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2023年11月

御堂筋

●17日金曜日から2泊3日で大阪。

某国研主催の合宿イベントにスタッフ(の端っこ)として参加のため。

大阪に行くのは10年ぶり? いやもっと? などと思っていたのだが、改めて調べてみると、少なくとも8年ほど前に一度行っていた。もっともこの時は行き先が吹田の阪大で、新大阪を降りていきなり北上してしまったため、大阪の中心市街地に行くのは、やはり10年ぶり以上かもしれない。

今回の行き先は御堂筋沿い、淀屋橋と本町の中間くらい。泊りもすぐ近く。御堂筋はちょうど年末のイルミネーションの期間に入っていて、夜はイチョウ並木が派手にキラキラ。

そしてそのイルミネーションの写真ではなく唐突にマンホールの写真2枚(イルミネーションの写真も1枚撮ったのだが、微妙にブレていた)。

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久々の大阪で、今頃気付いたこととか改めて思ったこととか。

  • 今まで「御堂筋は、なぜ御堂筋という名前なのか」というのを(なぜか)考えたことがなかったのだが、淀屋橋から本町に下る途中で「北御堂」の前を通り、「ああ!これがあるから御堂筋なのか!」と改めて思った(正確には、その先の「南御堂」と合わせて、だが)。
  • 御堂筋って、あんなに広い道路なのに一通だったのね。
  • 週末ということもあってだが、土曜の晩に御堂筋を歩いていたら、暴走族がけたたましく走って行った。大阪って、こんな街のど真ん中に暴走族が出るの?
  • 我々以上の世代で大阪出身者以外だと、「御堂筋」という地名を知ったのは欧陽菲菲で、という人が多いのではと思う。ただ今回は「普通に降っている」か「からっと晴れている」かで、歌詞のような小糠雨のシチュエーションはなかった。調べてみて初めて知ったが、「雨の御堂筋」ってベンチャーズがオリジナルなのね。
  • 本町まで歩いて、高速の高架下にある商業ビル「船場センタービル」を見て、いまさらのように「ああ、この一帯が船場だったのか」と知る。何か、東京でいえば茅場町とか人形町のような問屋街を(勝手に)イメージしていた。まあ、お店(たな)が集まっていた場所といえば、東京でも日本橋だもんな。
  • 一帯の街区は碁盤の目で、大阪城(東にある)を基準に縦(東西)の道路が「通」、横(南北)の道路が「筋」で、もともとは縦の「通」が表通りだったそうだ。2へーくらい(古い)。
  • 3日目の日曜日、淀屋橋から京阪に乗ったが、「京阪のる人、おけいはん」のポスターやら何やらを見ず。「ああ、もう、おけいはんっていなくなっちゃったのか」とちょっと寂しく思ったが、調べてみたらちゃんと「8代目おけいはん」が現役であるらしい。

Img20231118123145 ●せっかくこんなに近くまで来たんだから!ということで、2日目の昼休みと、3日目のイベント終了後の2回、久しぶりに本町のホビーランドに行く。

「**があったら絶対買おう」という宛も特になく、ちょっとムラムラ衝動買いしたくなるネタはないではなかったが、結局何も買わなかった。

とはいえ、相変わらず品揃えのいい、しかも店内スペースがゆったりしていてあれこれ見やすいお店だなあ、という印象。これならアオキも通路に詰まらん。

●これまたせっかくの関西、しかも3日目は割と早めに仕事が終わるということもあって、はるとまん(たまん)氏に連絡を取り、京都駅で待ち合わせる。生身のはるとまん氏に会うのは、それこそ何年振りやら(オンライン飲み会では数か月ごとくらいに会っているが)。目の疾病の悪化で白杖を突いているたまん氏だが、それを除けばまあまあ元気そう。お互い歳はとったけどね。

京都駅近くのヨドバシでたまん氏の買い物に付き合った後、上階の居酒屋で差しで飲み食い。

おそらく30年くらい借りっぱなしだったホビージャパン1冊(大塚康生先生のガンポーティの記事が掲載されている号)をようやく返却。もう1冊、エデュアルドのモランソルニエNの記事が出ているモデルアートを借りているらしいのだが、そちらは(出張前の晩の数時間の捜索では)見つけられなかった。

Img20231122013944 逆に、たまん氏から資料本を一冊頂く。「このネタならこの人だよなあ」の安定のザロガ先生本。一冊返して一冊貰ってるんじゃ世話ないなあ。

●たまん氏との酒席の話あれこれ。

最近とみに粗製乱造されている「なろう系」アニメについて、たまん氏の愚痴を聞いたり、「**はひどいが**はいい」とか意見交換したり。

「四式戦疾風が687km/hを記録した」という話を初めとして、大戦末期の日本軍機が、米軍による試験で、ハイオクタン燃料を使って高性能を出した話はいろいろあって、従来の当該機の資料には必ず引かれているくらいなのだが、どうやらアレは誤報だったのだそうな。

米軍側の資料では当初推計値(計算値?)が書かれていて、その後実際に飛行して計測が行われれば書き直されるのだが、疾風その他の場合は当初の推計値がそのまま書かれており、それが「実測値」と誤解されて広まってしまったというのが真相なのだそうだ。まあ、そもそも工作不良が続出している大戦末期の日本機のエンジンに、いきなりハイオク燃料突っ込んで全開とか、怖くてなかなかできんわな……。ネットに上がっている話だそうなので、もっと詳しく知りたい人は検索するよろし。

似たような話で、大戦末期のドイツ機、例えばフォッケウルフ190D(長っ鼻ドーラ)も、「実はそんなに評価は高くなかったらしい」とか。

そのへんも含めて、「昔はこれが決定版!とか言われてた資料が、今ではもう古いってのが多いよなあ」と言い合う。「根っからのドイツ機マニアでもないのに、なんでそんなもん持ってるんだって話だけど、うちにはMONOGRAM Close-UpシリーズのBf109本が何冊かあるんだよ」と言ったら、たまん氏に「いや、本当になんでそんなもん持ってるんだよ……」と呆れられる。一冊一冊は薄いし高い本でもなかったから、何かのはずみに買っちゃったんだよな。でもすごく評価高かったよねえ、あの本。今はまるっきり二束三文だろうなあ。

逆に、「最近になって、『**は**だった!』と話題になっていることが、実は**年の記事にもう出てるんだよ」という例もある、という話を聞いたり(何がそうだったかの具体例は忘れた。役立たん)。

たまん氏が秘蔵している「ちょっとやばいブツ(法に触れる物ではない)」の話を聞いたり。その昔、たまん氏の腹の「ブヨブヨ感」を笑っていた青木氏の体重が「それどころじゃない」状態になっていることを報告したり。エトセトラエトセトラ。

●ちなみに。

冒頭2行目に「某国研」と書いたが、国研は「国立の研究機関」の略として使っている。……という用法が普通だと今まで思っていたのだが、デジタル大辞泉には、国立国語研究所もしくは国立教育政策研究所の略称としか出ていない。

もっとも内閣府のサイトにも「国研のチャレンジ」としてさまざまな国立の研究機関(正確には国立研究開発法人)が紹介されているから、私の用法は間違ってはいないはず。デジタル大辞泉、なんで狭義しか出てないかね?

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NOIW AND THEN

●11月2日付で、ビートルズの“新曲”、「NOW AND THEN」が発表された。

すでにビートルズが解散して50余年、ジョン・レノンが亡くなって40余年、ジョージ・ハリソンが亡くなってからでも20年以上経つ。

発表された“新曲”は、90年代の「アンソロジー」に収録された「REAL LOVE」と「FREE AS A BIRD」同様に、ジョンが残したデモテープの音声データを加工し、新たに演奏やアレンジを重ねたもの。

 

世の中的には「新曲が聞けて嬉しい」「こういう形であれビートルズが復活して感激した」的な声が大きいような感じだが(プロモ込みのニュースの論調でそうであるだけかもしれないが)、私自身としては、何度か聞いているうち、

「未完成の歌をいじくりまわして無理にサイボーグ化して生かすよりも、もう、そのままそっとしておいてあげようよ……」

という気になった。

「REAL LOVE」、「FREE AS A BIRD」に関してはそこまで思うことはなかったのだが、「NOW AND THEN」ではなぜことさらにそう感じたのか、後付け的にいろいろ考えてみる。

「REAL LOVE」、「FREE AS A BIRD」の場合は、曲がりなりにも1曲として完成しているが(サビでポールやジョージがボーカルを取っている部分も、元のデモテープでジョンのボーカルですでに入っている)、「NOW AND THEN」はそれらに比べ完成度が低く、元のデモから「あまり練られていない部分」をごそっと削り落とし、残った部分をあまり不自然にならないように繋いだだけ……な感じ。まあ、悪くはないかもしれないが、なんだか平凡?

ビートルズの曲のうち、ジョンとポールの共作は、特に後期になるにしたがって、相手の作った部分に「合わせる」のではなく、むしろ場合によっては「打ち消してやろう」くらいの気持ちで「競う」イメージがあって(私が勝手に思っているだけかもしれないが)、それが緊張感や曲の面白みに繋がっている、と思う。しかし、今回の「NOW AND THEN」には、そういう“尖った”新作部分もなく、なんというか、ジョンの原曲の雰囲気を壊さないように綺麗に繋げてみました、くらいの感じで、あまり面白みがない。

もともと、アンソロジー・プロジェクトにおいて、「NOW AND THEN」も「REAL LOVE」「FREE AS A BIRD」とともに「新作候補」に上がっていたものの、ジョージが反対し、この時はお蔵入りになったのだという。その理由について、「当時の技術ではジョンのボーカルを綺麗に抽出できなかったから」としているニュース等もあるが、、wikipedia記事には、「ジョージがやりたくなかった理由は、この曲にボーカルを多重録音したり、ベースやドラムを少し重ねて完成というものではなく、ジョンが作ったわずかなパートを基にほとんど1曲を作り上げることだったからだ」(とあるスタッフの証言)、「でもジョージはこの曲をやることを望んでいなかった。最も良い方法はジョンともう一度取りかかるほかなかったから」(ポールのインタビュー)などのコメントが引用されている(wikipedia記事の注釈)。

実際、この新たに出来上がった「NOW AND THEN」を聞くと、ジョージの反対は妥当だったと思う。何というか、ジョージも亡くなったからこそ、ポールのやりたい放題で出てきた曲というか。さすがに「これからもビートルズで儲けたい」などとは思っていないだろうが、「何か出し続けていたい」というポールの妄執のなせる業というか。

曲と同日に発表されたMVも、今日の技術を使って非常に美しく作られている。「REAL LOVE」「FREE AS A BIRD」のMVは、ビートルズとその時代、ビートルズのさまざまな曲の中の風景をコラージュして振り返るといった内容だったが、「NOW AND THEN」のMVは、曲作りの光景の中に、在りし日のジョン、ジョージ(そして過去のポールやリンゴ)の姿を散りばめて、「彼は今もそこにいる」を印象付けることを真正面に打ち出したもの。

いや、よく出来ている……し、ファンとしては見ていてじーんとしてしまうのは確かなんだけれど、一方ではあざとさも感じる。

いや、「せっかく新曲が出たんだし、それだけで嬉しいんだからぐちぐち言うなよ」と思った方がいたら、どうも済みません。

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東京AFVの会2023

●「今年は早いんだよなあ」と判っていたはずなのに、具体的な日付を忘れ、ケン太さんのコメントで大焦りした東京AFVの会。

一昨日時点では、「行けるかどうかは今日のこれからの頑張り次第?」と書いたのだが、結局、その「今日(一昨日)」はあまり頑張らなかったのだが、なんだかんだとやるべきことを全部放り出したまま、昨日は下北沢に向かってしまった。

「開催日も忘れてたくらいだし、実は会場もいつの間にか変わってないだろうなあ」などと急に不安になって、行きの電車の中であわてて検索してみたが、会場は例年通り北沢タウンホールで安心した。

前回書いたように、展示すべき完成品は何もないので、のんびり家を出て、昼過ぎに現地着。そういえば、今年のテーマは「1930年以降の英語圏(の車輛)」とかだったはず。それを念頭にアルビオン燃料補給車を作っていたんだったっけ、と改めて(現地で)思い出したりする。ダメダメな感じ。

●現地で作品をつらつら眺め始めたあたりで、ハラT青木氏ほか、昼食から帰ってきた旧知の人たちに会う。

「青木さん見て、どう思います?」

と誰かに聞かれたが、いや、もう、見るたびに膨らんでいっているように見えるのはいつものことだから! 赤色巨星の道を歩んでるから! つーかマジ身体に気を付けてくれ。

ミカンセーキさんと「お互いブログの更新もせず……」と傷を舐めあったり、ケン太さんにM1エイブラムスを強く薦められたり(作らないってば!)、M.Nさんやめがーぬさんにいきなり作品解説を強要したり。当ブログの製作記が出発点のhiranumaさんのwz.34装甲車が完成していた。やはりコツコツ着実に作る人は違う。

会場で、ものすごく久しぶりに“ラスカン”高橋さんにもお会いした。

●例によって、まったく網羅性はなく、写真に収めるにあたっての基準なり一貫性なりも全くない作品集。とりあえず友人知人のものを中心に、適当にその場で「んー。これいい」と思った作品とか、好きな傾向のアイテムとかを撮っただけ。ジオラマやフィギュアの写真が(改めて見返すと)少なかったりなかったりするのは仕様です。

今年のAFVの会の力作といえばアレだろう! なんで撮ってないんだ! 貴様の目は節穴か!?

と思う方がいるかもしれませんが、はい、その通りです、と言うしか。

とりあえずは友人知人の作品から。

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めがーぬさんのディアーナとMk.I。いずれも72。ディアーナはACE、ディテールはよいものの(型ズレがあったりで)難キットである由。Mk.IはMBで、私も雌型を組んだが(組んだだけで塗っていない)、非常にきっちりくっきりした佳作キット。めがーぬさんの作品は中東仕様?(フランス・ソンム戦線の仕様だそうです。どうもすんません)

ミカンセーキさんのタミヤの軽装甲機動車(←名前があやふやで今調べた)。「高速でよく見かける仕様(アンテナ位置) 」に小改造してあるとか。ミカンセーキさん、現用も作るんですねえ。

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M.Nさんのトルディ・ジオラマとケン太さんのIV号F型VORPANZER仕様。トルディ&オペル・オリンピア(だっけ?)のジオラマは以前のSUMICON参加作品。よくあのボキボキ折れる履板パーツを、こう滑らかに地面になじませて繋げましたね、と言ったら、「フリウルに交換した」とのこと。あー、やっぱりあれは扱いづらいよねえ……。

ケン太さんのIV号はボーダー。この辺の新興メーカーのキットは一つも買っていないが、ケン太さんの感想だとそこそこいい感じ? ただ、改めて写真を見ると、車体後部のクリーニングロッドの本数が、長砲身向けのような(キットのパーツがそうなっているらしい)。

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精力的に作品を完成させているなあ……と感心するシェルさんの中東もの三作と、悪評高いドラゴン黒箱シリーズのコンカラー。南レバノン軍のT-55の青は、一応これでも現地の岩砂漠?に合わせた迷彩色だそうで、そんなことが書かれた資料も見せてもらった。コンカラーは輸送途中に「転輪が1つ取れた」そうで、取れた転輪は「(接着せずに)置いてあるだけ」だそうだ。展示会作品輸送あるある。

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1枚目は中尾さんの1:15、イマイのIV号。facebookなどでも見ていたが、「小学校の頃に買って作って、しまってあった作品を、改めて、どうしても気になる部分に手を入れて(かつラジコン仕様にして)作り直したもの」。中尾さん、いつも思いますが物持ち良すぎです。スケールモデルとして手を入れた個所は、主に砲塔プロポーション。元の今井のキットの特徴は残しつつ、見栄えよく仕上げていて、「懐かし部門」1位になっていた。っていうか、「懐かし部門」は中尾さんの独壇場(昨年はコロナ罹患でお休みされていたが)。

2枚目はhiranumaさんのwz.34。出発点は前述のように当ブログの製作記だが、私は工作7~8割のところで止まったまま。その残りの部分を中心に、結構解釈の違いなどもあって面白い。私が「銅板で作るかなあ」と材料の手当てだけしてあるフェンダーは、薄いプラバンをしごいて曲げているそうだ。

3枚目はむーさんのフィアリー企画製?のちよだ装甲車(+スキ車)。あとの3枚は、その横に並んでいた、別の方のフェアリー企画製装甲車3輌。フェアリー企画なのに綺麗にできている……。棚の奥底に沈んで行方不明の私のウーズレー装甲車も、そのうち成仏させたい。

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あとは、適当に撮り残してあったものをだーっと。マチルダIは昔のアキュリットのものだそうな。試作のみに終わったズリーニイIは、まさにその試作感を前面に出したジオラマ。こういうのって、私は一生作れないだろうなあ。その次はT-64……のB型?(あやふや)。追加装甲のおかげで、小さな砲塔がますます小さく見える。

次2枚はブラチのソミュア・ハーフトラックの自走砲。私が以前作ったものはこれの原型にあたり、足回りは同じなのだが、さすがブラチのものは足回りのパーツのいちいちがシャープ。羨ましい。

その次はアヴェンジャー? 工作途中だが、こういう工作途中は見ごたえがあって楽しい。うーん。工作綺麗だなあ……。

●M.Nさんから見せてもらった、「まだ未完成ですよ」のIBGの1:72 ズリーニイと、昨年も見せてもらった、FC Model Trendsの1:35 グノーム・エ・ローンのサイドカー。これ、切り離す以外にほとんど「工作」するところ、ないよね……。

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FC Model Trendsといえば、先日久々に行った秋葉原のイエサブで、タミヤのユニバーサル・キャリア用の、足回り代替パーツ(履帯と転輪・起動輪・誘導輪が一体成型されたもの)を見たのだが、履帯のガイドホーンが痕跡程度しかないうえに、履帯の接地面のリブも薄く、履帯全体がなんだかペラペラした印象だった。「あれって、そういう仕様の履帯があるわけじゃないよね?」とM.Nさんに聞いてみたが、M.Nさんも「そうじゃないのでは」との返事。3Dプリントの「ミスプリ」みたいなものなんだろうか? さきほどFC Model Trendsのサイトで商品画像を見てみたら、きちんとガイドホーンは生えていた。とにかく、3Dプリント製品にはそういうケースもあるのかも、という注意喚起を兼ねて。

●話のタネに持って行ったドラゴンSU-100の作りかけを、青木氏に

「ククク……何か言うことがあれば言うてみい。ほれほれ」

という気分で見せたところ、開口一番、

「この砲身、戦後型ですよ」

とバッサリ斬られた。ぐは……(血)。

もともと、kakudouさんから頂いた金属砲身を有効活用するというのが製作開始のきっかけの一つだったりするので(もう一つは、やはり頂き物のminiarmのレジンの転輪)、「どうすんだよコレ」状態。いやまあ、戦後型だということなら、なんとか戦中型にするしかないんだけれども。

さらにその後、ラジエーターグリルの一か所が内外逆に接着してあることも判明(老眼工作の弊害)。追加ダメージ+5。

なお、グリルに関しては、マンリーコさんに伝授された「秘技エナメルシンナー剥がし」で無事に取り外すことができ、正しい向きで再接着できた。よかった……。

●閉会後は、毎年の通り皆でサニーに寄って(何も買わず)、その後、「鳥貴族」であれこれ模型談義(+α)。メンバーは青木氏、ケン太さん、ミカンセーキさん、めがーぬさんと私の5名。ケン太さんが結構ちまちまと手を入れて製作中の、フジミ76のJS-II・1943年型を見せて貰ったりする(写真を撮り忘れた)。喫茶店にハシゴしてさらにあれこれ喋って解散。では諸君、また何かのイベントの折に~。

●なお、東京AFVの会の来年の課題は「砂漠」だそうだ。ネタ……ぱっと思いつかん。いや、別に完成させるなら課題作じゃなくてもいいんだけどさ。

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ずしのむし

●すっかり御無沙汰ですが生きてます。

(前回も書いたが)季節労働の追い込みはいよいよ切羽詰まってきており、地域の自治会役員の仕事も滞っていて、もう泣きそう。

そして、先日ケン太さんからコメントを頂くまで開催日を忘れていた「東京AFVの会」が、もう明日(それ以前に何度かネットで確認して、「今年はだいぶ早いぞ」と思っていたのに)。行けるかどうかは今日のこれからの頑張り次第? 行けるとしても、当然ながら、持っていく完成品は何も無し。

●表題の話。

当ブログにもしばしば載せているように、あちこち歩き回る合間に虫(主に昆虫だが、その他の小動物含め)の写真を撮るのが、模型ほどではないにしろ趣味の一つ。

写真それ自体はまったくの我流だし、機材も何も追加していないスマホのベア状態の撮りっ放しでしかないのだが、それでも、「数撃ちゃ当たる」式で、たまにはなかなかいい(自画自賛)クローズアップ写真が撮れる。

そんな写真が、「まあまあ」以上を選んでも300~400種類分くらいは貯まってきたので、特にご近所(逗子市内+α)のものを、写真と短い解説文でまとめておきたいと思うようになった。逗子に引っ越してきてからすでに30年近く、虫の写真を好んで撮り始めてからでも10数年は経っているが、その間にも、「最近、アレ見ないなあ」とか「やけにアレが増えてきたなあ」など、変化を感じることも増えて、何かしら記録に残す意味もあるのでは、と考え始めたのも理由のひとつ。

実を言うと、数年前にもそう思って何ページか分は試しに作ってみたのだが、2年前?のHDDクラッシュで見事消失。もっともその後も虫の写真は貯まり続けているので、「なんとかしとこか」という気持ちがまたもたげてきた、という次第。

Sample01改めて1ページ作り直してみたのが右だが、もともとレイアウトのセンス等はあまり備わっていないので、「暫定の暫定案」程度。今考えているところとしては、

  • 制作に個別に手間は掛けたくないので、できれば統一フォーマットを作って、そこに写真と文章をはめればOKという形にしたい。
  • ただし、写真は横位置と縦位置のものが混在している(撮った時の対象の姿勢などにも関わっているので、これは仕方がない)ので、少なくともそれぞれ用のフォーマットは必要になる。
  • また、使っているスマホの機種変更によって、縦横比が違う写真がある。できればトリミングなどの余計な手間は掛けたくない(が、そのまま使うとなると、ここでまたフォーマットが2種増えてしまう)。
  • できれば「写真1枚+文章」に収めたいが、種によっては2枚以上の写真を使いたいものもある(性的二形の差が大きいとか、翅の裏表を見せたいとか)ので、それへの対応も課題。
  • とりあえずはPDF形式にしてデジタルで保存するだけでなく、プリントしてバインダー形式にしておく?(と、目・科・属別に整理した時に、後から追加しやすい)

などなど。

Img20231005163910 ●相変わらず、プレッツェル(ブレーツェル)のマイブーム継続中。

前回記事で、スナックタイプのプレッツェルのトルコ産のものを紹介したが、パンタイプのプレッツェルも、横浜駅CIEL内のパン屋、トムキャット・ベーカリーでも売っているのを知って試してみた。

見た目はちょっとふっくらした感じ(お店のサイトに出ている写真とずいぶん感じが違うのはどうしたわけだろう?)。食べてみた印象は……。

「普通に美味しい塩バターパン」

の感じが強い。いや、一般的にはこっちのほうが「美味しい」と思う人は多いかもしれないんだけど、正統的な「ブレーツェル」感は鎌倉の山田さん(Bergfeld)に負ける。でもって、私は山田さんのほうが好き。

Img20231102132608 ●模型話もちょっと。

(割としばしばそんなことを言っているが)仕事が煮詰まっているときは「しっかり考証しながら工作を進める」のではなく「無心に単純作業をする」のを息抜き代わりにすることが多い。

今回それで取り出したのは、ハセガワの1:8「ル・ローヌ110馬力エンジン」。

同社がかつて出したミュージアムモデル(と銘打った)、フォッカーDr.Iからの別売で、同じくフォッカーDr.I搭載のシュパンダウ機銃、シリーズの別製品ソッピース・キャメルF.Iからの別売として、クレルジェ9Bエンジンとヴィッカース機銃も出ていた。

その昔、シュパンダウとヴィッカース機銃は作った(そしてどこか行ってしまった)。クレルジェは未組立で棚で仮眠中(熟睡中?)。

ル・ローンは初期のもっと低馬力のものも含め、多数の航空機に搭載された大ベストセラーのフランス製ロータリー・エンジン(マツダのそれではなくて、「エンジン自体が回る」という意味のロータリー)。フランス製なのに、なんで敵国ドイツのDr.Iに載ってるねん、という話だが、これは第一次大戦前にきっちりライセンス契約が結ばれている。もっとも、110馬力の9Jが開発されたのは戦争が始まってからだから、やはり若干のパチモン要素はあるかもしれない。

個人的には、ハセガワは(もちろん国内メーカーだけにある程度以上の質は保持されているものの)「ちょっと信用ならないところがある」印象があるメーカーだが、このル・ローンはそれなりによくできていると思う(と、言い切れるほどル・ローンのエキスパートというわけでもないが)。とはいえ、組立上の一大課題は、張り合わせ式のシリンダーの、細かいフィンの間にしっかり張り合わせラインが出てしまうこと。

ナイフでほじほじというのも間に合わないし、極細のヤスリも入らないので、結局は800番のペーパーを2つ折りにして、その折り目部分を突っ込んでヤスリ掛けをした。

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左写真、左側が作業後、右側が作業前。それなりに目立たないレベルまで消せていると思う。

なお、数日前、この作業をしながら何の気なしにシリンダーの数を数えたら、本来9本あるべきところ、8本しかない! 作業の途中で失くしたのか? それとも、そもそも過去いじっているときに、どこか別の場所に間違えて入れてしまったのか? ……と思って焦ったのだが、しばらくして、自分が座っているすぐ脇の、別の模型箱の上に1つぽつんと立っているのを発見した。

というわけで、めでたく9本に戻った記念撮影が右写真。手前右に転がっているのは、ル・ローンのシリンダーのヤスリ掛けの前に作っていた、SU-100用の増加燃料タンク。「それこそ、パーツを張り合わせるだけだろう!」と言うなかれ。SU用のタンクはちょっと面倒なのだ(という話はまたいずれ)。

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