「ネットに書いてあったから本当です!」
●って、MMRで初春さんも言ってたけれども、なんでこう、裏の取れない噂に乗る人が多いんだか。
(先日も書いたように)特にネット上のウワサ系のネタ拾いをしているわけではない私のところにも、無責任な噂話とか「**が効く」とか「**では**だったそうだ」的な話がしばしば伝わってくる。
この際、対抗して、「岩手県で感染者が出ていない(4/24時点)のは南部せんべいが新型コロナウイルスに効くからだ」とか「わんこそば(岩手)と割子そば(島根)が有効で、その2つの中ではわんこそばがより効果的」という虚報を流してやろうかなどとも思ったが、まかり間違って信じる人が出るといけないのでやめた。
「新型コロナウイルスはC国の謀略」とか「C国開発の生物兵器が事故で漏出した」とかの陰謀論を本気で声高に主張している人もいて、そんなのに比べれば、南部せんべい有効説は内需振興に役立つ分、まだいいと思うけれど(なお、数日前にフランスの高名な科学者が「ウイルス中国発祥説/人工説」をテレビで発言したとかで、またひとしきりこの手の人たちが活気づいた様子)。
なお、ネットで飛び交う噂に関しては、ある程度の検証をきちんと添えて列記してくれている以下のサイトがなかなか役に立つ、と思う。
・新型コロナウイルス特設サイト/ファクトチェック・イニシアティブ
また、例のクルーズ船における防疫体制に関する苦言で注目を浴びた神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎氏のブログは、「うわー、いつもながら容赦ないなー」と思いつつ、つい読んでしまう。
それにしても、空間情報に関わる仕事のなかで、以前から今日のパンデミックの危険性についての話は聞いてはいたのだが、実際にそれが起きてみると、自分自身の中に「うん、パンデミックが起きちゃったら大変だ」以上の意識の備えが何にもなかったことに気付かされる。
とりあえず、現時点では身近に直接の感染被害は出ていないものの、重症化リスクの高い家人もいるので、それなりに不安は大きい。
●新型コロナの流行で、伝染病関連の有名な著作が改めて注目されているとか何とか。デフォーの「ペスト」は、数年前に(たまたま気が向いて)読み直したばかり。むしろ、ハヤカワSFの「ドゥームズディ・ブック」(コニー・ウィリス)を読み直したい気がするが、本がどこにあるやら不明。
●とにかくあれよあれよという間に、まるで対岸の火事のように見ていた新型コロナ禍は身近に押し寄せ、個人的に何かをどうかするというわけではないが(というよりも、何もしようがないし、してはいけないというのが問題なわけだが)オタオタしていて当ブログも開店休業状態に。
「三密はダメ」と言われているので、この際、「精密・緻密・綿密」を排して何か模型をバタバタと組んでみるかなー、なんて思ったりしたが、そのための都合のよいネタを特に思いつかなかったりする。ちゃんと作ろうと思っていたキットをそのために潰すのも何か違うし。なお、「では普段の私は(志はどうあれ)ちゃんと精密・緻密・綿密に作れているのか」というのはまた別の問題。
●そんなこんなで、模型製作に関しても低調。
T-34-85は予備燃料タンクの工作でストップ中。
ここまで事態が深刻化する前、先月末に駆け込み的に入手したタミヤのルノーR35は、キットチェックに毛の生えた程度にいじって、これも現在は休止中。
なお、模型を(ある程度手を入れて)作ろうとする場合、資料と対照しながら「どうなっている?どう作ろう?」と考えつつ作るのと、ひたすら面倒くさい工作を重ねるのとの2方向がある気がする(もちろんその合成ベクトルもあるし、そのどちらでもなく、単純に説明書の手順に則って淡々と組んでいくというのもある)。
昨今の状況下で、なんとなく精神的にも浮足立ってしまったこともあって、今はなんとなく、難しいことは考えずにひたすら手だけ動かし、面倒な作業の消化をしたい気分。
というわけで、久しぶりに(発売直後に買ってきて、ちょっとだけいじって仕舞い込んでいた)バレンタインを取り出してきた。転輪の形状修正が面倒臭くてお蔵入りになっていたもので、その転輪工作を始めてみた(詳細はまたいずれ)。今見てみたら、バレンタインをいじっていた最後の記事はもう3年も前だった。
●本日(24日)のローカル・ニュース。
カナロコ(神奈川新聞のニュース・サイト)によれば、小坪4丁目の海岸付近でがけ崩れがあり、男性1名が死亡。
もともとはfacebookの逗子のニュースグループでの書き込みで知ったのだが、「え?どこで?」と思って上記記事ページを開いてみたら、先日横穴のレポートをした場所だった。かみさんにその話をしたら、「なんでそう余計なことを」的にえらく怒られた。今さらながらひやひや。
●昼間はなるべく街に出ず、日のあるうちに出る時にはごく近所か、人のいない山の方へ。
例によって、アケビの芽を採ったり、イタドリを採ったり、ノビルを採ったり。
上はとある日の収穫。左がアケビの芽、上がイタドリ、下がノビル。
今月初めには、一度だけだが、ハリギリの芽も採ってきて、かみさんに天ぷらにしてもらって食べた。美味(写真1枚目)。
2枚目は浅く塩漬けにしたノビルと、イタドリのピリ辛メンマ風。3,4枚目はアケビの芽。辛子マヨネーズとか、わさび醤油とか、胡麻ドレッシングとか、割と何でも美味しいが、個人的にはやはり溶き卵でアケビの芽山盛りの卵ご飯にして食べるのが一番「幸せ」な感じ。
●すでにツツジが咲き始めているのに、マルハナバチを見ないなあ……。去年はとうとう、一年を通して一回もトラマルハナバチを見なかった。実は新型コロナとマルハナバチには何かの関係が……。などなど、陰謀論者をどうこう言えないような妄想を抱きかけていたのだが、数日前から、無事コマルハナバチを見かけるようになった。
左写真、右の個体は3センチほどもある巨大なもので、おそらく活動し始めの女王バチ。右写真はオマケ。とっても猫背なのが可愛いヒゲナガハナバチ(オス)。
なお、トラマルハナバチは今年もまだ目撃できていない。
●とりとめのない話ばかりだけれども、何年かしてから、あの時は何してたっけ、などと思うこともあるかもしれないので、とりあえず。
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コメント
ニュースで流れた小坪の海岸洞窟の写真を見てびっくり。最近ブログの更新なかったし...あんなとこに行く人は.... と斜面崩落の犠牲者がかば◎さんではないことを祈ってドキドキしました。亡くなられた方にはほんとお気の毒。散策も危険と隣り合わせですね。
....コロナ予防にはやっぱり免疫力を高める発酵食品、日本の誇れる伝統食品たる味噌が有効。諸外国と比べて感染者死者が少ないのはやっぱり毎朝味噌汁を飲む習慣のある日本人。岩手県の味噌が新型コロナウイルス克服の鍵を握ってる!(ガセネタ)
投稿: hn-nh | 2020年4月25日 (土) 06時29分
>「精密・緻密・綿密」
う、上手い...... これは座布団3枚です。
「アケビの芽山盛りの卵ご飯」も美味しそうですが、奥様お手製の天ぷらががいいですね!ちょっとの振り塩で、いくらでもいけそうです。(^^)
投稿: vol de nuit | 2020年4月25日 (土) 17時28分
逗子のがけ崩れにはびっくりです。しかも現場写真見たら穴凹がいっぱいの崖で・・・遭難したお爺ちゃんがまたお金持ちで・・・いっぱいびっくりしました。
おととい、道でマルハナバチではなく、クマバチのオスを拾いました。
寒くて動けないようで、家に持ち帰ってティッシュに砂糖水をしめこませて与えたら
しがみついて吸ってて可愛いなって一晩泊めてあげました。
次の日日向においておいたらいなくなってたから。飛んでいったと信じてます。
投稿: みやまえ | 2020年4月25日 (土) 18時46分
>>がけ崩れ
いやー。驚きました。
この突端は大崎というんですが、実はこの崖の、岬を回って反対側も(いつのまにか)崩れているそうです。
昨年の台風以来、あちこちで地盤が緩んでいるのかもしれません。
のほほんとあちこちの穴を覗いたりしちゃだめですね。
ところでhn-nhさん、披露山公園はとうとう閉鎖になっちゃったようですよ。
>vol de nuitさん
ハリギリの芽の天ぷら、もちろん塩で頂きました。
これ、美味しいんですが、(木それ自体は生えている場所を数カ所知っているものの)芽の出ている枝先に手が届くところが少ないんですよね。
今年も、これ一回しか採れませんでした。
>みやまえさん
クマバチ、いいことをしましたね。
きっとそのうち、もふもふしたお嬢さんが
「恩返しに来ました~。決して覗いてはいけませぬ~」
といって、花粉団子を作って食べさせてくれるかと……。(なんだそりゃ)
投稿: かば◎ | 2020年4月25日 (土) 22時37分