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トンネルの追浜

●追浜(おっぱま)行ってオッパマン!(言ってみただけ)

●一昨昨日(さきおととい)の土曜日に行ったばかりだというのに、また本日午後、追浜に行く。前回は東逗子→追浜だったが、今回は追浜→東逗子と逆順で。

前回買い食いして美味かったので、国道沿いの商店街でメンチカツ+横須賀コロッケを再度買い、鷹取山山頂で、このためにわざわざ家から持って行った食パンに挟んで食べる。

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でかでかと「横須賀コロッケ」と掲げてあるので、これが店名かと思ってしまうが、実際にはそのわきに小さく「マルシン追浜店」とある。コロッケをメインに、横須賀周辺に数店舗を展開している由(サイトはこちら)。数分待たされるが、その場で揚げてくれる。衣さくさく、ほくほくで美味し。

「横須賀コロッケ」はイチオシメニューのようで、数種あるコロッケのなかの一つ。右写真の右側の、小さ目で俵型をしているのが横須賀コロッケ。左はメンチカツ。こちらもチーズ入りとか、バリエーションがある。

追浜駅前の商店街は半ばシャッター通りと化している中で、看板に明かりも照らして幟も立てて営業しているので、このお店は結構目立つ。場所は追浜駅を降りて国道を右(南側)。隣は「介護スナック 竜宮城」という「え?」と思う業態のお店。気になって調べてみたら、本当に介護スタッフや介護送迎車輛も揃えた高齢者向けの店だそうだ。ただし前回も今回も閉まったまま。

●こんなに頻繁に追浜に行ってしまったのは、上のコロッケを(今度こそパンに挟んで)食べたかったのが一つ。もう一つは、改めて中身をチェックした「横須賀トンネルマップ」に、前回見た「向坂隧道」とは別の、追浜駅近くのさらに素敵なトンネルが出ていて、俄かにそれが見たくなったこと。

というわけで、追浜駅から南東に、直線距離で1km弱。追浜東町と浦郷町の間にある「筒井隧道」(横須賀トンネルマップNo.5)。

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これほど縦に間延びした形状なのは、もともとはトンネルへのアプローチの道に傾斜があり、トンネル自体もっと高い位置にあったものを、傾斜を緩めるために掘り下げたためだという(横須賀トンネルマップによる)。

なおトンネル内は浦郷(南)方向にやや下り坂。ポータルの化粧煉瓦は、前回見た「向坂隧道」同様に新しい感じで美しいが、よく見ると入口両側角の部分は、時折ぶつかる車でもあるのか、数か所欠けている。

追浜駅方面に戻る途中で、もう一つトンネルを見る。「平六隧道」(横須賀トンネルマップNo.2)。浦郷小学校裏(追浜東町)と駅方面(追浜町)を結ぶ歩行者専用トンネル。

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左が浦郷小学校側(浦郷町ではなく追浜東町にあるのに、小学校名は浦郷。もっとも昔は追浜~田浦一帯が浦郷村だったらしい)、右が駅側。トンネル内は壁面だけでなく路面の舗装もコンクリートで、全体的に真っ白なので明るい。

このトンネル、昔は素掘りで、その後コンクリート巻きになったものの、数年前までは高さが2m強しかなく、web上のコンテンツによれば、「横須賀一狭くて低い」トンネルだったそうな。ううむ。その頃に一度通ってみたかった。

ちなみに平六隧道という名称は、別に平六さんが掘ったためではなく、「平六ヶ入」という地名があったとか何とか(横須賀トンネルマップによる)。地名自体が人名由来かどうかは不明。

●改めて手元の紙版の「横須賀トンネルマップ」を見ていたら、web上で閲覧できる版とは若干の相違があることに気付いた。

手元の紙版は「平成23年3月発行」。web上のPDF版は「平成25年10月発行」。上記「平六隧道」は、手元の紙版では「大人が手を伸ばせば天井の照明に手が届く」狭くて低い旧バージョンが出ている。また、紙版ではNo.6「榎戸隧道」とNo.8「日向隧道」の写真が同じというミスがあったが(写真は榎戸隧道のもの)、新版では訂正されている。

この記事を書くのにあれこれネットを見ていたら、他にもこの近辺のトンネル関連話題で興味深いものがいくつか。

(1).追浜観光協会サイトに、「追浜トンネル物語」というコンテンツがあった。追浜の車道・人道16本のトンネルを、開削年代別に4世代に分けて紹介している。前回・今回の記事で取り上げた3隧道も掲載されている。

地元のNPO法人(「アクションおっぱま」)の発行?で、「『追浜トンネル物語』大人の散歩・散策のしおり」という小冊子も発行されているそうだ。「追浜トンネル物語」ページでは、冊子の価格は200円と出ているが、「アクションおっぱま」では増刷の値段として400円になっている。追浜駅前の「こみゅに亭カフェ」で売っているそうな。今度また機会があったら買ってこよう……。

(2).横須賀市独自の取組として、「(横須賀)トンネルカード」なるものが発行されていたそうだ。

体裁はマンホールカードなどと同様で、1つのトンネルについて表に写真、裏に解説を掲載。市内の特定の飲食店で、これまた特定のメニューを頼むと1枚貰えるというシステムらしい。もっとも、2018年初めに10種、翌年もう10種が発行された後はニュースが無く、もともと配布期間も限定だったようなので、現在はもう入手できなくなっているのではと思う。

●鷹取山に行くために、前回とはまた別の裏道を通り、途中、「首斬観音」という物騒な名前の石仏(石碑)に寄る。

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大正末期、国道工事の際に頭蓋骨だけ10余り出土したものを供養したものとか。昔はこの辺りに陣屋(浦郷陣屋)があり、隣接して刑場もあったとかで、出土した頭骨もそんな由来ではという。なんだかテレ東の時代劇っぽい書体の「首斬観音」碑は昭和三年。両側の「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」碑は江戸時代からのものらしい。

●鷹取山に上って山頂広場?で前述のようにコロッケ/メンチカツパンを食べ、その後尾根道のハイキングコースを辿って神武寺・東逗子へ。東逗子からもそのまま歩いて帰宅。仕事進んでない……。

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コメント

横須賀は千駄ヶ崎近辺に海軍トンネルというレンガの1車線トンネルがありますが、10年くらい前に無粋にもコンクリ吹きつけられてしまいました。
子供の頃はおばけトンネルって言ってました。

最近通ったら、そばの家の里山への入り口的なところに
海軍標石が転がってました。本物なのかな?

投稿: みやまえ | 2023年3月 7日 (火) 19時29分

>みやまえさん

>>横須賀は千駄ヶ崎近辺に海軍トンネルというレンガの1車線トンネルが

それは、このトンネルのことでしょうか。
https://www.google.com/maps/@35.2158549,139.7101536,3a,66.3y,338.05h,94.82t/data=!3m7!1e1!3m5!1sdLw_3a8eJ8RFPeqg9jd7Mg!2e0!6shttps:%2F%2Fstreetviewpixels-pa.googleapis.com%2Fv1%2Fthumbnail%3Fpanoid%3DdLw_3a8eJ8RFPeqg9jd7Mg%26cb_client%3Dsearch.revgeo_and_fetch.gps%26w%3D96%26h%3D64%26yaw%3D307.09494%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656

このトンネルなら、正式名称は「千駄隧道」らしく、上で紹介した「横須賀トンネルマップ」にも出ていました。

隠れてひっそり口が開いている感じがいいですね。

海軍標石、昔、名越坂の途中の木工所みたいなところの脇に、花崗岩製で「海軍用地」と彫られたヤツが2本、一本は抜かれて転がされて、もう一本は立っていたんですが、建て替えで普通の民家になってしまった際にどちらもなくなってしまいました。

「ああ、貰っておきたかった!」と思ったんですが、重いしでかいし何の役にも立たないし、たぶん(ものすごい重い思いをして)持って帰っても、かみさんに大目玉を食うだけだったと思います。でもやっぱり惜しかったなあ。

投稿: かば◎ | 2023年3月10日 (金) 10時55分

ここです。
この左側ちょっと下がったとこに標石があります。
真っ昼間だと印象がかわりますね。
わたしは夕方か曇りの日しか行ったことがないかも。

投稿: みやまえ | 2023年3月11日 (土) 22時16分

>みやまえさん

一度訪れてみたいトンネルではありますね。
しかしウチからだと結構遠いなあ……。

投稿: かば◎ | 2023年3月11日 (土) 23時46分

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