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ニリンソウ

●前回記事からだいぶ間が開いてしまった。

その間、ちょっと滞ってしまった仕事を片付けたり、(こんなご時勢ながら)川崎の実家に顔を出してついでに墓掃除に行ったり、その帰りに横浜に寄って、遅ればせながらタミヤのルノーR35を購入したり。R35のキットレビュー的なものはまたいずれ。

そんなこんなで、T-34-85は足踏み状態。横浜VOLKSかヨドバシに、AFVクラブかminiartのT-34履帯があったら買ってこようかな、などとも思ったが、どちらも在庫なし。

●昨年秋の台風のせいで、鎌倉のハイキングコースはなお全滅状態(復旧は6月頃とか)。おかげで以前より山歩きの機会が減少中なのだが、たまにはしっかり歩こうと思い、21日土曜日、三浦アルプスの東側を歩く。

特に事前にルートなどは決めず、とりあえず昼食後、逗子駅前に出て、どこか山に入るのに適当な行先のバスが来たら、それに乗って行こうなどという行き当たりばったりなスタート。それでもスマホにYAMAPをインストールしてあるので、道に迷って遭難などといった心配をほとんどしなくて済むのは有り難い。

都合よく、逗子市のほぼ東端である沼間のグリーンヒルに行くバスが来たので、同住宅地の奥から尾根に上がり、桜山大山の馬頭観音、乳頭山を経由して、葉山町の最高峰である茅塚に登る。京急の「三浦アルプストレッキングMAP」によれば、茅塚の標高は212mで、逗子の最高峰である二子山上ノ山より4mほど高い(どんぐりの背比べ……)。

三浦アルプスの南尾根は昨年も歩いているが、尾根道の本道(?)は茅塚のピークは通らず、脇をかすめて通り過ぎてしまうので、登頂は今回が初。とはいえ、逗子の最高峰の二子山上ノ山は簡素なものとはいえ展望台があり、反対側の三浦半島最高峰の大楠山はもっと立派な展望塔に売店(休日限定?)まであるのに比べ、茅塚は頂上に高圧電線の鉄塔が立っているだけで、いささか侘しい。

そのまま茅塚を南側に下り、葉山町の上山口方面に下山。

●上記山歩き途中のあれやこれや。

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1、2枚目:沼間からの登り口途中で道端に咲いていたクサイチゴと、それに来ていたヒゲナガハナバチ。名前にもなっている「ヒゲナガ」はオスのみの特徴。身近なヒゲナガハナバチは主にニッポンヒゲナガハナバチとシロスジヒゲナガハナバチの2種らしいのだが、私には判別の仕方が判らない。

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3枚目:同じく沼間からの登り口途中のヤマザクラ(オオシマザクラ?)。

4枚目:五つ葉の(無印の)アケビ。名越近辺だとミツバアケビのほうが主流で、そちらは濃い海老茶の花だが、こちらは白と藤色のツートーン。花自体はこちらの方が綺麗。ただし、アケビの芽はミツバアケビのほうが太いものが多くて食べでがある感じがする。

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5枚目:山道のあちこちでスミレ(タチツボスミレ)が花盛り。ここでは道端の斜面一面がスミレだった。

6枚目:春山であちこちで咲いているキブシ。この花、おひたしとか天ぷらで食べられるそうだが食べたことはない。

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7枚目:某所でクサイチゴが一面に咲いていた。あと2か月ほどもしたら、クサイチゴ食べ放題? ぜひまた来よう。

8枚目:小さくて目立たないが、濃い紫が綺麗で好き。キランソウ。

●上述のように鎌倉のハイキングコースはなお復旧しておらず、しばらく前に行ってみた朝夷奈切通も惨憺たる有様だったが、とりあえず、三浦アルプスの今回歩いたコースについては、倒木なども道に掛かっている場所は大方処理されていて、通行にはほとんど問題ない感じ。とはいえ、傷跡そのものはまだ各所に残っている。

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2枚目など、倒木がすっかり道をふさいでいるかのように見えるが、一応、人が通る分だけはちゃんと切り開いてある。

なお、朝夷奈切通や衣張山などでもそうだったが、雑木林の二次林では倒木は単発的だが、植林された(そしておそらく放置されている)杉林での被害が目立つ。

●そして茅塚頂上から、逗子の最高峰・二子山を見る。前回記事に載せた写真とは、ほぼ真逆の方向から見ていることになる。下ノ山(左側)の左、遠くにかすんでいるのは江の島。

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●とにかく「危ない山菜」として有名なものとして、ニリンソウというのがある。

何が危ないといって、とにかく、葉の形が猛毒のトリカブトに酷似しているうえに、生える場所までが共通していて、場合によっては混生しているのだ。そのため、誤食事故もしばしばあるらしい。

もっともこれまでは、近辺では(基本、植物の採集が禁止されている)池子の森自然公園内以外では目撃したことがなく、そもそも逗子周辺ではトリカブトのほうがありふれて生えているということもあって、流石に採って食べる機会はないだろう、と思っていたのだが……。

上記山歩きの途中、なんとそのニリンソウの群生を見つけてしまった。

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晩秋・初冬に特徴的な形(烏帽子形)の紫の花を咲かせるトリカブトに対し、ニリンソウはこの季節に白い小さな花を咲かせる(名前の通り、二輪ずつ咲かせることが多いが、一輪や三輪のことも。今はまだ季節が早めなのか、ぽつぽつと一輪ずつ咲いているだけだった)。その点では見分けは容易なのだが、当然ながら、花の付いている株以外は、その他の特徴で見分けないといけない。例えば見分け方の一例はこちら

ちなみに、今回の山歩きでも、トリカブトはごく普通にあちこちに生えていて、このニリンソウの群生のすぐ近くにも、さらに場所によっては隣り合って生えていた。

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上写真の左はトリカブト。右はまさに混生している例で、大部分はニリンソウだが、左上のやや葉が尖って、切れ込みが深く広い感じなのはトリカブト。「なんだ、葉の形が違うじゃないか、これならよく見ればわかるだろう」と思う人もいるかもしれないが、実際には切れ込み具合などは株による個体差も大きいので、まったくあてにならない。切れ込みの根元部分がポチッと白くなるのも両者共通。

……と、まさに「そんな危ないものは食べちゃいけません」的前振りをしていて何だが、せっかく見つけてしまったものに対する興味は拭い難く、根元までよく形状を確認しつつ、味見程度に少しだけ収穫してきた。

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トリカブトは口にすると舌に刺激があるそうなので、いざとなったら吐き出そうと覚悟しつつ、さっと茹でて、胡麻ドレッシングで食した。う~ん。悪くはないけれど、命賭けてまで食べるものじゃないかな、というのが正直な感想。

●と、そこまでなら「まあ、いい経験だったかな」で終わりなのだが、そういえばニリンソウって、「ゴールデンカムイ」のアシリパさんがすごく推してなかったっけ、と不意に思い出した。

改めて調べてみると、アシリパさん曰く、ニリンソウがあると肉の味が倍になる!とまで激推し。えー、あれがー?……と思ったのだが、実はそもそも使い方が違う。アシリパさん風だと、一度ニリンソウを乾燥させて、ハーブ的に煮物(スープ)にどっさり入れるようだ。くっ。しまった。これはもう一度試さないといけないではないか(←懲りてない)。

●食べ物関連でもう一つ。糖尿病が発覚して以来、朝食はケロッグの「オールブラン オリジナル」で通していたのだが(初めて食べた時には「人間の食うものじゃねえ!」と思ったがそのうち慣れた)、なんと生産終了になってしまったらしい。

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ががーん。

なお、不思議なことにメーカーであるケロッグのサイトでは、今なお生産終了のお知らせ等は出ていない。

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コメント

ニリンソウは名前を聞いたことある...ぐらいでしたが、トリカブトと似てるとは。
てゆーか、トリカブトって、その辺りの野山に普通に生えてる植物だったのですね。おそろしい。。 ニラと間違えてスイセンを誤食する事故はよくありますが、ニリンソウと間違えてトリカブトを... 山野草を知識なく食べるのは危険ですね。

投稿: hn-nh | 2020年3月26日 (木) 06時42分

>hn-nhさん

はっきり言って、この辺の山はトリカブトだらけです。
まあ、そのぶん、初冬は花が綺麗なんですけれど。

山菜取りは、「100%自信があるものしか採って食べてはいけない」というのが鉄則です。
……といっても、本当に100%ということはあり得ないのかもしれませんが。
しかも、上の私のように、「違ってたら吐き出そう」などという馬鹿な奴もいるわけで。

投稿: かば◎ | 2020年3月26日 (木) 19時49分

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