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東京AFVの会の戦利品、などなど

Img20221201145225参加記にも書いたが、東京AFVの会の折に、Kakudouさん(はい人28号さん)、M.Nさんに、あれこれソ連戦車関連パーツを頂いてしまった。

頂いたのは、モデルカステンの可動式T-34 履帯M40(SK-37)と、miniarmのT-34用転輪(#35178、SU-100,SU-85,T-34 Pressed roadwheels set (Sormovo Factry)、それからKV用初期型フェンダーステイの3Dプリント製品。……あっ。それからABERのSU-100用砲身も。これってどなたからでしたっけ。(貰ってばっかり)

T-34履帯は要するに初期型550mmタイプ。このタイプの履帯を使う前提で作りかけているクラスナエ・ソルモヴォ製のピロシキ砲塔搭載初期型はAFVクラブの履帯に合わせて起動輪の間隔をやや広げてしまってあるが、他にもT-34初期型キットはストックがあるので、使用先には困らない。

miniarmは旧ソ連戦車のアフターパーツが豊富で、いろいろ欲しいものがあり、いつか何か買うことになるだろうなあと思っていたのだが、最初のパーツが頂き物になるとは。モノはゴムリムに穴も刻み目もない後期タイプのディスク転輪で、おそらく、ドラゴンのSU-100に入っているものと基本同一のタイプ、ということになると思う。ただし、こちらはハブキャップ中央に突起(ボルト頭?)がある。これって戦後型? しかも転輪自体は10個(1輌分)だが、ハブキャップは20個入っている。あれれ?

改めてよく見ると、ハブキャップのパーツにはD枝とE枝があり、半球状のドームの立ち上がり部分、やや平らになったところの幅が違うようだ。どう使い分ければいいのかの説明等は無し。なお、メーカーのカタログページにある画像では、ハブキャップは中央にボルト頭がない(製品には入っていない)タイプになっている。あれれ?(再)

Img20221201205705 Img20221201145352

KVのステイに関しては、薄さにしてもディテールに関してもイチオシ!製品である旨、M.Nさんが力説していたが、実際、非常に美しい出来。メーカー名も聞いたのだが忘れてしまった。FC MODEL TRENDかな?(追記:Passion ModelsのKV用エッチングパーツのweb販売特別版付属のものだそうです)

写真に撮って拡大するとよくわかるが、キットのモールドでは単純にボルト頭状にしてあるところ、きっちりナットの表現になっているのもポイントが高い。特にトランぺッターの初期型キットを作る際には、フェンダー幅が広いのを修正する必要があり、合わせてフェンダーステイの修正も迫られることになるが、これがあればだいぶ助かる(が、我が家のトラペの初期型に関しては、ほとんどこの部分の工作は終えてしまった。惜しい)。タミヤのKVに使うことにしようっと。

●会場で、M.Nさんからグノーム・ローンAXIIサイドカーの3Dプリント製品を見せて貰った。たぶんFC MODEL TREND製(うろ覚え)。確か、全体で「オートバイ本体」「ハンドル+前輪」「サイドカー」の3パーツくらいしかなく、フレーム、エンジン、タンクあたりのごちゃっとしたところが丸ごと一体成型。3Dプリントの恐ろしさを見せつけるかのような製品。模型として「作る」部分はほとんどない一方で、切り離しにものすごく神経を使いそう。……でもって塗り分けは面倒臭そう。

そんな細かさで、価格は2000円台だったというのがさらにびっくり。エレールのキットが今でも流通しているかどうか判らないが、サイドカー付きなら下手すりゃ同等の値段。さらにエレールのキットにスウォッシュ・デザインのタイヤ&スポークでも奢ろうと思った日には、何倍も掛かってしまう(ただしスウォッシュの軍用パターンのホイールセットは現在品切れ絶版)。……いやもう、エレールのグノーム・ローンは、ディテールアップするにしても、伸ばしランナーとか、その辺の身近な材料だけ使うことにしよう。

さらに、ハンガリーのCSABA装甲車の一冊本(Kagero)も見せて貰う。こここここここここんなものが出ていたとは! KageroはPZLあたりの飛行機のモノグラフで印象に残っているポーランドの出版社だが、またシブイところを突いてくるなあ。

それにしてもM.Nさんは、なぜこうピンポイントでこちらの弱点を攻撃してくるのか(笑)。

●毎回、東京AFVの会の帰りには皆でサニーに寄る。毎度あの魔窟的雰囲気に当てられて何かしら買ってしまうのだが、今年はなんとか我慢した。

●何のはずみでたどり着いたのか覚えていないが、YouTubeに「ヨーロッパで最長の要塞/ポーランド/ロシア帝国」というタイトルの動画が上がっている。

内容は2分半足らずの短い観光案内なのだが、なんとそのサムネイル画面に、TK豆戦車が写っている! 当然動画の中にもあるのだが、「戦車のオブジェ」というテロップ入りで数秒映るだけ。

しかしよく見ると、起動輪が車体の後ろ側にある! TK-3じゃない! 試作車のTK-1だ!

旧「河馬之巣」からサルベージしてきたコンテンツ、「TK豆戦車のバリエーション」にも書いたように、TKシリーズはTK-1、TK-2の2両の試作車が作られ、最終的には、TK-2を改修した形態が量産車のTK-3に引き継がれていくのだが、TK-1はモドリン要塞で高い石積みの台座に載せられてモニュメントになっていた。

これは戦時中に撤去され、戦後は同じ台座上にT-34のミニチュアが置かれたということなのだが、なんとその撤去されたはずのTK-1が、しっかり保存されていた!?

……と、かなり色めき立ってしまったのだが、ネットであれこれ検索して調べてみると、どうも数年前に製作・寄贈されたレプリカであるらしい。それに関する記事は、たとえばこちら。記事に添えられた写真を見ると、戦前、野ざらしのモニュメントになっていたにしては表面が綺麗すぎるのでレプリカとわかるものの、かなりよく出来ている。最近のレプリカは侮れない。というだけでなく、現在の展示品はどこまで信用できるのか、ますます不安になってきた。

●YouTubeからの脱線話。最近YouTubeを観ていると頻繁に、

日本は美しい。

煙がなければ、更に。

実現しよう、煙のない社会を。

という広告が流れる。どうにも禁煙ファシズム的な臭いがして好きになれないのだが、さらに驚くのは、この広告を流しているのがフィリップ モリス ジャパンだということ。フィリップモリス(本体)は世界最大の煙草メーカーだが、主軸を加熱式煙草に移行、近い将来、紙巻き煙草から全面的に撤退する方針を打ち出している、そうだ。

要するにそんな戦略に則ったうえでのこの広告、ということなのだが、今まで散々煙を噴き上げる煙草を売ってきた会社が、方針転換したとたんに「私ら嫌煙派の味方ですよ~。一緒に煙の出る煙草を撲滅しましょうね~」みたいな顔をしているのがさらにキモチワルイ(そもそも加熱式煙草の健康被害等への影響もきちんと検証できていないのに)。

なお、私自身は禁煙して10年を超え、当然、所構わず煙草を吸う人には不快感を覚えるものの、一方で「煙草吸いてぇなあ」という欲求の記憶はまだあるし、分煙に配慮してくれれば、喫煙という「悪癖」(あるいは依存症)をどうするかは個人に判断する権利があると思う。

●私自身がtwitterをやっていないので(一度流したら最後、訂正が出来ないメディアというのは怖くて使う気がしない。当ブログも、一度アップしてからあちこち書き直すことも多い)、他人のつぶやきも見る機会がほとんどないが、ミカンセーキさんが「ハラT」青木氏のtwitterのページにリンクを張っていたので、ひさびさにちょっと覗く。

で、そんな中に、氏が海洋堂1/35の「飼育員とシロサイセット」 を買った話が出ていて、「やつぁいったいなんつーモンを買ってるんだ……」と思いつつ、一方で「海洋堂は今、こんなもん出してるの?」と思って同社のプラキットカタログのページをついつい見てしまう。

うっわ! 海洋堂、四天王のプラモデル出してるよ! これ、欲しい!!

と心の中で思わず叫んでしまったが、よく見ると、台座を含めて16cm程度の小像で、価格は5000円超。4体揃えたら2万円超え……(ちなみに現時点では3体目の発売予告が出たところ)。それならガシャポンの仏像シリーズでいいや……。

将来十二神将とか出たら怖いね(お値段的に)。

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コメント

KVのステイは会場で角道さんが仰っていましたがパッションモデルのエッチングパーツのweb限定のものですね。
パーツ自体は大阪で開かれたホビーマルシェで3Dジャンクパーツの詰め放題で購入したものです。
サイドカーは以前ソクウを製作された、かば◎さんなら興味があるかなあ~と思いお見せしました。(確かにパーツの切り離しもそうですが、それ以上に塗装は苦労しそうですね…(^_^;)

Csaba本は今ならAmazonで購入可能なはずですよー。(と、悪魔の囁き(^_-)

投稿: M.N | 2022年12月 3日 (土) 12時54分

>M.Nさん

KVのステイに関しては本文に追記しました。
「3Dジャンクパーツ詰め放題」とはまたなんとも豪勢な。

グノーム・ローンは、エレールのキットで作りかけのサイドカー付きだけでなく、開封もしていないオートバイ単体版も持っています。ううううむ。
まあ、1970年代にこんなものを出したエレールの心意気には応えてやりたい気もしていますが。

>>Csaba本は今ならAmazonで購入可能なはずですよー。(と、悪魔の囁き(^_-)

うむむむむむ。

投稿: かば◎ | 2022年12月 4日 (日) 02時14分

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