ニホンミツバチ
●11日、鎌倉浪花家で今年初めての氷宇治金時。ひと夏に一度は食べたい品。
器が平たい上に山盛りになっているので、こぼさずに食べるのはなかなか難しいのだが、今回はなんとかひとかけもこぼさず食べ切ることができた。ややこしい手順など考えず、素直に上から食べていくのが良策。なお。小豆餡は上、中、下の三カ所に入っている。
●近所の、山の上の住宅地から谷戸に降りる階段道の改修工事が始まり、道幅の半分を潰して保護壁が張られていた。
ここは、数年前に道の下手の曲がり角の上で斜面が崩れ、その後応急処置のみで放置されていたのだが、どうやら(この際、ということで)階段道に沿った斜面全体をコンクリートの擁壁に変えることになったのではないかと思われる(斜面の藪が刈り込まれ、保護壁が作られている様子から見て)。
確かに防災上はそれが手っ取り早いのかもしれないが、実は階段道の上の方の斜面は、初夏にはヤマユリが咲いてキイチゴ(モミジイチゴ)が実り、初冬にはトリカブトが可憐な花を咲かせる、ちょっとした楽しみがある場所でもあった。もちろん、場合によっては人命にも関わる防災措置と、自然保護というにもおこがましい道端の植生の保全と、どちらが大事なんだと言われれば前者であるのは間違いないが、一方で、「崖面は何でもかんでもコンクリートで固めればOK」的な手法以外に、何か手はないものなのかと、こういう工事を見るたびにモヤモヤする。
●17日。市内某所にクルミ(ヒメクルミ)の実を拾いに行く。
昨年、FBの逗子市内の知人Tさんに場所を教えて貰ったもの。ただ、昨年は木の下が草刈りされていて拾い放題だったが、今年は草ぼうぼうでガサガサかき分けながら拾うことになった。とりあえずある程度の数は拾えたので、現在周りの果肉を腐らせ中。
●近所のMさんの奥さんが干してある傘を飛ばされ、急斜面の途中に引っかかっていたのを回収。そのついでに、道からは見えづらい、木の幹の陰に大きなニホンミツバチの巣があるのを発見した。縦の長さは少なく見積もっても30cmはありそう。
クリーム色の長い円盤が縦に連なっている様子に、最初は「縦向きに生えたサルノコシカケ?(そんなんあるのか?)」と思ったのだが、よくよく見直してミツバチの巣であることに気付いた。
もちろん、本来なら働きバチにびっしり覆われているはずなのだが、この巣はスズメバチ(オオスズメバチ?)に襲われて壊滅し丸裸。襲われてまだ間もないらしく、スズメバチが10匹程度、頻繁に出入りしていた。上右の写真にもスズメバチが写っている。
何年か前にも、大切岸上の峠道沿いの木のうろにニホンミツバチが営巣しているのに気付いたことがあるのだが、その巣もしばらくしてキイロスズメバチに襲われていた。ニホンミツバチは蜂球でスズメバチを蒸し殺すという対抗手段を持っているのだが、この様子を見ると、防衛成功率は決して高くはないようだ。ミツバチ頑張れ!(泣)。なお、特にこの巣に関しては隙間でも何でもなく、完全に露出した開放巣だったので、さらに防衛は困難だったはず。
襲われて間もないとすると、今回収すれはハチミツを採れるかもしれない(しかもニホンミツバチの百花蜜!)などとも思ったのだが、急斜面であるためハシゴなどはかけづらく、しかもまだ頻繁にスズメバチが来ていることを考えると、余計な手出しはしないほうがよさそう。
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コメント
ミツバチの巣を発見とか羨ましいです!
蜂の巣といえば、アシナガバチとか、土で出来た種類の分からないハチのしか見たことがありません。
スズメバチにヤラれちゃってたのは残念ですね。
あ、クマバチの巣はたまに見かけますな。
あんなきれいな丸い穴をどうやって木に開けるんでしょうね・・・
投稿: みやまえ | 2019年8月20日 (火) 23時59分
市販してるハチミツはセイヨウミツバチのものばかりで、ニホンミツバチなんてもうあまりいないのかと思ってましたが、養蜂してないだけで野山には普通にいるものなのですね。
ミツバチの巣が自然界では層状にぶら下がるものだと初めて知りました。養蜂の木枠に嵌ったセイヨウミツバチの巣のイメージしかなかったので。それと知らなかったらキノコの類と見間違えますね。
ニホンミツバチの蜂蜜は高価だから、採れたらちょっと楽しいでしょうね。蜜蝋もとれるのかしら? もちろん命がけでチャレンジするのどのものではないのでしょうが。
投稿: hn-nh | 2019年8月21日 (水) 05時52分
>みやまえさん
私も、まさかこんな身近に、むき出しの開放巣が出来ているとは思いませんでした。びっくりしました。
クマバチの巣は、近所の公園の枯れかけの枝に、まさに作っているところに行き合わせたことがあります。まだ自分の体も隠れないくらいの作り初めで、径と深さが同じくらい。
飛び立ったあとに見てみたら、ちょうどビー玉がすっぽりはまるくらいのまあるい穴が開いていました。
投稿: かば◎ | 2019年8月21日 (水) 11時06分
>hn-nhさん
ふだん身近に見ることができるミツバチは、セイヨウミツバチが多いと思うのですが、実際にはこれらは「飼われているハチ」で、野生のミツバチといえばニホンミツバチなのだそうです。
セイヨウミツバチはスズメバチへの対抗手段を持たないので、野生化・定着ができないのだとか。
一方で養蜂業的には、ニホンミツバチは
・蜜の収量が少ない。
・ちゃんと巣箱に定着してくれない(すぐどこかに行ってしまう)。
などの難しさがあり、そのためにニホンミツバチのハチミツはなかなか出回らないのだそうです。
しかし収量が少ない一方で、ニホンミツバチのハチミツは長期に渡りいろいろな花から少しずつ集めるので(そのため百花蜜の別名あり)味が濃いのだとか。
以前「マルハナバチ国勢調査」への協力のお礼でニホンミツバチのハチミツの小瓶を頂いたことがあるのですが、確かに美味しい……ような気がしました(そこまで味の違いが判る人間じゃないので、あくまで印象ですが)。
蜜蝋は巣そのものなので、もしもハチミツが空っぽになっていても採れますね。
スズメバチがいなくなったころを見計らって、よじ登ってみようかしらん。
投稿: かば◎ | 2019年8月21日 (水) 11時22分
急に思い出したのですが、今年の6月頃に、
海岸の岩の下にあった放棄された、
なんのだかわからない蜂の巣を写真に撮ってたのですよ。
当時はアシナガバチとかなのかなって思ってたんですが、
これがミツバチの巣なんでしょうか・・・
http://www5a.biglobe.ne.jp/~t_miyama/beehouse.jpg
投稿: みやまえ | 2019年8月30日 (金) 19時13分
>みやまえさん
材質が蜜蠟でなく紙っぽいのでアシナガバチのような気がするんですが、しかし、アシナガバチにしては巣の形が奇抜過ぎますよねえ……。何なんでしょう。
(ミツバチはミツバチで、きちんと層状にするようなので、形的にも違う気がしますが)
投稿: かば◎ | 2019年8月30日 (金) 22時06分
おこんばんは。
そっちは大雨平気でしたか?
横浜の方は大変だったみたいですよ。
私とデンは相変わらずです。
最近二人でよく昔のメンバーの話しが出ますね、
お互い歳を取ったのかなw?
かば◎さんの話しもよく出るから、
最近くしゃみが止まらないんじゃないw?
投稿: 赤坂先行 | 2019年9月 4日 (水) 00時37分
>あかばん
やー。最近全然お誘いがないので、またあかばんはひっくり返ってるんじゃないかとちょっと心配していたよ。
たまには誘ってくれたまい。
そうか。くしゃみはハウスダストかと思っていたら、原因はあかばんとでんでんか……。
投稿: かば◎ | 2019年9月 4日 (水) 16時57分
ひっくり返ってはいませんが、
相変わらず膨らみ続けていますよw
フラグシにもたまに立ち寄っています。
お店の兄弟も元気そうですね。
じゃあ今度連絡します。
投稿: 赤板先行 | 2019年9月 5日 (木) 10時20分
先の台風での千葉県の被害のニュースの影になってしまってますが、鎌倉から三浦半島にかけての一帯も停電や倒木など台風被害が大変だと聞きます。
かば◎さんのところは大丈夫ですか。
投稿: hn-nh | 2019年9月12日 (木) 18時34分
>hn-nhさん
逗子・鎌倉近辺は狭い谷戸が入り組んでいて、その谷戸の奥まで家が建っているものですから、がけ崩れによる断線・小範囲の停電や道路被害、家屋被害がかなりあちこちで起きているようです。
幸い、我が家自体には(吹き飛ばされてきた木の葉が吹き溜まった以外に)被害はなかったのですが、「お化けトンネル」として全国的に有名な小坪隧道が、逗子側ポータル上の崖面がかなり大規模に崩れ、現在なお不通です(おかげで、最もよく使うバス停が運航休止になっています)。
投稿: かば◎ | 2019年9月13日 (金) 15時42分
無事で何よりです。
小坪トンネルの崖崩れや風に飛ばされた海の家など私も見知った場所で被害がでていたので
気になってました。
かば◎さんは、風雨に紛れてスズメバチの攻撃の間隙をつくようにニホンミツバチの巣の回収を試みて、竹取物語の燕の子安貝を獲りに行った中納言のようになってるんじゃないかと心配してました。
投稿: hn-nh | 2019年9月13日 (金) 18時46分