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2018年7月

ホルトの鈍牛(4) エンジン後編

●「週末模型親父」さんのところの「SUMICON2018」のエントリー作、RODEN 1:35、HOLT 75 Artillery Tractor製作記、エンジン編の続き。

なお、製作にあたってはweb上のあちこちからかき集めてきた写真を参考にしたが、どれも微妙にキットの形式と違い、結局のところ、それらの中から「なんとなく見栄えが良さそう」「たまたまここがはっきり確認できる」などの(いい加減な)基準で手を入れるポイントを選ぶハイブリッドなディテールアップとなった。もちろん、それらのうちの一つが、RODENが実際にキット化の参考にしたもので、しかし単純にキット化の際に(細部が)違ってしまったということも考えられる。

なお、これまたキットのエンジンとは細部がだいぶ違うものの、以下の動画は雰囲気を掴むのに役立った。

しかし、ラジエーター無しでエンジン回して、オーバーヒートしないんですかね?

▼補器だのなんだの。

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エンジン右側面後部に付くバッテリーボックス?のようなものは、側面にヒケがある上にエッジがダルかったので、プラ材(プラバン積層)で作り直し、上部のフタ部分だけキットパーツを削ぎ取って来て使った。後部に付くフライホイールは、御覧のように「なんだこりゃ?」というガタガタの段付きでモールドされていて、全周が平滑になるようガリガリと削り込んだ。

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ほか、左側面に付くトレイ状の部品もプラバンで作り直し、支持架はエッチングの余り枝で。右のバッテリーケース?ともども、「ベースがもっさりしていても、部分的にエッジがシャープな小物を加えていくと、何だか全部が精密に見えてくる」効果を期待してのもの。

前面のファンベルト+プーリーは全体が一体成形だが、中央のパーティングラインが……どころではなく、成形の都合で全体にきつめに菱形の抜きテーパーが掛かっており、複雑な形状だけに削り込むのがかなりの手間だった。

また、シリンダーの左側面にも、省略されているディテールを少々付け加えた。

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エンジン架台左側にあるスペアパーツボックス?のような部分のフタは、パーツが厚めであるうえ、ヒンジのモールドがゴツ過ぎる印象だったので作り直した。

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エンジン架台右側のラジエーター用水タンクは、微妙に架台に対し幅が足りず、タンク縁の表現と留めベルトの表現がごっちゃになってちょっと変だったりしたので、

  • タンク左右端を接着する際にプラバンを挟んで増幅。
  • 左右端パーツに一体でモールドされていた支持架一部と留めベルトは削り落とし、縁の表現を作り替え。
  • 支持架は架台側のU字モールドを活かして作り替え。
  • 留めベルトはプラペーパーと真鍮線で作成。
  • タンク上端は、キットのパーツでは細かいリベット列で止められている表現になっていたが、実車写真で確認できない+面倒なため、ありきたりな溶接線表現に変更。
  • タンクのキャップは、以前買ったMasterClubのボルト/ナットの中に、なぜか間違えて1本紛れ込んでいた極太のワッシャー付きボルトを有効活用。

▼そんなこんなで、ほぼ工作が完了したエンジンブロック。左写真が左前から。右写真が右後ろから。

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上で書かなかった細かいあれこれ。

後部のフライホイール内側の小ホイル(17B)は、説明書では上写真とは逆に凹側を前に(メインホイール側に)して付けるよう指示されている。が、その状態では位置が定まらないため、凸がメインホイール側の窪みにはまる、逆方向に取り付けた。後面は後々カバーのパーツに隠れるので、この方向のほうが正しいのではと推測したのだが……。合っているかどうかは不明。

各部の配線/パイピングはだいぶ推測交じり。エンジンに詳しい人が見たら、「なんでこれがこっちに繋がっとんねん」と思う部分もあるかも。

フライホイールとエンジン本体の間に突き出ているアームから、エントツ根元付近に繋がっている細いロッドは、実車では基本真っ直ぐなのだが、作例では真っ直ぐ繋がる位置関係にならなかったので、仕方なく緩くクランクに曲げてある(真鍮線で作成)。用途不明。

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ホルトの鈍牛(3) エンジン前編

●RODEN 1:35、HOLT 75 Artillery Tractor製作記の続き。

すでに製作はそこそこ進んでいるのだが、ブロックごとにある程度まとめて……などと考えているうちに製作記録は滞ってしまった。

とりあえず、今回はエンジン。前々回でも掲示した、エンジン本体ブロックのパーツをもう一度上げておく。先述のようにこの車輛はエンジン含め機構がほとんど丸見えになっているので、その中でも特にディテールが細かいエンジンは大きな見せ場となる。資料は少ないが、できるだけそれらしく手を入れたい。

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▼シリンダーヘッド部分は、裏側に大きな押し出しピン跡の凸。これ自体は削り落とせばいいだけのものだが、上部のディテールは、ロッカーアームやバルブスプリングが一体成形、しかもその間に大きなヒケ穴が生じていたりする。

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とりあえず、上部のモールドは全部削り落としてしまい、ヒケ穴を埋めた後、周囲のナットを再生。ナットは、タミヤの旧ヴェスペの起動輪ハブキャップのものを移植した。バルブスプリングは、プラ棒に0.2mm径程度のエナメル線(分解したモーターから巻き取ったものなので太さは適当)を巻いたもの。本来は上部がすぼまっているのだが、その辺は横着した。

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▼緩い錨型のロッカーアームは、0.5mmプラバンから。

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1.最初は1枚ずつプラバンから削り出していたものの、どうも形状が安定せず。シリンダー3つ分(6枚)削ったところで放棄。方針変更。

2.最初に軸穴を開けたプラバン片を用意。使用しているのはwaveの目盛り付き0.5mmで、ドットの間隔が1mm。

3.裏側の凹部を粗く削った後、プラ棒に挿す。なんだか蒲焼きか何かのような……。

4,5.形状が同一になるよう、裏表を一緒に削る。この際、適当に手持ちで削るとプラバン片が回転してしまって形状が揃わなくなるので、削る際は冶具(といっても金尺とか、適当に平らなプラ材とかだが)に当ててねじれないようにした。

6、一度取り外し、必要な幅に切断したプラパイプを噛ませ、再度軸に通して接着。4気筒なのに5セットあるのは予備。この後、1組ごとに切り離し、軸部に脚を付け、さらに軸部外側に(見た目上の軸となる)輪切りプラ棒を接着した。

▼プッシュロッド取付前の工作。

シリンダー上部に冷却水循環用のパイプ(16E)。その下に私には用途がよく判らない配線をまとめたパイプのようなもの(13E)が付くのだが、表現が大味だったのでコントレールの細いプラ棒とエナメル線で作り直した。

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プッシュロッドと、前段で作成したロッカーアームの取付。

プッシュロッドはキットのパーツ(4E)。実を言えば、ロッドの断面が(いかにもRODENらしく)偏平になってしまっていてよろしくないのだが、そのままのほうがロッカーアームの位置決めに便利なので(ロッカーアームとの接続部をちょっと削って)使用した。

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本来、ロッカーアームはエンジンの作動に応じ、微妙にズレて動くはずで、このように全部がぴったり同じ位置で停止していることはないんじゃないだろうか、と思う。かといって、それぞれ適当にバラバラに動くわけでもなく、順番は厳密に決まっているはずなので、こだわりだすとドツボにはまるのは目に見えているため、お行儀良い姿勢のままとした。

上で取り付けた「謎の配線収束パイプ」からファンベルト軸根元の機器への配線は想像交じり。なお、「謎パイプ」からの線4本の取り出しは、元パーツでは下部に引き出し口らしき突起があり、最初はそれに準じて新造パーツにも突起を付けていたのだが、「そこからでは配線がしづらい+実車写真で上側から引き出しているものがある」という理由で位置を変更した。

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TAKOM 1:35 SMK多砲塔重戦車

20180721_194249 ●先週土曜日、横浜VIOLKSに真鍮のL字材を買いにいったら、TAKOMの新製品SMK(No.2112, SOVIET HEAVY TANK SMK)が出ていて、このドンガラの大きさと諸キット高騰の折、税別5850円は割とお買い得なお値段だ、と思ってしまったこともあり、いそいそとキットを抱えてレジに並んでしまったのだった。

以下、簡単なレビュー。

●実車は、基本、KV重戦車の「出来の悪い前代」として名前が出てくることが多い、“一点もの”の試作多砲塔重戦車。

T-35の後継としてT-100と競争試作されるものの、揃って不採用になり、代わって、SMKの「縮小(短縮?)単砲塔型」であるKVが次代の重戦車として採用された経緯がある。1輌のみ作られたSMKはT-100とともに対フィンランド戦(冬戦争)に投入されるものの、行動不能になって放棄され、後に回収されたもののそのままスクラップになったらしい。

「見掛け倒しでなければよいのだがな」と言われて、実際に見掛け倒し以外の何物でもなかった某モビルスーツは、どうもこの辺の戦車をイメージしているような気がする。

名称のSMKは共産党幹部だったセルゲイ・ミロノヴィチ・キーロフの頭文字。この戦車が完成する何年か前にスターリンに粛清された(とされる)人物。もっとも後の大粛清の時代のように大っぴらに罪をでっちあげられて殺されたわけではなく、暗殺されて死後は(表向き)偉人として祭り上げられ、この戦車の開発工場も元々は「プチロフ工場」だったのが「キーロフ工場」(レニングラードスキー・キーロフスキー・ザヴォド)と改称されている。

同工場はSMKの後もKV(クリメント・ヴォロシーロフ)、IS(イョシフ・スターリン)と、開発した戦車に偉いさんの名前を付けて党に媚を売り続けるのだが、なぜSMKだけは父称の頭文字も入っているのか、後のKVとISは、なぜKEVやIVSにならなかったのかは不明。まさか3文字にすることで多砲塔を表しているとか……(←考え過ぎ)。

●キットは、上側面が一体の車体基本パーツ、および通常のプラパーツの枝が9枚。透明パーツの小さい枝、エッチング、ワイヤーロープ用のより線1本、デカールという構成。

▼車体基本パーツ

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パーツ全長は25cm弱。ピンゲート形式の射出成形で、樹脂の入り口としてのランナーは付いていない。ゲート跡は車体上面に数カ所小さく付いている。

前後の装甲板形状などは後のKVとよく似ているが、一段高いエンジンデッキなどはSMK独特のもの。エンジンデッキ最後部のミッション点検ハッチが2つ並んだ部分は、(側面のスジ彫りに示されるように)もともと後ろ下がりでルーバー付きだったものが改修された結果であるらしい(実車の話)。

キットパーツは、そのミッション点検ハッチだけでなく前部の乗降用ハッチも一体の大胆お手軽設計。3カ所の丸ハッチはそれらしく細部ディテールのモールドがあるが、KV初期型のディテールとは若干異なっている。実際にはKVと共通である可能性もあるのではないかと思うが、何しろ実車細部ディテールのクローズアップ写真など存在しないので確認しようがない。

▼足回りを除く主要プラパーツ

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C、D、Eの枝3枚。Cは車体床面・後面とフェンダー。Dも比較的大ぶりな、砲塔上面ほか装甲板パーツ。Eは砲塔側面、その他こまごまとしたパーツ。車外装備品に乏しいソ連戦車ということを差し引いても、だいぶあっさりしたパーツ数。

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パーツのクローズアップをいくつか。前面装甲板の操縦手用バイザーフラップは一体モールドで、スリットも開口していない。主砲・副砲はスライド型で開口しているが、ライフリング表現は省略されている。

Charsergeimironovitchkirov 2丁の同軸機銃と主砲塔後面の機銃はすべて7.62mmのDTという解釈になっているが、実車写真(右、wikimedia commonsより)を見ればわかるように砲塔後面の機銃は明らかにDTよりも長大で、ここは12.7mmのDShK38が用いられているようだ。というわけで、どこからか調達してくる必要がある。

訂正:「2丁の同軸機銃と主砲塔後面の機銃はすべて7.62mmのDTという解釈になっている」と書いたが、これは私のパーツ誤認。3丁入っているDT機銃のうち機関部もあるものは主砲塔上の機銃架用のもので、ちゃんと砲塔後面用は別にドゥシュカ機銃前半部が入っていた。

●足回り

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転輪類の枝(Aパーツ)と履帯の枝(Bパーツ)が各3枚ずつ。

不思議なのがAパーツで、転輪・サスアームが6組、上部転輪・基部が3組、起動輪・誘導輪が1つずつ。これが3枚入っているということは、(SMKの転輪数は片側7つなので)転輪は4つ、上部転輪・起動輪・誘導輪は1つずつ余る。明らかに「転輪が6つの車輛」に合わせたパーツ枝の設計になっている。

当然、「KVのキット化を考えている?」ということになりそうだが、このタイプの転輪(緩衝ゴム抑え盤の穴が8つ)はKVの試作車・極初期型にしか用いられておらず、転輪・起動輪は別物。謎。

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転輪パーツをトランペッターの「KV Big Turret」のもの(左)と比較してみる。トラペのものは中央の干渉ゴム抑え盤が別部品だが、それだけでなく、全体的にディテールはトラペのものの方が細かい。もっとも、SMKは前記のように細部ディテールのクローズアップ写真もないので、「いや、KV試作車の転輪は、SMKのものとちょっと違ったんだよ」と言われても返しようがない。

実際、SMKの写真では、KVでははっきり確認できるハブキャップ中央のポッチがないようにも見える。また、リム部の穴は大きい・小さいの2種があるようだ(キットは穴の小さいほうに近い)。また、最前部に用いられている転輪はリム部の穴がないようにも見える。なお、KV試作車ではゴム抑え盤のリブがないタイプも確認できる。

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履帯は非可動連結式。ディテール表現は「使えなくはないけれど何だか固いなあ」という感じ。SMKの履帯はKVの標準型履帯よりも幅が狭いので、通常のKV用別売履帯は使えないが、ブロンコの「RUSSIAN 650MM OMSH TRACK LINK SET FOR KV-1/KV-2」は、「KV-1/KV-2用」の名前を裏切ってKV-1s/IS用の幅になっているので、流用が可能かもしれない。このブロンコ製履帯の詳細はこちら。上写真の茶色のパーツがブロンコのもの。

なお、キットの説明書によれば、履板の必要枚数は片側110枚。ブロンコのセットは240枚入りなので、説明書の指示が間違えていなければ1セットで間に合うことになる。ケン太さんから貰ったブロンコ履帯に、意外なところで活躍の場が!?

●その他小パーツ類

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透明パーツは前照灯1つと、あとはペリスコープ。エッチングはエンジンデッキのグリルメッシュのみ。

説明書に出ている塗装例は4種、デカールは赤星、番号とスローガンだが、実際には、SMKで何らかのマーキングが施された写真はないはずなので、これらはおそらくフィクション。スローガンの「НАШИ СИЛЫ НЕИСЧИСЛИМЫ」は、戦時中のポスターなどにも確認できる文句で、たぶん「我らの力は計り知れず」くらいの意味。塗装自体も、説明書に出ている多色迷彩はフィクション。

●それはそれとして、今はホルト・トラクターを先に片付けねば。

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江の島ポケモン

●先日仕事で東京湾の某組合に行ったのだが、話の中で理事長さんが「**が、いごかねぇんだよ」と言っていた。「動(いご)く/動(いご)かねえ」という江戸弁を久しぶりに聞いた。

その昔、中学・高校時代の高齢の技術の先生が古風なべらんめえ調で、「かんなの刃ぁ、こうすっと、いごかなくなっちまうんだよ」とか喋っていたのを思い出した。

もっとも今改めて調べてみると、「動(いご)く」は江戸弁独特のものではなく、割と関東(北関東?)や中部、関西、九州にも分布しているらしい。私が勝手に江戸弁だと思っていただけで、意外に全国語?

●各地で連日30度を超える猛暑。いくら暑くても冷房の効いた場所に避難できる我々はまだいいが、西日本の大雨被災地では、それができない人たちも多そう。お見舞い申し上げます。

それにしてもこんな季節にオリンピックを日本で開こうなんて言い出したバカはどこのどいつだ。観客に死人が出るぞ……。

●日曜日。長男娘のお宮参りで鶴岡八幡宮。この日もアホ暑かった……。

20180716_142605 ●先週末、位置情報関連の仕事をしている神保町の某事務所・C社長から電話が掛かってきて、仕事の催促かと思ったら(それもあったが)、「夕飯を奢ってやるから、月曜日の海の日に江の島にポケモンを捕まえに行こう」というお誘いだった。なんのこっちゃ。ちなみに私が「ポケモンgo」(正しくはPokémon GO)を始めるきっかけを作ったのもC社長夫妻。

というわけで(夕飯に釣られて)、16日午後、この猛暑のなかをポケモン捕獲ツアー(参加者全5人)に出掛ける。ポケモンgoがこんなにスパルタンなゲームだとは思わなかった……。いやまあ、それなりに面白かったし夕飯(魚主体)も美味かったけれど。

ちなみに、少なくとも現在、江の島に何かしら特殊なポケモンが出現するとかいうことではなく、単に「みんなでワイワイ、比較的ポケストップ/ジム密度のある近場の観光地に行こう」ということであるらしい(参加しておいて「らしい」というのも何だが)。

写真は江の島のてっぺん近くから、外海方向の海食崖/海蝕台。今回は「また上がってくるのが面倒」という理由で崖下までは下りなかった。

そもそも江の島に行くこと自体が、かなり久しぶり。午後は薄曇りで日差しはあまり強烈でなかったのが救いだが、それでも汗だくになった。そんな日でも、おそらく中国からをメインに観光客がたくさん。日本に来て熱中症で倒れたりしないよう注意してほしいもんだ。

ちなみにこのツアーの主役は某協会の偉い人なのだが、ものすごく気合の入ったポケモンgoプレイヤーで、毎日「捕獲実績」を整理しているそうな。さらに数日後に、この日の写真入りツアーレポートPDFが送られてきた。……恐れ入りました。

Screenshot_20180714233856 Screenshot_20180705131329 ●その他ポケモン話題。その1。先月初め、初めて「EXレイドパス」が送られてきて、「ついに抽選に当たった~」と喜んだのだが(ちゃんとミュウツーもゲットした)、今月に入って、逗子駅前で行われる「EXレイドパス」が続けざまに2回分(1週間間隔)送られてきた。

さらに、上記江の島ツアーの後、その江の島で「伝説レイド」をしたジムでの「EXレイドパス」が新たに来た。江の島のパスは、一緒に伝説レイドをした全員に来ている様子。すでにミュウツーを3匹持っているし、平日夕方、交通費をかけて江の島まで行くのはなあ、と思ってスルーする予定だが、C奥さんは行くそうだ。気合入ってるなー。

その2。先日葉山の街はずれの神社のジムにポケモンを配置したら1週間以上戻ってこなくて、「流石田舎のジム!」と思った話を書いたが、今度は近所の山道(史跡)のジムで10日近く居座った。なお、実際には右上画像からさらに7時間後に帰ってきた。……田舎だなあ。ちなみに街の中のジムの場合は挑戦者が多いので、たまたま運よく配置できても数分もたずに負けて帰ってくることが多い。

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ホルトの鈍牛(2) 屋根

●RODEN 1:35、ホルト重砲牽引車(HOLT 75 Artillery Tractor)の製作記。

すでにあっちこっち並行で手を付けてしまっており、そのまま書くとだいぶ混乱した内容になってしまうので、部分ごとに少しずつ。

前回書いたように、キットの箱を開けてまず気になった、「トタン屋根」中央のヒケ。ここは目立つ箇所なので、なんとか直したい。

web上で、海外の製作記事など読むと、薄いアルミ板(缶ビールか何かを切り広げたもの)でコルゲート板を自作している人もいたが、さすがにそれは大変そうだ。

考えられる方策はいくつかあるが、

(1).ちょうど大きさ/ピッチの合う波板(コルゲート板)を調達・流用する。

これに関しては、鉄道模型屋、東急ハンズ等当たってみたが、使えそうなものが見付けられなかった。もともと横浜の東急ハンズは規模が小さいが、とはいっても、渋谷のハンズに行ってありそうな気もしなかったので、早々に諦める。

(2).パテで埋める。

hn-nhさんからは、「コルケートを型取りしたヘラをつくってエポキシパテ刷り込む」さらに一歩突っ込んだ解決法も提案されたが、そもそも私は「パテ作業経験値」というものが極めて低いので(そもそもパテに類するものを常備していないことが多い)、これはパス。

(3).裏の棟木分、上面のヒケごと切断。「三枚おろし」にして、棟木+ヒケ部分を除去して再接着する(その分、幅が狭くなる)。

これもhn-nhさんから頂いた案。実際には屋根の裏側に幅一杯の枠が付くので、幅が狭くなる対処法は避けたい。というわけで不採用。

(4).波板の谷の部分に発生しているヒケ穴をドリルでさらい、プラ棒を差し込んで埋めていき、後に整形。

ヒケの対処法としては私が多用する方法なのだが、この屋根の場合は範囲が広すぎる(箇所が多すぎる)うえ、波板の山の部分にも若干のヒケが出ているために不可。

結局は、(3)と(4)の折衷のような、以下のような方法で対処した。

▼屋根の中心線に沿って、レザーソー、ヤスリを使い、ヒケごと削り落とし、溝を彫る。

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▼溝をプラ材の帯で埋める。接着剤をたっぷり使い、その後、両側に瞬着もわずかに流した。使用したのはwaveの0.3mmプラバンの2枚重ね。

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▼波板の山部分に沿って粗く削った後、棒ヤスリ、「神ヤス」などを使って谷部分を削り込んでいく。

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これでなんとかヒケ対処は終了。

●この屋根パーツは、(個々のパーツは比較的大味な)RODENにしては割と薄く仕上がっているのだが、それでも、左右端部分は若干厚みが目立つ。

というわけで、ここも若干削り込んだ。とはいえ、波板なので、結局上面のヒケ処理同様、棒ヤスリと神ヤスで谷の一つ一つを削り込んでいかねばならず、非常に手間が掛かった。ある程度薄くしたところで面倒になり終了。

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左側がbefore。右がafter。

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宇治金時

●梅雨に入った、と思ったらすぐに明けてしまった感あり。連日アホ暑い。

●糖尿病だろうとこれは外せぬ。鎌倉浪花家の宇治金時。6月19日、今年の初かき氷。

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20180620_181917 ●6月20日、仕事で出かけた帰り、横浜から乗った京急のエアポート急行新逗子行きが、たまたま「ドレミファ・インバータ車」だった。少数ながらまだまだ頑張っているようでちょっと嬉しい。

スマホの動画で音を録ってみた(映っているのは私の足)。内容は杉田駅(たぶん)への停車と発車の様子。特徴的な「ルルル~」は発車時のみだが、停まる直前の「ヒューン…ヒューン…」も結構好き。

右上は乗った車輛の車内タグ。「インテル入ってる」的な「powered by SIEMENS」が素敵。

●鉄道ネタ繋がり。

駅ナンバリングに使われている路線略号、上記京浜急行線は「KK」。個人的には、ぜひ「KQ」を主張してほしかった。

一方、さらに身近な横須賀線は「JO」。……じょこすか線? あるいはドイツ語読み? と思ったら、JR東日本の路線は全部一文字目にJが付くのだそうだ。さらに言えば2文字目のOも不思議だが、これは直通運転している総武線快速と共通させるため、両方で重なる文字を拾ってきたらしい。なんだかもう、よくわからん。

●6月27日。仕事で神保町に行ったついでに寄った秋葉原のYSで、miniartのIII号B型車体のリニューアル・パーツばら売りを発見。

miniartは、期間限定ながら「古いIII号B型を持っている人には新規パーツを送るヨ!」と太っ腹なサービスを告知していたが、私の持っているのはC型なので、さすがに「送ってよ」とは言えず。とはいえ、C型の修正にもある程度使えそうなので、「欲しい!」と思っていたもの。そもそも同店のばら売り品は、たまたま出た時に行き会わないと買えないので、今回はかなりラッキー。

価格は2袋計で900円。

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写真4枚目は、私の持っているC型キットの車体前部上面板とエンジンデッキ。こちらのパーツのディテールは古い資料に基づくもの。新パーツではエンジンデッキ上面ディテールが大幅に改定されているだけでなく、車体前部上面板で、ハッチ周囲が別体になっている表現も追加されている。

もっとも、車体前部上面板はそのまま流用できそうだが、エンジンデッキに関しては、B型キットとC型キットでは完全に前後長が違うため、流用するにしても切り刻む必要がありそう。しかし、実車においてB型とC型のデッキの違いがどうなっているのか、実はいまひとつよく判らない。

●名越の尾根道で、表面がキノコだらけの樹の幹に、びっしりと尾の長い寄生バチがたかっているのに気付いた。個体差があるものの、大きなものは尾を含めて10センチほどもあり、時折飛び回る翅音もそれなりに大きくて、虫嫌いな人は悲鳴を上げそう。

この手のハチも群れることがあるんだなあ。いや、それ以前に、この樹が(卵を産み付ける相手になる)キバチやカミキリムシの幼虫だらけなのか?

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おそらく、オオホシオナガバチという種類。たぶん別種と思われる、もっと小型で体色の黒いオナガバチも何匹か一緒にいた。

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