二子山再々訪
●季節労働が終わって平日でも余裕があるので、21日木曜日、午後になってふらふらと二子山(二子山高角砲台跡)まで歩きに行く。
以前の探訪記事はこちら。
実を言うと最近、一度登ろうとしたのだが、やはり午後に出発して、家から直接歩いて行ったら、ふもとの南郷トンネル入り口あたりで夕方近くなってしまって断念。今回は素直に、逗子駅から南郷中学校行のバスに乗る。
以前の記事で書いたように、二子山上ノ山までは元砲台道が通っているのでほぼ散歩感覚で登れる。先の2つの台風(特に第15号)のせいで、このあたりの山は倒木だらけのため、ちょっと山奥まで歩きに行くのは不安があるが、広い道が通っている二子山上ノ山はその点問題がない。
●山頂に現在1基だけ確認できる砲台(の土塁跡)については、前回も写真を載せたので今更だが、せっかく撮ったのでもう一度。
1枚目は下ノ山方向(西南方向)から。街角でもよく見かける、新興宗教関連団体による世界平和祈念の白柱がまさに砲台跡に立っているのは、判ってやっているのかどうかは不明。2枚目は北側から。最も土塁が低くなった部分越しに展望台を仰ぐ。この写真では視野から外れているが、向かって右側の「こぶ」に先述の白柱が立っている。
●今回、二子山砲台跡に上った第一目的は、前回、初夏に上った時には藪が深くて確認できなかった、探照灯の台座とされるコンクリートの構造物を視認したいと思ったこと。
この辺の山では冬になったといっても劇的に見晴らしがよくなるわけでもなく、しばらくうろうろと藪を覗いて探す羽目になったが、なんとか見つけることができた。藪越しに撮ったので「なんだそりゃ」というお粗末な写真だが、とりあえず以下に2枚。どちらも対象は同じ柱で、覗く位置がちょっとずれているだけ。
……いやまあ、勝手に草刈りするわけにもいかないし(そもそも道具も持っていないし)。
武山砲台(砲台山)の山頂手前の道端にあるコンクリート柱とほぼ同形状で、四角いコンクリートの柱の上に丸い台座が載っている。藪が深いために今回は1本しか確認できなかったが、実際には、5mほど隣にもう一本同形状の柱があるのだそうで、要するに、配置も砲台山の写真の物とほぼ一緒ということになる。
柱の所在等々に関してのソースは、いつもながらサイト「東京湾要塞」(同サイト内、二子山のページ、および砲台山のページ)。
ほぼ同じ形状・大きさ・配置で、砲台山のほうは計算所(の計算装置用)の基礎、二子山は探照灯の台座とされている根拠はよくわからない。ただし、砲台山には道端のコンクリート柱のほかにもう一本(?)、ほぼ同形状の探照灯用とされる台座が残っているようだ。
なお、この記事を見て「よし、オレも見に行こう」と思う酔狂な人はあまりいないと思うが、一応、柱の位置を解説しておくと、山頂広場から二子山下ノ山方面への道に入り、5~10mほど進んだあたりで右に折れて藪に踏み込む道があるので、それを辿り、KDDIの中継所施設のちょうど裏手、進行方向左手の藪の中に立っている。おおよその位置でいうと、下写真(展望台上から西を向いて撮ったもの。手前の地面にあるのが一等三角点)の矢印あたり。
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コメント
土曜日の下北沢。お疲れ様でした(^^)
草に埋もれる砲台探索、ぜひやりましょう!
年内は仕事でぱっつんぱつんなので年明けがいいかな。
藪は冬には枯れてしまうヤブガラシの類ではなく笹が入り込んだものだと
やっかいですね。鉈とかいるのかしら? でもそんなの持って電車乗れない。。
投稿: hn-nh | 2019年11月24日 (日) 23時26分
>hn-nhさん
東京AFVの会、受賞おめでとうございます。
衣笠砲台探索行はほんの思い付きで口にしたんですが、hn-nhさんが乗り気となると、これはもう実現を目指すしかありませんな。
年明け、天気のよい時季に計画しましょう。
投稿: かば◎ | 2019年11月28日 (木) 01時24分