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2019年1月

浮島

●盛大に仕事が行き詰まり中。

●先週土曜日(1月26日)、逗子マリーナからの海越しの光景。

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小坪漁港に出る手前、小坪寺手前の坂上からちらりと見えた海に、伊豆大島がいつもよりやけに大きくくっきりしていると思ったのだが、よくよく見ると、島の左右端で、海と陸の合間に空が少し入り込んでいた。

程度としては小規模ではあるものの、「浮島」と呼ばれる蜃気楼(逃げ水などと同様の「下位蜃気楼」)で、気温に比べ海面のほうが温度が高い場合に起きる現象だそうな。その右手、伊豆半島の突端も若干浮いていた。

3枚目は江の島越しの富士山。なんだか大噴火を起こしているかのような雲。しばらくすると雲はつぶれて、割とどうということもない景色になっていた。

4枚目は、日本の特攻戦術の中でも恐らく最も愚劣な「伏龍」出撃用の稲村ケ崎の洞窟陣地。国道に面した内陸側の入り口はだいぶ以前に塞がれていてよく確認できない。

●京浜急行が、来年3月、(他のいくつかの駅と同時に)京急新逗子駅の駅名を「逗子・葉山駅」に変更するのだそうだ。

駅は逗子にあるのに、無理やり葉山をくっつけなくても……みたいに(逗子市民としては)一瞬思うが、葉山に最も近い鉄道のアクセスポイントであることを明らかにしたい的な理由が挙げられており、言われてみれば尤もだという気もする。

しかしそれよりも、一般に京急の駅のプラットフォームの方面案内は「**・**・** 方面」とナカグロで列記されており、その中に「逗子・葉山 方面」と書かれると、逗子と葉山という別々の駅があるように思われてしまうのでは……と、facebookでコメントされている方がいて、なるほどと思った。

なお、「新逗子(しんずし)駅」は一つ手前の「神武寺(じんむじ)駅」とまったく母音の並びが一緒なので、車内放送で聞いているとちょっと紛らわしい。その点からいえば、聞き分けやすくなっていい、とも言えるかもしれない。

●このところの日産のCM。「すべての答えは、技術で出す」「技術の日産」と、とにかく技術の一言だけを執拗に押し出しているのを見ると、「うちは技術だけなんです、その他(経営とか組織とか)はダメダメなんです、だから技術以外のことでツッコむのはやめてください」と泣きを入れているように思えてしまう。

●hn-nhさんのブログ「ミカンセーキ」で、miniartから最近発売されたケーブルドラムを出発点に、ワルシャワ蜂起のネタを不定期掲載中。「ケーブルドラム→ワルシャワ蜂起」という連想ゲームは、ワルシャワ蜂起のAFVにある程度の興味のある人ならお馴染みの鹵獲ヘッツァー「Chwat」号の写真から。

ネタ自体は昨夏以来のものだが、ここ最近の一連の記事の出発点はこちら

F1015931 そんなこんなで、じわじわと「ワルシャワ蜂起熱」が掘り起こされてしまい、そろそろMirage HOBBYのクブシュ(Kubuś)をいじり始めようか、などを思い始めた。Mirageのクブシュについての、私自身のレビュー記事はこちら。もう4年以上前か……。

実を言えば、このキットに関しては「いつかSUMICONのネタにしよう」などを思っていて、SUMICONは基本、お手付き禁止なのでそのままストックしていたもの。しかし昨年でSUMICONが(ひとまず)終了になってしまったので、後生大事にストックしている理由が減じたためでもある。

●クブシュのディテール、塗装等に関しての私自身の考証は上記記事の時点からまったく進んでいないのだが、hn-nhさんにこんな資料も紹介してもらった。

Jan Tarczyński, "KUBUŚ Pancerka Powstańczej Warszawy"

私も何冊か持っているタルチンスキ氏著の、クブシュの1冊本。「比較的最近(2000年代以降)出たクブシュの1冊本がある」ということは知っていたのだが、私が知っていたのはMirage HOBBYがキットと一緒に出しているこの本(Antoni Ekner, "Samochód pancerny Kubuś 1944"で、上記、hn-nhさん紹介とは別物。こんな(ワンオフの)車輛の1冊本が複数あるなんて、ポーランド人のクブシュ愛はスゴイな、と思う。ちなみにタルチンスキ氏の著書のほうは、2008年刊行のようだ(つまりキット発売前に出ていたことになる)。

欲しいなあ! と思う一方で、ちょっと躊躇してしまうのは、(1).エクネル版の中身紹介を見ると、当時の写真はweb上で見覚えのあるものが主、中身の結構な割合を占めていると思しき現存実車のwlkaroundもそれなりにwebで閲覧できてしまうため、(2).タルチンスキ版もページ数はそれほど多くなく、写真的にはあまり変わりない可能性があるため。

解説自体はいろいろ興味深いことが書かれていそうではあるが、たぶん両方とも全編ポーランド語。

●もう一冊、hn-nhさんに紹介してもらったのが、

Jan Tarczyński, "Pojazdy Powstańców Warszawskich 1944"

やはりヤン・タルチンスキ著で、書名は「ワルシャワ蜂起軍の車輛、1944」くらいの意味。こちらはクブシュを含め、蜂起軍が使った車輛全般を扱っているらしい。

ちなみに私はこれをよく似た本を持っていて、書名は"Pojazdy ARMII KRAJOWEJ w Powstaniu Warszawskim"(ワルシャワ蜂起における国内軍の車輛)、1994年刊。書名もよく似ているうえに、著者も同じタルチンスキ氏。ついでに出版社も同じWKŁ。もしかしたら上記は私の持っている本の改訂版だったりするんじゃなかろうか……。

20190128_181034 ●というわけで、私の、ワルシャワ蜂起におけるポーランド側車輛の知識のベースとなっている、後者の本の紹介。

確かその昔、ポーランドの模型屋(模型問屋?)であるPELTAから通販で買ったのだと思う。もうPELTAの名を聞かなくなって久しいので、なくなってしまったか、別の社名になったか、どこかに吸収されたかなのだと思う(ちなみに先日紹介したレミのバキュームフォーム・キットもPELTAから仕入れたもの)。

ハードカバーの立派な装丁……とはいっても中身は120ページしかないので、だいぶ薄い。しかも本文テキストはポーランド語。ようやく、写真キャプションだけは英訳併記なのが有り難かった。とにかくこれ以前に時は、ワルシャワ蜂起のポーランド軍車輛に触れている資料は(私の手近にあるものでは)スコードロンの「THE EASTERN FRONT」くらいしかなく、Chwatや鹵獲パンターの写真が複数枚出ていたり、その他ソフトスキンも出ていたりと、この資料は、結構感動ものだった。

とはいえ、特に模型製作のための資料としてみると、だいぶ不足があるものだったのも確か(特に今の目で見ると)。以下、中身の数カットと問題点。

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・基本、写真主体の資料ではないので、「もっとコレの写真ないの?」と思わされるネタも多い。
・写真の質が悪い。現在、webで漁れる写真と同一のカットも多いが、本来、もっと鮮明なものが、ここではボケでいたりする。
・「あの夏のメモリアル」的雰囲気の演出なのか、中身は全て(本文も写真も)セピア色のモノクローム。おかげで、質の悪い写真がますます見づらい(いや、そもそもセピア色印刷のおかげで写真の質が悪く見えるのか?)。

しかし、4枚目写真のChwatの写真の英語キャプションには、「テスト走行中の「Chwat」。装甲板に添えられた木の枝はカムフラージュ目的のものではなく、単に走行中に林に突っ込んだため」などという、「えー、そうなの?(笑)」的な話が書かれていたりして、本文が読めないのが残念。

……とりあえずそんな具合なので、hn-nhさん紹介の新資料が、もしもこれの増補改訂版だったとしても、ちょっと中身は覗いてみたい気がする。

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ホルトの鈍牛(12) 改めての完成披露

●SUMICON2018の終了時に、一度完成報告をしたRODEN 1:35のホルト75トラクター(HOLT 75 Artillery Tractor)だが、昨年末の東京AFVの会に出展する際、直前にちょっと“お色直し”的にウェザリングを追加した。

東京AFVの会が終わってから、そのままケースに入れたままにしてあったのだが、改めて取り出して撮影し直したので、写真をUPしておきたい。

なお、前回ひとまず完成披露した時からの変更(追加)点は、

  • 赤茶のパステルを削って、前輪・履帯・排気管に、若干のさび色を乗せた。
  • 履帯接地部分の鉄色をドライブラシ、黒鉛筆で強調。
  • タミヤ「ウェザリングマスター」のサンド系の色で、さらにエッジを明るめに。
  • ごくわずかにチッピング(始めてみてどうも不自然にしか見えなかったので、早々にやめてしまった)。

――など。

●まずは全体形。

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●エンジン部のクローズアップ。屋根は外して、エンジン上部も明るく見えるようにして撮っている。

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●操縦席周辺。このあたりは、手の触れるところを中心に、もうちょっとちゃんとチッピングを入れるべきだったかも。

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●足回り。前輪操向機構の傘歯車部分にカバーを付けなかったのは、改めて見てもちょっと心残り。起動林はやはりちょっと小さい気がする。

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First to Fight 1:72 クルップ・プロッツェ(ポーランド軍仕様)(3)

●そんなん、ちゃっちゃと形にして終わりだろう……という気も(自分でも)しないでもない、FTFの1:72、ポーランド仕様クルップ・プロッツェの続き。

●前回時点で未工作だった細かいディテールを付加。ふと思い立って「ここもちょっと手を入れよう」とか思い始めない限りは、これで工作は終了。

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・プロッツェの車幅表示棒は、先端が球ではなくて円盤状。要するにペロペロキャンディのような形状。そのまま棒の先に円盤を接着しても今後の作業中に取れてしまいそうだし、どうしようかしばし悩んだのだが、結局、次のようにした。

(1).コントレールのプラ丸棒に穴を開け、直交するように0.3mm真鍮線を通す。

(2).真鍮線を接着後、プラ棒を真鍮線の前後で輪切り。さらにやすりがけして、できるだけ(真鍮線から取れてしまわない範囲で)薄くする。

・ウィンドウ左右につく方向指示器についても、似たような方法で、0.5mmプラバンの細切りに0.3mm真鍮線を刺して作成した。

・運転席側の方向指示器の下には、ホーンなのかスポットライトなのか(たぶん後者)、ポーランド仕様独自であるらしい何やらが付いているので、ジャンクパーツを切ったり削ったりで製作し取り付け。

……などなど。

●ちなみにこのネタの初回記事で、キットのデカールについて「車輛登録番号6種に対応。……これって写真で確認できた全番号を入れてるんじゃないだろうか。」と書いたのだが、私がネット漁りをして見つけた写真ストックの中で、しっかりナンバーが確認できるのは「13185」号車だけだった。

キットのデカールに含まれているのは、

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の6種。もしこれらがすべて写真で確認できているとすれば、私の知らないポルスキ・プロッツェの(一応番号が確認できるほど鮮明な)写真がまだまだそれなりに眠っている、ということになる。

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First to Fight 1:72 クルップ・プロッツェ(ポーランド軍仕様)(2)

●年末にレビューを書いた、FTFの1:72、ポーランド仕様クルップ・プロッツェの続き。

仕事が滞って、腰を据えて模型製作をする余裕もないが、そんななかでちまちまいじって、それなりの形になったので途中経過を少々(まだ工作完了ではない)。

●現状全景。

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▼手を入れた個所は以下。

・2列目の席左右のガードを金属線で作り変えた。後ろ側はシートの横に引き込まれる感じにしたが、シートの後ろ側を通って左右が連結している可能性もありそう。なお、シートの背は、キットでは成型の都合で垂直になっているが、実車はナナメ。

20190110_224347 ・後部の折りたたまれた幌は、キットのパーツは「メレンゲを垂らしたの?」みたいな状態だったので(右写真)、なんとか布っぽく見えるように皺を彫り込んだ。そもそも幌骨が何本あるかとか、車体にどう繋がっているかとかもわからず、表現としても不自然だが、とりあえず元パーツよりはマシになったかな? もっとも、畳んだ幌の上からさらにカバーを掛けている状態を示している可能性もあり、その場合は余計な工作をしたことになる。なお、実車では、畳んだ幌がもっと後方にオーバーハングしているかもしれない。

・操縦席のレバー類はキットのモールドを削り落とし、金属線でそれらしく作り直した。ノブ部分は瞬着のダマ。

・前照灯は、後々UVレジンなどでレンズ部分を表現することを考えてくりぬいた。また、バンパーとフックも縁を若干薄削りした。

・運転手側ウィンドウの上下分割フレームを取り除いた。また、前席左右前部にモールドしてある「畳んだシートドア」は削り取った。

▼まだ手を入れていない箇所、手を入れなかった箇所

・車幅表示棒は金属線で作り直す予定。キットのフェンダーにモールドしてある表示棒の接着位置はちょっと下過ぎる感じなので、とりあえずモールドを埋めているところ。

・方向指示器はドイツ仕様とポーランド仕様とでは取付位置が違うので削り取ったが、ポーランド仕様の位置(ウィンドウ枠左右)への新設はまだ。なお、ウィンドウフレームに直接付いているように見えるので、ポーランド仕様ではフロントウィンドウは可倒式になっていない可能性がある。

20190112_233120 ・組み立てたシャーシ裏側は右写真のような感じ。前回触れたように、後輪サスペンションは微妙に形状が違い(L2H43であるはずがL2H143になっている)、部品構成的にも一体モールドで大味だが、組んでしまえば全く見えないのでスルー。前輪もステアリングロッドなどさっぱり省略されているが、これもスルーした。

●先に組み立てたC4P牽引車とのそろい踏み写真。

全長はクルップ・プロッツェのほうがだいぶ長い。C4Pが小さいのか、プロッツェがでかいのか……。

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平成最後のシュトレン

●ウージェーヌ・イヨネスコ作の「禿の女歌手」(La Cantatrice Chauve)という不条理劇があって、以下のような柱書き(状況設定)から始まる。

シーン1。イギリスの中流家庭の屋内、イギリスの肘掛け椅子。イギリスの夕刻、イギリス人のスミス氏は、イギリスのスリッパを履いてその肘掛け椅子に腰掛け、イギリスの火に当たりながらイギリスのパイプをくゆらせ、イギリスの新聞を読んでいる。彼はイギリスのメガネをかけ、イギリスの小さな灰色の口ひげを生やしている。彼のそばにはもう一つのイギリスの肘掛け椅子があり、イギリス人のスミス夫人がイギリスの靴下を繕っている。長いイギリスの沈黙の間。そして、イギリスの時計がイギリスの17の時を打つ。

昨今、あまりに何にでも「平成最後の」という枕詞が付くので思い出した(もちろん、上の一節を暗記していたなどということはなく、先ほど調べた)。そんなわけで。

平成最後のあけましておめでとうございます。平成最後の今年もよろしくお願い申し上げます。

●例によって大晦日に川崎の実家に行き、実家で新年を迎える。

大晦日には大船近くに住んでいる息子一家とも待ち合わせ、一族郎党揃って川崎へ。昨年初夏に生まれた息子のところのチビを、母に初お目見えさせる。まだ人見知りも始まっていないので、それなりに愛想も振りまいてくれて母も喜ぶ。

私を除いては全員日帰り。息子嫁は1日にチビをつれて新幹線で実家の青森へ帰省予定。ご苦労様。

私は川崎の実家に2泊。以前は、正月(ほか年に数回)は母が(奄美大島の郷土料理)鶏飯を作ってくれていたのだが、流石に歳なので最近はなくなった。代わりに、兄が寄せ鍋だの雑煮だのを作って食べさせてくれた。マメだ……。

我が家の家族一同が帰った後、大晦日の夜は叔母と従弟夫婦が来る。1日夜は兄と、兄の息子2人と麻雀。兄のところの長男が「麻雀を覚えたい」というのでレクチャー込み。

2日はドイツ人Pが(ふだんはイギリスにいる)長女Jを連れてやってくる。奥さんと次女は風邪でダウンしている由。三女はイギリスだかドイツだかにいて帰ってきていない様子。Pと大いに話して大いに飲む。

夕方、帰るPらと一緒に実家を辞す。「いやー、久しぶりに飲んだな―」と思ったのは確かなのだが、今になってみると、最寄り駅まではP父娘と一緒に歩いたはずなのに、その記憶がない。ヤバ過ぎ。

20190102_223144 ●先日Pと会った時に約束していたのだが、その約束通り、Pから月遅れの自家製シュトレン(クリスマス菓子)を貰う。感謝。20センチほどもある大きなかたまり。ドイツの実家のオーパ(おじいちゃん=P父)お手製かな?

それなりに日持ちがするし、寝かせておくほどフルーツの味が地にしみ込んで美味しくなるので、今月一杯くらいちびちびと楽しむ予定。

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