« バレンタイン復活の日(2) | トップページ | LET IT BE »

5月6日、逗子海岸

●5月6日、ゴローさんの日で休日。かみさんがテレビで井之頭五郎さん(「孤独のグルメ」)を見ていた。

GW最終日であるらしいが、どのみち閉じこもって何をするでもないので平日と休日の境目がない。

●ちょっと買い物に出たついでに、海岸を回って帰る。夕方5時過ぎの逗子海岸。

20200506_171227 20200506_172035

緊急事態宣言が出た直後、なぜか海岸に人が押し寄せ、海岸沿いの国道が渋滞するというあべこべな状況が生じたが、その後、県からの自粛要請等々もあり、だいぶ人は減った様子。もっとも、「県外から人が押し寄せている!」と大騒ぎしていたものの(実際に県外から来ている人も多かったろうが)、海岸でバーベキューなどしている集団のある程度は地元民だと思うな……。

とりあえず、6日夕はこんな具合だったが、ここ最近海岸には足を向けていなかったので、現状だいたいこうなのか、単に天候と時間によるのかは不明。

●自分が読んだ本を登録・管理するサイト「読書メーター」を、主に続き物のマンガを何巻まで買って読んだか判らなくなるのを避けるためという、幾分しょうもない理由で利用しているのだが、ここ最近記入をさぼっていて、最近読んだ本に関して「何をいつ読んだか」がよく判らなくなってしまった。休館前の図書館でも何か借りて読んだ(あるいは読み終わる前に期限が来て返却した)気がするが、何だったかなあ。

とりあえず、直近読んだマンガは「戦争は女の顔をしていない(1)」、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ原作、小梅けいとによるマンガ化。以前、hn-nhさんがテプルーシュカ(ストーブ付きの有蓋貨車)のキットレビューを書いたときに一緒に紹介していたもの。

内容は、大祖国戦争(ww2の独ソ戦)に従軍したソ連軍女性兵士・軍属のインタビュー。パルチザンを除けば唯一女性兵士が前線で戦った、しかしそのためのシステムがほぼ何もなかった赤軍の生の姿。女性戦闘機パイロットとしてトップエースとなったリディヤ・リトヴャク、世界初の女性実戦飛行部隊の創始者であるマリーナ・ラスコーヴァもちらりと登場するが脇役で(そもそも両方とも戦死しているのでインタビューに登場しようがない)、幾人もの「女性無名兵士」の壮絶な体験を淡々と綴る。

とはいえ、リディヤ・リトヴャクが、最後まで「女であることを捨てる=髪を切る」ことに抵抗したエピソードは興味深い。「出撃!魔女飛行隊」(ブルース・マイルズ)にそんなエピソードが出ていたかどうか。ずいぶん昔に読んだきりなのでうろ覚え。

一読して、確かに「戦争は女の顔をしていない」んだなあと感じるのだが、改めてよく考えると、このタイトル自体いかにも女性ジャーナリスト視点のように思う。実際には独ソ戦の(ひいてはすべての戦争の)悲惨さは男女関係ないのであって(そのあたりは「イワンの戦争 赤軍兵士の記録1939-45」(キャサリン・メリデール)にも描かれている)、戦争は男の顔だってしていない――要するに「戦争は人間の顔をしていない」。もっとも、直接的な生存本能に関わりなく集団の欲望やら面子やらで「戦争」という事象を引き起こすのは人間だけで、その点では「とことん人間的」であるのは大いに皮肉だと思う。

絵のせいでさらりと読めてしまうところもあって、「小梅けいと」って何となく聞き覚えがあるけど誰だっけな、みたいに思っていたら、「狼と香辛料」のマンガ版の作画の人だった(読んでないけど)。ちなみに男性だそうだ(女性兵士を女性ジャーナリストがインタビューして本にまとめ、それを女性が作画?なんて勝手に思っていた)。

1、とあるからにはこの先2巻も出るのだろう。それはそれとして原作も読みたいと思って市の図書館のサイトで検索したらちゃんと所蔵していた。もっとも貸し出し中の上に予約も入っていて、しかも当然ながら図書館は現在休館中。とりあえず予約だけはしておいたが、読めるのはいつになるやら。

|

« バレンタイン復活の日(2) | トップページ | LET IT BE »

かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事

コメント

コミック版の「戦争は女の顔をしていない」ですが、ここに「マンガライズ」のアレコレが書かれてますね。
https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/wars-unwomanly-face

なんでも、考証もかなり丁寧に行われているようで,たとえば
「ヨーロッパ・ロシア(編注:ロシア西部)に山はないので背景に留意してください」(監修:速水螺旋人)

「日本人の感覚だと、なんとなく風景を描くとどうしても地平線に山を置いてしまうんですよね(笑)」(小梅さん)

あーそうかと思いましたね、我々の風景にはいつも山を借景にしたイメージがあるけど。ロシア人の原風景にはどこまでも続く平原が広がってるんでしょうね。

投稿: hn-nh | 2020年5月 8日 (金) 06時51分

>hn-nhさん

おお。こんな制作裏話が。
確かに、日本人なら山描いちゃいますね(笑)。
まさに「ポーリュシカ・ポーレ」(原曲は「赤軍が駆けてゆく……率いるはヴォロシーロフ」という歌詞が笑っちゃいますが)。

ポーランドも確か「平原の国」って意味なんですよね。

メイキング話で気になったのが、
「軍服の細かな特徴も丁寧に描く。肩の「階級章」の太さの違いがよくわかるシーン」
という画像キャプション。

え?階級で?性別で? 肩章の幅が違うなんてあるの?

投稿: かば◎ | 2020年5月 8日 (金) 14時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« バレンタイン復活の日(2) | トップページ | LET IT BE »