その他模型雑記

フリウル廃業

●連日の猛暑。いやもう、気ィ狂ったみたいに暑いのなんのって。

と、そんな毎日だったのだが、8月1日未明、激しく雷が鳴って、2時半頃より久しぶりの雨が降った。これは朝には止んでしまったが、午後になって再び雷雨。これでちょっと涼しくなればいいなあ。

●別売メタル履帯の(たぶん)最大手メーカーであるフリウルモデルが廃業を決定したとのこと。廃業の決定、および機械類・600種に及ぶ製品の型・200種の試作品の継承先募集をサイト上で告知している。

フリウルの製品は、トラックリンクそのものはいいとしても、連結が針金を通すだけなので、端のピン部分の表現がイマイチ。なお、さらに初期の製品は針金止めでもなく、連結部の片側が「C字」断面になっていて、もう一方の、履板と一体成型されたピンにカシメて止める形式だった。これはこれで連結は楽だが、精密度という点ではさらにイマイチな感じ。

そんなこんなで、私は他に選択肢がない場合にだけ手を出していたので、我が家には確か2、3種しかない(B1bis用と、KV後期型の2分割混ぜ履きと、あとはなんだったかな)。もっとも、何か機会があれば欲しいなと思っていたものも何種かあり、やはり廃業は惜しい。

ミリタリー物のアフターパーツも、次第に3Dプリント物が主流になりつつあり、そんな時代にメタル履帯の金型を継承しようという人なり会社なりが現れるかどうか、あまり期待はできない気もする。

ところでフリウルの正式名称が「フリウルモデル(Friulmodel)」なのは上リンクのサイトを見てもわかるが、昔は「フリウルモデリズモ(FRIULMODELLISMO)」だったような。ハンガリーに会社があるのに、なんでイタリア語? 経営者はイタリア人?(フリウーリ人?)

なお、フリウルの本社はハンガリーのÚrhida(ウールヒダ?)という町にあって、GoogleMapsを見ると地図上にしっかり記載されている(→Maps)。

●ここ最近、なぜかプレッツェルが食べたくなり、探しているのだが見つからない(プレッツェルに何かしらの思い出とか思い入れとかがあるわけでもないのに)。

ごく普通の――つまり、結び目の形に焼かれて塩粒がまぶされていて、「うわ、塩辛ェ」というのが食べたいので、亜流である「プリッツ」とか、スナイダーの「砕いてあれこれ味付けしたヤツ」とかは対象外。カルディや成城石井にはありそうな気がしたのだが置いていなかった。

逗子駅前のスズキヤには、ハーシーズのチョコ掛けはあって、それはそれで惹かれたが「プレッツェル欲」を満たせるかどうかといえばこれまた対象外。ちなみにチョコ掛けプレッツェルは、最近ブルボンのものがスーパーやコンビニで売られていて、そこそこ美味しいが、“プレッツェル感”は若干弱い。冬季のみカルディで売られているアメリカ製のチョコ掛けプレッツェル(ブランド名は忘れた)が、固さも塩気もしっかりしていて美味い。

Img20230731191214閑話休題。「普通の」プレッツェルに関しては、たぶん、一度しっかり食べたら「ああ、うんうん、こういう味だったよな」で満足して終わりということになると思うのだが、手に入らないとなると益々無性に食べたくなってくる(通販で頼めば簡単だが、「こんなのに無駄遣いして!」とかみさんに怒られる)。

そんなこんなで、何度目かのカルディを覗いたら、そのものズバリではないものの、スナックのアソートにプレッツェルが混じっているのが売られていた。

入っているプレッツェルは長径で3センチあるかないくらいの小さなものだが、一応は求めている「普通の(スナックタイプの)プレッツェル」だった。とはいえ、いろいろある中に少量混じっている程度だったし、やや味わい的にボンヤリした感じだったので、なお「プレッツェル欲」継続中。

かつてブッシュ(息子)大統領(当時)がプレッツェルを喉に詰まらせて死にそうになった時には、その後、全米から続々とプレッツェルがホワイトハウス宛に送られてきたそうだ。それらのプレッツェルは、誰がどうやって処理したのかなあ。いずれにしても、我が家にプレッツェルを送ってくるような奇特な人はいなさそうだし、そもそも突然送られてきたら怖い。

そういえば、大きくて柔らかいパンタイプのプレッツェルなら、ドイツ風パンを扱っているお店なら売っているかもしれない、そういえば鎌倉にドイツパンの専門店があったなあ、と思い付いた。検索してみたら売っている様子。今度行ってみよう。

●右手の当て材と包帯ぐるぐる巻きは、あと一週間少々しないと取れない(はず)。

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横浜AFVの会2023

●4月9日日曜日、横浜AFVの会に行く。

昨年3月末に初めて参加し(と言うか、開催自体が初?)、今年も行こうと思っていたものの、先日ケン太さんからリマインドのコメントを貰うまで、すっかり忘れていた。いかんね。なお、昨年は「横浜AFVの会(仮)」という名称だったが、今年は(仮)が取れた模様。

間の悪いことに、地域の自治会の今年度の役員に選ばれてしまい、その初の役員会と重なってしまった。流石に初回から「戦車のプラモデルの集まりがあるので欠席します」とも言えないので、昼過ぎまでその会合に出て、最後の2時間足らずだけAFVの会に参加した。

昨年は関内だか石川町だか、ちょっと外れたあたり(とはいっても、歴史的にはそっちが本当の「横浜」だが)の会場だったが、今回は横浜駅西口、駅間近。ヨドバシ裏手の県民センター。

●日本全国津々浦々のAFVの会にはほぼ必ず顔を出しているはずの“ハラT”青木氏には、当然今回も会えるものと思って行ったのだが、今回は欠席。会えずに残念。ミカンセーキさんも、(数日前にコメントを頂いたが)アメリカ出張後体調不良とのことでやはり不参加。めがーぬさんも家内平和維持のために不参加。

というわけで、普段、ネット上でそれなりに親しくお付き合いいただいている仲間は、今回はケン太さんのみ。ただ、以前にSUMICONでお付き合いがあった(当「かばぶ」でもチャバの記事にコメントを頂いたこともある) Nasi kandarさんに初めてお会いした。

あとは、AFVの会でしか会えない古い模型仲間の、J-Tanksのむーさんとか、旧MGSの野田君とか。

●展示作品の写真を少々。相変わらず、まるで網羅性はなく、基準も曖昧。どうもレンズ表に汚れが付いていたらしく、変な具合にピンボケ部分が出ているのはご勘弁。

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ケン太さんの新作はドラゴン72のエレファント。

アイテムの時代もWW2から現用まで幅広いケン太さんだが、ミニスケールも作るんだなあ。写真に撮ると、見る角度によっては「35だよ」でも通りそう。履帯はキットパーツが全然組説通りに組めないとか。

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Nasi Kandarさんの数作あった出品作のうちのひとつ、35の2S1自走砲。見ての通りウクライナ軍仕様だが、車体横の国旗下に消された「Z」があって、鹵獲車輛であることがわかる。ウクライナ軍ももともと2S1は保有しているが、Nasi Kandarさんによれば、ロシア軍仕様とは細部が違っているそうな。

ちなみに最近は「2S1」という名前の方が通りがいいのか? wikipediaを見て、今更「えっ、これってSO-122のことだったのか」と気が付いた。桜井さん元気かなー(ハンドルネームが「SO-122」)。

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むーさんの装甲車(名前を撮っていないが、スミダ式とかで合ってる?)。フェアリー企画の製品で「リベットを植え替えたりとか、特に手を加えていない」とのこと。

え? フェアリー企画で? 「いや、最近の製品だったら、こんなもんよ?」 つーか、「最近の製品」っていうのがあるのか、あのメーカー。「あるって! ちゃんと活動してるよ!」 あーそりゃ失礼しました。うちにあるのは古い製品で、まともに平面も出てないやつばっかりなんだよ……。

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1枚目は野田君のICM製WW1フィギュア連作。

2枚目はミラージュの7TPを核にした1939ポーランド軍ジオラマ。作者の方と少しお話をしたが、ポーランド物が大好きとのこと。ちなみにこの橋のキットのばら売り版、うちにもあるなあ……。

3、4枚目は珍しい日中の白兵戦ジオラマ。確か何か受賞していたはず(今回の横浜AFVの会では部門別の人気投票があった)。中国軍の軍装に関しては、未だによくわからない……。

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ww2赤軍ものいくつか。スターリネッツ&152mm砲は、トラペのキットだとするとラジエーター横のロゴが「スタルんネッツ」になっている(И→N)はずだが、作例では薄くなっていて読めず。削ったかな?

M4A2は75mm砲型は確かアスカ。76mm砲型はズベズダ製だそうだ。いいなー。

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フィンランド物2種と、miniartのIII号初期型。III号はD型車体にB型砲塔を載せたハイブリッド型。

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ほか、特に脈絡なく撮ってあった写真を数葉。最後のランドローバーは、徹底的に作り込んで、「タミヤがリニューアル発売(案内)した」という体裁で展示してあったもの。スゴイ。

あ。フルスクラッチの、ドイツ軍の「線路破壊車」の写真を撮っておこうと思って忘れた……。

近年、こうした模型の集まりではモデラーの高齢化をひしひしと感じることが多いのだが、今回の横浜AFVの会では高校生・大学生くらい?の若いモデラーの参加が目立った。人気投票各賞の発表でも、若手モデラーさんの登壇が結構多かった感じ。「コロナ禍で増えたんじゃない?」というのが(その話を聞いた)かみさんの推察。

●会終了後、ケン太さん、Nasi Kandarさんと3人で軽く飲みに行く。Nasi Kandarさんから「どうもminiartは生産拠点をポーランドに移したらしい」という話を聞いたり、ケン太さんから「そのうち(激戦区の)関西AFVの会にもオレの名を刻むぜ」という決意を聞いたり(そこまでは言ってない)。

去年同様、横浜AFVの会では不要キットの交換会があり(今年は参加は要予約)、私は参加しなかったが、ケン太さんはいくつか出品して、その代わりに大きめの段ボール一杯のキット群を引き当てたそうな。ほとんどわらしべ長者。

もちろん不要キットの交換会出品の目的はたいていの場合は「在庫処理」にあるわけで、半ば途方に暮れていたケン太さんより、Nasi Kandarさんと私、それぞれ一つずつキットを頂いてしまった。

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というわけで頂いたのが、トラペの比較的初期のキット、とはいってもそれなりに評価されている「シュトゥーラー・エミール」。実を言うと私は結構好きな車輛で、以前から「ちょっと欲しいなー。でも趣味範囲からはちょっと外れるし、手の入れどころも判らないしなー」と逡巡していたもの。つ、ついに入手してしまった……。

しかも箱を開けたら、ホビーボスの連結履帯に、ボイジャーのエッチングまで入っていた。キット本体はトラペが超お買い得だった時代のものだが、アフターパーツを加えたら簡単に倍以上になってしまう。ケン太さん、本当にどうもありがとうございます。

いや、まあ、「ちょっと欲しいなあ」欲が満たされてしまったので、結局積みが増えただけの可能性も高いんですが。

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東京AFVの会の戦利品、などなど

Img20221201145225参加記にも書いたが、東京AFVの会の折に、Kakudouさん(はい人28号さん)、M.Nさんに、あれこれソ連戦車関連パーツを頂いてしまった。

頂いたのは、モデルカステンの可動式T-34 履帯M40(SK-37)と、miniarmのT-34用転輪(#35178、SU-100,SU-85,T-34 Pressed roadwheels set (Sormovo Factry)、それからKV用初期型フェンダーステイの3Dプリント製品。……あっ。それからABERのSU-100用砲身も。これってどなたからでしたっけ。(貰ってばっかり)

T-34履帯は要するに初期型550mmタイプ。このタイプの履帯を使う前提で作りかけているクラスナエ・ソルモヴォ製のピロシキ砲塔搭載初期型はAFVクラブの履帯に合わせて起動輪の間隔をやや広げてしまってあるが、他にもT-34初期型キットはストックがあるので、使用先には困らない。

miniarmは旧ソ連戦車のアフターパーツが豊富で、いろいろ欲しいものがあり、いつか何か買うことになるだろうなあと思っていたのだが、最初のパーツが頂き物になるとは。モノはゴムリムに穴も刻み目もない後期タイプのディスク転輪で、おそらく、ドラゴンのSU-100に入っているものと基本同一のタイプ、ということになると思う。ただし、こちらはハブキャップ中央に突起(ボルト頭?)がある。これって戦後型? しかも転輪自体は10個(1輌分)だが、ハブキャップは20個入っている。あれれ?

改めてよく見ると、ハブキャップのパーツにはD枝とE枝があり、半球状のドームの立ち上がり部分、やや平らになったところの幅が違うようだ。どう使い分ければいいのかの説明等は無し。なお、メーカーのカタログページにある画像では、ハブキャップは中央にボルト頭がない(製品には入っていない)タイプになっている。あれれ?(再)

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KVのステイに関しては、薄さにしてもディテールに関してもイチオシ!製品である旨、M.Nさんが力説していたが、実際、非常に美しい出来。メーカー名も聞いたのだが忘れてしまった。FC MODEL TRENDかな?(追記:Passion ModelsのKV用エッチングパーツのweb販売特別版付属のものだそうです)

写真に撮って拡大するとよくわかるが、キットのモールドでは単純にボルト頭状にしてあるところ、きっちりナットの表現になっているのもポイントが高い。特にトランぺッターの初期型キットを作る際には、フェンダー幅が広いのを修正する必要があり、合わせてフェンダーステイの修正も迫られることになるが、これがあればだいぶ助かる(が、我が家のトラペの初期型に関しては、ほとんどこの部分の工作は終えてしまった。惜しい)。タミヤのKVに使うことにしようっと。

●会場で、M.Nさんからグノーム・ローンAXIIサイドカーの3Dプリント製品を見せて貰った。たぶんFC MODEL TREND製(うろ覚え)。確か、全体で「オートバイ本体」「ハンドル+前輪」「サイドカー」の3パーツくらいしかなく、フレーム、エンジン、タンクあたりのごちゃっとしたところが丸ごと一体成型。3Dプリントの恐ろしさを見せつけるかのような製品。模型として「作る」部分はほとんどない一方で、切り離しにものすごく神経を使いそう。……でもって塗り分けは面倒臭そう。

そんな細かさで、価格は2000円台だったというのがさらにびっくり。エレールのキットが今でも流通しているかどうか判らないが、サイドカー付きなら下手すりゃ同等の値段。さらにエレールのキットにスウォッシュ・デザインのタイヤ&スポークでも奢ろうと思った日には、何倍も掛かってしまう(ただしスウォッシュの軍用パターンのホイールセットは現在品切れ絶版)。……いやもう、エレールのグノーム・ローンは、ディテールアップするにしても、伸ばしランナーとか、その辺の身近な材料だけ使うことにしよう。

さらに、ハンガリーのCSABA装甲車の一冊本(Kagero)も見せて貰う。こここここここここんなものが出ていたとは! KageroはPZLあたりの飛行機のモノグラフで印象に残っているポーランドの出版社だが、またシブイところを突いてくるなあ。

それにしてもM.Nさんは、なぜこうピンポイントでこちらの弱点を攻撃してくるのか(笑)。

●毎回、東京AFVの会の帰りには皆でサニーに寄る。毎度あの魔窟的雰囲気に当てられて何かしら買ってしまうのだが、今年はなんとか我慢した。

●何のはずみでたどり着いたのか覚えていないが、YouTubeに「ヨーロッパで最長の要塞/ポーランド/ロシア帝国」というタイトルの動画が上がっている。

内容は2分半足らずの短い観光案内なのだが、なんとそのサムネイル画面に、TK豆戦車が写っている! 当然動画の中にもあるのだが、「戦車のオブジェ」というテロップ入りで数秒映るだけ。

しかしよく見ると、起動輪が車体の後ろ側にある! TK-3じゃない! 試作車のTK-1だ!

旧「河馬之巣」からサルベージしてきたコンテンツ、「TK豆戦車のバリエーション」にも書いたように、TKシリーズはTK-1、TK-2の2両の試作車が作られ、最終的には、TK-2を改修した形態が量産車のTK-3に引き継がれていくのだが、TK-1はモドリン要塞で高い石積みの台座に載せられてモニュメントになっていた。

これは戦時中に撤去され、戦後は同じ台座上にT-34のミニチュアが置かれたということなのだが、なんとその撤去されたはずのTK-1が、しっかり保存されていた!?

……と、かなり色めき立ってしまったのだが、ネットであれこれ検索して調べてみると、どうも数年前に製作・寄贈されたレプリカであるらしい。それに関する記事は、たとえばこちら。記事に添えられた写真を見ると、戦前、野ざらしのモニュメントになっていたにしては表面が綺麗すぎるのでレプリカとわかるものの、かなりよく出来ている。最近のレプリカは侮れない。というだけでなく、現在の展示品はどこまで信用できるのか、ますます不安になってきた。

●YouTubeからの脱線話。最近YouTubeを観ていると頻繁に、

日本は美しい。

煙がなければ、更に。

実現しよう、煙のない社会を。

という広告が流れる。どうにも禁煙ファシズム的な臭いがして好きになれないのだが、さらに驚くのは、この広告を流しているのがフィリップ モリス ジャパンだということ。フィリップモリス(本体)は世界最大の煙草メーカーだが、主軸を加熱式煙草に移行、近い将来、紙巻き煙草から全面的に撤退する方針を打ち出している、そうだ。

要するにそんな戦略に則ったうえでのこの広告、ということなのだが、今まで散々煙を噴き上げる煙草を売ってきた会社が、方針転換したとたんに「私ら嫌煙派の味方ですよ~。一緒に煙の出る煙草を撲滅しましょうね~」みたいな顔をしているのがさらにキモチワルイ(そもそも加熱式煙草の健康被害等への影響もきちんと検証できていないのに)。

なお、私自身は禁煙して10年を超え、当然、所構わず煙草を吸う人には不快感を覚えるものの、一方で「煙草吸いてぇなあ」という欲求の記憶はまだあるし、分煙に配慮してくれれば、喫煙という「悪癖」(あるいは依存症)をどうするかは個人に判断する権利があると思う。

●私自身がtwitterをやっていないので(一度流したら最後、訂正が出来ないメディアというのは怖くて使う気がしない。当ブログも、一度アップしてからあちこち書き直すことも多い)、他人のつぶやきも見る機会がほとんどないが、ミカンセーキさんが「ハラT」青木氏のtwitterのページにリンクを張っていたので、ひさびさにちょっと覗く。

で、そんな中に、氏が海洋堂1/35の「飼育員とシロサイセット」 を買った話が出ていて、「やつぁいったいなんつーモンを買ってるんだ……」と思いつつ、一方で「海洋堂は今、こんなもん出してるの?」と思って同社のプラキットカタログのページをついつい見てしまう。

うっわ! 海洋堂、四天王のプラモデル出してるよ! これ、欲しい!!

と心の中で思わず叫んでしまったが、よく見ると、台座を含めて16cm程度の小像で、価格は5000円超。4体揃えたら2万円超え……(ちなみに現時点では3体目の発売予告が出たところ)。それならガシャポンの仏像シリーズでいいや……。

将来十二神将とか出たら怖いね(お値段的に)。

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東京AFVの会2022

●27日日曜日、下北沢で開催の「東京AFVの会」に行く。

コロナ禍のため去年、一昨年と開催は見送られており、今回は3年ぶりの開催。前回開催時の記事はこちら

割と真面目に朝、家を出て会場には10時半頃?に到着。3年ぶりの開催ということもあってか、「すみません、三密という言葉はなかったことにしておいてください」的な大盛況。例年、スペースの半分近くは午後の講演用に椅子を並べたりしているのだが、今年は全面展示スペースになっていた。

私は当ブログの状況で分かるように今年は晩春以降、模型製作的にはさっぱりなので、自分自身の持ち込み作品は昨年完成し今年3月の「横浜AFVの会(仮)」にも持って行ったSOMUA MCG5ハーフトラックのみ。ちなみに東京AFVの会は展示スペースが比較的細かく部門分けされていて、レジンキットである私のMCG5ハーフトラックは、本来なら「スクラッチ ガレージキット」部門のスペースに飾るべきところ、うっかり普通の「単品」部門のテーブルに置いてしまった。

●会場で「ハラT」青木伸也氏、ミカンセーキさん、ケン太さん、hiranumaさん、M.Nさん、めがーぬさんらお馴染みの面々と会う。Kakudouさん(はい人28号さん)ともご挨拶。facebookでいつもお顔を拝見しているせいか、こちらはもうお馴染な気になっていたが、実際に会うのはお初だった。どうも失礼しました。

むーさん、シェルさんにも久しぶりに会う。毎回、AFVの会で(だけ)会う知り合いと言えば大学時代からのお付き合いの中尾さんだが、数日前にご夫婦でコロナ罹患が発覚したとfacebookに書き込みがあってお休み。

●会場の作品群。主に友人・知人の作品、加えてちょっと気になった作品を少々。例によって、全出品作の1割も撮っているかどうかレベル。

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前から実物が見たかった、KakudouさんのIII号式戦車2題。D1型に関しては、Kakudouさんの製作記事を読んで初めて、「えっ?戦車型とそんなに違うの?」と気付かされる点が多々あった。車体幅からして違うなんて……。

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ミカンセーキさんの新作SASジープ。ジープ本体――というよりはそれに載せた「お茶セット一式」についてはご自身のブログに詳しいが、新たに疾走状態を強調するための特製長~いベース付きで登場。こうしてクローズアップ写真で見ると砂埃の綿の繊維が見えるが、実際に見る分には個々の繊維はほとんど目立たず、モコモコ感が非常にそれらしかった。

青木氏によれば、かつて私は「煙とか爆発とか、『動き』を静物である模型に作り込むのは無理」みたいなことを言ったらしい。本人は全く覚えていないものの、実際、その辺を嘘くさくなく模型にプラスするのはかなり難しいと思うのだが、一方でその辺の難しさはセンスとか工夫で縮められるものなんだなあ、と改めて思った。

4枚目写真は何か特定のディテールを写そうと思ったわけではなく、たまたま切り取られた構図が妙に格好良く感じたので。

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めがーぬさんのTACAM T-60。向こう側にちらりと写っているのは、横浜AFVの会(仮)時にも出品されていたカルロ・ベローチェ。コメットはM.Nさんの作品。ブロンコのものである由。会場には別にタミヤの新製品のコメットの完成品もあった。

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ケン太さんの新作、アカデミーのK2と、青木氏のタミヤKV-2。再びKakudouさんのM20装甲車。hiranumaさんのBA-6と、会場で見せてもらった作りかけのwz.34装甲車。まさかこれをスクラッチしようという人は世界に何人も居まいと思ったwz.34を、自分以外の作例で見るとは。ドッペルゲンガーを見ているような奇異感もある一方で、よく見ると作風とか解釈の違いも結構あって、一応別の作品なんだなと安心?したり。

そういえばケン太さんから「大戦物、JS-2は作ったことがあるんだけど覚えてない?」と詰問されて、「そういえば見たことある??」とうろ覚えで答えたのだが、改めて過去記事を見ると、前回(3年前)出品作だった。オレ、失礼な奴だなあ。作品を前にくしゃっと潰れた右フェンダーの話をしたのも今頃思い出した。

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むーさんのホイペットは昔懐かしい?エマー製。履帯はフリウルかな? シェルさんの作品2題はマガフとアチザリット。アチザリットは後ろ姿の写真も追加。自分では絶対作らないアイテムだとは思うけれど、実はアチザリットは結構好き。

前線慰問するモンローが載ったジープは、昼食もご一緒した、ミカンセーキさんの知人のORIBEさん。奥さんもモデラーで、モンローは奥さん製作、車輛はご本人作の合作だとか。

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ほか、気になった作品等々。ウクライナ戦ものは、もっとたくさんあるかも?と思ったがそうでもなかった。

現在進行形の生々しい戦争を模型で作ることに二の足を踏む人もいるかもしれないが、「じゃあ、過去だからといって膨大な戦禍を生んだ大戦の兵器はなぜOKなのか」と言われても答えはない。「それはそれとして」で作りたくなってしまうのも、モデラーの業というものかも。

写真のT-64BVは生活感あふれる小物と相まって、いかにも「今そこにある戦争」感がある。2両並んでいるのはT-64AVとBVで、形状差は間違い探しレベル(砲塔右前部の管制装置?が違うのが識別点らしい)。

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A13Mk.II(巡航戦車Mk.IV)とスキャメルの組み合わせは、ともにエンジンまで細かく作り込んである。工作力はもとより、そこまで作るモチベーションが維持できる気がしない。ルーマニア軍のR-1軽戦車は、自作3Dプリントである由。他にも、3Dプリントのアフターパーツはもとより、自作3Dプリントパーツを使ってある作品も多く、すっかり3Dプリントは定着した感あり。自分自身に関して言えば、いまさらCADを覚えられる気がしない……。

MIRAGEのクブシュは完成品を初めて見た。ポーランド騎兵の突撃大ジオラマは、人づてで(野田君から)聞いたところによると、ズベズダのコサック騎兵からの改造とか。(追記:その後、facebookで直接作者の方に伺ったが、ズベズダの騎兵だけでなく、MBの各種騎兵(南北戦争ものも含めて)からの改造に、ポーランド製のそのものズバリのレジンキットなど、多種多様使用しているとのこと)

●昼は友人知人+αの10人で台湾料理屋へ。夕方はサニーに寄った後、まだ日も暮れないうちに、5人(青木氏、ミカンセーキささん、ケン太さん、めがーぬさんと私)で「鳥貴族」。模型談義をしながら飲み食い。

「模型における煙(or砂埃etc.)表現のリアルさ」に関し、青木氏が「繊維が見えないようにバイブレーターを仕込んで細かく振動させ……云々」と思い付きを披露する。ケン太さんがネタ扱いして盛大に突っ込んでいて、まあ、実際に適当な思い付き半分とは思うものの、人の体のように「柔らかく、動きはあっても、きちんと形があるもの」でさえ作り方・塗り方・見せ方は車輛等とは異なっているわけで、そもそも不定形な煙etc.は、何かしらもっと新しいアプローチやらマニエラやらがあってもいいようには思う。自分でそういうのをやろうと思うかは別として。

●会場でKakudouさん/M.Nさんから、カステンのT-34初期型履帯、MiniarmのT-34ディッシュ転輪(112工場製車輛用後期型?)、それから3DプリントのKV初期型フェンダーステイを頂く。

もちろんご厚意で頂いているのだが、「うだうだしとらんで、ちゃんと模型作らんかオラ」と暗に言われているような……。いや、作ります、作りますとも。

Img20221127101749 ●実は昨27日は、ゲーム「ポケモンgo」のとあるイベント日だった。下北沢に行く途中、渋谷駅前でなんと号外まで配っていた。なんだそりゃ。……と、プレイヤーである私でさえ思う。

で、せっかくのイベントだったが、流石に「AFVの会」優先でほとんどプレイできず、この日限定のポケモンはゲットできず。まあ、そのうちまた何かの機会に出てくることに期待。

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戦争と模型

●「オレ、この戦争が終わったら結婚するんだ(or 告白するんだ)」というのはラノベ系でよく言及される死亡フラグだが、

オレ、この戦争が終わったらズベズダの新製品を買うんだ!

というのは、いったい何のフラグを立てていることになるのだろう。

(別にこんな言い訳がましいことを書く必要はないと思うが)一応断っておくと、決して私自身はロシアのウクライナ侵攻を支持してはいない。ただ、現行の政権の行為へ反対の意を表するのと、その国・地域の文化や文物を拒否するのは違うと思う。もちろん、「ロシア製品を買う」ということは、些少であってもロシア経済を回すことにつながるので、少なくとも戦争が続いている間は買いづらいし、ズベズダという会社そのものがプーチン政権/ウクライナ侵攻を積極的に支持する姿勢を打ち出しているとかいうことになると、それまた話が別だけれど(してないよね?)。

ズベズダの比較的最近の製品といえば、私はSU-85、T-28、T-35を買っているが、直近の新製品では、STZ-5トラクターはできれば欲しい一品。T-34の「フォルモチカ」(ズベズダの製品名だと「ウラルマシ」)もそのうち買おうと思いつつ買いそびれたまま(T-34 1942~43年型は、ドラゴンのキットがあまりよくないので)。

もっとも、現在のこの情勢下では、ウクライナ製の模型が(輸入ルートが万全に機能しているといい難いので、その辺の不安定さはあるものの)それなりに購入できる一方で、ロシアとの間の貿易や決済がどんどん絞られていて、ズベズダ製品はぱったり入ってきていない模様。仮に戦闘そのものが何らかの形で終了もしくは沈静化しても、ロシアとの交易自体が復活するのはいつになるのか判らない。下手をすると、再びズベズダの新製品を普通に買うことができる時代は、当分戻ってこない可能性もある。

それを考えると、冒頭の一言は「ズベズダ新製品は金輪際買えなくなるフラグ」かも……。

●それにしても、世界のどこかでは常に戦争が起こっているのに、今回のロシアによるウクライナ侵攻は、特に日常との「圧倒的地続き感」が強い(むしろ、湾岸戦争にしろイラクにしろアフガンにしろ、いつもどこかで「遠い国の他人事」的感覚でいたというほうが正しいのかもしれない)。単に戦争当事国の両方とも、そこから模型をよく買う国だというだけじゃなくてね……。

ともあれ、普段、「戦争に使われる兵器のプラモデルを趣味で作っている」身としては、実際にそうした兵器が人々の命や生活を脅かしている事態が現実に起きていることを見せつけられると、どうにももぞもぞと居心地が悪い(たとえ自分の趣味の中心は昔に終わった戦争に使われた兵器だとしても)。

ここで、「普段、兵器の模型を作って、その背景なども調べているからこそ、戦争の悲惨さについてもよく判る」などと言い訳がましいことを言うつもりもない。もちろん、そうした知識を得やすくなることは確かだと思うが、それによってモデラー個人がどういう主義思想に至るかはその人次第で、実際にモデラーの内の会話を聞いていても、右もいれば左もいる。一方では変に決めつけてくる者もいて、旧「河馬之巣」HPをやっていた頃には、ネトウヨ系の人から「同志と見込んで云々」というお便り(BBSへの書き込み)を頂いたこともある。勘弁してくれ。

今回の戦争で模型関係のSNSなどを覗いていても、「ロシア戦車は当分作りたくない」とか言う人もいる(屁理屈じみたことを言うと、T-34は“出身”がハリコフ機関車工場だからウクライナ戦車だよ!と強弁することは可能かもしれない。もっとも設計主任のコーシュキンもモロゾフもロシア人だと思うが)。あるいは、「ちょっと当分兵器のプラモ自体作りたくないかも」という人もいるかもしれない。「いや、模型は模型なんだし、現実の戦争と関係ないでしょ」という人ももちろんいると思う。そのどれが正しいと言うつもりもまたなくて、その辺もまた、自分で自分の「落としどころ」を見つけるしかないのだと思う。

私としては、前述のような「もぞもぞ感」を感じつつも模型は作るだろうが、できれば、さっさと戦争は解決してくれて、もうちょっとその「もぞもぞ感」が軽減された状況になって欲しいと思う(兵器の模型を作っていること自体は変わらないので、今次の戦争が片付いても皆無にはならない)。

何か、こんなことを書くこと自体も少々言い訳がましいけれど。

●自宅PCの外付けHDDが昇天してしまった。

突然、「かーちゃ?かーちゃ?かーちゃ?」みたいな異音が続き、作業中のファイルが反応しなくなり、結局、その外付けHDDを接続したままではPC自体が立ち上がらなくなってしまった。外すときちんと起動するので、とりあえずこうして「かばぶ」は更新できる。

しかし、外付けのHDDに入っていた多量のデータが失われてしまって半べそ状態。もちろんHDDはいつかは壊れるものだし、同じHDDを2つ用意して片方に常にコピーしておくとかいった、きちんとしたバックアップ体制をとっていなかった私の自己責任。それにしても、もうちょっと何かしらの前兆とか、壊れるにしても若干の「あれ、おかしいな」期間があってくれれば……。

以前のHDDから移したものも含めて、過去の仕事の記録が全部飛んでしまったが、これについては、偉い作家さんとかではないので将来的に「かば◎全著作集」など編纂される可能性も皆無。実際に現在の仕事で参照する必要が出てきそうな最近のものは、内臓HDD側にあるメールのログである程度カバーできるので、比較的軽傷。ただし、実際に不具合が発生した時に作業していたものは保存できず(したがって仮に外付けHDD内のデータが復旧できてもこれは復活できず)、その資料の大部分も失われてしまって、これは大問題。

個人的にショックが大きいのは、ネット上で漁った模型関連の資料(主に写真)の集積がごっそり焼失してしまったことで、ある程度は再び集めることができるとしても、元のサイト自体がなくなってしまったもの、不明なものなども多い。ちなみに、今になっては資料的価値は低いものの、「小国空軍/小国陸軍キットリスト」や「シャール・ファイル(WW2フランス陸軍キットリスト)」、「KVマニアックス」などの旧河馬乃巣時代のコンテンツも全消失。

●一方で(前回の更新時に書きそびれたが)スマホ(Android)を新調した。2016年末から使っていた前代スマホは、さすがに機能的にも動作的にもあれこれ不調が出てきたため(実際には、不具合発生による無償交換などで、その間2回ほど同一機種でリニューアルしている)。前回記事で、添付の写真の縦横比が2種類あるのは、撮影したスマホの機種が変わったため(より横長なのが旧機種)。

利用しているのはJCOM(SIMフリー)なのだが、JCOMで売られている機種変更のラインナップは著しく機種数が限られていてイマイチだったので、ネット上で(本来はY!Mobile用の)中国製スマホ(OPPO Reno5A)をかみさん分とともに購入した。

ちなみにJCOMはauの回線なので、今回(2日土曜日)発生のトラブルはもろにかぶってしまい、現在、電話は不通(日曜夕には復旧していた)。

●母が一時体調不良。数日ほとんど食事をとらないとか、湿疹が出たとかで心配したのは収まって一安心していたら、同居の兄から急遽連絡が来て、せん妄状態(意味不明の言動)という。ちなみに普段の母は、認知症のため物忘れはひどくなっているものの、行動そのものは割としっかりしていて、足腰は弱っておらず自分のことはだいたい自分でできる。

かなり気をもんだが、翌日にはまるで普通に戻っていたとのこと。とりあえずはほっとしたが、今後もこのようなことはあり得ると思うので心構えをしておく必要がある。

●そんなこんなで身辺あれこれありすぎ、前回書いた「何とか徐々に復調したい所存」がなかなか果たせずにいる。

っていうか、とにかく消えちゃった直近の仕事を何とかせにゃ。

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春のあれこれ

●模型製作、激しく停滞中。それに合わせて、当「かばぶ」の更新もまるっきりご無沙汰になってしまった。

別に「模型いじりたい気分」が大きく減退したわけではなく、単純に仕事が滞って模型に手を付けられなかった、というところが大きい。なんとか一息ついたので、KV-2初期型の工作をぼちぼち再開予定。

●「いまさらかよ!」という感じもするが、先々月末(3月20日)の「横浜AFVの会(仮)」の写真を少々。

▼ミカンセーキさんのポーランド国内軍ヘッツァー「フファット」号とオチキス・マーダー。いつかは自分で作りたい気もしていたフファットだが、もうこれを見てしまうと手を出せない。もうちょっと舐めるようにクローズアップを撮っておけばよかった。将来、ケーブルドラムやごみ箱が並んだバリケード込みの状態を見るのが楽しみ(ちょっとした圧力)。

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▼めがーぬさんのハンガリー軍アンサルドCV35(指揮車仕様)とマチルダ。

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▼ケン太さんのエイブラムス。ケン太さん、いったい何両エイブラムスを作っているんだか。現用素人な私は、細かいサブタイプなどは全く判別不能。それでも、防盾周りのシーリングのテープを剥がした後とか、小物の質感などの芸の細かさには唸らせられる。

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▼ハラT青木氏のタミヤ48・38(t)と野田君の「バルジ大作戦」パットン。パットンは映画の仕様に合わせて細かく手を入れている、ということなのだが、私自身はよくわからない(基本、パンツァーリートを歌う場面しか知らないので)。

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▼時間を置いて写真を見直すと判らなくなってしまったが、1枚目のT-90(?)もミニスケールの作品だった気がする。それも含めて、小ささを感じさせない緻密なミニスケ作品がそこそこの数、出品されていた。2枚目のA-222自走砲はAM誌掲載の作例だったと思う。

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▼一方で大物は、1:16(?)のラジコンのパットン系(?)架橋戦車とARL-44。

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▼ほか、ちょっと惹かれたものなど。ポーランドの試作「ステルス軽戦車」PL-01はタコム製? SU-122-54は(たぶんminiart)、自分で作る気はないけれど(戦後車両なので)格好良さは大好き。

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▼おそらくもともとはウォーゲームの駒などに使われるものなのだと思う、たぶんスズ製のフラットフィギュア。フィギュア自体を作らない私だが、この塗装技術はすごいと思う。

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●3月初めに、ノビルを採って食べた話は書いたが、その後の今春の収穫物など。

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1枚目。私にとっての春のド定番、アケビの芽。すでに今春、5、6回は食べていると思う。

2枚目。ハリギリの芽。かみさんに頼んで天ぷらにしてもらった。

3枚目。イタドリ。例によってピリ辛メンマ風にして食べた。なお1回分、塩漬け冷凍保存中。

4枚目。田浦で見つけたニリンソウ。茹でて乾燥中。

5枚目。昨年はなんとなく採らないままで終わったので、2年ぶりになるミズ。そばつゆに漬けていただき中。

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料理した写真も2枚。左、ハリギリの天ぷら。癖もなくほっこりして美味しい。右、アケビの芽たまごごはんと、ミズのそばつゆ漬け。

ついでに「今後に期待」の写真を数枚。

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1枚目、沼間の山道に沢山咲いていたクサイチゴの花。例年のスケジュールで言うと、今月半ばには実が熟して食べられるようになるはず。

2枚目、実がつき始めたクワ。これも大きくなって熟すにはもうしばらくかかりそう。

3枚目、市内某所の植え込みに勝手に生えてきていたタラノキを発見。もっと早く見つけていれば、タラの芽の天ぷらが食えたかも。

●連日、ウクライナ情勢のニュースが報じられている。特に最近の話題は東部マリウポリの戦況。マリウポリなんて、日本では、よほどのBT戦車ファンでなければ知らない地名だったのが(BT-5の初期型の円筒砲塔がマリウポリ製)、いきなり世界的に有名な場所になってしまった。

特にマリウポリでは、一般人が多数避難しているにも関わらず激しい戦闘にさらされている製鉄所が話題の焦点となっているが、セータ☆さんの記事によれば、いわゆる「マリウポリの製鉄所」は2か所あるらしい(内陸のイリイチ製鉄所と、アゾフ海沿岸のアゾフスタリ製鉄所)。ウクライナ軍が拠点としているのは、このうちアゾフスタリ製鉄所であるらしい。wikipediaによれば、同製鉄所には核シェルターを兼ねて地下6階までの要塞施設があるそうなので、民間人が逃げ込んでいるのもここか。

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「JEEP JEEP JEEP」

20210321_191927 ●数日前、ネット経由で、大塚康生先生の訃報を聞いた(3月15日逝去)。

もちろん、大塚康生と言えば、宮崎駿と並んで(というか組んで)日本のアニメの現在の隆盛の礎を作った人であるのだけれど、我々モデラーからすると、「ミリタリーヴィークルマニアの草分け」であるとともに、伝説のメーカーMAXの製品監修初め、模型開発においても特筆すべき足跡を残した人。

私自身は、親しくお話をするといった機会はなく、モデラーの集まり等で何度かはお会いして、ご挨拶程度はしたことがある、くらい。ただ、そういう場で、「ものすごく楽しそう」という雰囲気が伝わってくるのが、非常に印象的だった。

旧MAXの製品に関しては、実際に新製品としてそれが出ていた時代には、「何か、かなりこだわっている、すごいキットだそうだ」という話は伝わっていたものの、例にもれず(当時は)ドイツ軍車輛一辺倒だった私はスルーしてしまった。その後、トミー版やイタレリ版で1,2種手に入れ、さらに中古品で、確かダッジの6輪はオリジナルのMAX版を(何かのはずみで)入手してストックしているが、どれも完成させたことがないので、あまり大きなことは言えないけれど。

ご冥福をお祈りいたします。

●個人的には、「大塚先生といえばコレ」とまず思い出すもの、および実際に役に立たせていただいているものが、上に表紙写真を出した一冊。ホビージャパン別冊で1983年に発行された(今奥付を見て確認した)、「JEEP JEEP JEEP ―ウィリスMB、フォードGPW写真集」、大塚康生 編。「1」と書いてあるからには、うまく行けば続編も出してやろうという予定もあったのだろうと思う(もしも出たらどんな内容になっていたのか、というのも気になる)。

実際に大塚先生がどれだけ編集に関わっていたかはよく知らないが、マニアックな視点でウィリスMB/フォードGPWについてまとめていて、「写真集」と表題にはあるものの、その開発や使われ方、仕組みなどもくまなく勉強できる。要所に、ジープの性格をよく表した大塚先生のイラストが挟まれているのも素敵。マンガ(アニメ)調のイラストだけでなく、「ジープが町にやってきた―終戦時14歳の画帖から」(平凡社ライブラリー)に載っていたような、昔のスケッチの転載もある。「軍用車輛少年」だった大塚先生の面目躍如。

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連合軍車輛(特にアメリカ軍車輛)にあまり興味がなかったはずの私が、なぜこの本はたまたま入手したのか、今では思い出せないのだが、「よくぞ確保した!」と過去の自分を褒めておきたい。なにしろ「日本語で読めるジープの内容の濃い一冊本」なんて、これ以降も(たぶん)出ておらず、古本市場にも滅多に出回らない(出てもえらく高い)。

●最近のあれこれ。

10日ほど前、鎌倉の県立大船高校の近くにある「長窪の切通」に行ってきた。「古道」とか「切通」とか「変なトンネル」とかにはついつい野次馬根性で惹かれてしまう私だが、割と最近まで存在を知らなかったもの。

鎌倉の切通と言えば、古都鎌倉とその周辺の出入り口にあたる「鎌倉七口」が有名だが、もともと細かく尾根と谷戸が入り組んだ鎌倉近辺には他にも小隧道や切通が数多い。大船高校のあるあたり(高野)は古都鎌倉を囲む山の外側で、外側でも歴史のある山ノ内からもさらに外れた地区だが、おそらく、古い生活道路だったと思われる切通が2カ所も残っている。どちらも、尾根を横切るために開削したというよりは、現在大船高校がある高台への上り下りが容易なように、細い尾根筋の道を均す目的で掘ったらしいもの。

この2カ所の切通はGoogleMapsにも記載されていて、東側のひとつ、熊野神社の裏手の尾根を大船高校の裏に上る切通には「高野の切通し」、西側の高野公園の横手を上る切通には「長窪の切通し」と表示されている。

不思議なのは、呼び名にどうも混同が見られるらしいことで、鎌倉市役所サイトの「かまくら景観百選」に取り上げられている「31 高野の切通」は、記されている住所(高野4-4地先)からみて、GoogleMapsの「長窪の切通し」のほう(GoogleMapsの「高野の切通し」は住所が「大船」になる)。どちらかが間違えているのか、それとももともと適当なのかはよくわからないが、とにかく、今回見に行ったのは西側のほうの切通。

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今回は北鎌倉側から歩いた。1枚目写真は北鎌倉駅裏の道を大船方面に進んで、どん詰まりにある素掘りの隧道。この隧道も「かまくら景観百選」に「34 素掘りのトンネル」として取り上げられている。2~3枚目が今回目当ての切通。こうして写真に撮ると勾配がよく判らないが、2枚目写真は坂になっている切通の上側から下りを撮ったもの。2枚目は半ば,3枚目は出口近くから振り返って上り坂を撮ったもの。

最後の一枚は、切通を通って下の谷戸に抜け、振り返って出口を撮ったもの。左は「高野公園」の入り口で、右の住宅脇が切通。こんな感じなので、大船側から行こうと思ったら簡単には見つけられなかったかもしれない。

切通の多い鎌倉だが、この狭い道を、これだけ切り立った、垂直に近い両岸で掘り下げているのはちょっと珍しい気がする(朝夷奈切通の、峠を越えた横浜側に短距離だが似たような切り立った部分があるが)。まるでBTM-3を使って掘ったような!(判りにくい例え)

これだけ綺麗に切り立った崖面が残っているということは、この切通自体、それほど古いものではないのだと思うが、主要な街道などではないのでネット上で調べてもしっかり来歴などは出てこない。

20200224_165852 ちなみに東側の、熊野神社裏手の切通は、以前に2度ほど通ったことがある(その近くになかなか素敵なトンネルがあるので)。切通自体は、今回行ったものよりも、もうちょっと「開放感」のあるもの。写真は昨年2月撮影。

●春先のフキノトウの季節はとうに過ぎて、そろそろ他の春の山菜が出始める頃。

どうも天候の具合とか、草刈りのタイミングとかの問題で、ノビルは年によって出来・不出来の波が非常に大きいが、今年は、例年アテにしている場所がほぼ全滅状態。ひよひよと細っこい物しか生えていない。

一方で、アケビは毎年わさわさと生え放題で、今年も花が咲き始めるとともに芽も伸びてきたので、先週中ごろに初収穫。それから立て続けに3回ほど収穫した。

例によって、さっと茹でて「アケビ特盛たまごご飯」にして食べる。アケビの芽だけ辛子マヨネーズなどで食べるのもいいが、やはり生卵との相性が一番いい気がする。そうこうしているうち、「全然ダメ」と思っていたノビルも、ちょっとまともに生えている場所を見つけたので少々収穫。こちらは根の部分は出汁で漬けて、葉の部分はチヂミ(パジョン?)にして食べた。ノビルのチヂミだから「ノビチヂミ」?

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東京AFVの会2019

●11月22日は「いい夫婦」の日だとか。翌11月23日は「いい兄さん」の日で祝日。私には弟も妹もいないので特に兄さん的なことをすることもなく、例年よりも1カ月ほど早い東京AFVの会に出かける。

●今年のAFVの会のテーマは「ソ連(ロシア?)」で、ネタとして該当するストックは「一山」で形容してもさらに余るほどあるのだが、結局のところ、何の完成品もなし。

「とりあえず格好だけでも、何か1つでも作品を持って行こう」と思って、直前、IBG系の1:72キット(III号戦車A型、II号戦車a1~a3型、II号戦車b型、II号戦車D型)を塗り始めたのだが、基本のグレーを吹いた後、III号A型の尾灯パーツを折って修復したところまでで断念。

●というわけで、生憎の雨の中、下北沢へ。ケン太さん、hn-nhさん、1-colorさん、めがーぬさんらと久々に会う。遅れて“ハラT”青木氏もやってくる。話のタネに作りかけのクブシュの装甲車体(だけ)を持って行ったので、それも肴にあれこれ話をする。青木氏はますます膨らんだように思ったが、「一週間ぶりに会う人にさえそう言われるが体重は変わっていない」と言い張る。……去年も同じような会話をしたなあ。しかし膨らんだように見えること自体は確かなので、

  • 重さは変わらないが体積は増えている(比重が軽くなっている)。
  • 私を含め周囲の人間は「そろそろ心を入れ替えて多少は絞ってくれるだろう」と心で密かに期待しているため、見るたびに膨れていくよう感じる。

のどちらかではないかと思う。健康診断でバスタブに湯を張って体積を測る「アルキメデス法」を導入してくれれば前者はすぐ確認できるのに、などと話す。

なお、ケン太さんから昨年の参加記に関し、家族サービスを放り出して飲み会に参加したといったように書かれていたことを奥様に読まれて激しく責められた旨クレームを入れられる。済みません、ケン太さんの奥さん。今年もご主人をお借りしました(割と早めに解散しましたが)。

ほかにも、中尾さんとか野田君とか、一年でこの時にしかお会いしない方々と会って歓談。ものすごく久しぶりに金子なじりんにも会って、シャーマンの話を少ししたり。

20191124_145632 以前に約束していたので、エレールの1:72コードロン・シムーンを持って行き、hiranumaさんに進呈。反対に、昨年シムーンを進呈したhn-nhさんから、シムーンのサンテグジュペリ乗機用自作ドライデカールを頂く。立派な額縁入り(スチレンボード製)で、もうこのまま飾っておきたいような(hn-nhさん曰く、ドライデカールなので下手にこすれると剥離してしまうため、だそうな)。なんだか毎年、hn-nhさんに何か頂いている(昨年はマチルダの予備履帯と72のアエロサンを頂いた)。

hn-nhさんのシムーン用デカール自作の記事はこちら。サンテックスのシムーンには、この「F-ANRY」と「F-ANXK」の2機があり、たぶんこちらが一代目。このサイトによれば、「F-ANRY」の製造番号は7042、1935年7月に発注され、9月にサンテックスに納品。同年12月末、パリ-サイゴンの記録飛行に飛び立って、エジプトの砂漠に落っことした由。この不時着体験が「星の王子さま」の下敷きになったとされている。

●会場で写真を撮り始めてしばらくしたらバッテリーが切れかけて充電を始めてしまったので、集まった作品のごくごく一部、知り合いの作品と気になった作品のいくつかしか撮っていない。もちろん、数時間充電して閉会間際にまた頑張って撮ればよかったのだが、自分で作品を持って行っていないと、そのへんのモチベーションも少々低調。

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最初の2枚は1-color氏の八九式甲型、西住中尉車。防盾外側の薄い鉄板製らしいカバーを自作、リベットとネジが混同されている部分を直したりしている由。

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ケン太さんのIS-2(タミヤ1:35)とめがーぬさんのT-35(S-model 1:72)。ケン太さんは「青木さんが来たら直立不動で厳しい指摘を聞かなくてはならない」と言っていたが(1,2割は本気だった気がする)、ケン太さんが泣くほどの指摘はなかった様子。くしゃっと潰れた右前部フェンダーは、ステイ途中の接合部が外れている状態がなかなか“芸コマ”な感じがしたのだが、クローズアップを撮り忘れた。めがーぬさんはいつもながらミニスケールも仕上げが丁寧で素敵。

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hn-nhさんのT-60。特別賞(hn-nhさんのブログ記事によれば「熱田賞」)を受賞。この写真では判りづらいが、アクシデントで砲塔ハッチが取れかけ。いずれにしてもこの作品に関しては、私の下手な写真よりも、hn-nhさんご自身による記事で各方向からのいい写真を見た方が話が早い。

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hiranumaさんの、タミヤ製をバリバリにチューンナップしたケッテンクラート。自作サボテンも、これはこれで一つの作品な気がするので、こちらにピンが当たっている写真も。

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中尾さんのバンダイ1:30フンメルと、モノグラム1:32のラング。フンメルはモーターライズが活かしてあって走る。元キットはモーターライズの影響で床板が高く、さらにそこから砲の俯仰を利かせようとしたためか戦闘室装甲が無暗に背高になっている(説明書の見本写真を見せてもらったが、確かに「なんだこりゃ」なスタイルになっている)。作品は装甲板を上部で大胆に切り詰め、砲も背を低めてスタイルを改善させている労作。ちなみに中尾さんは昔にもこのキットを手掛けたことがあり、その時にはスタイルが気に入らなかったのでフンメルとして作るのを諦め、砲だけ使ってsFH18を作ったとかで、写真も見せてもらった。

以下は会場で見て気になった作品の写真をランダムで。

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1枚目。ソミュアS-35の揃踏み。エレール製とタミヤ製の作り比べ。タミヤに比べるとエレールのキットはかなり古いキットなのだが、実際には、砲塔の形がだいぶ変であることを除けばそれほど悪い出来ではない(この作品では砲塔形状をいじり、履帯をタミヤのものに交換してあるそうな)。とはいっても、実際に2社のソミュアを作って並べるのはすごい。

2枚目。レンドリースのM4A2。タスカ製? レンドリースのM4A2は私も作りたいアイテムで、他人の作品を見てもいつも気になる。とはいっても、私自身はシャーマンのリサーチ自体も甘いし、持っているキットもドラゴンの旧版だし。

3~5枚目。スクラッチのルノーNC。砲塔はMENGのものだそうだ。

6枚目。タウロのフィアット3000。履帯はme20さんも使っていたブラチのものだろうか?

●何はともあれ、やっぱり自分の作品を持って行かなきゃいかんなあ、と反省しきり。写真をあまり撮っていないのも、自分の作品がないゆえに、「み、みんなの作品が眩しくて見られないよ!」的引け目もあったため(という訳の判らない理由を言い出してみる)。

とにかく来年は何かしら持って行こう……作りかけのアレとかアレをちゃんと何とかしよう。と、心に誓う(いつまでその気持ちを維持できるかが問題)。

なお、来年の課題はすでに発表されていて、「1919年から現代までのドイツ車両」だそうだ。ごく普通にドイツ戦車を作っても注目を集めるのは無理そうだし、なかなか難儀なテーマ。

●会終了後、例によってぞろぞろとサニーに行く。今年は何も買わず。毎度、サニーに行くたびに「今度サニーに行ったら**を買おう」と思っていた何かがあった気がするのだが、本当にあって思い出せないのか、単にそんな気がしているだけなのか判らず。

なお、雨が降っているにも関わらず、会場を出ようとして傘立てを見たら、来るときに差していたビニール傘が(誰かが間違えて持って行ってしまったらしく)なくなっていた。会場から人がいなくなるまでぼーっと待っているわけにも行かないので、鞄に入れておいた折り畳み傘を差して帰ることにする。ちなみに、間違われた傘と同一の傘をサニーの入り口で見かけたのだが、そこで「この傘はオレのかもしれない!」と騒いでも何なので、そのまま諦めた。傘よ、末永く道具生を全うしてくれたまえ。

その後、青木氏が新宿へ「穴と雪の女王T-34」(正しくは「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」)のレイトショーを見に行くというので比較的早めに切り上げることとし、下北沢で青木氏、ケン太さん、hn-nhさん、めがーぬさんと軽く飲み、お茶をして解散。青木氏が映画のプレミアムグッズ「洗浄(せんじょう)で使えるレジェンド手ぬぐい」(実在)を手に入れたかどうかがちょっと知りたい。

考えてみれば、今年はあまり考証方面の話はしなかったなあ……。

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東京AFVの会2018(2)

●23日、東京AFVの会参加録の続き。

そういえば会場で司会の方が「平成最後の東京AFVの会です」と言っていた。そこをあえて2月ごろに臨時で!(誰がやるんだ)

午後のトークは、グムカの高田裕久氏。模型業界裏話。「この話は会場を一歩出たら忘れるように」とのことだったので、ここに書くわけにはいかない。

トーク内容とは関係ないが、高田さんは現在、ズリーニに入れ込んでいて、その資料本を出すそうだ。本来今年中に出す気で進めていたものの遅れ、実際の出版は来年春ごろ?

同人誌形式で出すものの、YSその他大手模型店には卸すそう。これは買い逃すわけにはいかない(個人的に)。

●1年ぶりに“ハラT”青木伸也氏に会う。相変わらず、模型(および実車考証)1割、脱線9割みたいな話を大いに楽しむ。

ケン太さんとも1年ぶり。お初のhn-nh氏とも会う。hn-nhさんについては、緻密な考証と工作から、(失礼ながら勝手な想像で)鋭く厳しい感じの方をイメージしていたのだが、実際には人あたりの柔らかい気さくな方だった。不良在庫(^^;)のエレール72「コードロン・シムーン」を進呈。代わりにブロンコのマチルダの後期型履帯を10数リンク(予備履帯用)、さらにATTACK 1:72のタトラ版アエロサン(Tatra V855)を頂く。

20181224_231835 前者は、タミヤの「ソ連軍版マチルダ」でカマボコ状センターガイドの穴が塞がっており、せめて予備履帯だけでもなんとかしたい……と言っていたことに関する救いの手。後者は「2つ入りキットで、でも2つは作らないから」とのこと。どうもありがとうございます。

昼食は、ケン太さん、hn-nhさん、hiranumaさんと青木氏、総勢5人で本多劇場前のインドカレー屋。

ちなみ青木氏はますます膨張している感じで、本人にもそう指摘したのだが、本人曰く、それは私のイメージの中にある青木氏が痩せていて、相対的に太って見えるだけであり、実際には(以前より)太っているわけではないと強硬に主張。閉会後に寄ったサニーでも「詰まって井伏鱒二の山椒魚状態になるから(特に狭い)横通路に入るな」と囃したら「回転も可能だ」と返された。いや、金子辰也さんだって「確かに危ない」って言ってたし(笑)。

いやまあ、からかってアレコレ言ったけれども、マジで食生活は改めれ。健康が心配だから。

●昼食時の、ハラT青木氏によるT-34関連話題。

T-34・ナット砲塔の「上側面一体・鍛造型」砲塔の装甲の厚みについて。「加工について考えると、実は通常の鋳造型よりかなり装甲が薄いのでは」説があるが、少なくとも、下端の縁部、および砲耳カバーの付く前面開口部に関しては、それなりに厚みが確認できる写真がある。したがって、(それだけで薄かったものがある可能性を全面的に否定はできないものの)鍛造でそれなりに厚みのある砲塔があったのは確か。

T-34.・ピロシキ砲塔溶接型で、砲塔後面が台形ならスターリングラード工場、エッジが丸く後面板が長方形ならハリコフ工場と即断するのは安直過ぎ、実際は砲塔はある程度融通があったのでは。

T-34のリアパネルのヒンジが各工場で形が違うのは、開閉の機能だけで部品を注文・調達した結果、たまたま形が違ってしまっただけはなく、実は各工場製で細部の部品にいろいろ違いがあるために、補給上識別しやすいようにあえて変えてあるのではないか。

ちなみに3番目の新仮説に関し、「しかしベルリン戦あたりで、同一部隊で183(ウラル工場)製と112(クラスナエ・ソルモヴォ工場)製が混じっている写真があるだろう」と言ったら、「そこはそれ、現場ではガンガン叩いてはめ込んじゃう訳ですワ」と言われる。いやまあ、それはそれでありそうだけれども(笑)。

●お初ではないけれども顔は覚えていなかった(失礼)めがーぬ氏とも会う。美しく筆塗りされた氏の作品に関しては前回記事参照のこと。

スキャメルとラフリーはハンブロール、BT-42はライフカラー。使用感覚など聞く。私はどちらもまだ使ったことがない……。

高野さん、サンダースさんらとも会場で少し話す。他にもSUMICON関係、JAPANミニチュアフォーラム関係、あるいはfacebookのAFV模型製作研究会関係で見知っている人が何人もいたはずだが、会場がかなり込み合っていたこともあってあえて声を掛けて回ることもせず、すれ違い状態。「かば◎のヤツ、オレに一言の挨拶もなく!」と思った方は失礼。

●ここ2年ほど、「次回の課題」の会場発表はなく、しばらく経ってからTwitterで発表されていたのだが(去年など、会場に行って初めて課題を知った)、今回は会場発表あり。次回の課題は「ソ連」だそうだ。

ソ連陸物ファンモデラーとしては、この挑戦に応えないわけには行かぬ!

などと思ったりもするが、あまりにストレートに「ソ連」などと言われると逆にヒネりようが判らない。いや、ヒネらなきゃいけないってもんじゃないけれど。

●反省点。

ケン太さんに、私の作品梱包の(毎度の)いい加減さについて厳しく指摘される(ちなみに今回は百均の取っ手付きケースに、周りに適当にティッシュを詰めて、横倒しに車輛を突っ込んで持って行った。

「壊れそうで怖い。その梱包を見るたびにケースを作ってあげたくなる」

いや、うん。ええと。善処します。ちなみに今回の梱包は、昨年持って行って詰めたままになっていたT-34を表に放り出して入れ替えただけ。T-34はそのまま机の上に乗っている。

●閉会後、ぞろぞろとサニーへ行く。

「サニーに行ったら買おうと思っていたものがあった気がするんだけれど思い出せない」と言ったら、青木氏に「前も同じことを言っていた」と指摘された。ブログを遡ったところ、確かに一昨年の記事にも同様のことが書いてあった。もしかしたらサニーに行くたびに同じことを言っているor考えているのかもしれない。年寄くさいなあ……。

上記「買おうと思っていたもの」ではないが、FTF 1:72 C4P牽引車を購入。詳細はまた改めて。

(今ふっと思ったのだが、IBGのシュコダ100mm榴弾砲が欲しかったのかもしれない。いやしかし、不良在庫を増やすだけのような気も)

●例年、東京AFVの会の後は青木氏と、サニーの後は四谷仙波堂にハシゴし、その後、適当に夕食&酒をして別れるというスケジュールだったのだが、今年は「家族サービスの予定を入れていない」というケン太さんと、さらにめがーぬさんも誘って軽く飲むことに。

青木氏のリクエストもあり、九段下の「おかってや」を目指したのだが、なんと閉まっていた。ネットで調べると定休日とある(最初に調べろよって感じ)。しかし、以前にAFVの会の後(当然日曜日)に、青木氏と行って飲んだことがあるんだよなあ。

いきなりハシゴを外されてしまった感があって途方に暮れるが、結局、神保町すずらん通りの中華料理屋で夕食&飲み。その後4人で秋葉原まで歩き、マクドナルドでコーヒーを飲んで駄弁って解散。

青木氏とお馬鹿な話をしていると、ケン太さんに「双方突っ込まないまま、互いにボケ倒すだけで話が進んでいく」と大いに呆れられる。多くは語らなかったが、めがーぬさんも呆れていたと思う。み……見捨てないで……。

●当日の話のネタの補遺。

・ドイツ戦車の履帯を履いた鹵獲T-34について。

「II号戦車D型の履帯を履いてる」と私が言ったのは、Mark IV巡航戦車の鹵獲仕様と混同したもので、もう一度画像(動画)を見てみたら、明らかにもっと幅広のものを履いていた。

上記動画はドイツ軍の対戦車戦闘の教材用フィルムの断片だが、1分36秒あたりから件のT-34が登場する。サイト「Beutepanzer」にも同一車輛が出ていて、それによれば、II/zBV-66所属車で、使用されている履帯はI号F型/II号J型用(この2種って同じ履帯なの?)だそうだ。

履帯のピッチが細かく、起動輪は通常の歯車形式でガタ付きも少なそうなので、元より乗り心地はよくなっていそうだ。

・「ラフリーW15 TCC」の1:35キットについて。

めがーぬさんが72で作った「ラフリーW15 TCC」(ラフリーの47mm砲搭載自走砲)に関して、会場で「35の新キットが出るんですよ」という話を(めがーぬさんに)したのだが、実際には、BLITZ(というメーカー)が以前に出したものを再版する、という話だった。最近ARMORAMAの新製品情報ページでチラ見して、早とちりして覚えていたもの。

ちなみにめがーぬさんとは、「どこかのメーカーで、前にレジンキットが一度出てましたよね」という話もしたのだが、調べてみたところ、AL-Byから。ほか、DESから1:48でも出ていた模様。

・ポーランド、レミ(REMI)社のバキューム・ストラクチャーについて。

4人で移動中、レミのバキュームキットの話に。青木氏は(なぜか)風車小屋のキットを持っているそうだ(ちなみに私は、その風車小屋も、そして水車小屋も持っている)。

20181224_013507 東欧で共産政権が倒れて雨後の筍のようにわらわら小メーカーが出現し、一方で円も高かったころ、レミのバキュームは通販だと二束三文で買えたので、かなり多種を買い、今でもそこそこストックがある。……ほぼジオラマなんて作らないのに、どうするんだ。

そして話に出した、私の同社キット唯一の完成品「泉」というのはこれ。下に敷いてあるカッティングマットのマス目は5cm。

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東京AFVの会2018(1)

●23日日曜日。下北沢の「北沢タウンホール」で開催の「東京AFVの会」に出掛ける。

当「かばぶ」を遡って見てみたら、2014年末に久しぶりに参加して以降は5年連続で参加しているので、すっかり年末恒例行事と化している感あり。

朝、家を出て駅までの真ん中あたりまで歩いたところで財布を忘れて出てきたことに気付き、家に戻って「サザエさんか」と嗤われるなどのアクシデント(というより単なる迂闊)もあったものの、開場時間にそれほど遅れることなく到着。それでも、貰った作品カードの番号は確か137番だったから、出品作品の総数は200は超えていたのではないかと思う。

来場者も多く、昼前後になると作品展示テーブルの周りはすれ違うのも苦労するほど。

展示作品の写真は漫然と撮っただけで、数的にもジャンルのバランス的にも不足かつ適当で、しかも改めて見直すと、私自身が見て気になった作品、気に入った作品もだいぶ撮り忘れている。まあ、混んでいるし、見ているだけで結構「お腹いっぱい」になってしまって、どうしても写真はおざなりになるんだよな……(←言い訳)。

●というわけで、以下、なんとか写真を撮った出品作のうち、著しくピンボケでなかったものをランダムに。

▼まずはジオラマ部門から。

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1枚目はSUMICONでご一緒した高野さんの作品で、今回、大賞を受賞。SUMICON完成報告時よりもジオラマとしてさらに進化していた。手前に伏せさせられている現地の人々は、各社立ち姿のフィギュアを改造したものである由。3枚目のサン・シャモンが主役のジオラマは、シチュエーション的にちょっと珍しいロシア革命の内戦時。

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ちょっとピンボケで申し訳ないが、(個人的にも)かなり懐かしいマッチボックスのB1bis&FTを、キット付属のベースに載せた「ストレート・フロム・ボックス」仕様で鮮やかに仕上げたものが出品されていた。4枚目の朝鮮戦争の1シーンは、朽ちたGAZのシートのスプリングが凝っている。

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2枚のフィンランド軍ジオラマは、写真で見ると大きく見えるが、2つとも1:72。素敵。作者と少しお話したが、フィンランド軍保有のT-28E(増加装甲付きT-28)の増加装甲は、本国ソ連の標準仕様と形状に差があり、本国版に倣ってフィンランドで独自改修した可能性が高い由。……えっ、そうだったの?

その下のドイツ国内市街戦のシーンは、表の「市電を踏み潰すJS」に加え、手前下段に「地下水道に身を潜める避難民&ドイツ軍残党」の2段構成。実は最初のうち気付かなかった。

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hn-nhさんのプラハ蜂起の即製自走砲2景。web上で見て感じていたより、さらに迷彩塗装が「ふわっ」とした感じで美しかった。後出のロレーヌ自走砲もそうだが、オープントップの装甲板から内部機構も含め見るからに繊細で、絶対に作者以外は触れちゃイカン的。

3枚目は個人的にかなり気に入った、北アフリカへの戦車移送シーンの(特に縦方向に)大きなジオラマ。いろいろと「ええっ!?」というポイントがあって、クレーンの吊り下げワイヤが途中で切れているにもかかわらず(戦車自体は舷側から支えている)結構リアルだったり、普通は黒塗りの板で表現して終わりそうな裏側(船の内側)が作り込んであったり。最大の特徴は(実はそれも他人に言われてようやく気付いたが)、強い日差しで出来た車輛等の影が、全部塗装表現されていること。その手の塗装は、実際の証明による影とダブってしまって不自然に見えるのではという先入観があったが、照明の陰よりもコントラストが強く、きちんと効果が上がっていた、と思う。

▼単品、ガレージキット、スクラッチ部門。

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hn-nhさんの新作ロレーヌ。(ロレーヌのキットは3社のものをストックしているので当然判っているはずにもかかわらず)第一印象は、「わ、小さい」。戦闘室後部に置かれた「夜間飛行」のミニチュア本をしげしげと観察するのを忘れた。というよりも、そもそも老眼鏡を掛けていないとその辺は無理(一方、老眼鏡を掛けていると歩き回る際は、遠近感が狂ってちょっと危ない)。あ、SUMICON完成報告時よりも誘導輪が上がってる!

駆逐戦車マレシャルはスクラッチ作品。頭の中でボンヤリとイメージしていたよりもさらに小さかった。足回りはアエロプラストかな? 会場で誰かから「足回りも自作だって」と聞いて、後から再確認しようと思っていて忘れた。

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ケン太さんのエイブラムスは今回SUMICONでリタイアで終わったものの完遂版。現用には詳しくないが、ハリネズミのような砲塔上部の機銃群、屋根瓦風補助装甲など、いかにも現代市街戦対応な感じ。ケン太さんらしい作り込みが映えている。

次の3枚はめがーぬさんのスキャメル、BT-42、ラフリー自走砲。筆塗りの迷彩は、写真で見て思っていたよりさらに表面に粗さがなく綺麗な気がした。奥まったところに固めて置いてあって、あまりじっくり見られなかったのがちょっと残念(ラフリーは撤収前に目の前で見たけれど)。

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青木センセの新作M3スチュアート。「スターリネッツ」の文字はドラゴンのT-34かどこからかパクッてきたそうだ。「新キットをサクッと作る」のはいいなあ……。って、私自身、RODENのホルトを買った時にはそうしようと思っていたのだった。

2枚目は「戦車大好き」さんのPT-76B。この国籍マークってどこだっけ(と思ったが、北ベトナム軍のようだ)。車輛についてもキットに付いても詳しくないが、イースタン製品をここまでの状態に仕上げるというのを想像しただけで何となくゾクッとする。

次の2枚はhiranumaさんの作品。アランのBA-20とイタレリI号B。ミゼット/釣り/スイカのジオラマも出展されていたのだが、撮り忘れた。I号戦車はピンボケ失礼。イタレリのI号B、あるいはI号指揮戦車は、いずれ挑戦したいテーマだが、hiranumaさんの「尖頭ボルト自作植え」は到底私の工作力の及ぶところではない。

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zhukovさんのT-72系ほか3枚。相変わらずソ連・ロシア現用の各形式の見分けは付かないが、補助装甲類をこれでもかと貼り付けたハリネズミ的姿には惹かれている。

4枚目はロシア製レジンキット(たぶん)の自走舟艇とトラクター。アイテム的にも民生用と思われる派手な塗装にも、個人的にかなり惹かれた作品。ピンボケ失礼。

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上段2枚は、前回は未塗装の白い状態で出品されていたパッヘルベルさんの10.5cmカノン砲K-17。今年は塗装されてベースとフィギュアも付いて登場。下段はリベットさんのインデペンダントとT1。確か前者がレジンキットで後者はスクラッチ。

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クルセーダー・ベース?の17ポンド砲牽引車。ちらりと移っているのは巨大スケールのミサイルランチャーの足回り(現用に疎いので形式名を忘れた)。メルカバの地雷処理車、ティーガーの中期型。

4枚目のミニスケールはパンツ化―グラウ縛りの(おおよそ)初期のドイツAFV群(オーバーラップ転輪の新型II号等もちょっと混じっている)。全体的に写真が黒っぽくディテールが不明になってしまって失礼。キットはS-modelやIBGのThe WORLD at WARなどさまざま。基本72だが、I号戦車はフジミの76である由。作者と「フジミのI号は傑作ですよね!」と意気投合する。

▼課題、フィギュア、なつかし部門。

今回の課題は「ハーフトラック」。私のホルト75もこの部門で出品した(会場での自作品は撮らなかった。というか撮り忘れた)。

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課題コーナーで出品されていたが、懐かし部門でも(ジオラマ部門でも)そのまま通用する、中尾さんのモノグラム製ハーフトラック2作。モノグラムのAFVは全部1:32なのかと思っていたら、中尾さん曰く、ハーフトラック(およびパットン?)は1:35なのだそうだ。実際、近くに展示されていた他社の1:35のM3ハーフトラックと比べても、大きさに差は感じられなかった。

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作者のお名前は控えてこなかったが、同一作者による課題作コーナーの作品数点。イーゼル風の作品札や、外したボンネット側板を「机」に置いた演出がオシャレ。

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課題コーナーの37mm機関砲搭載5tハーフ。トラペのキットで、とんでもなく組みづらかったという説明がついていた。柴田和久氏のパンターとヤクパンは「懐かし部門」に出品されたニチモ製。次も懐かし部門のタミヤ製ダイムラー・スカウトカー。最後の一枚はフィギュア部門から。この部門もそれなりの数が出品されていたのだが、相変わらず力尽きて全然撮っていない。

最後に、入賞作品の集合写真を。

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●私のホルト75は、前日にちょっと塗装を追加した。

ラジエーターからのナナメ支柱で塗装の剥げている部分をタッチアップし、排気管や履帯にパステルでさび色を追加。接地面への銀のドライブラシや鉛筆磨き、さらにウェザリングマスターのホコリ汚れも改めて少し重ねた。

チッピングもそれなりに追加しようと思ったのだが、こわごわ始めてみたもののあまりうまく行かず早々に諦めた。

20181224_111537 何しろ2018年発売の新キットでもあり、一方でマイナー車輛なので実車に関してもキットに関してもあまり浸透しておらず、そのまま出すと「ふーん、珍しい車輛だね」「なるほど、そういうキットなんだね」で終わってしまいそうな気がしたので、あざとく工作中のポイントの写真を数点まとめて1枚の紙に印刷、作品に添えて展示した。

そのあざとさが功を奏し?、課題部門で第一位を頂いた。私の作品に票を入れてくれた皆さん、本当にどうもありがとうございます。2014年の東京AFVの会でも、ポーランド軍用ソクウ・サイドカー(Sokół 1000/CWS M111)でガレージキット部門3位を頂いているのだが、その時は、確かガレージキット部門の出品自体が5つくらいしかなかった。その点、今回はそれなりの数から選んでいただいていて、結構ウレシイ。

長くなったので、当日の「交遊録」等については改めて。

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