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I号戦車の履帯

●15日金曜日。

午前中、パソコンを立ち上げてとりあえず仕事のメールチェックを使用と思ったら、サーバーに繋がらない。

「あれ? メールサーバー不調?」と思ったら、事務所のメールサーバーだけではなく、JCOMのメールも開けない。あれれ? ネット自体繋がってないじゃん!!

とりあえず、モデムの電源を引っこ抜いて、しばらくして繋ぎ直してみたり、パソコン自体を立ち上げ直してみたりと、お約束の一通りをやってみたが復旧の気配はまるでなし。スマホであれこれ検索してみようと試みるも、スマホもうまくネットに繋がらない。あれ?wi-fiもおかしい? JCOMの回線自体トラブってる?

なんだかんだジタバタして、結局どうにもならず、JCOMのサポートに電話しようと、固定電話の子機を取り上げたら、親機がダウンしている旨の表示。あれ? 電話もダメ? ……ってことは!

階下に降りて確認してみたら、かみさんがカーペットを干すだか何だかでテレビその他を動かしていて、その過程で、我が家の回線関係の大本のコンセントが引っこ抜かれていた。

四苦八苦していた小一時間を返せ!

――久々にコンセント一つ、回線一本で仕事も何も立ち行かなくなってしまう恐怖を味わった。

いざというときに代替で仕事できる環境をそれなりに身近に確保しておかないとなあ。

20211011_182436 ●数日前の夜。

近所の公園にタヌキがおったぞな。

しばらく前にも同じ公園で目撃していて、その時は、体中の毛が抜けてゴワゴワの肌がむき出しになった謎生物姿だった(ダニ疥癬症によるもの)。今回はそれよりだいぶ毛があるが、同じ個体が若干回復したのか、それとも別個体なのかはよくわからない。

ちなみに中央右上のカエルの水飲み台脇に、もう一匹目が光っている!と、ラインで写真を見せた知り合いが言っていたが、実際には「もう一匹」ではなくて、カエルのお腹から突き出ている水道の蛇口が反射しているだけ。

去年、一つ向こうの山で(昼間に)遭遇したタヌキの話と動画はこちら

●基本、模型は模型屋で買うことが多い。

今の世の中、ネット通販で買った方が欲しいキットの買いそびれはないし、むしろ通販のほうが安かったりもするのだが、それだけに、通販に慣れすぎるとあれもこれもとタガが外れてしまいそうで怖い、というのが理由の一つ。いやまあ、それだけの小遣いの元手もないけれど。

もう一つは、やはり店頭でキットの山を前にして物色するのが好き、というのが二つ目。地元逗子の模型屋は壊滅状態ではあるけれども、仕事で街へ出たついでに大きな模型屋に寄れるのは、首都圏在住者の贅沢でもある。

――なんていう建前でいつつ、ついつい(そしてたぶんものすごく久しぶりに)amazonで買い物。

購入したのは、T-Rex Studioの「Pz.Kpfw.I TRACKS Early type(I号戦車用初期型履帯)」。私としては、先日入手したCHINO MODELSのTKS用履帯に続いて、モデラー人生2度目の3Dプリント製品。

実は先日、下北沢のサニーに行ったときに(前回記事)、あれば買おうと思っていたのだが、残念ながら扱っていない由。(「TAKOMの後期型履帯ならあります」と勧められたのだが、それも中身はT-Rex製らしい)。

そのうち、秋葉原にでも行ったときにあれば買うかなあ、くらいに思っていたのだが、「そもそも、どこか扱っている模型店はあるんだろうか」とネットで検索してみたら、通販のM.S modelsに一つだけ!在庫があった。この時点で「どこかで見掛けたら買おうかな」が「これを買い逃したらもう入手できないかも」に意識が切り替わってしまい、“ショッピングカート”に放り込んで……どうせ滅多にしない通販を頼むなら、ついでに何か頼もうかと物色している何分かの間に……在庫切れに!

うっわ。

これでますます「今買わねば」スイッチが入ってしまって、ちょっと探してみたら、amazon上にまだ残っていた。というわけで、あわてて注文した次第。踊らされてるなあ。

なお、品物は水曜日に注文して、「お届け予定」は15日金曜日だったが、翌日の木曜日にはもう届いた。ちなみに製品の箱は7×7×4cmで、手のひらにすっぽり入るくらいの小さいものだが、届けられたamazonの箱は、タミヤの小さ目な1:35戦車・車両のキットが3つは収まりそうな感じ。その昔、

「♪あ~あ~、無駄にでかいボール箱~。
あ~あ~、横にアマゾンの~、マーク~♪」 ((c)ワンカップP)

と、メイコ姐さんが歌っていた通り。

さて、モノはこんな感じ。

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モデルカステンの可動式I号履帯と似たような、「クリッカブル」と「ピン挿し」の折衷型のような形式で、片方は履板にモールドされている突起に引っ掛けて繋ぎ、反対側はピンを挿すというもの。どちら側にピンを挿すかで、履板は右用・左用に分かれており、別々の袋に入っている。挿すピンはカステンのものよりずっと長く、履板中央のかみ合わせを超える長さがある。ピンそれ自体も3Dプリント製品。履板の成形そのものはシャープで美しい。

それにしても、そもそもI号戦車用の連結履帯なんて、別売の履帯製品の中ではかなり小さい部類なのだが、CHINO MODELのTKS用履帯を苦労して繋いだ(と言ってもまだせいぜい20リンク弱)あとでは、「うわ~デケぇ~。扱うの楽~」と感じる。

試しに何枚か繋いでみた。

連結時の精度については、噛み合わせがすんなり入る場合と、ちょっとヒネリを利かせてねじ込まないといけない場合あり。若干の(見た目では判らないほどの)変形や誤差はありそう。ピンも素直に奥まで入る場合と、途中で引っかかってなかなか入らない場合があった。箱には「2時間で完成」と誇らしげに書かれているが、本当かよ……。ちょっと不安。また、ピンはMaster Clubのレジンピン/リベット類のような、「最後のテーパーでキュっと締まる」感はなく、接着無しでは場合によっては抜け落ちも発生しそうな不安も少々。

●ちなみに、I号戦車用履帯は、モデルカステンの可動式でもガイドホーンの形の違いでA型用、B型用の2酒類が出ているが、これは確か、ガイドホーンの形状(アウトライン)の違いによるもの。

今回私が買った「初期型履帯」はさらにそれ以前のもので、ガイドホーンにおむすび型の穴が開いている。T-Rexのほかには、Master Clubのメタル製のものが出ているらしい。

すでにポーランド戦の頃には穴無し履帯が用いられているので、普通に作る分にはキット付属の履帯とかカステンの履帯とかで十分なのだが、中国陸軍が輸入使用したものは、輸入時点ママの穴開き履帯なので、このタイプがぜひ1両分は欲しかった。存在を知った頃はまだMaster Clubの製品もT Rexもなく、「履帯の1枚ごとに穴開け加工するなんて無理~」と、げんなりしていたのだった。

とはいっても、中国軍のI号戦車A型、いったいいつ作るんだ……。

●仕事の締切山盛りセール中であり、模型製作はまるっきり停滞中。

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コメント

「今買わねばスイッチ」わかります!
でもって同じもの何個も抑えてしまったり・・・

投稿: みやまえ | 2021年10月21日 (木) 23時41分

>みやまえさん

あるんですよねえ。
「手に入らない」「手に入りにくい」とわかったとたん、猛烈に欲しくなっちゃうって。

今回のI号初期型履帯は(メーカーはどこであれ、アイテムとしては)必ず欲しいものだったので「遅かれ早かれ」でしかないんですが、時々、あとから

「何でこれ買っちゃったんだろう」

ってものを掴んでること、ありますよね?(と同意を求める)

投稿: かば◎ | 2021年10月22日 (金) 10時24分

T-Rexの1号戦車の初期型履帯、私も買ってます。TAKOMの1号戦車も買ってあるのですが、さいきんバタバタしていて全然作れてないなー。

よく調べないで買ったけど、穴あきガイドホーンのタイプって、ポーランド戦でももうつかってないの? うう..

TAKOMの1号戦車の履帯はガイドホーンがフラットになっちゃってるのよね。

投稿: hn-nh | 2021年10月24日 (日) 18時18分

>hn-nhさん

ああ、上では「すでにポーランド戦の頃には穴無し履帯が用いられている」と書きましたが、じゃあ、その頃既に穴開き履帯は使われていないのかというと、その辺、ちょっと確認しきれていないです。

例えばポーランド戦後に採用されたものがポーランド戦時の設定の車輌に使われていたらおかしいですが、古いものは残っていても不思議じゃないような。

グランパのI号特集でも出してきて写真をあれこれ見てみようかとも思ったんですが、出てこないし……。

TACOMのI号、買われたんですね。A型はトライスターがあるからいいとして、B型は新しい、ビシッとしたキットが欲しいと思っていたので、結構気になっているんです。
ただ、TACOMって、「面白いネタを出すメーカー」ではあっても、こういうドストレートのネタをビシッと決めてくれるメーカーというイメージがあまりなくて、ちょっと不安というか……。

是非キットレビューをお願いします。

投稿: かば◎ | 2021年10月24日 (日) 22時36分

TAKOMの1号戦車はてっきりかば◎さんが買っててレビューでもしてくれるんじゃないかと待ってたのですが(笑)
そうね、予習も兼ねて近いうちにレビューしてみようかな。1号戦車はこれまで作ったことないんで、細部の変遷とかわからないからどの程度の話ができるかは..
チラッとパーツを見る限りはTAKOMらしいカリッとした成形、エンジンデッキのデッキのラジエーター排気口周りのディテールは実車の装甲板の組み方をよく再現してましたよ。

投稿: hn-nh | 2021年10月25日 (月) 19時04分

>hn-nhさん

とにかくI号戦車B型に関しては、イタレリのキットは筋はいいんだけれどもさすがに古いし、ドラゴンの新(とはもう言えないか?)にキットは愕然とするくらいポンコツで、新キットを待っていた人は多いんじゃないかと思います。
(何しろドラゴンのI号B型は、後から出たA型キットとまるっきり砲塔の大きさが違う……)

ところでTAKOMのキットって、A/Bの2in1キットだけじゃなく、それぞれ個別売りも出てるんですか?

投稿: かば◎ | 2021年10月25日 (月) 20時37分

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