PZLのチャイカ
●明日、10月22日は衆議院議員選挙。折悪しく台風直撃になりそう。そんな中で投票に行くのは流石に面倒なので、本日、川崎の実家からの帰りに「しやくそ」に期日前投票に寄る。
誰しも考えることは同じらしく、ロビーは長蛇の列。なんとか投票を終えて表に出たところで、共同通信の出口調査を受けた。
●博多ラーメン・チェーンの一風堂が“選挙に行こう”キャンペーン(正式名称は一風堂「選挙割」)をやっていて、「投票済証明書」を提示すると、替玉もしくは玉子が一つ無料になるそうだ。
一言で表すと「替玉投票のススメ」ってことでOK?
●AFVキットでは「面白いものを出してるんだけれど中身の出来はビミョー」というのが大方の評価であろうポーランドのMirage HOBBYだが、48の空もの、特にPZL P-11シリーズやPZL.23カラシュのシリーズあたりの力の入り具合は尋常ではない(若干、技術が追い付いていない感はあるものの)。
私自身は(買ってはいても)組んでいないが、マクタロウさんがかなり気合のこもったカラシュを完成させているので、ぜひこちらで鑑賞して頂きたい。
さて、同社からは、PZL.23カラシュの輸出型、PZL.43Aのキットも出ている。
PZL.43は、PZL.23の搭載エンジンがブリストル「ジュピター」をノーム・ローンに変えたもので、エンジンの形式によって43と43Aの2種に分かれる。基本、どちらもブルガリアからの注文で生産され、輸出されたのだが、1939年9月にドイツがポーランドに侵攻した時点で数機がPZLの工場に残されていて、1、2機がドイツでテストされたらしい。
ちなみにもともとのPZL.23のポーランドでの愛称はカラシュ(魚のフナ)で、ブルガリアでのPZL.43の愛称は「チャイカ(カモメ)」。同じくブルガリアで使われたガル翼戦闘機、PZL P-24のほうこそ「チャイカ」と名付けられるべき感じがするけどなあ……。
Mirageで出ているキットは、なぜかそのドイツ軍仕様(デカールがドイツ軍のものだけで、ブルガリア軍のものは入っていない)。もしかしたら、後からブルガリア軍仕様も出すつもりでいて、売れ行きが思わしくなくて出せなくなったのかも。
(10/22追記。上にブルガリア空軍マーキング版は出ていないと書いたが、私が見たことがなかっただけで、実際にはちゃんと出ているらしい。マクタロウさん、どうもありがとうございます。
もっとも、付属のデカールは戦前の丸い国籍マークだけで、開戦後の聖アンドロス十字(バッテン印)は入っていない。要するに、そちらはまた別途出すつもりであるらしい。迂遠な!
マクタロウさんに教えて頂いたついでにハナンツで改めて検索してみたら、そのほかにも、1939年9月戦役で使われたポーランド空軍マーキングのPZL.43、双尾翼型の試作型であるPZL.42なんてものも出ているようだ。
ちなみに最近発売された、同じくポーランドの模型メーカーIBGの1:72カラシュ・シリーズでも、PZL.42が発売されている。こちらでもそのうち43も出るかも)
●さて、小国空軍好きの私としては、元々好きなポーランド機、中でも好きなカラシュ、そのまた変態的バリエーションのブルガリア型と、いろいろツボではあったのだけれど、何しろお高いキットであるうえに「本命」であるはずのブルガリア軍のマーキングが入っていないという点で購入を控えていたのだが……。
今日、川崎からの帰り、横浜のVOLKSに寄ったら、開店2周年とかで特価コーナーが設けられており、この土日限りのミニバーゲンを実施中。そこに積まれたキットの中に、このMirageのPZL.43Aのキットが一つ。何割引きくらいになっているんだろう……と手に取って見てみたら、元の値札6800円が、なんと400円ですよ奥さん。
思わず抱きしめるように確保して、そのまま購入。
ところで、買うまでは漠然と、カラシュのキットの機首を挿げ替えた程度のバリエーションなのだろう、と思っていたのだが、実際には胴体まるごと含め、およそパーツの半分が新造だった。
左のパーツ展開図で、オレンジで囲ったのが新造部分。これに、やはり新規パーツの比較的大判のエッチングと、デカールシート3枚が付く。右写真は新造パーツのキモの部分。
新造部分の中にも不要パーツが若干あるのが気にかかる。43と43Aの違い、とかなら良いが、ドイツ軍が試験した機体にはなく、ブルガリア軍機には付いていた装備とかだと厄介だ(作りたいのはブルガリア軍機なのだが、資料不足なので細かい仕様はよくわからない)。
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コメント
激安ですね!!
これは羨ましい。
胴体は機銃などあるから新規に起こさないとダメだったでしょうね。
ちなみに、ちゃんとブルガリアマーキングも出ているようです。
hannants.co.uk/product/MIR481316
日本には未入荷なのかもしれません。
投稿: マクタロウ | 2017年10月22日 (日) 16時33分
400円ですか。値段につられてついつい買ってしまいますね。アフターパーツのデカールとかのほうが高かったりして(笑)
値段といえば、先日、トランペッターのKV2が再販されているのを見て、2000円という価格で思わず買ってしまいました。もっともこちらは発売当時の値段のまま据え置きというだけでしたが、昨今のプラモの値段からすると別次元。
調べてみるとリターンローラーの位置修正の必要ありとのことで、履帯を別途調達するか悩み中。
飛行機まで手を広げる余裕はありませんが、チャイカといえば I-153。
下北沢のSUNNYに立ち寄ったとき、ICMのI-153の1/72のキットがなぜかAFVコーナーに置かれていて、ボックスアートは冬季ソリのタイプしかもフィンランド仕様のカラーリング。思わずジャケ買いしてしまいましたが。
投稿: hn | 2017年10月22日 (日) 18時56分
>マクタロウさん
そちらの掲示板にも書きましたが、情報ありがとうございます。ブルガリア空軍版あれこれ追記しました。
>hnさん
トランペッターのKVシリーズ、今にして思えば、安い時に全種買っておくんだった!なんて思います。
しかし履帯は悩みますね。安くて気軽に使える履帯をどこか出してくれないものかしらん。
っていうか、カステンが出し直してくれると(そして2分割履帯も出してくれると)嬉しいのですが。
第一転輪の位置間違いに関しては、約3mm移動するといいようです。キット付属の履帯をぐいぐい曲げ伸ばしするとか、一カ所1リンク分切り詰めて、1カ所伸ばして……とかで対応できないものだろうか、なんて考えたりもしています。
ICMのチャイカは、私はまだ買っていないんですがとてもいいキットらしいですね。そのうち一つは買いたいと思っています。
投稿: かば◎ | 2017年10月22日 (日) 19時42分