SUMICON 2021
●サイト「週末模型親父の部屋」が昨秋復活。さらに、この2月スタートで、みんなでわいわいAFVモデルを作るイベント「SUMICON」も復活開催されることになった。
作りかけをやたら抱えていることもあって若干迷ったのだけれど、ネットを通じてお付き合いの深い皆さんも揃って参加するということで、(やはりこういう機会だと完成が近づくので)ご相伴にあずかることにした。
●今回はコンペ形式にはせず、まっさらの未製作からのスタートでなくても良い、ということではあったのだけれど、とはいってもあまりに製作を進めてしまったものでは何なので、あれこれ考えて絞った候補がこの4つ。
右上から時計回りに、
・AZIMUT 1:35 ヴィッカース・ユーティリティ・トラクター:ベルギー軍が使用した1人乗りの軽トラクターのレジンキット。35なのに72クラスの小ささ。操縦席内が椅子だけでレバーとかペダルの類が何にもパーツ化されていないのが難点。履帯は非可動式のカステンのI号戦車用が入っている。
・テックモッド 1:35 T-50増加装甲型:砲塔およびキューポラの形を修正しようと、若干手を入れた形跡あり。今T-50を本気で作るなら、たぶんホビーボスを選ぶほうがいいと思うのだが(ホビーボスのキットをちゃんと見ていないが)、このキットも(いかにも一頃の東欧製キットではあるけれど)、そう悪くはないと思う。何と言ってもこの「増加装甲型」キットのいい点は、ラジエーターグリル上の盛り上がった金網が、プレス済みのエッチングで入っていること。
・M 1:35 D-8装甲車:ちょっと半透明っぽい白いプラ質がキモチワルイ、そしてモールドもでろでろ気味の簡易インジェクション?キット。かつてかさぱのす氏が完成させ、バリエーションキットのD-12はme20さんが完成させている。私の周囲、勇者多いな……。
・DES ソミュアMCG5ハーフトラック(砲牽引車型):同じケグレス方式のハーフトラックでも、昔作ったNKCのユニックP107と比べるとずいぶん大味で荒っぽいキット。
どれにしようかしばし悩んだのだけれど、結局は、「今回はパーツの少ないレジンキットでバタバタとやっつけよう」などという邪な考え(あるいは皮算用)のもとに、ソミュアのハーフトラックでエントリーすることにした。
キット内容はこんな感じ。
シャーシにはいくつか、すでにパーツを接着してあった。荷台部分は一体成型なのか、それともアオリ部分は別で自分で組み立てたのか定かでない(接着跡が見えないので、たぶん一体パーツだったのだと思う)。少なくとも20年程度は我が家の押し入れで“熟成”されていたものなので、有機溶剤臭はしない(miniart studioのトルディのように、いつまで経っても臭いのもあるが)。
若干の歪みがあるパーツもあったので、組立前に煮る必要がある。なお、上右のパーツ写真で下辺中央あたりに写っている足回りのアーム(H形のもの)が片側分しかないが、これは撮影の直前、箱をひっくり返してパーツを床にぶちまけてしまったため。この後、無事に発見回収した。他、パーツをチェックしたところ、ブタの尾形の牽引フックが3つしかなかった(本来、前後2つずつで4つ必要)が、これは購入後に無くしたのか(あるいはこの直前にぶちまけたときに無くしたのか)、もともと無かったのか不明。
もっともそれ以前にこのキット、組立説明書に図解は最小限で、あとは「*番のパーツを*番に付けろ」という具合に文章でステップ解説してあるだけ。その一方で、パーツリストのようなものは入っていないので、どのパーツが何番なのか判らないし、パーツの過不足もしっかり確認できない。ただし、いくらなんでも番号で手順を説明しているのにリストがないのはおかしいので、私自身が購入後にどこかに仕舞って無くしてしまった可能性あり。
とりあえず、今後、ぼちぼちと製作記事などUPの予定。
●世は緊急事態宣言下にあるが、行かないでいるとそれはそれで問題が出てくるので、先週末、1晩泊りで川崎の実家に行く。土曜日にはドイツ人Pも来ていて、大いに飲む。
Pは年末年始にドイツの実家に帰っており、帰国後の2週間の隔離も明けてから顔を見せに来たもので、年またぎの実家製シュトレンを土産にもらった。市販品のようなオシャレな見てくれはしていないけれど、しみじみと美味しい。
●自分ではあくまでもコレクターではなくてモデラーだと思っていて(「完成させる模型」が「買う模型」の数十分の1に過ぎないとしても)、やはり買う模型は、多少なりとも「作るつもり」があるものに限られるのだけれど、中には「これはもしかしたらこの先作ることはないかもしれないけれど、買って持っていたい」と思うキットもある。
それは「作り上げる技術や知識がちょっと足りない気がするけれどネタ的に魅力に抗えない」とか、「ネタ的に自分の守備範囲からちょっと外れるかもしれないけれど、とにかくキットとして素晴らしく魅力的」とかいった感じのもので、結局買わずに我慢することもあるけれど、我慢できずに買ってしまうこともある。
と、前置きをしつつ。
「そんなんいつ作るんだ」と思いつつ購入をためらっていたMENGのFCM 2C多砲塔重戦車。たまたまfacebookのAFV模型板で話が出て、「いつか買いたいと思いつつ我慢している」といったようなコメントを書いたら、「なくなっちゃうよ」と言われ、つい流されて買ってしまった(実家からの帰り、横浜のVOLKSでたまたま見かけたので)。
箱もそれなりに大きいが、そのうえで中身がぎっしり詰まっていて、一度箱を開けてパーツを出すと、きっちり収めるのが難しい。
さて。そんなわけで「いつ作るか判らないけれど前からとても欲しかった」キットを手に入れたわけだが、実はこのキット、左写真にあるように、「¥7020」の値札シールが貼ってある。しかし、実際に買って、直後にレシートを見てみると、「¥7560」とある(両方とも税抜価格)。気付いてレジに引き返し、「値段、打ち間違えてますよ」と言ったら、「済みません、値札シールの方が間違いでした」と言われた。
ここで買い逃して、結局買えないままになってしまうのも何なので、結局そのまま「¥7560+税」を払って買ってきたのだが、何だか釈然としない。>横浜VOLKS
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コメント
かば◎さん
モンモデル 1/35 仏 超重戦車 シャール2Cは、私も欲しいと思って買えていないきっとです。
B1bisよりもかなり大きくて船の様な、置き場所にも困るくらいの。
どうしたらこんなに大きな戦車を作ってしまったのか人間のバカバカしさが溢れている。
人が10人以上並んで記念撮影したものがいくつもあって鯨を採ったときの様。
かば◎さんなら素敵な制作レポートにしてくれるから作って欲しいです。
投稿: hiranuma | 2021年2月 3日 (水) 09時03分
いつか……いつか、作りたいと思います。
投稿: かば◎ | 2021年2月 3日 (水) 10時49分
スミコンでレジンキットが流行ってますが、確かにこういう機会でもないと、もう作らないかもしれないですね。レジンキットを削ると、昔の模型屋さんの匂いがして懐かしくなります。匂いというのは記憶と結びついてる感じがします。
投稿: hn-nh | 2021年2月 3日 (水) 17時33分
私は昨年暮れから、なぜかレジンキットづいている(?)んですが、なぜか作っていて「例の匂い」をほとんど感じないんですよ。古くなると匂いも薄くなるんでしょうか?まさか、コロナじゃないですよね…(汗)。
モンのシャール2Cはちゃんと持っています(笑)。ルノーを作り始めたときに、「フランスつながり」で一瞬その気になって箱を開けたんですが、すぐに閉じました。ルノーが終わったら考えてみようかな…。
投稿: マンリーコ | 2021年2月 3日 (水) 20時04分
お久しぶりです。<(_ _)>
スミコン、エントリーのキット、傍から見ると以前作られたソクウ1000級のような難易度もなさそうですね。(それとも制作中にいろいろと難関が待ち受けているのでしょうか…。(-_-;)
モンのシャール2Cは以前(住友さんのBBSにも投稿しましたけど)に作りましたがとても作りやすいキットでしたよ。(^o^)
投稿: M.N | 2021年2月 3日 (水) 20時35分
>hn-nhさん
問題は、(レジンキット以外でも)「機会がないと作りそうにないキット」がどんどん山積みになっていくことです。
機会なんてそんなにたくさんないのに……あってもせいぜい年に1,2回しか対処できないのに。
においと言えば、一頃の東欧キット群もなんだか独特のにおいがあった気が。いや、あれはメーカーごとにあったりなかったり?
変な品質の潤滑油のにおいだったのか……。
投稿: かば◎ | 2021年2月 4日 (木) 13時13分
>マンリーコさん、M.Nさん
いや、いいキットだってことは……そして、基本、キットをストレートでパタパタ組んでいくだけ(細部ディテール写真とかもあまりないので、そうせざるを得ない?)になりそう、というのもわかるんです。
うーん。ディテールアップとか改造とかに疲れて、「とにかく無心にキットを指示通りに組みたい」っていう時に作るか!?
投稿: かば◎ | 2021年2月 4日 (木) 13時18分