最高峰
●東日本大震災から9年。……え、もう9年?
そして日本の(そして世界の)社会はある意味では似たような、ある意味では全然違う「災厄」に見舞われ中。
考えてみれば東日本大震災は「その瞬間」の被害の大きさは途轍もなかったが、その後は(起きてしまった災害によって逼迫してくる状況も処々にあったとしても)基本は「どう復旧・復興していくか」であったのに対して、現在進行中の新型コロナの場合は、普通の生活の中にじわじわと染み込むように広がってきて、しかも「どこまでいくのか」「いつ収まるのか」が全然見えてこないのが違う。いずれ緩やかに収まってくれるのかもしれず、しかしもしかしたら、トータルの被害はとんでもないことになる可能性もあるかもしれない。
東日本大震災の時にも「ワカメ(あるいはノリ)を食べよう」とか「化学工場の爆発で毒の雨が降る」とかいったバカなチェーンメールは来たけれども、今回も「コロナによく効く花崗岩」とか同アオサとか、ウイルスは温度何度/湿度何度で死滅するとか、買い占めとか転売とか――まあ、人間、そうそう学びはしませんわな。
そういえば今回はコンビニの窓に「本日!うろばんが」とか張り出されないですね(今回の場合は日本じゃなくて世界?)。
●二子山の高角砲台跡については、これまでに2度ほどレポートしている。
二子山は、「魚が跳ねた格好」に例えられる逗子市のシッポの部分、「桜山大山」地区の北西側、葉山町長柄との境にあって、標高は東側の上ノ山が208m(山頂の一等三角点のデータでは207.81m)、西側の下ノ山が206m。上ノ山は逗子市の最高峰となっている。
たかが208mとはいっても流石は最高峰。逗子市域の中ではほぼ反対側の小坪近辺からでも、ちょっと高いところに行くと、その寄り添うような、「なるほど、双子なんだな」と思う姿を見ることができる。もちろんしばらく前までは、東南側に山々が連なっていても「うん、山だ」くらいにしか認識していなかったのだが、一度二子山の姿を見覚えると、「あ、ここからも見えるのか」等々気になるようになった。
というわけで、小坪近辺のあちこちから見た二子山。
最初は名越の大切岸から。向かって左が上ノ山、右が下ノ山。この角度からだと、二つの山の間のV字の谷がくっきりと綺麗。
次の3枚は久木、法性寺奥の院から。横須賀線と「すいどうみち」の通る名越(久木)の谷戸と、逗子中心市街地越しに見る逗子南方の山々。1、2枚目は数日前に撮った西日を浴びる風景。3枚目は昨年末、お昼前に撮ったもの。
小坪1丁目の通称「はげ山」から、山の上の住宅地である亀ヶ岡団地越しに見る二子山。
次の二枚は大崎公園の突端から、逗子海岸越しに見る二子山。名越あたりからするとだいぶ南に移動しているので、二子山も、下ノ山が上ノ山の手前にかぶさるような形になり、間の谷もだいぶ隠れているうえ、手前にある下ノ山の方が高く見える。
逗子の砂浜の右端に見える渚橋の真上には、割と特徴的に三角に尖った山が見える。三浦アルプスの山々のピークのひとつだと思うが、どうも特によく知られた名前がある山ではないらしい。一方、左写真で逗子湾の左下海上に見えるのは浪子不動前の不如帰碑。
披露山公園から。左は公園の突端から。右は展望台からだが、この季節なので枝の間からなんとか「二子山だな」と確認できる程度。もっとも大戦中は山頂付近に木はなかったので、二子山高角砲台と披露山の小坪高角砲台は、戦闘中は互いの発砲炎などはよく見えただろう。
二子山高角砲台からは、その向こうにある畠山や(先日訪れた)衣笠の砲台の活動も見えたろうと思う。
披露山の東側斜面、尾崎行雄の「風雲閣」跡近辺から、逗子中心市街地越しに見る。ちょうど二子山の手前に見える大きな白い建物は逗子開成。
すいどうみち(県道311号)から小坪漁港方面に折れる「小坪街道」上から。1枚目は切通入口近辺から。2枚目はもっと「すいどうみち」側に降りて、第二逗子幼稚園横あたりから。
●我が家のちび(といってももうすぐ小学校高学年なので、だいぶお年頃になってきた)の最近の作品。
「メイドインアビス」のミーティ。
作品を知らない人からすると、「下手で形が崩れている」と思うかもしれないが、実際にはこのキャラクターはとある経緯から非対称にぐずぐずに崩れた体を持っていて、この(設計も自分でやったらしい)ミニぬいぐるみはかなり的確に特徴を捉えている。猛獣のようなツメは竹串の先を黒く塗って付けたとのことで妙に凝っている。
……そのうち、何か模型製作の下請けを頼みたくなってきた。
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コメント
披露山から降るときに山と海に囲まれたいい街だなーと見てた記憶がありますが、その山が二子山だといういうように地形と地名がわかってくると風景の見え方も変わってきますね。逗子開成の近くに仕事の現場があって度々通ったので懐かしいです。
投稿: hn-nh | 2020年3月12日 (木) 06時22分