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ビッカース6t戦車(5) 機関室工作

●「週末模型親父」さんのところの「New Kit Con」参加作、CAMs 1:35 ビッカース6t戦車の工作の続き。

前回、「エンジンルーム内部がわずかに覗けてしまう箇所について、なんとなしなきゃ、でも資料不足で判らないのはどうしよう」という話を書いたのだが、セータ☆さんからそのものズバリの情報を提供して頂いた。

前回記事のコメント欄を見て頂ければ済むのだが、情報のキモは、ロシアの軍事関係のサイトに出ている、ソ連による、フィンランド軍ビッカース6tの調査報告に関する記事で、特に背面のグリルを跳ね上げ、ラジエーター(これも連動して、もしくは別途開くらしい)を見せている写真が素晴らしい。

先述のようにフィンランドのビッカースは車体形状が異なる後期型なのだが、エンジン自体は同一なのでラジエーターも基本は同じである可能性は高い。合わせてセータ☆に見せて頂いたT-26のラジエーター写真を見てもどうやらほぼ同じであることがわかる。

20171215_224535 ●というわけで、ラジエーターを作る。グリルの間からチラ見えするだけのものなので、工作は適当。

コントレールのプラ棒(たぶん1mm径)を適当な長さに切ってプラバン上に並べて貼り、左右に枠状のものを付けただけ。

もっとラジエーターらしくするために、金属線に極細の銅線を巻いたものを並べたらどうか……などと一瞬考えたのだが、どうせほとんど見えないのだからと、早々に計画放棄した。

20171216_223248 ●合わせて、後部左の冷却気排出口の奥を工作。ここも上部はメッシュがあるが、割と目が粗いので少し見えてしまうかな、と思ったため。

ここは基本、実車でもほぼがらんどうで、誘導輪位置調整装置の軸受けと、排気管が見える程度のようだ。

車体内側にあったヒケ防止用の窪みをプラバンを刻んで埋めて整形。軸受け部はジャンクパーツの組み合わせ(ドラゴンのT-34のサスアームの一部、同ジャッキの一部、タミヤのヴェスペのダンパーの一部)。排気管はタミヤの48マーダーIIIのランナー。

20171217_175304 ●話は前後するが、内部組み込みの都合上、エンジンルーム天板は開いていた方が都合がよいので、もう一輌分、CAMsのビッカース6t(ポーランド軍仕様)からパーツを持って来て車体を組み直した(パーツ自体はまったく同じもの)。

最初に組んだ車体は逆にポーランド軍仕様にコンバート予定。ポーランド軍車輌はエンジンルーム上に大型の通風ダクトが付き、冷却気排出口にも円弧状カバーが付くため内部の追加はしなくて済む。

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コメント

今さらな感じですが、SA-Kuvaから落としていた写真にT-26(Ps.163-3)のエンジンデッキ・ストリップ画像がありました。
今後の参考にでも。

http://gizmolog.cocolog-nifty.com/photos/zl/0_13a404_77215f2d_xl.jpg
http://gizmolog.cocolog-nifty.com/photos/zl/0_13a403_f095bdd7_xl.jpg

投稿: セータ☆ | 2017年12月20日 (水) 01時07分

おおお。SA-KUVAにこんな写真も……。
ありがとうございます。
私の工作はかなり適当に作りましたが、これを見ると、そんなにハズレじゃなかった……かな?

しかし、私の使い方がそもそもいい加減なのかもしれませんが、SA-KUVAは(いや、写真アーカイブのサイト全般?)「どういう検索語でどういう写真が出てくるか」が、いまいちよく判らないというか……。

T-26で検索してもこの写真は出てきていなかった気がします。いろいろいい写真があっても見落としていそうです。

投稿: かば◎ | 2017年12月20日 (水) 10時44分

T-26のエンジンデッキ画像、すごいですね。いつかエンジンも作ってみたいなという気もしますが、HobbyBossのキットでそこまでする気にならないというのはあります。

SA-Kuvaはいい写真がいろいろあるけど、どうも探し方がよくわかりません。
端からつらつらと見ている間にいつも日が暮れてしまいます...

投稿: hn | 2017年12月20日 (水) 17時20分

セータ☆さんにリンクを張って頂いた写真の1枚目、前方のPs.163-4は、砲塔に「四角に13」のマーキングがありますが、これはスタイルから見ても元の持ち主(ソ連軍)のものっぽい感じがしますね。

「SUOMALAISET PANSSARIVAUNUT 1918-1997」などによれば、例の三色迷彩導入前の単色塗装の場合、鹵獲ソ連車輌は元の3BOのままというのが多かったようだと解説されていますが、塗装だけじゃなく、マーキングも残っているというのはちょっと珍しいですね。

エンジンルーム内再現は……hn-nhさんにお任せします!(^o^;

投稿: かば◎ | 2017年12月20日 (水) 18時42分

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