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大回り乗車

●一度サボり始めるとずるずると書かなくなってしまうもので、前回更新からはや2か月超。

とことん御無沙汰になってしまいましたが、生きてます。

(模型もちまちま作ってます)。

オチキスの発売も来月に決まったようで、その時はまた何かしら書きたいし、それに備えて、ボチボチまた“書き癖”を取り戻さねば。

Img20250217135721 ●2月中旬、公的手続きのなんやかんやで横須賀に行く用事があり、ついでに、初めて不入斗の「ターチー模型」に行ってみる。

今ではすっかり珍しくなってしまった「街の模型屋」で、以前、衣笠方面から横須賀中央までバスに乗った時に車窓から見かけて以来気になっていたお店。その時は店名も知らなかったが、みやまえさんに教えてもらった。

行った記念+街の模型屋さん応援のためにも、何か買って帰ろう……と思ったのだが、残念ながら特に食指が動くものなし。実際には、街の模型屋さんとしてはなかなかの品揃えで輸入品なども扱っているが、本当にたまたま私が“ひっかからなかった”だけ。どうも済みません。

今となってはちょっとレアな、ピットロードの「マチルダ後期型履帯」の在庫があって、結構揺れたのだが、コレ、山に埋もれて所在がわからなくなっているだけで、私、すでに持ってるんだよね……。というわけで思いとどまった。

なお、この店がある不入斗(横須賀市不入斗町)は、京急の横須賀中央駅とJRの衣笠駅のちょうど間くらい。どちらの駅からもそこそこの距離があり、両駅からバスに乗る必要があって、地元民以外にはだいぶ行きづらい場所にある。私はこの日、行きは横須賀中央から歩き、帰りは衣笠まで歩いたが、それなりに時間が掛かった。

「不入斗=いりやまず」という地名は、関東の難読地名の中でも筆頭クラスではないかと思う。由来についてはいくつか説があるらしいが、横須賀の他に都内(大田区)にも1か所(読みは「いりやまぜ」)、千葉にも複数個所(読みは「いりやまず」)あるとのこと。ただし、それらは字名で、町名としてきちんと住所に残っているのは横須賀だけのようだ。

●「大回り乗車」というのは、たぶん鉄道趣味用語なのだと思う。

JRの運賃計算には、大都市近郊区間内の場合には特例があって、ある制約の範囲内であれば、A駅からB駅まで乗車する場合、「どれだけ遠回りをしても最低運賃で利用できる」という決まりがあり、これはJRのサイト内にも明記されている。

「ある制約」は、以下のようなもの。

  • 途中経路・駅の重複や後戻りなどは不可。
  • 途中下車不可。
  • 経路がすべて同一の大都市近郊区間内で、はみ出しは不可。
  • 1営業日(始発から終電まで)で完結すること。
  • 定期券の利用は不可。

「大回り乗車」は、この特例を利用して、最短の運賃で「なるべくぐるっと遠回りをしてみる」という乗り方のこと。私自身は自己認識として鉄道趣味ではなく、「まあ多少の興味はある」レベルなのだが、この「大回り乗車」は、ちょっと一度やってみたいかな、と前々から思っていた。

というわけで、2月末。ちょうど仕事が暇だったこともあって、実際に挑戦してみることにした。

もっとも、最寄りの逗子駅は、JRのみで考えると終端が他路線に接続していない行き止まり路線(盲腸線)である横須賀線の端近くにあるので、「隣駅までの最短切符で大回り」という理想的行程は望めない。そんなわけで、以下のような計画を立てた。

  • 逗子駅から乗車し、帰りは藤沢駅で一度下車し、「大回り」を完結させる(逗子-藤沢間の運賃を払う)。
  • 始発から終電までフルに使えばもっと複雑・長距離の「大回り」が可能だが、流石に根っからの鉄っちゃんではないし、そこまで根性もないので、始発で出発するものの夕飯までには帰宅するくらいの緩い行程とする。そのため、千葉方面での、より「大回り度」が高い経路は諦める。

なお、「……というわけだから出掛けてくる」と言った際、かみさんには「そんなことをして何が面白いのか」という顔はされたものの、「馬鹿なことはやめろ」などとは言われなかった。人間が出来ている(すでに諦められている可能性はあるが)。

すでにこの時の行程(予定)表は捨ててしまったので、途中駅の乗り継ぎの時間等は判らなくなってしまったが、当然ながら、出発前に乗り継ぎの駅と時間は調べて組み立てた。当日の行程は、

▼逗子駅→東京駅(横須賀線)

▼東京駅→千葉駅→佐倉駅(総武線)

▼佐倉駅→成田駅→我孫子駅(成田線本線・成田線我孫子支線)

▼我孫子駅→友部駅(常磐線)

▼友部駅→小山駅(水戸線)

▼小山駅→新前橋駅→高崎駅(両毛線・上越線)

▼高崎駅→高麗川駅→八王子駅(八高線)

▼八王子駅→橋本駅(横浜線)

▼橋本駅→茅ヶ崎駅(相模線)

▼茅ヶ崎駅→藤沢駅(東海道線)

都道府県で言うと、

神奈川県-東京都ー千葉県ー茨城県ー栃木県ー群馬県ー埼玉県ー東京都ー神奈川県

という順に巡っていて(たぶん)、関東一都六県すべてを経由している。なお、「東京近郊区間」は関東地方だけでなく、一部、福島県、山梨県、長野県、静岡県にもはみ出している。もっとも、それら関東以外への「はみ出し」部分はループしていないので、大回り乗車に含めることは不可能。それにしても、12月に行った長野の穂高駅が「東京近郊区間」に入ってるなんて知らなかったよ……。

水戸線、両毛線、八高線、相模線には今回初めて、かつ4線とも始点~終点を全部乗った。といっても、熱烈な「乗り鉄」とかではないので、「初めてだなあ……」以外に大きな感動はなし。ただ、八高線北半分は東京近郊では今や珍しくなった非電化区間で、久しぶりにディーゼル旅客車の「ぐぉんぐぉんぐぉん……」という響きを感じて、ちょっと楽しかった。

ちなみに八高線は北側の非電化区間と南側の電化区間では列車の運行が分かれているので、高麗川駅での乗り継ぎが必須。また南側は列車運行上、高麗川は途中駅で、川越からの川越線の車輛がそのまま直通で八高線に入って八王子まで走る。その川越線も川越駅を境に東西で運行が別々だとか。ややこし。まあ、水戸線も水戸を通ってなかったりするけど。

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写真1枚目は、朝日を浴びている成田線「木下(きおろし)」駅の看板。このあたりは、第四紀更新世の成田層群の地層が広範囲に分布していて、かつては、駅南側一帯のあちこちで、住宅やら道路やらが造成中で削られた露頭に、大量の貝化石が積み重なっているのが見られた(今でも一部保存されている露頭があるようだ。千葉県教育委員会による紹介)。

中学・高校の頃、頻繁にここまで来て、貝化石を掘りまくっていたことがある。たぶん、今ではほとんどコンクリートとかアスファルトとかで覆い隠されちゃってるんだろうなあ。なお、化石とはいっても、年代も10万年前そこそこと新しいので、現在砂浜で拾う貝殻と状態がほとんど変わらず、種類的にもお馴染みのものが多い。

この頃覚えた貝類の学名もいくつかあるのだが、その後呼び方が変わってしまったりしている例もあって、あまり役に立たない。例えば木下で一番たくさん採れる貝化石はバカガイだが、私が当時覚えた学名はマクトラ・スルカタリア(Mactra Sulcataria)。しかし今はMactra Chinensisだそうだ(シノニムの問題とかで学名が変わる例は結構多い)。

写真2枚目は高崎で撮った八高線(北半分)のディーゼル車。

一応、大回り乗車の感想と今回得た知見を書いておくと、

・行く前から分かっていたことだが、途中下車などできないので、基本的には車内・車窓風景・駅しか見る物がなく、単調。ずっと座っているので「座り疲れ」する。

Img20250227113738 ・途中下車できない以上当然だが、行った先の名所・名物、美味い物などとは無縁。唯一、小山駅構内のコンビニで栃木名物(?)「レモン牛乳」関連商品の売り場を見た(買わなかったけど)。

・基本、都心から放射状に延びる各線を、円弧状に結んでいる各線を乗り継いでいくことになる。というわけで、当たり前のことなのだが、乗り継ぎ駅の多くで、「上野・東京方面」などの行き先表示を見掛け、それを見るたび、「これに乗ったらすぐ帰れるなあ」などと「大回り乗車」の趣旨台無しのことを思ったりする。

・ちょうど都合のいい時間・駅に都合よく(構内に)立ち食い蕎麦屋等々があるとは限らず、下手をすると食いはぐれる。今回は結局、昼は駅内コンビニのサンドイッチ等だった。立ち食い蕎麦屋情報等があれば、それを上手く行程に組み込むとかを考えた方がよい。

・「東京近郊区間」は、普段乗っている電車内に貼ってある路線図では周囲が若干端折られており、実際にはもうちょっと範囲が広い。

いつか、今回は行程から外した「房総半島一周」をやってみたい気もする。

●春になったので、あれこれ春の山菜を収穫したり調理したり。

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1枚目。春先のフキノトウで作ったフキ味噌。収穫したフキノトウの若干は茹でて冷蔵して保存していたが、それも使って2度目のフキ味噌を作って、仕事先の花見に持って行って消費。

2枚目。今年の某平場のノビルは、やたら球根部分が大きく育っていて立派。コチュジャン和えにしたり、甘酢漬けにしたり、パジョンにしたり。

3枚目。田浦で獲ったニリンソウ(プクサキナ)。改めて汁物作りに挑戦したくて、茹でて吊るして乾燥保存中。

4枚目。初めてタネツケバナを収穫。茹でてドレッシングを掛けて食べた。……それなり?

5枚目。まさに今が旬のアケビの芽。このところ数日置きに食べている感じ。

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コメント

 水戸線は仕事の都合で何回か乗り通したことがありますが、特に見るものもなく、ヒマでしょうがなかったなぁ。30年ぐらい前だったら、小田林-小山間のデッドセクションで車内の電灯が消えるイベントがあったんですが、今はそんなことないし。

 京都滋賀だと、京都-木津(奈良線)-柘植(関西本線)-草津(草津線)-近江塩津(東海道、北陸)-山科(湖西線)がわりと知られた1区大回りで、いつかやってみたいと思ってます。6時間ぐらいかな。


あ、12cm高角砲の計算装置が掘り下げた地面に設置してあるらしい写真がありました。上の方しか写ってないので、基礎がどうなってるのか判らないのが残念。

投稿: はほ/~ | 2025年4月12日 (土) 19時28分

>はほちん

そもそも水戸を通っていないのに、なんで水戸線?と思ったんですが、開通時(当時は「水戸鉄道」)には水戸まであったものが、その後、友部-水戸間が常磐線に「取られちゃった」んですね。

まあ、実際に行程の大半は、車窓風景も特に「おお!あれは!」というものもなく、飽きますね<大回り乗車

ちなみに今回の大回り乗車は、逗子駅を朝5時前に出て、藤沢着が夕方6時過ぎだったかな。

投稿: かば◎ | 2025年4月12日 (土) 21時05分

面白いことを実行されましたね。実行力すごいです。
相模線は冬乗るとものすごく寒いです。

とある漫画で、神田から京浜東北で東神奈川
横浜線で各駅で降りて次の電車までに立ち食い蕎麦食って次の電車に乗り込んで、八王子までいって
中央線で御茶ノ水(ここで終点、もしくは、)、
総武線で秋葉原へ帰ってきたであろうとルートが推測されるお話がありました。
ネットでそのお話公開時に立ったスレッドでは、大回りルール知らない人が多かったです。

むかごを持って帰ってきてノビルを鉢に植えてたら数年で雑草化しちゃった・・・メインの植えた植物の根を傷つけるのが怖くて掘れません・・・すごくたくましい植物ですね。

投稿: みやまえ | 2025年4月14日 (月) 19時21分

12時間以上乗ってるのもすごいな。尻が痛くなりそう。

アケビて、秋に実を食べるものだと思ってましたが、昨今は新芽を食べるんですね。ググって初めて知りました。といいますか、逗子ではその辺に生えてるの?

投稿: はほ/~ | 2025年4月14日 (月) 19時24分

記事と大回り-横浜線つながりで、中山駅には珍しい横取装置があります。
ポイントっぽいのですが、全く違って、保線の人が手でひっくり返して線路に乗っけて車両を分岐線に乗り越えさせる装置です。

投稿: みやまえ | 2025年4月14日 (月) 19時28分

>はほちん

当然ながら、アケビが生えていれば、せっかくなら(秋に)実を食べたいところなんですが……。

残念ながら、アケビは結実の条件がシビアで(自家受粉しない)、我が家の近辺の野山にはあっちにもこっちにもわっさわっさアケビが生えているにも関わらず、なかなか実を見掛けません。いや、毎年実を付けている株がある場所も知っているんですが、手の届く高さに実っていることは稀だし、それもいつの間にか採られちゃってるし。今のところ、近所では一回しか実を取って食べたことがないです。

アケビの芽は、新潟あたりでは高級山菜らしいですよ。

さくっとした歯触りと、さわやかで軽い苦みが美味しいです。

>みやまえさん

「横取装置」っていうのは初めて知りました。
ネット上で画像を見ても、どういう仕組みなのかいまいちわからず……。

YouTubeに上がっていた、「【#線路マニア】模型を使って解説!横取装置の仕組み」という動画を見て、やっと理解しました。
https://www.youtube.com/watch?v=czI9eupKSi4

本線の線路を山なりにまたいで乗り越える形になるんですね。うわー。なんか無理矢理感がある……。

保安車輛しか使わないからいいのでしょうが、通過する際、すごく乗り心地悪そう。

投稿: かば◎ | 2025年4月14日 (月) 21時49分

それが、意外とスムーズに超えるのですよ。

https://youtu.be/FmRamG5Fc8o?si=c4w1xHVE_pgume4v

私もこの動画見るまでは頭の中でシミュレートして無理やりなんだろうなって思ってたのですが。

投稿: みやまえ | 2025年4月14日 (月) 22時43分

 みやまえさんのコメント見て、ググって同じ近鉄の動画見ました。
もっと、ガッタンコと乗り越えるのかと思ってたのですが、するーっといくものですねぇ。

アケビは、もっと山ン中の人が入りにくいようなところでひっそり生えてるような勝手なイメージがあったんですが、実が付きにくいだけで普通にその辺で生えてるものなのかしらん。

投稿: はほ/~ | 2025年4月15日 (火) 10時21分

>みやまえさん

普通のポイントを越えるときでも、結構「ガタゴトガタゴト」とうるさくて、車内でも振動を感じるので、これはもっとひどいと思ったんですが、意外に「ぬるー」っと越えてますね。スピードも出ていないからかと思いますが。

>はほちん

流石に我が家の近所でも、収穫に行くのは山道が主ですが、結構、その辺の植え込みからでも顔を出していることがありますよ。

もちろん、採るのは芽の部分で葉も開ききっていないので、別のつる植物の芽と混じって採ったりしないよう注意が必要です。

投稿: かば◎ | 2025年4月15日 (火) 11時46分

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