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蜂ロボ

Img20230709165704 ●9日日曜日夕方、(小坪高角砲台で何度も話題にしている)披露山の“七曲り”の山道を下ろうとして、雨で湿ってぬめっていた岩の表面で足を滑らせ、派手に転倒してしまった。

右は転倒直前、披露山山頂下の駐車場側から、山道を見下ろして撮ったもの。この直後、この写真の真ん中あたりで滑った。この写真だとよく判らないが、そこそこ傾斜があり、転んだ拍子に頭を打って脳震盪を起こし、眩暈と吐き気でしばらく起き上がれなかった(一度起きようとして写真左の藪に半ば突っ込んだ)。

少し休憩していたら眩暈も吐き気も収まったので普通に歩いて帰宅。ただし転んだ時に右手を突いて数か所に切り傷+手首を捻ったらしく痛み、ズボンの左側は泥だらけ。手首はその後もじんわり痛く、一晩明けたら右手首から先がゴム手袋に空気を入れたように腫れてきて、しかも手のひら側がうっすら青あざになってきた。

当然キーボードも打ちづらく、仕事の文章もこのブログもほぼ片手打ち。このところすっかり更新頻度が落ちているのに、こんな時にわざわざ書いてるのも、我ながらどうかと思うが。

なお、転倒時に右手に持っていたスマホは、(右手自体はひどい有様なのに)ケースの隅を泥で汚しただけで済んだ。下手したらバキバキに破壊するところだった。

近辺の山歩きは最近の私の道楽の一つだが、年齢的に足腰も頼りなくなっているかも(もともとあまり運動神経もよいほうではない)。そろそろ、一人でふらふら山歩きに行くなって話かも。かもかも。

●近世の東海道は戸塚とか保土ヶ谷とか、もっと内陸を通って江戸に向かうわけだが、律令時代の古東海道は、この辺りを通って横須賀に抜け、東京湾を渡って房総半島に上陸、常陸の国に向かうという道筋だったそうだ。上の披露山の“七曲り”が、その古東海道の一部だったのではという話もある。

ただし、律令時代の古東海道は、道幅広く極力直線的に整備されていたと(どこかで)読んだ記憶があり、それを考えると、この七曲りの山道が古東海道だったというのは、ちょっと無理がある気がする。具体的に街道遺構のようなものが発見されたという話も聞かない(私が知らないだけかもしれないが)。

もっとも、古東海道が逗子を通っていたとすれば、考えられる道筋は名越か姥子台~披露山程度しかない。一方、南の逗子・葉山の境界尾根上には、関東地方有数の規模の前方後円墳2基(長柄桜山古墳群)がある。規模、様式からヤマトとのつながりが深いことが伺え、東西交通の要路を見下ろす位置に作られたのでは考えられている。これは、その後の古東海道もこの辺りを通っていた傍証となる。

●その披露山の西端、小坪の漁港から見れば突き当り山際の長い急階段を上ったところに、天照大神社という神社があり、これが小坪村の総鎮守であること。それとは別に、山の下に須賀神社(小坪天王社)という神社があって、これは天照大神社の境外末社(お寺でいえば塔頭とか末寺とかの感じ?)であること。小坪村の村祭である7月の「天王祭」は、総鎮守の天照大神社ではなく、須賀神社のほうのお祭であること。

――については、以前にもちょっと書いた。

その須賀神社の神輿が老朽化してきたとかで、山の上の我が家のある地区でも、修繕費用の募金のお願いが回覧板や地区の掲示板で告知されている。須賀神社の祭神スサノオノミコト(の神輿)が葉山・森山神社の妻神クシナダヒメを訪ねる三十三年祭の次回も数年後に迫っており、それまでに修繕を終えたいらしい。

ちなみに、うちの娘がまだ小さかった頃、「山の上の(新興住宅地の)住民はよそ者だから祭には参加できない」と言われたことがあり、個人的には「どの口が!」という気持ちもないわけではない。が、近年は山の上の子どももお囃子の練習に混ぜてもらったりしているようだ。高齢化・少子化で、漁港の人間だけでは祭も維持しづらくなっているからと言えばそれまでだが、少なくとも、今の若い世代には変なこだわりもわだかまりもないと思うし、うまい具合に協力して祭を維持できていければいいね、とは思う。

●とにかく手がそんな具合なので、何をするにも不自由。ヒマネタで、IBGのTKS 20mm砲型に付属の「デブでヒゲのポーランド士官」の話でも書こうかと思っていたのだが(SU-100についてはけが以前に目立った進捗がない)、細部写真を撮るのに苦労するので、またいずれ。

●ネットで拾ったニュース。

日本工業大学において、小型ドローンを使用した人工授粉実験が進んでいる由。記事はこちら

ミツバチやマルハナバチなど、自然界のポリネーター(花粉媒介者)の減少は著しく、将来的な食糧生産にも深刻な影響があると考えられている。もちろん、この実験は自然界のポリネーターを補うなどというスケールの大きい話ではなく、(飛行の安定と制御と都合を考えても)限られたハウス内でのことなのだが、小型ドローンがハチの代替として多数飛び交う空間は、空恐ろしいような、見てみたいような。

記事には「ハチや人手による従来の方法と比較して着果率が約10%の改善」とあり、「そもそも、ハチと人手が同じ効率なのかよ!」と脳内突っ込みを入れてしまったが、これは、そもそも対象のトマトは自家受粉が可能で、単純に花を揺らすだけで受粉作業を完了できるから、というのが理由になっていそう。小型ドローンがいちいち花に綿棒を突っ込んで受粉させたりはしないのね……。

なお、数年前の一時期、逗子でぱったり姿を見なかったトラマルハナバチだが、最近は(以前より少し少ない気はするものの)普通に見かけるようになった。善哉善哉。

Img20230702180323

姿を見かけなかったのは、連続の台風で山が滅茶苦茶になった2019年のあとの2年ほどだったと思うので、営巣地が軒並みやられてしまったのかもしれない。

●名越の山道(大切岸下)で、アホでかいキノコが群れて生えているのに遭遇する。

Img20230710174321 Img20230710174329 Img20230710174335 Img20230710174400

昨年も同じ場所によく似たキノコが生えていて、環境省「いきものログ」の種名調べ支援で「オオシロカラカサタケ」と同定してもらった。これもそうだと思う。なお、以前はこの近くでよく目にしていた、やはり白くて大きなキノコであるシロオニタケは、ここ数年見ていない。

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コメント

読むだけで震えてくる災難でしたねー。お大事に。
私も去年、骨密度の検査結果がすごくよくて、ルンルンでいたところ、
道路の何でもない凸凹に足を取られてステンと転びました。
左手首を骨折してしまい、1年近くたっても80パーセントぐらいの治りです。
たった一つよかったことは、ほめて下さったお医者さんには知られていないことです。骨折の治療は整形外科に行ったから―。

投稿: ヤマダヨシエ | 2023年7月15日 (土) 11時04分

山道の泥はやばいのでわたしも歩くときはいつも恐怖を持っています。その後脳震盪の予後はいかがでしょうか
ご自愛ください。

・・・そろそろ今作ってるプラモが完成しそうです。まあいつもどおり半端な出来ですが、今回は八ヶ月くらいかかってますな・・orz

投稿: | 2023年7月16日 (日) 00時18分

>ヤマダヨシエ様

兄にこの話をしたら、「近所といえど山道は山道なんだから、しっかりした登山用の靴を買え」と言われました。

左手首骨折、災難でしたね。
私の右手は、腫れはだいぶ引きましたが、ジーンとした痛みが残っていて、なお不自由しています。各所を触っても強い痛みが走るということはないので、骨折などはしていないと思うのですが。

>無記名さま

内容からすると、みやまえさん?

寝ている間に死んじゃったり、たんこぶができてその後がずっと痛んだり、ということもないので、脳震盪のほうは大丈夫だと思います。
一週間経っても、右手が痛くてよく眠れないのが(そして仕事が進まないのが)ツライです。

投稿: かば◎ | 2023年7月18日 (火) 12時33分

お久しぶりです。
一応病院行ったほうがいいよ~
折れてなくともヒビという事もあるし。
頭打って気持ち悪いというの結構危ないですよ。(車にはねられた時、医者に聞かれた事ある)
とにかくお大事に!

怪我の内容は違いますが、私の手首のTなんとか損傷というやつは、結局二年ぐらい悩まされましたのであまり甘く見ない方がいいですよ

投稿: ケン太 | 2023年7月18日 (火) 19時30分

無記名はわたしです。ごめんなさい・・・
脳震盪大丈夫でホッとしました。
ちなみに前手首くじいたとき
サムアップが数年間できなくなりました。
いつの間にかできるようになってました。

投稿: みやまえ | 2023年7月18日 (火) 23時05分

>ケン太さん

腫れはだいぶ引いて「空気を入れたゴム手袋」から人間の手に戻ったんですが、痛みが引かないのが……。
病院に行ったほうがいいのは確かですが、なんだかんだ目先のやることがあって行く機会が掴めません。

そういえば、以前に手首のトラブルのことは少し聞きましたね。
Tナントカ損傷?……T-34損傷?

>みやまえさん

あっ、やっぱりみやまえさんでしたか。当たってよかった。

>>無記名はわたしです。ごめんなさい・・・

このココログのコメント欄って、名前部分に前回の入力が入ったり入らなかったりするんですよね。
実は私自身、無記名で書き込んでしまって、後から訂正することがあります(管理人なので後から名前も内容も編集できる)。

後遺症はいやだなあ……(日常的にサムアップする習慣はありませんが)。

投稿: かば◎ | 2023年7月19日 (水) 01時40分

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