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2023年10月

業平橋

●毎年夏~秋は季節労働で忙しく、しかも今年は地域の自治会役員の仕事も仰せつかってしまったために(だいぶさぼっているが、逆にそのために節目節目にやることが溜まる)、当「かばぶ」更新もすっかりご無沙汰。

この夏~初秋は、このところ例年行っていたヒメクルミ拾いにも行っていないし、(こちらはまだ間に合うだろうが)銀杏拾いにも、カヤの実拾いにもまだ行っていない。

●模型製作に関しては、しばらくサボっていたSU-100制作を復活させて、現在は後部の増加燃料タンクをいじっているところ。ある程度進んだ時点で報告予定。

Img20231003120044 ●3日火曜日、仕事で墨田区に行く。

京急からの直通で都営線の「本所吾妻橋駅」で降り、約束の時間よりもだいぶ早く着いてしまったので、しばらく周りをうろうろ。首都圏在住者なので割と日常的に、遠目にスカイツリーを見る機会は多いが、直接そこを目的地に行ったことはなく、今回、これまでで最も接近した。

行き会う外国人観光客が皆スカイツリーを仰ぎ見て記念写真を撮っているのに倣って、私も撮る。お上りさん感たっぷり。

スカイツリーの断面形は根元付近で三角形、それが上に行くにしたがって丸みを帯び、上部では円形断面になる、というのがデザイン上の特徴となっている。それがまた日本刀の反りにも通じる美しさの演出、みたいな話なのだが、たまたま根元の三角の一辺もしくは角に真っ直ぐ向き合っていない場合にはシルエットが歪んで見えて、なんだか不安を感じさせるため、個人的には「そんなに褒めるようなとこ?」と思わなくもない。

Img20231003115052 ●同じく、その近所で通りかかった「業平橋(なりひらばし)」。

橋の名前には以前から馴染みがあり、同じく在原業平に関連した名前で、隅田川花火大会の際にも名前がよく出る言問橋(ことといばし)同様、なんとなく、隅田川に架かる大きな橋なのだろう的なイメージを抱いていた。出会ってみると、位置的にも大きさ的にも「え? こんな場所? こんな橋?」という感じ。

実際には隅田川の東側にある運河・大横川に架かる短い橋で、しかも橋の下の大横川は(少なくともこの前後では)埋め立てられて公園になっているため、すでに「川に架かる橋」ですらない。

そもそもなぜ「業平橋」という名前に聞き覚えがあったのか、改めて思い返してみると、どうやらスカイツリーの最寄駅である東武線の「とうきょうスカイツリー駅」の旧称が「業平橋駅」だったためのようだ。ちなみにこの「とうきょうスカイツリー駅」は、明治35年の開業時は「吾妻橋駅」、その後「浅草駅」、「業平橋駅」、「とうきょうスカイツリー駅」と、ずいぶん駅名変遷が激しい(それだけ歴史も長いが)。

「え? 浅草駅って別にあるよね?」と思ったが、「浅草駅→業平橋」の改称は、延伸により「浅草雷門駅(現:浅草駅)」が開業したためとか。

ちなみにスカイツリーのすぐ足元を流れている川(運河)は北十間川で、前出の大横川は、この北十間川から枝分かれしたもの。

●今頃になって、「隅田川と墨田区って字が違うじゃん!?」と気付いた(気づかされた)。迂闊でありここが戦場なら即死(久しぶりの定型句)。

●仕事後、「ポケモンgo」のルート探索も兼ねて、ぶらぶらと両国~浅草橋まで歩く。

左写真はその途中で見かけたデザインマンホール蓋(親子蓋)、右は両国駅前で新たにゲットしたマンホールカード。

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左のマンホール蓋については、「墨田区なのになんで神奈川沖?」と思わなくもないが、これは「すみだ北斎美術館」脇に設置されたもの。北斎は生涯のほとんどを本所界隈で過ごしたらしい。同じく北斎「富嶽三十六景」のうち「凱風快晴」のデザインマンホール蓋も両国駅前にあるとかで、昨日はその真上も歩いたはずなのだが気付かなかった。

●両国駅近くのスーパーで、比較的小さめの冬瓜が一個198円で売られていて、一瞬「安い!欲しい!」と思ったのだが、小さめとはいえ冬瓜丸ごと一個を逗子まで抱えて帰ることを思うと気持ちが萎えて買わなかった。

●両国から浅草橋まで歩く途中、「柳橋」脇を通り掛かる。

「柳橋から 小舟を急がせ …… 舟から上がって土手八丁 吉原へご案な~い」

という小唄だか端唄だかは知っていたが、こんなとこにあったのね。神田川が隅田川に合流する、最も出口際にある橋だった。両国から浅草橋方面に行く場合には、両国橋で隅田川を渡ってすぐ右手にある。

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元禄年間に最初の橋が架かり、その後明治になって出来た鋼鉄橋は関東大震災で損壊。現在の橋は昭和4年(1929年)に架けられたものである由。橋の構造等々詳しくはないが、「下路式・鋼製ソリッドリブタイドアーチ構造」という形式だそうで、一面に打たれたリベットが素敵。特に側面(3枚目写真)にびっしり打たれたリベットが、真っ直ぐではなく微妙に曲線を描いているのがちょっとオシャレな気がする。

上記の歌詞に従うと、ここで小舟を仕立てて墨田川本流に出て、数キロ川を遡上。浅草寺を過ぎ、山谷堀の出口で舟を降りて、日本堤を1キロ弱?(八丁)歩いて吉原まで遊びに行く、ということになる。

Img20230924194027 ●プレッツェル(ブレーツェル)がすっかり癖になってしまって、鎌倉に行くたびにUnionで買っている。Bergfeldのパンタイプのものも、諸物価高騰の折、9月以降190円から220円に値上がりしてしまったが、やはり時々買っている。

ちょっと前に、逗子の業務スーパーでトルコ産のプレッツェル(種名は英語表記なのでPretzel)が売られていた(写真右)。若干安いうえに量も多くて「ラッキー!」と思ったのだが、食味が軽くて、塩気も「絶対、これを大量に食べ続けたら健康に悪いよな」という凶悪さに欠ける(しばしば食べているドイツ製Brezel(写真左)に、やや「プリッツ感」を足したとでも言えばよいか)。不味くはないが「オレが求めているプレッツェルでは無し!」という感じ。

……にわかの癖に、何を一丁前にプレッツェルを語ってるんだか。

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