ソミュアのケグレス(5)――キャビン周り・その2
●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON 2021」参加作、DESのソミュアMCG5(DES kit, #35023, SOMUA MCG5 d'accompagnement 1939/40)の製作記の続き。
●おおよそ屋根は削り終わったが、キャビン側がきちんと形になっていないと、屋根の仕上げもできない。
本当はドアを削ろう……と思っていたのだが、窓をくりぬくのが面倒臭そうだったので後回しにし、まずはキャビン前面パーツをいじる。
このパーツで一番大きな問題は、前面がウネっていて、ボンネット部品と綺麗に合わさらないこと。おおよそ、真ん中が窪んでいる感じなので、人によってはポリパテを盛って削りそうだが、私自身はパテ工作が非常に苦手なので(というより、我が家にポリパテがないので)、とりあえず前面を粗く削り、プラバンを貼り増して削った。
側面にある小パネルのモールドと上部の燃料注入口のモールドは、当初は残しておくつもりだったのだが、このモールド自体もあまり綺麗でなく、またこの面自体も若干の凹凸があったので、ディテールは後で再生することにして、一緒に削り落としてしまった。
また、この突出部の前面には、周囲に薄い鉄板で縁取りがある。
全体が直線なら単純にプラバンやプラペーパーを帯状に切って貼ればいいのだが、曲線もあるとなると、均等な幅に切るのが非常に面倒になる。
どんな手順で工作するかあれこれ悩んだ末、0.3mmのプラバンを一度少量の瞬着で仮止めし、外周を綺麗に削って合わせた後に剥がして、外周だけを細く切った。……というより、割と粗く切り出したのちに、細く均等な幅の帯になるよう手作業で削り込んでいった。
薄くてすぐにグニャグニャするプラバンを細く削り込んでいくというのは厄介で、削り始めてすぐに「こんな手順でやろうとするなんて、バカ?」と思ったが、もう始めてしまったものは仕方がないので、そのまま削り上げた。
……型紙でも作って、まずは内側をくりぬいたプラバンを作って前面に貼り、そのあとで周囲を削り落とせばよかった。
その後周囲のモールドを再生。上面には、キットでは忘れられていた通風孔と思われるフラップを追加。また、垂直面と突出部の接合部(入隅部分)には、伸ばしランナーを接着した。
なお、レジンパーツとプラパーツを接着するには基本瞬着を使用するわけだが、側面のパネルと上部フラップについては、接着時に余裕をもって位置調整がしたかったので、ひと手間掛けて、レジンパーツの表面を浅く彫り込んでプラバン片を瞬着で接着。その後ツライチになるよう削り込んで接着面の「受け」とし、パーツを普通のプラ用接着剤で付けられるようにした。
まあ、こんなことしなくても、普通はゼリー状瞬着を使うか、プラ用接着剤で仮止めしてサラサラ瞬着を流し込むか、で済むんだけれども。
先述の、前面周囲の「フチ」に関してはヤスってかなり薄くし、その上に小リベットを並べた。小リベットは(側面パネルのものも含めて)タミヤの48マーダーIIIの転輪周囲のもの。
以上の作業を終えて、また例によってシャーシ上に上物主要パーツを並べてみたのが以下。
まだ道のりは遠そう。
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コメント
ぐっと解像度が上がっていい感じに収まっていますね。
やった甲斐がある工作。
投稿: hiranuma | 2021年2月23日 (火) 07時34分
ありがとうございます。
正直なところ、側面のパネルについては、もっと薄く仕上げるべきでした。
ソミュールの実車はこの部分が失われているので、割と適当に(キットのモールド準拠で)作ってしまいました。
投稿: かば◎ | 2021年2月23日 (火) 12時54分