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wz.34装甲車リベンジ(12)

●先月末に東京AFVの会に行き、つくづく「模型を1つでも完成させないとなあ」と思い、現在、「とにかく、ある程度以上製作が進んでいる“作りかけ”を少しでも進めて行こう」モード中。

というわけで、長らく放り出してあったwz.34装甲車を再び取り出す。……うは。前回記事はもう2年以上前ですよ。

●製作がストップしていた理由は、単純に「エントリーしていたSUMICON2017に間に合わなかったので、その時点で意欲が一度ぷっつん切れた」というのもあるが、それとともに、いくつか製作上「ここはどうやって作ろうか」というのがよくイメージできない点が出て来たからでもある。

模型製作に際し、特に改造とか自作とかの場合には、「どんな手順、工法で作ればうまく(楽して)作れるか」を明確にイメージできているかどうかが大事で、それができれば、(少なくとも個人的には)もう道半ばまで来ているという感じがしている。もちろん、何をどうやっても地道に七面倒くさい作業を重ねないとできない(あるいはそれ以外思いつかない)という場合もあって、そこでげんなりして工作がストップしてしまうこともあるが。

今回は、とりあえず作業再開のきっかけということで、そんな足踏みポイントのうちでも比較的小ネタの砲塔キューポラ・ハッチの天板を工作する。もっとも、上でグダグダ書いたが、この部分は「あれこれ考えずにぱぱーっと作っちゃえばいいんだよ」程度のもの、と言えるかも。

●wz.34装甲車の砲塔ハッチは、6角形のキューポラそれ自体が前後にぱっかんと別れて開く素敵設計で、当然ながら、天板はキューポラに固定されている。ただしベタ付けではなく、砲塔内の換気用にわずかに隙間が設けられている。

ちなみに、このキューポラの各面には、どの写真を見ても視察用のスリット等は確認できない。もちろん、天板との隙間は位置的に視察用にはなり得ないので、そもそもこのキューポラが何のためにあるのかがよく判らない。車長の頭が砲塔天井にぶつからないようにというだけのものだとしても、周りが全然見えないのは問題だろうし。

閑話休題。スリットの脚部分の工作で考えたのは、

・伸ばしランナーの輪切りをキューポラ上端に並べて貼る。 → 強度的に不安。

・天板側からマスタークラブのリベットを挿して(表側のリベット頭もそのまま表現できる)、キューポラ上端部内側にリベットの脚の入る溝を掘り、適当なスリットの距離を開けて固定する → 構造的には実車と近く理想的だが接着に問題がある(工作手順上、キューポラ内側からアクセスできない。キューポラを砲塔に付けてしまう前に工作すればよかった!)。金属線で脚を工作する場合も同様。

で、あれこれ考えた挙句、結局、伸ばしランナーを(キューポラ内側の)砲塔上面からキューポラ上端を越えて差し渡し、2点で接着することである程度の強度を稼いで脚部分を作った。付けた後で出っ張った部分をある程度切り詰め、やすりで削って高さを揃えた。

20191208_222154

天井板は円形と六角形の2種があるようだが(CERTIのキットには2種類のパーツが入っている)、実車写真で確認した範囲ではほとんど丸型のようだったので、そちらを採用。最初はCERTIのキットのパーツを薄削りして使おうとしたのだが、中心に筋彫りをする際に少しずれてしまい、結局0.3mm板から切り出した。今度こそ、「CERTI/MIRAGEのキットからの唯一のパーツ流用!」になるかと思ったのに果たせず。

天井板の表のリベットは例によってタミヤ48マーダーIIIからの移植。とりあえず工作が終わった砲塔本体は以下のような感じ。

20191208_235307 20191208_235011

改めて見てみると、これだけ短いのであれば、単に伸ばしランナーの輪切りでも強度を気にするほどではなかったかも。

●武装については、当初は(以前に書いたように)ピュトー37mm砲搭載型にしようと考えていたのだが、

  • 防盾前面に照準孔が確認できない(ない、なんてことがあるのか?)
  • ピュトー37mm自体が、ルノーFTとスリーブや駐退機カバーの形状に相違があり、そのあたりのディテールの把握に不安がある。
  • もひとつ言えば、その自作も面倒くさい。

――などの理由から、オチキス機銃搭載型のほうに傾き中(こちらは照準孔の存在がしっかり確認できる)。

オチキス機銃それ自体は、CERTI/MIRAGEのキットのパーツはあまりにお粗末な出来だが(写真上側)、現時点でインジェクションのオチキス機銃としては最も出来がいい(と思われる)MENGのルノーFTのパーツ(写真下側)を流用しようかと思っている(wz.29装甲車の時は自作したが)。

20191208_234906

●今回の微々たる進展はキューポラの天井のみだが、前回記事からの変化ではもうひとつ。

後輪ディスクの6本のハブボルトに関しては、当初、流用したSd.Kfz.231(6Rad)のモールドのままにしてあったのだが、実際には、それでは実車とは半ピッチ(30°)ずれた位置になってしまう(当初位置に関しては、前回記事の写真参照)。

「やっぱり、せっかくだから直しておこう」と取り出してみたら、すでに修正してあった。小人さんがこっそり作業したとも思えないので、いつの時点かで発作的に作業したらしい。自分でもすっかり忘れていた。ボケたな……。付け直してあるボルト(ナット)は、TOKO/イースタン/ズベズダのGAZ系のホイールからの移植。

20191209_115147

●オマケ。とりあえず、今までの工作で準備できているコンポーネント群の集合写真と、CERTI/MIRAGEのキットとの対照写真。

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コメント

wz.34装甲車の製作再会歓迎です。
キューポラは確かに意味不明にも思えるのですがBA-20と同様に車長のヘッドクリアランスのためなのでしょうね。天井のスリットは排気用なのでしょうが機銃を撃つといくらか薬莢残ガスが篭るのかも!?ピュトー37mm砲を搭載した場合はもう少し意味があったのでは。しかしピュトー37mm砲の照準孔が見当たらないのもヘンテコリンで、左右のスリットから覗いて当てずっぽうに撃ったのか!?

投稿: hiranuma | 2019年12月12日 (木) 19時13分

>hiranumaさん

第二次大戦初期までのAFVでは動力式のベンチレーターなどは付いていないのが普通で、その代わりにベンチレーション・スリットとか、もうちょっと高級だとベンチレーション・ハッチ(IV号戦車初期型とか)などが設けられています。

ルノーFTではキューポラのてっぺんがキノコ頭なのは換気用なので、wz.34装甲車もほぼ同様の機構と言えます(FTは一応視察口もありますが)。

FAI~BA-20のキューポラも、そういえばスリット等はないですね。とはいえ、あれはうっすら開ければ前方を視察することも可能ですが、wz.34装甲車の場合、前後に開閉するので開けても(完全に上半身を出さない限り)前方を覗き見るとかできないんですよね。謎です。

投稿: かば◎ | 2019年12月12日 (木) 20時06分

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