くろぬま閉店
●鎌倉・御成通りの(駄菓子屋向け雑貨店、とでも言えばいいのだろうか? 元はたぶん紙屋)「くろぬま」が先月半ばで閉店してしまった。
約10年前の大風でお店の南面が倒壊し、そこをベニヤ等々で応急修理して「これ、そのままでいいの?」状態で営業を続けていたが(下左写真に写っている左側)、張り紙によれば、おじいちゃん店主がお亡くなりになったらしい。ご冥福をお祈りしたい。
個人的には、「くろぬま」は時折気が向いたときに「点取占い」を仕入れる店で、昔、神保町の事務所で缶詰作業をしていた時期には台紙ごと買って事務所の壁にぶら下げていたことも。そういえば最近はあまり買ってなかったなあ。
●facebookでT.Wongさんに教えていただいた話。
CAMs(Combat Armour Models/戰甲模型)のヴィッカース6t戦車のフィンランド仕様は、これまでに、評価試験用に1輌輸入した標準型(キット番号A008)と、メインの輸入分である後期型車体のボフォース37mm砲搭載仕様(キット番号A009)が出ているが、来年2月目途で、後期型車体の継続戦争における45mm砲搭載改修型(いわゆるT-26E)を発売する由(キット番号A010)。A009同様、エンジンルーム内を含めてインテリア付き。
個人的にはインテリアまで作り込む趣味はあまりないので、インテリア無しの廉価版が欲しいなあ、などと思わなくもないが、いずれにしてもフィンランド型は1輌欲しいかも。あまり活躍できなかったとはいえ、虎の子の新鋭戦車として参戦した冬戦争仕様(ボフォース搭載仕様)が欲しい。そちらはもう出ているはずなのだが、模型店では未見。
●今年3月初め、東京で「マンホールカード特別版」12種の発行が予定されていたのだが、新型コロナ感染症拡大予防の観点から配布が延期されていた。
それが、ついこの間たまたま確認したら、11月19日から配布が始まっていた。3月に取りやめたものを、その時期をはるかに上回る規模でコロナ第三波が猖獗を極めている今になって再開するっていうのはどうなの?と思わなくもないが、それはそれとして、たまたまついでがあって千代田区版と世田谷区版の配布場所近くに行ったので、その2つを貰ってきた。千代田区の絵柄は、先日実物を見に行った、お茶の水の明大通りのアトム。
配布場所は世田谷区が東急世田谷線三軒茶屋駅改札脇の「三軒茶屋観光案内所」、千代田区は千代田区役所向かいの「千代田区観光案内所」(神保町の事務所の近く)。 全12種配布場所リストはこちら。さすがにわざわざリスクを冒して遠出して貰いに行くタイミングではないと思うし、たまたま近くに行く「要」で「急」な用事なんてあるかなあ。
●コロナ禍のため、名越切通の途中にある「まんだら堂やぐら群」はしばらく公開が取りやめになっていたのだが、久しぶりに、10月24日(土)~12月14日(月)(土、日、月、祝日のみ)に公開されており、最終日近くに行ってきた。
名越切通は旧都鎌倉を取り巻く山を越える旧道の「鎌倉七口」の一つで、七口の中で最も南の端にあり、江戸時代の東海道の脇往還である西浦賀道(戸塚-浦賀)の一部でもある。まんだら堂やぐら群は、その切通道の脇にある、中世(鎌倉~室町期)の横穴墳墓群。
管理のおじさん曰く、今年は例年に比べ(珍しく)モミジが綺麗、である由。確かにまんだら堂以外でも今年はモミジが色鮮やかなのが目につく。どうも、秋にことさら激しい台風が来なかったために、いつもなら大風や塩害にやられて満足に紅葉できないモミジが、今年は無事に残っていたということであるらしい。
下は、最初の2枚は名越切通から大切岸の尾根道を通って鎌倉側、「鎌倉市こども自然ふれあいの森」の斜面のモミジ。最後の縦長の1枚は鎌倉・二階堂の杉本寺から金沢街道を隔てた滑川。
もちろん、逗子鎌倉の山々は美しく紅葉する樹種自体、それほど割合が高くないので、綺麗なのは「そこだけ切り取って写真を撮っているから」。「鎌倉の紅葉」なんて、テレビで大層に取り上げられているのを見ることがあるが、「色とりどりの紅葉の山」を期待して来たらガッカリするのは必定。
●ちなみに上写真の行程(名越切通~大切岸~ハイランド~二階堂)で、ハイランドから二階堂方面に行くのに、久しぶりに衣張山に登ったのだが、昨年秋の台風で倒木だらけのひどい有様だった衣張山南斜面は、おおよそ普通に歩ける程度には復旧していた。ただし、一部は(1年以上経って)まだこんな感じ。
●ずいぶん昔、真冬に(父母の郷里の)奄美大島に行ったときに、道端でアサガオが咲いていて、「さすが南国」と思ったのだが、ふと気づくと、逗子でも、この季節に当たり前のようにアサガオが咲いていた。
このアサガオ、逗子鎌倉近辺では割とよく見る野生種で、外来種のアメリカアサガオか何かなのかな?と漠然と思っていたのだが、アメリカアサガオは萼(がく)が細長く尖り、反っているのだそう。というわけで、これは在来種のノアサガオのようだ。日本在来種とはいっても比較的南方系のものなので、この近辺に大昔から生えていたのかどうかはよくわからない。
●小野不由美「十二国記」シリーズ、「白銀の墟 玄の月」刊行時の読者キャンペーンで、「未刊行の短編一編をいち早く読める」プレゼントがようやく届く。パスワード付きのwebページで1編読めるサービスなのだが、ほんの掌編かと思いきや、70ページ近くの、それなりの長さのものだった。題名は「幽冥の岸」。良し。
来年刊行予定の短編集に収録予定であるらしい。楽しみだけど、さて、予定通りに出るかなあ。
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コメント
>後期型車体のボフォース37mm砲搭載仕様(キット番号A009)
テストショットが公開されましたが
それ以降音沙汰なしみたいです。
FCM36は、そろそろ日本にも入荷。
投稿: めがーぬ | 2020年12月17日 (木) 12時22分
>めがーぬさん
ああ、未入荷だったんですね<ボフォース・ビッケルス
FCM36は、ICMを買うか、Riichを買うか、悩ましいところですね。
発売されてweb上で比較レビューとかすぐ出れば嬉しいんですが、そうこうしている間に(入荷数も少なそうなので)店頭品切れになっちゃったりして。
投稿: かば◎ | 2020年12月17日 (木) 13時42分
十二国記は「白銀の墟 玄の月」までようやく踏破しました! 面白いけど長い〜
あっという間に今年も終わってしまいますね。例年の下北沢の行事もなくなってしまったし。
投稿: hn-nh | 2020年12月18日 (金) 22時21分
>hn-nhさん
プレゼント短編は読みましたか?(応募してないかな?)
十二国記は、最初のころはいかにもラノベ然としていたのが、どんどんシリアスさを増していくような感じで、その分、じっくり読めるんだけれどカタルシスは感じづらくなっていくいて、「白銀の墟 玄の月」に関しては、
面白かった、面白かったんだけど、重くて、読み返すのはもうちょっとしてからでいいや。
という気持ちになっています(^^;
下北沢がないのは寂しいですね。
来年は復活できればいいんですが……。
投稿: かば◎ | 2020年12月24日 (木) 20時53分
「白銀の墟 玄の月」は一人一人丁寧に描きこまれた登場人物がだんだん増えていって、最後大きな人の波につながっていくスケール感はさすがだなと思いましたが、そこに至るまでの経路が長い、とにかく長い..............
編集者が勇気を出してばっさり半分くらいに削ってしまってもいいんじゃないかなと思います。映画の世界では監督が撮ったシーンがごっそり削られることもあって、作品が売れたあとに「ディレクターズカット完全版」が出たりすることがありますが、意外と商業版のほうが作品的には強かったりするんですよね。
投稿: hn-nh | 2020年12月27日 (日) 08時56分
>hn-nhさん
「白銀の墟 玄の月」は確かに長いですが、「長いなあ」とは思っても、それほど冗長とは感じなかったかな。「重苦しいなあ……」とは思いましたが。
ただ、物語のまとまりのよさ、ほどよい長さということでは、シリーズの中では個人的に「図南の翼」が気に入っています(シリーズ全体の軸になっているのはやはり慶国かなあとは思いますが)。
やたら「**の* **の*」という書名ばっかり多くて、そっちは一向に正確な書名を覚えられないってのもある中で、覚えやすい!というのも若干のポイント(笑)。
「景王、お忍びで反乱に加担して悪者バッサリの巻」も現時点の慶国中枢部の人々のほとんどが初登場で勢揃いするところ、読後のスッキリ感的にも好きなんですが、あまりに水戸黄門的というか何というか。
投稿: かば◎ | 2020年12月27日 (日) 10時33分
映像だったら時間の圧縮ができるシーンが多かっただけに書き連ねる文字にもどかしさを感じたというところでしょうか。
「図南の翼」は恭王の話でしたっけ、風景描写、場面転換にメリハリがあって主人公が生き生きとしてましたね。
陶器の鵲を作る「丕緒の鳥」がモデラー的には好きな話かな。
投稿: hn-nh | 2020年12月28日 (月) 08時08分