヤのマーダーIIIのモールドを削ぎ取ったもの。上2つは下よりやや小さめなので変えてみたのだが、こうして写真で見てみると、色が違うだけで大きさはあまり変わらないような気が……。ナンノコッチャ。

前後にヒンジも工作。側面貼視フラップのヒンジがぐだぐだな仕上がりになったのに懲りて、この部分のリベットもタミヤのマーダーIIIのモールドを使用した。

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キューポラ上のフタ、武装に関してはいずれまた改めて。

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wz.34装甲車リベンジ(6)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。

砲塔工作の続き。

●ディテール工作の皮切りに、まず、天井板周囲にリベットを植えた。MasterClubの0.7mm丸頭リベットを使用。

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ちなみにMasterClubからは「ポーランド型」として2辺のみ削られた尖頭ボルトも出ているが、あのタイプは基本、TKシリーズのみに使われているのではないかと思う。少なくともwz.34装甲車は通常の丸リベットのようだ。

「Wydawnictwo Militaria No.318」の図面では、天井板の角度が切り替わる部分の直後にも、横一線にリベットが描かれているが、実車写真では確認できない。

●側面にリベットを植える前に、左右前・後面の三カ所に視察スリットを筋彫り。プラバンの切れ端でいい加減な冶具を作って針でケガいた。

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リベット用の穴はきちんと揃えて開ける……つもりでいてもどうしてもあちこちズレる。ズレが激しい部分については伸ばしランナーで穴を埋めて開け直したり、それがまたズレてまたやり直したりする。うぐぐぐぐぐぐぐぐ。

●側面のリベットの植え込み完了。基本、装甲板の接合部分は0.7mmリベット。観察スリットには一応内側に防弾ガラスか何か付いているらしく、スリット左右上に小さなリベットがあるので、同じくMasterClubの0.5mm丸リベットを植えた。

装甲板の接合リベットのなかでも、砲塔下辺はやや小さいものが使われているようだ。観察スリット左右のリベットよりは大きいようなので、本来なら0.6mmリベットを使いたいところなのだが、しばらく前からMasterClubの0.6mmリベットは品切れで入手難(以前、ヴィッカース水陸両用戦車を作ったときにも0.6mmが使いたかったのに手に入らなかったのだった)。結局ここも0.5mmを使った。

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●左右面に観察フラップを付ける。ここにもスリットがあるので、砲塔本体同様針でケガいたのだが、相手が0.3mm板なので筋彫りが貫通。それはそれで彫りが深くなっていいのだが、砲塔本体の3カ所よりもスリットが太くなってしまった。

本来なら砲塔本体の3カ所ももう少し強く彫り直したいところなのだが、そうすると筋彫り線がヨレヨレになりそうな気がするのでとりあえず放置。

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蝶番は伸ばしランナーとプラペーパー、リベットはドラゴンのT-34の不要部品(グローサー取り付け用ベルト)から。

さすがにこの大きさで削ぎ取り+貼り付けは目が追い付かず、こうしてデジカメで撮って拡大してみると手作り感バリバリ。

ちなみにキューポラは仮に載せてあるだけ。これにもリベットを植えないといけない。

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