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2018年6月

ホルトの鈍牛

20180615_220846 ●6月に入り、恒例、「週末模型親父」さんのところのSUMICONスタート。

wz.34装甲車、ヴィッカース6t戦車と、このところ未完成リタイアが続いたこともあって、今回は参加をパスするつもりでいたのだが、どうにも(個人的に)そそられるアイテムが発売になり、たまらず購入してしまったので、エントリー締切(6月20日)の直前になって駆け込み参加した。

●それが、先日下北沢のサニーで購入した3つのキットの2つ目。RODEN 1:35、ホルト75重砲牽引車(HOLT Artillery Tractor)。

1024pxholt_75_gun_tractor_replica_8 もともと農業用のトラクターとして開発・生産された車輛だが、折からの大戦勃発で砲牽引車としても多用され、その一方では、近代戦車の開発の祖ともなったことで(知る人ぞ知る程度には)有名。右写真はwikimedia commonsより。

リトル・ウィリーを経由して開発されたイギリスの菱形戦車は「参考にした」程度らしいが、フランスのシュナイダーCA1サン・シャモン、ドイツのA7Vあたりは、直接ホルトの足回りの設計を流用・拡大改良したりして作られたようだ。

実際には、ホルトのトラクターにはあれこれバリエーションが多くあるらしいが、キットのものは75hpエンジンを搭載したホルト75と呼ばれるタイプで、主に英米軍で使用され、イギリスではライセンス生産も行われたらしい。ちなみに、砲牽引時の速度は時速3km/m。

なお、第一次大戦で登場した戦車は左右の履帯の差動で方向を変えるスキッドステア方式を使っているが、ホルトのトラクターは前部に操向輪を備える、もうちょっと原始的な方式となっている(後のハーフトラックのような装輪・装軌のイイトコ取り、なんてことはこれっぽっちも思っていなさそうだ)。

何はともあれ、ラジエーターからエンジンから何もかも、シャーシフレームに取り付けたそのまま剥き出しの格好は魅力的(……と思うかどうかは大いに個人差がありそうだが)。一般に、非装甲の軍用車輛は「ソフトスキン」と呼ばれるが、この車輛の場合はボディと呼べる部分は(屋根を除いて)ほぼ何もないので、いわば「ノースキン」。……なんだか下ネタっぽい?

説明書に書かれたデータによれば、自重は15トン。エンジンは……見るからに巨大なのに75hp。最高時速は「24キロ以下」だそうだが、砲牽引時は3km/hだそうだ。

それでもこんなのがガタピシグォーグォー言いながらのそのそ走ってきたら(実際うるさそう)、迫力があるのは間違いない。まさにフルドドの中のフルドド。ヘイズルもびっくり。エルアライラーも一目散に逃げだしそう。――ちなみにこれらの言葉で検索すると、まるごと固有名詞を流用したガンダム・シリーズがごっそり引っかかるが、もちろん私が言っているのは原作のほう

●キットの中身。

(ギアケースの中身などは省略されているものの)フルインテリアキットに近いので、それなりのパーツ数。

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写真は順番に、A~Hパーツ。足回りのDパーツは同じ枝が2枚。履帯のGパーツは4枚入っているので、合計パーツ枝数は12枚。屋根・フェンダーのHパーツ(写真最後)の枝が大きく約15cm×約30cm。履帯のGパーツが小さく約7cm×約13cm。その他は全部共通サイズで約11cm×約21cm。

この他に小さめのデカールシートが1枚。アメリカの欧州派遣軍(1918年)とイギリス軍(1917年)の2種の塗装例に対応。

●パーツは全体的に、「あ、RODENだな……」という印象。同社最初の1:35キットであるロールス・ロイス装甲車ほどではないが、全体的にちょっと大味なモールド。

本来、非装甲車輛なので(全体としてはマッシブでも)細部は華奢な造りだが、パーツの厚みがもろに表に出てしまう箇所が随所にある。また、抜きテーパーがきつめで、本来真っ直ぐであるべきところが斜めだったり、パーティングラインを境に山なりになっていたりする箇所多数。

ほか、気になった部分をいくつかピックアップ。

▼屋根パーツは波板だが、裏側中央に棟木が一体モールドになっているために、表面中央にヒケが生じてしまった。これはかなり目立つ部分なので困りもの。

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▼屋根パーツと同じ枝に履帯部分のフェンダーパーツがある。緩やかなM字形状にモールドしてあるが、実はこれは表面パターンをうまく抜くためのもので、組み立てる際に両端を下に折り曲げて使う仕組み(裏にV字溝が彫ってある)。なるほど、アイデアだなあ、とは思うが、後々表面に亀裂とかできないかちょっと心配。

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なお、表面パターンはぱっと見、菱形網目に見えて、実は菱形部分のほうが逆に浮き上がっているちょっと珍しいパターン。普通の網パターンを間違えてそうしちゃったんじゃないの?と一瞬思ったが、ボービントンの実車を見たら、実際に菱形のほうが浮いたパターンだった(ちょっとキットと印象は異なるが)。

▼巨大なラジエーターはこの車輛の顔。ここにヒケだのなんだのがあると製作意欲を著しく削ぐことになるが、幸い、割と綺麗な出来。ついでにエンジンも非常に巨大(これで75hp!)。友情出演はタミヤの自転車兄貴。ラジエーター上部、エンジン側面に「HOLT」のメーカーロゴが入っている。本来、各文字の端部には小さくツノが付いた字体なのだが、キットはその表現が弱く、一見、単純なゴチック体に見える。……が、許容範囲のレベルだろうと思う。

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ロッカーアーム部分などはヘッドと一体で精密感に欠ける(しかもヘッド中央にヒケが出ていたりする)。エンジンも剥き出しなので、ある程度手を入れないとオモチャっぽくなりそう。

▼履帯はハメコミ式で、一応可動だが、ある程度曲げるとぽろぽろ外れてしまう。最終的には接着した方がよさそう。

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シュープレート表面は、まずまず満足すべきレベルだが、裏は多少問題あり。リンク部の形状はだいぶいい加減で、本来は側面に2つずつの穴があり、また、ホイールと接する部分は実際にはL字のレール状になっている。

シュープレート裏面には、リンク部にシュープレートを固定する2カ所のボルトのほかに3カ所の丸い凸があり(左右端および中央)、なんだか意図したモールドっぽく見えるものの、どうもただの押し出しピン跡のようだ。

▼ほか、押し出しピン跡が不必要に出っ張っているパーツが多数。もちろん、「単純に削ればOK」というものがほとんどだが、なんだか久しぶりに「懐かしの東欧キット」テイストに触れた気がする。

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●すでに製作に取り掛かっているのだが、それについてはまた改めて。

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THE WORLD AT WAR 1:72 II号戦車a1/a2/a3型

20180615_224233 ●先日買ったIII号戦車A型の出来が思ったより良かったので、ますます欲しくなったIBGの新シリーズ「THE WORLD AT WAR」の1:72、II号戦車a1/a2/a3型。

先週、仕事で都内に出たついでに下北沢のサニーにまで足を伸ばして、他2キットと合わせて買ってきた。一緒に買ってきた他2つについてはまた改めて。

ちなみに、メーカーのIBG modelsだが、IBGは「INTERNATIONAL BUSINESS GROUP」の略だそうだ。どこぞのコンピューター会社のパクリ名か?(IBM=International Business Machines)というのを通り越して、なんだか架空請求詐欺会社っぽいな……。

●実車について。

a型はII号戦車の増加試作型で、「ENCYCLOPEDIA OF GERMAN TANKS」によればa1~a3型の合計で75輌、「アハトゥンク・パンツァー第7集」によれば、a1:25輌、a2:25輌、a3:50輌の計100輌が生産されたとある。

生産途中で細かく改良が行われたようだが、a1からa3に至る過程で外形的に何か差異しが生じているのか(いないのか)は、よく判らない。なお、「ENCYCLOPEDIA OF GERMAN TANKS」には、a1型10輌の生産の後、「ゴムタイヤ付き鋳造誘導輪」が導入されたという記述があるが、とりあえずweb上で漁った写真10数枚を見る限りでは、ゴムリム付き誘導輪などというものは確認できない。

すでに車体形状は、後の本格量産型とあまり変わらない姿になっているが、車体後部がb型以降よりも寸詰まりで、後の型にはあるエンジンルーム右後端の四角い小グリルがないこと、左後部に大きな円形のグリルがあることが大きな特徴。

足回りは後の本格量産型と違い6つの小転輪を持ち、2輪ずつシーソー式の板バネサスで懸架、さらに外側に補強桁が付けられている(b型まで)。起動輪はa型独特のもの(b型では、後のc型以降とよく似た形状のものに改められる)。

なお、このキットを組んでみて改めて気付いたのだが、a型のみの特徴として、砲塔側面右前部、左後部のクラッペも、中央に突起がある(後の型は完全にフラット)。もっとも、他のクラッペのように視察用スリットはなく、突起は他のクラッペと形状を似せるために設けられているようだ。操縦席右側のクラッペはa型ではスリット付き。ここはb型では視察スリットがないフラットタイプになるが、後の型では再びスリット付きに戻される。

●なぜか箱絵は起動輪がb型っぽいし、砲塔右前部クラッペもb型以降の仕様。操縦手前面クラッペはA型以降のタイプ。いやいや、よく見ると前面に増加装甲取付リベットがあるし。

さらによく見ると、砲塔ハッチから上半身を出している車長の襟の兵科色は装甲科のピンクではなく通信科のレモンイエロー。なんでやねん。いや、1940年以降のバルケンクロイツが描かれているし、通常の戦車部隊から引き上げられて、通信部隊に連絡用に払い下げになった車輛かな? もっとも、デカールはポーランド戦時のマーキングだけで、標準タイプのバルケンクロイツはセットされていない。(再び)なんでやねん。

……という具合に、どうも箱絵はキット内容に不安を抱かせかねないものなのだが、実際の中身は、かなり力の入った内容。

プラパーツは枝2枚。加えて、小さなデカールシートが1枚。そして実車解説・組立説明・塗装解説の小冊子(英・独語)が同梱されている。

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モールドはかなりシャープ。足回りこそ履帯含めまるごと一体の「ロコ方式」だが、OVMや各部クラッペなど、上部のディテールはだいぶ細かく別部品になっている。同時に発売されたIII号戦車A型ではOVMはジャッキとS字シャックルを除きフェンダーに一体モールド、操縦手席左側のクラッペも(抜きの関係で形が崩れた)一体モールドだったのと比べると、こちらのほうが再現度は高め。

ただし、それだけ細かくても組立説明は付属小冊子の半ページ。確かに工程としてはそう多くないが、この図だと取付位置、方向などがやや判りにくい。塗装指示用の4面図が取付位置の参考になるが、それでもまだ判断に迷う部分はある。

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●気になった部分や見どころ等々。

おおよそ、a型の特徴と考えられる部分は過不足なく表現されている。ただ、車体左右クラッペ前方に、跳弾リブのようなモールドが施されている。ここに跳弾リブが付くのは、主生産型になってから(しかもB型以降)のはずなので、削り取る必要がある。

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上右の写真にも写っているが、戦闘室右側面に大き目のリブ状モールドが2カ所ある。これだけでは「ナンダコリャ?」なモールドだが、資料を見て正体判明。b型以前はこの位置にある、燃料注入口ハッチのヒンジを表したかったらしい。

さらにその後方にも前後方向に長い突起がモールドされているが、これはエンジンルームの通風孔。

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砲塔をFTF(First To Fight)のII号戦車D型のものと比べてみた。もともと「FTFのキットの中身はIBG製」という話はどこかで聞いた覚えがあるのだが、実際に比較してみると、FTFのD型用は周囲のクラッペが一体モールド、このa型用はクラッペが別部品という違いはあるものの、全体の形状、砲塔上面のモールドは瓜二つ。図らずも、両シリーズとも根は一緒、というのが確認できた。

ただし、先日III号A型のレビューで書いたように、FTFは一応、IBGとは別会社らしいので、IBGに委託してキット開発・生産してもらっているという感じなのだろうか?

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もともと表面にパターンのないロコ方式足回りなので、今更とやかく言うほどのことではないかもしれないが、履帯の装着方向が逆。

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組立説明図に誤りあり。戦闘室後方のクラッペのパーツは「W3」と書かれているが、これは正しくはM8。そもそもW3は右側足回りのパーツなので、その点では間違いようがないが、クラッペのパーツはスリット有りのM8とスリットなしのW7とがあるので注意する必要がある。

また、フェンダー上に付くOVM類は、OVM側には取付ポッチがあるのに、フェンダー側には一部を除いて取付穴がなく、位置決めに多少苦労する。上記塗装説明図や実車写真などを見ながら取り付けた。

S字シャックルに関しては、キットの指示(組立説明図や塗装図)では横向きに付けるようになっているのに対し、「アハトゥンク・パンツァー」では縦方向になっている。明確に判断できる写真がなくちょっと迷ったが、最終的には横向きに付けた(下の写真では付け忘れているが、このあと取り付けた)。

また、ワイヤーカッターはキットの塗装図では若干斜めになっているが、これはほぼ真っ直ぐに付けた。実車写真で真っ直ぐなように見えた――と書くとなんだかもっともらしいが、そもそも上方向から写したものではないので、個人的に「なんとなくそう見える」くらいの気分的なもの。

●なにはともあれ、とにかく組み上げてみた。前述のように、同時発売のはずのIII号A型よりも部品分割は細かく、ゲートやパーティングラインを処理するにも保持するだけで一苦労という感じで(しかも2、3度床に落として捜索する羽目になったし)、若干苦労した。

上述の側面の燃料注入口に関しては、流石にモールドのままでは不足を感じたので、それらしく作り直した(百均で買った2mm径のポンチが役に立った)。後方の側面通風孔に関しては、工具箱の陰ということもあってそのまま。

III号戦車の時は機銃を交換したが、今回はIII号ほどは太くなかったので、とりあえずそのままにしている。

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いかにも試作車然とした、後方の円形グリルが素敵。

ついでに、前回組んだIII号戦車A型や、FTFのII号戦車D型とも並べて撮ってみた。

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続・葉山の丸ポスト

●葉山町内の丸ポスト探訪その2。前回時間切れ&バッテリー切れで撮れなかった、9基のうちの残り2基を改めて訪ねてきた。

繰り返しになるが、丸ポスト特定のソースは、サイト「ポストマップ」。

▼葉山町長柄769-1(ポスト番号112)。

葉山町の丸ポストは、町内6地区(行政区、旧6村)のうち、おおよそ一色と堀内に集中しているが(5基が一色、3基が堀内)、1基だけ長柄にある。以下はその長柄の御霊神社前のもの。

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隣がごみスポットなので、ごみ収集前だと、ちょっと可哀想な姿になりそう。昭和41年製だろうか? 鋳造銘はちょっと読みづらい。根石は肩の部分まで埋まっている。

ポストの向かって左側が長柄村鎮守の御霊神社。鎌倉・坂ノ下の御霊神社同様、鎌倉権五郎景政を祀っているらしい。ちなみに逗子・沼間の鎮守である五霊(御霊)神社は鎌倉景政とは無関係。

▼葉山町堀内671(ポスト番号240109)。

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国道134号沿い。バス停「風早橋」近く、「たねや」という商店の前(というか脇?)にある。ロケーション的にはだいぶ目立つ場所だが、スペース的にはちょっと窮屈そうであるうえ、放置ごみもあって雑然とした印象。

●前回撮影の丸ポストの補遺。堀内671(ポスト番号240109)のポストを見に行ったついでに、もう一度寄った時のもの。

▼葉山町一色2095(ポスト番号240124)の鋳造銘。前回貼った写真では「昭30」の製造年しか読めなかったが、ちょっと角度を変えて撮影したこの写真では社名もなんとなく見える。少なくとも「工業」は確かそう。「吉村工業製」?

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▼葉山町一色1818(ポスト番号240129)、前回は車が停まっていて撮れなかった、ちょっと引いた写真。

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●長柄のポストを見に行った日(8日)、だいぶ街外れの神社に設定されたポケモンgoのジムにポケモンを置いたら、なんと7日と1時間居座ってから、やっと帰ってきた。

もともと自軍のカラーだったのでジム戦もせず、単に空きに置いただけだったのに、余裕で銀バッジに。いやもうそのまま金バッジまで行ってしまうんじゃないかとさえ思った。これまで(たぶん)最長だった浦賀の街外れの史跡の4日5時間の記録を大幅更新。田舎のジム、ぱねぇ。

●風早橋に行くついでに(9日)、葉山しおさい公園内、しおさい博物館の企画展示「化石は語る」を見てきた。それなりのボリュームのあるものなのかと思ったら、小さな展示ケース5つだけのミニコーナー的なもの。もっとも、しおさい博物館自体かなり久しぶりに行ったので、それなりに面白かった。

園内のあじさいもちょうど見ごろ。最後の1枚は、そのあじさいの花の上にいた、ちょっと見慣れない中型の蛾(ツマジロエダシャク?)。

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20180612_210809 ●「マルハナバチ国勢調査」の5月の月間投稿数1位になって、賞品を頂いた。賞品はいくつかの選択肢のなかから選ぶことができる。以前に一度頂いた時にはニホンミツバチの百花蜜の小瓶を選んだが、今回は、同調査のfacebookページで見て気になっていた、「まる花札」を選択。

各種マルハナバチと、それが好む花をセットで集めて点数を競うものであるらしい。各花には、どんな種類のマルハナバチがどれくらい好むかに応じて点数が割り振られている。

もっとも、カードそれ自体はそれほど厚くないボール紙なので(小学館の学年誌のオマケに使われているような、という説明でイメージできるだろうか?)、傷むのがもったいなくて、気軽には遊べないかも。という以前に、うちの家族はマルハナバチのゲームに付き合ってくれるかどうか……。

20180612_155857 ●知人に「運動公園でヤマモモがなっているよ」と教えて貰い、つまみ食いしに行く。ヤマモモを食べるのは初めて。

手の届く範囲のものはすでに落ちてしまったか、食べられてしまったかで、採れたのは7個、8個。アセロラ系の、だいぶ酸味のある甘さ。赤黒く熟しているともっと甘そうだが、手が届かなかった。

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葉山の丸ポスト

「ほーみたいっ(hold me tight)! 大阪ベイ・ブルース」(悲しい色やね)

という歌詞を、タイガースの四番打者か何かを歌っているのではないか(要するに「浪花のモーツァルト」とかそんな感じ)と思っている人は意外にいそうだが、

「大阪の街よーすてん」(大阪で生まれた女)

というのを、大阪版のヤン・ヨーステンのことだと思う人は、さすがにいない気がする(仮にいても、かなり変な人だと思う)。

●などという愚にもつかないことを考えながら、隣町ながらなかなか足を踏み入れない葉山を散歩してきた(5日)。家に閉じこもっていても午後は特に暑いこと(かといって流石に冷房を入れるには早い気がしていること)、梅雨で閉じ込められないうちになるべく歩いておこうと思ったことなどがきっかけ。

目的は葉山町内に残った丸ポストの探訪。

我が町逗子の丸ポストは、以前に

逗子の丸ポスト
続・逗子の丸ポスト

に書いたように、現在、たった4基しか残っていない。それに対し、葉山町内の丸ポストは、常々頼りにしている「ポストマップ」によれば、倍以上の9基ある。鎌倉市内現役30基に比べると少ないが、比較的頑張っているほうではないかと思う。それでも、今後減ることはあっても増えることはまずないので、今のうちに見ておきたいと思った次第。

逗子駅前からバスに乗り、「森戸神社」で下車。バス停すぐ近くの1基を皮切りに、海岸沿いを歩き、葉山の街の真ん中に居座っている感じの「大峰山」を巻くように歩く。

とりあえずこの日は、全9基中7基を撮って、8基目撃(最後の1基はバスの中から見た)。全部回らなかったのは、(出発が遅かったので)日が暮れてきたためと、スマホのバッテリーが切れたため。

▼葉山町堀内1047(ポスト番号121)。

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県道207号森戸海岸線沿い、「森戸神社」バス停すぐそば。昔は後ろに商店か何かあったらしいが、現在は空き地の前にぽつんと立っている(数年前までは廃屋をふさいだ板から前面だけ覗いているという珍奇な姿だったようだ)。

後ろの土地に何ができるかにもよるが、場合によっては撤去されてしまうかもしれない。先行きがちょっと心配な一基。

海岸通り沿いで傷みが早いのか、塗装はボロボロで、塗替えが必要な感じ。

▼葉山町一色1657(ポスト番号240123。ポスト番号は3桁のものと、管轄の郵便局番号(郵便番号)の240付きのものとが混在しているが、そのポストに貼られたカードに準拠した)。

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同じく県道207号沿い、県立近代美術館葉山そば。何年か前に写真に撮って当「かばぶ」に載せたものと同じだが(その時の記事)、その時とはなぜか向きが変わっている。

後ろの「赤いポスト」の看板を見ても、後ろの商店の顔として大事にされている感はあるが、しかし肝心の商店は今も営業しているのだろうか?(前回訪問時も今回も閉まっていた)

6/9追記。本日、バスで前を通った時にちらりと見たら、後ろの商店が営業中だった。重畳重畳。)

▼葉山町一色2095(ポスト番号240124)。

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1つ前のポストよりもさらに御用邸寄り。県道207号からちょっと引っ込んだところにあるので、地図で確認しないと見つけにくそう。「ポストマップ」によれば、後ろの建物は元郵便局(葉山一色局)だったらしい。

ポスト裏の鋳造マークは、製造年だけ読める(ちなみにこの前の2つに関しては、ポスト番号121はボロボロで、ポスト番号240123は向きの関係で隠れていて確認できず)。

▼葉山町一色1818(ポスト番号240129)。

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御用邸前T字路を曲がって国道134号沿い、セブンイレブン葉山一色店前。丸ポストといえば古くからの商店(もしくは元商店)前というイメージで、コンビニ前というのはちょっと珍しいかも。あるいは古くからの商店がコンビニに転業して、ポストはそのまま残されたものか? それとも(至近に「旧役場前」というバス停があるが)ここって元の葉山町役場跡地?

▼葉山町一色1222(ポスト番号131)。

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国道134号から、「葉山大道」交差点で県道27号横須賀葉山線に折れる。このポストは葉山町立一色小学校から県道を隔てて反対側、住宅地にちょっと入ったところにあり、ポスト番号240124よりもさらに見付けづらい。

現在は後ろは見たところ全く普通の民家だが、元商店だったらしい。

▼葉山町一色692-2(ポスト番号240102)。

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県道27号沿い。葉山郵便局先、ハックドラッグ葉山一色店向かい。裏面の銘は、最初の2文字(昭和)はなんとか読めるが、その後はよく判らない。

▼葉山町堀内1825(ポスト番号240108)。

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再び国道134号に戻り、逗子方面に歩いて葉山町役場を過ぎてさらに先。向原交差点脇。アジサイの隣に鎮座しており、ロケーション的には鎌倉・力餅屋隣と近い。

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