First to Fight 1:72 クルップ・プロッツェ(ポーランド軍仕様)(2)
●年末にレビューを書いた、FTFの1:72、ポーランド仕様クルップ・プロッツェの続き。
仕事が滞って、腰を据えて模型製作をする余裕もないが、そんななかでちまちまいじって、それなりの形になったので途中経過を少々(まだ工作完了ではない)。
●現状全景。
▼手を入れた個所は以下。
・2列目の席左右のガードを金属線で作り変えた。後ろ側はシートの横に引き込まれる感じにしたが、シートの後ろ側を通って左右が連結している可能性もありそう。なお、シートの背は、キットでは成型の都合で垂直になっているが、実車はナナメ。
・後部の折りたたまれた幌は、キットのパーツは「メレンゲを垂らしたの?」みたいな状態だったので(右写真)、なんとか布っぽく見えるように皺を彫り込んだ。そもそも幌骨が何本あるかとか、車体にどう繋がっているかとかもわからず、表現としても不自然だが、とりあえず元パーツよりはマシになったかな? もっとも、畳んだ幌の上からさらにカバーを掛けている状態を示している可能性もあり、その場合は余計な工作をしたことになる。なお、実車では、畳んだ幌がもっと後方にオーバーハングしているかもしれない。
・操縦席のレバー類はキットのモールドを削り落とし、金属線でそれらしく作り直した。ノブ部分は瞬着のダマ。
・前照灯は、後々UVレジンなどでレンズ部分を表現することを考えてくりぬいた。また、バンパーとフックも縁を若干薄削りした。
・運転手側ウィンドウの上下分割フレームを取り除いた。また、前席左右前部にモールドしてある「畳んだシートドア」は削り取った。
▼まだ手を入れていない箇所、手を入れなかった箇所
・車幅表示棒は金属線で作り直す予定。キットのフェンダーにモールドしてある表示棒の接着位置はちょっと下過ぎる感じなので、とりあえずモールドを埋めているところ。
・方向指示器はドイツ仕様とポーランド仕様とでは取付位置が違うので削り取ったが、ポーランド仕様の位置(ウィンドウ枠左右)への新設はまだ。なお、ウィンドウフレームに直接付いているように見えるので、ポーランド仕様ではフロントウィンドウは可倒式になっていない可能性がある。
・組み立てたシャーシ裏側は右写真のような感じ。前回触れたように、後輪サスペンションは微妙に形状が違い(L2H43であるはずがL2H143になっている)、部品構成的にも一体モールドで大味だが、組んでしまえば全く見えないのでスルー。前輪もステアリングロッドなどさっぱり省略されているが、これもスルーした。
●先に組み立てたC4P牽引車とのそろい踏み写真。
全長はクルップ・プロッツェのほうがだいぶ長い。C4Pが小さいのか、プロッツェがでかいのか……。
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コメント
お、形になってきましたね。ちょうど私も1/72スケールをいじってるところなので、
要所のディテールアップの加減がとても参考になります。
>>瞬着のダマ。
なるほどー。メモメモ。
飛行機の操縦桿にも応用できそう。
ミニスケールに1/35の要領でディテールを追加しようとすると、どうやってもオーバースケールになるので、省略と素材に身をまかせる方法も大事かも。
C4Pは全長4.7mと書いてありました。普通乗用車ぐらいのサイズなんですね。
投稿: hn-nh | 2019年1月13日 (日) 18時55分
>hn-nhさん
ダマのレバーノブはちょっと仕上げが汚いので、あまり感心されるとちょっと恥ずかしいです(^^;)
いや、丁寧に工作すればもっときれいなダマを作ることができるんでしょうが……。
今は、車幅表示棒の先端をどう作るかで悩んでいます(プロッツェの場合は球でなく円盤)。
単純に棒の先に円盤を接着するだけだと、何かの弾みで取れてしまいなので、何か一工夫したいところなのですが。
投稿: かば◎ | 2019年1月14日 (月) 23時51分
>>プロッツェの場合は球でなく円盤
真鍮線をガスレンジで焼き鈍して、先端をペンチでえいやって潰して薄く平らになったところを丸く形を整える、かな?
投稿: hn-nh | 2019年1月15日 (火) 06時12分
>hn-nhさん
……というわけで、新たにアップしたような方法で車幅表示棒を製作しました。
金属線の先をつぶす方法は検討していたのですが、必要な面積を稼ごうとするとかなり薄く叩き伸ばさなくてはならず、しかも丸く整形するのも(特に根元部分で)難しそうで断念しました。
新たに取った方法は、「棒の先に円盤を付ける」では取れてしまうので、「棒の先に、取れないように材料を付けてから円盤の形にする」と、ちょっと順番をいじった感じですね。
投稿: かば◎ | 2019年1月16日 (水) 10時33分