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東京AFVの会2018(1)

●23日日曜日。下北沢の「北沢タウンホール」で開催の「東京AFVの会」に出掛ける。

当「かばぶ」を遡って見てみたら、2014年末に久しぶりに参加して以降は5年連続で参加しているので、すっかり年末恒例行事と化している感あり。

朝、家を出て駅までの真ん中あたりまで歩いたところで財布を忘れて出てきたことに気付き、家に戻って「サザエさんか」と嗤われるなどのアクシデント(というより単なる迂闊)もあったものの、開場時間にそれほど遅れることなく到着。それでも、貰った作品カードの番号は確か137番だったから、出品作品の総数は200は超えていたのではないかと思う。

来場者も多く、昼前後になると作品展示テーブルの周りはすれ違うのも苦労するほど。

展示作品の写真は漫然と撮っただけで、数的にもジャンルのバランス的にも不足かつ適当で、しかも改めて見直すと、私自身が見て気になった作品、気に入った作品もだいぶ撮り忘れている。まあ、混んでいるし、見ているだけで結構「お腹いっぱい」になってしまって、どうしても写真はおざなりになるんだよな……(←言い訳)。

●というわけで、以下、なんとか写真を撮った出品作のうち、著しくピンボケでなかったものをランダムに。

▼まずはジオラマ部門から。

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1枚目はSUMICONでご一緒した高野さんの作品で、今回、大賞を受賞。SUMICON完成報告時よりもジオラマとしてさらに進化していた。手前に伏せさせられている現地の人々は、各社立ち姿のフィギュアを改造したものである由。3枚目のサン・シャモンが主役のジオラマは、シチュエーション的にちょっと珍しいロシア革命の内戦時。

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ちょっとピンボケで申し訳ないが、(個人的にも)かなり懐かしいマッチボックスのB1bis&FTを、キット付属のベースに載せた「ストレート・フロム・ボックス」仕様で鮮やかに仕上げたものが出品されていた。4枚目の朝鮮戦争の1シーンは、朽ちたGAZのシートのスプリングが凝っている。

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2枚のフィンランド軍ジオラマは、写真で見ると大きく見えるが、2つとも1:72。素敵。作者と少しお話したが、フィンランド軍保有のT-28E(増加装甲付きT-28)の増加装甲は、本国ソ連の標準仕様と形状に差があり、本国版に倣ってフィンランドで独自改修した可能性が高い由。……えっ、そうだったの?

その下のドイツ国内市街戦のシーンは、表の「市電を踏み潰すJS」に加え、手前下段に「地下水道に身を潜める避難民&ドイツ軍残党」の2段構成。実は最初のうち気付かなかった。

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hn-nhさんのプラハ蜂起の即製自走砲2景。web上で見て感じていたより、さらに迷彩塗装が「ふわっ」とした感じで美しかった。後出のロレーヌ自走砲もそうだが、オープントップの装甲板から内部機構も含め見るからに繊細で、絶対に作者以外は触れちゃイカン的。

3枚目は個人的にかなり気に入った、北アフリカへの戦車移送シーンの(特に縦方向に)大きなジオラマ。いろいろと「ええっ!?」というポイントがあって、クレーンの吊り下げワイヤが途中で切れているにもかかわらず(戦車自体は舷側から支えている)結構リアルだったり、普通は黒塗りの板で表現して終わりそうな裏側(船の内側)が作り込んであったり。最大の特徴は(実はそれも他人に言われてようやく気付いたが)、強い日差しで出来た車輛等の影が、全部塗装表現されていること。その手の塗装は、実際の証明による影とダブってしまって不自然に見えるのではという先入観があったが、照明の陰よりもコントラストが強く、きちんと効果が上がっていた、と思う。

▼単品、ガレージキット、スクラッチ部門。

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hn-nhさんの新作ロレーヌ。(ロレーヌのキットは3社のものをストックしているので当然判っているはずにもかかわらず)第一印象は、「わ、小さい」。戦闘室後部に置かれた「夜間飛行」のミニチュア本をしげしげと観察するのを忘れた。というよりも、そもそも老眼鏡を掛けていないとその辺は無理(一方、老眼鏡を掛けていると歩き回る際は、遠近感が狂ってちょっと危ない)。あ、SUMICON完成報告時よりも誘導輪が上がってる!

駆逐戦車マレシャルはスクラッチ作品。頭の中でボンヤリとイメージしていたよりもさらに小さかった。足回りはアエロプラストかな? 会場で誰かから「足回りも自作だって」と聞いて、後から再確認しようと思っていて忘れた。

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ケン太さんのエイブラムスは今回SUMICONでリタイアで終わったものの完遂版。現用には詳しくないが、ハリネズミのような砲塔上部の機銃群、屋根瓦風補助装甲など、いかにも現代市街戦対応な感じ。ケン太さんらしい作り込みが映えている。

次の3枚はめがーぬさんのスキャメル、BT-42、ラフリー自走砲。筆塗りの迷彩は、写真で見て思っていたよりさらに表面に粗さがなく綺麗な気がした。奥まったところに固めて置いてあって、あまりじっくり見られなかったのがちょっと残念(ラフリーは撤収前に目の前で見たけれど)。

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青木センセの新作M3スチュアート。「スターリネッツ」の文字はドラゴンのT-34かどこからかパクッてきたそうだ。「新キットをサクッと作る」のはいいなあ……。って、私自身、RODENのホルトを買った時にはそうしようと思っていたのだった。

2枚目は「戦車大好き」さんのPT-76B。この国籍マークってどこだっけ(と思ったが、北ベトナム軍のようだ)。車輛についてもキットに付いても詳しくないが、イースタン製品をここまでの状態に仕上げるというのを想像しただけで何となくゾクッとする。

次の2枚はhiranumaさんの作品。アランのBA-20とイタレリI号B。ミゼット/釣り/スイカのジオラマも出展されていたのだが、撮り忘れた。I号戦車はピンボケ失礼。イタレリのI号B、あるいはI号指揮戦車は、いずれ挑戦したいテーマだが、hiranumaさんの「尖頭ボルト自作植え」は到底私の工作力の及ぶところではない。

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zhukovさんのT-72系ほか3枚。相変わらずソ連・ロシア現用の各形式の見分けは付かないが、補助装甲類をこれでもかと貼り付けたハリネズミ的姿には惹かれている。

4枚目はロシア製レジンキット(たぶん)の自走舟艇とトラクター。アイテム的にも民生用と思われる派手な塗装にも、個人的にかなり惹かれた作品。ピンボケ失礼。

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上段2枚は、前回は未塗装の白い状態で出品されていたパッヘルベルさんの10.5cmカノン砲K-17。今年は塗装されてベースとフィギュアも付いて登場。下段はリベットさんのインデペンダントとT1。確か前者がレジンキットで後者はスクラッチ。

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クルセーダー・ベース?の17ポンド砲牽引車。ちらりと移っているのは巨大スケールのミサイルランチャーの足回り(現用に疎いので形式名を忘れた)。メルカバの地雷処理車、ティーガーの中期型。

4枚目のミニスケールはパンツ化―グラウ縛りの(おおよそ)初期のドイツAFV群(オーバーラップ転輪の新型II号等もちょっと混じっている)。全体的に写真が黒っぽくディテールが不明になってしまって失礼。キットはS-modelやIBGのThe WORLD at WARなどさまざま。基本72だが、I号戦車はフジミの76である由。作者と「フジミのI号は傑作ですよね!」と意気投合する。

▼課題、フィギュア、なつかし部門。

今回の課題は「ハーフトラック」。私のホルト75もこの部門で出品した(会場での自作品は撮らなかった。というか撮り忘れた)。

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課題コーナーで出品されていたが、懐かし部門でも(ジオラマ部門でも)そのまま通用する、中尾さんのモノグラム製ハーフトラック2作。モノグラムのAFVは全部1:32なのかと思っていたら、中尾さん曰く、ハーフトラック(およびパットン?)は1:35なのだそうだ。実際、近くに展示されていた他社の1:35のM3ハーフトラックと比べても、大きさに差は感じられなかった。

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作者のお名前は控えてこなかったが、同一作者による課題作コーナーの作品数点。イーゼル風の作品札や、外したボンネット側板を「机」に置いた演出がオシャレ。

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課題コーナーの37mm機関砲搭載5tハーフ。トラペのキットで、とんでもなく組みづらかったという説明がついていた。柴田和久氏のパンターとヤクパンは「懐かし部門」に出品されたニチモ製。次も懐かし部門のタミヤ製ダイムラー・スカウトカー。最後の一枚はフィギュア部門から。この部門もそれなりの数が出品されていたのだが、相変わらず力尽きて全然撮っていない。

最後に、入賞作品の集合写真を。

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●私のホルト75は、前日にちょっと塗装を追加した。

ラジエーターからのナナメ支柱で塗装の剥げている部分をタッチアップし、排気管や履帯にパステルでさび色を追加。接地面への銀のドライブラシや鉛筆磨き、さらにウェザリングマスターのホコリ汚れも改めて少し重ねた。

チッピングもそれなりに追加しようと思ったのだが、こわごわ始めてみたもののあまりうまく行かず早々に諦めた。

20181224_111537 何しろ2018年発売の新キットでもあり、一方でマイナー車輛なので実車に関してもキットに関してもあまり浸透しておらず、そのまま出すと「ふーん、珍しい車輛だね」「なるほど、そういうキットなんだね」で終わってしまいそうな気がしたので、あざとく工作中のポイントの写真を数点まとめて1枚の紙に印刷、作品に添えて展示した。

そのあざとさが功を奏し?、課題部門で第一位を頂いた。私の作品に票を入れてくれた皆さん、本当にどうもありがとうございます。2014年の東京AFVの会でも、ポーランド軍用ソクウ・サイドカー(Sokół 1000/CWS M111)でガレージキット部門3位を頂いているのだが、その時は、確かガレージキット部門の出品自体が5つくらいしかなかった。その点、今回はそれなりの数から選んでいただいていて、結構ウレシイ。

長くなったので、当日の「交遊録」等については改めて。

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コメント

模型の展示会、最近は行ってないなぁ。
私でも聞いたことのあるAFVの会だと作品のレベルも高そうですね。

最近戦車模型を作りたいとはあまり思わないけど、
モデルカステンの履帯、スダレを大量に
作ってみたくなる時はあります(笑)

投稿: 赤坂先行 | 2018年12月24日 (月) 17時28分

>あかばん

AFVの会はコンテストというよりは、モデラーの交流会という感じで、割と気軽に参加/作品の持ち込みができる感じです。時々、「全然AFVじゃないよね?」という作品も普通に持ち込まれたりしてますし。

青木センセの横幅があかばんといい勝負になってたよ。

投稿: かば◎ | 2018年12月24日 (月) 22時01分

おめでとうございます!
あのトラクター作例は、賞をとるだけの迫力があるとおもいます

投稿: みやまえ | 2018年12月24日 (月) 23時19分

>みやまえさん

ありがとうございます。

もっとも、私の他の「課題作」は、ほぼ全部、ドイツ物かアメリカのM3系だったので、「変化球」で目立ったのかも、とも思います。

投稿: かば◎ | 2018年12月25日 (火) 11時45分

>作者と少しお話したが

command-kさんすね~

>フィンランド軍保有のT-28E(増加装甲付きT-28E)の増加装甲は
>本国ソ連の標準仕様と形状に差があり
>本国版に倣ってフィンランドで独自改修した可能性が高い由。

私はグランドパワーの'16.10月号で見ましたよ。
さいきのぼー氏のソ連軍中戦車(2)。

冬戦争で捕獲した2輌、継続戦争で捕獲した5輌を戦列に加え
うち1輌が装甲強化型であり、残りも真似て装甲強化したとのこと。

投稿: めがーぬ | 2018年12月25日 (火) 23時05分

あれっ?
すみません、上のコメントは私です。

投稿: めがーぬ | 2018年12月25日 (火) 23時07分

>めがーぬさん

コメント名前欄、追加しておきました~。

「グランドパワー」は、実はここ10年くらいはほとんど買ったことがなくて。だって、他資料(ならまだしも、場合によってはバックナンバー)の焼き直しが多いんですもん……。

とはいっても、少しずつ分かってきている新事実は足されているはずなので、じわじわ「新常識」から乗り遅れている気も。

フィンランドのT-28の増加装甲の話、手元の資料の「SUOMALAISET PANSSARIVAUNUT 1917-1997」にも出ていました!(資料読みの資料知らず)

それによれば、フィンランドが鹵獲使用したうち、めがーぬさんの仰るように1輌がオリジナルのT-28Eで(車輛登録番号 R-152)で、これを真似て、他車輛も修理に戻ってきた際に増加装甲が付加された由。

実際、同書には増加装甲がない時期のR-48号車と、増加装甲付きになってからのR-48号車、両方の写真が出ています。

ただし、Rナンバーから「Ps.241-*」に変わった後の対応関係がよく判らず、現在パロラにあるPs.241-4がR何号車にあたるのかがよく判りません。主砲基部左右の増加装甲上縁部の形状を見る限りだと、R-48かなあ。

投稿: かば◎ | 2018年12月25日 (火) 23時51分

東京AFVの会、風邪で行けませんでしたcrying
遅くなりましたが、受賞おめでとうございます!
実物を観たかった・・

投稿: 1-colour | 2018年12月30日 (日) 14時20分

>1-colourさん

あっ。1-colourさんだ。
会えずに残念でした。
会場でも、「今年、1-colourさん来てないの?」とウワサしてたんですよ。
就職で忙しいんじゃ、なんて言ってたんですが、風邪でしたか。来年はぜひに(って、鬼が笑うどころの話じゃないですが)。

来年のお題は「ソ連」ですよー。

投稿: かば◎ | 2018年12月30日 (日) 14時33分

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