浦賀
●土曜日、散歩に出て、ハイランドから、池子米軍管理地の北辺尾根を辿る「やまなみルート」に上がる。
途中、道端のあちこちに、明らかに見た目がキイチゴの類の、真っ赤な小さな実がなっているのを発見。匍匐性で、丸みがかってつやのある、若干厚手の葉。調べてみると(今は散歩の途中でもネットで検索できるのが便利だ)フユイチゴという、この季節に実を付けるキイチゴの一種と判明。
食べてみた感じ、モミジイチゴやカジイチゴほどの食べ応えはなく(大きさ的に)、甘みよりも酸味が強いが、しっかりとした味でなかなか美味しかった。アセロラとかクランベリーとか、そんな感じの味わい(その両方ともジュースでしか味を知らないが)。
熊野神社に出るつもりだったのに、そのすぐ手前で道を間違え、朝夷奈切通の十二所側入口付近まで戻ってしまった。改めて切通を越えて六浦まで。
●実はこの週末、私事で事件が発生し、身辺、だいぶすったもんだの騒ぎだった(それでいて、ビッカースの車体と砲塔は組んでいたりするわけだが)。
日曜日は、その件がらみで、「半日、家を空けていてくれ」とのことで、かみさんとともに外出する。
特に行きたい場所の当てもなく、また、かみさんと一緒だといつものように延々と歩くのは不可(かみさんは膝に故障を抱えているので)。「とりあえず、大船で昼飯を食って、田谷の洞窟でも見に行くかあ」などという、割とゆるゆるな計画に基づき、逗子駅で上り電車に乗ったが、電車が発車する前に、いきなり「普段行ったことのない方面のほうがいいんじゃないの?」という話になり、急遽行き先変更。向かい側の久里浜行きに乗り換える。
なんとなく久里浜を目指し、なんとなく久里浜に到着し、なんとなく久里浜で昼食。
「久里浜と言えば、久里浜緑地?」(いつのまにか「くりはま花の国」と名称変更されていたらしい)くらいしか思い付かないが、冬に行っても単に見晴らしのいい野原があるだけのような気がしたので、またまた行き当たりばったりで、バスに乗って浦賀に出て、近辺を散歩。
ちなみに京浜急行の駅には右のような簡単な駅周辺観光パンフが用意してある。ごく簡単な内容だが、散歩の助けになった。今度、新逗子駅にも同様のものが置いてないか確かめてみよう……。
●バスの終点だった京急の浦賀駅前〈港の一番奥)を出発点に、浦賀港の西岸を歩き、渡船で東岸に渡り、また歩いて浦賀駅まで戻るという一周コース。途中、西岸の西叶神社、それと向い合せた東岸の東叶神社ほか、いくつかの寺社を回る。
渡船は(対岸に行っていた場合は)桟橋たもとの呼び出しボタンを押して来てもらうというのどかなもので、渡し賃は大人200円。歴とした「市道」なのだそうだ。以下、散歩途中のあれこれ。
▼港の最奥部にある旧ドック。間近に近寄ることできず、遠目に見るだけなので、「日本に2つしか現存しない」という、レンガ積みのドック内部はほとんど覗き込めない。ネットで見ると、時折「見学会」が開かれており、その時には内部に入ることもできるようだ。
巨大な鉄骨はおそらくドック脇に立っていた大クレーンの残骸?で、もともとは奥の塔の上に、手前の三角のトラスが乗っていたのではと思う。
下左は入り口付近にある案内板。右はドックの海側の扉。
▼思わず笑ってしまったネーミングの歯医者。なんだかこんな喋り方の歯医者さんが出て来そうな気が。および、西叶神社の社殿の彫刻。天保年間、火事による焼失からの再建で、現在の社殿が建てられた時のものだそうで、なかなか立派。
▼東岸を歩くと、街角のあちこちに井戸がある(いや、西岸にもあるのかもしれないけれど)。こんな海辺で、ちゃんと真水が出るのかしらん。いや、山が迫っているからそこそこ普通に水が湧くのか。懐かしい手漕ぎのポンプがいかにも現役な感じで残っているのがなかなか素敵。
ちゃんと下調べをしてくれば、もっとあれこれ面白い見どころもありそうだ。そういえば、観音崎の灯台も確か行ったことがないし。まあ、そのうちにまた。
●確か土曜日に気付いたのだが、「ポケモンgo」のマップ内容にかなりの変更があった。
単に「地図情報が更新されたのかな?」などと思っていたのだが、そうではなく、ベースマップがこれまでのGoogle Mapsから、オープンソース地図の世界的プロジェクトである、オープン・ストリート・マップ(OSM)に変更になったのだそうだ。
OpenStreetMap Japanの中心メンバーの一人であるF君が、facebookで
「NianticがOSMに変えた理由が「無料だから」と思っている人は本質的なモノの見方ができていない人。意外と多いな。」
と息巻いていて、いやまあ、そこまで言うほどのもんかな?とも思わなくはないが、少なくとも私の近辺で見る限りでは、今までの地図上では表記されていなかった細い山道や、「そもそもこれは道路なのか?」と思うよな、建物内や駅の連絡通路まで表示されるようになり、おおよそ、地図の質は向上したと言えそう(しかしその一方で、「こんなところに道ねぇよ!」という脇道が表示されていたり、ということも)。
もっとも、ネット上には「これまでの地図より大幅に簡略化された」という意見も多く、変更に関しては賛否両論入り乱れている感じ。どうもその地区に関わっている、OSMに情報を提供する“マッパー”の質と量によって、地図の粗密にだいぶ差が出ているようだ。
もちろんF君の言う「本質」は単純な地図の密度ではなく、地図それ自体もプレイヤーが関わることができるようになったんですよ、的なことではと思うが。
●そのポケモンgo、先月末に「グローバルチャレンジ」なるイベントがあって、イベントクリアの報酬として本来オセアニアだけに出現するカンガルー風ポケモンが東アジア地域で時間限定で現れるようになったが、それに引き続き、今月上旬は期間限定で「伝説ポケモン」のホウオウが各地のポケモンジムのボス戦(レイド)に登場中。
レイドボスには強さの等級があるが、伝説ポケモンは当然ながら最強クラスで、プレイヤーが複数いないとまず倒すことはできない(最低でも7,8人、できれば10人以上)。というわけで……。
こんな田舎の山道に出てくるなよ! 出て来てもどうにもならねぇんだよ!(右SS)。
ちなみに以前、鎌倉駅前のジムに(ホウオウではないが)伝説級が湧いた時にも参加者がおらず、(その時点では事前に参加人数の確認ができない仕様だったので)無駄と判りつつ戦って瞬殺された。観光客があふれている鎌倉でさえそんな感じで、ポケモンgoは、少なくともレイドバトルに関しては完全に都会の遊びだなあと思う。
ちなみに、ホウオウに関しては、昨火曜日、仕事で新宿に出たので余裕の参加人数で対戦。3戦3勝したものの最初の2回は逃げられ、3回目でようやく捕獲した。
●一方で、田舎のプレイヤーのメリットもあって、ジムの長時間防衛が比較的やりやすい。
実際には貰える報酬(ゲーム内コイン)は8時間20分で頭打ちになるので、それ以上ジムに居座っても(ジムメダルのレベル上げ以外に)意味はないのだが、日曜日の散歩で浦賀の某ジムに置いたポケモンが、70時間を超えてまだ戻ってこない……。
(12/8追記:結局、4日と5時間(101時間)後に戻って来た)
| 固定リンク
「かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事
- 鍬ノ峰(2025.05.11)
- 詐欺まがい(2025.04.30)
- 大回り乗車(2025.04.12)
- 二子山高角砲台の謎柱(2025.01.28)
- AIミリタリー絵描き(2025.01.19)
コメント
浦賀お散歩コースといえば、
わたしは馬堀海岸で降りて、
走水→観音崎→浦賀でそこからは電車かバス、
調子が良ければ海岸伝いに歩いて久里浜へって感じですが、
観音崎にある自然博物館がお気に入りです。
地元で採った魚介類や虫を、ちいさな入れ物で飼育しているのが眺められます。表には触れるたらいプールもあって、ナマコとかお魚とかヒトデとか触れます。
間を置いて訪ねると、長生きしてるのもいれば、死んじゃって標本になってるのとかもいて、楽しいのです。
でも、おもに夏の楽しみですな。
投稿: みやまえ | 2017年12月 6日 (水) 21時35分
>みやまえさん
おお。その自然博物館っていうのはぜひ行ってみたいですね。暖かくなったら行くかな……。
投稿: かば◎ | 2017年12月 6日 (水) 22時51分
浦賀には行ったことはありませんが、クレーンの残骸とかなかなか面白そうなところですね。
虫ネタですが、こんな写真を撮ってる人がいるんですね。
「超高解像度人間大昆虫写真」imgur.com/a/ouBmK
気がついたときには既に会期が終わってたので未見ですが。
投稿: hn | 2017年12月 8日 (金) 05時26分
>hnさん
ぬぬぬ。しかも横浜じゃないですか(奥地ですが)。
ちなみに、虫写真ということでいうと、「カメラで撮る」のではなく、「スキャナーで撮る」ことによって手前から奥まできっちりクリアに撮れるという技があり、養老孟司先生がそのネタでわざわざ本を1冊出しています。
https://www.amazon.co.jp/%E9%A4%8A%E8%80%81%E5%AD%9F%E5%8F%B8%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E6%98%86%E8%99%AB%E5%9B%B3%E9%91%91-%E9%A4%8A%E8%80%81-%E5%AD%9F%E5%8F%B8/dp/4822245276
図書館で借りて読んだんですが、よかったですよ。
投稿: かば◎ | 2017年12月 8日 (金) 18時27分