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2020年8月

ヒメグルミ

●散歩の途中でオニグルミの実が落ちているのに気付いて、「ああ、そういえばクルミの季節か」と思い出す。

そのオニグルミの実もパッと目に着いた分は拾ったのだが(10個くらい?)、オニグルミはとにかく殻が分厚くて堅く、割りづらいうえに中身(仁)が取り出しにくい。というわけで、このアホ暑い中だが、2年ほど前に知人に教えて貰ったヒメグルミの木のある市内某所に拾いに行く。

とある公園の一角なのだが、市の予算削減のあおりを食ってか、草刈りの頻度が減ってしまったらしく、クルミの木の下は30~50cmくらいの軽い草藪になっている。

おかげで、足で下草をかき分けかき分け、さらに目や鼻の穴にまで入り込みそうなくらい濃密なヤブカの群れに襲われつつという過酷な環境ながら、クルミは拾い放題。数日おいて、結局2袋も拾ってきた。

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これだけあれば、くるみ味噌も砂糖掛けも十分作れそう。もっとも、果肉を腐らせて取って核果の状態にするまでがなかなか大変だが。

●「ナラ枯れ」続報。

前回、名越の大切岸上の尾根道沿いにあるいて、すでに4,5本が立ち枯れになっていると書いたが、その数日後、さらにしっかりチェックしつつ歩き直してみた。

結果、尾根道の西端(法性寺奥の院への分岐)から、反対側のハイランド端の「鎌倉子ども自然ふれあいの森」まで、まだ枯れてはいないもののすでにキクイムシによるフラスが溜まっているものを含めると20本以上がやられていた。

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上写真2枚は、鎌倉子ども自然ふれあいの森内で撮影したもの。木の幹に点々と見える白いものが、キクイムシが食い進んだ穴の入り口と、そこからあふれているフラス。2本ともまだ葉は青かったが、枯れるのは時間の問題だと思う。

下写真は久木7丁目、「池子の森自然公園」との境の尾根。この季節ならあおあおとしているはずが、だいぶ立ち枯れが進んでいる。ここは「立ち枯れ密度」が比較的高かった場所だが、この先、コナラやミズナラから(逗子の山に多い)スダジイにまで被害が進んでいくと、逗子鎌倉を囲む山のほとんどがこんな状態になりそう。

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一応、市役所の経済観光課には連絡。「現地を確認したところ、状況からみてナラ枯れの可能性が高いため、神奈川県に報告し、専門的な知識を持つ職員や樹木医に確認してもらうこととなりました。また土地所有者にも連絡し、今後の対策について相談していきます。」との返答も貰っているのだが、現状、コロナ禍で人も予算も割けないのではないかと思うし、そもそもここまで被害が進んでいて、何かしら取れる対策自体があるのかどうかもよく判らない。

●模型製作は相変わらず開店休業中なのだが、例によって「何かがっつり作る、というよりも、無心に手を動かす作業がしたい」症候群に見舞われ、たまたま本棚の上から崩れ落ちてきたMPM 1:48のバキュームフォームキット、フォッケウルフFw.58Cヴァイエの尾翼を削る。

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ナラ枯れ

●名越の大切岸上の尾根道を歩いていたら、ナラ(コナラ?)の大きな木の根元あたりが、まるできな粉を一袋ぶちまけたように粉だらけになっているのに気付いた。

よく見てみると、その大木はすでに立ち枯れていて、しかし枯れてからそれほど時は経っていないらしく、葉は落ち切っていなくて、この季節だというのに紅葉したように真っ茶色になっている。さらに気を付けて歩ていくと、「粉だらけの立ち枯れのナラの樹」は一本だけでなく、尾根道沿いだけで4本も5本もある。

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帰宅して調べてみると、どうやらこれは、現在全国的に被害が拡大している「ナラ枯れ」という現象で、カシノナガキクイムシというキクイムシの食害をきっかけに「ナラ菌」と呼ばれる菌類が増殖、枯死に至るというものであるらしい。根元に積もった「きな粉」は、このキクイムシの食害で幹に開いた穴からこぼれ落ちた、木屑と虫糞が混じった「フラス」と呼ばれるもの。

ナラ枯れの実態やメカニズムについては、独立行政法人 森林総合研究所 関西支所が作成したパンフ、「ナラ枯れの被害をどう減らすか―里山林を守るために―」がよくまとまっていて判りやすい。

伝染病で何やらえらこいとになっているのは、人間の世界だけではなかったらしい。

調べた後で、改めて逗子の街を囲む山を眺めてみると、山肌の雑木林の中にぽつぽつと真っ茶色に立ち枯れた樹が見える。結構この辺りでも急速に拡大しているようだ。

ここ2年くらいでぱったり姿を見なくなってしまったトラマルハナバチとか、どうも身近なところでじわじわヤバイことが進行中という気が。

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梅雨明け

●コロナ禍の影響もあり、仕事自体は全般的には低調なのだが、それでも重なるときは重なるもの。久しぶりに真面目に(集中的に)仕事しなければいけなかったりして、すっかり更新がご無沙汰に。

そんなこんなで、ある程度まとまりのある話を書くようなネタもなく、近況報告的にあれこれつらつらと。

●兄が濃厚接触者として1週間自宅隔離になった、と連絡を貰う。一応、30日の検査では陰性で、今のところ症状も出ていないので大丈夫だろうとのこと。とはいえ、老母と同居で食事の面倒なども見ているので、そちらのほうが問題。とりあえずデリバリーなどでしのぐ由。

●KV小ネタ。

タミヤの新KVの転輪については以前にも書いたが、トランぺッターの転輪と比較して、ディテール的に至らない点がいくつかあり、そのあたりの改良を試みてみる。

(1).リム部の小リブの位置が裏側で間違えていることについては、どのみち組んでしまえば見えないので(車輛の前後から床下を覗き込めば、全く見えないということはないのだが)、そのままスルーする。

(2).ハブ部・ゴム抑え板のディテール不足に関しては、ハブ両脇の2カ所の小ボルト?部分に関してはタミヤのほうがいい感じはするが、ハブ周囲のリングが別体である表現、およびそのリングのグリップ用?刻みが省略されている問題のほうがより大きいので、これらに関しては、トランぺッターのパーツの流用を検討。

(3).内外の転輪の向かい合わせになった面で、ゴム抑え板の表現が全く無視されている問題。内側転輪の表側に関しては、組立後も覗き込めばちらりと見えないこともないにもかかわらず、キットのパーツはその部分が窪んだ状態になっている。これに関しては、上記(2)とセットで考え、(2)で余ることになるタミヤのゴム抑え板パーツのハブ部をくり抜き、軸が通るようにして内側転輪に取り付ける。

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1枚目写真。タミヤの転輪の外側の表裏(左側)、内側の表裏(右側)。内側転輪の裏にはしっかりゴム抑え板のモールドがあるので、表裏ひっくり返して使用できればちょっと楽だが、裏側は前述のようにリム部の小リブの位置を間違えているので、その手は使えない。外側転輪の表には別パーツのゴム抑え板を載せてある。

2枚目写真。ゴム抑え板パーツの元の状態(左)と、軸が通るようにくり抜いた状態(右)。

3枚目写真。軸部をくり抜いたゴム抑え板を内側転輪の表に載せてみたところ。軸部の位置合わせ用の凸は余計なので(本来、内外のリムの穴位置は揃っていないので)削り取ってある。

ここまでやってみての小まとめ。とりあえず、覗き込んで見える部分にはゴム抑え板が装着できたが、この部分の土台の立ち上がりが外側転輪表より若干高く、ゴム抑え板部分に厚みが出てしまう(軸部分は貫通しているので、転輪の間隙には影響しない)。内側転輪に流用するゴム抑え板の中心をくり抜くのは、それほど難易度の高い工作ではないものの、ちょうどよい太さのドリルやヤスリがあるわけでもないので結構面倒くさい。暫定結論。……これをあと11個分やるんだったら(しかも苦労してトラペ以上のものが出来るわけでもないのなら)、素直に転輪それ自体、トラペから持ってきた方がいいんじゃね?

ちなみにそうせずに、こんな面倒な工作を試してみたのは、手元にトラペのリブ付き転輪の余剰がなかったため(リブ付きでないほうはある)。

●はい人28号さんからコメントで情報を頂いたのだが、Passion Modelsから、タミヤKV用のエッチングパーツの発売予告が出た。8月下旬予定とのこと。

内容はラジエーターグリル、車体後端オーバーハング部のメッシュは当然として、フェンダーステイ、ハッチ裏のロック用リングなど。さらにプレス済みのオーバーハング下の整風板、挽き物のピストルポート装甲栓、DT機銃と、思ったよりも贅沢な内容。個人的にはラジエーターグリルと後部のメッシュだけの簡易セットでよかったんだがなあ、という気もするけれど、予価1800円だそうなので、そこそこリーズナブルかな。

ラジエーターグリルはちゃんと前方が平らの形状になっているようだ。いやまあ、なっていなきゃ困るんだけれど、これまで意外に再現していないセットが多いので、一安心。

別途、ツールボックス(の蓋と取っ手)のセットも同時に発売になるらしい。

●1日土曜日。晴れたので、午後、鎌倉方面に散歩に出る。

小坪から稲村ケ崎方面の景色を眺めていると、極楽寺坂よりもさらに稲村ケ崎側に、山腹を斜めに上がる道が見えて、「あの道はどこに通じているのだろう」と以前から少し気になっていたところを目標に歩く(といっても、今の世の中はGoogleMapsを開くと「どこに通じているのだろう」は判ってしまうわけで、実際に歩きに行く段階では、すでに「まあ、歩いたことがない道だし、行ってみるか」程度になっているわけだが)。

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写真は、その坂の上から、鎌倉の海(由比ガ浜、材木座海岸)を隔てて逗子側を撮ったもの。すでに夕方だったので、薄暗い写真で失礼。

黄色矢印が二子山高角砲台跡(二子山上ノ山)、赤井矢印が小坪高角砲台跡(披露山)、黄緑矢印は西小坪海面砲台跡(飯島)。こうしてみると披露山に比べ二子山の方がだいぶ高いことも判る。その高いほうの二子山に12.7cm単装が、低い披露山に12.7cm連装が配備されていたのはどういう理由なのだろうか。

例えば、軍港横須賀(あるいは東京湾)に向け、内側は単装で外側は連装とか、そんな基準があったのではないか、などとぼんやり考えてみて、帰宅してからGoogleのマイマップに三浦半島の高角砲台を配備された砲の種類別に色分けしてプロットしてみたのが、結局は位置それ自体には何の法則性も見い出せなかった。

小坪海面砲台は、こうしてみると鎌倉湾の防衛用という感じだが……いくらなんでも鎌倉の海に上陸作戦なんてしないだろう。いや、それでも入り江に小型艦船など入り込まれると困るので、とりあえず防備はしておかなきゃいけない的なものなのか?

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割と久しぶりに極楽寺のあたりを歩いたが、江ノ電の極楽寺駅が大改装されていた。元の駅舎正面は残っているが、裏手が大々的にリニューアルされて新しい大きな駅舎になり、さらに元からの入り口の左手に大きな新しい、「入り口広場」と言ってもいいような入り口が出来ている。元の姿がほぼそのまま(左写真)なのは喜ばしいが、その横が新しく変わり過ぎていて、旧入り口がいかにも「保存された展示物」的に見えてしまうのはちょっと寂しいかも。

●自然科学のなかでも古生物学、および身近な昆虫等々の観察が好きなことがあって、生物関連の本や記事は割とよく読む方だが、「単系統群」と「クラウングループ」の違いがどうもよく判らない。

●「メイドインアビス」9巻発売、娘がさっそく購入していたので、こちらもさっそく借りて読む。

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