ブレーツェルは電気ブランの夢をみるか
●20日、仕事で初台に行く。どういう経路で行き来すればいいのか微妙に迷う辺りだが、行きは東横線/副都心線の新宿三丁目乗り換え、帰りは明大前で井の頭線に乗り換えて渋谷から東横線。
午後遅くの用事だったので小腹が空いていたこともあり、行きに横浜でTOMCATのプレッツェル(左)、帰りには(ネットで探して)西新宿のMORETHAN BAKERYのプレッツェル(右、セブンイレブンのコーヒー添え)と、2種のソフトタイプ(パンタイプ)のものを買い食い。
TOMCATのプレッツェルは、以前に「なんだか、プレッツェルというより、『普通に美味しい塩バターパン』という気がする」と、(本場のプレッツェルを知っているわけでもないのに)したり顔で評価したヤツだが、たまたま店の前を通ったら、「焼きたて」の札付きでバットに並べられていたので、つい買ってしまった。焼きたてのためか「普通に美味しい」が「結構美味しい」にグレードアップしていた感じ。見た目は、革靴のような色艶が、いかにもBREZEL(ブレーツェル)な印象で良し(あくまで個人の主観です)。ちなみに、プレッツェル/ブレーツェル独特の色艶は、焼く前に生地を水酸化ナトリウム水溶液をくぐらせることで出るものである由(wikipediaより)。でもやっぱり、この店のはちょっとふかふかし過ぎかなあ(重ねて言いますが、あくまで主観です)。
MORETHAN BAKERYは新宿中央公園裏手の通りに面したホテル1Fにあるパン屋。仕事帰り、「近所にプレッツェルを売っているパン屋は無いか」と検索して、閉店数分前に滑り込んで購入。全体にねじりの入った、ちょっと変則形状。これも結構バター味強め。塩も局地的でなく、全体にまばらに均等に付いていて、部分的な太さ/細さの差もないので、どこからどこまで同じ食感と味を楽しめる。そのぶん、「うはー。そうかあ。これがブレーツェルかあ」感は薄いかも。美味しいけど。
●本国ドイツにおけるブレーツェルの立場というのは(ソフトもハードも)、おおよそ「ビールのおつまみ」というものなのだそう。先日会った兄弟分のドイツ人Pも、だいたいそんな認識だった。
しかし、基本、自宅で酒を飲まない私は、現時点ではビールのつまみとしてプレッツェルを食べたことがなく、もっぱらプレッツェルのお供はコーヒー。ただ、バター味の強い系のプレッツェルの場合は、結構これは合う、気がしてきた。
一方で、以前、「ビールと一緒でこそ真価を発揮するのでは」と書いたが、そもそも、日本人の感覚としてビールに一番よく合うのって、やっぱり揚げモンじゃね?とか思ったりする。
前にケン太さんに「ジンジャーエールと合う」というコメントを頂いたが、確かに甘い炭酸系には合いそう。お酒もサワーとか、甘いリキュール系のほうが、むしろビールより合うのでは?という気もする。表題に電気ブランを出したのは単に語呂の問題でしかないが、実は意外によく合うかもしれない。
なお、ドイツ人Pに、「今のところ気に入ってるプレーツェルはコレだ」と、鎌倉Bergfeldのものの写真(下)を見せたのだが、どうも「3つの穴の大きさが不均等」という点がお気に召さないらしい。え?こだわるのそこなの?
●冒頭、MORETHAN BAKERYのプレッツェルと一緒に写っているコーヒーは、西新宿~初台間のセブンイレブンで買ったもの。
セブンイレブンのレギュラーコーヒーは、確か1,2年前から「軽いーふつうー濃い」の3段階で濃さを選べるようになっているのだが、その店舗のコーヒーマシンは、今年9月下旬から登場のさらに新型だそうで、「ふつうー濃いーもっと濃い」の3段階選択式になっていた。「軽い」の売れ行き、あんまりよくなかったのかなあ。ヘビーローストの濃いコーヒーが好きな私は、もちろん「もっと濃い」を選択。近所のセブンイレブンのマシンも更新されないかな。
●「ダンジョン飯」、遂に完結。
「そろそろ次巻が出る頃じゃないかなあ」などと呑気に構えていたのだが、いきなり本屋で13巻、14巻が並んでいてびっくり。「あれ? オレ、1巻買い逃していた?」と思ったのだが、2巻同時発売だった。
このマンガ、一応は「ダンジョンで竜に食われた妹を取り戻す」という目標はあるものの、最初はのほほんと変な料理番組ノリでダンジョン素材の料理を重ねていくばかり。しかも、何しろ料理の素材が最初から「現実に存在しないもの」なので、いわゆる「飯テロ」要素も薄く、なんとなくピントがボケてる?みたいなイメージを持っていた。
しかし、一度は救出・蘇生した妹がドラゴンキメラになり、さらにダンジョンの主だの悪魔だのが絡むようになると、急に話が深く入り組んできて、俄然面白くなってきた。くすりと笑える要素の挟み方も良い。
結末もなかなか素敵な締め方。
●以前からちょっとだけ気になっていた小説、「同志少女よ、銃を取れ」――じゃなかった、「同志少女よ、敵を撃て」だが、先日の関西行きの際にはるとまん氏からも薦められたので、図書館で予約。人気のようでだいぶ待たされそう、と思ったのだが、約一か月待ちで「本が用意できました」の連絡がきた。
ちょうど正月を挟むので、かなりのんびり読む時間が確保できた、と思ったのだが、読み始めたらほとんど一気に、2日で読み終えてしまった。感想は次回。
●米軍の上陸作戦に備えた洞窟砲台である「西小坪海面砲台」については当「かばぶ」でも何回か取り上げている。
今年初夏の大雨で崖面が一部崩れたことについても既報だが、その崖面の補修工事のため、もともと小坪と飯島/材木座を結ぶ「親不知」の崖縁の道だったと思われる場所がすっかり草刈りされていた。
一応、崩落の後なので簡易の柵が組まれて立入禁止となっているので、下写真はその柵のラインを越えない場所から写したもの(左)、と、その手前の庚申塔(右)。庚申塔も長らく藪の中に沈んでいたので、こんなふうに綺麗に並んだ姿を見るのは久しぶり。
藪が切り開かれれば、もしかしたらこの辺りからでも南砲台の入り口跡を確認できるのではと期待したのだが、どうやらもうちょっと先まで行かないと見えないようだ。
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