C4P

First to Fight 1:72 C4Pハーフトラック(2)

●First to Fight 1:72のC4Pハーフトラック、レビューを書きながらなんとなくちまちまといじり始め、そのまま組み上げてしまった。

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●手を入れた箇所等は以下の通り。

・フェンダー前端を薄削りした。

・バンパーはキットではシャーシフレームと一体。細くて作業中に折れそうだったので、金属線に交換した。

・前照灯は、キットのパーツはレンズ部分まで一体のムクだったが、後々、UVレジンなどでレンズを入れることを考えてくりぬき状態にした。

・キャビンの左側面にだけ付く予備タイヤに取付架を追加。またキットのままだと前後方向まっすぐに付けるような感じだが、キャビンドア部の傾きに合わせて若干斜めになっていると判断。そのように取り付けた。

・ハンドルの色が違うのはディテールアップではなく、キットのパーツを弾き飛ばして紛失してしまったため。迂闊でありここが戦場なら即死。

・実を言えば、写真には写っていないが、シャーシフレームと一体のフロントアクスルも、片側をパーツ切り離しの際に誤って折って弾き飛ばして紛失してしまい、プラ材の切れ端で再生している。何やってるんだオレ……。

・キットには荷台の幌骨のパーツが2本付いている。金属線で作り替えようかと思ったが、幌を張っていない状態で幌骨だけ立てている写真が見当たらなかったので取り付けなかった。

●うーん、大砲引っ張らせたいな……。

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First to Fight 1:72 C4Pハーフトラック

●先日の、「東京AFVの会2018」の閉会後に寄った下北沢サニーで購入したミニスケールキットの簡単なレビュー。

……と書き出して、実はこの後にそれなりに文章を書いたのだけれど、保存時にエラーで全て電子の海の彼方に消えてしまった。

気落ちしながら書き直したので、さらに内容は端折り気味。

20181225_154555 ●物はポーランド、FIRST TO FIGHT(FTF)の1:72、C4P。箱の表には「C4P POLSKI CIĄGNIC PÓŁGĄSIENIKOWY」と書かれている。「POLSKI CIĄGNIC PÓŁGĄSIENIKOWY」は「ポーランド軍半装軌トラクター」の意。

インジェクション・キットとしては、各スケール通じて初のキット化のはず。そうなんですよ! サニーでこれを買ったら、hn-nhさんに「あーあ、またそんな変なもん買って……」みたいな目で見られたけれど、初キット化の貴重な車種なんですよ!!(←あまり理解を得られそうにない叫び)

なお、実はFTFからは計3種のC4P牽引車のキットが出ている。

#042:上掲写真の、私が買ったキット。木金製クローズドキャブの後期型、長い荷台(というより荷台の後ろに弾薬箱?を継ぎ足した)タイプ。

#044:オープンキャブ/キャンバストップの初期型。

#062:木金製クローズドキャブの後期型、短い荷台タイプ。

●実車について。

戦間期、フランス製シトロエン・ケグレスのハーフトラックを導入したポーランド軍が、その更新車輛として自国開発したのが、ライセンス生産していた2.5tトラック、ポルスキ・フィアット621の後輪部分を装軌化したwz.34(34年式)ハーフトラックだった。

これには基本のカーゴタイプや野戦工作車、救急車などいくつかのバリエーションがあったが、特に砲牽引用に使われたものは、独自にC4Pの名称が与えられた。

C4Pには、重野砲(105mm、120mm)牽引用の荷台が短いタイプ(オープンキャブの初期型とクローズドキャブの後期型)と、軽野砲(75mm、100mm)牽引用の荷台が長いタイプ(クローズドキャブの後期型)があり、またそのほかに、75mm対空砲牽引用のオープンキャブ・金属製荷台を持つタイプがあった。

より詳しくは、「The PIBWL military site」の、wz34/C4P解説ページを参照のこと。

なお、ポーランドではこの車種(wz.34/C4P)の一冊本も出版されているらしい。ちょっと欲しい気も……。

●キット内容。

プラパーツの枝は大小取り混ぜ計5枚。シャーシと足回り(写真1枚目、2枚目)は3種のバリエーションで共通ではないかと思う。デカールは無し。

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ただし、実車では後部装軌部の転輪ボギー・誘導輪を結ぶロッカーアームの形状にバリエーションがあり(おそらく3種)、キットの、誘導輪に向けて真っ直ぐ長く伸びているタイプは後期型ではないかと思う。つまり、このキット用としてはふさわしいが、初期型キットでもこのままだとちょっとおかしいかもしれない(絶対に変と言い切る自信は私にもない)。

組立説明は箱裏。ただし、説明図が小さすぎてわかりづらい。また、(なんとなく部品の形状で判断して組み立ててしまったが)よく見ると図中のパーツ番号と、実際にランナーに振られたパーツ番号とが大きく食い違っている。だめぢゃん!

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FTFのキット共通のフォーマットで、戦史+実車解説の小冊子付き。表紙は箱絵と同じで、表裏の表紙を合わせて12ページ。下は6-7ページ見開き(塗装説明と塗装手順説明)、8-9ページ(実車開発史?)。同じIBG系のキットであるTHE WORLD AT WARシリーズの小冊子が輸出対応の英独語であるのに対して、こちらはポーランド国内向けのままのポーランド語オンリー。このシリーズは他ではキット化されていない珍しい車種が多く、自然、資料も限られているので、読めないのは惜しい。

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なお、せっかく牽引車があるからには、砲を引かせてみたくなるのは人情(モデラー情?)というもの。しかも、この「長荷台」タイプが牽引する75mmM1898野砲も、シュコダ100mm vz.14/19野砲も、両方ともすでにFTFから発売されている。

……のだが、本当に(本当に本当に!!)残念なことに、キットは砲自体だけで、一緒に連ねて牽引される弾薬リンバーがセットされていない。

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