フリウル廃業
●連日の猛暑。いやもう、気ィ狂ったみたいに暑いのなんのって。
と、そんな毎日だったのだが、8月1日未明、激しく雷が鳴って、2時半頃より久しぶりの雨が降った。これは朝には止んでしまったが、午後になって再び雷雨。これでちょっと涼しくなればいいなあ。
●別売メタル履帯の(たぶん)最大手メーカーであるフリウルモデルが廃業を決定したとのこと。廃業の決定、および機械類・600種に及ぶ製品の型・200種の試作品の継承先募集をサイト上で告知している。
フリウルの製品は、トラックリンクそのものはいいとしても、連結が針金を通すだけなので、端のピン部分の表現がイマイチ。なお、さらに初期の製品は針金止めでもなく、連結部の片側が「C字」断面になっていて、もう一方の、履板と一体成型されたピンにカシメて止める形式だった。これはこれで連結は楽だが、精密度という点ではさらにイマイチな感じ。
そんなこんなで、私は他に選択肢がない場合にだけ手を出していたので、我が家には確か2、3種しかない(B1bis用と、KV後期型の2分割混ぜ履きと、あとはなんだったかな)。もっとも、何か機会があれば欲しいなと思っていたものも何種かあり、やはり廃業は惜しい。
ミリタリー物のアフターパーツも、次第に3Dプリント物が主流になりつつあり、そんな時代にメタル履帯の金型を継承しようという人なり会社なりが現れるかどうか、あまり期待はできない気もする。
ところでフリウルの正式名称が「フリウルモデル(Friulmodel)」なのは上リンクのサイトを見てもわかるが、昔は「フリウルモデリズモ(FRIULMODELLISMO)」だったような。ハンガリーに会社があるのに、なんでイタリア語? 経営者はイタリア人?(フリウーリ人?)
なお、フリウルの本社はハンガリーのÚrhida(ウールヒダ?)という町にあって、GoogleMapsを見ると地図上にしっかり記載されている(→Maps)。
●ここ最近、なぜかプレッツェルが食べたくなり、探しているのだが見つからない(プレッツェルに何かしらの思い出とか思い入れとかがあるわけでもないのに)。
ごく普通の――つまり、結び目の形に焼かれて塩粒がまぶされていて、「うわ、塩辛ェ」というのが食べたいので、亜流である「プリッツ」とか、スナイダーの「砕いてあれこれ味付けしたヤツ」とかは対象外。カルディや成城石井にはありそうな気がしたのだが置いていなかった。
逗子駅前のスズキヤには、ハーシーズのチョコ掛けはあって、それはそれで惹かれたが「プレッツェル欲」を満たせるかどうかといえばこれまた対象外。ちなみにチョコ掛けプレッツェルは、最近ブルボンのものがスーパーやコンビニで売られていて、そこそこ美味しいが、“プレッツェル感”は若干弱い。冬季のみカルディで売られているアメリカ製のチョコ掛けプレッツェル(ブランド名は忘れた)が、固さも塩気もしっかりしていて美味い。
閑話休題。「普通の」プレッツェルに関しては、たぶん、一度しっかり食べたら「ああ、うんうん、こういう味だったよな」で満足して終わりということになると思うのだが、手に入らないとなると益々無性に食べたくなってくる(通販で頼めば簡単だが、「こんなのに無駄遣いして!」とかみさんに怒られる)。
そんなこんなで、何度目かのカルディを覗いたら、そのものズバリではないものの、スナックのアソートにプレッツェルが混じっているのが売られていた。
入っているプレッツェルは長径で3センチあるかないくらいの小さなものだが、一応は求めている「普通の(スナックタイプの)プレッツェル」だった。とはいえ、いろいろある中に少量混じっている程度だったし、やや味わい的にボンヤリした感じだったので、なお「プレッツェル欲」継続中。
かつてブッシュ(息子)大統領(当時)がプレッツェルを喉に詰まらせて死にそうになった時には、その後、全米から続々とプレッツェルがホワイトハウス宛に送られてきたそうだ。それらのプレッツェルは、誰がどうやって処理したのかなあ。いずれにしても、我が家にプレッツェルを送ってくるような奇特な人はいなさそうだし、そもそも突然送られてきたら怖い。
そういえば、大きくて柔らかいパンタイプのプレッツェルなら、ドイツ風パンを扱っているお店なら売っているかもしれない、そういえば鎌倉にドイツパンの専門店があったなあ、と思い付いた。検索してみたら売っている様子。今度行ってみよう。
●右手の当て材と包帯ぐるぐる巻きは、あと一週間少々しないと取れない(はず)。
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コメント
レジキャストも廃業とのことです。
>フリウーリ
旗がフリウルのマークと同じ!
かと思ったら、微妙に違ってました。
投稿: めがーぬ | 2023年8月 2日 (水) 12時21分
>めがーぬさん
レジキャストも廃業ですか……。
やっぱり、レジンにしろメタルにしろ、そろそろ「キャスティングによるガレージメーカー」っていう業態自体が成り立ちづらくなってきた、ということなんでしょうか。
>>旗がフリウルのマークと同じ!
ああ! 確かに細部はちょっと違ってますが、明らかにフリウーリの地方旗を元にしてますね。
投稿: かば◎ | 2023年8月 2日 (水) 15時15分
フリウルはちょっと前に「大手相手の卸やめゆ!これからは直販!」とか宣言して以来手に入れられてなかったのですが、可動して壊れなきゃいいや的な私のような人間にはありがたいメーカーだったので非常に残念、かつどこか引き継いでくれることを望むものであります。
3Dプリンタとか強度どうなんでしょうね。
>初期の製品は針金止めでもなく、連結部の片側が「C字」断面になっていて、もう一方の、履板と一体成型されたピンにカシメて止める形式だった。
初期の38tのキャタピラはまさにそれで、可動させる強度がなくてイタレリの38tの完成をあきらめたことがあります。あっという間に切れます。箱に入ったやつは大丈夫です。
食べたいときに手に入らないっていうのは
ハングリー感増しますね。そして手に入ったときの嬉しさ!プラモと同じですね。
投稿: みやまえ | 2023年8月 3日 (木) 20時18分
>みやまえさん
確かに「カシメ式」は、強度的にも難がありますね。
昔入手した(そしてストックの奥底に埋まってしまった)ボトンドモデル製のレジンキット、トルディとズリーニィに付属していたフリウル製金属履帯が、どうも製造時期に差があったらしくて、同一の履帯にも関わらず、片方が針金連結式、片方がカシメ式でした。
欲しい時に手に入らないと、妙に「欲しさ」が増幅されちゃうんですよね。確かに模型と一緒です。
で、買ったらそれで満足しちゃって仕舞ったきり箱も開けないとか。
投稿: かば◎ | 2023年8月 3日 (木) 21時55分
フリウル廃業はびっくりしましたね。3Dプリンターの登場で仕方のないないことなのでしょうが。精度やつなぎ方には満足のいかないところもあったけどTVを見ながら連結できるのは良かったんですが。
3Dプリンター製品は樹脂の耐久性はどうなんでしょうね。事後変形や劣化の問題はまだまだ未知数です。ドラゴンのDS樹脂みたいな話がないとは限らないし。まあちゃっちゃと作ればいいのでしょうけど。
投稿: ミカンセーキ | 2023年8月 4日 (金) 08時34分
>ミカンセーキさん
一口に「3Dプリント」と言っても、使用する樹脂にはバリエーションがあるのでしょうが、そのうちのどれが該当するのかは判らないものの、「紫外線で劣化する」という話は聞いたことがあります。
いや、仰る通り、「はよ作れや」って話なんだと思いますが。
投稿: かば◎ | 2023年8月 4日 (金) 10時20分