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2023年4月

横浜AFVの会2023

●4月9日日曜日、横浜AFVの会に行く。

昨年3月末に初めて参加し(と言うか、開催自体が初?)、今年も行こうと思っていたものの、先日ケン太さんからリマインドのコメントを貰うまで、すっかり忘れていた。いかんね。なお、昨年は「横浜AFVの会(仮)」という名称だったが、今年は(仮)が取れた模様。

間の悪いことに、地域の自治会の今年度の役員に選ばれてしまい、その初の役員会と重なってしまった。流石に初回から「戦車のプラモデルの集まりがあるので欠席します」とも言えないので、昼過ぎまでその会合に出て、最後の2時間足らずだけAFVの会に参加した。

昨年は関内だか石川町だか、ちょっと外れたあたり(とはいっても、歴史的にはそっちが本当の「横浜」だが)の会場だったが、今回は横浜駅西口、駅間近。ヨドバシ裏手の県民センター。

●日本全国津々浦々のAFVの会にはほぼ必ず顔を出しているはずの“ハラT”青木氏には、当然今回も会えるものと思って行ったのだが、今回は欠席。会えずに残念。ミカンセーキさんも、(数日前にコメントを頂いたが)アメリカ出張後体調不良とのことでやはり不参加。めがーぬさんも家内平和維持のために不参加。

というわけで、普段、ネット上でそれなりに親しくお付き合いいただいている仲間は、今回はケン太さんのみ。ただ、以前にSUMICONでお付き合いがあった(当「かばぶ」でもチャバの記事にコメントを頂いたこともある) Nasi kandarさんに初めてお会いした。

あとは、AFVの会でしか会えない古い模型仲間の、J-Tanksのむーさんとか、旧MGSの野田君とか。

●展示作品の写真を少々。相変わらず、まるで網羅性はなく、基準も曖昧。どうもレンズ表に汚れが付いていたらしく、変な具合にピンボケ部分が出ているのはご勘弁。

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ケン太さんの新作はドラゴン72のエレファント。

アイテムの時代もWW2から現用まで幅広いケン太さんだが、ミニスケールも作るんだなあ。写真に撮ると、見る角度によっては「35だよ」でも通りそう。履帯はキットパーツが全然組説通りに組めないとか。

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Nasi Kandarさんの数作あった出品作のうちのひとつ、35の2S1自走砲。見ての通りウクライナ軍仕様だが、車体横の国旗下に消された「Z」があって、鹵獲車輛であることがわかる。ウクライナ軍ももともと2S1は保有しているが、Nasi Kandarさんによれば、ロシア軍仕様とは細部が違っているそうな。

ちなみに最近は「2S1」という名前の方が通りがいいのか? wikipediaを見て、今更「えっ、これってSO-122のことだったのか」と気が付いた。桜井さん元気かなー(ハンドルネームが「SO-122」)。

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むーさんの装甲車(名前を撮っていないが、スミダ式とかで合ってる?)。フェアリー企画の製品で「リベットを植え替えたりとか、特に手を加えていない」とのこと。

え? フェアリー企画で? 「いや、最近の製品だったら、こんなもんよ?」 つーか、「最近の製品」っていうのがあるのか、あのメーカー。「あるって! ちゃんと活動してるよ!」 あーそりゃ失礼しました。うちにあるのは古い製品で、まともに平面も出てないやつばっかりなんだよ……。

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1枚目は野田君のICM製WW1フィギュア連作。

2枚目はミラージュの7TPを核にした1939ポーランド軍ジオラマ。作者の方と少しお話をしたが、ポーランド物が大好きとのこと。ちなみにこの橋のキットのばら売り版、うちにもあるなあ……。

3、4枚目は珍しい日中の白兵戦ジオラマ。確か何か受賞していたはず(今回の横浜AFVの会では部門別の人気投票があった)。中国軍の軍装に関しては、未だによくわからない……。

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ww2赤軍ものいくつか。スターリネッツ&152mm砲は、トラペのキットだとするとラジエーター横のロゴが「スタルんネッツ」になっている(И→N)はずだが、作例では薄くなっていて読めず。削ったかな?

M4A2は75mm砲型は確かアスカ。76mm砲型はズベズダ製だそうだ。いいなー。

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フィンランド物2種と、miniartのIII号初期型。III号はD型車体にB型砲塔を載せたハイブリッド型。

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ほか、特に脈絡なく撮ってあった写真を数葉。最後のランドローバーは、徹底的に作り込んで、「タミヤがリニューアル発売(案内)した」という体裁で展示してあったもの。スゴイ。

あ。フルスクラッチの、ドイツ軍の「線路破壊車」の写真を撮っておこうと思って忘れた……。

近年、こうした模型の集まりではモデラーの高齢化をひしひしと感じることが多いのだが、今回の横浜AFVの会では高校生・大学生くらい?の若いモデラーの参加が目立った。人気投票各賞の発表でも、若手モデラーさんの登壇が結構多かった感じ。「コロナ禍で増えたんじゃない?」というのが(その話を聞いた)かみさんの推察。

●会終了後、ケン太さん、Nasi Kandarさんと3人で軽く飲みに行く。Nasi Kandarさんから「どうもminiartは生産拠点をポーランドに移したらしい」という話を聞いたり、ケン太さんから「そのうち(激戦区の)関西AFVの会にもオレの名を刻むぜ」という決意を聞いたり(そこまでは言ってない)。

去年同様、横浜AFVの会では不要キットの交換会があり(今年は参加は要予約)、私は参加しなかったが、ケン太さんはいくつか出品して、その代わりに大きめの段ボール一杯のキット群を引き当てたそうな。ほとんどわらしべ長者。

もちろん不要キットの交換会出品の目的はたいていの場合は「在庫処理」にあるわけで、半ば途方に暮れていたケン太さんより、Nasi Kandarさんと私、それぞれ一つずつキットを頂いてしまった。

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というわけで頂いたのが、トラペの比較的初期のキット、とはいってもそれなりに評価されている「シュトゥーラー・エミール」。実を言うと私は結構好きな車輛で、以前から「ちょっと欲しいなー。でも趣味範囲からはちょっと外れるし、手の入れどころも判らないしなー」と逡巡していたもの。つ、ついに入手してしまった……。

しかも箱を開けたら、ホビーボスの連結履帯に、ボイジャーのエッチングまで入っていた。キット本体はトラペが超お買い得だった時代のものだが、アフターパーツを加えたら簡単に倍以上になってしまう。ケン太さん、本当にどうもありがとうございます。

いや、まあ、「ちょっと欲しいなあ」欲が満たされてしまったので、結局積みが増えただけの可能性も高いんですが。

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つれづれSU-100(4)

●さらに行き当たりばったり度が増している、ドラゴンのSU-100製作記。4回目。

前回書いたように、キューポラと操縦手ハッチの改修もとりあえず終えて(操縦手ハッチはペリスコープ周りの工作を残しているが)、「もう山場は越えたぜ!」みたいな気分でいたのだが、戦闘室周りの溶接痕を入れながら、現存実車の写真を改めて見ていて、これまで見落としていたディテールの差異に気が付いた。……いまさら!!

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写真はキットのままの戦闘室上面だが、戦闘室前部ハッチの右側のヒンジは、その横の長方形のバルジと干渉するような形で、左側に比べ半分くらいの幅になっている(黄色矢印)。

また、戦闘室後部ハッチの前方ヒンジは、後面に掛かる後方ヒンジや前部ハッチのヒンジ同様、噛み合わせが2・2の4つになっている(赤矢印)。

実際にこのような仕様の車輛もあるのだが、それは、もうちょっと後の生産型のようで、少なくとも、戦闘室後面が組み継ぎの戦中型(初期型)の場合は、

  • 前部ハッチ右側と長方形バルジとの間隔がもう少し開いていて、ヒンジ幅も削られていない。
  • 後部ハッチ前方ヒンジは、噛み合わせが3・3の6つ。

すでにキューポラもベンチレーターカバーも付けてしまった後で、上面ディテールを修正するのはかなり面倒臭く、一時は見なかった振りをしようかとも思ったのだが、結局(ため息をつきつつ)改修に着手。

前部ハッチ右側ヒンジと長方形バルジとの間隔が広い点に関しては、(1).長方形バルジ自体の幅が狭い、(2).前部ハッチの幅が狭い(あるいは左に寄っている)、(3).その複合――などの理由が考えられるのだが、砲基部カバーのボルトなどとの位置関係から、とりあえず(1)の可能性が高いと判断、バルジのモールドを削り取って作り替えることにした。

キューポラとヒンジに挟まれた長方形のバルジ部分を削り取るのは、案の定面倒くさかった……。

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このあと、(当然ながら)後方ハッチの前側ヒンジも削り取っている。

そして、バルジと後部ハッチ前側ヒンジを作り替えた状態が以下。

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長方形バルジ上にある、内部機器と関連しているらしい“ミステリーサークル”は、初回に書いたように、戦闘室後面が組み継ぎの初期型でもドラゴンのキットが表現している「後端に横並び」タイプも見られるのだが、作り直したついでに「前端・後端に縦並び」タイプに変更した。

●さらに、作り直した後部ハッチ前方ヒンジ上に、ロック爪とダンパーを作る。

キットのような後期標準の噛み合わせ4つヒンジの場合は、右ヒンジにロック爪、左ヒンジにダンパーなのだが、噛み合わせ6つヒンジではロック爪・ダンパーの両方が右ヒンジに付いている。おそらく、6つ→4つに変更した際、小型のヒンジに両方は乗らなくなったので、ダンパーを左に振り分けたのではないかと思う。

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こうして写真で拡大すると工作の粗さが目立つが、そのへんは「メガネをしていても老眼をカバーしきれない」&「工作力自体がそんなもん」の相乗によるもの。

ダンパーに対応するコの字ストッパーは、プラバンかプラペーパーで作ろうかとも思ったが、それではちょっと触っただけで壊れそうなので、面倒ではあったがエッチングパーツの枠の余白から切り出して作成した。見えているより脚は長く作ってあって、プラパーツ側に差し込み穴を作って固定してあるので丈夫。

なお、このストッパーのダンパーに当たる面はやや後傾していて、そのため、全開時のハッチは垂直ではなく、やや前に傾いた形になる。

何はともあれ、この手の極小パーツは、作る面倒もさることながら、「作っている最中に飛ばして作り直す羽目になる」というのがコワイ(そして悲しい)。実際この部分の工作では、ヒンジの噛み合わせ部をひとつ、ロック爪の根元の軸受け部をひとつ、行方不明にした。

●戦闘室上面ディテールの作り直し前に進めていた溶接跡追加工作。

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いつもながら、主に伸ばしランナーの接着剤溶かし方式。一部、戦闘室後面・上面間や、戦闘室後部の「三角コーナー」肩部などは伸ばしランナーは足さず、「キットのパーツを彫り込んで接着剤でちょっと溶かしてぐりぐり」式で処理した。

T-34系列、KV系列の工作をする際には、いつも「ソ連戦車っぽい溶接痕にしたいなあ」と思いながら作業しているのだが、なかなか思ったようにはできない。

車体とフェンダー間の溶接痕は未工作。

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