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ホルトの鈍牛(7) 足回りの工作

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON2018」のエントリー作、RODEN 1:35、HOLT 75 Artillery Tractor製作記。だいぶ間が開いてしまったが、今回は前回の検証を受ける形で足回り(転輪ブロック)の工作。

●ホルト75の足回りは、転輪列が直接取り付けられた桁全体(誘導輪も含む)を、コイルスプリングで懸架しているスタイル。

前回書いたように、キットの転輪桁はバランス的にどうもおかしい。ディテールももっさりしていて、実物の“こちゃこちゃ”した感じに乏しい。というわけで、思い切ってまるごと作り替えることにした。

これまた前述のように、ここの前後長を変えてしまうと誘導輪の位置も変わってしまい、履帯の枚数とか車体/フェンダーに対する足回りの位置関係とかまで変わってしまうので、後々ややこしいことになるのは目に見えているのだが、その辺は工作しつつ考えることにする。一言で表すと「行き当たりばったり」。

●転輪桁の工作その1。

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写真1枚目。基本形は最近愛用のwave「プラ=プレート目盛り付き」を使用。桁の横板は0.5mm板で作成。右端の色の違うものがキットのパーツで、新造パーツとは前端部の長さと、後端部形状と違う。転輪間隔は実車写真と見比べてもそうおかしくない感じだったので、キットの間隔を踏襲した。前回書いたように、どうやら第一転輪だけわずかに上方にずれているようなので、約0.5mm、取付穴をずらして開けた。

写真2~4枚目。桁左右の横板位置がずれないように、(というよりも面倒くさくなったので)転輪は桁に接着してしまう。上縁のL字材は0.3mm。「上蓋」部分は0.3mm板で、中央部に0.5mm板で裏打ちした。上蓋上のディテールも0.3mm板で工作。上蓋前方の誘導輪用の切れ込みの形状は適当。

横板上のディテール(ボルト、リベット類)は各種、あちこちから削り取ってきて移植した。転輪軸には「フランケンシュタインの電極」状の突起が付くが、これはランナーを適当な径に細めたものの輪切りとエバーグリーンのプラ棒の組み合わせ。

●転輪桁の工作その2。上面のディテールの作り込みと誘導輪の取付、左右の連結。

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スプリングは0.5mmアルミ線で前回作成したもの。軸はタミヤの2mm径丸棒だが、エバーグリーンやプラストラクトのプラ材と違い、タミヤのプラ材は太さや断面形状が一定しておらず、ほぼ「アンコ」にしか使えない。

「アンコ」として使う場合でも、例えばこのスプリング自体、この丸棒に巻き付けて作成したにも関わらず、改めて適当な長さに切ったプラ材にはめようと思ったら、同じプラ材の使用箇所によってキツくてはまらなかったりした。使いづらい……。

上面に使用したボルト頭は、タミヤのM60A1リアクティブアーマーからの移植。先日新橋に行った際に、タミヤ・プラモデルファクトリー新橋店のパーツばら売りで入手したもの。

誘導輪は前回記事の工作で大径化したもの。誘導輪位置調整装置は基部のみキットのパーツをちょっと削って使用。このへんの寸法バランスは(ある程度修正されたとはいえ)実車とは微妙に違っている感じだが、あまり追求しすぎると(先述のように)履帯を自作する羽目になってしまうので、適当なところで妥協する。

●上部転輪ブロックとの合体。

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上部転輪桁は基本、キットのパーツ。どうも実車では上部転輪の高さは同一ではなく、順に「前下がり」になっているようなのだが、キットの起動輪との位置関係なども考えて修整しないことにした。上部転輪軸部(表側のみ)ほか、一部のみ若干のディテールアップ工作。

自作した下部の転輪桁と比べると大味さは否めないが、車体への取付強度や位置決めガイドとしての利用等を考え、キットのパーツを使用することにした。

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コメント

セミスクラッチ化してますね!
しかも精度もシャープで、
レジンで複製してアフターパーツで売れそう・・・
すごいです!

投稿: みやまえ | 2018年9月 2日 (日) 01時11分

せっかくの「ピッカピカの新作キット」なのに、いつのまにか暴走してます。
いや、新作なのにこのもっさり感は何なんだと言いたい気持ちはありますが。

投稿: かば◎ | 2018年9月 2日 (日) 09時11分

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