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PZLの大ナマズ(2)

●人間、やらなければいけないことがある時ほど、関係ないことをしたくなるもの。

しかし、仕事をサボって模型に手を出すというだけではなくて、その模型のなかでも、いま最も作るべきルノーR35ではなく、さらに別のものをいじってしまうというのが余計にひねくれているというか、余計にあかんというか。

●とはいえ、根を詰めないと進まない仕事をサボっての模型作りといえば、これまでにも何度か書いているように、これまた考えたり工夫したりが必要な工作ではなく、ひたすら無心に削る(しかも具体的に完成を目指すわけでもなく)といった工作がしたくなるわけで、そこで登場するのが例によってバキュームフォームキット。

というわけで今回取り出したのは、ポーランド、miniplast社製の1:48、PZL 46「スム」単発軽爆。前回記事を書いたのは(そして一部パーツを削って貼り合せたのは)、2018年2月だった。お。割と最近だね。

とりあえず、ずいぶん前に主要パーツをプラバンから切り離すだけはやってあって、そこから、前回記事の段階で本格的に削って貼り合せたのは、

  • 左主翼
  • 水平尾翼
  • 左垂直尾翼
  • 左主脚
  • 左右主車輪

●今回はこれに加えて、右垂直尾翼、右主翼、右主脚を削って貼り合せ、さらに胴体左右も削った。胴体は中身を作らないと、この段階では貼り合せるわけにもいかない。また、前面を除いてカウリングは胴体と一体だが、カウルフラップ部分が埋まっているので、一度切り離して工作する必要がありそう。

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翼表面は、48としては表現が大味かもしれないが、パネルラインは凹だし、なかなかシャープ。胴体側面や、主翼の内翼・外翼の境目にある帯状の凸部も綺麗に浮き出ている。

主脚は車輪と一体にモールドされているが、主車輪は別部品が用意されていて、一体の車輪部をくりぬいて挿げ替えるようになっている。

●バキュームフォームのパーツをガリガリとヤスリ掛けしているとプラスチックの粉だらけになる。考えてみれば、プラモデルのヤスリ掛けというのは、現在大いに問題視されているマイクロプラスチックを大量生産しているわけで、それを思うと、プラモデルというのは「20世紀後半から21世紀前半までの、短期間だけ存在した趣味」ということになりそうな気がする。

●そんなこんなで、「無心にバキュームフォームを削りたい」欲はある程度鎮静化したので、次回はいよいよR35の製作に入りたい。

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コメント

うわー!すごいキットが出てきました!
IBG辺りがキット化してくれることを願います...

投稿: vol de nuit | 2021年8月31日 (火) 12時40分

>vol de nuitさん

確かに今となっては、バキュームというだけで「過去の遺物的トンデモキット」なのは確かなんですが、このキット自体はバキュームとはいえ割と後期の製品なので、(いくらか大味とはいえ)機体表面モールドなどもそのまま使えそうです。
上の主翼の写真でもある程度表面の具合は判るかと思いますが、基本、筋彫りの彫り直しとかパテ埋めとか、その手のことは現段階では一切やっていません。

IBG……。カラシュ系列の試作機は出しましたが、スムだと全く新規開発になってしまいますし、流石に難しいんじゃないかなあ……。
IBGの72のポーランド機シリーズは、今のところ1つも持っていないんですが、ずっと気に掛かっています。

投稿: かば◎ | 2021年8月31日 (火) 14時02分

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