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2024年7月

フレンチの鉄人

●フランス軍AFVの製作/考証の際に非常に頼りにしていたサイト、「chars-francois.net」が、いつの間にか閉鎖されていた。

このサイトが有り難かったのは、とにかく個別の車種についてかき集められるだけかき集めた写真を、登録番号順にアーカイブしてあったこと。特に、個人的には、ここの写真を頼りにルノーR35の仕様変遷などを辿っていたので、無くなったのは非常に残念。

主に「chars-francois.net」を頼りにしたR35考証の一部は以下の記事を参照のこと。

ルノーR35考証メモ
ルノーR35考証メモ(2)

なお、上記記事(2)で触れているように、R35の登録番号順の仕様メモはエクセルシートにまとめていたのだが、先年のハードディスク・クラッシュで吹っ飛んでしまった。内容にも一部不足を感じていたので、これを機会に、改めて暇を見て「chars-francois.net」の写真を元にまとめ直そう、なんて思っていたのだった。――「いつまでもあると思うな親と金とネットコンテンツ」ってヤツですなあ。

他にも、例えばB1bisとかD2などについては、登録番号と車両の固有名、所属部隊などもリスト化したうえで写真を集めてあったのが有り難かった。

現時点で、サイトの一部についてはウェブ・アーカイブでまだ見られるが、写真は一部しか開かないし、それもいつまでもつかどうか。

もっとも、上記のように、フランス軍AFVの写真を「かき集められるだけかき集め」ている一方で、それらの写真の全部がパブリック・ドメインではないだろうし、使用許諾は大丈夫なのかしらん?とも思っていて、もしかして、サイトが無くなってしまったのはそのへんの絡みもあったのかも、と邪推してみたり。そうは言っても、う~ん、つくづく惜しい。

そのうち場所を変えて復活してくれないものか。甦れ、アイアンシェフ!

●ちなみに、以前「開かなくなっちゃった! どうした!?」と騒いでいた、フィンランド軍“直営”の写真アーカイブは、めでたく復活した。よかったよかった。御用のある方は以下へ。

Finnish Wartime Photograph Archive

●先々週末(19~21日)、昨年に引き続いて、府中で某IT系ハッカソンの合宿。ただし、19日(金曜日)は別件の仕事の締め切り&打ち上げがあって、20日朝から参加する。

21日は午後も早めに終了。ちょうどやっていたポケモンgoのコミュニティ・デーのイベントをこなしつつ、国分寺跡を経由して西国分寺まで歩く。猛烈に暑かったが、昨年の合宿時よりはマシだったかな……。さらに今年も若干の寄り道をして、付近のマンホールカード4種を貰った(国分寺市1種、国立市1種、立川市2種)。

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今回貰った国分寺市、国立市、立川市の3市とも、もう1種ずつマンホールカードがあるが、国分寺市のものは昨年入手済み。国立市、立川市のもう1種は、配布時間(施設窓口の開いている時間)に間に合わなかったので今回はパス。

●わが町逗子の丸ポストは、つい最近まで4基あったのだが、そのうち2基が新しい角ポストに替わってしまっていることが判明した。

なくなった2基を含めての4基を西側から順に並べると(写真も同順)、

  1. 桜山1丁目2-21:逗子~東逗子間、水道路沿い。寿し魚友横。
  2. 池子2丁目20-4:東逗子団地管理組合事務所前。
  3. 沼間3丁目2-1:東逗子駅先、県道24号線沿い。元長谷川たばこ店前。沼間講中庚申塔群横。
  4. 沼間4丁目5-24:横横道路逗子インター近く、県道から北にちょっと入った住宅地。

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このうち、2番と4番が最近なくなったもの。2番の東逗子団地管理組合事務所前のポストは、アリが沸いたとかで使用禁止の張り紙がされてしばらく後に新ポストに置き換わってしまったとか。

考えてみれば残りの2基も最近確認していないので、現時点で無事かどうか多少の不安あり。できるだけ長く生き残って欲しいなあ。

 

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I号戦車B型 アカデミー 1:35(2)

●アカデミー 1:35、I号戦車B型のキットレビューの続き。寸法チェックや他社キットとの比較など。もっとも他社キットとの比較とはいっても、本当に比較してみたい直近新キットのTAKOM製は持っていないので、いまひとつ役立ち度は低めかも。

なお、ドラゴン、イタレリ、トライスターの寸法/パーツ比較については、尾藤満さんの「パンツァーメモ」のI号戦車B型製作記にも詳しい。もちろん、パーツ比較だけではなく製作そのものに関しても大いに助けになる。

●まずは、PANZER TRACTS No.1-1、I号戦車の巻の図面と突き合わせてみることにする。

当然ながら、寸法がどれだけ正確かは実車・実測データと比べるべきもので、本の図面には「それがどれだけ正確なの?」という問題が付きまとうわけだが、一応、PANZER TRACTSは実測データに基づいて作図しているとのこと。実際には、PANZER TRACTS掲載の図面も、部分的には「え、それどうなの?」と感じるところがないわけではないが、とりあえずは、今のところ最も信頼性が高いものと考えて、頼りにしてみる。

PANZER TRACTS I号戦車の巻の図面は1:35ではないので、まずは縮小コピーを取る。

PANZER TRACTSによれば、I号戦車B型の寸法は、

全長:4.42m(126.3mm)
全幅:2.06m(58.9mm)
全高:1.72m(49.1mm)

(カッコ内は1:35の計算結果、小数点2位以下四捨五入)

そもそもこの「全長」とか「全幅」とかが、どこからどこまで?というのがちょっと戸惑うのだが、全長は前後のマッドフラップ、全幅はフェンダー両端間――ではなくて、そこからちょっとだけ横に飛び出す転輪ボギーの補強レールまでを含めた寸法と判断。スキャンデータの印刷倍率を細かく変えて、上記カッコ内寸法の図とした。

で、そんな図面とキットの車体上部を重ねてみたところ。

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マッドフラップ部分を含めないフェンダー長は、PANZER TRACTSを縮尺してみた図面は108.8mmというところ(小数点以下はかなり適当)、キットは108.2mmくらいで、やや短い。上写真はフェンダー後端で合わせてしまったのでやや前側にズレが見られるが、フェンダー前端で合わせると、車体前部装甲板の継ぎ目とか、戦闘室の位置などは、ほぼ図面とぴったり重なる。ちなみに先行他社のキットの寸法は、

イタレリ:109.7mm
ドラゴン:105.7mm

イタレリが最も長く、ドラゴンは最短。尾藤さんによれば、ドラゴンはマッドフラップ部分で全長の帳尻を合わせているらしい。

戦闘室部分の前後長は、

PT図面:32.8mm
アカデミー:32.8mm

イタレリ:33.7mm
ドラゴン:31.7mm
トライスター:33.3mm

で、アカデミーはピッタリ、イタレリとトライスターA型でやや長く、ドラゴンは短かった。

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各社の車体上部と砲塔を並べてみたのが上写真。左からトライスターA型(新)、イタレリ、アカデミー、ドラゴン。PANZER TRACTSの図面によれば、戦闘室前後長と砲塔前後長はほぼピッタリ同じ長さらしいのだが、砲塔はトライスター用が最も大きく、イタレリが次点で、戦闘室の長さと順位が逆。このため、イタレリのキットでは砲塔前側で、やや戦闘室に“余り”が出る。

一方でドラゴンは戦闘室が最も短いが、砲塔前後長はそれよりさらに短い。そのため、砲塔を並べてみても明らかにドラゴン製だけ小さい。ドラゴンは後発のA型キットでは砲塔パーツを改めて大きくしている(実車では細部ディテールは違うものの、A型・B型で砲塔基本形は変わらない)。

なお、本来、砲塔リング中心は前後位置で戦闘室のちょうど真ん中にあるらしく、アカデミーのキットでもそうなっているが、砲塔前半の寸法の違いもあり、イタレリ、トライスターではやや後ろに、ドラゴンではやや前にズレている。

というわけで、とりあえず、ごく大まかに主要部だけ検証してみたが、寸法的にはアカデミーのキットはなかなかスグレモノといえそう。

●細部に関するチェックの続きと比較。

▼フェンダーの滑り止めパターンはこんな感じ。

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上がイタレリ、下左がアカデミー、下右がドラゴン。前回書いたように、アカデミーが最も細かく、実車にも近いようだ(フェンダー幅が、実車では網目15目。アカデミーが14目)。まあ、個人的にはイタレリくらいでもいいかなな、という感じだが、タミヤのII号戦車くらい粗くされるとさすがにちょっと……。

▼各社の転輪を比べてみたのが、以下の写真。

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左から、イタレリ、トライスター(上:改修版、下:旧版)、アカデミー、ドラゴン(上:改修版、下:旧版)。ドラゴンの改修版は、自走砲のキットにセットされているもので、トライスター改修版と同様、リム外側リングが別パーツになっているが、写真はそのパーツを取り付けていない状態。

以前、トライスターのA型旧版でブレダ20mm搭載型を作った際のチェックでも書いたが、トライスター旧版はちょっと“オムスビ穴”の底の角が丸すぎる感じ。各社ともスポーク付け根のグリースポイント?と思われるバルジも表現されているが、イタレリは本来2か所にあるべきバルジが1カ所しかない。また、アカデミーのパーツはグリースポイント?のバルジが、転輪の表裏両方にある(他社は片側にしかない)。これは実車の同一の転輪の表裏を確認したことがないので、正解は不明。

また、リム部外周のディテールに段付き・段無しの2種類あるが、これは実車でも確認できるバリエーション。また、前回書いたように、アカデミーのみ、ゴムリム部およびスポークに刻印が表現されている(TAKOMはスポークの方の刻印のみある模様)。

転輪の厚みは、イタレリのものが最も薄く、アカデミーとドラゴンはほぼ同一。トライスターのものが最も厚い。PANZER TRACTS掲載の諸元表のなかに、「Tires: 530/72 Rubber」という記述があり、この72(mm)が幅だと思われるが、35で割ると2.1mm。トライスターが2.3mmでやや厚め、アカデミーは1.8mmで薄め。アカデミーやドラゴンで薄めなのは、履帯のガイドホーンにそれなりのプラの厚みを持たせたかったからか。

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新しめの転輪3種でのディテール比較。トライスター新版と、ドラゴンの自走砲キットの新パーツは、リム部外周を別部品にすることでポケット状になっていることを表現。ドラゴンのキットは外周パーツを金属パーツで用意しているが、写真では取り付けていない。この部分においては、アカデミーのパーツは一歩譲るが、一方で前述のように刻印のモールドでは勝っている。なお、トライスター新版の転輪はややゴムリム部に軽くテーパーがあること、それもあってエッジの丸さが強調されて見えることも、ちょっと気になるかも。

▼誘導輪は、イタレリとドラゴンのB型(戦車型)ではムクの1パーツだが、アカデミーのキットや、ドラゴンの指揮戦車~自走砲の新パーツではリム部が表裏別パーツになって、空隙部が表現されるようになった。ドラゴンは指揮戦車と自走砲で、これまたパーツが違っている(自走砲のパーツの方が新しく優れている)。写真は、アカデミーと、ドラゴンの自走砲用パーツの比較。

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左がドラゴン(三代目)、右がアカデミー。リム部はドラゴンのものの方が薄く、空隙も広い。……だけではなく、ドラゴンのもののほうがハブ部の突出が大きくメリハリがある。ただ、実車写真と見比べた感じでは、ハブの突出具合はアカデミーの方が近い。

Idler01 なお、空隙間のリブは、両社パーツともスポークとスポークの間にもあって、計12枚となっているが、実車は、スポーク部にしかない(つまり6枚)ものもあるようだ。

ボーヴィントンの指揮戦車もどうやらリブの少ないタイプを装着しているほか、PANZER TRACTS No.1-1の中の写真でも確認できる(p83)。右写真はボーヴィントンの指揮戦車実車、wikimedia commons、File:SdKfz 265 Panzerbefehlswagen I Ausf B rear view at the Bovington Tank Museum.jpg(作者:Mightyhansa/Vauxhall Bridgefoot)より切り出し加工。

▼パーツ状態でフィット具合が気になっていた、戦闘室前・側面装甲板の検証。

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前回書いたように、おそらくクラッペ/ハッチ周りのモールドのツブレを防ぐために、このキットでは戦闘室側面・前面が別パーツ。そのために、接合ラインに隙間など空いてしまわないかが心配なところ。

工作の手順としては、車体上部パーツに、戦闘室左右の装甲板(A22、A23)を先に着け、その後で前面装甲板(A20)を着けた。なお、組立説明書の手順としては、これらのパーツを付けるのはステップ20とだいぶ後半だが、私は当然、間はすっ飛ばしている(こういうことをしていると、たまに、後から着けられないパーツが出てきたりして慌てることになる)。

側面パーツ(A22、A23)は裏側に複数の押し出しピン痕があり、そのため、多少凸凹している。これが接合時に多少の悪さをしそうなので、その辺を中心に、パーツのすり合わせを入念に行う。そこそこ頑張った結果、接着後の様子は写真のようになった。パーツの接合線は、2枚の写真の①③④の部分。若干、「パーツの合わせ目だなあ」感はあるので、この後、極細伸ばしランナーなど貼って整形をしたい。

なお、前述のように側面パーツを貼った後に前面パーツを合わせたが、その際、接合線③の部分に少々隙間が空いたので、側面パーツ前端の④の部分をヤスってやや後退させた。側面パーツ側の溶接線モールドを削り落とすくらいの感じでちょうどよくなった(そこまでの部品の擦り合わせ具合でも変わってきそうだが)。

関連して、戦闘室の後ろに取り付けることになるエンジンデッキは、前端部(写真の②)に溶接線のモールドがある。しかし実車では、戦闘室とエンジンルームは分離しており、かつ各々取り外し可能なはずなので、ここに溶接線はない(はず)。綺麗に削っておきたい。

●とまあ、こんな感じ。

戦闘室周りのパーツの接合など、一部面倒なところはあるが、全体の寸法、個々のパーツの出来などもよく、「アカデミー、やるじゃん!」と言いたい佳作キット。今後、噂の通りタミヤからもI号戦車が出るとして、まあ、まだ何の情報も出ていないキットとの間で優劣は付けようがないが、少なくとも、コストパフォーマンス的にもいい勝負には持ち込めそう。

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I号戦車B型 アカデミー 1:35

Img20240706123838 ●4日木曜日、仕事でつくばに行った帰りに秋葉原に寄り、ヨドバシでアカデミー 1:35、I号戦車B型を購入。

「タミヤからI号戦車が出るよ!」――というウワサ話のその後も気になるが、大戦初期のドイツ軽戦車好きとしてはスルー出来なかった。以下、簡単にレビューを。とりあえず今回は大まかにパーツ構成と、若干の目に付いた特徴など。

話題になっているのでご存じの方も多いと思うが、キットはI号戦車B型と、ツュンダップKS750サイドカーのセット。(主に)大戦初期に使われたI号戦車と、大戦中盤以降に使われたKS750とがセットなのはちぐはぐだし、箱絵のような(ポーランド戦時の塗装の)I号戦車とKS750が隣り合ったシチュエーションなどあり得ないのだが、まあ、そのへんは「突っ込むだけ無駄」みたいな。

もっとも、こういう「ちぐはぐな取り合わせ」は古いキットではよくあったことで、I号戦車に限っても、フジミの1:76は7.5cmPaK40とセットだったし、ニットーの1:76はキューベルワーゲン、BMW R75サイドカーとセットだった。しかし21世紀にもなってこれは……。

なお、箱上面は絵のみで、キット名称(車輛名称)などは無し。右下に小さくメーカーロゴが入っているだけ。比較的最近のアカデミーの箱は、斜めにタスキ掛け的にキット名称が入っていたように思うのだが、また変わったんスかね。

●まずは全体構成。

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パーツのプラ枝は、砲塔基本形のみも1枝と考えて、6種7枚(足回りが、同一枝が2枚)。透明パーツは無し。

Aパーツ(写真1枚目):車体上部関係。基本形以外の砲塔関係パーツもこの枝。戦闘室は前・側面が別パーツで貼り重ねる構成。A型では沈頭ネジ(皿ネジ)だったクラッペ周囲が、B型では尖頭ボルトに変更になっているため、モールドがツブれるのを避けるためと思う。腰上半身の車長フィギュア付き。

Bパーツ(写真2枚目):車台、OVMなど(うっかりOVAと書きそうになった)。シャーシは各面別パーツの箱組。

Cパーツ(写真3枚目):足回り(×2枚)。履帯は部分連結式(いわゆるリンク&レングス式)。

Yパーツ(写真4枚目):ツュンダップKS750サイドカー。この枝だけで完結していて、戦車本体のパーツとの出入りもないので、公出のフィギュアパーツと合わせて、いずれ単発キットでの発売もあるか?

Zパーツ(写真5枚目):オートバイ兵用コート着用、オートバイとサイドカーに搭乗のフィギュア2体。

砲塔基本パーツ&デカール(写真6枚目):砲塔は(あたりまえだが)クラッペ周囲に尖頭ボルトのモールドがあり、フック取り付け個所が上面にあるB型用。テストショット段階ではやたら大きくて「なんだこれ?」状態だったダンパーも適切な大きさに。デカールは、戦車用5種(ポーランド戦線3種、フランス戦線1種、北欧戦線1種)、サイドカー1種(どこのだろう?)、フィギュア用あれこれ。戦車用は全て1939年~40年のものなので、その時期はまだツュンダップKS750は就役していない。

Img20240706124144 エッチングパーツ(写真7枚目):マフラーカバーと菱形のナンバープレート、憲兵用ゴルゲット(首から下げているプレート)。ほか、写真に撮り忘れたパーツとしてワイヤーロープ用ナイロン(?)ひも1本も付属している。

組立説明書類(写真8枚目):組立説明図がカラー塗装図含め3部構成。さらに足回りの訂正組立図(元はサスペンションの向きを間違えている)、注意書き、などなど。やたら紙が多い。ちなみに赤枠の1枚は、「部品不足や破損がないかは、袋を開ける前に確認してね」という注意書き。何それ。微妙に不便なんだけど。

●基本的な寸法がどうの、というような話は次回に送ることにして、ここからはむしろ枝葉のディテールの部分を。個人的に「いいね」と思ったところ、「おや?」と思ったところなど中心に。

▼まずはAパーツから。

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戦闘室周りを中心に、エッジの溶接ラインのモールド表現はややおとなしめ。装甲の薄いI号戦車の溶接ラインとしてはまず適正なところだと思う。ただ、部品の接合線と重なる部分がどうなのかは、実際に組んでみないとよく判らないので、評価保留。

車体上面ハッチ周囲や前部上面の皿ネジは、ネジ頭が全部同一方向になっているのは、細かくて判りづらいとはいえ、少しだけ減点ポイントかな。

側面下部の増加装甲は先行キットと異なり別パーツではなく一体モールドだが、B型ならあるのが当たり前(のはず)だし、より薄い表現になっているので良し。取付ボルトも、ボルト頭ではなくナット表現になっている。

フェンダーは、先行のイタレリやドラゴンではシャーシ側と一体だったが、このキットでは車体上部側と一体。フェンダーの滑り止めのメッシュパターンはイタレリやドラゴン、トライスターのA型よりも細かく好感が持てる。

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エンジンルーム右後端のグリルは、ルーバーがきちんと斜めに表現されていて、しかも隅にぴっちりはまった表現になっているのが良い感じ(ドラゴンのキットは右端・後端からちょっと離れている)。

エンジンルームのハッチは、このキットでは不用部品扱いだが、熱帯地仕様の通気口付きのものもセットされていて、この後のバリエーション展開が期待できる(戦車型自体の熱帯地仕様か、それとも指揮戦車や自走砲か)。

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一部シャーシ関連のパーツも、A枝に入っている。誘導輪基部間の補強バーは、左写真中央のA8を使うよう組立説明書では指示されているが、細いタイプ(右写真、A19)もパーツ化されている。牽引ピントルも(説明書では一択だが)バリエーションパーツ有。

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機銃(MG13k)はスライド型ではなく銃口に穴は開いていないが、放熱筒の表現はプラパーツとしてはなかなか頑張っている感じ。

▼続いて、主に車台関係のBパーツ

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基本、インテリアはカラッポだが、エンジンルーム隔壁にはモールドがあり(左写真)、ファイナルギアハウジングの車内側もパーツがある(右写真)。車内が覗ける自走砲バリエーション展開への布石?

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車台前面装甲(左写真)は、ギアハウジングの出っ張り下に平面部分の表現あり。これは古いイタレリ、ドラゴン(B型)、トライスターA型の旧版では再現されておらず、トライスターA型の改修版や、ドラゴンのA型では表現されるようになった部分。目立たないところだが、きっちり抑えてあるのは嬉しい。

第一転輪用のサスペンション・コイルばね(右写真)は、ドラゴンA型キット用スプリングのように、左右で巻きが逆(鏡写し)なんてマヌケなことにはなっていないが、一方ではドラゴンA型用同様に、裏側でモールドが逆斜めになっていて、要するに「コイル」ではなく、「斜め蛇腹」にしかなっていない。どのみち組んでしまえば裏はほぼ見えないので作り直したりはしない予定だが、ちょっと脱力感。ちなみにドラゴンのもともとのB型用スプリングは、そもそもモールドが斜めにさえなっていない単純な蛇腹。そんなに難しい表現でもない気がするのに、意外にいいパーツがない(なお、実車のコイルスプリングは、A型用と、A最後期~B型用とで、バネ線の太さと巻き数が違う)。

▼足回りのCパーツより。

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転輪、上部転輪のゴムリム部には、社名の「CONTINENTAL」ほかの刻印入り。古いイタレリはもちろん、トライスターA型の新・旧版、ドラゴンのB型系列の新・旧版(戦車型と自走砲型)の転輪でも、ゴムリムの刻印はなかったので、アドバンテージと言えそう(ネット上のレビューを見る限り、TAKAMの転輪にも刻印はないようだ)。

ちなみに、ドラゴンは他のドイツ戦車ではメーカー刻印を入れている場合があるが、その場合、商標に触れるのを避けるため?、わざわざ「コンチネンタ(CONTINENTAU)」にしている。当キットは正しく「CONTINENTAL」になっているが、その後使っても良くなったのか、それとも何かかいくぐる手段を講じたのか、あるいは「知ったこっちゃねぇ」で使っているのか、は不明。

また、このキットでは、ゴムリムだけでなく、スポーク部にも鋳造の刻印が入っている(これはTAKOMの転輪にも入っているようだ)。

一方、トライスター新版とドラゴン新版、そしてTAKOMのキットでは、リム部外側を別パーツにして外周に向けての溝を再現しているが、このキットは旧来のパーツ同様に一体成型。このあたりは残念に思う人も多そうだが、例えば新世代のキットの中でも、TAKOMの転輪は、別部品のリム外周の外側に隙間ができるようで、いちいち埋めるのが面倒くさそう。

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起動輪・誘導輪も出来はなかなかよい感じ。起動輪ハブ部の蓋、外周スプロケットを止めているボルトは、ちゃんと表側がナット表現。さすがにキャッスルナットにはなっていないようだ。誘導輪は内側外周が別部品で空隙を表現。

サスペンションは、スプリング付け根・外側のアームの窪みも、スライド型できちんと表現されている。

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履帯はガイドホーン外側の窪みもきちんと表現されているし、そのまま使用して問題ないレベルだと思う。もちろん、ベースのキットの出来もよいので、予算と労力に余裕があれば可動履帯を奢るのも惜しくはない。

デカール

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シートの中に、何やら注意書きっぽいものがあって(27番)、何なんだろうと思って説明書をよく見たら、OVMの消火器のラベルだった。とはいえ、尾藤満さんが「panzermemo」で考証・自作したデカールのタイプとはディテールが異なっている。デカールのものは、どうもこのページ(掲示板)で、「戦前タイプの消火器ダヨ」として紹介されている写真のものに近い感じだが、果たしてI号戦車の車載用としてふさわしいのかどうかはちょっとよくわからない。

▼ツュンダップKS750のYパーツ

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そもそもこの辺は元から興味の範囲をちょっと外れるので、あまり大したことは言えない。キットの出来は、古いタミヤやイタレリに比べると格段の進歩がありそうなのはぱっと見でわかるが、オートバイ本体の細密さは、スポークが元からエッチングで用意されていたりするライオンロアのキットと比べるとどうなのかなあ。

もっともこのキットのスポークも、一応左右面で別パーツとして板状のモールドになるのを避け、かつ、プラパーツとしてはだいぶ頑張って細くモールドしている。以前からタミヤ/イタレリ用に、最近ではまさにこのキット用にも、スポーク&タイヤほか、3Dプリントやらエッチングやらのアフターパーツもあれこれ出ているようなので、余裕のある人は交換すればよいと思う。

●図面との照らし合わせ、他社パーツとの比較は次回。

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ミニスケール2題

●暑くてダレているせいもあって模型作りも低調。ただ、手すさび的に漫然といじっているものはあって、そんな2つを軽く紹介。どちらもミニスケール(1:72)、かつ組立途中。

Img20240702214831 ▼一つ目は、THE WORLD AT WAR 1:72の「巡航戦車Mk.I(A9)CS」。

購入時に書いたレビュー記事はこちら(2020年12月6日

防盾の部分だけ色が違うのは、ディテールアップをしようとかではなくて、いじっているうちにぽとっと落として、そのまま行方不明になってしまったための作り直し。

なお、私は(そこそこ熟練のモデラーではあると思っているが)結構、部品破損や紛失のアクシデントが多いボンコツなので、そのたびに泣く泣く部品を新造する羽目になる。一応、自分自身への戒めもあって、「代わりに自作するパーツは、少なくとも無くした/ダメにした部品とおおよそ同等か、それ以上のものにすること」というハードルを課している(本当にそれを完遂できるかどうかは微妙だが)。

なお、この防盾はまだ工作途中で、これからディテール工作予定。

レビューにも書いたが、このキットの最大の問題点は、指定塗装/デカールが(箱絵も)1940年フランス戦時の大陸派遣軍のものなのに、パーツは、アフリカ戦の大型サンドシールドが入っていること。レビュー記事からの再掲だが、パーツはこんな感じ(左右で形状が違う)。

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さすがにこのためだけに2ポンド砲型を買ってキットを一つ潰すのは嫌だし、キットのパーツを削り込んで、なんとか通常型フェンダーらしく見えるようにした。

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履帯は、エッシーのバレンタインを探し出して換装するなどという贅沢はせず、キットのまま。もっとも、側面から見た時の雰囲気はエッシーの履帯よりキットの方がよいので、換装する効果はちょっと微妙な気もする(ガイドホーンがカマボコなのは、やはりちょっと気になるが)。

Img20240702215005 ▼2つ目は、First to Fight 1:72の「PRAGA RV 6輪トラック」。

購入時のレビュー記事はこちら(2016年12月27日)

もともとチェコスロバキア軍用に作られた軍用トラックで、大戦中はスロバキア、ポーランド、ルーマニア、ドイツでも使われ、小国者的にはちょっと美味しいはずのアイテムなのだが、残念なことに資料写真に乏しい。しかも何しろ元がただのトラックだから、何軍に使われていても塗装やマーキング等で変わり映えがしない。

というわけで、いじり始めてはみたものの、完成に向けての意欲はいまひとつ。

ちなみに、後輪が2軸かつダブルタイヤなので、かなりの重車輛に感じるが、積載量は2tだそうだ。

一応、ちょっとだけ手を加えたのは、幌を張った仕様のキットと共用パーツのため、幌骨の下半分がモールドされていた荷台側板から、その幌骨を削り取ったこと。元パーツは下のような感じ(レビュー記事からの再掲)。

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削り取った跡を、もうちょっと綺麗にする必要はあるかも。

また、この車輛は前後輪ともにポジティブキャンバーが付いている(前後方向から見て、車輪が逆ハの字になっている)。後輪まで、しかもダブルタイヤなのにキャンバー角が付いているのはちょっと珍しいかも。キットはそのままだと前後とも垂直になってしまうので、角度を付けて接着した。当然、角度を付けても後輪内側が接地するよう、接地面は多少ヤスって平らにした。

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ただ、こうして写真で見ると、ちょっと後輪の角度が足りなかったかな?

あとは、キャビン横ドアの後縁にケガキ線を入れた(キャビンとドアが一体化していたので)。

●先週水曜日(26日)、仕事で横須賀へ。ついでに、先日「のの字坂」記事へのコメントでみやまえさんに紹介してもらった、旧東京湾要塞砲台(米ヶ浜砲台)跡地の「平和中央公園」に行ってみる。横須賀中央駅からはすぐ近く……なのだが、結構な高台にあって、いきなり長い階段を上る羽目になってへろへろ(なので、話の発端の電柱の銘板までは見に行かなかった)。

砲台跡地と言っても、元が明治時代の、港湾防御用のものなので、大戦中の高射砲陣地のような円形のベトン(コンクリート)製砲座などは残っていない。弾薬庫?の壕は残っているが、砲そのものがどのように配置されていたかなどは、現状の風景からは想像しづらい。

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ちなみに、この砲台には、日露戦争の際に旅順攻略に持って行った二十八糎榴弾砲(wikipedia記事)と、それより小径・長砲身の二十四糎加農砲(wikipediaに記事無し)が配備されていたらしい。

高台の公園なので見晴らしは良い。東京湾要塞の遺構としては、より大規模かつ濃密に残っている猿島が、ちょっと見下ろす感じに見える。

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みやまえさんお勧めの「横須賀市自然・人文博物館」は臨時休館で入れなかった。残念。

●昨年末に横須賀市のマンホールカードが増えて、新しいカードはドブ板通りの「ドブ板ステーション」で配布されているとのことだったので、行ってみたら水曜定休だった。がっくし。

貰えないとなると悔しくなったので、仕事帰りに足を伸ばして、三浦市のマンホールカードと、横須賀市の3種目のカードを貰いに行く。

三浦市のカードは、三浦市役所(三崎口駅からバス)または三浦市観光インフォメーションセンター(三浦海岸)で同じものが配布されているようで、行きやすい後者のほうへ。

三浦海岸へは(少なくとも覚えている限りでは)初めて行ったが、砂浜がものすごく広いうえにベージュで美しい(写真1枚目)。これに比べると、逗子の砂浜なんて猫の額だし、砂の色は灰色であまり綺麗ではないし、ゴミも多い。すごく負けた気分。東京湾のくせに!東京湾のくせに!

横須賀市の3種目のカード(発行順から言えば2種目?)は、「浦賀奉行所開設300周年記念」の絵柄で、浦賀駅からちょっと歩いた先の「浦賀コミュニティセンター分館(郷土資料館)」が配布場所。写真2枚目はその途中で見た歯医者さんの看板。いや、いくら浦賀でも、この名前はちょっとどうなんだろう……。

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仕事の時間はわずかで、外出時間の大半を「三浦半島をうろうろ」で過ごした感じ。ともあれ、カードは2種増えた。今度改めて、ドブ板通りのものも貰いに行こう……。

●今度の週末は東京都知事選挙投票日。

今回の都知事選、私の知り合いも出馬しているのだが、知り合いといっても、もうかれこれ30年くらい会っていないし、向こうもたぶん覚えていないと思う。そもそも私は東京都民ではないので(都民だった時期はある)、応援も支持もへったくれもないが、とりあえずは「まあ、頑張ってね」くらいは思う。

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