ビッカース6t戦車

ビッカース6t戦車(19) 完成披露

●先日の横浜AFVの会にも出品した、CAMs(戰甲模型) 1:35、「ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)」の、とりあえずの完成披露。

今改めて遡って調べてみたら、このキットが発売されたのは2017年。scalematesには、この中国軍の指揮戦車仕様の発売年は2018年と書かれているが、当かばぶでは2017年12月にポーランド軍仕様と一緒にキットレビュー記事を書いている。

というわけで、私が購入したのは発売直後、その後からちまちまいじり始め、翌年春には組立を完了して塗装に入ったのだが、塗り分けが面倒になって長らく休止。結局、一応の完成に漕ぎつけるまでに10年近く掛かってしまった。

……まあ、作りかけで10年以上放置しているストックは他にもごろごろあるので、「何をいまさら」ではあるのだが。

●横浜AFVの会に持って行った梱包状態のままだったのを荷ほどきして、改めて各方向から撮影した。

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●不満点、というか、単純にキット選択の問題なのだが、この中国民国陸軍・指揮戦車仕様は(少なくともこの塗装の状態では)何一つマーキングが記入されておらず、そのままではどこで使われた戦車なのかまるで判らない。

一応、キットには小さな青天白日マークのデカールが含まれているが、これが書かれている状態の場合、どうやら迷彩塗装には黒線がないらしく、(個人的に)塗装そのものの魅力に欠ける(また、その状態の実車写真を見たことがないので、さらに手を出しづらい)。

実は砲塔後ろに無線機用のバッスルが付いていない通常型の場合は、砲塔左側面に「虎」と書かれていて、いきなり東洋感マシマシで格好いい(当然ながら、通常型のキットにはそのデカールも含まれている)。あとからそれに気づいて、「ああ、通常型のほうを買うんだった!」と思った(さすがにこの塗装のビッカース6tを2輌も作る気力は……)。

以前に作ったビッカース水陸両用戦車も、私が作った初期型はフロート側面に小さく車輛番号が入るのみだが、後期型の場合は、やはり砲塔左面に「龍」と書かれていて、これまた格好いい。うーむ。

戦車本体で判って貰うことができないのであれば、ベースを付けてプレートに明記するか、ベース自体に所属を“匂わせる”何かを配置するのが望ましい。今回はベースまで手が回らなかったが、いずれ気が向いたら、何かしら考えたい(←と言ってやった試しはほとんどないが)。

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ビッカース6t戦車(18) 仕上げ作業中

CAMs(戰甲模型) 1:35、「ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)」、の製作記の続き。

●前回、迷彩塗装の黒線を入れたが、しばらくしてじっくりと全体をチェックしてみると、案の定、入れ忘れ個所がいくつかあったので追加。

その後、細部塗装に入る。

履帯はしばらく前にvallejoの「304 Track Primer」で塗ってあったので、残る細部塗装は、転輪のゴム部、起動輪・誘導輪・最後尾鋼製転輪の外周、数個だけのOVM、排気マフラー程度。

OVM(ジャッキ、クランク、履帯張度調整用バー)は、資料写真を見ると、どうも迷彩色に塗り分けられているようだったので、改めて塗り直した(メタリックグレイで塗ればいいかな、と思って塗り残してあった)。その後、工具らしく別途にハガレとかヨゴレとかを入れてみたり。

960pxvickers_mark_e_type_b_in_chinese_se ●車体前端上面には、メーカー(ビッカース・アームストロング社)による銘板が付いている。

迷彩効果から考えればそのまま塗り潰されていて然るべきな気もするが、どうもメーカー側で4色迷彩+黒線を施したうえで、後から銘板を取り付けているようで、当時の写真を見ても、銘板は車体とは明らかに別で明るく写っている(右写真は、wikimedia commons、“File:Vickers Mark E Type B in Chinese service.jp”、パブリック・ドメイン)。

キットは、銘板が車体パーツにそのままモールドされていて、私も最初はモールドを塗り分けるつもりでいたのだが、どうも塗装で綺麗に見た目よく仕上げる自信がなかったので、キットのエッチングパーツの外周部分を使って銘板を別途作って取り付けることにした。まあ、ワンポイント・オシャレみたいなもの。

キットの塗装指示では、この銘板は銅(Copper)となっているが、折角なのでエッチングの真鍮の質感をそのまま活かすことにした。今後、時間が経ってもっとくすんでくるようならそれもまた良し。

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ちょっと寸足らずになってしまったり、リベット穴がズレたりして、結局、2度ほど作り直す羽目になった。

キットのモールドの表面は(左右のリベットを除き)つんつるてんだが、それではちょっと寂しいので、針先でケガいて枠線と「何か文字が書いてある?」程度のコチャコチャを入れたうえで、スミイレしてみた。

ちなみに、フィンランド軍の「ビッケルス」に付いている銘板には、6トン戦車(6 TON TANK)という名称に加え、メーカー名、生産工場と所在地、特許番号、生産番号、生産年月と、随分テンコ盛りの内容が7行程度で書かれているのだが、この作例の「コチャコチャ」はいい加減な作業の結果、内容が2行しかない。……もうちょっと頑張るべきだった。

なお、フィンランド軍ビッケルスの銘板の車輛名は「6トン戦車」だが、中国軍ビッカースの銘板の車輛名は「Mk.E」となっている(らしい)。wikipediaの解説にその内容を書いたのは私なので、どこかの資料で写真を見たはずなのだが、どこで見たのか忘れた。……ちゃんと出典書いておけよぅ。

左右のリベットは、今ではちょっと貴重になったMaster Club製。

●というわけで、ウェザリング中の現状。

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ウェザリングは、いつもながら基本はMr.ウェザリングカラーによるウォッシング(今回はシェイドブラウンを使用)と、タミヤウェザリングマスター(主にAセットのライトサンド)による極々安直作業。もちろん全くそれだけ、というわけではなくて、一部には鉛筆粉末とかパステルとか、普通にエナメルとかVallejoの塗料とかも使っている。

前回のコメント欄で書いたように、黒線に使用した「Mr.HOBBY MARKER」の黒は、そのままではなんだかマジックインキっぽい(油膜風の、とでも言ったらいいのか)変なテカリがあるのだが、ウォッシングをしたら普通に収まってくれた。

ウォッシングの際にMr.ウェザリングカラーを綿棒で拭き取っているが、その際に剥がれたりかすれたり溶け出したりということもなかった(本来ならその辺は確認してから作業に入るべきなのだが、うっかりそのまま始めてしまった。大惨事にならずに助かった)。

っていうか、そもそもスミイレ用マーカーが、同じメーカー(GSIクレオス)のウォッシング用塗料で流れたり滲んだりしたらクレームものかも。

ちなみに以前のビッカース水陸両用戦車の塗装では、Vallejoの迷彩の上にタミヤエナメルで黒線を入れたのだが、これはウォッシングの際、強くこすると落ちてしまったような覚えがある。

●という具合で、作業も進行中。なんとか日曜日(明後日)の「横浜AFVの会」には間に合わせたい。

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ビッカース6t戦車(17) 塗装再開の再開

CAMs(戰甲模型) 1:35、「ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)」、の製作記の続き。

そもそも塗りかけで放置してあったのを、昨年7月に「塗装再開」と題してまた始めたにも関わらず、そこでまた滞ってしまったのが情けないが、とにかく気を取り直して再々スタート。車体全面の迷彩塗装に、黒の境界線を入れ終えた。現状、このような感じ。

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境界線は、以前に同メーカーのビッカース水陸両用戦車を作った際には筆で描き入れたのだが、今回は模型用のマーカーペンを使った。

以前から「マーカーの類で入れられたら楽だな」とは思っていたものの、黒のペンの場合、「スミ入れ用」と明記されたものばかりで二の足を踏んでいた。スミ入れ用と謳うからには、たぶん塗料自体がシャビシャビで、筋彫りやモールドの周りに無用に流れて行ってしまうのでは、と危惧したため。

しかし、VOLKS店頭で聞いてみたところ、(少なくとも写真のMr.HOBBY MARKERは)しっかり表面の塗装に使える濃度だとのことだったので、買ってきて試してみた。ちなみに先端は細筆状。

途中で放り出すとまた間が開いてしまいそうだったので、ほぼ一気に全体に描き入れた。まさに「拙速」で、細かく見ると線の太さがだいぶ不安定なのだが、こうして全体に描き入れて写真に撮って見ると、それなりに綺麗に描かれている(ように見える)ので、基本これでOKとする。

「ビッカース水陸両用戦車の時よりも黒線を細く繊細にする」というのが当初目標だったが、終えてみると、どうもそれほど変わっていないような。それでも単純な四色迷彩の時よりはだいぶ締まって見えて、「おお! 維克斯六噸軽坦克!(←中国語表記)」と、ちょっと悦に入る。

●この後、細部塗装を済ませたらウェザリング。

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ビッカース6t戦車(16) 塗装再開

●スロバキア軍のLT-38(38(t)戦車)は、起動輪と履帯も取り付けて一応の完成をみたのだが、出来上がった姿をためつすがめつしている間に、ほんの少し、追加で手を入れたいところが出てきたので、完成披露はまた改めて。

というわけで、今回は「横浜AFVの会をきっかけに完成を目指してもうひと頑張りすることにした放置作品その2」。CAMs 1:35「ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)」

●「塗装開始」の副題を付けた前回記事は2018年3月。記事はグレーのサーフェサー地に迷彩の輪郭を鉛筆書きしたところで止まっているが、この記事の直後に迷彩色を塗り始めるところまで行っている。この時はタンとブラウンを塗ったあと、グリーンを半分くらいまで塗ったところで息切れ。約7年ほど放置していたことになる。

なんでそこまでやって放置するかなあ、と我ながら思わなくもないが、再開してみて改めて実感。凹凸の激しい表面を細かく筆で塗り分けていくのはそれなりに面倒 だし、筆ムラが出るので重ね塗りもしないといけない。

Img20250720015221 それ以前に、前記事は迷彩色の塗装に入る前で止まっていたので、「えーっと。これ、何色塗ってたっけ」というのがよく判らなくなっていた。

我ながらマヌケな話だが、さらに遡ると、以前に作ったビッカース水陸両用戦車の記事に使用塗料のVallejoの色名・番号が書いてあった。確か同じ色を使用したはず。

グレー地は、今回は(横着をして)サーフェサー地をそのまま生かすことにしているので、その他の3色は、

  • 70967 OLIVE GREEN オリーブグリーン
  • 70976 BUFF バフ
  • 70984 FLAT BROWN フラットブラウン

ちなみにキットの色指定はクレオスだが、その指定色ときっちり色味を合わせているわけではなく、だいぶ適当。水陸両用戦車を作った際に、一応は、ボービントンのビッカース軽戦車/ビッカース6t戦車の復元塗装の色を意識したような……気もする。使用塗料は前述のようにVallejo。有機溶剤も使わないので、希釈も筆洗いも楽。

一応、上記のうち70967オリーブグリーンと70976バフは手元にすぐ見つかって、試し塗りをしてみても、すでに塗っている色と変わりないと判明。ところが、70984フラットブラウンが見つからず、結局、横浜AFVの会の折に横浜西口ビブレのVOLKSで一色買い直すことになった。使い切ったわけはないので、どこかに使いかけの70984フラットブラウンが眠ってるんだろうなあ……。

●というようなアレコレを経て、とりあえず迷彩色を重ねた現状がこちら。

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色の配置は、当初、輪郭線を入れた段階では、上海の市街戦で日本軍が鹵獲した当時の実車写真をもとに進めていたのだが、途中でだいぶグダグダになった(特に今回再開して以降)。

もっとも、チェコスロバキア軍のOA vz.30装甲車のように、「全車同じ配色パターンになっている!」というような頭の痛いことにはなっていないようだし(同軍のLT vz.35は配色はバラバラ)、中国陸軍もこの無線装備型6t戦車は複数輸入しているので、適当で構わない(はず)。

一応、4色の配分は同じくらいになるように。また、色のパターンは(最初に鉛筆で輪郭線を入れるときに)以前のビッカース水陸両用戦車の時より、塗り分けラインが複雑に入り組んだ感じになるよう意識した。

上の写真でもよく見るとわかるが、まだ色ムラは若干残っているので、今後の作業の間に多少のタッチアップも行う予定(ある程度はウェザリングで誤魔化せないかとも思っているが)。

この後は、迷彩色の縁取りの黒線入れと細部塗装、ウェザリング。縁取りの黒線は、ビッカース水陸両用戦車の時よりさらに細くなるよう心掛けたい。

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ビッカース6t戦車(15) 塗装開始

●あっちゃこっちゃ煮詰まり中。

●というわけで、すっかり間が開いてしまった、「週末模型親父」さんのところの「New Kit Con」参加作、CAMs 1:35 ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)。

はっきり言って「模型どころじゃねえ!」状態ではあるが、時々息抜きに(ということにして)塗装に入る。

とりあえず組み上げた全体形を、もういちど部分ごとにばらし、塗装に都合のよいように持ち手を付けたり、空いたランナーにくっ付けて「クリスマスツリーの飾りつけ」にしたり。

強風が吹いたり、雨が降ったりで、なかなかコンディションが定まらないなか(缶スプレーは基本、外で吹いているので)、なんとかタイミングを掴んで缶サフを吹いた。

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ヴィッカース水陸両用戦車を作った際には、もう一段暗いグレーをこの上に重ねたのだが、出来上がってみると、もうちょっと明るくてもよかったような……。

というわけで、今回はグレー部分はこのサフのままで行くことにする。ちなみに上写真は実物よりだいぶグレーが暗く写っている。

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鉛筆で迷彩塗り分けの下書き。一応、上海で日本軍に撃破・鹵獲された車輌のパターンをなぞっているが(説明書の塗装図より)、書いているうちに混乱してきて、ところどころいい加減。

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ビッカース6t戦車(14) 組立完了

●「週末模型親父」さんのところの「New Kit Con」参加作、CAMs 1:35 ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)の製作記の続き。

●前回までで、とりあえず組み立ては終了。塗装の便を考えて接着はしていない部分も仮組みして、組立完了/塗装前の記念撮影をした。

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限られた実車写真を見ると、砲塔上、および戦闘室後面の短いアンテナ状部品に細いコードのようなものを添わせてあるようにも見えるのだが、詳細が不明なので(少なくとも現時点では)取り付けていない。

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ビッカース6t戦車(13) 装備品類

●「週末模型親父」さんのところの「New Kit Con」参加作、CAMs 1:35 ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)の製作記。

今回は装備品ほか細かいあれこれ。

●フェンダー前部には前照灯が付く。6t戦車の場合(同社の輸出用軽戦車は基本、同じ前照灯を使っているが)、2本フォークにライトが挟まれ、カバー無しのむき出しの状態になっているものと、カバーのかかったものと2種類が見られるが、中国軍指揮戦車仕様の場合は後者。ちなみに同じ中国軍車輌でも通常型は前者(ポーランド型も)。

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ライト前面に付く「ひさし」のエッチングパーツは、カバー側に取り付けるためのベロ(のりしろ)部分が長く、そのままでは左右部分とライトカバーの間に隙間ができる(もしくはベロがレンズ部分に食い込む)。密着するよう、ベロ部分は切り詰めた。

とはいえ、この部分のクローズアップ写真などが手元にあるわけではなく、「いや、そこは隙間が開くんだよ! パーツはそれを再現してるんだよ!」なんてこともあるのかも……。

ライトの背面にはライトコードを取り付け、車体にコード引き込み部を工作して繋げた。ライトコードは金属線を使った方が丈夫、かつ太さを一律に保つには好都合なのだが、完成後に「何かのはずみで触ったときに塗料が剥げそう」という気がして伸ばしランナーを使った。

●フェンダー上の工具類は、大戦中のドイツ戦車などとは違い、ごくあっさりしたもの。

一応、キットの指定では、左フェンダーにジャッキとジャッキ台(なのかどうかよく判らないが、何か銅鐸のような工具と筒が載った箱)、右フェンダーに誘導輪位置(履帯張度)調整用の大きな「てこ」棒とクランクが付く。

キットの指定では、誘導輪位置調整具は戦闘室横の2つの三角ステイをまたぐように付け、ステイに(エッチングの)ベルトで固定するようになっている。しかしこれは、通常型で見られる装着位置・固定法で、指揮戦車型ではもっと前方に載せているのが普通のようだ。

もっともその「普通」も、上海で撃破・鹵獲された車輌(下写真)と、イギリス本国で撮られたものかとおもわれる「商品見本」的写真の2例で言っているだけで、TWongさんにSUMICON掲示板で教えて頂いたところによると、通常型同様に後方に載せている例もあるらしい。

後方のクランク(これは通常型には載っていないようだ)もキット指定よりもう一コマ前方に来る。

一応、工具位置の有力根拠とした、wikimedia commonsの写真を再度引用しておく。

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この写真をよく見ると、左フェンダーのジャッキ台(?)の内側にもバールのような工具が載っている。

実はキットの指定通りの位置にジャッキ台は接着してしまい、右フェンダーにも指定位置にダボ穴を開けてしまったのだが、ジャッキ台は剥がして位置を微調整して再接着。右フェンダーの穴は埋めて、改めて写真から判断した位置に工具を付けた。

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左フェンダーの「バールのようなもの」は、とりあえずバールであると判断し、0.8mmの燐銅線の先をつぶして適当に工作。刃先の「受け」に当たる部分はキットのエッチングの枠部分をL字に曲げた。

なお、銅鐸のようなジャッキ(?)の頂部の窪みには実車写真をもとに小さなリベット状の丸突起を追加した(左写真)。

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右フェンダー前半には誘導輪位置調整具が載る。通常型の場合はキット指定のようにフェンダー支持架に2カ所で括り付けてあるようだが、指揮戦車型の場合、ホルダーの形式が、鮮明なクローズアップ写真がないためによく判らない。

左フェンダーの「バール(仮)」ともども、ベルト式の留め具ではないかと想像して、そのような感じに工作してみた(半ば想像なので鵜呑みにしないように)。

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ベルトのバックル部分は、キットの誘導輪位置調整具取り付けベルトから切り取ったもの。ベルト自体はプラペーパー。バックルに実際にベルトを通すのに非常に苦労した。途中で一つ、「ピンセットカタパルト」で飛ばしてしまったのだが、奇跡的に床上に発見した。

右写真で見ると、エッチングの「ブリッジ」部分がわずかに残ってしまっているが、なにしろ1mm程度しかないパーツなのでご勘弁を。

●操縦手ハッチの貼視口は、通常型ではもっと単純な形をしているのだが、指揮戦車では何やらもうちょっと凝った形状。

上の実車写真で見ると、キットの形状もちょっと違うような気もするが、他にアテになる資料もないので、ここはキットパーツに従うことにする……と思ったとたんに、貼視口フラップの上に付く小さなエッチングパーツを床に落とし、そのまま行方不明にしてしまった。さんざん探したが見つからず、仕方がないのでプラペーパー+プラリベットで再生した。

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●エンジンルーム上のレバー、戦闘室背面に付く謎パーツ、排気管などを工作。エンジンルームハッチのレバーは説明書だと2つとも右向きに付けるよう指示されているが、通常型実車写真の背面写真を見て、後方ハッチのレバーの向きは後ろ向きにした(正しいかどうかはそれほど自信がない)。

戦闘室背面の謎パーツの固定具は、パーツとしてエッチングの小片が付いているが、形状も単純だし、エッチングパーツは加工しづらいのでプラペーパーで代替した。

排気管は(IV号戦車などもそうだが)薄い鉄板でベコベコしているのが普通のようなので、ナイフで削って若干の窪みを付けた。

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●ここまで書いて尾灯(と思われる)パーツを付け忘れていることに気が付いた。ご覧のように極小のパーツで、どこかに跳ね飛ばしたら行方不明はほぼ確実ではらはら。

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今回は最後に取り付けることになったが、エッチングパーツを取り付ける前に、エッチングパーツの裏から確実に瞬着で止めてから、一緒に車体に付けた方がよかったかもしれない。

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ビッカース6t戦車(12) フェンダー

●「週末模型親父」さんのところの「New Kit Con」参加作、CAMs 1:35 ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)の製作記。

今回はフェンダーの取り付け。

●フェンダーは左右とも、ぺろんと1枚の長いパーツが入っていて、車体への取り付けは、戦闘室側面部分に長細いダボが2カ所。本来の(実車の)フェンダー支持架は全てエッチングで、基本、車体側・フェンダー側のプラパーツにモールドされたリベット列に、エッチングパーツの穴を被せる形式になっている。

20180122_204804_burst01 大戦中のドイツ戦車などと違ってフェンダー上には滑り止めパターンもなく装備品も少ないため、もしかしたら完成後にダボ穴が目立ってしまうかもしれない……と考えて車体側の凹は埋め、フェンダー側の凸は削り取ったのだが、改めて仮組み時の写真(右、黄色矢印部分がダボ)を見てもあまり目立っておらず、余計な手間を掛けただけだったかも。

▼フェンダー支持架は、戦闘室から後ろは基本、帯金を三角形に曲げたもの。前方は単純に帯金を表面に沿わせたもの。

取り付け後の姿は以下のような感じ。戦闘室側面の「三角支持架」に関しては、形としては単純だし、取り付けは特に難しいことはないだろうと思っていたのだが、モールドのリベットとの位置合わせが意外に面倒。エッチングの侵食度の個体差もあるかもしれないが、車体側のリベットに合わせる穴がちょっとタイトで、作業しやすいよう、ドリルやヤスリなどでわずかに穴を広げた。むしろ「折り曲げがややこしそう」と思っていた先端部の2本ずつのほうが取り付けは簡単だった。

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▼部分について。

前方支持架はギアハウジングからフェンダー幅いっぱいにかかる2本(右側:P9、P25。左側:P23、P24)と、その後方の短いL字金具(P15)の計3つずつ。

20180124_103033 前方2本のギアハウジングの段差に掛かる部分は、(説明書では小さな図で「そうなっている」だけで特別の注意書きはないが)直角に曲がっておらず、斜めになっているのが注意点と言えるかも。

後方のL字金具(黄色矢印、P15)は、説明書ではフェンダーを取りつけた後から付けるように指示されているが、車体側・フェンダー側ともにリベットに被せる形式のため、その方法だと非常に取り付けが難しい。あらかじめフェンダーか車体のどちらかに接着しておいたほうがよいと思う。

というより、そもそもここは、リベットに被せる形式よりも、リベット表現付きエッチングを曲げるだけのほうがよかったのでは……(少なくとも片側だけでも)。

このP15で車体とフェンダーの位置は決定されてしまうが、写真のように、若干隙間が空いてしまった。「まさか、実車でもそうなってる?」とちらりと思ったが、あれこれ見てもそんなことはないようだったので、外側から、ごく細く切ったプラバンを貼って目隠しした。

▼左側後方は全て「帯金三角」形式だが、右側最後部だけは、なんだか凝った形状の支持架になっている。

20180124_103120 横幅十数ミリのパーツに、折り曲げるところが7カ所もあり、途中で「むきゃーーっ!」とか奇声を発して投げ出したくなるレベル。なんとか曲げたが(写真ではそれらしく写っているが)若干歪んでしまった。

ちょうど車体側に掛かる部分の真下にボルトのモールドがあり、そのままでは支持架が若干浮いてしまう。

中国軍ビッカース6tの写真としては比較的有名な、通常型の隊列を真後ろから俯瞰した写真で見ると、支持架の上にボルト頭が出ているようだったので、一度モールドを削り落とし、支持架の上から接着した(黄色矢印)。エッチングパーツに穴を開け忘れたのだろうか?

●フェンダーとは関係ないが一点追加工作。

20180124_1853162 CAMsのキットは前作のビッカース水陸両用戦車も含め、リベット/ボルトの数や配列に関しては非常にこだわって再現しているのだが、(珍しく)このキットでは車体前端上面中央のボルト頭が一つ忘れられている。おおよそ、足回りパーツの枝にモールドされている追加用のボルト頭と同じ大きさなので、これを1つ移植した(ナットと違ってこちらはだいぶ余っている)。

増やしたボルト頭と両隣との間隔は、その左右と異なって狭くなっているが、これは実車もそうなっているのでOK。ちなみにキットの説明図ではこのボルトはちゃんと図示されているので、単純に金型製作時に忘れられたらしい。

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ビッカース6t戦車(11) 車体のヒレ

●「週末模型親父」さんのところの「New Kit Con」参加作、CAMs 1:35 ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)の工作の続き。

またまた進捗としては細かい部分。

●戦闘室左側上端には、砲塔基部を保護するために外側に向けて張り出しがある。

この部分は、キットではエッチングパーツが用意されているのだが……。

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ご覧のように細長いパーツを、横幅一杯でL字型に折り曲げるという指定(さらに上側の三角部分については、その上にもう一枚貼り増すようになっている)。

さすがにこれは、精度の高いエッチングベンダーを持っていたとしても私に対処できる工作ではないと感じたので(特に三角形の両端部分)、折角のパーツには申し訳ない気はしたものの、思い切って上側の三角部分は切り飛ばしてしまい、下の「穴開き帯」部分だけ先に車体に接着。その後、三角部分は0.3mmプラバンで再生した。ちなみに、車体側垂直面は、車体にモールドされたリベット列に被せるようにエッチングパーツを接着することになるが(もちろん実車では帯金の上からリベットを打っているのだろうが)、エッチングの穴はリベットにきっちりフィットした。

上のエッチングパーツに写っているように、この三角部分には中央付近に2つのリベットが付いていることになっている。実車写真でもそれらしいものが確認できるものがあり、(接着して隠れてしまう)車体ハッチ裏のモールドから移植した。

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この張り出し部分に(何かを止める用事があるようにも思えないのに)なぜリベットが付いているのか判らない、と、SUMICON BBSでの進捗報告で触れたところ、hn-nhさんより、「実際には戦闘室天井板がそのまま外側に張り出していて、それを外側からL字材で止めているのでは」という趣旨のコメントを頂いた。

hn-nhさんが現在製作中のT-60戦車が実際そんな構造になっていて、さらに(これもhn-nhさんからの追加情報なのだが)フィンランドに現存する「ビッケルス」(後期型6t戦車)の張り出しもそのようになっている。ただし、「ビッケルス」の場合は標準型6t戦車とは張り出しの形状がやや異なり、またT-60と違って上面内側にもリベット列がある。

つまり、私としては単純に下図のAのような構造になっているのではと想像していたのだが、実際にはBのようになっているのでは、という話。A図ではヒレ部分のリベットは省略してある。

Guard

もっとも、製作中の標準型6t戦車の場合、水平のヒレ部分のリベットは中央寄り2カ所にしかない。一方で、車体側垂直面は戦闘室の横幅一杯あり、ちょっとアンバランスな気もする。

なお、キットのエッチングパーツは(おそらく上下面にリベットを表現するためなのだと思うが)前述のように水平部分は2枚重ねにする構成であり、横面だけを見ればB、上面はAのような表現になっていることになる。

もし標準型6t戦車でもBのような状態になっているとすれば、張り出しと戦闘室上面の間の継ぎ目を消す必要があるが、現時点ではこの部分がはっきり確認できる写真が手元にないため、とりあえず継ぎ目は消さずに放置の方針。もっとも、この部分の継ぎ目を消すとなると内側のリベット列が邪魔になるので、一度削り落として再生するなどのかなり面倒な手順が必要になる。……いやいや。そんなややこしいことしたくないし。

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ビッカース6t戦車(10) 続・ハッチ

●「週末模型親父」さんのところの「New Kit Con」参加作、CAMs 1:35 ビッカース6t戦車(Vickers 6-Ton Light Tank Alt B Commander Version - Republic of China)の工作の続き。

●前回、車体及び砲塔ハッチの工作について書いたが、その進捗をSUMICON掲示板にも書きこんだところ、TWongさんから、砲塔ハッチは砲塔上面(の円筒形台座)にぴったりくっついているのではなく、実際には若干浮いた状態になっているのだという意味の指摘を頂いた。

ななななんと!

実際、キットでもハッチを開状態で組む場合には、開口部左右内側にハッチロック機構の受けと思われるエッチングパーツP12を付けるよう指示されていて、これが上方に出っ張っているため、「これじゃうまく閉まらんわなあ……」などと思っていたのだが、そんな仕組みになっていたとは。しかしまあ、それなら円筒形部分とハッチがうまくフィットしないのも頷ける。

もっとも、エッチングパーツP21を付けたうえでハッチを閉位置で組むと、おそらくハッチが浮き過ぎ、ハッチ側と砲塔側のヒンジがうまくかみ合わなくなる。

これは、実車よりもハッチパーツに厚みがあることに加え、ヒンジ位置も若干違う(砲塔側が実際よりやや低く、ハッチ側も本来はもう少し下に付いているべき?)ことに起因しているようだ。

というわけで、一度接着した砲塔ハッチを(例によってエナメルシンナーを塗った後に)剥がし、P12パーツの代わりに(削って調整しやすい)プラバンの切れ端でやや低めにゲタを履かせ、やや浮かせた位置(ヒンジがなんとか接する高さ)で再接着した。

その結果、ハッチ基部円筒部側面に植えたリベットがちょっと見えるようになった。……いやまあ、ぱっと見ほとんど変わりませんが。

20180114_230242

もっとも、閉状態のハッチを「やや浮かせた位置」で接着するにあたっては位置決めするガイドになるものが(先述のゲタ用のプラバン片以外に)なく、砲塔側のハッチヒンジも普通にダボ穴に差し込んで接着すると、むしろ「ハッチベタ付け」に適した位置になる(付け直すにあたっては接着したヒンジパーツをぐいぐい押して、若干パーツを起こし気味にした)。それを考えると、このキットは「ハッチを開位置で組み立てるのがデフォルト」と言えるかもしれない。

なお、中国軍の指揮車型の写真としては比較的有名な、撃破された車輌を俯瞰した写真をよく見ると、キットのハッチは全周同じ深さの皿形であるのに対し、実車のハッチは前後(ヒンジ近く)と左右とで、縁の深さが違っているようだ(同じ厚みのように見える写真もある)。なんてややこしい! なお、下図はエッジの丸みも含めて極めていい加減。「何だかこんな感じ」レベルのものと考えて頂きたい。

……もっとも、ハッチの縁形状を直すとなるとヒンジ部分も作り替える必要が出て来そうだし、そもそも確証のある話でもないので(だいいち面倒なので)、見て見ぬふりをすることにした。

Hatch02

1/25追記。hn-nhさんより、縁の深さが変化しているように見えるのは、「(ハッチ裏の)頭部保護パッドの輪郭が重なってハッチの縁がすぼまっているように見えているだけではないか」という考察のコメントを頂いた。

そう言われてみれば、確かに、その可能性もある気がする。

ちなみに、「ハッチ縁の厚みが変化している」の発端の写真は下。wikimedia commonsにpublic domainとして写真が出ているのを見つけたので、そのまま引用させて貰うことにした。

Vickers_tank_captured_during_the_ba

しかし一方で、中国への輸出前にvickers社で撮られたものかと思われる、同タイプのこの写真を見ると、(そうはっきり写っているわけではないが)ハッチの厚みは均一に見える。hn-nhさんの考察ならばその矛盾は解決する。……いきなりハッチを改造し始め無くてよかったかも。)

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