I号戦車B型のあれやこれや(5)
●I号戦車の寄り道工作。
今回はタミヤでもアカデミーでもなく、脱線でいじり始めてしまったI号sIG33自走重歩兵砲用の車体工作。
●結局、車体はやはりイタレリのものを使うことにした。
以前書いたように、イタレリ(発売時はイタラエレイ)のI号は、古さゆえの誤りもあれこれあるものの、基本設計は最新キットに比べても遜色がない。いわんやドラゴンをや。
とはいえ、新キットに劣る部分もあることは確かなので、若干手を入れることにした。
1枚目写真。I号戦車の車台床面は単純な長方形でなく、ギアハウジング部下に若干の張り出し(平面部)がある。トライスターのA型新版以降のキットはおおよそこれが表現されているが、イタレリやトライスター旧版、ドラゴンB型では表現されていない。
どのみちひっくり返さない限り誰も気が付かないような部分だが、以前A型を工作した時にはいじったので、なんとなく勢いで。
単純に削って平面部を出せるなら楽なのだが、床を延長するとともにギアハウジングそのものも「盛って削って」が必要になるので、最終的な見た目上の変化はほとんどないのに工作は面倒という不毛な作業。
2枚目写真。イタレリの車体のフェンダーは、工具類取付用の穴などもなく、改造やバリエーション車輛への流用にはうってつけ。ただし、左フェンダー前部にはノテク・ライトの基部が一体にモールドされているので、これを付けたくない場合には何らかの処理が必要になる。
予算と気力に余裕のある人ならエッチングのフェンダーを張りこむところだが、私は、使わないことにしたドラゴンのシャーシから、穴の開いていない部分のフェンダーを切り出して移植した。都合の良いことに、イタレリとドラゴンとではフェンダーのメッシュパターンがほとんど同じ大きさなので、違和感なく継ぎ足すことができる。
ついでに右側先端部も取り換えたのは、工作ついでに、ドラゴンの車体前部上面版に合わせて、フェンダーの継ぎ目を僅かに後方に移動させたかったため。
●同じくI号sIG33自走重歩兵砲用のエンジンルームの工作の続き。
アカデミーとタミヤのI号戦車の右後方グリルの下にはエッチングでメッシュを貼ってしまったが、その後、どうも標準的にはメッシュはなかったらしいということが判明。
その場合、グリルの下が筒抜けになってしまうので、今度はそれらしく整流板を追加した。
左右は不均等に2分され、左側のみ中央に仕切り板がある。
エンジンルーム上のハッチ類も取り付け。中央のエンジン直上は、どうやらI号sIG33自走重歩兵砲の場合は戦車型のような観音開きのハッチではなく、取り外し式の1枚板のパネルが使われているらしい。確かに、観音開きのハッチでは、整備のたびにsIG33歩兵砲を下ろさないと、砲架が邪魔して開くことができない。
とはいえ、「1枚パネルが使われているらしい」というのは、以前どこかネット上で読んだおぼろげな記憶があるのと、この写真のみが頼り。写真ではエンジン上が開口しており、エンジンルーム右に立てかけてあるのがそのパネルらしい。作例で前後に持ち手を付けたのは、「何かその手のものがないと開けられない」ためと、リンク先の写真をよく見ると、手すり(持ち手)がおぼろげに「あるようにも見える、いや、あるんじゃないかな」というのが根拠(薄弱)。
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コメント
I号sIG33自走砲のエンジンハッチが異なっているとは知りませんでした。確かに放架が邪魔で開かないですよね。
写真はあるかなと漁ってみたんですが、ズバリ写っている都合の良い写真は見つからなかったです。一応参考までに幾つか…(写真は全てebayより)。
3つ目はやはりハッチを取り外してますね。
https://gizmolog.cocolog-nifty.com/photos/zl/sig33_01.jpg
https://gizmolog.cocolog-nifty.com/photos/zl/sig33_02.jpg
https://gizmolog.cocolog-nifty.com/photos/zl/sig33_03.jpg
https://gizmolog.cocolog-nifty.com/photos/zl/sig33_04.jpg
https://gizmolog.cocolog-nifty.com/photos/zl/sig33_05.jpg
投稿: セータ☆ | 2024年12月14日 (土) 12時41分
>セータ☆さん
おおお。有難うございます。
なんて素敵な資料写真。
しかし、1枚目の写真にかなり鮮明に写っていますが、
私が半ば想像で前後に付けたパネルの持ち手は、実際には横に、
しかもどうやら右側にだけ付いているような感じですね。
うーん。修正しないと。
投稿: かば◎ | 2024年12月16日 (月) 01時11分
NUTS AND BOLTS No.19を見ているのですが、
(15cm sIG33の号です)その中の図面(99ページ)では左右に開く2枚の観音開きでした。
また、写真(56ページ)では、取っ手付きの左右に開く2枚の観音開きのものがありました。
あまりこの部分をはっきり写した写真が他にはないので、すべてが観音開きだったという結論ではありませんが。
投稿: シェル | 2024年12月18日 (水) 21時07分
>シェルさん
情報ありがとうございます。
うっ! ここへ来て「観音開き説」の逆襲が!
そもそも「一枚板説」のほうも、はっきりそうと言い切れる写真があるわけではないので、「観音開きの写真があるよ」と言われると非常に弱いんですが(図面はあくまで解釈に過ぎないので置くとして)、
・上でセータ☆さんがリンクしている1枚目写真では、不鮮明ながら、あるべき部分にハッチのヒンジが見えない(ような気がする)。
・セータ☆さんの1枚目、2枚目写真で見られる手すりは、もともとの戦車型のハッチには存在しない(ので、どういう開き方かはともかく、仕様は違う)。
・セータ☆さんが貼った3枚目、および私が記事中でリンクした1枚で、立てかけてある一枚パネルはサイズ的にエンジンハッチの開口部と同じに見える。
というような傍証から、私はまだ「1枚パネル仕様」はあったのではと考えています。
しかし、シェルさんの言うN&Bの写真も気になるなあ。
そちらも、観音開きだとしても「手すりが付いている」という時点で、もともとの戦車型の仕様ではないですよね。
投稿: かば◎ | 2024年12月19日 (木) 18時03分
かば◎さん
Nuts and Bolts本では、図面(99ページ)には左右の観音開きにハッチは無いんですが、56ページの写真では観音開きの右側に
投稿: シェル | 2024年12月22日 (日) 09時27分
かば◎さん
Nuts and Bolts 本の図面(99ページ)の観音開きには取手は無いんですが、56ページの写真では観音開きの右側に取手が確認できます。
左側は15cm砲の砲架に隠れて確認はできません。
取手が有るのは明らかに戦車型とは異なりますね!
投稿: シェル | 2024年12月22日 (日) 09時35分
>シェルさん
ありがとうございます。
既存の図面は、基本、「エンジンデッキは戦車型のまま」という前提で作図されているので、アテにはならないです。
やはり注視すべきは写真ですねー。
しかし、シェルさんの仰る、「観音開きの右側に取っ手」がやはり気になります。
観音開きのハッチに取っ手が付くなら、右側の扉とはいえ取っ手自体は中心寄り(つまり右左の扉の合わせ目近く)に付いていると思うのですが、その場合、右左の取っ手が割と接近しているはずで、にもかかわらず、左側は確認できないというのも、またまたちょっと謎ですね(いや、本当に砲架が微妙な感じにかぶさっているのかもですが)。
投稿: かば◎ | 2024年12月23日 (月) 22時33分
今更ですが、セータ☆さんが貼ってる写真、
第二、五転輪のリムとか、奥のII号戦車の転輪が白(っぽ)いのは白く塗ってるんですかね?
それか削れて下地の金属が光ってるんですかね。
投稿: はほ/~ | 2025年4月22日 (火) 19時18分
>はほちん
I号戦車の転輪リムがしばしばキンキラキンなのは、
履帯のガイドが転輪の外側を擦る形状になっているからでもありますが、
そもそも転輪それ自体がアルミ合金だからってのが大きいです。
II号もそうだったかな?
ちなみにフェンダー上の滑り止めパターン板もアルミ合金だったそうな。
投稿: かば◎ | 2025年4月24日 (木) 03時43分
なるほど。
履帯のガイドか。削ってるならガーダービームが接触してるのかな?と思ってました。履帯のガイドはゴムぐらいの高さだと.........。
ドラゴンのI号戦車A型、仮組みしてみたんですが、そのまま組むとギアハウジングの底面が前下がりになっちゃいました。上部がちょっと長いのかも。あと45°合わせのエッジにことごとく0.1mmぐらいの隙間ができてとてもめんどくさいキットであることが判明。
投稿: はほ/~ | 2025年4月24日 (木) 20時32分
>はほちん
言われてみれば、確かにガイドホーンはゴムリムくらいの高さしかないですね。ってことは、転輪を挟み込んでいるサスのせい(サスそれ自体よりも、隙間に入る泥や草などかも)で削れている、というのが正解?
しかし、サスに挟まれていない第一転輪のリムも、そこそこ削れて光ったりしているケースがあるのが謎です。
ドラゴンのA型は、(寸法的に)とんでもない地雷キットだったB型に比べると、大分良くなっていると思っていたのですが、組立が面倒とか、ちょっと困りますね。
ということは、A型に関しては、今もトライスター新版(現ホビーボス)が一番マトモ?
(TAKOMはネット上で見る限りでは、ちょっと繊細さに欠ける気が)
投稿: かば◎ | 2025年4月28日 (月) 02時01分
I号戦車の転輪がアルミ製ってのはパンツァーメモに書いてあったんでしたっけ?どっかで読んだのですが、どこだったか。
II号戦車のもアルミだとは知りませんでした。へぇ。
RPMの砲塔だけってのとMBのも出てきました。
砲塔だけって、一体なんでそんなものを.........。??
投稿: はほ/~ | 2025年5月 6日 (火) 17時27分
>はほちん
II号戦車の転輪がアルミかどうかは私も未確認。違いそうな気も……。
I号の転輪がアルミなのは、私も尾藤さんの記事で知った気がします。web記事かなあ。アーマーモデリングの連載かなあ。
ちなみに、パンツァー・トラクツにも記述があります。
どうも試作車~極初期?は、第一転輪は鋼製だったようなのですが、量産車(A型)の記述では「転輪はアルミ製」としか書いていないので(1-43ページ)、第一転輪もアルミ製になったのかな。誘導輪は鋼製。
>>RPMの砲塔だけってのと
わざわざI号の砲塔の別売りなんてあったんですか?
RPM製ってことは、ミーネンロイマーのキットのやつですかね。
MBのキットは、ブレダ20mm搭載型のを持ってます。今の目で見るとダメダメですが。
投稿: かば◎ | 2025年5月 6日 (火) 21時21分
ああ、これミーネンロイマーって言うのか。箱にはI号A型、B型、タイヤがぶつ切りになったトラクターみたいなへんてこりんなものが描いてあります。
MBはスペインのブレダのでした。記憶にないけど、通常のA型を作ろうとしたのかなぁ?
投稿: はほ/~ | 2025年5月 7日 (水) 19時27分
>はほちん
>>ああ、これミーネンロイマーって言うのか。箱にはI号A型、B型、タイヤがぶつ切りになったトラクターみたいなへんてこりんなものが描いてあります。
試作の地雷処理車です。
自衛用にI号の砲塔を乗っけていますが、車体自体は銃弾の飛び交う中で地雷原を突破することを考えてなのか、かなりの重装甲だったと読んだ気が。
とはいえ、背が高くて明らかに集中砲火を食らいそうだし、低速だしで、結局生産されず、保存してあった試作車が終戦時にソ連に持ち去られて、そのままクビンカに現存してます。
RPMでキットが出た時は「あれまあ」な感じでしたが、その後、MENGからも新キットが出ています。
投稿: かば◎ | 2025年5月11日 (日) 22時50分