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II号戦車b型 THE WORLD AT WAR 1:72 (2)

●前回記事はこちら

キットは、「元号が令和に変わってから、私が初めて買った」もの。クブシュを工作する一方で、こちらも中途半端に形にして、先行の同メーカーのII号a1/a2/a3と並べて見比べたりしていたのだが、ここ最近になって、なんとなく気になって組み上げてしまった。

そのうちこのへんのミニスケールはまとめて塗装したい。

●というわけで、工作完了状態のお披露目。

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前回記事でも書いたが、b型までの特徴、側面の燃料注入口は、a型キット同様、一体モールドで形が潰れてしまっていてみっともないので、ポンチで打ち抜いたプラペーパーと、0.3mmプラバンから削ったヒンジで作り直した。実はここの工作が面倒で、主要パーツだけ組んで放り出してあったというのが真相。

もっとも工作したあとで実車写真をよく見たら、ヒンジの形状がちょっと違っていた(というのがはっきり判るほど工作の精度が高くはないのでそのまま)。また、a型キットでは別部品だった操縦手席右側クラッペも一体モールドだったので、ここも一旦削り落とし、キットの不要パーツで追加工作した。

その他はおおよそ素組み。若干気になった細かな部分は以下の通り。

・同じくIBGが手掛けている「FIRST TO FIGHT」シリーズと違い、こちらは割と細かくOVM具類は別部品化されている。しかし、工具類のパーツには取付ガイドの凸があるのに、フェンダー側は、一部を除いて凹が無い。場所により、フェンダー側に0.5mmのドリルで穴を開けたり、工具側の凸を削り取ったりして対応。

・OVMのうち、右フェンダーに乗るS字シャックル(ワイヤカッター後方)は、a型キットではフェンダーに対し横向きに、このb型キットでは縦向きに付けるよう図示されている。実車でどうなっているか、はっきり写っている写真を見つけられずにちょっとモヤモヤしたが、結局、「フロントバヤ……」のII号戦車の巻に出ていた図を頼りに斜め向きに付けた。

前回記事で書いたように、私の入手したキットでは、砲塔ハッチのダンパーの片側が潰れていたので、削り取って伸ばしランナーで再生した。

・砲塔右側下縁に、わずかにヒケ状の窪みがある(a型キットにもあったので、おそらく金型自体にあるミス)。a型では放置してしまったが、今回はプラ片で埋めて削り直した。

・やはり起動輪はふくらみが足りない感じで、c型以降の標準型起動輪と同じに見える(b型のみふくらみが大きい)。とはいえ、さすがにこの部分は厄介なので放置。

●先行のa型、およびFIRST TO FIGHTのD型と並べて記念撮影してみた。a型の寸詰まり加減が判る。

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コメント

3種並ぶとやはりD型はまるっきり別物ですね。

それぞれプラの成型色が異なりますが、プラ質に差異はありますか?

投稿: vol de nuit | 2019年9月19日 (木) 20時42分

>vol de nuitさん

基本、WORLD AT WARシリーズも、FIRST TO FIGHTも、特にプラ質に差は感じませんでした。
工具類の柄とか、かなり細い部品も多いのですが、脆くはなく、折損することなく組み立てることができました(もちろんそれなりに気を付けて切り出しましたが)。

D型は“標準型”II号シリーズと違って、車体レイアウトがほぼIII号戦車と同一で、基本左右対称なので、バランスがとれていて格好いいですね。

とはいえ、少数生産に終わっていますし、後に偵察用軽戦車が足りなくなって再生産されたII号はA~C型系列のF型だったわけなので、何らかの不具合があったんでしょうね(走行性能が悪かったか、生産コストがバカ高かったか……)。

投稿: かば◎ | 2019年9月20日 (金) 01時01分

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