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ルノー・ド・タミヤ(2)――工作開始とジャッキ台

●SUMICON「タミヤ・フェス」参加作、ルノーR35製作記。

とりあえずエントリーはしたものの、8月中はまったく手に付かず。こりゃイカンと思い、せめて8月中に始めたという格好だけは整えようと、31日になってちょこちょこいじる。

とはいっても、エッチングに取り換えるなどの理由で後々邪魔になるダボ穴のいくつかと、車体上部と上部側面下側パーツの接着部の一部に出来る変な段差を埋めるため、ランナーとかプラ片とかをくっつけただけ。地味すぎる!

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●流石にそれだけでは何だなあ、という気がしたので、前からちょっと尖り過ぎな感じが気になっていた、砲塔右後ろ上の角をちょっと丸める。先日亡くなった仁鶴師匠を偲びつつ、

四角い仁鶴がまぁるく収めまっせ!

などと呟きつつ、あっちこっちの角度から見て具合よくなる感じに削る(といっても、たいして削ったわけではない)。丸めるにあたって邪魔になる上面のパッチは削り落とした。

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もっともこれは多分に私の好みの問題で、実車でもタミヤのキットくらい尖っているように見えるものもあり、タミヤの間違いとは言えないようだ。

ルノーR35、オチキスH35に搭載された規格品のAPX R砲塔は、複数の工場で並行生産されているためか、おそらく工場別/ロット別で、この角を含めて、形状には微妙に差異が見られる。

ちなみに右側面前半についても、タミヤはいわば「ふっくら」タイプだが、エレールやトラペのようにここが窪んだ「げっそり」タイプもある。もっとも、ブロンコのように折り紙細工っぽくカクカク凹んでいるのは流石にやり過ぎ。なお、各社砲塔比較については過去記事参照のこと。

●そしていきなり些末な工作。

右フェンダー後部には、ジャッキとジャッキ台ラックがあるが、タミヤのキットでは、ラックと一体モールドされたジャッキ台の裏側はつんつるてん。しかし、車体側を向いていることが多いとはいえ、割と普通に見えてしまうジャッキ台裏のリブパターンがないのはちょっと寂しい。

我が家には、だいぶ年季物のON THE MARK MODELSのR35/H35用エッチングも2セットあって(1枚は使いさし)、これにジャッキ台が入っているので、当初はこれが使えないかと希望的観測を立てていたのだが、エレールを作ったとき同様、結局サイズが微妙に合わなくて断念した。

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以前にも触れたことがあるが、ON THE MARKのエッチングにはルノー用(黄丸)、オチキス用(赤丸)に2つのジャッキ台が付属しているものの、それぞれ表裏で別物だと認識してしまったらしく、片面しかないだけでなくサイズも異なっている。ルノー用にプラバンを貼り増して使えれば楽だったんだけどなあ。

そんなわけで、プラバンから自作する。エレールの時に一度作ったので、「おおよそこうすればできる」という手順がすでにあり、あとは淡々と手を動かすだけ。

Passion Modelsのエッチングのジャッキ台ラックはタミヤのパーツに合わせて設計されているはずなので、タミヤ準拠の大きさで製作。材料はすべて0.3mmプラバン。

サイズに切り出したベース(縁取りを考慮してタミヤのパーツより一回り小さくする)に、まずは内側のリブを貼り付ける。その後、しごいて柔らかくした縁材を周囲に巻いていく。工作しやすくするため、最終的なリブよりだいぶ高め。しっかり接着固定されたら、ゴリゴリと削って適正な厚みにする。

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現時点では表側は未完で、この後、ジャッキ位置固定用の円弧のリブを付ける必要がある。最終的にラックに装着する際には、表側(円弧のジャッキ固定リブ)があるほうが外側を向く場合が多いようだが、逆の例もある。せっかく作った裏のリブを見せびらかすために逆向きにするのもありかなあなど、あざといこともちらりと考慮中。

●車体側部、数カ所に出来る小さな段差(というか窪み?)を埋め終わったあとに、鋳造時の型分割ラインを入れる。当然ながら、工具箱に隠れてしまう部分はオミット。

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いつもながら、伸ばしランナーを貼って接着剤で溶かして潰して……という作業。当然ながら、同じ「鋳造型の分割線」ではあっても、T-34の砲塔のようなゴツさはなく、ごくごくおとなしいもの。表面もあまりゴツゴツさせず、「これは溶接線ちゃいますよー。鋳造型分割線ですよー」というのを示したいと思ったが……どこが違うんじゃ状態。ちょっと反省。

ちなみに砲塔裾部にも鋳造型分割線はあるのだが、そちらは(通常)さらに目立たないので、キットのパーツの接合線をわずかに残す感じでヤスるだけに留める。……「接着した後、ちゃんと消さなかったでしょ」状態にしか見えないのが難点。

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