キイチゴ三昧
●春の終わりはキイチゴの季節。
近所のキイチゴ類が生えているあたりを見回って、ちまちまとつまみ食いをする。まずはオレンジ色のカジイチゴ。
2枚の写真はそれぞえ別の場所で採ったもの。1枚目の写真は昨年大量に収穫した場所のものだが、今年は枝が刈り込まれたこともあって収量はいまひとつ。2枚目もそこからさほど遠くない山すそ。道端のベンチに座ってのんびり楽しんでいたら、近所の方と思しきおばさんが「それ美味しいのよねえ、でも、食べられるって知らない人も多くて、採る人少ないのよ。昔は子供たちがみんな採ったんだけど」とひとしきり話して行った。
実の見た目上はよく似ているモミジイチゴも採って食べたが、写真に撮り忘れた。
●さらに市内某所でクサイチゴを採って食べる。
2年前に三浦アルプスのハイキング途中で見つけて食べたのが最初だが、もっと市街に近いところで群生しているのを見つけたもの。昨年は実を付けているところを見ず、「株がまだ若すぎて実らないのかな?」などと思っていたのだが、今年は結構採れた。しかもかなりの大粒で味も良かった。
●そうこうしている間に、緊急事態宣言解除。
さすがにそれですぐに人の多い街に出るのはためらわれるが、人のいない山奥ならOKだろうと、27日水曜日、久々に三浦アルプス方面への山歩きに出かける。春先にクサイチゴの一大群生地を見つけていて、上記以上に食べ放題ができるのではと思うとウズウズしてしまったため。
久しぶりに公共交通機関(バス)に乗って沼間の山の上の住宅地、アーデンヒルからハイキングコースに上がる。五霊神社脇からアーデンヒルに上がる坂の擁壁の上にクサイチゴが実っているのがちらちら見えて(ただしここは手が届かない)、収穫への期待も高まる。
ハイキングコースへの上り口の公園端に植わっているヤマモモは、まだ色づいていない実が鈴生り。食べ頃はどれくらい先だろう。半月くらい?
さらに山道の途中でクワの実も見つけて、クサイチゴの前座のつもりで数個つまみ食い。まだ実り始めで完全に赤黒くなりきっておらず、酸味が強いが、これはこれでなかなか。
そんなふうに、食べる気満々で山道をガシガシ歩いて目的のクサイチゴ群生地(その1、その2)に到着したのだが、どちらも、食べ頃の実はちらほら、程度。熟していない若い実もあまりなかったので、要するに「完全に出遅れ!」という感じ。上のクサイチゴを採って食べたのは1週間前なので、その1週間が勝負の分かれ目だったか。それほど人が通る場所でもないので、ライバルは鳥だろうか。
結局、合計で10粒も食べられなかったが、せっかくなので、うち3粒は、ヤマザキの「吹雪まんじゅう」を半割にしてトッピング。ベリー系とチョコレート味、ベリー系と餡子は鉄板組み合わせだと思うが、昨年はビターチョコレート味の「クリーム玄米ブラン」に載せるのを試したので、今年はこの組み合わせで行こうと用意して行ったもの。美味しかったけれど、チョコ味のほうが合うかな……。
●山道の途中でハンミョウに数度出会った。
天気が良く気温が高いせいもあってか非常に活発で、最初会った数匹は、きちんと写真を撮るほど近寄ることもできなかった。
「ミチオシエ」の別名通り、山道を先へ先へと小刻みに飛ぶことが多い、とされるハンミョウだが、うち2匹は手の届かない木の葉に飛び上がってしまった。
が、4、5匹目で、ようやく「ちっ、しょうがねぇな。撮らせてやるぜ」みたいな大らかなヤツに遭遇。かなり長時間、「撮影会」に付き合ってもらうことができた。
ベアなスマホのソフト的なズームだけなので、物理的に十数センチくらいまで近寄らないと、なかなか画面いっぱいで撮ることはできない。
●ほか、ここ最近近所で見かけた虫など。
1枚目:小さなダイミョウキマダラハナバチ。ハナバチにしては珍しい「ポンキュッポン」な体形。より獰猛なハチへの擬態?
2枚目:コチャバネセセリ。光の当たり具合では翅がキンキラと綺麗なのだが、地味にしか撮れなくてちょっと残念。
3枚目:使い込んだ革製品のような色つやが素敵なヤツボシハナカミキリ。どこが「八つ星」なのかよく判らず。
4枚目:この季節限定のコマルハナバチのオス。
5枚目:ハチのようによく飛び回るヒメトラハナムグリ。
6枚目:ハナダイコンにいたナガメ。
7枚目:これもこの季節の常連のラミーカミキリ。
8枚目:いつ見ても深紅が素敵なベニカミキリ。今年の目撃2匹目。
「新型コロナウイルスの感染拡大防止にともない云々」
という張り紙があり、それって、
「新型コロナウイルスの感染拡大にともない」 あるいは 「新型コロナウイルスの感染拡大防止のため」
と書くべきなんじゃないだろうか――と思いつつも、なぜそう思うのかをきっちり自分で説明できず、ちょっとモヤモヤする。
追記(5月28日)。若干の推論。「(に)ともない」の用法は、「"何らかの原因、きっかけ"にともない、"ある結果や対処が"生起される」というものなので、「にともない」の前に、すでに対処の一部が含まれていることが違和感に繋がっている。 ――と考えたんですが、どうですかね。
追記2(5月29日)。さらに若干の考察。
「新型コロナウイルスの感染拡大防止にともない」は変(私の感覚では)。
「新型コロナウイルスの感染拡大にともない」はOK。
「新型コロナウイルス感染症にともない」は変。
「新型コロナウイルス感染症拡大の防止策強化にともない」はOK……かな?
「新型コロナウイルス感染症拡大の防止策強化方針にともない」はちょっと変(~方針に従い、ならOK)。
***
「梅雨前線の活発化にともない大雨の恐れ」はOK。
「梅雨前線にともない大雨の恐れ」は、何かちょっと変(言葉足らずな印象)。
これらから考えるに、「(に)ともない」の前に来る言葉は、先の推論にあるように「何らかの原因、きっかけ」であるだけでなく、現在進行形の変化する事象であるのが据わりがいい(だからこそ、「伴う(一緒について動く)」という言葉がしっくりくる)、ということになる。
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コメント
虫の季節が来ましたね!わくわく!
ラミーとハンミョウは見ました!ハンミョウは初めて間近で撮れた気がします!
>「新型コロナウイルスの感染拡大防止にともない云々」
「新型コロナウイルスの感染拡大防止要請にともない云々」という、お上に責任なすりつけたげな文意と見ました・・・
追記のご指摘はごもっともです。
頭よく見せようとすると墓穴掘りますよね。ほんとに防止したかったら
「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために云々」てわかりやすく書いたらいいと思います。
投稿: みやまえ | 2020年5月28日 (木) 23時37分
テレビのニュースで「.....捕まったのは、自称川崎市の大工で...」というのを聞いて
”川崎市の自称「大工」”と言うべきなのか、自称「川崎市の大工」ということなのか悩んでました。
「にともない」って、そういえば自分では使わないな。漢字の「に伴い」もひらがなの「にともない」もなんとなく語感が悪くて。
近所の庭先に生えてるヤマモモは毎年こっそり早朝に食べにいく(お前はヒヨドリか!)ことにしてますが、まだもう少し先かな。ヘビイチゴって毒なのかと思ってたけど、おいしくないだけで食べられるみたいですね。
投稿: hn-nh | 2020年5月29日 (金) 08時24分
>みやまえさん
みやまえさんもハンミョウ写真撮ったんですね。
私にとっては、近所では会えず、三浦アルプス方面とか、ちょっと山奥に入らないと会えない存在なので、「アイドルに会った」的感覚です。
>hn-nhさん
ヤマモモって、なんだか「アメリカのジェリービーンズ」っぽい味しますよねー(笑)。
前回のみやまえさん、hn-nhさんとの砲台探索はスパルタンな藪漕ぎ道中でしたが、いつか、「何か美味しい余禄がある」季節に、そういう場所に行きたいですね。
>>自称川崎市の大工
「清水の次郎長」とか「浪速のシューマッハ」とか、その手のですかねー(笑)。
投稿: かば◎ | 2020年5月29日 (金) 10時08分